チート指揮官の前線活動   作:アーヴァレスト

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時間軸的には現在参加中のコラボの直後・・・

まさかの世界から、ドルフロ世界にこんにちわする方々がいるそうな


異世界からの来訪者

<マスター、例の反応が現れました>

 

ある日の夕方、休憩でのんびりと紅茶(スプリングフィールドが淹れて持ってきたもの)を飲みながら考え事をしていると、LAFIが

 

「2度目・・・いや、私達のも含めれば3度目か?」

<4度目です、ICEY、フギン・ムニン姉妹、グリフォーネ。私達はまた別のものですよ>

「パターンは?」

<全て同じです、ほんの一瞬だけ異世界と繋がり、途絶えました>

「来訪者の現在位置は?」

 

マップがでてくる、今度は・・・

 

「複数名か・・・」

<通信を傍受しました、特殊な方法ですが音声を捉えられています>

「内容は?」

<各員の現在位置の確認、及び合流地点の打ち合わせ。人間の反応がある場合は戦闘を避けつつ安全を確保する・・・ごくありきたりですね>

 

カメラ映像に映っているのは4名、それぞれバラバラの格好だがそれなりの戦闘経験を積んだ者の眼をしている

 

「回線に割り込みをかけろ、直接交渉する」

<了解、割り込みを掛けます>

 

数秒の雑音のあと、相手の声が聞こえた

 

「通信への介入とは、やりますね」

「捕らえるのを先にしても良かったが、そうなるとこちらとしても戦力損耗が激しいという演算結果が出たんでな。失礼ではあるが通信へ介入させてもらった。ところで、君達の隊長は誰かな?」

 

一瞬の沈黙ののち、声を出したのは赤黒い髪の女の子だった

 

「私です、名前はルシアと言います」

「うん、良い名前だ。さて、君は我々から通信を掛けてきたという意味を分かっているかな?」

「あなたの部下の人達が、いつでも私達の誰かを人質に取れる位置にいる。という認識で間違いないでしょうか?」

「最悪の想定が早くて助かる、一応ソレはこちらとしても最終手段だ。できれば話し合いで解決したいのが本音だよ」

 

そこで、フロートのような武器を持った子が話し始める

 

「では、こちらに対しての攻撃の意思はない・・・ということですか?」

「現状の君達はただの要注意観察対象というだけで、敵意がないならこちらから攻撃を仕掛ける理由もない。ただそれだけだ。まぁ、一発でも放ったら誰かを人質にさせてもらうがね」

「ルシア、判断を」

 

そこで知的そうな見た目の青年がルシアに声をかける、彼女の隊長としての判断を仰ごうとしているのだろう

 

「この通信の相手は、私達を捕らえられる位置にいながらそうしていません。発言の理由だけでなく、別の理由があります、例えば・・・私達と同じく、別の世界から来た存在である。と思いますが間違いないでしょうか?」

「正解だ、私のいる基地までの案内要員のいる場所まで君達を案内しよう」

 

そうして4人をそれぞれ案内するべく、位置を再確認する

その途中でなにかに気づいた・・・この4人のメンバーのうち、アホをやらかした奴が入ることに

 

「ルシアちゃん、君のメンバーのうち一人が明らかに無銭飲食やらかしてるが捕まえていいかな?」

「カムイ・・・!!」

「あ、やっべ」

 

本人も通信に気づいていながら絶賛無銭飲食中である、なお当たり前だが隊長であるルシアに払える金はない

 

「あー、報告。うちの非番の子が捕まえちまったわ。まぁ、暴れてないからそのまま私の基地に護送させよう」

 

防犯カメラのライブ映像にはしっかりと両脇から抑えられ、連行される人物の姿が見えている

反省はしてるようなので厳重注意に止めよう

 

「で、双銃使いの君だが・・・そこから前方に150メートルほど先にある古書店にいる、青い猫耳が特徴の女の子に声をかけたまえ。既にこちらからその子には説明済みだ」

「かしこまりました」

「続いて桜色の髪の君、左から来ている銀髪の双子のちびっこに着いてきてくれるかな?」

「わかりました」

「で、ルシアくん」

 

