「・・・何故」
「再起動しているのが敵のど真ん中なのか、という事なら簡単だぞ、あの時君に打ち込まれたのは実弾ではなくペイント弾で、しかも会話中に気づかれないようにウイルスに侵されていたという寸法だ」
「つまり、貴女達と会話している時には既に・・・」
「術中に嵌っていたというわけだ」
あれから数日、スケアクロウは人形用の医務室(修復室という言葉だと機械じみてて嫌なのでこう呼んでいる)で目を覚ました
一応簡易な拘束こそしているがそれも戦術人形のパワーならどうという事はない代物だ
「どういうつもりですか?」
「んー?何にも考えていないぞ?それにここには君だけではなくもう一人いるんだよねぇ」
そう言ってベッドを覆うように展開していたカーテンを開ける
横のベッドにいたのは・・・
「エクスキューショナー・・・貴方はなぜ敵地のど真ん中で寛いでますの?」
「負けたからだよ、それと寛いでるわけじゃねぇぞ?」
「ではいま食べているのは?」
「俺への差し入れ、食わねぇと相手に失礼だろ」
そう、エクスキューショナーだった
スケアクロウがデータを送り、鉄血が寄こしたハイエンドは以前にも基地に侵攻してきたエクスキューショナーだったのだ
彼女の迎撃には前回と同じくICEYに当たってもらった
その結果、エクスキューショナーの武器を持っていた腕をICEYが破壊し片腕も機能不全に追い込んで勝利、捕虜として捕らえる事に成功した
その際にICEYも身体の一部にダメージを負ったが比較的軽度であり、治療も終わって現在は休暇中だ
なお、エクスキューショナーは捕虜として収容後、両腕をI.O.Pの戦術人形用のパーツで戦闘以外では使えるレベルで応急処置している
「これ美味しいな、お代わりあるか?」
「やっぱり寛いでるじゃありませんか」
そういうが、自分達の近くにいる戦術人形の子達が武装をしてないのには気づいているあたり状況は察したようだ
「抵抗などしない方が良さそうですわね」
「状況に対する理解力が高くて助かる、逃げてもこの建物から出る事はまず出来ないと思ってくれ」
「言っとくが通信手段はねぇぞ、あちら側から切られてるからな」
エクスキューショナーがそう言い、持ってこられたお代わりを食べながらスケアクロウに告げる
「用済みになったから切られたんだろうよ、トカゲのしっぽ切りって奴だな」
「あなたも・・・?」
「俺は元々帰属意識なんて薄かったし時間の問題だけどな」
ちなみに持ってこられていたのはカレーだ、調理したのは・・・
「これ作ったのカリーナだな?」
「一口で分かるのか?」
「まぁな、うん、美味い」
「っていうか人のから食うなよ!!これ以上はやらねぇぞ!?」
二口食って作った人間は分かった、カリーナのだ
「さて、君はどうする?スケアクロウ?」
「・・・まず、何か食べるものを下さいます?」
「OK、それから話し合おうか」
どうやらメシの誘惑には戦術人形でも勝てないようだ
エクスキューショナーが捕まる話は後で書くYo!!