アグネスデジタルと性癖について語り合う話   作:さば缶

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アグネスデジタルのトレセン学園入学前の話です。
トレセン学園入学後の彼女と比べて大きく性格や口調が異なっている場合があります
そんな彼女がどのようにして変態と呼ばれるようになったのか
そんな彼女がどのようにして趣味を語り合えるトレーナーと出会ったのかという話です。
1985年開催の天皇賞秋の結果を一部参照しています。


アグネスデジタルの想い~トレセン学園入学前③

「デジタル君、今度私とG1レースを直接会場まで見に行かないか?」

 

そのレースにはあのシンボリルドルフが出走するというのだ。

ぜひともそのレースは見てみたいとタキオンさんは言っていた。

タキオンさんから実験以外で誘われたのは意外だった。

正確にはレースの見学も実験の延長ではあったのだが。

確かに今まで映像上でレースを見たことは何度もあった。

けれどタキオンさん曰く現地のその場でしか感じ取れないものがあるとのこと。

特に断る理由はなかったので二つ返事で了承し、とうとう約束のその日を迎えた。

目当てのレースのほかにも様々なレースが開催される。すごい。レースの数だけその分ウマ娘はいる。

ウマ娘はアイドルとしての側面をもつためレース後のライブまでがセットでレース以上にライブを楽しみにしているファンも多い。

 

「はっはっはっ!デジタル君も楽しんでくれているようで何よりだ。私はレースのデータをもう少し間近でとりたいのでライブに関しては少々失礼するよ」

 

レース➡ライブ➡レース…の順番でせわしなく移動しているとそう言い残してタキオンさんが離脱していった。

思えば私がレースにもライブにも夢中になっているのを見て付き合ってくれていたのかもしれない。

レースに出走しているウマ娘さんたちも私の目には輝いて見えた。こんな大勢のいる前で日ごろの成果を出すために全力で走る彼女たちは本当に偉大な存在に思えた。

素人の私でもレースがどれだけ大変で、これだけの観客の前で走ることのプレッシャーは大きくレース後の疲労は計り知れないだろう。

どうしてそんな状況で笑顔でライブができるのか。どうしてこれだけの観客を沸かすだけのパフォーマンスを実行できるのか。

すごい。すごい!私は人生で初めて夢中になれるものを見つけた。そう思えるほど私の心はウマ娘さんたちに奪われていた。

あっという間に時間は過ぎてついに当初の目標であるGIレースの出走時間の5分前となった。タキオンさんのおかげで私もレースを間近で見ることができるようだ。

タキオンさん曰く、アグネス家の名前を出したらすんなりいい場所を提供してくれたの事。さすがですタキオンさん!!

あのシンボリルドルフが出走するレースだ。

またほかのウマ娘さんたちも粒ぞろいだ。会場の熱気も今日見てきた中で最高潮となりついにレースの開始を告げるファンファーレが鳴り響いた。

スタートの合図の号砲ののち一斉にウマ娘さんたちがスタートした。

今日一日いろんなレースを見てきた。実際のレースを走ったことがない私が今日あったレースと目の前のレースを比較してそれに優劣をつけるなど本当におこがましいと思う。けれど目の前のレースは優劣が着けれてしまうほどレベルが高かった。

実際に走っているウマ娘さんたちと比較して私は圧倒的に実践の経験がない。

だからこそこのレースに出るウマ娘たちの間で様々な戦略が練られそれが目の前でどのようにして繰り広げられているのか。

そこまでを理解できる実力がない自分が恥ずかしく思えた。けどそれであってもこのレース誰が勝ったとしてもおかしくないと思えるような、それだけ全員のレベルの高い戦いだったと思う。

それでもそのなかでも頭一つ抜けて実力のあるシンボリルドルフの勝利を疑うものは少なかっただろう。

ただ結果としてこのレースの1着は大きく荒れたものとなった。そのウマ娘は17人中13番人気だった。そのウマ娘の名前はギャロップダイナ。そんな彼女がこのG1レースを制すことができたのは単なる偶然か、はたまた必然かそれはわからない。

それでも彼女はG1という最高峰のレースを自身の実力で勝ち取ったのだ。それは賞賛されることはあってもけなされることなどあっていいはずない。あっていいはずがないのだ。

 

「なんだよ。ギャロップダイナが勝つのかよ。シンボリルドルフが勝つところがみたかった」

 

「シンボリルドルフ以外が勝ってどうすんだよ」

 

「一番人気のウマ娘が勝つところなんて望んでないよ」

「空気読めよ」

 

もちろんギャロップダイナのことを賞賛する声もあった。

あのシンボリルドルフを差し切ることを成し遂げたのだ。当然だ。彼女が成し遂げたことはとんでもない偉業のはずだ。

それでも周りからの彼女に対する冷たい反応は多かった。なんだこれは。なんでこんな心無いことをいう人たちがこんなにもいるのか。ひどい。だが今の私にできることなんて何も…

いや。あるではないか。今の私ができること。

私1人の声援なんてと諦めることは簡単だ

私1人の応援で何かが変わる可能性なんてないに等しい、ほんとにただの私の自己満足だ

けれどもし、この私の応援が届く可能性がほんの少しでもあるのなら、ウマ娘さん達を支えるささいな一助になれるというのなら

だったら私が彼女のようなウマ娘を応援しよう。ファンになろう。

こんなしょうもない中傷に彼女たちが傷つくなんて馬鹿げている。私がそんな中傷をものともしないくらい応援してやる。推してやる!

私はウマ娘さんたちが好きだ。やっとわかった。自分の好きなことが見つかった。

だからこそ自分の好きが傷つくことが許せない

。彼女たちが傷つくことがないように自分が応援して見せよう。ファンになって見せよう。少しでも彼女たちの支えになれるように私ができることはファンとして支えてあげることだけだ。その時から私のやりたいことが確信に変わった。私、アグネスデジタルはすべてのウマ娘を彼女たちの幸せのために応援します!

 

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