意外な助っ人の参戦で好転する!!
*参加の皆様、こちらの都合により更新遅れ申し訳ございません!!*
ルースキー・ボリショイカーメニ間海上
「浸水止まりました!!魚雷発射管室が60cm浸水、1番及び2番発射管使用不能、VLS1~4の回線ダウン、右舷推進機カバー脱落が被害の総計です!!」
「継戦能力の低下率、18%!!」
「優秀な艦体設計ととっさの判断がこれだけに抑えてくれたか・・・」
「ですが敵はこちらより一枚以上上手です。こちらも別の手段を講じましょう・・・フギン、ムニン!!」
「今探してます」
「絶対ぶっ潰す!!」
LAFIの声に対応してフギンとムニンが動きを変える
今までは空の戦力のみを撃墜していた彼女達だったが、今度は海上戦力も叩き始める
駆る機体はCFA-44ノスフェラト、使用する武装は機体に搭載されている航空機搭載型小型レールガン・プルガトーリョである
ミサイルで攻撃しても濃密な弾幕で撃墜されると判断した二人は、ミサイルを航空戦力撃墜に割り当てつつレールガンで撃沈にかかる
それでも1~2発では撃沈に至らない・・・ならばこそ二人はコンビネーションで合計4発をほぼ誤差なく同一箇所に叩き込むという離れ業で立て続けに2隻を轟沈させた
だが・・・
「戦力の補填が早い・・・」
「コンチクショー!!」
「怒った所で何も出来ないよ、ムニン」
そう、敵の戦力補填が早すぎる・・・そして水上・水中装備仕様の敵からの攻撃もある
「弾薬が・・・」
「燃料もヤバい!!」
長時間戦い続けていくことで発生する消費が、思った以上に響いていた
このままでは数に押しつぶされる・・・
「所属不明機・・・?」
「こんな時にッ!!」
二人が驚く反応が現れる、それは海面スレスレを超音速で駆け抜けながら敵の海上特殊運用艦を3隻轟沈せしめた
1隻目は対艦ミサイル、2隻目はレールガン、3隻目は1隻目と同じく対艦ミサイルで・・・その時間たったの1分。さらに追加の一分で驚くほど大量かつ正確に水上・水中装備仕様の敵も排除していた
艦艇に至っては1、2隻をほぼ同時に撃沈して海面から一気に垂直上昇を掛けてクルビットの要領で反転、3隻目を狙ってミサイルを撃ち込んで再度反転して一気に上昇するという超高度技巧で二人がかりで4分を掛けて2隻を撃沈したフギンとムニンを遥かに上回る戦闘能力を見せつける
そしてその機体をやっと捉えることの出来た二人は、驚愕に震える声でその機体名を告げた
「X・・・02S」
「ストライク・・・ワイバーン!!」
その瞬間、通信が繋がる
文章で送られたそれは、IFFコードの味方認証を要求するものだった
それに音声で通信を返したのは、冷静に分析し続けてるフギンである
「あなたは、誰ですか?」
「分からない」
「その機動は、誰から学習したデータですか?」
「ミハイ・ア・シラージ」
その発言に二人は驚愕する
何故なら、二人の戦闘挙動も同じ人物のデータを反映したものであるからだ
そして、そのデータ収集時に使われたのも
「コプロ・・・!!」
「今はただの個人」
冷たくそう言い放つ声に、データ元になった存在の影響を感じる
そして同時に、強大な戦力が味方になったことに安堵も覚えたフギンとムニンは即座に行動していた
「エレメント!!」
「了解!!」
「私が先攻する、後詰めは任せる」
「「了解!!」」
そこから先はもはや蹂躙である
超音速で海面ギリギリを駆け抜ける3機の戦闘機が敵の海上特殊運用艦群の全てを壊滅してのけたのだから
「3機とも帰還してください、整備と補給を行います」
「コピー」
「了解です!!」
フギン、ムニン、コプロの順で着陸する
特にきれいに着陸したのが、最後のコプロだった
