「そういえばトレーナーさんってスマホゲームのウマ娘プリティーダービーやってるんですか?」
「やってるよ。そういえば今日はデジタルの実装日だったね」
「その…、こんなこと聞くのはあれなんですけど、、、
デジたんのことひいてくれたりしてくださってると嬉しいなぁ、なんて…」
「無論、天井にてお迎え完了しておりますデジタル殿」
「えっ!お迎えてくださったんですね!!
じゃなくて…トレーナーさんに引いてもらえたことはもちろん嬉しいですけど…
天井まで引いちゃ他のウマ娘さんたちのお迎えにジュエルが足りなくなっちゃうじゃないですか…
よかったんですか?デジたんなんかにそんなにジュエルをつぎ込んでしまって」
「まあ、天井まで来てくれなかったのは残念だったけど、、、
元々、最悪天井まで引く気でいたし良いかなって」
「デジたんのために天井まで覚悟していたですと!!??
それはもしかすると!もしかしなくても!!デジたんのガチファンってことですか!!??
えっと…その、、、尻尾の毛とかいりますかトレーナーさん」
「ガチファンのことを何だと思ってるんだデジタルは…まあもらうけど」
「んっふっふ。それでこそデジたんのトレーナーさんです。
ウマ娘さんたちのガチファンたるものその一部でも欲しいと願うのは必然!!
はいっ!この毛のことをデジたんだと思って大事にしてください」
「半分くらい冗談で言っていたつもりだったんだけど、
まあお守りにでもしておくよ。」
「ひええええ~、お守りだなんてそんな大それた物に使わないでくださいよ~
デジたんも少し悪ノリしちゃったのは謝りますから~勘弁してください」
「ハハハッ!そうだな。悪い、悪いデジタルの反応見てたら楽しくてさ」
「んもう、トレーナーさんは意地悪ですね。それで先ほど渡した、その…私の尻尾の毛の方は…」
「ん?」
「え?」
「まあ、尻尾の件は一先ず置いておいて、デジタルの方のウマ娘のアカウントはどんな感じなんだ?」
「別に尻尾の毛くらいだったらトレーナーさんにだったらいくらでも差し上げるのに…
えっと、それでデジたんのウマ娘のアカウントの話でしたね。
すこーーしだけ人に見せるのは恥ずかしいんですけど笑ったりしません?」
「四の五の言わずに早く見せなさいデジタル君」
「ひええええ~横暴ですよ~~トレーナーさん
はい、これがデジたんのアカウントなんですけど」
「それでは拝借させて頂きます、デジタル殿」
「デジタルのことだから何となく予想してたけど、育成ウマ娘は全員フル覚醒フル強化済みか…
サポートカードの方は…当然のように完凸フル強化されてますね…
あれ?」
「どうかしましたか、トレーナーさん」
「いや、サポートカードの方で未強化のカードがあるなあって思ったらこれデジタルのカードじゃん!」
「デジたんがウマ娘さんたちの成長に関与するのはデジたんのポリシーに反しますので。
あくまで私は観測者としてウマ娘さんたちをファンとして応援したいのです!!」
「徹底してるね、いいね」
「ところで」
「?なんですか?」
「この君のアカウントからはそれはそれはウマ娘愛を感じる」
「そうですとも!いくらかけたと思ってるんですか!」
「そこですよ、デジタル君。僕が聞きたいところは」
「デジタルはレースで勝った賞金ちなみにあとどれくらい残ってるんだい?」
「残ってないです…」
「え?」
「びた一文残ってないです…
この前のパワーライスちゃんでついにそこをつきました…」
「ん?」
「それはそうとデジたん用事を思い出したので失礼しますね」
「おいおいおい!待って、待ちなさい!!
って、速っ。なんて足だこの野郎」
「おーーーーい!!!
もうしょうがないから今度のGIレースで勝ってライブの費用作るぞーーー!
それでいいかーーーーー?」
「はーーーーーーーい。トレーナーさん!それでいきましょう」
走り去っていくデジタルを見送り次のレースの予定を考えることにしたのだった。