アグネスデジタルと性癖について語り合う話   作:さば缶

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アグネスデジタルのトレーナーとは別の
シンボリルドルフとトレーナーの話です。
前回のお風呂からの続きになります。
シンボリルドルフの話し方が途中から少し変わっています。


幼馴染なシンボリルドルフとトレーナー③~約束

しばらくすると彼女がお風呂から上がってきた。

 

「ありがとうトレーナー君。とても助かったよ」

 

僕の用意した服を身につけそう告げる彼女の表情は心なしか風呂上がりのせいか火照って色っぽく見えなくもない。

何を考えているんだ。

別の話題を見つけるように彼女へ問いかけた。

 

「そういえば、ルドルフはもう夜ご飯は食べたのか?」

 

ふとそう尋ねると彼女は少し疲れた表情で答えた

 

「いや、実はあの後理事長から仕事を頼まれてね。気がつけば約束の時間にもう少しというところだったのでまだ食べれていないんだ」

 

彼女はトレセン学園の看板ともいえる存在だ。

ゆえにURAファイナル決勝が終わった後でも忙しいというのは不思議ではないがそれをこなしきるだけの彼女の器量にはいつも感心する。

 

「そういう事なら何か作らせてくれ。夜食には少し早いが僕も少し小腹がすいてきたからさ」

 

「そういってくれるのは助かるが、やはり迷惑ではないだろうか。お風呂まで借りてしまったし、一食抜く程度私はそこまで気にはならないぞ」

 

「そこまで気にしないでいいよ。半分趣味みたいなもんだし、まあゆっくり座って待ってて」

 

「そうか。そういうことならご相伴に預からせてもらおう。頭が上がらないなトレーナー君」

 

「チャーハンでいいか?ルドルフ」

 

「チャーハンか!以前食べたトレーナー君の料理は学園の料理人と比較しても遜色ないものだったと記憶してる。楽しみだよ」

 

「では満足してもらえるように頑張らなくちゃな。もう少し待っててくれ」

 

高温で加熱した鍋に多めに油を投入する。数秒ののちすぐさま卵を投入、米を入れて卵とパラパラになるまでよく鍋を振る。

残りの具材を投入し、最後に味付けだ。短時間でさっと仕上げるのがおいしさのコツだ。

 

「「いただきます」」

 

「美味しい」

 

彼女からのその一言が何よりうれしい。

 

「それはよかった」

 

美味しそうにチャーハンを食べる彼女の姿を見て僕としても作ったかいがあった。

 

「「ごちそうさまでした」」

 

さすがに後片付けくらいはさせてほしいというので彼女に任せた。

普段と同様に丁寧な仕事であっという間に片付いた彼女の手際の良さにはほれぼれとしてしまう。

ちょっとしたアクシデントもあったが一旦ひと段落ついて僕は自身のベットに腰を下ろしていた。

片づけを終えた彼女がこちらの方に移動してくる。

 

「トレーナー君、一つお願いを聞いてくれないだろうか」

 

めずらしいなと思った。

基本的には何でもできる彼女が僕にお願いか。

だからこそできる限り応えてあげたいと思う。

 

「大丈夫だ。ちなみにその内容というのは」

 

「本当か!内容は少し気恥ずかしいのだがな。

その、、、トレーナー君のことを今だけはお兄ちゃんと呼んでもかまわないだろうか」

 

「懐かしいな、ルナちゃん。昔はよくそうやって呼んでくれてたね」

 

そういうと彼女は嬉しそうに笑った。

 

「それで今日はお兄ちゃんに話したいことがあってきたんだ」

 

そういえばそうだった。

そう言ってきた彼女の表情はいつものシンボリルドルフとしての気丈な姿とは少し異なり、なぜか一人の女の子としての姿に思えた。

お兄ちゃんという呼ばれ方は、かつてまだ僕がトレーナーになる前に

幼かったルドルフの面倒を見ていた時、彼女から呼ばれていた呼ばれ方だった。

 

「お兄ちゃんはさ、昔競走したときにした時の約束って覚えてたりする?」

 

