「これは参ったな、まさか他のハイエンドを逃がしていたとは」
<してやられましたね、地下の輸送ラインも再建困難なレベルで破壊されてます。のんびり事を構えていたのが響いてきましたか>
「だが、敵基地に残っているハイエンドの一体だけでも持ち帰ろう。LAFI、部隊のメンバーが一人でも・・・」
<接触したら自爆できないようにしますよ、用意は既に出来てます>
そこに通信が入った、敵からだ
「人間にしては良く出来ている、と言った方がいいでしょうか?」
「君がスケアクロウか、データで見たより随分と狡猾な手段を行使するものだ。鉄血の戦術人形のドクトリンはどうなっているのかな?」
「今の戦術で、あなた達が勝てると?」
「さぁ、それはやってみなければなんとも。だが君は理解しているはずだ、敗北確率が高い事を。だから味方ハイエンドを撤退させた、今後の反抗の為に・・・違うか?」
「・・・」
帰ってきたのは沈黙、それが答えだ
通信範囲ぎりぎりに味方を逃がし、入手したデータを渡して今後の活動を支援する
良く出来た方法だが、それ故に脆い・・・何故なら
「君はもう少し疑り深く行動するべきだったな、残念ながら」
「どういう・・・意味です?」
「簡単だろう、I.O.Pの戦術人形は嘘をつけない。つけてもそれは真実の混ざったアナグラム。君達はそこをついてデータ収集をしている」
「なぜそれを今さら?」
分かりきったことを聞くのか?という問いに答えを返そう
「部隊に流れている・・・いや、あえて流している情報が指揮官のついた嘘なら?」
「そんな事が出来ないようにデータベースが整えられているはずですが?」
「それすらも君達をあえて、自身の基地におびき寄せるための嘘の情報だとしたら?そしてついた頃には万全の態勢で迎撃できるようにしているのなら?本当に全てを知っているのが君と話している指揮官だけだとしたら?」
困惑の声が返ってきた
「そんな事を、やったというのですか?」
「最小の犠牲で最大の利益を生むためならば。自身の欲の為ならば、人間なんだってするものなんだよ・・・それとさっきから通信を試みているようだが諦めたまえ。既にソコはこちらの仕掛けた通信阻害装置で我々以外との通信は不能になっている。それと自爆は出来ないようにコマンドを消してあるからそのつもりで」
「この・・・人間風情がッ!!」
「そう、人間だからこそだよ。あえて言っておこうか」
カメラには基地攻略部隊にいるXM16E1がハンドガンを持ち出す姿が映る
というより、いま私はXM16E1に持たせていたライブカメラの映像からスケアクロウを見ている
「われわれ人間を甘く見ないでもらおう」
そしてXM16E1はスケアクロウにトドメを与える
「よし、スケアクロウを回収して撤退だXM16E1」
「了解です指揮官、他のメンバーは?」
「こちらの指示で既に撤退を伝えている。帰りはバレずに連れてきてくれよ?」
「了解です、404の子達と合流でしたよね?」
「あぁ、そこから南に900m程の場所にいる。上手く偽装しているから間違えるなよ?」
「了解です、指揮官は?」
「これから急ぎ合流地点に向かう」
「了解しました」
通信を切り、ため息をついてLAFIに確認する
「基地の状況は?」
<市街地方面以外の全方角から鉄血の反応を検知、数は推定2大隊級、なおも増大中です>
「これまた豪勢な事だ、迎撃は?」
<ゴールキーパー、ファランクス同時作動中です。ヒュージキャノンへのエネルギー供給も継続しています>
「チャージ完了次第、数の多い場所に砲撃しろ、ただしハイエンドには当てるなよ?」
<わかっていますよ、マスター>
さて、これからがこちらの本番だ
アンケート万歳!!
次のヤベー兵器はヒュージキャノンだ!!