僕等が奏でる歌と音   作:凌介

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光は年に1度の大切なイベントのために動き始める


第12話 誕生日と大丈夫の魔法

その日光はバイト先であるcircleの練習スタジオを借りて楽曲を録音していた。数曲演奏すると光は演奏をやめ録音を止めると呟くように一言

「こんなもんかな?」と呟き録音のためにラジカセに入れていたCDを取り出しケースにしまうとラジカセを持って練習スタジオを後にする。

「まりなさん、ラジカセありがとうございました、助かりました」

「いえいえ、どういたしまして目的は達成出来たのかな?」

「まぁ第1段階はとりあえずって感じです」

「そっかそっかなら良かったよ」

「本当に助かりました、じゃあ、俺はこれで」

「うん、お疲れ様」

俺はcircleを後にして自宅へ向かうcircleから15分程の距離なので苦にはならない

俺は自宅に着くと部屋に行き、着ていた上着を脱いでベッドに投げると袖を捲り椅子に座ってノートパソコンを起動し先程circleで録音した曲を入れたCDを読み込ませ編集作業に入る、途中コーヒーを入れに台所に行きコーヒーを持って部屋に戻ってくると再び編集作業に没頭する、作業に没頭している間は余計な音は入ってこない、聞こえてくるのはパソコンのキーボードのカタカタとした音や機械独特の電子音など本当に最低限だ、少ししてから作業が一段落したのでシャワーを浴びるため着替えを持って脱衣所に向かう、その後シャワーを浴びてからもう一度コーヒーを入れて部屋に戻り再び編集作業を開始する編集を再開してから1時間程で完全に編集が完了し俺はCDを取り出し1曲ずつ曲名を書くとCDをケースにしまう

ケースにしまってから気付いたがあまりにシンプル過ぎると思った

「なんか装飾した方が良いかな?」

俺はそう思いスマホで色々調べるが時間も時間のため店も閉まっているので無駄だったので仕方なく前にヘアピンにガラス装飾した方法でケースにHappy birthdayと装飾していく

ガラスに色付けしながらの作業だったので余計に時間がかかったが何とか形ににすると今度はそれを綺麗にラッピングしていく、ラッピングまで終えると0時時だったので明日は10時に、待ち合わせの約束があるので8時には起きなければならないがそれだけ寝れれば十分だろう、そう思いながら就寝する

その後俺はふと目が覚めスマホで時間を確認すると7時30分

だった、予定していた時間より早いが起きることにした

洗面所で顔を洗い台所に行き朝食の準備をしてからテレビを付けて天気予報と週間音楽ランキングを確認しながら朝食をとる

「あぁ今週の1位は全然知らないアーティストだそっち系も勉強不足かな~?まぁでも、雨は降らないみたいだしそれだけは救いかな」

そう言いながら朝食を食べ終えて食器を片付けてから私服に着替えるために部屋に戻り着替えてから髪をセットするため再び洗面所に行き身だしなみを整えてから肩がけのバックを持って家を出て待ち合わせの場所である駅前に向かう

