チート指揮官の前線活動   作:アーヴァレスト

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や、やっと次に進める・・・(ベリーハードな勤務明け)


極東動乱(Open Combat 10)

「45、どうするの?撤退命令が出たわよ?」

「うちの指揮官は相変わらずせっかちね!!とりあえず他の部隊の人達と行動よ!!」

「了解よ45!!当たらなくてピーピー泣かないでね!!」

「いつの話をしてるのよ!?」

 

HK416の質問に他の部隊と合流して行動すると指針を出し、行動を開始した

その瞬間、UMP40が恥ずかしい過去の事を言ってきたので顔を真っ赤にしてかえしていた

いくら私の過去を詳しく知ってると言っても、言っていいことと悪いことがでしょうに!!

 

「45ぉ、アソコの人達遅れてる・・・」

「分かってる!!」

 

一つの部隊が敵に囲まれて行動不能になっていた、その部隊の支援に向かっている

416、40、11、9は退避経路を作り、私が突破の穴を作る役割だ

 

「こっちよ!!」

 

支給されていたパワードスーツ、XM-X2クロスボーンX2の武装であるショットランサーで敵の包囲網に穴を開けて誘導する

ダメ押しのトドメにバスターランチャーでふっ飛ばし、全員で撤退する

そこでやっとその部隊が分かった、アラマキ隊長の部隊だった

 

「余計なお世話だったかしら?」

「いや、助かった。感謝する」

「感謝なんていいわ、うちの指揮官の限界ギリギリな無茶振り采配にてんやわんやしてるのは同じだし」

 

その瞬間、40が鬼気迫った顔で駆け寄ろうとした。その顔を見たまま、ショットランサーを逆手に握りしめながら後ろに現れた敵を槍の部分で突き刺し、首だけ後ろに向けながら睨みつける

 

「人が話してる途中に、邪魔しないでくれる?」

 

そう言って槍の部分を切り離し、離れた先端部を蹴りつけて相手をノックバックさせ、バルカンで倒す

先端部分は同時に使用できる量子ストレージに交換部品があるので呼び出して再装着した

 

「さ、早く離脱しましょ。私達が一番遅れてるみたいだし」

 

そう言って、私は迎えの船の場所まで向かう

一度振り返った際、空は暗くなりかけていた

 


同時刻 ボリショイカーメニ極秘研究施設


 

「お、バトってた方は終わったみたいだな?」

「よし、回収して撤退しろ。私は最後のひと暴れをして殿をする」

「了解だ。で、爆薬は設置すんだか?」

「それはお前に聞く質問だな」

「俺は終わってるぞ?」

 

 

森谷と研究施設内に爆薬を設置していた私は近くで戦っていただろうアッシェさんの方から音がしないことに気がついた

それなりに激しい戦闘音だったのでダメージも大きいだろうと判断し森谷を行かせる。小間使いにはちょうど良い奴だから

 

「さて、これで設定完了だ」

 

最後に起爆装置の設定を終わらせ、研究所を出る

周りには敵だらけだ、上空で森谷がアッシェさんを米俵を抱えるようにして連行していた、背面から伸ばしたアンカーケーブルは大型バイクを懸架している・・・なんでバイク?

 

「まぁいい・・・」

 

さて、敵は無数にいる。研究所は爆破解体してやるし、無くして惜しいものは何もない

ならば、敵ごとこの廃都市を灰燼に帰してやろう。そのためにはまず・・・

 

「安全地点まで飛ぶか・・・ざっと3500ほど行けば問題ないな」

 

とある武装を取り出し、構えながら垂直に飛ぶ。安全圏である3500mまで上昇して地面に向けて体勢を変え、武装を起動させる

その武装の名は、波動砲。正式名称、携行型余剰次元波動爆縮投射砲・・・プロトタイプゼロの武装で最高威力を持つ兵装だ

その破壊力は破城兵装の粋を超え、大量破壊兵器の域に達する

 

「安全装置解除。圧力臨界。エネルギー充填120%。波動砲、発射!!」

 

姿勢制御以外の全エネルギーを波動砲に回して急速チャージを行い、発射した

発射前に研究所は爆破。キノコ雲が発生したが、波動砲で一片の欠片も残さず破壊した

エネルギーの輻射で研究所付近の敵は欠片も残さず蒸発し、続いて空間ごと消滅し真空状態になっていた研究所付近へ真空状態が解除されたことで猛烈な勢いで風が吹き込む

その勢いは研究所周辺に残骸程度で残っていた建物を残らずなぎ倒すほどであり、たった1射で都市の35%が無惨な姿になるほどであった

着弾点においては広範囲かつかなりの深さでクレーターが形成されていた。

 

「や、やりすぎた・・・」

「私は時々、貴女がマスターだと思いたくなることがあります。後でお仕置きですね」

 

思わず、そんな声を出していた。拾っていたのかLAFIが通信で呆れ声で言ってきていた

私が艦に戻る時には既に全部隊の収容を終えており、それぞれの部隊の隊員に治療や処置が必要かチェックが始まっていた

なお、私は速攻で省かれて談話室に放り込まれた。泣きたい

 

「よ、アリス。暇か?」

「死ね、クソ野郎」

「罵倒で返さんでくれんかね?」

「ならさっさと部屋から出ればいい」

「そうもいかんからなぁ・・・」

 

森谷もセットだった、心底イライラしてくるが我慢しよう

 

「タダ飯食らいに来たわけじゃねぇよ。ビジネスさ」

「だろうな、いま所属している政府から直接か?」

「あぁ、姫様から防衛省経由でな。うちの欧州視察メンバーの宿泊地としてそっちの宿泊施設を使いたいんだと」

「姫様とやらも来るんだろう?」

「あぁ、本人は来るつもりのようだ。なんとか防いでみるがな」

 