順番に案内し最後の一人であるルシアに声をかけて直後に通信を切った

同時に背中から方に手をかけて振り向きざまに出そうとした剣を抑える

 

「常在戦場は良い心がけだが、市街地でそれは自滅行為だ、やめたまえ」

「先程の!?」

「そう、通信の相手だよ」

 

驚きの顔をした彼女に、乗ってきた車を指差して告げる

 

「乗ってけよ、どのみちみんなと合流するからな?」

「・・・」

 

そうして全員と合流する

ちなみに私が何故ルシアと合流できたかであるが、単純に買い出しに出ていた先で近くにルシアがいたからだ

外出時にスプリングフィールドが一服用でくれた紅茶は美味だった

 

「軍用車両ですか・・・」

「PMCの指揮官で基地を任せられているからな、装備として買えるのさ」

 

まぁ、実際には軍隊からの放流品をレストアして運用してるだけなのだが、それは言わない事にした

 

「さて、君達は別世界からやってきたという認識で間違いないかな?」

「えぇ・・・私の知る世界とここは何もかもが違うので・・・」

「そうか、異世界からの来訪者という扱いだな。喜んでいいぞ、先駆者がいるからな」

 

そういうと、青の猫耳・・・ICEYが私を睨んでいた

 

「ICEY、今度蔵書エリア増やすぞ」

「・・・許す」

 

せっかくの休みでのんびりと本屋で過ごそうとしていた所に今回の件でご機嫌斜めだったのだ

基地内には蔵書エリアとして本を読める少し広めのスペースが有り、本を読むのが好きでなおかつ外に出るのが億劫なメンバーの休日のたまり場とかしている

 

「私はフギン!!こっちは妹のムニンだよ!!」

「よろしく」

 

フギンとムニンの姉妹はへそくり(2度目)で作成したら何故か出てきたヤベー奴だ

現在はVTOL機と戦闘ヘリの専属パイロットとして活躍している、例によって休日だったが既に用事は終わっていたのかすぐに動いてくれた

なお、背格好が双子ゆえ近似しているが、正面から見て左側の髪のほうが長いのがフギン、逆の右側が長いのがムニンと見分けられるようにしている

誰にでもフレンドリーに接するのがフギンで、相手を注意深く見ているのがムニンという見分け方もあるが本人達は気づいていないだろう

 

「彼女たちも?」

「あぁ、異世界からの来訪者だ。君達が4度目だよ」

 

まぁ、多分私が原因だろうな・・・と思っている

あえてそれを言うことはないが、危険性がないとは言えないため難しいところだ

 

「帰れるのでしょうか?」

「んー多分無理だな、過去の3例から考えるに。並行同位体化してると思われる」

「何故そうと言い切れるのです?」

「まずICEY、彼女は元の世界で生きている存在だ。普通ならここにいるのはありえない、並行同位体でもない限りな。フギンとムニンは破壊されて死んだが、こちらでは何故かこの姿になったため並行同位体化した可能性が高いと推測する。ここにはいないもう一人は別世界の存在であったが明確に死んだという記憶があるため100%並行同位体だ」

 

オカルティック極まるがな、と告げて基地の駐車場に車を止めてスプリングフィールドのカフェに向かう

こういうひそひそ話にもならない話題はだいたい彼女のカフェでやっている

あぁ、またか。という顔はするが、スプリングフィールドの接客はとても上手いと思っている

あと、飲み物が美味い。紅茶もコーヒーも緑茶にまでも対応しているのは彼女くらいだろう

 

「あら、指揮官様。今日は()()()()()()()()()()()()()()?」

「あぁ、()()()()()()はあるかな?」

 

その中で、私達にしか分からないやり取りで案内されるのは普段使っていない部屋。特別応対室と書かれているその部屋は夜(スプリングフィールドのカフェは夜限定でバーに変わる)以外は出されない酒が楽しめる唯一の場所である

そしてもう一つの顔は、事情聴取のための簡易防音室だ

 