待ち合わせ場所に着き自転車を駐輪場に置いてから来るとちょうど10分前だったので音楽を聴きながら待つ事にした

そうして待っていると待ち合わせの相手である花音がやってきた

「おはよう、光君、ごめんね待ったでしょ?」

「そんなに待ってないし、花音だって待ち合わせの時間の3分前だし遅れてないから大丈夫だよ」

「良かった~遅れてたらどうしようかなって不安だったんだよね」

「全然大丈夫だよ、むしろちょっと遅れてくるくらいがちょうど良いって」

「それは悪いよ~」

「まぁそれは人それぞれじゃないかな?とにかく後は歩きながら話そうか、ショッピングモールで良いんだよね?」

「うん、あそこって広いから1日で見きれなそうだしちょうど良いかなって」

「OKじゃあ行こっか」

俺達はショッピングモールに向けて歩き出す

目的地までは駅からなら徒歩で10分程度なので俺達はあれこれと話をしながら歩いていると目的地に到着する

「花音はどこから見るか決めてたりする?」

「とりあえず本屋さんかな、千聖ちゃん達のインタビュー記事が載った雑誌もう発売してるんだって、後CDも出てるって言ってた」

「もしかしてパスパレの記事?そうすると俺が

1日マネージャー引き受けた時のかな?」

「そうだと思う光君のインタビュー記事も載ってるって話だったから」

「ホントに?1日マネージャーだったのになんか申し訳ないんだけどなぁ〜」

「そんな事ないんじゃない?それだけその1日の活動が評価されたって事でしょ?」

「そうだと良いんだけどね」

そう言って笑いながら俺達は本屋に向かう

「あったよ!これだね」

花音が手に取ったのは週刊アイドル&ガールズバンド特集と書かれた週刊誌だった

「これに載ってるの?」

「そうみたい、ほらこれ!」

そう言って開いたページにはパスパレのインタビュー記事が載っていた、そして写真と一緒に俺のインタビューも記事になっていた

「本当に載ってるよ、日菜のやつ何も言わなかったけどなんで?麻弥さんも何も言ってなかったし」

「多分だけど日菜ちゃんは忘れてるだけじゃないかな?そこまで重要視してなかったんだよきっと、麻弥ちゃんはクラス違うしタイミングがなかったんじゃない?」

言われてみればと思い俺は頷き答える

「多分そうかもね、でも、他のメンバーもなにも言わなかったし、口外禁止だったのかもしれないな〜」

「そうかもね、とりあえずこれ、買ってくるよ」

「俺も行くよ!というか俺が出すよ!」

「良いの?」

「birthday祝いって事で今日は俺が持つよ」

「でも、本当に大丈夫?」

「気にしないで良いよその代わり1ヶ月後の俺の誕生日にはなにかお祝いしてね」

「1ヶ月後って事は来月の今日?」

「性格には来月の明日だけどほぼ1ヶ月後でしょ?」

「わかったその時はちゃんとお祝いするね」

「じゃあ決まり!」

そう言って俺は花音のお目当ての本を買うことにして会計を済ませるとCDショップでパスパレのセカンドシングルを購入しその後は服等を見て回ることにし最初の店に足を運ぶ

「これ、どうかな?可愛いと思うんだけど」

そう言って見せてきたのは今の時期にはピッタリの少し薄手の白いニットだった

「ん~悪くは無いけど白よりはピンクとか水色がいいんじゃない?」

「光君はどっちが私に似合うと思うのかな?」

「ピンクかな?髪の色とお揃いのニットも悪くないけど

花音てふわふわしててピンクが似合いそうなイメージがあるんだよね」

「じゃあピンクにするね、光君は何か見なくて良いの?」

「俺は良いよ、服にはあんまり拘りないからね」

「それなのになんでそんなにオシャレなの?」

「なんでって言われてもな~俺は自分が良いなと思ったのを着てたりするからかな?後、髪型とかには気を使ってるからだと思うよ」

「そうなんだ、私の髪ってちょっと癖毛だから今の髪型が1番良いんだけど、試しに下ろしてみようかな?」

「良んじゃない?前にあげたヘアピン付けて髪下ろしたら可愛いんじゃないかな?」

俺は思った事を素直に伝えると花音は顔を赤くして俯いてしまった

「本当に?本当にそう思う?」

上目遣いに聞かれ一瞬ドキッとされられたが俺はとりあえず頷き答える

「もちろん、俺はそう思ったよ」

俺がそう言うと花音はすこし照れた表情で

「ありがとう」と言って笑った

俺は内心で今日、今現在でダントツに可愛いと思ったがそれは内緒にしておく、その後花音はそのニットを購入すると言うので会計を済ませるとそのまま試着室で着替えると言うので俺は店の外で待つ事にした、その間俺は両隣りの店を覗いてみると左隣が髪留め専門店、右隣が羽織物専門店だったので花音を待つ間に軽く両隣りの店舗を見て回り簡単に目星を付けておく、数分後花音が着替えを終えて出てきた時

