「いいのか、私をここに案内して」
「構いません、エリザ様からの許可を得ています」
「そうかい、ならいいんだがね」
あれから数日かけて私はとある場所に来ていた
それはまさかの鉄血の本社跡
しかも敵として見ていないと判断するより前だというのだから驚きだ
「殺風景だな」
入って一言目はそれだった
そういう言葉が出てくるほど、ここには何もない
「君が、現鉄血の首領。エルダーブレインだな?」
その先にいる少女に目線を向けてそう言いながら近づき
「まずはお近づきの印に、お菓子はいるかな?」
ポーチに入っていたお菓子をあげることにした
「いいの?」
「まだまだあるから気にしないでくれたまえ。その見返りとしてだが、ここで私と相棒が調べ物をする許可を与えてくれると助かる」
「調べ物・・・?」
「君を作った者、リコリス博士の事を知りたい。それがこれからの私達の切り札になる」
その言葉に、その場の全員が息を呑む
まだS13基地の姿を見たことのないものは武器を構え、それを
彼女はおそらく知っているのだろう
「そして君に伝えたい言葉がある。人類は君の敵ではない、君の敵は他にいる・・・そいつの尻尾をここで掴む」
宣言と同時に取り出したのは相棒、すぐにホログラムディスプレイが立ち上がり、浮かび上がる
「お初にお目にかかります、マスターの相棒、LAFIです。マスターの宣言通りここで本当の敵の正体とその尻尾を掴んでみせますのでご協力お願いします」
それから色々と協議を重ねた
私とLAFI、途中から蝶事件時この施設にいたM16A1とHK416、UMP45の3人を加えて
M16A1とHK416、UMP45は通信越しであるものの、話の重大さをすぐ理解してくれた
「よし、これで正式にS13と鉄血の間に契約を結ぼう」
相手から出された条件は自分達への不可侵と万が一の場合の受け入れの要請受諾だった
対するこちらは基地への侵攻の停止と相互の交換要員の確保を行う
鉄血側は既にこちらで4名の要員がいるので追加派遣はなし、こちらはM16A1を派遣する
しかし、自体が流動している今の現状だと証拠の残る形での派遣は不可能であるため一芝居を打つことにする
M16A1は難色を示したが、今の敵である新ソ連軍を騙すためにはそれくらいしか選択がなかった
「すまんが付き合ってくれ、M16A1」
「酒代半年分帳消しにしてくれるからやるけどさぁ・・・トチらないでくれよ?」
「誰が半年といったか阿呆、3ヶ月だ、3ヶ月!!」
この契約には付帯事項が含まれている
それは表向きの侵攻は継続されるということ、これにより2重の意味で敵を騙すのだ
「私はダメージ負いたくないんだが?」
「手加減はするから我慢して頂戴、あと完璧に治しもするわ」
「先が思いやられるぜ・・・」
HK416とUMP45の2名には別任務がある
といってもいつものように404小隊で任務に当たりながらの追加なのだが
次話、調査開始