「これは真実なのかLAFI?」
「えぇ、2030年1月から7月にかけての北蘭島近郊で起きた一連の事件の全てです」
「これだけのことが起きてなお、日本は健在だと?」
「はい、それだけこの世界の日本の技術水準は高かった、という事です」
その中にある一つの項目に着目する、それは名古屋から一人の少女が誘拐されたという事だった
その少女の名はLAFIを持ってしてもまだ判明していないが、日本の戸籍情報データベースにアクセスして総当たりで調べているらしい
「む・・・」
「どうした?」
「不審な電波をキャッチしました、話してるのは日本人ですが・・・」
「内容は?」
普段と変わらないがそれでもLAFIには超高感度の通信機器とのリンク能力がある
今回は時たま起きる異常伝播をキャッチしたのと思っていたが・・・
「発信地点は絞れるか?」
「異常伝播だと想定するとかなりの広範囲になります、およそ極東全域が対象です」
「では発信点をおよそ極東のどこかしらと考えて、3点測量法でおおよその位置を割り出せないか?」
「既にやっています、誤差35%でウラジオストク近郊です」
「既に廃棄された都市からか・・・汚染状況は?」
「衛生観測ではありますが限りなく低いものと思われます」
通信設備のある部屋に移動しつつ、状況を考える
相手は助けを呼んでいる、場所は極東でここから見れば地球の反対側と見ていい・・・
移動手段は船か飛行機に限られる、車両と鉄道ではほぼ無理だ
「奴らは動くか?」
「パラデウスは既に動いています、奴らはなにか知っているようです」
「奴らが知っているということは新ソ連軍の方も知ってるという事だ」
「日本国政府から我々を名指しで任務の依頼が来ました」
LAFIがその報告をしてくることは予測外だった、LAFI自身も驚いている
「内容は?」
「ウラジオストク近郊より流れている伝播の発信源を捜索し、2030年より行方不明となっている日本人の保護を要請するとのことです。データ来ました、音紋から川崎和紗という少女かその親族の可能性有りとのことです」
「川崎和紗・・・どこかの文献でその名を見たことがあ・・・あぁ、思い出した、人類初のコーラップス完全適応者か」
「はい、私の方でも解析しましたが、日本側と同じ解になりました」
部屋に入る前に、私はLAFIに告げる
「これまでに関わった全ての基地に参加要請をかけろ、いくつの基地が応えてくれるかは分からんが、私だけでここに挑むのは殺されに行くようなものだしな」
「了解です、参加時の報酬はどうされますか?日本政府はあくまでも私達にのみ依頼してきていますが」
「こちらから出せ、私の個人資産の半額でもブチ込めばどうにかなるだろう」
「かしこまりました、不足時はそうさせてもらいます」
そしてLAFIが通信機器を再度セットアップする、そして・・・
「通信が聞こえるかな?」
「・・・あなたは?」
「私はアリス・ファルクマン。君の話していた通信機の電波は残念だが異常な現象により遠く離れたヨーロッパに伝播していたよ。でも安心して欲しい、私達は君のところに誰より早く到達できる移動手段を持っているから」
「・・・」
涙を流すうめき声が聞こえた、無理も無いことだろう・・・
「助けに行くけど、まずは君の周りを見渡してみよう。何か気になるものはないか?」
「綺麗だけど、誰もいないの・・・」
「寂しいし辛いな、でもそれはあと数日で解決する。他には何か気にならないか?」
「保存食が少しだけあった・・・でも、あまり美味しくないし数も少ない・・・」
驚きなことに、この子はロシア語が読めるらしい
これで少しだけ希望が見えてきた
「寒くはないか?」
「ううん、少し暖かいくらい」
「寝れるスペースはあるか?」
「テーブルを幾つか並べ直して、確保したよ」
更にはある程度のサバイバルが出来るくらいの器量はあるようだ
「よし、いい子だ。こういった非常事態に対して自分ができる最良のメソッドを出来ているな」
「・・・ありがとう」
「通信できる時間が少なくなってきた・・・次は3日後になるけど、それまで我慢できるな?」
「助けて・・・くれるの?」
「当たり前だ、助けを求めるものを守るために、私は働いているからな」