俺は驚かされた、髪型がさっきまで話してた時の髪型になっており先程買ったニットに合わせた長めのスカートも相まって少し大人びた印象を受けた

「どうかな?似合う?」

「正直驚いたよ!だって凄く大人っぽくなってるんだもん

それにとっても可愛いよ」

「嬉しいけど、褒めすぎだよ~」

そう言いながらも花音の表情は嬉しそうだった

「あのさ、もし良かったら両隣りのお店覗いてみない?髪留めと羽織物の専門店なんだよね両隣り」

「そうなんだ、良いよ、私も見てみたいし」

花音がOKしたので俺はまず右隣の羽織物専門店に足を向け

商品の1つを手に取り花音に見せる

「この膝丈ベストがさ今の花音の服装に合いそうだなって思うんだけど、どうかな?」

「私も良いと思うしちょっと試着してみるよ」

そう言って試着室に行きベストを試着してみる

「思った通り似合うよ!」

「うん!私も可愛いと思う」

「じゃあお会計してくるよ」

「私も行くよ」

俺は店員に頼みその場で会計を済ませると今度は左隣の髪留め専門店の方に向かう

「光君、こっちは髪留め専門店だよね?何買うの?」

「店内見て決めようかなって一応軽く見てはいたんだけど花音の今の格好に似合いそうなのが最初に見てたやつにはなかったから」

「そうなの?私はなんか色々してもらって申し訳ない気持ちなんだけど、本当に良いの?」

「気にしないで良いよ、本人が良いって言ってるんだし」

「でも、もう一万円越えてないかな?さすがに私申し訳ない気持ちでいたたまれないよ」

花音がそういうので俺は花音と店内を回りながら考える

俺としては問題ないが本人が気にしているならある程度は妥協しないとだろう、そう思いながら花音に声をかける

「花音がどうしてもって言うならさ、後で俺になんでもいいからアクセサリー買ってよそれでチャラって事で」

「それでいいの?」

「手頃でしょ?」

「そうだけど、もう少し高くても大丈夫なんだよ?」

「じゃあ、ネックレスとピアスセットとかのやつそれなら大丈夫でしょ?」

「わかった何か見てみるね」

「うん、お願いね」

そう言って俺は店の端の方を見ていくと紫のコスモスが描かれた白い髪留めが目に入った値段も手頃だった為即購入し花音の髪に付けてあげる

「思った通り似合うよ、本当に」

そう言ってスマホで撮影して花音にも見せる

「本当に可愛いねこの髪留め」

「髪留めだけじゃなくて花音も十分可愛いよ」

俺がそう言うと花音は再び顔を赤くして俯いてしまった

「今日の光君なんかズルい」

「そうかな?普段通りだと思うけどなぁ〜」

「もう、光君のバカ…」

そう言って花音はスタスタと歩き出した

「聞こえないように言ったのかもだけど、聞こえてたし、それにバカってんなアホな」

俺は人差し指で頬を掻きながらそう言って花音の後を追い隣に並ぶ

「花音!並んで歩かないとはぐれるって!」

「うん…そう…だね、アハハ」

俺は少し戸惑いながらも話かける

「この後どうするの?まだ早いけどお昼にする?」

「私はまだ平気だけど、光君は?」

「俺もまだ平気だよ!それに今の時間帯から混み出すから少し遅めの方が良いかも」

「私も賛成だな〜あんまり人が多いのはちょっと」

「じゃあさ、ここからすぐの映画館にいかない?気になってた映画があるんだ」

「どんなの?」

俺はスマホを操作して画面を開き花音に見せる

「これなんだよね【聞こえない少女と音楽を愛する少年】ってやつ」

「どんなストーリーか聞いても良い?」

「もちろん」

俺はそう言って映画のストーリーを簡単に説明する

歌ったり演奏したりする事が好きな少年はある日耳が聞こえない少女と出会い少女に音楽の楽しさを伝えると言う内容だ

「なんか、凄く感動しそうな映画だね」

「実話を元に少しアレンジしてるんだって、だからこそ俺も気になってるんだ、多分この映画の主題歌がHANDSIGNってグループが歌ってる僕が君の耳になるだと思うんだ」

「有名なの?」

「俺も詳しくは知らないんだけどね動画サイトでたまたま見つけてさ映像見ながら曲聴いてたら凄く泣けたんだよね」

「そうなんだ、じゃあ見に行こうよ!光君がそこまで言うなら私も気になるし」

「じゃあ決まりって事で」

そう言って俺達は映画館に移動しチケットを買うと1枚を花音に渡す

「花音、ドリンクとポップコーンもいる?」

「うん、お願い飲み物はオレンジジュースでポップコーンはスモールかな」

「じゃあポップコーンは大きいサイズ頼んで2人で食べない?そうすれば1つで済むし」

「賛成、そうしよう」

「じゃあ買ってくるから映画の案内でも見て待ってて」

「わかった、そうするね」

俺は飲み物を買う列に並び飲み物と大きいサイズのポップコーンを買って花音が待つ場所に戻る

「おまたせ」

「そんなに待ってないし大丈夫だよ」

「そっか、じゃあ行こう映画始まっちゃうし」

「うん」

俺達は案内に従い目的の映画が上映されるスクリーンに向かった、俺達が席に着くと同時に部屋が暗くなり映画の上映案内始まり何本かオススメの映画を宣伝する、その後公開予定の映画の案内まで見てから本編が始まる

