僕等が奏でる歌と音   作:凌介

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宮村光は沢山の音に触れ自分を高めるために上京しそこで様々なバンドとバンドメンバー達と関わり恋や友情を育んで行く物語


出会いと日常編
第1話旅立ちと出会い


その日1人の少年が旅立ちを向かえていた少年の名は宮村光

「いってきます!父さん、母さん俺どこまでやれるかわからないけど東京で頑張って来るよ!」

たくさんの荷物を抱えて光は両親に笑いかける 。

光の両親は笑顔で頷きただ一言

「いってらっしゃい」と声をかける

光は黙って頷き東京行きの新幹線に乗り込んだ

東京に向かう道中、光は自分のスマホにイヤホンを繋ぎ音楽を聞いていた。

光は鼻歌を交えながら外の景色を楽しんでいる、

そうしているうちに新幹線は東京駅に到着しそこから乗り換えを行い目的地の駅に到着する。

光は駅の改札を出て軽く身体を伸ばして軽く深呼吸した後

駅の広場に荷物を降ろし1本のアコースティックギターを取り出し肩にかけると軽く引いてチューニングした後もう一度深呼吸してから声を出す

「こんにちは!光って言います。もし、よければ1曲聞いって下さい」

そう言ってギターを弾きながら歌い出す曲はあいみょんのマリーゴールドだ

『風の強さがちょっと 心を揺さぶりすぎて真面目に見つめた君が恋しい』

 

光が歌い出すと周りの人は足を止めて歌声に耳を澄ます

 

『でんぐり返しの日々可哀想な振りをしてだらけてみたけど希望の光は目の前でずっと輝いている幸せだ』

 

曲はサビに入り、そして見物人も増えていく

 

『麦わらの帽子の君が揺れたマリーゴールドに似てる

あれは空がまだ青い夏のこと懐かしいと笑えたあの日の恋

「もう離れないで」と泣きそうな目で見つめる君を

雲のような優しさでそっとぎゅっと抱きしめて抱きしめて離さない』

 

曲は2番に入る光自身もたくさんの人が聞いてくれていると思うと楽しくてたまらない

 

『本当の気持ち全部吐き出せるほど強くはない

でも不思議なくらいに絶望は見えない

目の奥にずっと写るシルエット大好きさ

柔らかな肌を寄せあい少し冷たい空気を2人

かみしめて歩く今日という日に何と名前をつけようかなんて話して

ああアイラブユーの言葉じゃ足りないからとキスして

雲がまだ2人の影を残すからいつまでもいつまでもこのまま

遥遠い場所にいても繋がっていたいなあ

2人の思いが同じでありますように』

 

曲がラストサビの間の間奏に入り歌が終わりに近付くが光の気持ちはまだ終わって欲しくないと告げている。

 

『麦わらの帽子の君が揺れたマリーゴールドに似てる

あれは空がまだ青い夏のこと懐かしいと笑えたあの日の恋「もう離れないで」と泣きそうな目で見つめる君を

雲のような優しさでそっとぎゅっと抱きしめて離さない

ああアイラブユーの言葉じゃ足りないからとキスして

雲がまだ2人の影を残すからいつまでもいつまでもこのまま

離さない いつまでもいつまでも離さない』

 

曲が終わり最後の演奏となり曲が終わるとどこからともなく拍手が送られた、光はその拍手に答えるように軽く礼をしてから話し出す。

 

 

「ありがとうございました。これからは夕方から夜の間にここで歌ってますので聞きに来てくれたら嬉しいです。今日は本当にありがとうございました。」

 

そう言ってもう一度礼をするとその場にいた人から再び拍手を送られた、その後、見物客達は散りじりに去っていき俺はその様子を尻目にギターを片付けていると後ろから声をかけられる

「ちょっと良いかしら?」

振り向くとそこには自分と同い年くらいの長い銀色の髪と

楊梅色の瞳が特徴的な女の子と長い茶髪を後ろでまとめた

いかにもギャルと言った感じの女の子の2人がいた、光はその2人に一瞬見とれてしまったがすぐに我に返り話しかける

 