おそらく、無理だろうな。と私は思った

この男、戦うと逃げるは得意分野だが囲む、捕らえるは凄まじいほどダメなのだ

 

「金ははずめよ?」

「かつてのよしみで割引してくれたりしません?」

「断ろうか?」

「冗談だよ、出せる額なら出すさ」

 

脅してやるとすぐに言ってきた、ある程度の額は想定しているらしい。まぁ、私の基地のある地区は欧州全域で見ても治安が非常によく安定しているので宿泊地の候補になるのもさもありなん、というところだ

 

「ま、5000万というところだな。周辺警備も含めての人件費だ」

「コイツ・・・足元見やがって・・・」

「今なら2500万にしてやってもいいぞ?条件は足りない分がお前個人負担な」

「んなご無体な!!」

 

どうせコイツに手持ちの金が無いのは分かっている。女遊びか趣味に全掛けでもしてるのだろうからな

 

「じゃあ割り引いて3000万にしてやる。条件はホテル宿泊費がそちら持ち。譲歩してやったぞ?」

「Ok、それでいい。元々ホテル代はこちらで出す予定だったしな」

「LAFIに後で話を振れ、私からは既に通した」

「はっや」

 

森谷が返答したところで、脱力感が襲ってきた。ついでに眠気も襲ってくる

 

「体力の限界なようだな?」

「あれだけ暴れて、今まで意識のあった方が驚きだ」

 

頭がボーッとしてくる。眠気で何も考えられなくなってきた。このまま座っているソファーで横になろう・・・そう思って横になろうとすると、身体を倒される

抵抗する気力もなくそのまま倒されると、膝枕をされていることがわかった

誰がしているのか確認しようとする前に、頭を優しく撫でられる。それで限界を迎えた眠気に負け、私は目を閉じた

 


潜水艦内談話室


 

「珍しいこともあるものだ、コイツがアッサリ眠るなんてな」

「そうなのか?」

「あぁ、まずコイツは人前で眠れるほど図太い神経しちゃいねぇ。だからこれは非常に珍しいことなのさ」

「あんたはどこでもいつでも寝れるもんな」

「遠回しにディスるならともかくストレートにディスるのやめて?」

 

アリスを寝かせたのは弟子であるカズマだった、なにげに今は女性化している・・・なんで?

 

「ところでなんでそっちのスタイル?」

「服の予備までズタボロにされて、見繕ってもらった服は女性用しかないそうだからしゃーなしコッチになっただけだが?」

「にゃるほど理解。ブラ付けてねぇの?」

「ちょっと責任者の方に依頼してマッパで曳航してもらおうか?」

「すんませんそれは勘弁してください」

 

コイツといいアリスといい、俺への当たりが強いのなんなのだろうか?

心当たりが山のようにあるので何が理由か分からん

 

「そうしていると、やっぱり親子だな。アリスは否定するだろうが」

「させねぇように優しく追い詰めるさ、目を覚ましたらな」

 

カズマが時たま頭を撫でると、気持ちいいのか小さく女性らしい高い声で呻く。

案外可愛い声で呻くので俺が頬を優しく突くと、不快そうに眉をひそめて男性のように低い声で呻かれた

俺とカズマで対応違いすぎねぇか?しかも無意識下でこれかよ・・・

 

「随分と嫌われてるようだなクソ師匠?」

「ちっくしょうめぇ!!」

 

悔しいのでそう言うと、カズマは薄手の毛布を取り出した。起毛素材の触り心地の良いもので熱を適度に保つ能力もある高級品である

それをアリスに被せて、俺には追加で取り出した薄手の布を渡してきた。一応は毛布だが明らかに安物である

俺には安物なのにアリスには高級品かい・・・

 

「お気に召したようだ」

「あぁ、気持ちよさそうに寝てやがる」

 

そこで部屋に入ってきたのは、アリスの基地にいる子達だった

 

「しきか・・・いえ、すみません間違えました」

「気にしてないからいいよ。コッチの姿だと一部以外そっくりだしね」

 

最初に話しかけて、すぐに他人だと気づいた子にカズマは気さくに対応する

元からそういう能力に長けているのもあるが、楽しそうだ

 

「一部ってどこが・・・あぁ、言わなくても分かったわ」

「人の胸を注視するのはあまり上品ではないと思うよ、M16A1。あとST AR-15」

 

そういうカズマは上品というよりエレガント。膝枕されて眠っているアリスとはえらい違いだ

まぁ、アリスもアリスで本来はなかなかどころか凄く高貴な家系のご息女なのだが、口調と対応が辛辣なザマである(一度本人に言ってみたら半殺しにされかけたので本人には言わないが)

 

「うちらの名前、どうやって知った?」

「持ってる銃火器からの推定さ、ASST組んでる銃を持ってるのが基本だしね」

「言われてみれば確かにそうだな・・・」

「まぁ、中には武器を持ってない指揮官タイプの子もいるようだけどね」

「私のことですか?よくご存知ですね」

「君が他の子に指示を出してるを見てたからね。そこから推測しただけだよ」

 

俺と比べてカズマは小さいところにも目を向けている。そこから得られる情報で臨機応変な会話を自由に行えるのは俺にない才能だ

 

「体力がある程度回復したら目を覚ますだろう、その間任せたぞ」

「へいへい、言われんでもやってら」

「あぁ、それは確かに」

 

カズマは微笑みながらアリスをもう一度撫でた、気持ちよさそうに寝ているアリスはその撫でられる感覚でまた呻いていた




一ヶ月ノンストップ勤務って地獄じゃ・・・
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