大きな理想を掲げたバンド、ハローハッピーワールドはこれからが最初の1歩だ、俺はそう思ったからその最初の1歩を歩みだすための小さな挫折それを抜け出すきっかけを俺は与えるために
彼女達の主催する病院で行われるライブに俺も参加することに決めた
「俺もゲストとして参加させてもらうからね」
「楽しそうね!私はOKよ!」
こころがOKを出してくれたが俺は他のメンバーの反応を見る
「私も構わない!彼の演奏には名前通りの光るものを感じたからね」
瀬田薫が大袈裟に言う
「はぐみもOKだよ!この間の演奏すごい楽しかったし」
はぐみもOKだ後2人がOKしてくれれば話は決まる
「私も良いよ、また光君の演奏が聞きたいし」
花音からもOKだ後は
「私も他のみんなが賛成なら言うことは無いです」
ミッシェルもOKだちなみに中の人とは未だに対面できていないがこの後話す時間は取れるだろうか、1体1で話した時もミッシェルのままだったのでリアルな姿で話したいと思っているので俺は声を掛ける
「あのさミッシェル良かったらこの後話す時間取れる?本当の君と話がしたい」こう伝えればミッシェルの中の人と花音には伝わるはずだ、他のメンバーはきょとんとしているが、あえて無視して話を続ける
「ライブの前にもうもう1つ頼みがある君たちが向き合っている子達に合わせて欲しいそれから演奏する曲は決める」
「わかったわ花音と美咲にそれはお願いする事にするわ」
「私は良いよ、明日さっそく行こうよ、ライブは明日を含めて2日後のゴールデンウィーク最終日だから」
「じゃあお願いね花音と今はいないけど、美咲さんにも後でよろしく伝えるよ」
俺はあえてそう言った花音は意味を理解して了解してくれた
その後俺は帰路に着くために音楽を聞きながら花音を待っていたら黒髪の女の子が出てきて話しかけて来た
「あの〜こうして会うのは初めてですよね?私がミッシェルの中の人で奥沢美咲って言いますよろしくお願いします光さんいや、先輩の方がいいかな?」
「よろしくね奥沢さん知ってると思うけど、改めて宮村光ですよろしくね後、光でいいよ無理なら君かさんでお願いね」
「なら私は光さんって呼ぶので私の事も美咲って呼んでください一応花音さんと同い年って聞いてるので私後輩になりますから」
「そういう事なら美咲って呼ぶね」
そう言って笑いかけると美咲も笑顔を返してくれた
「ところで光さん誰待ってるんですか?花音さん?はぐみ?それとも薫さん?」
「花音だよ!はぐみまではわかるけど瀬田の奴が入ってるのはなんで!?」
「あぁ、いや、同じ学校で同い年だからそのよしみでみたいな考えだったんですけど、違うんですか?」
「違うね。俺はハロハピのメンバーといる時しか瀬田とは話さないよ、俺、瀬田の奴若干苦手なんだ」
「そうなんですか?」
「うん、どことなくね感覚的なものだから上手く言えないけどさ」
「まぁわかりますよ、じゃあその話はおしまいにして音楽聴いてたんですよね?何聞いてたんですか?」
俺は耳からイヤホンを外しポケットからウォークマンを出して差し出す
「良かった聞く?俺はスマホで聴くから良かったら使って」
「じゃあ遠慮なく」
俺はスマホにもう1つのイヤホンを繋ぐとランダムに曲を聴き始め花音を待っていた
美咲視点
どんな曲を聴いているのか気になって光さんに聞いてみたがイヤホンとウォークマンを貸してくれて私は光さんの横で音楽を聴き始める再生してすぐに流れた曲は【希望の道】と言う曲だった私の感じた感想は旅立ちを迎えた主人公は想像の翼を広げ希望と呼ぼれる道を羽ばたくイメージが浮かんだ、どことなく私達ハロハピっぽいというか上手く言えないけど私達にピッタリな感じの曲だと思ったその後も2、3曲聞かせてもらったがどことなく懐かしい気持ちにさせられたりするような曲ばっかりだった、なんとなくだが光さんという人がわかった気がした
「なんか…花音さんが、光君、光君って言ってたのが何となくわかった気がするな〜」
そう呟くのとほぼ同時に帰り支度を終えた花音さんがこころの家から出てきた
「おまたせ光君って美咲ちゃんと一緒だったの?」
「まぁね、ちょっと話しててその後はただ音楽聴いてた」
「そうなんだ、今は何聴いてたの?」
「俺はギフトって曲だよ、ちょうど終わったとこ」
「私の方は君の知らない物語ってなってるよ」
「そうなんだ、光君は今回歌う曲は決めてるの?」
「まぁ候補は5、6個ね」
「早くないですか?私はてっきり明日私達と一緒に話題の子達に会いに行ってそれから決めるものだとばっかり」
疑問自体は確かにと思えることだったので俺の考えを伝える
「これは俺個人の意見だけど、最初に候補を決めておけば総入れ替えになっても曲調が似ていたり歌詞が似てたり共通する部分があったりするからね、だからこそ俺は候補は先に出しておくんだよ」
「なるほど~そこまで考えて決めてるんですね」
「まぁそうだね、とりあえず歩きながら話そうか、美咲も駅までは向かう方向一緒だよね?」
「そうですね、じゃあ帰りながら話しましょう」
「花音もそれでいい?」
「大丈夫だよ」
「じゃあ決まりってことで!」
そう言って俺は歩き出し2人もそれに続く
駅に向かって歩きながら俺は2人とたくさん言葉を交わした
ハロハピの結成秘話やたくさんの場所でライブした話など、ハロハピについてたくさんの事を2人が教えてくれた
「なるほどね〜こころが皆を引っ張り込んだから今のハロハピがあるんだな~」
「そうだね、あの時こころちゃんが引き込んでくれなかったら私はドラムをやめてたよ」
「私も何にも前向きになれないままだったかもな~」
「振り回されることもあるけど、なんだかんだ上手くやってるんだな」
「「そう(だね)(ですね)」」
2人の言葉が重なった、2人は顔を見合せ笑い俺もつられて笑った
そうしているうちに駅に到着し俺達はそれぞれの家の方向に別れる
「今日は色々教えてくれてありがとう明日もよろしくね」
「うん、任されました」
「お願いしますね」
「わかったじゃあ、またね!」
「バイバイ」
「さようなら」
互いに挨拶を交わした後俺達は解散した、俺は自宅に戻るとすぐにシャワーを浴び着替えた後ベランダに出る軽く火照った身体に夜風が気持ちいい
