コッチ進めないとね!!
「・・・噴火したか」
目が冷めた時、既に部隊は撤退を開始していた
敵が故意に噴火させたようだ
「あ、おい!!」
抱えていたM16から離れ、後ろに振り向く
降り注ぐのは大量の火山弾、噴火しているのは山全体・・・
「LAFI、目は覚めているな?」
「はい、戦闘は不可能ですが・・・」
「逃げ道を作れ、それくらいなら出来るだろう」
「かしこまりました、ではマスターは火山弾への対応を」
「可能な限り撃墜してやる」
そう言い合い、互いに機体を再度展開する
「地上部隊総員に通達、S13が道を作る、安全は当方により確保するため行動を共にされたし。繰り返す、行動を共にされたし」
そう通達して、接近していた大型の火山弾をハイメガキャノンで撃ち落とした
ほぼ同時に、2連装ミサイルポッドとロングメガバスターも使用している
「コッチが早いか・・・」
盾を構え、内蔵する拡散メガ粒子砲で降ってくる小型の火山弾を破壊して確かめる
小型には拡散メガ粒子砲が有利だ
「氷で地面を冷やして道を作るか、考えたな」
「一時的なものです、数十秒持てばいい」
「安全圏に出たら合図を出せ、収斂時空砲を使う」
指示を出し、継続して火山弾を迎撃する
数が多いので直撃弾でもない限りは無視することにして、エネルギーのチャージを開始する
一度使用しているため専用エネルギータンクの容量が払底しているためだ
「流石に、そう簡単にはいかないか・・・」
「マスター、参加部隊の80%の離脱を確認しました、まもなく全部隊が離脱します」
「了解だ、現在蓄圧55%」
「私が直接システム制御を行います、一時的に姿勢制御がマニュアルになるのでご注意を」
「了解した、任せるぞ」
数秒後、一瞬傾いだがマニュアル制御でそれを対処して火山弾を全て撃ち落とす
「よし、全部隊離脱したな」
「蓄圧用プログラム最適化完了、再チャージ完了まで10秒!!」
「よし、噴火の中心点を探せ!!そこに叩き込む!!」
「出します」
スコープスクリーンに出された地点に身体を向けて出力機構をむき出しにする
蓄圧完了と共に射撃しようとしたその瞬間・・・
出力機構が煙を上げて機能を停止し圧力が一気に低下した
「んな!?」
「馬鹿な!!数千回は撃てる強度を持たせているのに!!」
「こ・・・の!!」
あまりの苛立ちに、叫びながら機体のコアを内蔵する胸部を殴っていた
「ちゃんと動かねぇと解体すんぞッ!!」
その瞬間、解体されるのは嫌なのか機体側の自動回復機能が働き出力機構が再起動、圧力も正常に回復した
「やりゃあ出来るじゃねぇか!!」
「妙なところでスパルタ発揮しないでください!!」
相棒が怒鳴ってきたが聞く耳をもたず噴火の中心点・・・マグマの溜まっているホットスポットを収斂時空砲で撃ち抜く
大きな噴火口のすぐ下であるため、山全体の姿は変わらず、火口の深さが2倍になった程度で噴火活動は沈静化を始めた
完全に止むまでは1~2ヶ月程度はかかるだろうが、誘発された今回の噴火に比べれば遥かに緩やかに・・・普通通りの活動になるだろう
「よし、問題は・・・」
問題は万能者だ、彼は危険な状態にあるだろう
そこでふと考える、基地にこっそり運んで直させるか、と
おそらくこのまま帰っても弱体化した彼を狙って本社に襲撃が行われかねない
そうなれば対応がタダでさえ後手後手な本社の脆弱な設備で対応するにはいささか面倒なことになる
たとえ優秀な戦術人形たちが多くいるとはいえど、本社に襲撃されたという文面だけでも株価には大きな下降が起きるだろう、そうなれば投資家も離れてしまう、あとは収益の低下というデメリットしか残らない
それにちょうど今、ペルシカが基地にいるし、特殊鋼材の補充も終わったし
本社より新しい機材が地下の艦艇ドック内でメンテ中の艦内設備にあるし、彼にとっても(自分にとっても)好都合じゃね?と
秘密にしたいところがあるならそうすればいいし
問題は本人との交渉次第だが・・・まぁ上手く丸め込めばいいか、こちらから出せる条件とあちらが出してくる条件のうちすり合わせできるところを見極めればいい
シャマールの考えるところってなんかズレてるね!!
1 万能者本人の考えはある程度尊重するけど基地に運び込みたい
2 本社を襲われる可能性あるからやっぱり基地に運び込みたい
3 襲撃されてG&Kの株価が落ちると困るから基地に(ry
4 ペルシカもいるしちょうどいいな!!
5 何なら最新設備使ってもいいぞ!!
俺なら土下座しつつ運ばれちゃうね・・・