「では、作戦開始だ」
そして来る実行日、全部隊の展開完了後、作戦の開始を宣言した
今回の作戦は単独で行うため外部との連携もない楽なものだ
仕掛けも問題なく稼働しているし、バレる事はなどないだろう
「今のところは順調そのものだな」
<意外にも早めに終わりそうなことを除けば、ですがね>
「それすらも誤差の範囲内さ、巣穴に引っ込んでるやつをしばいて引っ張り出しただけなんだからな」
<ハンターの問題点はそこだと?>
「仲間に頼りすぎだ、だから自分が追いつめられるとこんな凡ミスさえする」
映された映像には腕を打たれて足も動けなくされ歯痒そうにカメラを睨むハンターの顔があった
それを見ながら私は告げる
「さて、ハンター。君には聞きたい事が山のようにある。答えてくれるかは期待していないがね」
「何故だ・・・このような戦術・・・」
「私をこれまでのグリフィンの指揮官と思ってくれるなよ、非人道であろうが何であろうが、勝ってしまえば後でどうとでも出来るんだよ」
ハンターが言いたいのはデータにない戦術の駆使をした事だろう
そしてそれはこれまでの戦術が一辺倒な対応だった事も意味している
だが私は戦術を目まぐるしく変化させて、対応を遅らせてハンターを鹵獲した
その速さは従来の数倍以上、これまでとは比にならない速さであるためにハンターは後れを取って敗れたのだ
「それに、私からすれば君達の戦術はどれも過去の遺物の焼き増しにすぎん。分かってしまえば対応になど困らん、取るに足らないゲームの盤面だ、飽きが来るぞ」
「つっ・・・!!」
「基本的には物量、そして対応力か?その程度が何という?種が分かれば脆弱な面も分かる、後はそこを正確に突いて瓦解させてしまえば勝利が転がってくるだけだ」
今回の作戦だってそうだ
相手が待ち構えるのを得意とするなら、わざわざこちらが出向くまでもない。包囲して飽和砲撃をして嫌でも自分から攻めなくてはならない状況に追い込んでやればいい
そのために今回は新ソ連軍から機動迫撃砲を20セット借り受けた
ちなみに名分はメンテナンスの請負とその後の試験のためだ
「馬鹿な・・・!!」
「君への対応なんて簡単なものだったよ、結果がこうなるとは最初から予測済みだ。それとも君、誘い出して攻め込ませれば勝てると思ってるのかな?先に言っておくが罠と分かっていて敵陣にホイホイ攻め込む馬鹿はそうそういないぞ?」
やれやれ、と呆れながら声を出して通信を切る
そしてほぼ同時に・・・
<AR-15の仕掛けの一つが気づかれましたね、どうしますか?>
「泳がせろ、どうせAR-15の事だ、抜け出すに決まっている」
<了解です、少しばかり手伝っても構いませんね?>
「あぁ、構わん」
<では、ここから先は私の担当、という事で>
「任せた」
さて、コレがどう転ぶか見ものだな?
主人公愉悦にはしる