運命?なにそれ?と言わんばかりにデレない美しき巫女   作:レオ2

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大丈夫?

 1年A組……それが拓斗たちのクラスだ。

 2人はあの後何事もなく……というのは2人とも無言で歩いていたから何も起きなかっただけだが。その2人の思考は別に停止してた訳じゃない。

 寧ろ逆で超高速回転していた。

 

(何で今、拓君の事を)

 

(何で今、花の事を)

 

 ここまで思考を覗いている人には既に分かっているだろう。2人が互いにとってどういう人なのか、それを2人は気が付いていないと言う事を。

 

 

 ★

 

 

 幸せの日々だった。傍から見れば引かれるのは分かっている。ネット越しなのにも関わらず付き合っている関係なんて世間的には変な人達というのは分かっている。

 だから拓斗も涼花も家族にはこの関係を暴露したことは無かった。涼花に関しては家柄のせいでバレたらどうなるのか分からなかったからずっと黙ったままだ。

 

『治ったら会いませんか?』

 

 拓斗からそんなメッセージが来た時、涼花は嬉しかった。病気を治す為に頑張ろうと思えた。

 涼花は病弱だった。しょっちゅう入退院を繰り返していたし起立性調節障害もその内の一つだ。今は何とか病気にもならずにいるがまたならないように健康には気を遣っている。

 

 そして……涼花の継父は所謂モンスターだった。継父を表す言葉は”自堕落”、これに尽きる。仕事はしない。かと言って家事もしない。それなのに文句だけは一丁前で病弱だった涼花を罵りまくった。

 

 今はそれを知った母が物理的に距離離した。そんな事をするのなら離婚しろと常日頃から思っている。だから継父と一緒に憎んでいる。

 

『お前に生きてる価値ないんだよ』

 

 そう言った類の言葉を兄も母もいない時にネチネチ言ってきた、当時小学生の涼花は怖くて誰にも言えずその内体調を崩し入院をする事が多くなった

 そしてそれを母は知ったのにも関わらず離婚なんてせずにその場しのぎの事しかしてくれなかったことに絶望した。

 

 ──誰も信用できない

 

 それが涼花の拓斗と触れ合う前の心情だった。あのシスコンの兄でさえ当時の涼花は受け付けなかった。強いて言うなら一番信頼していたのは母の秘書の遠上だけだった。

 

 涼花はそんな中スタディーメモリーを始めた。ただ勉学を記録できると言う事に魅力を感じたのだ。

 自分の記録を見る事を目的に始めていたため他人とメッセージで話すと言う事は眼中になかった。だがそんな時、アプリ内のコミュニティーという機能を見た。

 コミュニティーとは何人かの考えが似ている人達で構成されるもので自分の同士とも言える存在で集まる事が出来る。

 

 ──私と同じような人……いっぱいいるんだな

 

 それが涼花には不謹慎だが嬉しかった。自分だけがこんな目に合っている訳では無いんだと。誰かに愚痴を言う事は悪い事ではないんだと、思った。

 

 そんなコミュニティーに入る為にプロフィール欄に持病の一つである起立性調節障害を書いた。

 継父達が憎くなった時や自分がもう嫌になった時、コミュニティーや普通の勉強記録の投稿の時に弱気の言葉を吐いていたりした。

 

 他人と触れ合う事を覚えても涼花は誰にも心を開かなかった。他人に期待するだけ無理だと言う事も分かっていたからだ。

 信じてた母も……自分を疎ましく思う同級生や教師たち、信用出来なかった。誰も。

 

『大丈夫ですか?』

 

 そんな文面からだった、涼花の世界に色が付き始めたのは

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