「楽しみだね」

「うん、凄く楽しみ」

そう言って俺達は映画に集中する

内容は案内用のパンフレットにもあった通り耳が聞こえない少女と出会った音楽好きの少年が音楽の楽しさを伝えて行く話だった、ラストは主人公がHANDSIGNの曲に合わせて少女に気持ちを伝え少女もそれを受け入れるHappyENDだった

主題歌はHANDSIGNの【僕が君の耳になる】を主人公とヒロインを演じた人がカバーしたものだった

俺は改めて歌う事の楽しさを、伝えることの難しさを知れた作品だと思った

映画が終わり俺が席を立ち花音に声をかけると花音は泣いていた

「花音、映画終わったし行こっか」

「光君、私…」

「わかってるよ映画、感動的だったもんね、とりあえず外に出て一旦落ち着こう」

そう言って俺は花音の手を引いて外に出る

泣き顔を見られたくないのか外に出るまでずっと俯いていた

俺は外の水道でハンカチを濡らすと軽く絞ってから花音に渡した

「とりあえず冷やしなよ、そのままだと目、腫れちゃうよ」

「ありがとう」

俺は花音が落ち着くのを待ってから話しかける

「映画、そんなに感動した?」

「うん、光君が気にしてたのわかったよ、凄く感情移入しちゃった」

「泣くほど喜んでもらえてよかったよ、選んだ甲斐があった」

「光君、映画の事もう少し詳しく教えてくれる?」

「もちろん、とりあえず少し遅めの昼食をとりながらね」

「そういえば少しおなかすいたね」

「ポップコーンじゃおなかいっぱいにはならないからね」

「じゃあショッピングモールのフードコートでなんか食べながら話そう」

「うん、そうする」

俺達は再びショッピングモールを訪れフードコートで食事をとりながら話をする

「それで光君、あの映画って光君が知ってるMVでいいのかな?それと違うところって」

「色々あるけど、やっぱり俺達と同じ高校生ってとこかな、MVだと大学生なんだよね、後はラストの告白シーンは本来ならライブの後なんだよね」

「そうなんだ、私も後でMV見てみようかな」

「なら、この手で奏でるありがとうって曲もオススメだよ」

「どんな内容なの?」

「耳の聞こえない両親に手話を用いたダンスでありがとうを伝える話だよ」

「なんか、また泣いちゃいそうな内容だね」

「まぁ感動するのは間違いないから、それと、この後どうする?」

「アクセサリーを見に行きたいなって」

「あぁ言ってた俺の奴?急がなくても良いよ?」

「それもあるんだけどせっかくオシャレしてて大人っぽく見えるって言ってくれたし、イヤリングとかそういうのも付けてみたいなって」

「なるほどね、じゃあ俺がここ来ると必ずよるお店に行こうよ!そこなら値段も手頃だし良いのあるかもよ?」

「じゃあそこに行ってみたいな」

「OKじゃあ食べ終わって少ししたら移動しよっか」

「うん、じゃあ食べ終わるまで待っててね」

そう言って花音は昼食のパスタのを食べ始めると言っても残りは3分の1程度なのでそんなに時間はかからないだろう、そう思いながら俺は店内の案内パンフを見ていると食べ終えた食器を返却して花音が戻ってきたので俺は案内用のパンフを花音に見せた