「あと2日」俺はそう呟き空を見上げた後部屋に戻り就寝した
次の日俺達は駅前で待ち合わせた後病院へと向かう、病院へ着くと花音達に頼み病室へ案内してもらう
目的の病室へ着くと扉をノックし病室へ入る
「こんにちは優菜ちゃんと裕樹君いる?」
「来たよ〜2人とも」
「いらっしゃいお姉ちゃん達」
「………ふん!」
「裕君!」
その様子を見ていた俺は裕樹と呼ばれた男の子のベット横にある椅子に座って話しかける
「こんにちは、俺は光って言うんだ」
「……………」
「いきなり来て話しかけられても困るよね、安心して、特に何かを聞きに来たわけじゃない」
「じゃあ兄ちゃんは何しに来たんだよ?」
「俺はただ単に君達と話をしに来たんだ、って言っても初対面の相手と何を話せば良いかなんてわからないよね、だから名前だけまずは教えてくれる」
「相沢裕樹って言うんだ兄ちゃんは?」
「俺は光(ひかる)宮村光だよ、よろしくね」
俺が笑いかけると裕樹君もぎこちない感じではあるが笑顔を返してくれた
「なぁ兄ちゃんも楽器できるの?」
「俺はね〜色々できるよ」
「兄ちゃん!俺にもギター教えてくれよ!」
「良いよ〜俺もギター始めたのは裕樹君くらいの時だからね、今からやればきっと上手くなるよ」
俺は自分のギターを貸してギターを教える
中々に飲み込みが早いので教えていて楽しいと俺は思った
少し疲れたのかギターを俺に返して休憩中だ
俺は適当にギターを弾いていると裕樹君が話しかけて来た
「兄ちゃんは怖い事ってある?」
「色々あるよ〜怪我や病気もそうだし何より友達を失うのはもっと怖いかな」
「俺ね、手術すれば治るんだって、でも、怖いんだもしもって考えるとさ…」
「そうだよね、怖いよねじゃあさ、怖いって気持ちを楽しいって気持ちに変えられたらどうかな?」
「どういう事?」
「裕樹君は好きな事はある?」
「歌ったり踊ったりするのは好きだよ」
「じゃあさ、楽しく歌って踊ってる姿を思い浮かべてみて」
俺がそう言うと裕樹君は目を閉じて楽しい時を思い浮かべている。少しして目を開けた裕樹君はニシッと歯見せて笑った
「イメージできた?」
「うん!兄ちゃん!俺、頑張って病院の先生と一緒に病気やっつけるよ!」
「頑張れ!」
俺は一言そう言って笑った
「兄ちゃん、明日お姉ちゃん達が病院の中庭で歌ってくれるって言ってたんだけど兄ちゃんは来るの?」
「もちろん!俺も歌いに来るからね」
俺は1度病室を出て近くの自販機で缶コーヒーを買って一息ついていると花音と美咲がやってきて話しかけて来た
「光君、どうやったの?」
「何が?」
俺は質問を質問で返す
「いやいや、裕樹君の事ですよ!私達がいくら話しかけても知らんぷりされたり、逃げられたりだったのに」
「多分どう話していいかわからなかったんじゃない?」
「どういう事?」
「裕樹君ってね歌ったり踊ったりするのが好きなんだって実際目の前で歌ったり演奏してたりしたお姉ちゃん達が話しかけて来て色々聞きたいことはあっても上手く伝えられなかったんじゃないかな?」
俺は自分の考えを話したあくまでも個人の考えなので確証はないが、話していてそう感じたので間違ってはいないだろうと思っていると花音からちょっとした提案がされた
「光君、良かったら優菜ちゃんとも話してみない?」
「良いかもね!」
「俺が話すの?さっきまで2人と話してたじゃん!まずは本人の意思を確認してよ!」
「それもそうだね、ちょっと待ってて」
花音はそう言うと美咲と共に戻って行った
俺は缶コーヒーの残りを飲み干し待っていると
2人が戻ってきた
「光君、優菜ちゃんが光君と話してみたいって」
「お願い出来ますか?」
「わかった裕樹君と同じ病室だよね?」
「そうだよ」
「お願いします」
俺は立ち上がり病室へ向かう、病室へ着くと裕樹君が近寄ってきた
「兄ちゃん!優菜が話したいって」
「わかったじゃあ優菜ちゃんの所まで連れてってくれる?」
「こっちだよ窓際のベット」
そう言って案内してくれた、そこに居たのは小柄で全体的にやせ細ったと感じられる女の子だった、俺は近くの椅子に座って話しかける
「君が優菜ちゃん?」
「はい、そうです奥山優菜です。光お兄さんですよね ?」
「そうだよ、よろしくね優菜ちゃん、いきなりだけど、歌うのは好き?」
「歌はあんまりでも、ピアノは少し」
「キーボードは今はないけど良かったらこれで少し演奏しようか」
そう言って俺はタブレットを取り出しキーボードアプリを起動して渡す
「これなら大丈夫かな?」
「はい大丈夫だと思います」
「何か弾ける?」
「お兄さんが知ってそうなやつだとスキマスイッチかな?」
「本当!?スキマスイッチ弾けるの?うあ〜ならバイオリン持ってくれば良かったな〜」
「お兄さんバイオリン弾けるんですか?」
「まぁ本格的にやってる人には叶わないけどね」
そう言って苦笑する
「それでも凄いですよ、私はピアノだけなんで」
「そしたら今回は歌だけかな〜」
「じゃあ奏と全力少年両方やりませんか?全力少年の方ならギターありますよね?MVで見たことありますよ!」
「俺はゴールデンタイムラバーと奏が良いんじゃないかなと思うけどどうかな?」
「両方知ってるので歌だけの奏とゴールデンタイムラバーでギターで良いですか?」
「構わないよじゃあゴールデンタイムラバーからいこうか!」
「はい!」
俺はギターを弾き始めるとそれに合わせるようにキーボードの音が重なり俺は歌い出す
『集中できてないなまだ体が迷っているんだ
震えていたんじゃコントロールしたってブレるんだ
太陽も勝負運(ツキ)もなんも完全にこっち向いていないが
「やるしかないんだ!」言い聞かせるようにそうつぶやいた 状況は悪いがただ逃げ出すんじゃ根性ないなぁ
展望はないが度胸でクリアするしかないや
衝動は抑えたままターゲットとの間隔探れ
必要なもんは勝つプライド
味わうのは勝利の美酒かそれとも敗北の苦汁か
そうすべては2つに1つ操りたい運命の糸
絶好のゴールデンタイムこの手で掴め
渾身のポーカーフェイスキメて仕掛けるよ
イリュージョンの世界へ引きずり込んで
際限ないプレッシャーゲームスルリと抜けて
栄光のボーダーライン飛び越えるために
ハウメニー?どれくらいの代償がいる?
