運命?なにそれ?と言わんばかりにデレない美しき巫女   作:レオ2

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お前達本当に馬鹿だな

 ファイトは拓斗が勝利という形で幕を閉じた。大智がファイトテーブルに手をついて動かない。拓斗も内心では

 

(……ダメだ。気が紛れない)

 

 ファイト中も花の事を考えて幾つかプレイングミスが目立った。それでも勝てた辺り大智の腕はそこまでだったのだろう。

 しかし負けた本人である大智は……

 

「クソ―ッ! 負けたーッ!!」

 

 とんでもなく悔しがってた。それはもう血眼になるくらいには。それに拓斗は少々面を喰らった。確かに負けたら悔しいのは分かるがこんなにも悔しそうにするのは逆に羨ましい気もする。

 

 拓斗は滅多に感情を出す事は無い。それが恥ずかしい事だと思っているからだ。だから学校では割と無表情でいる事が多い。そんな拓斗からすれば大智の様に結果に一喜一憂して感情を惜しむことなく出せるのは「恥ずかしくないのかな?」と思う反面とても楽しそうだとは思う。

 

「氷火、お前凄い強いんだな!」

 

 その笑顔は当時の拓斗には眩しかった。花を失った今、自分はこんな風に笑えるだろうか? 恐らく、無理だろう。

 前でさえ家族の前でしか笑わなかった。花の事をがあってからは家族の前ですら笑わなくなった。そんな自分がこんな風に笑う事はもうない。自分が許さない。

 

 だから……

 

「お前が弱いんだよ。何故あそこでガードする」

 

 冷たい事を言ってしまう。確かに大智には何度もプレイングミスがあった。その内の一つを指摘しただけだ。

 しかし言い方が大分不味い。常人ならば喧嘩の導火線が直ぐにつく……常人ならば

 

「……成程! 確かにあそこで防いでも意味が無かった!」

 

 その反応に拓斗は面を喰らった。自分でも冷たい声で言った自覚はあったのだ。それを大智は特に気にしてなさげな顔で言ってきたのが拓斗には分からなかった。

 自分だったら結構ブチ切れていると自信を持って言える。

 

 拓斗が大智に呆れていたら大智が良いことを思いついたと言ったふうに頭をビクンとした

 

「そうだ、氷火」

 

 それを拓斗は疑問符全開の表情で見ていた。目の前の男は何を言うのか気になったのもある。それ以上に、今は何だか大智という人間を知りたいと思った。

 

「氷火、今度の全国大会一緒に出ようぜ!」

 

 噓なき太陽のような笑顔で大智はそれを口に出した。それはもう……彼の周りを陽気にする、そんな感じを当時の暗い拓斗でも思った。

 大智と同じチームなら面白そうというのも感情の中にあったのは否定しない。

 

 だけど……

 

「悪い……そんな気分じゃない。他を当たってくれ」

 

 そう言って拓斗は自分のデッキをデッキケースに入れて出入り口に向けて歩いていく。その背中は再びブラックホールのように暗かった。

 恐らく拓斗史上1番に暗いだろう。

 

 しかし、大智はそんな拓斗の前にまで来て頭を下げた

 

「頼むよー! あと一人足りないんだ!」

 

 全国大会は3人一組の団体戦、チームメンバーがいなければ出場すら出来ない。だが拓斗は大智のチームメンバー位ならば普通に見つかるだろと思った。

 

 ファイトの腕は兎も角人柄はこんな虚ろな状態の拓斗ですら眩しく感じるのだ。そんな彼がチームメンバーを見つけるのは訳ないだろう。

 

 自分じゃなくてもいい、というよりも今は花の事を考えていたかった。自分の何がダメだったのか、それを考えていなければおかしくなりそうだったから。

 

「頼む!」

 

「断る!」

 

 勢いよく言って拓斗はタッチを出て行った。

 拓斗が出て行ったタッチには項垂れていた大智と力也が残っていた。

 

