「・・・」
AR小隊の隊長を務めるM4A1はS13基地の担当する地区の警戒任務が終わり全員で食堂に来ていた
来たのはいいが・・・
「なぜ、自由に行動出来ているのか説明出来る人はいますか?」
「あぁ?んなもん簡単だ、俺ら昨日からこの基地のメンバーだから」
「ちょっと指揮官に用が出来ました」
「指揮官ならお前に追い回されそうとか言ってグリフィンの本社に根回しに行ったぞ。今回の作戦で俺らを捕虜にしたのバレたんだとよ」
「なぜそれを貴女が知っているのですか?」
M4A1の質問に答えたのは彼女の目の前でさも当たり前のように大盛りのメニューを食べている鉄血人形・・・エクスキューショナーだった
「なぜって本人がそう言いながら出かける支度してたからだが?」
「遠慮というものはないんですか?」
「俺の勝手だろ、サバ定食美味かったぞ?」
「お代わりまでしたんですか!?」
さらにはお代わりまでしている事に衝撃を受けたM4A1だが、他の小隊メンバーは諦めの境地なのか各々自由に席を取り始めていた
「まぁ、立ってないで飯食えば?」
「・・・そうします」
M4A1も指揮官であるシャマールの判断である事に否とは言えず受け入れる事にする
「指揮官の行動の意味が分かりません・・・」
「まぁそう思っても仕方ないわな・・・俺らも聞いたとき正気かコイツ?って思ったくらいだし」
鹵獲してわずか数日、しかも武装が無くてもそれなりの強さを持つハイエンドをメンバーとして受け入れ、しかも自由にさせる・・・
普通の指揮官ならまずそのような事はしないだろう、したとしてもそれなりの信用を得るまで期間を設ける
それを飛ばしての対応に困惑しているのは当然、戦術人形だけではない
人間の職員も一様に動揺している者がいるのは語るまでもないが・・・
「指揮官から通達来てると思うけど、俺らしばらく非武装だから」
「今見ました・・・本当に指揮官は何を考えているの・・・」
「さぁな」
そこでM4A1が思い出した、もう一人、鉄血人形を鹵獲している事に
「スケアクロウは?」
「アイツならあそこにいるぞ?」
そう言ってエクスキューショナーは窓辺を指さす、そこには静かに食べているスケアクロウがいる
流石にエクスキューショナーのように大盛りのメニューではない
「普段マスクしてるから分かんねぇけど、アイツもキレイな顔してるだろ?」
「えぇ・・・貴女のようにバカ食いもしてないわね」
エクスキューショナーの言葉に反応したのはAR-15だった
見向きもせずにそう言っているが、エクスキューショナーの方は笑っている
「何よ?」
「いやー、正直じゃないツンデレ人形がいると思ってな?」
「なんで貴方も笑っているのM16!?」
「いや、これは私も同意見だぞAR-15?」
気が付けばM16がAR-15を見て少し笑っていた
一方そのころ、SOPの方は出されているメニューに夢中である
「貴女はどうなのM4A1!?」
「二人と同じです」
「・・・」
私の周りは敵だけか!?という顔になったAR-15だが、そこで救世主が現れた
「まぁ、そういう個性があるのもいい事だと思いますわ」
「お、珍しいなスケアクロウ。お前がそう言うなんてよ」
「ただ少々、この基地の人形は個性が溢れすぎているような気もしますが」
訂正、救世主じゃなかった、むしろトドメを刺しに来ていた
「スケアクロウ、これからどこ行くんだ?」
「施設の復旧作業の手伝いに」
エクスキューショナーが二度目の進行をしてきた際、S13基地の施設はまだ完全に復旧していなかった
今も一部の施設の復旧作業をしている状態である
「うんじゃ俺も外に出るかねぇ・・・」
「貴女がいても邪魔なだけでは?」
そう言いながら食器を片付け外に向かう二人を少し警戒しながらも見送り、M4A1は食事に戻った
スケアクロウ・・・ボッチ族なの?
エクスキューショナー・・・トラブルは起こさないでね?
な回でした
そして次話、本社に来ていた主人公は驚きの提案を社長に行う!!