手放したくないもんはどれ?』
花音と美咲視点
「な~んか音がするなと思ったら花音さ〜ん光さんが歌ってるよ!」
私は病室を指さすと花音さんは既に聞き入っているようで鼻歌交じりにノリノリだった
「光君の歌声いつ聞いても良いな~」
「花音さん大丈夫ですか?」
「あっ!ごめん聞き入ってた」
「まぁだろうなとは思いましたけど…そんなに良いもんですかね?私にはそうは思えませんけど」
「聞いてればわかるよ、光君が選ぶ曲は絶対意味があるんだ美咲ちゃんも聞いてればわかるよ」
私は花音さんがそう言うならと思い歌を聞く。ちょうど2番が始まっていた
『ロンよりショウコなんだ要は結果を出したもんが勝者だ
沈黙は金だ口が過ぎればバレるんだ
感覚を研ぎ澄まして慎重に流れを読み切れ
現状の勝率何パーセント?
かち割るのは堅実なゲームセンス潜む影法師は悪魔か
男ならば潔く散ってやるくらいの覚悟で挑め
逆境のクラップユアハンズ奮い立たせて
斬新なファイティングスタイルギリギリを攻めろ
アテンション!危ないぜ限界超えて
最高のフェアリーテイル歴史に刻め
完勝の瞬間を見せつけるために
アーユーレディ?くぐもった迷いなど捨て
バベルの階段を上がれ』
俺は拙くまだ小さな音に精一杯向き合い演奏していくこの音はまだこれから先が聞こえる音だと感じたから
『女神のように笑みを浮かべる君の魅力に取り憑かれて
誘われるまま堕ちていく
心に住みついた欲望膨れ上がるまで果てなき夢
誰も僕をとめられない
絶好のゴールデンタイムこの手で掴め
渾身のポーカーフェイスキメて仕掛けるよ
イリュージョンの世界へ引きずり込んで
際限ないプレッシャーゲームスルリと抜けて
栄光のボーダーライン飛び越えるために
ハウメニー?どれくらいの代償がいる?』
曲はラストに差し掛かる俺は1音も聞き漏らすまいと耳をすまして音を拾っていく
『逆境のクラップユアハンズ奮い立たせて
斬新なファイティングスタイルギリギリを攻めろ
アテンション!危ないぜ限界超えて
最高のフェアリーテイル歴史に刻め
驚愕の大逆転華麗に決めるよ
ドゥーユーノウ?運命は奪い取るもの
バベルの頂上に差す太陽(ひ)の光を浴びろ』
演奏を終えるとすぐに優菜ちゃんがこう言ってきた
「お兄さん今度は私の演奏で歌ってくださいね」
「まだいける?」
「もちろんです」
そう言って演奏を始めるので俺は集中し歌い出す
『改札の前つなぐ手と手いつものざわめき、新しい風
明るく見送るはずだったのにうまく笑えずに君を見ていた
君が大人になってくその季節が悲しい歌で溢れないように
最後に何か君に伝えたくて「さよなら」に変わる言葉を
僕は探してた』
俺は歌う中で気がついた音が何故か悲しみを帯びていることに、それすら払拭させないとこの先音が濁るだろうと感じた
『君の手を引くその役目が僕の使命だなんてそう思ってた
だけど今わかったんだ僕らならもう
重ねた日々かほら導いてくれる
君が大人になってくその時間が
降り積もる間に僕も変わってく
たとえばそこにこんな歌があれば
ふたりはいつもどんな時も繋がっていける』
花音、美咲視点
「曲が変わりましたね、ちょっと悲しい感じの曲に」
「そうかな?これは多分繋がりって目に見えないものの大切さを歌った曲なんじゃない?」
「どうなんでしょうね」
光君が選んだ曲なら何かしら意味はある私はそれを知っているからこそわかる見えない繋がりの大切さを光君は伝えたいんだと思うな
『突然ふいに鳴り響くベルの音焦る僕解ける手離れてく君
夢中で呼び止めて抱き締めたんだ
君がどこに行ったって僕の声で守るよ
君が僕の前に現れた日から何もかもが違くみえたんだ
朝も光も涙も、歌う声も君が輝きをくれたんだ
抑えきれない思いをこの声に乗せて遠く君の街へ届けよう
たとえばそれがこんな歌だったら
ぼくらは何処にいたとしても
つながっていける』
俺が歌い終えると周りから拍手が巻き起こった、俺は周りを見回すと、かなりの人数が集まっていて俺の歌を聞いていたみたいだ
「皆さん聞いてたんですか?」
「えぇ、なんだかとても素敵な音色が聞こえて来たから何かと思って聞いていたのよ」
周りを代表して1人の看護婦さんが答えてくれた
「そうですか、聞いてくれてありがとうございました」
俺がそう言うと再び拍手が送られた
その様子を見ていた花音と美咲が俺の両脇に来て話しかけて来る
「光さんちょうど良いので告知しておいたら良いんじゃないですか?」
「そうだね私もちょうどいいと思う」
「あぁ、うんそうだね」
俺は1度言葉を区切り軽く咳払いしてから話し出す
「皆さんに1つお知らせがあります!明日行われる病院でのライブに俺こと宮村光もゲストとして参加します!」
3度拍手が巻き起こり楽しみにしていると言う声がたくさん聞こえてきた、そして優菜ちゃんが俺の服の袖を軽く引っ張った
「お兄さんも明日のライブ来るんですか?」
「うん、明日もまた俺の歌を聞いてね」
そう言って頭を撫でると嬉しそうな笑顔を浮かべ
「絶対行く!」と言ってくれた
その後俺達は病院を後にした時刻はお昼を回っていたので俺達は昼食を取るべくファミレスに来ていた
「2人とも好きな物頼んで良いよ、ここは俺が払うし」
「良いの?その、この前も色々と出してくれたのに」
「大丈夫だよ、お金のことは気にしないで両親からの仕送りがちょっと多すぎるくらいなんだ、この間電話で話したら少しは無駄遣いしろって逆に怒られたよ」
「そうなんだ」
「そういう事なら遠慮なくご馳走になります。私はビーフハンバーグのセットで」
