シャマールの船上での一部始終・・・
「LAFIさんや、私はなぜこの服なのかね?」
「似合っているではないですかマスター、諦めなさい」
「解せぬ・・・」
あれから船内を主催側に案内され、LAFIに着替えをさせられた
曰く、スーツはこの場に不適切とのことだったが・・・
着替えさせられた服は薄生地の赤色半袖シャツに短めスカートという私の普段の服装である紺色長袖スーツに長ズボンとは真逆であった
ちなみにLAFIは空色のキャミワンピとこちらも普段とは大違いである。なお服装のせいか私より大きい胸部装甲が目立つのが少し苛ついた、もいでやろうか・・・
「さてと・・・」
着替え終わった後は自由行動開始、戦術人形の皆は他の基地の子達との会話を楽しんでいるようだ
そんな中私は一人だけ別行動をしていた
「ここならバレないな」
来たのは艦橋よりさらに上の階層、レーダーなどの機器がある場所だ
悪さをするためではなく一人になる場所として選んだ、そこで持ち込んでいたワインとグラスを出して進行方向を眺める
そしていつも持ち歩いている写真を取り出してその前にもう一つグラスを置いた
「できればお前達も連れて行きたかったが、世界が違えばどうしようもあるまい。これくらいしか出来んが許せ、我が友よ」
その写真は生まれた世界で、仲間として心の底から信頼していた者達と撮った記念の一枚だ
色褪せ始めているが、それでも持ち歩いている
「さて・・・」
目的地が見え始めた、そろそろ合流するかと片付けて腰を上げる
その瞬間、船首側に異変を感じて振り返りながらネックレス仕様の武装保管デバイスからGM6 Lynxを取り出して構えていた
グラスとワインの入ったケースはまだ持っていなかったのが良かった、どちらも高級品だから
「ん・・・?あいつは確か蛮族戦士とか言われている存在だったな・・・」
土埃が払われるとそこにいたのは蛮族戦士と呼ばれる存在だった
そして、私より先に前後左右で相手の動きを止めている存在がいる、素晴らしい反射神経だ。
と同時に、別の存在が接近しているのも感じた
「え?アイソマーだよなあれ!?」
蛮族戦士にゲンコツかましたのはアイソマーの子達だった
なんかアグレッシブになりすぎてないだろうか・・・気のせいだろうか?
「・・・とりあえず大丈夫か」
なんだか、場に緊張ではなく困惑が広がったので大丈夫だと判断して合流することにした
「マスター、今までどちらに?」
「ちょっと感傷に浸りに行ってた、状況は粗方分かってる」
「上から見ていましたね?」
「まぁな」
合流後すぐに見たのはシーナ指揮官に頭を下げているアイソマーの子だった
事の次第を話していたそうだ
「おぉう、やっぱりか」
わりかしキレていたようだ、二十歳にも満たない少女から放たれた圧は年齢に不釣り合いなほど濃密なものだった
蛮族戦士の行動は容認できるものではなかったのだろう
「まぁ、そうだよなぁ・・・」
と言いながらも島に降りる用意を終えて自分のキャリーケースを持つ
「それじゃ楽しもっか。・・・夏だ!海だ!!──バカンスだってね!!」
「イエェェェイ!!」
なお叫んだ直後、左右の後ろにいたICEYとエリザに膝カックンされて転びかけたのは言うまでもない
主「何故遅くなった、言え」
作「Strayしてたら遅れたんや、俺は悪くない!!」
主「どう考えても悪いのはお前だ」
作「ヴェ゙ア゙ァ゙ァ゙ァ゙!!」