 落ち込んでいる大智に力也がしょうがないと言いたげな顔で肩を叩く

 

「断られたのならしょうがない。他の人を探そうよ」

 

 しかし顔を上げた大智は頭を横に振った。

 

「俺は絶対に氷火を入れたい」

 

「……どうしてだい?」

 

 力也は強引に否定したりせず理由を聞いた。体育会系の大智は言葉を探すように虚空を見つめていたが彼なりに言いたいことが纏まったのかその口を開いた。

 

「何だか……今のあいつを一人にしてはいけない、そんな気がする」

 

「……勘なんだ」

 

 それに力也は少し呆れたが拓斗を一人にしてはいけないというのは力也も同じ意見だったので目立った否定はしなかった。

 しかしそれでも問題があった。

 

「彼自身が出たくないと言っているんだよ? どうするの?」

 

 本人に出る気がないのなら誘っても無駄だろう。実際問題今断られたし。しかし力也はそこで大智がそこで凄い悪い顔をしているのに気が付いた。

 

(ま、まさかとんでもない案があるのか大智!?)

 

 そして大智はその悪い顔のまま力也に向く。その何とも言えない迫力に力也は思わず息を飲む。そして悪い顔のまま大智は自分の作戦を話した

 

 

「しつこく誘う!」

 

「あほか!」

 

「いでっ!!」

 

 力也は大智の頭を思いっきり叩いた。

 

「馬鹿かお前は! そんなの余計に来ないに決まってるじゃないか!」

 

 1回断ったのにも関わらずそんな事をし続ければ普通ならば余計に嫌われる、そのことを力也は言ったのだが大智は馬鹿なのか人の心が分からないのか清々しい程の笑顔で

 

「大丈夫大丈夫! 俺に任せとけって!」

 

「反省しろッ!!」

 

 その日タッチから誰かの断末魔が聞こえたという。

 

 

 ★

 

 

 翌日の月曜日から大智は拓斗を付け回した。いや、付け回したなんて表現は生温い。そうそれは……

 

((鉄村が氷火をストーカーしてる!!))

 

 とクラスの連中が思うレベルで。拓斗が移動教室の為に出ようとすれば

 

「一緒に行こうぜ!」

 

「……」

 

 拓斗、無視

 

 拓斗が偶々ノートを回収する係になれば

 

「手伝うぜ!」

 

「別にいい」

 

 冷たくあしらう

 

 拓斗がトイレに行けば……

 

「何でいるんだよ」

 

「チーム入ってくれよ──!」

 

 人懐っこい笑顔で、罪悪感のかけらもない笑顔で言ってくるものだから逆に拓斗が罪悪感を感じてしまう始末。

 

「断る。しつこいぞお前」

 

「しつこさが俺のモットーだからな!」

 

「威張るな」

 

 そう言って用を足し手洗いする。

 

 そんな感じの大智のストーキングは1週間ほど行われた。それはもう完璧にストーキングだ。本人はストーキングと思っていないのが質が悪い。

 

 だが拓斗はそんな大智をウザイとは思わなくなっていた。それは拓斗の感覚が狂ったのかただ大智が良い奴だと分かったからかは本人にも分からなかったがウザイとは思わなかった。

 

 それどころか花の事で悩んでいた……というよりも落ち込んでいた拓斗からすれば当時の大智のしつこさが逆に嬉しかったのかもしれない。

 

 でも……

 

(……出る気になれない。俺は……花の事を考えていたい)

 

 ──会いたいな

 

 ──早く病気を治して拓君に会いたい

 

 ──抱きしめてほしい

 

 思い出すのは花とのやり取り。今や拓斗からどれだけメッセージを送っていても既読にならない。スタディーメモリーのアカウントもいつの間にか消えていた。

 花の居場所も見当も付かない。

 