「なら私はミートソースパスタにデザートにミニパフェにするね」
「俺はロースカツ御膳かな、じゃあ注文するね」
俺はそう言って店員を呼んで注文を伝え頼んだ品が来るのを待っている間に明日の事を話し合う
「光君、曲は決まったの?」
「とりあえずね、3曲は歌うつもりだし他に追加があっても2曲までだね」
「曲のタイトル聞いても良いですか?」
「もちろん、さらば涙、笑顔のまんま、希望の唄、ピースサイン、Tomorrow、の5曲は予定してるよ」
「全部は歌わないですよね?」
「さぁ〜どうかな?こころがなんて言うかだけどね」
「あぁ確かにこころがなんて言うか次第で何曲歌わされるかですもんね」
「多分だけど最低でも今言った曲は歌う事になるんじゃないかな?」
「俺もそう思うよ」
そう話していると、注文した品が運ばれてきたので、俺達は食事を開始し15分から20分程度でみんな食べ終え会計を済ませ店を出る
「光さんはこの後どうするんですか?」
「俺はcircleで15時からバイトなんだ、だから少し早めに行って練習時間を確保しようかなって」
「ねぇ美咲ちゃん私達もこころちゃんに声掛けて練習しない?」
「一応そうしますか」
「じゃあcircleに来なよ、バイトの一環で練習見てあげるよ」
「お誘いはありがたいんですけど、多分、光さん頭抱えることになると思いますよ?」
「まぁ、確かにね、でも、俺としてはハロハピの音ってさ俺個人的にものすごく新鮮なんだよね、枠にハマらないというか正確な演奏が持ち味なRoseliaともいつも通りが持ち味のAfterglowとも違う独自の音が俺はとても新鮮なんだよねだからこそ演奏を間近で聞いてみたいんだ」
「光さんがそう言うなら」
「そうだね一応演奏見てもらおう」
2人がOKしてくれたので俺はこころに連絡する
(光じゃない、どうしたのかしら?)
「こころ、俺のバイト先に練習しに来ないか?」
(光は私達の演奏してる姿を見たいのね!)
「そういう事、お願いできる?」
(わかったわ!なら皆に伝えないといけないわね!)
「花音と美咲は一緒にいるから現地集合するってさ」
(なら、薫とはぐみには私が連絡するわ!美咲にはミッシェルを呼ぶように言っておいてね、それじゃあ頼んだわよ!)
「ちょっと待ってこころ!って通話切れてる」
言うだけ言って切られてしまったので仕方なく今話した内容を簡潔に伝える
「こころは瀬田とはぐみ連れてくるってさ 後、ミッシェル呼んどいてって言ってた」
俺が内容を伝えると花音は苦笑し美咲は呆れていた
「呆れるのもわかるけど、仕方ないんじゃない?」
「大丈夫ですいつもの事ですし諦めてますから」
「こころちゃん達だから」
それでいいのかと一瞬思ったが言ったらどうなるか想像がついたのでやめておいた
「とりあえず俺達は先にいこっか」
「「そう(だね)(ですね)」」
俺達はcircleへと向かった向かう途中また少し俺は質問攻めにされた
「光さんってバンドには興味ないんですか?」
俺は正直答える事を躊躇った自分の中で折り合いをつけた話とはいえ、正直気分のいい話ではないからだ、少し迷った末に俺はただ一言こう答える事にした
「俺にバンドは出来ないよ」
「光君答えになってないと思うな」
「ん~でもこれが俺の中で1番正確な答えだから」
俺はそう言ってただ笑った
「じゃあ今の夢ってなんですか?」
「今の夢はカバーアーティスト色んなアーティストから自分の曲も歌ってくださいって言われるようなカバーアーティストになる事が俺の夢だよ」
「路上ライブもその夢と関係あるんですか?」
「まぁ一応ね」
そう話しているとcircleが見えてきた
「こんにちはまりなさん」
「どうしたの?時間にはまだ早いけど」
「少し練習時間を確保したくて」
「そうなの、じゃあ2番スタジオ使って良いよ」
「じゃあ遠慮なく」
俺はカウンターに入って鍵を持ってからスタジオへ向かうと何故か2人も着いてきた
「2人ともこころ待ってなくて良いの?」
「来たら分かりますから」
「そうだね来たらわかるから」
「なら、いいけど、これからどうするの?」
「光君と一緒に楽器の個人練習しようと思って」
「私は見学を」
俺は軽く頭を搔いてからまぁいいかと思いギターのチューニングをした後何曲か演奏すると花音がそれに合わせてドラムを叩く、そうして練習していると外が騒がしくなってきたので俺達は練習を切り上げスタジオの外に出るとこころ達が来ていた
「光!来たわよ!」
「あぁ、じゃあこのままこのスタジオ使おうか、俺が申請しておくから」
「じゃあお願いするわ!」
俺達はそのままさっきのスタジオに移動する
「まずはハロハピの練習を見せて」
「構わないけどミッシェルがまだよ?」
俺はどうしたもんかと思っているとスタジオのドアが開き
ミッシェルが姿を見せた
「やっほ〜ミッシェルだよ〜」
「やっと来たのねミッシェル!」
「遅かったじゃないか!」
「ホントだよ!」
「アハハ」
「とりあえず練習始めない?」
「それもそうね、じゃあ始めましょう」
こころの一声で皆楽器を準備し演奏を始める
俺は演奏を聞いて演奏が先走ったりした時だけ注意して後は本人達の自由に演奏させた
少しして休憩に入るとこころが話しかけて来た
「私達の演奏はどうだったかしら?」
「もう少し統一感があれば言うことないよ、自由すぎてたまに演奏が乱れるから」
「そうなのね、ならその辺に気を付けて演奏するわ」
やけに聞き分けが良いなと思っていると案の定俺も歌うように話を振られた
「光!あなたも歌いましょう!」
「明日ライブなのに?」
「今が良いわ!」