彼女は一応の調査のために別室に案内される
同時刻 ルースキー島
「これで全員ですか!?」
「あぁ、全員だ!!」
「では船に一旦戻ります!!その後、補充と怪我の手当を!!」
「了解、伝えておく!!」
ルースキー島に来ていた戦力は3隻のLCAC-100級エアクッション型揚陸艇に乗り込んで移動を開始した
損害が酷いため一度、海上の艦艇に戻り戦力を立て直す形に変更となったが、最初の段階で大きく進捗が乱れた以外はハイペースで進んだためほぼ無問題である
「あら、指揮官様がいませんが?」
「あの人は別件だ・・・と言ってもすぐ合流するだろうよ」
「信頼、ですか?」
「まぁな、あの人、テキトーなこと言ってるけど約束は律儀に守る人だし」
そう言われる人物はとある場所に来ていた
それは、地下に隠されていた飛行場であった
「巧妙に隠されていたとはな、やはりここで作られていたか・・・」
先ほど空に見えた戦闘機・・・拡大画像でX-02Sと認識されたソレの作られていた施設がここであると判断し、調べていく
彼女・・・S13基地指揮官、シャマールの目的は複数あり、これはその内の一つであった
「興味本位で解析できた部分を再現したんだろうな、AIは無理と判断して機体を再現して乗せたか・・・極めて高い解析技術だ、ぜひとも内で雇いたいもの・・・」
そこで紙媒体という古い記録方式のものを見ていく中で、それを作った人物の名を見て止まる
「は・・・?アイツこっちの世界にいたのか?しかも名指しして書いてるって事はこっちを知ってる?って技術パクられて・・・」
パタン、と冊子を閉じて持ってきていたバッグに詰め込みながらシャマールは呟いた
「見つけ出して殺してやる・・・絶対殺してやるぞ・・・森谷ィィィィ!!」
その顔は怒りの表情であったことは言うまでもないだろう
ボリショイカーメニ極秘研究施設
「つっ・・・!?」
敵に自爆され、意識を失っていた男は何かを感じて目を覚ました
気がつけば嫌な汗が流れていることに気づいた男は汗を拭うと呟く
「寝ていても感じる悪寒・・・まさかアイツが俺に気づいたか?」
そう言って立ち上がり、周りを見渡す
「お、建造物は無事だな?」
そう、自爆される寸前、男は爆発によって発生するであろう全てのエネルギーのベクトルを上下のみに絞り込んでいた
敵自身もそうしたのであろうが、それでもエネルギーの収束には足りてないと戦闘経験から反射的に動いた男が敵のそれを遥かに上回る収束率で最悪の被害を未然に防いでいたのだ
その代わり、クレーターの中央部に幅1.8メートル、深さはおよそ90メートルに達する深い穴が生まれたが・・・
では、何故男が生きているかといえば・・・
「とっさに次元断層膜を全身に同時展開してなかったら流石に死んでたわ・・・アブねぇ・・・」
そう、自身の持つ力を一部開放して防いでいたのだ・・・しかしそれでも意識を失うほど深いダメージを得ていたことを考えると、やはり完全ではない防御であったようだ
「敵はいなくなったか?いや、危険と判断して離脱したな?引き際の見極めが上手い事だ・・・」
そして自分の服装を見・・・肩を落とした
「おろしたてのスーツだったのに・・・仕方ねぇ」
そう言って何処かから取り出したスーツケースを開けて、男は着替え始めた
数分でズタボロのスーツ姿から、観光客のような明るい服装に変わる
「よぉし、気を取り直して合流するかね!!」
背中から感じる寒気に怯えつつも、気丈にそう言って逃げるように極秘研究施設へ歩いていく姿はなんとも情けないものであった
新キャラ、コプロ登場!!強い航空戦力だ!!
ただし基本無表情キャラの模様