「僕~じゃなかった俺になにか用事ですか?」

「ええそうよ、あなた、なかなかの歌唱力ね今日はもう歌わないのかしら?」

そう問いかけて来る銀髪の女の子に隣にいたギャルっぽい女の子がからかうように話し出す

「珍しいね~友希那が他人に、それも見ず知らずの男の子に興味を示すなんて~」

 

その発言に友希那と呼ばれた女の子ムッとした表情を浮かべ反論する

「そんなんじゃないわ!こんな所で歌っているのが珍しかっただけよ」

「またまた~友希那ってば素直に言えば良いのにもう一曲聞かせてくださいってさ☆」

友希那と呼ばれた女の子はため息をつくと一言

「もうそれで良いわ…」

と諦めたような態度を取ると隣のギャルっぽい女子が俺の方に顔を向け

「って事なんだけど、どうかな?」

と問いかけてくる

光はほんの少しだけ考えた後断りを入れる

 

「ごめんなさい今日はこれでやめようと思ってるんです、実はこの街に来たばかりでまだこれから住む家すら確認してなくてだからもし良かったら明日の夕方また来てくださいまたここで歌ってると思うので」

と断りをいれた

 

「だってさ友希那どうする?」

「そういう事なら出直すわ、明日また会いましょう」

と言って友希那はその場を後にすると

「待ってよ友希那~」

後を追うようにギャルっぽい女子もその場を後にしようとするが立ち止まって自己紹介をしてくれた

 

「アタシ今井リサよろしくね☆さっきの子は湊友希那。

アタシの1番の親友だよ☆」

「よろしくお願いします俺は宮村光(ひかる)光(ひかり)って

書いてひかるよろしく今井さん」

そう言って笑いかけると今井さんも笑って一言

「それじゃあまた!」

と言って湊さんを追うように去っていった。

 

光もアコギをしまうと荷物を持って自分がこれから住む家に向かって歩き出した、そしてしばらく歩いた後光はこれから住む家、もといマンションに到着し管理人に挨拶し鍵を受け取り自分の部屋に向かう、部屋の前につくと鍵を開け早速部屋に入り荷物の整理を始めた。

 

それからしばらく荷物の整理に没頭し一段落着いてスマホで時間を確認した時には夕方の6時をさしていた光は晩飯をどうするか考えた後、今日はコンビニで済まそうと思いコンビニに向かい弁当とお茶を購入し部屋に戻り食事と入浴を済ませて寛いでいると睡魔が襲ってきたのでアラームをセットして少し早いが寝る事にした。

次の日も光は朝から荷物の整理をしていた、朝の少し早い時間から始めていたため10時を少し回った頃に荷物整理が終わり足りないものを補充するためにショッピングモールへと赴いていた。

 

「えーとあれ買ったこれ買った、あ〜これがまだか」

光は買ったものを確認しながら歩いていた、そして何気なくそのショッピングモールのイベントスペースに目がいった光はイベントスペースを軽く見て回って呟く

「ここで歌いたいなぁ〜」

「歌えばいいじゃん!」

「え?って誰君?」

声がした方に顔を向けると

スカイグリーンの髪の自分より年下っぽい女の子が人懐っこい笑顔を自分に向けて来た

「あ~っえっとその~」何を言おうか、どう返答すべきか迷っていると目の前の女の子は不思議そうにこちらを見つめていた

「歌わないの~?私聞いてみたいな~君の歌!なんかねぇ~るん!ってしそう!」

光は戸惑いながらも返答する

「残念だけど今日は歌えないよ、楽器を持ってきてないしイベントスペースを使う許可も取ってないからね、僕…じゃなかった俺の歌を聞きたいなら夕方駅前においで今日もそこで歌うから」

光は目の前の女の子にそう伝えると少し考える仕草をした後また笑顔を浮かべて話し出す

「わかった!夕方!君の歌を聞きに行くね~!私は日菜!氷川日菜だよ~よろしくね!えーと…」

「光(ひかる)だよ!宮村光よろしくね氷川さん」

「アタシの事は日菜でいいよ~!アタシお姉ちゃんがいるからもしお姉ちゃんといる時に声掛けられたら分からなくなるし何よりるん!ってしないよ~」

「わかったよじゃあ改めてよろしくね日菜」

「うん!じゃあ夕方にね〜」

そう言って日菜は去っていき光も気を取り直し買い物を終わらせ帰りに自転車屋で前もって買って預けていた自転車を受け取り自転車のカゴに荷物を入れて自宅へと帰宅すると早速昼飯の準備をし昼食を済ませたあとアラームセット軽く一眠りする。