「今日行ったところは丸付けておいたんだけど今日中に見たいところあったら星のマーク書いて教えて」

「え~と光君オススメのアクセサリーショップ以外だとここの帽子屋さんくらいかな?」

「じゃあ先に帽子屋に行って、その後アクセサリーショップを見てから少しだけゲームセンターで遊ぼうか」

「私、あんまりゲームとか得意じゃないよ?」

「演奏ゲームとかなら多少は大丈夫じゃない?」

「多分それくらいなら平気だと思う」

「じゃあそうしよっか」

「うん、じゃあさっそく行こうよ」

「OK」

そう言って俺達は目的地の帽子屋に行きお互いに帽子をプレゼントし合い、その後俺がよく利用するアクセサリーショップに向かった

「ここって前に光君がヘアピン買ってくれたところだよね?」

「そうだよ、ここのお店結構俺達向けのアクセサリー売ってるんだよね」

「そうなんだ、じゃあここで光君にピアス買えば良いんだ」

「期待してるよ、俺は花音のイヤリング選ぶからさ」

「そっちもよろしくね」

そう言って俺達は互いのピアスとイヤリングを見ていく

どれが良いかと店内を見ていると雪の結晶の形のピアスとイヤリングのセットが目に留まる

「これにしよう!」俺は即決し花音に声をかける

「いいのあった?」

「うん、これとかどうかな?」

花音が選んだのは三日月を模したピアスだった

「良いと思うよ!俺は好きなデザインだし」

「じゃあこれにするね」

そう言って俺達はお互いに会計を済ませてから近くに備え付けられている椅子に座り買ったものを交換し合う

「俺からはこの雪の結晶の形のイヤリング」

「綺麗だねそれに可愛い、私からはこれだね三日月の形したピアスだよ」

俺は今日付けていたピアスを外しさっき買った雪の結晶型のピアスと花音がくれた三日月型のピアスを付ける

「どうかな?」

「キラキラしてカッコイイよ」

「ありがとう、花音も似合ってる、可愛いよ」

「うん、本当にありがとう」

「じゃあ軽くゲームでもして遊ぼう買い物ばっかりじゃ飽きるしね」

「賛成、行こう」

俺達はゲームセンターに行き演奏ゲームやリズムゲームで盛り上がった

「ねぇねぇ光君、最後にプリクラ撮らない?」

「プリクラ?別に良いよ!」

「じゃあどの機械がいい?」

「それって俺が決めていいの?」

「うん、光君にお願いしたいな」

俺もそこまで詳しいわけではないがとりあえずと思い無難な機械を選択する

「これとかどうかな?」

俺はオススメと書かれた機械を指さす

「それで良いよ、じゃあ撮ろう」

「OK」

俺達はそう言って機械に入りお金を入れて操作し撮影を開始する。そして最後の1枚を撮り終えると落書きタイムとなったので俺はHappy birthdayと書いておいた、写真が2枚印刷されてきたので俺達は1枚ずつ分け合う

俺はスマホで時間を確認すると夕方16時を指していた

「花音、まだ時間大丈夫?もう1箇所だけ付き合って欲しい場所があるんだ」

「18時までなら大丈夫だから良いよ」

「じゃあ移動しよう」

そう言って俺達は移動する

「ここだよ、最後の目的地」

「ここってケーキ屋さんだよね?」

「そうだよ、入ればわかるよ来た目的」

そう言って俺は中に入る

「こんばんは、おじさんいる?」

俺が呼びかけると店の奥から店長が出てきた

「おう!光君じゃないか!昨日作ったやつを取りに来たのかい?ちょっと待ってな」

そう言って再び店の奥に入っていき店の冷蔵庫からケーキの箱を持ってきてくれた

「ありがとうおじさん」

「良いってことよ!また頼むわ」

「いつでも言ってくれたら手伝うから」

「じゃあ手伝って欲しい時は連絡させてもらうな」

「うん、じゃあ今日はこれで」

「あいよ、またな」

店長との会話を終えると花音は俺の横で困惑した表情を浮かべていた

「花音、行こう」

「ふぇ?あッうん」

俺は店を出てから説明する

「あそこの店俺のもう1つのバイト先なんだ」

「そっそうなの?」

「さっきのおじさんが店長なんだけど、店長と店長の奥さんの2人でやってて週に1回手伝ってるバイト代は貰わない代わりにケーキ作らせてもらってるんだ2種類くらいは店頭にも並んでたよ」

