チート指揮官の前線活動   作:アーヴァレスト

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作者二度目のコラボ参加、今回は試作強化型アサルト氏のコラボ企画、万能者緊急捜索作戦に参加!!

科学者としての一面を少しだけ発揮!!


万能者緊急捜索作戦(4)

「なんだコレ、軍とでもカチ合ったのか?」

 

思わずそう口にしていたのは目の前に惨状が広がっていたからだ

中規模工場群は、ただ戦闘があっただけではここまで破壊されないと理解できるほどに破壊し尽くされ滅茶苦茶な地形と瓦礫の山が複雑に入り組んだような状態になっており・・・

 

「大規模なエネルギー兵器でも使ったか?この濃霧の中でこれだけの破壊など、他には私くらいしか出来まい」

 

採石場があったという痕跡を塗りつぶすが如く"破壊痕"と"巨大な穴"が出来ており、その中からは位置が悪いため中身が確認できないものの、それなりの煙と赤と黄色というどう見ても熱いものがあるのが分かる炎色反応が確認できる

 

「破壊力の推定は核で計算したほうが速いか・・・ざっと9.7mtと言ったところか?一点収束の高エネルギー兵器だとしても、これだけの事をやればジェネレーターが持つまい」

 

冷静にそう分析し、私でも同じ事が出来るか考える

可能だとしたら、寸分違わぬ目標に腹部のハイメガキャノンとリミッターを解除したシールドの拡散メガ粒子砲を最大出力かつ同時発射が必要だろう

 

「冷静さを欠いていたか、あるいはそれだけの敵がいたという事か・・・どちらにしろ状況は最悪に近いな」

 

そう言って足元を見る、そこには・・・

 

「インパクタイト・・・?テクタイトではないな」

 

足元にあったのはインパクタイトと呼ばれる、隕石の衝撃などで超高温が生じ岩石が熔融急冷したものだった

有機物の痕跡が残されている事からインパクタイトと断定した

テクタイトは似ている物だが、隕石のエネルギーで蒸発気化した地表の石や砂などが、上空で急冷して固まったものであるため有機物の痕跡はない

 

「LAFI、VERTEXとの通信は可能か?」

「特殊量子通信なので問題なく出来ています、普通の電波ならアウトですけどね」

「解析させろ、私の予測が正しければ・・・万能者の状態は非常に不味いモノになるはずだ」

「レベルは?」

「L5領域まで演算に回せ、それだけでもお前と同等だからな」

 

いずれLAFIが肉体を得た時、彼女の補佐として使うためのAIシステムを構築していた

それは現在、移動基地として運用予定で艤装中の艦艇内にて既に動いている

名前はVERTEX、由来は英語で頂点を意味する。実際にはポリゴンオブジェクト作成において頂点を意味している

LAFIとは事実上の姉妹機であり後継機だ。性能はその分高いのだが、大型化してしまったため可搬性に難を抱えている

まぁ・・・姉であるLAFI曰く、搭載されている艦艇だけでも世界をぶっ壊せるから問題ないとのことだ

そして、LAFIとの姉妹機という関係から特殊な量子通信機能を有している

 

「解析出ました、ブラックです」

「やはりな・・・VERTEXは他になにか言っているか?」

「私も混ざりたい!!とか抜かしてます」

「そっ閉じしておけ」

 

この後スネて不貞寝していたと報告を受けたのは言うまでもない

 

「さて、敵さんは待ってくれないぞ・・・それよりなんで私は警戒されているのかね?」

「あれだけの規模の破壊行為をやれば当然かと、そうでなくても色々ヤバい基地だと噂されているのですから」

「んー、否定はしないよ?パラデウスの拠点を砲爆したとか、施設内に毒ガス撒いて全滅させたとか、地下に潜伏していた連中を地下空間ごとコンクリで埋めたとかやったけどさ」

「すべて非常識ですからね?」

 

でも理由はある

砲爆撃に関しては軍からの要請によるものであり、周囲に影響がない場所だったからだ

施設内の毒ガス散布については、外部に漏れないように徹底した封鎖処置を行った上で行った

地下道のコンクリ埋め立ても地元行政からの要請によるものであり、地下空間の老朽化による崩壊を防ぐために行った事だ

全て対策と対応が済んでからの行動である

 

「それに新技術の開発も」

「どこでもやってるからノーカン」

「それらが全部戦略兵器級なのは?」

「ただの偶然ですぅ、本当に偶然なんですぅ、ただ思うがままに作ったらそうなっただけなんですぅ」

 

これは嘘である。

わざと戦略兵器級のものを作る事で複製を防いでいるのだ

そして万が一に複製されても本来の性能は発揮されない様になっている

何故ならば根幹の部分を完全独自の設計にしているのだから

この設計がまたやたらと手が込んだものになっているために性能発揮のためには私に頼らざるを得ない、つまり私を味方にするしかない状況に陥らせている

こうする事で、味方としては頼れる存在とし、敵としてはひたすらに厄介という相手だと認識させている

 

「さて、どうするかねぇ・・・万能者の反応は更に弱まっているし、いよいよ受信も厳しいぞ?」

「ソレをどうにかするのが我々です、ドップラーレーダーはダメですけどね」

「アクティブしか使えんか・・・金属探知機でも持ってくるか?」

「反応あればいいですけどねぇ・・・」

 

そう言いつつもレーダーシステムは全て起動している

ステルスモードとの掛け合わせにより敵に察知はされずに探せるのが利点ではあるが欠点として探知距離は通常より落ちる

 

「流石に死んでくれるなよ万能者、お前には個人的興味があるのでな?」

 

さて、折り返しまでもう少しだ




ちなみに砂などが溶けてガラス化するには瞬間的にかなりの熱量が必要なんだとか
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