 会いたい会いたいと連呼していた割には全く花の居場所を聞いていなかった。それを拓斗は後悔していた。せめて……直接会って言ってくれるのならまだこんな風に悩まなかったかもしれない。

 

 だが現実として拓斗は画面上で別れを……それも他に好きな人が出来たからと言われ憔悴するのも無理はない。

 

 拓斗の初恋はもう終わったのだ。他の男に取られるという結末を持って。拓斗は花との恋愛が初めてだ。だからこんな事が起きた時、どうやって心の拠り所を見つけたら良いのか分からない。

 

「俺じゃあ……幸せに出来なかったのか?」

 

 初めは純粋に花の事が心配だった。ただそれだけだった。でも彼女の心の弱さを見る度に励ましていく内に会った事もないのに恋愛感情を持ってしまった。

 

 花を幸せにしたい

 

 拓斗はそれだけを思っていた。なのに……現実は花は他の男を好きになり自分との繋がりを断った。

 

 それが現実だ。

 

 もう覆しようのない現実、花が他の男と肌を重ねるのを想像するだけで心臓にぽっかりと穴が開いた感覚に陥る。

 

 その感覚は日に日に激しくなっていった。それはもう一瞬本気で過呼吸が起きるのではないかというレベルで。

 拓斗は全国大会エントリーの締め切り日である土曜日、学校が終わればタッチにいた。

 

 そこにはただボーっとしに来ただけ。今日は母親も家にいるから蒼葉の心配もない。ここで周りを眺めファイトしている人達を意味もなく眺めていた。

 しかしそんな時にでも

 

「氷火~、チーム組もうぜ~!」

 

 何故かまた大智がいた。後ろにはどこか呆れている力也もいる。

 

「断ると言っているだろ。どうして俺なんだよ」

 

 それが拓斗には気になる。別にチームメンバーなど誰でもいいではないか。人数さえ合えば予選に出場できるのだから。

 

 自分にこだわる必要はないと拓斗は思っている。人数合わせなら自分じゃなくても良い。

 

 そう思っていた。だが……

 

「どうしてって……お前だからだよ」

 

 大智は何言ってんだお前と言いたげな不思議そうな表情で拓斗を見ていた。拓斗はその答えに言葉を詰まらせた。

 そんな真っすぐに自分だからって理由で大事なチームの一枠を使うというのだ。

 

「お前……馬鹿だろ」

 

 拓斗は辛辣に、そしてどこか呆れた風にそう呟いた。言い訳の出来ない程悪口だが大智は何故か胸を張って

 

「馬鹿で結構! それで人を見捨てるような屑にならないで良いのなら俺は一生馬鹿で良い」

 

 呆れる程真っすぐに馬鹿で良い宣言をした大智に拓斗は口を開きっぱなしだ。

 

 背後では力也は苦笑いしていたが彼も大智の友達ならばこの明るさに何か救われることがあったのかもしれない。

 

 不思議と大智には悪感情は湧かない。普通の状態ならもう少ししつこいと考えていたかもしれない。でも当時の拓斗は普通の状態とは程遠かった。

 

 そして……だからこそそんな大智が眩しかった。拓斗はその顔に影を落とした。

 

 光がある所に闇がある、今拓斗を照らしているのは大智だろう。だがそんな大智が近くにいるからこそ拓斗は自分のふがいなさも感じてしまう。

 

「……?」

 

 拓斗は大智の言葉を聞き立ち上がった。大智はそんな拓斗を首をかしげ見ていたが次の瞬間

 

「ちょ、おいっ!!」

 

 拓斗は大智の目の前から逃げ出した。逃げ出したかったのだ。これ以上、大智と関わっていたら自分にあった事を全て話してしまいそうで怖かったのだ。

 

 自分の弱さを晒すのが怖いのだ。今、全てを投げ出したかった。そうすれば花の事も何もかも忘れることが出来ると愚かにも思ったのだ。

 

 ──どうせ追ってこない

 