「明日3から5曲歌う予定だから明日にしない?」
「明日はたくさん光の歌が聞けるのねなら今は良いわ!」
俺は助かったと思ったがこころがとんでもない事を言い出す
「明日は5曲は必ず演奏してもらうわよ!」
「ちょっと待ってこころ!3曲か5曲とは言ったけど5曲で確定なの?」
「良いじゃない!絶対楽しいわ!」
俺は根負けしたので明日は5曲演奏する事が確定となった
こころはかなりウキウキしていたが俺は3曲で済ませるつもりだったので少しだけ面倒だと思った
その後もこころ達ハロハピの練習を見つつ多少アドバイスしていきしばらく練習した後解散となった、俺はまりなさんと受付を交代し一息着く
「はぁ〜なんだか慌ただしいな〜」
そう言っていると珍しく紗夜が1人でやって来た、珍しいと思いながらも声をかける
「いらっしゃい珍しいね1人?」
「はい、個人練習なんです1時間ほどお願いします」
「了解、ちょっと待ってて」
俺はスタジオの使用申請をして鍵を渡す
「個人練習1時間、5番スタジオにどうぞ」
紗夜は鍵を受け取ったがまだなにか話したい事があるのかその場から動く気配がないので俺から話し掛ける
「紗夜?まだなにか話したい事があるの?」
「えぇ、どう伝えたものかと思っていたのですが、うまい言葉が浮かばないのではっきり言いますね、光君、私の練習に付き合って貰えませんか?1人で練習していても今日はなんだか集中できなくて」
「わかった、ちょっと待ってて」
俺はまりなさんに申し訳ないと思いながらもまた受付を変わってもらい自分のギターを持って紗夜とスタジオに入る
「ところで、俺はどうすればいいの?」
「何曲か一緒に弾いて貰えませんか?光君の音をまた聞かせて欲しくて」
そう言われて俺は自分の記憶を思い返しながら確認のために紗夜に質問する
「最後にRoseliaのメンバーの前で演奏したのっていつだったっけ?俺の記憶だとVSライブなんだけど」
「正確には練習の時ですね!青空のナミダを聞かせてくれた時です」
「あぁそんなに前かVSライブはどっちかって言うと多数に向けてって感じだったしね」
「そうですね。それで今回なんですが、Roseliaの曲とは違うものを演奏してみたくて、今井さんが最近イノハリ?というバンドの曲を練習してるんです。それで私も一応演奏出来たらと思いまして」
「イノハリ?結構難易度高いと思うよ?」
俺はそう言ってギターを手に取って【ハイスクール】を演奏して聞かせる俺ですら弾けるようになるまで苦労した、一朝一夕で弾けるものじゃない、とりあえず1番だけ演奏し紗夜の方を見て話しかける
「どう?ハイスクールでこれだけど、いけそう?」
「正直厳しいですね、今井さんが時間があれば練習しているのも納得です」
「それに紗夜は原曲聞いた?」
「原曲?いいえ聞いてないですね」
「なら、尚更大変だよ?」
「大丈夫ですお願いします」
「なら1つ条件後で必ず原曲を聞くこと」
「わかりました」
話が決まったので俺はもう一度弾いてみせた後、できるだけ簡単に教えていく
「思っていたよりずっと難しいですね、手が痛いです」
「なかなか難しいでしょ?でもイノハリはかなり大変だよ」
「光君、もしよろしければ、今度イノハリの歌を何曲か聞かせてもらえませんか?」
「俺が歌うの?原曲じゃなく?」
「光君の歌として聞かせてください」
「わかった約束するよ」
そんな話をしながら俺達は練習を続けているとあっという間に時間となったので俺達は練習を切り上げ使用した機材等を片付けてからスタジオを出る。俺は見送りのため外に出る
「ごめんね送ってあげられなくて」
「気にしないでください、1人で大丈夫ですから」
「そっか、じゃあ、また」
「はい、また後日」
そう言って紗夜は軽く頭を下げてから帰って行った
俺はその後店内を清掃しポスター等が剥がれ落ちたりしていないかをチェックしてからカウンター内に戻るとまりなさんが話しかけてきた
「光君、お疲れ様、いつも掃除ありがとうね」
「いえ、バイトの一環ですしお礼なんて」
「そういえば、最近はハローハッピーワールドにご執心みたいじゃない?」
「なんか、人聞きが悪いのでやめてください」
「またまた〜随分仲良さそうだったけどね〜それに明日の病院ライブにもゲスト参加するんでしょ?」
「まぁそうなんですけど、俺はせっかく凄い理想を持って活動しているのに小さな事で立ち止まって欲しくないだけです」
「ふ~んそうなんだ、じゃあ今回のゲスト参加も光君的にはなにか意味があるんだね」
「はい、常に明日を見据えて笑顔で頑張れって喝を入れるつもりです」
「光君ならきっとできるよ」
「やってやりますよ!」
そんな会話をしながらお客さんを待っているが今日は紗夜が帰ってから1人も来ていない
「今日はお客さん来ませんね」
「午前中は大学生がちらほら来てたんたんだけどね」
「そうなんですか?俺がいる時って来ないですけど…」
「光君はRoseliaやAfterglowの練習見てるからすれ違ってるだけだよ」
「あぁ、そういう事ですか」
そう言われればそうだと納得した
その後俺は上がりの時間になったのでスタッフルームに着替えに戻り着替えてからcircleを後にした
俺は自宅に着くとすぐにシャワーを済ませ少し早いが就寝する事にした。
次の日スマホのアラームでいつも通り起床し準備を始め朝食を済ませて家を出る、目的地の病院にハロハピメンバー達は現地集合するらしいので俺も目的地に向かうが途中まで来て思い出した事がありスマホを操作して花音に連絡する
数回のコールの後花音に繋がる
(もしもし、光君?おはよう、どうしたの?)