それからまもなく、異常伝播が収まり雑音だけになった
通信範囲から遠ざかったからだ
「ただちに要請を行います」
「返信は3時間以内にさせろ、長くは待てん」
「マスターは?」
「サウジアラビア政府とかけあう、近くでアレが試験航海中だからな」
「かしこまりました」
LAFIが退室すると同時に、別の箇所に通信を入れていた
それは現在、中東で試験航海中である超大型潜水艦・・・私が設計を行い、製造を自分が株主をしている造船会社に依頼して建造した艦艇だ
「シナプス艦長、調子はどうかな?」
「大変良好だ、シャマール指揮官。レッドラインという事は異常事態か?」
「あぁ、異常事態だ。緊急だが働いてもらうことになった」
「それはなんとも、迎えはどこに行けばいい?」
「サウジアラビアのジュバイル海軍基地に向かってくれ、現地政府とはこれから交渉する」
そう言って通信を切り、今度は別の場所・・・サウジアラビア政府首長つまり現国王への直通回線の回線だ
「いきなりどうしたのかね、シャマールさん?」
「突然で申し訳ない、国王。あなたのご助力を頂きたい事態になった」
「君はタイミングがいいね。それはおそらく、極東の無線電波関連だろう?」
「今はそちらが受信圏内なのか?」
「つい今しがた、圏外になったところだよ。ただ、君達との交信があったことは傍受していたので分かっている。単刀直入に言おう、ジュバイルの基地の一部を貸し出そう。その代わりに1年間、君からの武器輸入をこれまでの1.8倍にして欲しい」
「感謝する。ただちにこちらの準備を整えさせてもらう。そちらまではC-130Jで向かいたいが近くに空港はあるだろうか?」
「空港が工業地帯の近くにあるよ、そこからなら近いし離発着には問題ないだろう」
交渉がこれほど上手くいくとは思っていなかった
どうやらあちらでも無線電波の事が重要視されたようだ
「それと、こちらの陸軍の特殊部隊を同道させて欲しい。寒冷地での訓練をここ数年出来てない状況だ」
「実戦になると思われるが問題はないか?」
「問題ない、君達の足は引っ張らないつもりだ」
「了解した、重ね重ね協力に感謝する」
通信を切り、そのタイミングで帰ってきたLAFIを見る
「今まで関係した全ての味方への連絡を完了しました。現在は反応待ってます」
「よし、こちらの戦力は?」
「攻撃と要人警護に特化したベストメンバーで向かいます、C-130Jは始動準備に入りました、現在は燃料を満タンにしています」
「よし、どのみちあのC-130Jはサウジアラビアに渡すものだ、空港についたらそのまま現地で整備をしてくれるだろう空軍に引き渡せ」
「了解、二人はそのまま艦内に?」
「あぁ、二人にはグラウラー*1とライトニングⅱ*2を使わせる予定だ」
戦闘機が欲しい!!と駄々をこねていたフギンとムニンの姉妹にはそれぞれ戦闘機をプレゼントすることにした
運用する予定の艦艇であるあの潜水艦には空母としての機能も持たせているから出来ることだ
「二人から連絡です、いつでも始動できるようになったそうです」
「よし、他の基地の反応があり次第迎えを派遣しろ。道中は全火器使用自由とする」
「了解」
さぁ、パラデウスは既に動いている状況だ。パラデウスと繋がりのある新ソ連軍の連中も動くだろう
だがこちらはそのどれよりも早くつける自信がある、いや、到着してみせる!!
「来るがいい、撃滅してやる!!」
滾る闘志を迸らせ、自分も用意に入った
シャマール「おい、作者。この書き方ってことはやらかす気だな?」
作「そのとおり、これはコラボのお誘い回だ!!」
という事で、コラボを開催いたします!!
活動報告欄にてコラボの詳細を投稿予定です!!
以下に一部だけだしときます
ステージ
ウラジオストク近郊の閉鎖都市の全域(メインステージは活動報告欄にて公開)
目的
今話にてキャッチした電波の発信源にいる少女の身柄と安全を確保ならびに護送先までの安全確保
敵
パラデウスの皆様と繋がりのある新ソ連の部隊
その他条件
一話ごとに状況が変化する予定なので注意されたし
より詳しい内容は下記へ
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=295486&uid=107582