そして時間になるとアラームが鳴り光は起き上がり軽くシャワー浴び目を覚まして着替えた後ギターケースともう1つ別のケースを持って家を出て駅前に向かう

そして駅につくと自転車を止め昨日と同じ広場に足を運び

そこに今度はキーボードを設置してギターケースから今日はエレキギターを取り出し肩にかけるとチューニングを始め

持参していた中型のアンプに繋ぐと深呼吸して気合いを入れ声をだす!

「こんばんは!光です今日はキーボードで1曲このエレキギターの演奏で1曲聞いてくださいそれじゃぁ行きます

1曲目天体観測」

俺は演奏を開始し、そして少しの前奏の後歌いだす

 

『午前二時フミキリに望遠鏡を担いでった

ベルトに結んだラジオ雨は降らないらしい

二分後に君が来た大袈裟な荷物しょって来た

始めようか天体観測ほうき星を探して

深い闇に飲まれないように精一杯だった

君の震える手を握ろうとしたあの日は

見えないモノを見ようとして望遠鏡を覗き込んだ

静寂を切り裂いていくつも声が生まれたよ

明日が僕らを呼んだって返事もろくにしなかった

「イマ」というほうき星君と二人追いかけていた』

 

光は歌いながら周りを見る昨日来ていた友希那とリサそして昼間出会った日菜の姿を探していたがパッと見では分からず

2番に入る

 

『気が付けばいつだってひたすら何か探している

幸せの定義とか哀しみの置き場とか

生まれたら死ぬまでずっと探してるさぁ始めようか天体観測ほうき星を探して今まで見つけたモノは全部覚えている

君の震える手を握れなかった痛みも

知らないモノを知ろうとして望遠鏡を覗き込んだ

暗闇を照らす様な微かな光探したよそうして知った痛みを

未だに僕は覚えている

「イマ」というほうき星今も一人追いかけてる』

 

曲が終わりに近付くが光はこのまま終わらせるものかと、

どこかで聞いているであろう知人達に届けるために光は歌う

 

『背が伸びるにつれて伝えたい事も増えてった

宛名の無い手紙も崩れる程重なった僕は元気でいるよ

心配事も少ないよただひとつ今も思い出すよ

予報外れの雨に打たれて泣きだしそうな

君の震える手を握れなかったあの日を

見えてるモノを見落として望遠鏡をまた担いで

静寂と暗闇の帰り道を駆け抜けた

そしうて知った痛みが未だに僕を支えている

「イマ」というほうき星今も一人追いかけてる

もう一度君に会おうとして望遠鏡をまた担いで

前と同じ午前二時フミキリまで駆けてくよ

始めようか天体観測二分後に君が来なくとも

「イマ」というほうき星君と二人追いかけてる』

 

演奏が終わり拍手が巻き起こる中、光は礼をし

今度は一歩下がってキーボードの前に立ち話し出す

 

「次はキーボードで演奏します2曲目手紙拝啓十五の君へ」

 

俺はキーボードの鍵盤を叩き演奏を開始する

 

『拝啓この手紙読んでいるあなたはどこで何をしているのだろう

十五の僕には誰にも話せない悩みの種があるのです

未来の自分に宛て書く手紙ならきっと素直に打ち明けられるだろう

今負けそうで泣きそうで消えてしまいそうな僕は

誰の言葉を信じ歩けばいいの?

ひとつしかないこの胸が何度もばらばらに割れて

苦しい中で今を生きている 今を生きている』

 

 

2曲目に入った時には光は周りを気にするのをやめていた自分の演奏に全力を注ぐためだ

 

『拝啓ありがとう十五のあなたに伝えたい事があるのです

自分とは何でどこへ向かうべきか問い続ければ見えてくる

荒れた青春の海は厳しいけれど明日の岸辺へと夢の舟よ進め今負けないで泣かないで消えてしまいそうな僕は

自分の声を信じ歩けばいいの大人の僕も傷ついて

眠れない夜はあるけど苦くて甘い今を生きている』

 

 

『人生の全てに意味があるから恐れずにあなたの夢を育ててkeeponbelieving… keeponbelieving

keeponbelieving keeponbelieving

負けそうで泣きそうで消えてしまいそうな僕は

誰の言葉を信じ歩けばいいの?