「いや、ほら現地集合って言ってたから花音迷うんじゃないかと思って」
(大丈夫だよ、何度も行ってるからさすがに迷わないよ)
「なら良いんだけど、とりあえず慌てずにね」
(うん、ありがとう、じゃあまた後でね)
花音がそう言うと通話が終了する
俺はスマホをポケットにしまうと少しスピードをあげ目的地に向かう、そうして20分程度で目的地の病院に到着するとすでにこころと瀬田薫が来ていた
「あっ!お~い!光~!」
こころが俺の姿を見つけ手を振っているので俺も手を振り返しながら2人のいる場所へ到着する
「早いな2人とも」
「当然さ!私達の演奏を楽しみにしてくれている子供達を待たせる訳にはいかないからね!」
「その通りよ!」
「そっかそっか、じゃあ俺は自転車置いてくるから待ってて」
俺はそう言って駐輪場に向かい自転車を止めてさっきの場所に戻るとちょうど全員が揃ったところだった
「ちょうど全員揃ったんだね!じゃあ行こうか!」
「えぇ、行きましょう」
俺がそう言い、こころが続くとほかのメンバーも「おー!」
とか「頑張ろう!」と続く、そして小児科病棟に行きその小児科担当の先生に声をかけ案内してもらい病棟を抜けた先の少し広めのホールに通される
「今日はここでライブするのね!」
「楽しみだね!私達の演奏でまた笑顔になる子が増えるのだから!」
「はぐみも今から凄い楽しみ!」
「皆落ち着いて」
「そうだよ、まだ気が早いって!」
「アハハ、でもライブ前は緊張するよりワクワクした気持ちでいる方がきっといい演奏になるよ、とりあえずセッティング済ませちゃおうよ」
そう言って俺は自分のギターとキーボードを設置するとハロハピのほかのメンバー達も自分達の演奏道具をセッティングし始めセッティングが終わると同時に子供達も集まってきた
その中には俺が昨日会った裕樹君と優菜ちゃんの姿もあった
こころが全員集まったのを確認して話し出す
「皆!今日は集まってくれてありがとう!ハローハッピーワールドのライブを始めるわよ!1曲目は笑顔のオーケストラ!」
花音達の演奏に合わせてこころが歌い出すと子供達が盛り上がり笑顔が溢れる、俺はこの光景をいい物だと感じる
でも、裕樹君と優菜ちゃんはどこか興味が無さそうだった
俺は2人の元へ行き声をかける
「どうした?楽しくないか?」
「兄ちゃん!いや、楽しくないわけじゃないよ、でも俺が聞きたい曲とは違うんだ」
「どういう事?」
「俺はもっとわぁ〜ってなるようなのが良いんだ!この間兄ちゃんが演奏してたゴールデンタイムラバーみたいな奴が良いんだ!」
「そっかじゃあ期待してな!俺が奏でてやるよ!」
「兄ちゃんホント?」
「あぁ、それで優菜ちゃんの方は?」
「私はもっとゆっくり楽しめる曲が良いんですスキマスイッチはアップテンポでも口ずさむくらい楽しい感じがしますけどハロハピさんのはちょっと違うんです」
「大丈夫だよ裕樹君と優菜ちゃんの欲しい曲は俺が奏でるから今は楽しめ!」
俺はそう言って2人をハロハピの演奏に集中させる
笑顔のオーケストラが終わり、2曲目のゴーかゴーカイファントムシーフ曲にあわせ瀬田薫が子供達の周りを歩き回る
楽しそうでいいと思う、裕樹達もノリノリだ
そして3曲目のハピネスっ!ハッピィーマジカルで子供達はさらに盛り上がっている飛び跳ねてる子達もいるくらいだ先生達も手拍子でノリノリだ
そして演奏が終わりこころが再び話し出す
「皆!今日は聞いてくれてありがとう!でも、まだ終わりじゃないわ!光!来てちょうだい!」
名を呼ばれたので俺は前に出る
「今日は彼がゲストとして来てくれたの!たくさん歌ってもらうから楽しんで行ってね!」
俺はギターを手に取りストラップを肩にかけてからマイクのスイッチを入れ話し出す
「こんにちは光って言います今日はハローハッピーワールドの皆さんにゲストとして呼んでもらいました!まず1曲聞いてください、さらば涙」
俺はギターを演奏し始め数秒の前奏の後に歌い出す
『さらば涙 いつか泣いた数だけ幸せになる
胸に咲いた花びらが色づいてく
さらば涙 いい波が音もなく押し寄せてくる
今描いた物語が幕をあけるように
(Don't wory)
さらば涙
今まで半端な甘ったれの君最近なんだか変わったね?
泣くだけ泣いたら吹っ切れたの?
もうその心の傷癒えたの?
この先良い事あるだろうから流した涙にさようなら
きっと見方を変えれば明るくなれる
なりたい自分にまたすぐ会える
前よりもすごく頑張ってるその姿を褒めたらはにかんでる
恋とか仕事も経験しなんだか前より全然良い
まぁ生きてりゃ色々あるからさ
上向いていこうか明日からは今の君こそがとにかく良い
日の光昨日より眩しい
さらば涙いつか泣いた数だけ幸せになる
胸に咲いた花びらが色づいてく
さらば涙いい波が音もなく押し寄せてくる
今描いた物語が幕をあけるように
(Don't wory)
さらば涙
あるよね泣きたい時一人になりたい時
瞼が腫れれば腫れるほどあなたが本気になった証拠
涙の分だけ心は軽くなり強い大人になってくの
色づく季節に記憶もかすれ淡い過去として去ってくもの
下向いても涙零れるだけカーテン開け青い空に微笑むだけ
大丈夫待ってるよまだその涙に頼ってるの?
新たな自分に会いに行こう涙乾けば始まる第二章』
こころ視点
笑顔も大切だけど涙も大切なのね!泣いた数だけ幸せになれるなんてこの歌を聞くまで知らなかったわ!涙と笑顔はセットでなくちゃいけないのね!