 自分は大智にとってその程度の存在なのだ。存在じゃないとダメなのだ。自分は特別でもなんでもない。ただ無力な男なのだ。

 

 そう思わなければ……狂ってしまいそうになる。

 

 どこまで走っただろうか、無我夢中で走りタッチから逃走した。自分でもこれだけのスピードを出せるとは思わなかった。

 恐らく今までで一番スピードが出ただろう。

 

「はぁ……はぁ……」

 

 息も切れ切れに拓斗は周りの景色を見る。そこには夕日に照らされ川の表面が幻想的に煌めいている河川敷があった。

 

 全力で走った後に見る光景だからか不思議と向こう岸まで遠くに見える。歩いて行けば辿り着ける向こう岸だというのに、それが分かっていても遠く、遠くに感じる。

 

 普段余り走らないからか体力の底をついた。拓斗はよろよろと足を動かして川の手前にまで来て倒れるように座った。

 

 虚ろな眼で周りを見ると家族連れやカップルが多く自分で自分の地雷を踏んでしまった。

 

(俺も……あんな風になれたのかな)

 

 顔も見たことない花の事を考えながら膝に自分の顔を埋めた。自分で自分の世界を黒く染めた。今は幸せそうな家族やカップルを見たくなかった。見ると胸が張り裂けを爆発を起こす自信があった。

 

 どの位時間が経っただろうか? 自分の世界を暗く染めた拓斗には自分がどれだけこうしていたのか分からなかった。

 ただ……自分で思ってた時間よりかは短いと思う。

 

 唐突に誰かが拓斗の肩に手を置いた。それは「トン」と効果音が聞こえそうなほど優しい置きかただった。拓斗は焦点が合ってない瞳で振り返った。

 

 振り返った相手は驚いた表情をした。それもその筈で拓斗の瞳から一筋の涙が出ていたらこうもなるだろう。しかし相手はそれ以上聞かなかった。

 

「忘れものだぜ」

 

 そう言って拓斗の通学鞄を渡してきた。タッチを無我夢中で飛び出したものだから忘れてきてしまったのだろう。

 そしてそれをわざわざ自分を探して持ってきたのだ。そのお人よしの人に拓斗は呆れた笑みを浮かべた

 

「ほんと……お前も大概馬鹿だよな」

 

「俺もこの一週間でお前の辛辣には慣れたぜ」

 

 どこに胸を張る要素があるのか分からないが大智は満面の笑みでそこにはいた。後ろには力也も付いて来ていた。

 通学鞄を受け取った拓斗の右に大智が、左に力也が腰を下ろした。少し前の拓斗なら全力で拒否したかもしれないが今は不思議と嫌ではなかった。

 

 3人で川を見て黄昏て3分ほど経った時、拓斗は重い口を開いた

 

「なあ……お前ら失恋したことあるか?」

 

「え、どうしたんだいきなり」

 

「君からそんなワードが出てくるとは」

 

 心底意外と言いたげな顔で言ってきた。自分でも意外だと思う。何故だか……この二人には話してもいいような気がした。

 力也は大智程しつこかった訳ではないが態度が最悪な自分が大智に何を言っても責めなかった。大智を見捨てたのかは分からないが何も聞いてこないのが有難かった。

 

 2人は再び川に眼を向けた。そしてその答えを最初に答えたのは大智だった

 

「まあ……失恋はあるぜ? 幼稚園の頃好きだった子がいるんだけどさ、その子も俺達の学校に行ってるんだけどさ……」

 

 そこで言葉を区切った。拓斗と力也が大智を見ると何事かを考えているのか川に視線を固定させて続きを言った。

 

「いや、俺も驚いたんだけどさ……もう彼氏がいたんだよ。彼氏というかなんて言うんだ?」

 

「……許嫁?」

 

「それだ!」

 

「え……?」

 

「マジか」

 