あぁ負けないで泣かないで消えてしまいそうな時は

自分の声を信じ歩けばいいの

いつの時代も悲しみを避けては通れないけれど

笑顔を見せて

今を生きていこう今を生きていこう

拝啓この手紙読んでいるあなたが幸せな事を願います』

 

 

そして2曲目の演奏を終えると再び拍手が巻き起こり光は礼をして声をだす

「今日は聞いてくれてありがとうございました。また明日の夕方ここで歌いますので良かったらまた聞きに来てください」

 

そう言って礼をすると再度拍手が起った後見物客達は去っていき光は片付けに入った時

 

「やっほー!聞いてたよ!最高にるん!ってきた演奏だったよ~」

と日菜が話しかけてきた

 

「日菜!どこで聞いてたんだよ!軽く見渡した限り見当たらなかったけど?」

 

「ひーくんの後ろの方だよ~1番前で聞きたかったのにいっぱい人いたから後ろに回って聞いてたんだ~」

「そっかそっか、気に入って貰えて良かったよ」

日菜と話ながら片付けを進めていると友希那が声をかけて来た

「昨日と同様いい演奏だったわ」

「来てたんですか湊さん!」

「ええ今日演奏するってあなた言っていたでしょ、だから聞きに来たのよ」

友希那は淡々と言う

「あなたに聞きたい事があったのよ」

「俺にですか?答えられることなら構いませんけど」

「ええあなた音楽をやってどのくらいなのかしら?」

光は少し思い出すように考え答える

「7、8年ですね小学生の3年からなのでそのくらいです」

「そう納得したわそれともう1つあなた見たところ同い年くらいに見えるけれど学校は何処なの?」

「えっと年齢は16で明日から羽丘学園に転校生として入ります」

光の言葉に日菜と友希那が驚きの表情を浮かべた

そして日菜がものすごい勢いで顔をよせてきたかと思えば

質問攻めにされる

「ひーくんがうちの学校の転校生だったの?」

「ねぇねぇ同じクラスになれるかな?」

「アタシはひーくんの前か後ろがいいな~ひーくんはどう?アタシはそうなったらすっごくるん!ってしそう!」

等々ものすごい勢いでまくし立てるように喋る日菜に対し

俺は困惑するが湊さんが上手く話に割って入ってくれた

 

「まぁ待ちなさい、はやる気持ちもわかるけれど、一度に聞いても彼も答えられないでしょう」

 

日菜は少し考える仕草をした後、とりあえずと言った表情で引き下がり改めて転校して来る件にについて聞いてきた

 

「ひーくんは明日からうちの学校の生徒になるって事でいんだよね?」

「あぁそうだよ。明日から日菜と湊さん達の通う学校に僕も通うよ」

「ひーくん同じクラスになれるかな~?」

「それは分からないわね私たちとは違うクラスになるかもしれないわよ」

湊さんの言葉に俺も苦笑を浮かべながら答える

「アハハ、うん確かにそれに関しては湊さんの言う通りだねぇ明日にならないと分からないし」

 

「それにもし同じクラスになったとしても日菜の近くより湊さんの近くになりそうな気がするよどうせ席は後ろの方だろうしね」

「う〜んそっかァ残念」

日菜は目に見えて肩を落とす光としても何故かいたたまれない気持ちになってしまうので慌ててフォローする

「まぁでもさ日菜、同じ学校なんだしクラスが別になっても休み時間とか会いに来ても大丈夫だし、夕方から夜の間なら駅前で歌ってるしいつでもおいで待ってるからさ 」

そう声をかけると日菜は笑顔を浮かべ「うん!」と力強く頷いた

その様子を見ていた湊さんはため息をつくと俺に声をかけてきた

「なんにせよ同じ学校に通うのだし、よろしく宮村君。私はこれで失礼するわ」

そう言って立ち去ろうとする湊さんに俺は声をかける

 

