私はいつも欲しいものは一目惚れで決めてしまう
そうした判断がうまくいったこともあったし、反対に失敗してしまうことも多々あった。
けれど、彼との出会いは…
彼を何としてでも手に入れたいと思えるほど、今では恋焦がれている。
初めて彼と出会ったのは、トレセン学園に憧れのテイオーさんに会いに来た時だった。
親友のダイヤちゃんと一緒にトレセン学園に来たのはよかったのだが、学園に入るためにはどうやら許可が必要だったらしい。
残念ながら許可をもらってなかったため残念だけど今回は出直そう、
ダイヤちゃんとそのように話をしていた時だった。
「あれ?君たちどうしたの?」
校門で困っている私たちを見かねて声をかけてきてくれたのが彼との初めての出会いだった。
っ!!この人は!!
何故だかわからないがたった今出会ったばかりの彼に私はとても強く興味を惹かれた
今までこんなことは一度もなかったのに…
いったいなんだというのだ。
欲しい…
「えっと…今日はマックイーンさんと、テイオーさんに会いたくて、ここまで来たんですけど許可がないと入れないみたいなので出直そうかと思ってまして…」
ダイヤちゃんがそのように答えると彼は少し考えた後、親切にも私たちを学園内へ
誘ってくれた。
「テイオーさんか~、テイオーさんは忙しいから会えるかはわからないけどもし君たちが良ければ学園を案内しようか?」
「「いいんですか!!??」」
思いもよらないお誘いに私たちは二つ返事で賛同した
「いいよ~折角ここまで来てくれたんだからこのまま帰るのは少し勿体ないしね」
そういうと彼は校門で守衛の方と話をつけ、私たちを学園へと招き入れてくれた。
「よかったねキタちゃん!」
「うん!やったねダイヤちゃん!」
今まで感じたことのなかった感情に困惑しつつも、
とりあえず学園に入れる幸運をダイヤちゃんと一緒に喜ぶことにした。
どうやら彼はこのトレセン学園でトレーナーをやっているらしい。
そのおかげもあってか今回は私たちはゲストという形で見学を許可されたのだという。
そこからは無事にテイオーさんにも、マックイーンさんも会うことが出来て本当に幸せな
時間を過ごすことができた。
「「ありがとうございました!トレーナーさん!!」」
しかし楽しい時間も束の間、空も暗くなりそうだということで帰る時間となってしまった。
「楽しかったねキタちゃん!」
「そうだね!ダイヤちゃん」
あんなにも楽しかったのにこのもやもや感は何だ?
目的だったテイオーさんにだって会うことができたし、いったい何がこんなにも私の心
をざわつかせるんだ?!
分からない…
けど…このままじゃダメな気がする
「楽しんでくれて何よりだよ。もし君たちがトレセン学園に通うことになったらそん時はまたよろしくね」
「もうすぐ暗くなるからすぐ帰るんだよ」
そう言って彼は私たちを校門まで送った後また学園の方へと歩き出そうとした。
待って…
ここで彼と別れたくない…
「待って!!」
「キタちゃん?!」
「どうした?!」
トレーナーさんとダイヤちゃんが二人とも驚いている。
「あの…その…
連絡先を…交換しませんか」
「連絡先?いいよ。ラインでいいかな?」
「あ~!キタちゃんだけずるいよ~私もお願いします」
やった!!
うれしい!うれしいよ!!
これからもトレーナーさんと会うことができるかもしれない
そう思うと不思議と胸が高まるのを感じた。
こんなにもトレーナーさんのことを考えると胸がざわつくなんて…
けどそれがとても心地が良いと感じている
この気持ちが何なのかは後日ダイヤちゃんに相談したときに分かったのだが、
分かったからこそ全力だ
恋のダービーは絶対に譲らないんだから
トレセン学園で待っててねトレーナーさん!!!