チート指揮官の前線活動   作:アーヴァレスト

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今回も特別編、白黒モンブラン様のDevils front lineにて行われている企画、Memories of a summer に参加してます

ヘリパイロットの役を担った鉄血JKのやらかしとは?



特別編 一時の夏の思い出 Arrival at port

「アーキテクト、ヘリの準備は?」

「用意できたのCH-47JA*1だけだけど良いの?」

「キングスタリオン*2は用意できなかったのか?」

「エンジンレストア中、返ってくるのは1週間後だよ」

「で、用意できるのがコレだけだったという訳だな?」

 

あれから数日、予定されていた場所への移動手段に選んだのは空路だった

理由としては、保有する人員輸送車が全台オーバーホール状態にあり、ヘリで移動するくらいしか方法がないからだ

だが、肝心のヘリも大半が整備状況下にあり用意できたのは大型輸送ヘリのCH-47JA チヌークだけだったらしい

一応、基地にはこの機体の他にもキングスタリオン、ヴェノム*3、オスプレイ*4が存在するがそれらもやはり長期メンテナンス中である

 

「でもさ、何でわざわざF型の機体をJA型に変更したの?」

「F型に比べて燃料タンク容量が大きいのが一つの理由だ。およその数値で1.5倍にアップしているからな、その分航続距離が延伸されている」

「あれ、F型にも増槽ってあったよね?」

「機内設置型増槽のことだな、アレをつけると搭乗員数が減ってしまう問題がある。対してJA型は基礎構造の一部を燃料タンク容量分改設計することで搭乗員数を減らさずに航続距離の延伸をはかったんだ」

「へーそんな無理くりが通るんだ・・・」

「そうでもないさ、日本側の技術人の苦労の賜物だろうよ。それが我々の手で再度実現されているだけだ」

 

アーキテクトがこの基地に居着いてからもう2ヶ月立つ

最初は技術交流のためという目的があったが、今ではそれは二の次になっている

 

「港までの距離ってどれ位だったけ?」

「片道で950kmくらいだな、燃料満タンで十分に往復可能だ」

「航続距離って確か、原型機が2300kmくらいだからざっと2700kmくらい?」

「あぁ、十分足りるだろう?」

「そうだね!!」

「パイロットが変な事をしなければだがな」

 

その言葉に振り返ると不服そうなゲーガーの姿があった、今は作業着を着ている

 

「なぜ私が手伝わねばならんのだ、アーキテクトだけでいいだろう?」

「何やらかすか分からんから見張り頼むぞマネージャー?」

「誰がマネージャーだ、誰が!!」

「えー、そもそも私貴女の上司、貴女部下、アンダスタン?」

「そうか、その部下としての餞別をくれてやろうかアーキテクトォ!!」

 

そう言ってゲーガーはアーキテクトを海老反りさせながら拘束した

 

「お前のイタズラで怪我しかけた奴がいると聞いたぞ、本当だろうな!?」

「あぁ、あのゴキブリに似せたオモチャだね!!キチッとしまっていたのになぜか出ちゃって!!」

「そのおかげでこちらにはいい迷惑だ愚か者め!!尻拭いをする私の身になってみろ!!このクソ上司が!!」

「ちょ!?首絞めはやめて!!流石に死ぬ!!」

「一回メンタルリセットされてこい!!この、アホ上司がぁ!!」

 

おぉ、見事なチョークスリーパーだ、コレは死ねるな

 

「ギブギブギブ!!流石にヤバいからぁ!!」

「ちっ・・・!!」

 

でもなんだかんだ言って二人の仲はとても良い

互いが互いの弱点を補える設計思想のもと作られており、二人同時で作戦を遂行させた際の任務達成率は他の人形達を組ませたときを遥かに凌駕する

同じ鉄血に属する者たちと組ませてもまるで違うレベルだ

 

問題はアーキテクトが息を吸うように問題を起こすことである、それは軽いものからわりとヤバめなものまで含まれる

 

「仲良き事は素晴らしいがな二人共、そろそろ出発の時間だぞ」

「問題ない、あとはエンジンをスタートするだけにしているからな」

「そそ、ゲーガーちゃんが用意してくれたのだ!!」

「お前はもっと真面目に働け!!」

 

ゲーガーがアーキテクトに一発食らわせるが威力はだいぶ落ちているものだ

本気なら吹っ飛んでいる、何がとは言わない部分が

 