「約束?あー約束ね!えっと…」

 

具体的な内容は覚えていないが確かに約束をしていたことは覚えている。

ただうろ覚えそうなこちらの反応を見て彼女は少し残念そうだった。

 

「ごめん!約束をした時のことは確かに覚えているんだけど、具体的な内容までは覚えていないんだ」

 

「いや、いいんだ。さすがにもう何年も前のことだ。覚えていなくても仕方がない」

 

「けど、お兄ちゃんはその約束を守ってくれる気はあるかい?」

 

そう聞いてきた彼女は不安そうな顔をしていた。

ただいつもの優しい彼女とは異なった一種の覚悟を決めたかのような雰囲気があった。

まるでこれから一世一代の告白をするかのようなそんな気迫があった。

 

「内容がわからないのが少し怖いけど…守るよ。昔のこととはいえルナちゃん自身と約束したことだしね」

 

それを聞いたルナちゃんは嬉しそうに耳や尾をピコピコ揺らした。

そしてなぜか僕の隣に寄り添うように腰かけた。

??!!

いや、いや?!。近くないですかルドルフさん。

めっちゃいい匂いするんですけど。

彼女の方を確認するが距離が近いため目線があってしまう。

こちらを見て照れくさそうに笑った彼女は普段は見せない女の子らしいというのだろうか?とても魅力的なものに見えたのだった…

何だこの状況は。

 

「フフッ、お兄ちゃんだったらそう言ってくれると信じていたよ」

 

「約束というのは「ルナと結婚してくれるって約束」なんだけど」

 

「わかってるんだ。子供の時にした口約束をいまだに信じている自分がおかしいってことくらい」

 

「けどルナね、ずっと待ってたんだ。

もしかしたらお兄ちゃんがこの約束を覚えていてルナにプロポーズしてくれるんじゃないかって。」

 

「けどね、お兄ちゃんはいつまでたっても私に告白なんてしてくれなくて」

 

「ルナもね、半分諦めかけてたしもう大人になろうとしたんだ」

 

「でも、ルナ気づいたんだ。告白は自分からしちゃってもいいんだって」

 

「でもルナね、頑張って我慢してたんだ。お兄ちゃんとルナじゃ生徒と先生の関係だから迷惑になるって。けどねお兄ちゃんがいろんな女の人と楽しそうに話しているのを見てどうしてももやもやとした気持ちがなくらなかった」

 

「誰かに取られるくらいだったら私がお兄ちゃんの一番になりたいって思いがどうしても抑えられなくて」

 

「ごめんね。お兄ちゃん。これは全部ルナの我儘。だからお兄ちゃんがこの話を真に受ける必要も義務もないんだ」

 

「けど、もしルナのことを受け入れてくれるんだったら今からほんの少しの間だけ目をつぶっていてほしい」

 

そう話した彼女は本気だった。

紛れもない彼女の本心だった。

こんなにも自分のことを想ってくれる女の子はこの目の前のこの子だけだ。

あの時の約束が彼女を縛り付けてしまった。

彼女の方を見る。

まっすぐにこちらを見据えるその目はまさに皇帝の名に恥じない強さを持っていた。

一方でその手は震えていた。

彼女にここまでさせてしまったのだ。

覚悟を決めた僕は静かに目を閉じた。

 

「ほんとに私でいいの?」

 

彼女に対して静かにうなずいた。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「という導入で今度の即売会の同人誌を書こうと思っているのですが、生徒会にばれたら殺されますかね?トレーナーさん」

 

「デジタルだけじゃなくて毎回同人誌の手伝いをしている僕も一緒に殺されませんか

ねえ、そこのところどうなってるのデジタルさん」

 

「いやだなぁ、トレーナーさん。昔言ってくれたじゃないですか。これから僕たちは一心同体だって。あの言葉は嘘だったんですか?」

 

「噓じゃないけど~。こうなったらとことん付き合いますよ」

 

「そうでなくっちゃ!流石トレーナーさん!」

 

「はぁ~…今のうちから逃げの練習でもしておくか…」

 

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