「本当に?じゃあそのケーキも?」

「うん、俺が作ったんだ」

「光君って本当に起用なんだね凄いや」

「そんな事ないけど、ありがとう」

そう話している間に駅前に到着する

「花音、ケーキ持ってて俺、自転車取ってくるから」

「わかった、待ってるね」

俺は駐輪場に止めていた自転車を取りに行き自転車を押して花音のところに戻る

「ケーキ籠に入れて、それと家まで送るよ」

「良いの?光君の家反対方向なのに」

「別にいいよ俺、一人暮らしだし、特に門限とかもないし」

「じゃあお願いするね」

そうして俺は花音を後ろに乗せて家までのナビをお願いして花音の家まで送る

駅からだと自転車で20分くらいの距離だ

ここから花咲川学園まではさらにまた20分くらいの距離だろうか

「ここで良いんだよね?」

「うん、送ってくれてありがとう」

「どういたしまして、後これ忘れないでね俺から、バースデーケーキだから受け取って」

「何から何までありがとう今日は本当に光君には感謝しっぱなしだよ」

「今日は年に一度の大切な日だし、今日くらいは楽しい気分でいたいでしょ、だから特別」

「光君ってやっぱり優しいね」

「普通だよ、このくらい、特別な日をお祝いするんだもん最後にこれ、俺からの今日最後のバースデープレゼント」

「CDだよね?」

「うん、後で聴いてみて、それじゃ、俺はこれで誕生日おめでとう花音大切時間を俺にくれてありがとう」

最後にそう伝え俺は家路に着いた

 

花音視点

「誕生日おめでとう花音大切な時間を俺にくれてありがとう」

そう言って光君は帰って行った、私は見えなくなりつつある光君の後ろ姿に向かって呟くように言う

「こっちこそ、忘れられない時間をありがとう」

そう呟いてから私は家に入る

「ただいま」

「おかえりなさい花音」

「うん、ただいまお母さん」

「朝に出掛けた時とは随分印象が違うじゃない、見違えたわよ、凄く大人っぽいじゃない」

「プレゼントしてもらったんだ、他にも色々貰いすぎてかえって申し訳なくて一応私からもアクセサリー買ってお返ししたよ、でも凄く楽しかったし多分一生忘れられないよ」

「そうなの、ちなみに相手は男の子?」

「そうだけど?なんで?」

「いいえ、別に花音にもやっと春が来たのね」

「ちっ違うよお母さん!光君はそんなんじゃないってば~」

自分では分からないが多分私の顔は真っ赤だろう

「照れなくてもいいじゃない、どんな子?カッコイイ?」

「…凄くオシャレでカッコイイ人」

私は靴を脱いで家に入りながら答える

「今度連れていらっしゃいよ、その光君、お母さんも会ってみたいわ」

「無理だよ~学校も違うし、アルバイトもしてるからなかなか予定なんて合わないし~」

「でも、今日はわざわざその光君があなたの為に色々してくれたんでしょ?」

「そうだけどさ~本当にそういうのじゃないよ」

「ハイハイ、今はそういう事にしておくわ、ところで手に持っているそれは何かしら?」

「バースデーケーキ、光君が作ってくれたんだって」

「ケーキまで用意してくれるなんて、本当に花音にはもったいないくらいのいい子じゃない」

「もう、本当に違うってば!」

私はそう言ってリビングを抜けて台所に行き冷蔵庫にケーキをしまうと手を洗ってから部屋に戻り着替えてからまたリビングに降りていく

「あッ!お姉ちゃんお帰り」

「ただいま」

声をかけてきたのは弟の叶太(かなた)だ

「お母さんとに話してたの?」

「大したことじゃないから気にしなくて大丈夫だよ、別にケンカしてたとかじゃないから」

「そっか、それよりもお姉ちゃん!ハッピーバースデー誕生日おめでとう!これは僕から」

そう言って1枚の絵を差し出してきた、私がドラムを叩いている様子が描かれていた

「ありがとう大事に飾っておくね」

「うん!」

「帰ってたのか、花音、てっきり夕飯まで済ませてくるのかと思っていたんだが、まぁいい、誕生日おめでとうこれは父さんと母さんからだ」

そう言ってくれたのはクラゲグッズだった

「ありがとうお父さん、お母さん」

「喜んでもらえてよかったよ」

その後私達は夕飯を食べた後光君が作ってくれたケーキを食べる事にした、箱を開けると大きいサイズのケーキが出てきて驚いた、しかも普通のショートケーキとチョコケーキそしていちごをたくさん使ったストロベリークリームのケーキと