「さて、行きますか・・・バカンスに!!」

「エリザ様、座席はキツくありませんか?」

「大丈夫、二人共お願い」

「おまかせー!!」

 

エンジンスタートも完了し一路向かうはバカンスの場所に向かうための船が用意されている港だ

グリフィンの所有ではなく個人所有とのことである、怪しさが何か漂っている気がしないでもないが、誘ってくれたシーナ指揮官の関係者ということなので問題はないだろう

しばらくのち目的の場所が見えてくる、港には大型の客船が停泊していた

 

「コレはまた大盤振舞いかね・・・」

 

見たところ豪華客船に見えるが、気にしない方がいいだろう

私の経験上豪華客船にあまり良い思い出はないが、大丈夫であると信じたい

なにせ過去には殺人事件に巻き込まれたたり、転覆寸前に陥ったり、実際に転覆したりした経験がある

そのたびに生き残っている自分に驚きではあるが、流石に今回はそんな事は起きないだろう

 

「LAFI、クリアランスは?」

「港周辺に敵性反応はありませんよマスター、静かなものです」

「よし、アーキテクト。今から私が言う事をやってくれ」

「え?何するの?」

「アクロバットだ」

 

そう言って私は機首をほぼ90度おこしながら上昇するように指示を出す

安全高度まで上がったのち、今度は機首をほぼ90度下げて降下するように伝えて周囲の建造物の高度ギリギリで水平に戻させる

そしてそのまま横に向けて水平のまま着陸させた

 

「指揮官、後でお仕置きです!!」

「流石にコレはやり過ぎ」

「頭いてぇ・・・」

「貴女は酒の飲み過ぎなだけよ」

 

M4は私を見て怒りの声を上げ、ICEYは顔は無表情だが怒りで頭にある青色の猫耳に見える部分がピコピコと動いている

M16は前日にも酒を飲んでいたのか二日酔いだ、M1887は呆れた顔をしている

グリフォーネに至っては気を失っていた、平気そうなのはエリザだけだ

 

「アーキテクト、エージェントに連絡しておいたから」

「うえぇぇ!?」

 

訂正、めっちゃキレてた。激おこである

 

「まぁ、それは私の指示だから許してやれエリザ。この機体の性能試験も行いたかったから指示したんだし」

「なら良いけど、せめて皆の居ない時が良い」

「気をつけるよ」

 

そう言って頭を撫でるとくすぐったそうな顔をして私を見て告げる

 

「行こ、待ってる」

「そうだな。諸君、荷物は持ったな?」

「「はいっ!!」」

「では、行こうか!!」

 

そう言ってドアを開けて降り立つ

少し向こうには麦わら帽子に白いワンピースといういかにも眩しい出で立ちのシーナ指揮官が居た

 

「お久しぶり、と言ったほうが良いかな?お招きいただいたS-13基地指揮官、シャマールだ」

「お久しぶりです、シャマール指揮官。ゆっくり楽しまれてくださいね?」

「あぁ、同じ仕事のし過ぎで怒られた勢として楽しませてもらうよ」

「あ、貴女もなんですか?」

「あぁ、そちらよりは短いが、タリンの一件の前に半休取った後はノンストップだったからな。おかげで労働基準法ギリギリと言われたよ」

 

日本ならば36協定によって問題のない範囲であるのだが流石にこちらでそれは通用しない

私自身も生粋の日本人ではないが、日本人のダメな所は染み付いてしまっていたようだ

それに私自身も研究できればそれでいいと思っていたので休んでなかったのだが・・・それが更にいけなかったようだった

M4とROとペルシカにまで怒られるハメになったのだから

コレを機にリフレッシュしよう、たまには疲れを癒やす意味でハメを外してもかまわないだろうからな

*1
CH-47DおよびCH-47Fの自衛隊納入仕様

*2
CH-53Kの愛称、CH-53E スーパースタリオンの大規模発展型

*3
UH-1N ツインヒューイをアップグレードさせる形で開発(一部新造)した中型軍用ヘリ

*4
回転翼軸の角度を変更するティルトローター方式を採用することで、飛行中でも固定翼機とヘリコプターの特性を切り替え可能な垂直離着陸機




という訳で合流しました!!

CH-47JAで文中のようなアクロバットは難しいかもしれませんが、ほぼ同仕様のCH-47Fで文中のアクロバットを航空ショーで披露した変態国家がじつはあります
ちなみにその国家は21世紀にもなって銃剣突撃を敢行して成功(勝利)するとかいうヤベー国家ですw
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