「なるほど・・・一杯食わされた、というべきですか」

「そう警戒するな、他の基地だったら最悪そのまま解体されている可能性だってあるんだぞ君達?」

「貴方はしない、という根拠は?」

「仮に君達がこの基地で暴れようともねじ伏せられるからだ。私自身の戦闘能力もあるが、今ここにいるメンバーは君達を撃破可能なレベルにある」

 

そうだな、と言って目を向けたのはデカンタ*1とアイスピック

そして対面に座る人物・・・ルシアも同じものを見ていた

 

「そう、ルシア、今君はこう思わなかったか?これらのどちらかでなら倒せるか?とな」

「つっ!?」

 

その瞬間、自分の肩に手をおいたスプリングフィールドが妙にドスの利いた声で話しかけてくる

 

「そんなことをしたら、どうなるかお分かりですね?」

「・・・はい」

「では、おかわり持ってきますね♪」

 

めっちゃ怖かったんですけど・・・コレクションだからそうもなるだろうけどさ・・・

 

「ここの食器・・・とても高価なものですね」

 

調度品の一部を見ていた桜色の髪をした少女がその価値に気づいた

この部屋の家具から出されているティーカップのセット、その全てが高級品である

 

「あぁ、この部屋の主であるスプリングフィールド・・・いまおかわりを淹れに行った女性のコレクションだ。例えば今使っているこのティーカップのセット、これは揃えると300万以上が最低ラインの高級品だよ」

「この部屋自体、高価なものだらけ」

「ICEYの言うとおりだな」

 

猫舌のICEYは紅茶を冷ましながら飲んでいる、時たま口に入れては熱そうな反応をしている

この前、グリフォーネがイタズラで猫耳に息を吹きかけたら、飛び上がるほど驚いたのち死にものぐるいの鬼ごっこが始まってしまったそうだ

流石に途中で飽きたのか本を読みに資料室に入っていったので難を逃れたが・・・捕まっていたらどうなっていたのか正直見てみたい

 

「さて、君達についてだが・・・我々グリフィン&クルーガー、S13地区基地で預かることにした。君達に使われている技術を喉から手が出る程欲する野蛮人共をシャットアウトするためだ」

 

そう告げると扉が開く、現れたは相棒であるLAFIだ

タブレットを持っているが、おそらく電子契約の画面を出しているのだろう

 

「拘束などはしませんのでご安心ください。ただ、当基地は慢性的に人材が不足しているので仕事の方はしてもらいます、皆さんこれにサインをお願いしますね」

 

案の定出してきたのは契約書だ、4人纏めての契約になっている

 

「これは・・・?」

「それは時間外労働に関する規定です、当基地では時間外労働手当を支給しております。時給1500の1.2倍からスタートで一年経過時点で2倍になります」

「え・・・この基地めっちゃホワイト・・・」

「カムイ、呑気にそんなことを言える身ですか?」

「あ、はいすんません」

 

逆に君達の上司はなにしてんだと問い詰めたい、今のでブラックな上に付き合わされているのが分かってしまった・・・

 

「はい、皆さんのサインを確認しました。明日は基地施設の案内と模擬戦を行い皆さんの戦闘能力を計らせて貰います。ちなみに相手は当基地の司令、シャマール・・・優雅にワインを飲んでいるクソアマですね」

「初耳なんだが?あとしれっと毒吐かなかった?」

「今言いましたので、毒吐かれる理由があるのはおわかりですね?」

 

毒吐かれる理由・・・経費のちょろまかしか?資材のほうか?あるいはその両方・・・?

やべぇ、逃げよ

 

「・・・ちょっと用事思い出したわー」

「逃がすとお思いで?少し執務室でお話しましょうか」

 

この後数時間掛けてお説教をくらったのは言うまでもない

翌日の模擬戦では連携でこそ敗北したものの、個人戦においては完全勝利した

*1
沈殿物(澱)の除去のほか、ワインを空気に触れさせることで酸化に伴う芳香をより鮮明にする目的で使われる容器




というわけでバニシンググレイレイヴンからルシア・リー・リーフ・カムイの4人が来ました
理由?鴉羽のルシアさんゲット記念!!
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