 女子と付き合う……という発想は小学校時代から存在していたが実際にそうしている者が本当にいるのはびっくりした。というよりも許嫁ならばもっと昔からかもしれない。

 幼稚園からというのなら年齢は自分達と同い年だろう。

 

「今時許嫁なんて本当にあるんだな」

 

 昔の時代だと思っていた

 

 そう拓斗は続けた。だが大智はそれをどう乗り越えたのだろうか? 許嫁がいたと言う事は最初から勝負にすらならなかった訳だ。

 そんなもの恋する男としては到底理解できないものだっただろう。

 

 だが拓斗が大智を見れば大智は陰りもなく笑っていた。その笑みを見ていたら自分の胸もぽかぽかしてくる。

 

「……お前はそれでいいのか?」

 

 拓斗はそれが猛烈に気になった。その答えがこれからの自分を決定する、そんな気がしたからだ。

 

 大智は川に眼を向けたまま大きく頷いた

 

「その許嫁と話してる時のその子、すっげえ笑うんだよ。そりゃあ出来るならお付き合いをしたかったけど……」

 

 そこで初めて拓斗の方を向いた。夕日の逆光によって照らされている大智は今までよりもどこか神々しさがあった。

 その理由は大智の禿げ頭がピカッと光ってお地蔵様に見えたからというのは内緒の話だ

 

「俺はその子が幸せならそれでいい。好きな女にはどんな形であれ笑っていてほしいものだからな!」

 

 過去今未来含めてこの時の大智が一番かっこよかったかもしれない。それほど当時の大智は太陽の如き輝きで拓斗を照らしてくれた。

 

 勿論、これから先も花の事を考えるのを辞めた訳じゃない。未練もある。だが……必要以上に考えるのはもう止めよう、そう思えたのは紛れもなく大智のおかげだだろう。

 

 時間はかかるかもしれない。それでもいい。この胸の傷は永遠に癒えないかもしれない。

 

 だがそれでいい。自分が何故元々花と話そうと思ったのか、その理由を思い出したからだ

 

 ──花に幸せになって欲しい

 

 究極的にはそれが拓斗の目標だった。そして花はそうなれる相手を見つけた。それが自分ではないのは悔しいが……

 

「俺も……お前みたいになれるかな」

 

 そうぼそっと呟かれた小さな言葉は2人の耳に入る事なく風に乗って消えて去った。河川敷が風で揺れ3人の制服を揺らす。

 

 ──分かったよ、花。

 

 拓斗はゆっくりと立ち上がった。彼の顔には既に陰りは無く夕日に照らされた輝いている彼本来の表情が姿を現した。

 

 ──君が幸せなら俺はそれでいい。俺も……俺の道を行くことにするよ

 

 そんな拓斗を2人は不思議そうに見ていたが直ぐに自分達も立ち上がった。

 

 拓斗は改めて二人に振り返り拳を突き出した。どこかのアニメみたいだなと自分でも思ったが不思議とこうした方が良いと思ったのだ。

 

 2人も拓斗の意図が分かったのか拳をぶつけた。たった1週間で自分もこれだけ変わるとは人生何があるのか分からないものだ。

 

「はぁ……本日付でチームに加わる氷火拓斗だ。拓斗で良い。やるからには優勝だ!」

 

 それを聞いた2人は……大地が喜色を浮かべ、力也は微笑みを浮かべた。

 

「やっとその気になったか拓斗」

 

「まっ、あれだけ拓斗にしつこかったらそうなるよね」

 

「確かにあれはしつこかったな」

 

「何を──ッ!!」

 

 そのやり取りがどこか面白く拓斗が声を出して笑い始める。それに伝染したのか徐々に2人も肩を揺らし始め高笑いを始めた。

 

 3人の笑い声は夜空が顔を出していた河川敷に響いたのだった。

 

 これが拓斗、そして大智と力也のチーム「トライフォース」が出来上がるまでの軌跡にして……拓斗が彼らの有難みに気が付いた日なのだった

 

 

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