花音視点
大人と子供の間で半端に生きていた子が流した涙の数だけ強くなってさらに幸せな大人になるんだね、私達もそうなりたいな!なれるかな?なれるよね!
『涙がそんなに輝いて見えるのは
君が本気で生きてる証だから
下向いてないで空を見上げながら
泣いて泣いて涙よsaygood day sayhello to mysmall
さらば涙いつか泣いた数だけ幸せになる
胸に咲いた花びらが色づいてく
さらば涙いい波が音もなく押し寄せてくる
今描いた物語が幕をあけるように
(Don't wory)
さらば涙』
俺は1曲目を歌い終え話し出す
「さらば涙どうでしたか?涙の数だけ強くなれるし幸せになれる本当にそう慣れたらいいですよね!では次の曲ちょっとアップテンポな曲になります聞いてくださいピースサイン」
俺は2曲目を演奏し始める
『いつか僕らの上をスレスレに
通り過ぎていったあの飛行機を
不思議なくらいに憶えてる意味もないのになぜか
不甲斐なくて泣いたあの日の夜に
ただ強くなりたいと願ってた
そのために必要な勇気を探し求めていた
残酷な運命が定まっているとしてそれがいつの日にか
僕の前に現れるとして
ただ一瞬この一瞬息ができるなら
どうでもいいと思えたその心を
もう一度
遠くへ行け遠くへ行けと僕の中で誰かが歌う
そんなヒーローになるための歌
さらば掲げろピースサイン
転がってくストーリーを
守りたいだなんて言えるほど君が弱くないのはわかってた
それ以上に僕は弱くてさ君が大事だったんだ
「独りで生きてくんだ」なんてさ
口をついて叫んだあの日から
変わってく僕を笑えばいい独りが怖い僕を
蹴飛ばして噛み付いて息もできなくて
騒ぐ頭と腹の奥がぐしゃぐしゃになったて
衒いも外連も消えてしまうくらいに
今は触っていたいんだ君の心に
僕達は
きっといつか遠く離れた太陽にすら手が届いて
夜明け前を手に入れて笑おう
そうやって青く燃える色に染まりおぼろげな街の向こうへ
手をつないで走っていけるはずだ君と未来を盗み描く
捻りのないストーリーを
カサブタだらけ荒くれた日々が削り削られ擦り切れた今が
君の言葉で蘇る鮮やかにも現れていく
蛹のままで眠る魂を
食べかけのまま捨てたあの夢をもう一度取り戻せ
もう一度遠くへ行け遠くへ行けと僕の中で誰かが歌う
どうしようもないほど熱烈に
いつだって目を腫らした
君が二度と悲しまないように笑える
そんなヒーローになるための歌
さらば掲げろピースサイン
転がってくストーリーを
君と未来盗み描く捻りのないストーリーを』
俺は2曲目を一気に歌い上げると深く深呼吸してから話し出す
「2曲目楽しんで貰えましたか?」
「最高だよ兄ちゃん!こういうのまってたんだ!ヒーローみたいに強くなりたいって思える最高の歌だった!」
裕樹君が興奮気味にはしゃいでいる
「ありがとう、それじゃあ3曲目にいきますこの曲は誰かと一緒にいる事で得られる笑顔がテーマの曲です希望の唄、聞いてください」
俺は3曲目の希望の唄を演奏するそして
長めの前奏の後に歌い出す
『あなたがいて あなたといて
もしもこの世にあなたが存在していなかったら
100ある笑顔のうち少なくとも40は無くなる
もしも地球の裏側あなたがいると分かったら
無くなった40の笑顔取り戻すため海を渡ろう
あなたの涙が雨になるあなたの言葉が風になる
諦めかけて乾いた笑顔に希望という花が咲いた
ああ気付いてほしいこの歌の意味を知ってほしい
僕にとってこんなにも大事で必要な人
あなたがいてあなたといて
こんなに幸せになるよ
忘れないでそのぬくもり他の誰でもないあなた
あの涙もその笑顔も
あの涙もその笑顔も
この無数にある出会いの中偶然あなたと繋がった
もしも出会えてなかったら夢すら持ててなかった
いつの間にかあなたの笑顔が変わらない本当の居場所
心から支えられているだから僕は笑ってられる
ともに遠回りとかもしたけど辿ってきた夢の足跡
昔から変わらず今でも沢山の勇気をありがとう
振り返らずにまた前へとこれからも重ねていく年
僕には歌しかないけれどずっと見守って欲しい
あなたがいてあなたといてこんなに幸せになるよ
忘れないでそのぬくもり他の誰でもないあなた
この世界で1人だけのあなたに出会えた奇跡が
こんな僕を勇気づける力があなたにはあるの』
薫視点
参ったね、私よりも彼の方が表現者として上じゃないか
悔しいが認めざるを得ないようだ私以上だよ君は!
はぐみ視点
ひかるん凄い!ただただ凄い!目の前にひかるんが見てる世界が浮かぶんだよ!ひかるんにはいったいどんな世界が見えてるのかな?教えて欲しいな〜教えてくれるかな?
『いつも愛してくれた人よ
僕に今何か出来るなら探していた未来の灯を
あなたと分かち合いたい
あなたがいてあなたといてこんなに幸せになるよ
忘れないでそのぬくもり他の誰でもないあなた
この世界でも1人だけのあなたに出会えた奇跡が
こんな僕を勇気づける力があなたにはあるの
あなたがいるあなたといる
あなたがいるあなたといる
La,la,la,la
La,la,la,la,la,la,la
La,la,la,la,la,la,La,la,la,la
La,la,la,la
La,la,la,la,la,la,la
La,la,la,la,la,la,la,la,la,la,la,la』
「希望の唄どうでしたか?これで3曲目が終わりました残り
2曲です次の曲はハロハピの皆に相応しい曲だと思いますそれじゃあ笑顔のまんまを聞いてくださいキーボードとギターを上手く交互に演奏しますのでよろしくお願いします」
『つらい時でも笑ってられる
そんなあんたはホンマにアホや先の事など考えないまま
ペース配分さえ出来ないで走る
悲しい時こそおどけてばかり
そんなあんたはやっぱりアホや
惚れて振られてまた繰り返す学ばないまま明日をむかえる
だけどそんなあんたをあんたを見てると
なぜか優しい風が吹き抜けてゆく湿った心は笑いで乾く
笑顔のまんま笑顔のまんま
そうさ人生生きてるだけでまるもうけOH!!