「こちらこそよろしくお願いします湊さん。それと関係ない事なんですが、今日はリサさんは一緒じゃないんですか?」

 

「リサ?彼女なら今日は朝からアルバイトよここから15分位のコンビニだし会いたいのなら行ってみたら?」

湊さんはサラッととんでもない事を言った気がしたがとりあえず平静を装い返答する

「いえ、会いたいとかではなく、一緒にいなかったので気になっただけですよ!」

「まぁいいわ、とりあえず私はこれで失礼するわね」

そう言うと湊さんは立ち去って行った

「日菜はこの後どうするんだ?なんなら 送ってくけど?」

「ん~今日はいいや!アタシも帰るね~ひーくんまた明日~」

そう言って日菜は手を振りながら帰っていきさっきまでの騒々しさはどこへやらと言った感じで俺は少しの虚しさを感じたが気を取り直してギターとキーボードを片付け自転車を漕いで家路に着く

(そう言えばここから15分位のコンビニでリサさんがバイトしてるんだっけ?ちょっと寄ってみようかな)

そう思い立ち目的地のコンビニを目指すスマホのナビで確認しながら目的地に到着し自転車を止めたところで声を掛けられた

「あれ?光?」

声のした方に顔を向けるとバイトの制服と思しき服装の今井さんがいた

「今井さん!良かったまだ帰ってなかった!」

「ん~?私に用事だった?それになんでここでバイトしてる事知ってたの?」

「湊さんが教えてくれたんだよ!今日いなかったからどうしたのかな?って思って聞いたら」

「あぁ~そういうことね!にしても珍しいね友希那ってあんまり他人にホイホイと人の事教えるタイプじゃないんだけど、まぁ一応気に入られたってことなのかな?」

俺の話を聞いて納得したのとちょっとした疑問が残ったのかなんとも言えない表情を浮かべていた

「今井さん何時まで?出来たらもう少し話したいんだけど良いかな?」

今井さんは俺の言葉に一瞬驚きの表情を浮かべてた後少し意地の悪い笑みを浮かべる

「なになに〜それはナンパかな~?」

今井さんの発言に俺は困惑と恥ずかしさが入り交じったようななんとも言えない表情を浮かべ慌てて返答する

「いやいや!ナンパとかそんなアホな!もし良ければ帰りがてらに1曲聞いてもらおうと思ってただけでそんなやましい考えは持ってないよ!」

その言葉を聞いた今井さんはクスクスと笑っていた

「あぁ~ゴメンゴメンなんかついからかいたくなってさ~

まぁでも、私のための特別リサイタルはお姉さん悪い気はしないな~」

「同い年なのにお姉さんって…まぁ、今井さん面倒見よさそうだし確かにお姉さんって感じだけどさ~」

「いや~、そう面と向かって褒められると照れるね~

まぁとりあえず、もうすぐ上がりだから待っててよ後15分

から20分くらいかな~?」

「わかったそのくらいなら音楽でも聞きながら待ってるよ」

「了解じゃあ後でね〜」

そう言って今井さんは店の中に戻って行った

俺は軽く辺りを見回って見ることにした

そうしているとさっきのコンビニから5分程度行ったところに公園があり人気も無かったのでちょうどいいと思いここで歌うことに決め戻って行った

そしてコンビニの前に戻るとちょっと今井さんがバイトを終えて出てきた所だった

「ゴメンゴメン待たせちゃった?」

「いえいえ俺もこの辺りを見て回ってちょうどいい場所見つけたのでそこで歌おうと思ってた所で、とりあえず後ろ乗って下さい」

そう言って俺は自転車の後ろを指さす

 

