練習終わりにセイウンスカイと話をした。
グラウンドでいつものように解散する、はずだった。
「寮まで我慢するのがめんどくさいな~」
練習終わりのグラウンドでふとそんなことをスカイが言い出した。
「ねぇトレーナー室のシャワー貸してくんない?」
汗でベトベトだし」
「ダメです」
「いいじゃんケチ〜」
「ダメなものはダメです」
「えぇ〜」
「といいつつ?」
「だめです」
「またまた~」
「ダメだぞ。絶対に許可しない」
「えー、じゃあもういいや〜」
セイウンスカイは、そういってその場をあとにしようとする。
「……」
「じゃあ今日はもうお風呂はいいや」
「……」
「……」
「はあ…」
「おっ!」
「あんまりほかのウマ娘とか先生には他言しないでくれよ…?」
「いよっしゃあ! わかってますって! にゃはは!」
「まあ……たまになら、構わない」
「やった! じゃあお言葉に甘えて!」
トレーナー室に移動
「はいタオル。今日だけだからな」
「はいはい。了解ですよ。トレーナーさん」
「あとは…着替えとかどうすんの」
「それは大丈夫。私のロッカーの中にちゃんと入ってるから」
「ええ…」
「なんでそんな微妙な顔するんですか! 失敬な!!」
「早く浴びてきな」
「はいはい」
バタンッ
「はぁ……疲れた」
「今日も頑張ったな……。俺は」
「……」
「ふぅ……なんか疲れたし、今日は早めに寝るか……」
しばらくするとシャワーを浴び終えたスカイがシャワー室から出てきた。
すっきりとした表情で。
「はー、気持ちよかった〜」
「んじゃ私はそろそろ帰りますね〜」
「ああ。気をつけて帰れよ」
「はいはーい」
「あ、そうだスカイ」
「ん? 何?」
「明日はオフ日だから、トレーニングは休みな」
「あ、そうだったっけ。じゃあお昼寝でもしようかな~トレーナーさんも一緒にどうですか~?」
「遠慮しとくよ」
「あはは。相変わらずつれないなぁ。もう……」
「じゃあ私は行きますね。シャワーありがとねトレーナーさん」
「う~い」
そう言って、セイウンスカイは帰っていった。
「……」
「さてと……仕事しますか……」
トレーナーはいつものように仕事をし始めた。
「うわ……この書類の山、いつ終わるんだよ……」
深夜二時頃
「……ん……あれ……?」
トレーナーは目を覚ました。
「……トイレ」
トレーナーは用を足したあと、そのままトレーナー室で仮眠を取ることにした。
「ふぁぁぁ〜…… もうちょっとだけ寝ようかな……」
椅子に座って数秒で、自分は眠りに落ちてしまった。
「……んぁ……?……朝か……そっか、昨日の夜からずっとここで作業してたもんな……」
「さてと、今日の会議等の予定は何も無いし、このまま二度寝でもするか……」
コンッコンッ ドアがノックされた。
「誰だよ……こんな時間に……」
ガチャリ そこには、制服姿に変装したセイウンスカイがいた。
「おはようございます☆」
「……!?」
「今、起きたところ?」
「まあ……一応は。」
「ふーん。ちなみに、もう7時だよ?」
「えっ!?」
「まったく……トレーナーさんは、自分が思ってる以上にだらしないね〜」
「はは……面目ない」
「じゃあ、はいこれ。差し入れ持ってきましたよ〜」
「おぉ……」
彼女が持ってきた袋の中には、何種類かのパンが入っていた。
「どしたのこれ」
「いや~セイちゃん的に今日は朝ご飯をトレーナーさんとご一緒したいな~と思いましてね」
「えへへ。じゃあ食べよ!」
「まあ、ありがたくもらうよ。」
「じゃあ、いただきます」
「……ん。うまい」
「……!」
「ほんとに、おいしいな」
「でしょ〜。私のお気に入りのお店なんだ〜。私のこのパンも美味しいよ!」
「ん」
トレーナーは彼女の言った通り、そのパンを食べてみた。
「あ、ほんとだ。こっちも、なかなか」
「でしょでしょ!」
「ねえトレーナーさん」
「ん?」
「今日一日暇?」
「特に何もないし、午後からだったら暇だな」
「良かった〜。実は私ね? 新しいシューズが欲しくなっちゃったから一緒に買いに行こうと思いましてね」
「……」
「……だめ? 行こ〜よ~」
「はぁ……わかったよ」
「やったぁ! デートだね♪」
「違うけど」
「照れなくてもいいのに〜」
「はいはい」
「で、どこに行こうか?」
「とりあえずトレセン学園を出て、商店街の方に向かって歩こうかなって」
「りょうかい」
「それじゃあ放課後またね」
デジタル「朝ごはんご一緒いいですね」
デジトレ「デジタル氏」
デジタル「何ですか」
デジトレ「お気に入りのお店のパンってもしかしてわざわざ買ってきたってことかな」
デジタル「確かに…」
デジトレ「ところでさ」
デジトレ「「私のこのパンも美味しいよって」一体…?」
デジタル「あ~^^」