笑顔のまんま笑顔のまんま
そうさTHA TWAS THATあの時はあの時さ
楽しい時には涙ぐんでるそんなあんたはやっぱりアホや
そんなあんたどうしようもないアホや
明後日も明々後日もやめられませんわ
変われないからお前も頑張れよ
だからそんなあんたをあんたを見てると
やっぱよう考えたらムカつくわ
許せんけれど笑けてくるわ
笑顔のまんま笑顔のまんま
そうさ人生生きてるだけでまるもうけOH!!
笑顔のまんま笑顔のまんま
そうさTHAT WAS THATあの時はあの時さ』
美咲視点
光さんが私達にピッタリだと言った理由がわかった気がする
まさにこころにピッタリだったこころとの思い出が次々浮かんでくる、楽しかったと思えた時やちょっとムカついた時の記憶が鮮明に思い出されるこころは変な奴だけど嫌いになれないしなんだかつられて笑ってしまうそんなこころの事を歌っているような曲だ
『笑顔のまんま笑顔のまんま
そうさ人生生きてるだけでまるもうけOH!!
笑顔のまんま笑顔のまんま
そうさTHAT WAS THATあの時はあの時さ
笑顔のまんま笑顔のまんま
そうさ人生生きてるだけでまるもうけOH!!
笑顔のまんま笑顔のまんま
そうさTHAT WAS THATあの時はあの時さ
僕が笑いを君にあげるから君の笑顔を僕にください』
俺は歌い終え再度深く深呼吸してから話し出す
「次がラストの曲になります俺が選んだ5曲で皆がミッシェル何かしらのきっかけを掴めたのなら嬉しいです最後の曲は
Tomorrow」
俺はキーボードを演奏しながら歌う
『涙の数だけ強くなれるよ
アスファルトに咲く花のように
見るものすべてにおびえないで
明日は来るよ君のために
突然会いたいなんて夜更けに何があったの?
あわててジョークにしてもその笑顔が悲しい
ビルの上にはほら月明かり
抱きしめてる思い出とかプライドとか
捨てたらまたいい事あるから
涙の数だけ強くなれるよアスファルトに咲く花のように
見るものすべてにおびえないで明日は来るよ君のために
季節を忘れるくらいいろんな事があるけど
二人でただ歩いてるこの感じがいとしい
頼りにしてるだけど時には夢の荷物放り投げて
泣いてもいいよつきあうからカッコつけないで
涙の数だけ強くなろうよ風に揺れている花のように
自分をそのまま信じていてね明日は来るよどんな時も
涙の数だけ強くなれるよアスファルトに咲く花のように
見るものすべてにおびえないで明日は来るよ君のために
涙の数だけ強くなろうよ風に揺れている花のように
自分をそのまま信じていてね明日は来るよどんな時も
明日は来るよ君のために』
ラストの曲を全力で演奏し終えてから俺は今の全力を伝えるために話し出す
「ラストの曲どうでしたか?選んだ5曲全てに沢山の思いを込めました、曲から一人一人が小さな夢や希望を持ってくれたら嬉しいです。それは俺が選んだ曲が誰かのきっかけになれたって事だから、最後まで聞いてくれてありがとうございました」俺はそう言って頭を下げると子供達や先生達から拍手が送られた。
ライブ終了後の片付けをしていた時優菜ちゃんと担当の看護婦さんがやって来て感想をくれた
「お兄さんの選んだ曲、どれも元気が貰える曲でした!
私、頑張ります!頑張って病気を治して絶対に凄い演奏家になります!」そう言った優菜ちゃんの笑顔は晴れやかだった
「私はあなたの選んだ曲から懐かしさを感じたわ、大変だった研修医時代から今に至るまでを再認識されられたの、私自身もやる気というか勇気を貰えたわありがとう」
「お礼なんて良いですよ!これが俺の役目だと思っ待てますから」俺はそう言って笑う
そして俺は楽器等を全て片付け終えると立ち上がり
「今日はこれで失礼します」と一言告げ病院を後にする
病院を出るとハロハピのメンバーが待っていた
「光!良いかしら?私達の今後について光にも聞いて欲しいのよ!」
「こころがそう言うなら、聞くよ」
俺達はこころ家に移動し普段からミーティング用に使っている部屋に集まった
「それでこころ、私達はこれからどうするの?」
「決まっているわ!目標は変わらず世界を笑顔はする事よ!でも、それだけじゃなくて笑顔と同じくらいに感動の涙でも溢れさせるの!」
「え〜とつまり?楽しい気持ちでいっぱいにするって事?」
「とても美しくて最高の夢じゃないか!」
「私もそう思うよ!悲しい気持ちも大切だけど、嬉しい気持ちでいっぱいになって溢れる涙なら見てみたいし!」
「私も最後まで付き合うって約束したしね、どこまでまでだってやってやりますよ!」
皆が口々に賛同していくのを見て俺はこれがハローハッピーワールドの新たなる門出の瞬間なんだなと思った
「じゃあ俺の役目は挫けそうになった時なんかに音楽でそっと背中を押すことかな?」
「そうね!それもまた素敵なことよ!」
「はぐみもそう思う!」
「儚い」
「光君ならそれが出来るんだもんね!」
「というか、光さんにしか出来ないですよ!」
「俺に出来ることならいつでも手を貸すよ、いつでも頼ってくれて良いからね」
そう言って俺が笑いかけると皆も笑顔を返してくれた
こうして俺の長いようで短いような
ゴールデンウィークは幕を閉じた
ハロハピ編完結となります
次回はポピパ編に入る前にちょっとしたフラグのような話を含めた日常回っぽいものを書いていきます
次回 雨の日とLOVE SONG
シーズン3の内容いくか二学期編挟むか
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二学期編として何話か入れましょう
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シーズン3の内容入って大丈夫です!