「OKじゃあ案内よろしく~☆」

そう言って今井さんが後ろに乗ったのを確認すると自転車を走らせる

「それで結局どこに行くの?」

「あ〜言ってませんでしたね近くの公園です。

ちょうどよくベンチもあるので良いかなぁと」

「なるほど~何を聞かせてくれるかは楽しみにしておくね」

「ええ楽しみにしてて下さい」

そうしているうちに目的地に着いたので今井さんにセッティングするから待って欲しいと伝え待ってもらい急いで準備し今井さんを呼びに行った

「おまたせしました」

「やっとか〜!じゃあ行こう!」

そう言って今井さんは俺の前を歩いていくすぐそこのベンチに着くと今井さんは驚きの表情を浮かべていた

「セッティングってこれ!?」

「えぇまぁ簡素で申し訳ないんですけどね」

「そんなことないよ!めっちゃ良いじゃん!」

目の前のベンチには白い布がかけられ簡単にだが装飾されていた

私はとりあえずそこに座り目の前の男の子に視線を移す

「え~とようこそ今井さん!改めまして光です1曲聞いて行ってくださいじゃあ行きますin No harry to shoutでハイスクール」

俺は曲名を告げて演奏を開始する

 

『からっぽの言葉と嘘塗る会話と机に残る傷笑顔がざらつくおとなが用意した監獄暗い空

手を伸ばしたとき きみが滑り落ちる

俯く瞼こじ開け僕は言う「こっちを向いて」と

叶わない想い焦げつき僕らの足跡染めてく

全て飛ばしてよ空遥か

叫べ歌君の中旋律(メロディ)恋も願いも嘘もこぼれ出すんだ

叫べ奏でこころかくして堕ちておいでよ

こころ音捕え塞いだ喉ひとみ永遠泳げ少女僕だけの嘘を』

 

俺はただ今井さんだけを見て演奏するこのまま俺の歌から逃れられなくしてやるという思いを込めて

 

『教室抜けて裸足で走る風を切り裂きうねらすリズム

一人屋上で伸ばす手の先に触れる金網の熱きみを溶かす温度戸惑う唇押さえ囁きたい「ぼくだけを見て」と

届かない想いひりつき僕らの足許揺れてく

全て解き放て残酷に

叫んで僕の奥思い出(メモリー)過去も未来も嘘も溢れ出すんだ叫べ祈れ涙からして走り出してよ踏みしめる砂羽ばたく声

波に呑まれる音とぼくと』

 

この歌を聞いていると現実見ろ!俺だけを見ろと訴えかけてくるような感覚が襲ってくる絶対に逃がさないって言われてるみたいだと私は感じた

 

『聴かせて箱庭の空見上げる制服にひそんだ音色

燻る世界一脱いで飛び出せ届けてよきみのためだけうたえ

叫べ歌きみの中現実(リアリティー)現在(いま)も痛みも嘘も

抱きしめ進め

叫べ奏でこころかくして堕ちておいでよ

こころ音捕え塞いだ喉ひとみ永遠泳げ少女

本当の嘘へとうたい続けるんだ

そしていつかはきっと君は僕の旋律(メロディ)

かき鳴らせ音響かせろ声こころかくして!』

 

ラストまで一気に歌い上げるラストまでこの人の心を掴んで逃がさないために俺は全力で歌い上げ演奏を終え一言

「ありがとうございました。」

そう言って礼をする

今井さんはハッと我に返り拍手をくれた

「いや~引き込まれたよ!一瞬我を忘れて聞いきっちゃったよ!でも、本当どんな喉してんの?そんな高い声出るなんて知らなかったよ!」

「これでも本家には届かないんですよ?本家のイノハリはもっとパワフルでもっともっと引き込まれますから」

「そこまで言うなら本家聞いてみたいな~ねね、スマホに入れてたりしない?」

「入れてますけどスマホを貸し出す訳には行かないので明日で良ければウォークマンに入れて持っていきますよ?」

その言葉に今井さんは「明日?どういう事?」と聞いてくる

「明日から俺も羽丘学園に通うんですよ2年生です。よろしくお願いしますね今井リサさん」

そう言って笑いかける

そして目の前には今日1驚いた表情の今井さんがいた

そうして俺は今井さんを送った後自分の家路を辿った

空には綺麗な満月がキラキラと輝いていた

 




始めまして楽しんで貰えたら幸いです

シーズン3の内容いくか二学期編挟むか

  • 二学期編として何話か入れましょう
  • シーズン3の内容入って大丈夫です!

使用楽曲コード:08558230,14775239,23870486

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