3種が大きなホールケーキとしてまとまっていた

「凄いな、これ花音の友達が作ったのか?」

「そうみたいよ、しかも帰ってきた時は朝出かけた時とは見違えるほど大人っぽくなってたのよ」

「そうなのか?相手は男か?」

「そうらしいわ律儀に家まで送ってくれたそうよ」

「もう、その話はやめてってば!」

「お姉ちゃんロウソク17ってなってるよ」

叶太がそう言うので確認してみると数字の17の形のロウソクが1つあった

「お姉ちゃん宛にカードも入ってたよ」

私は受け取ってそのカードをめくるとメッセージが書かれていた

(17歳の誕生日おめでとう、今日という日が花音にとって特別でありますように)と書かれていた

「バースデーカードね素敵じゃない」

「洒落た事をするもんだな、花音のためにここまでしてくれるなんて」

「本当にいい子よねその光君」

「うん、光君と知り合えたことは私にとって最高の自慢だよ!」

そして私達はケーキにロウソクを立ててハッピーバースデートゥーユーを歌い私がロウソクを吹き消してからケーキを取り分け食べ始めると皆が皆舌鼓をうっていた

私はケーキを食べ終えてから部屋に戻り光君がくれたCDを聴き始めた、再生してすぐ光君の声が聞こえてきた

「Happy birthday花音、本当はちゃんとしたバースデーソングを送りたかったんだけど、なかなか良いの浮かばなくて代わりに元気や勇気が湧いてくるような曲を歌うねじゃあ1曲目勇気100%」

私はすぐにヘッドホンを繋いで聴き始める最初の曲は何事も全力で100%で頑張れって言われてる気がした

その後も2曲目、3曲目と歌われていく

2曲目は世界がひとつになるまでだった

これは私と言うよりはハロハピ皆のための歌かなと思うほどピッタリな曲だった聴いたらこころちゃんが喜びそうだな

3曲目はちっぽけな勇気、曲調が変わってテンポよく曲が歌われていくでも、曲を聴いていると自分の弱さを肯定してくれるような優しい気持ちになった

4曲目はみんながみんな英雄という曲だった

歌を聴いていると自然と笑顔になった誰も特別じゃない英雄なんかじゃないでも必ず皆の上には空があって仲間がいて皆誰かと一緒だよって言ってもらえてるような曲だった

4曲目が終わると光君がまた話し出した

「次で最後の曲になるんだけど、この曲だけは花音に絶対送りたいって思った曲なんだ気に入って貰えたら嬉しいです

最後の曲聞いて下さい大丈夫」

耳元で光君の演奏が聞こえる少しの前奏の後に光君が歌い出す

『魔法の言葉を君に贈ろうどんな問いにもそれで即答

安らぎを与え不安を消し満たす君のその孤独も

It's alright心配ないぜ

ほんの小さな事さ気にも留めなくていいから

ほらねいつだって隣は俺がいる

でもどうしてもシコリが取れない

時に不安がまた君を駆り立てる

曇り空隠したように見えぬ明日へ

話すなと差し出した手握ったならばいいか?言うぜ?

俺が「大丈夫」って言えば君はきっと大丈夫で

もし世界中が君の否定をしても

俺が「大丈夫」って言えば君はきっと大丈夫で

俺だけが世界中の否定をしていよう

君もよく使うその言葉は間違えて使っているようだな

本当は辛いのに辛くないふりを

して言うのまるで相槌みたいに

心配、迷惑をかけたくないと

無理をしてる君を見るのは辛いよ

積み重なったそれが顔に見えた時張り詰めた糸が切れた

泣き崩れてしまったあの夜も

辛い過去の思い出は窓の向こう

抱き寄せてまた耳元で囁こういいか?言うぜ

俺が「大丈夫」って言えば君はきっと大丈夫で

もし世界中が君の否定をしても

俺が「大丈夫」って言えば君はきっと大丈夫で

俺だけが世界中の否定をしていよう

eveythings gonna be alright

それはきっと私のせいと君はまた一人で抱える

声にならない声が聞こえてる「痛いよ」って

荷物重たいよね?半分持つよidont care

心配してくれてありがとうでも俺は「大丈夫」です。

何も無いように気丈に振る舞い

人目を避けて一人うずくまり聴きだそうとする事も難しい

そんな強さあまりにも辛い

世界を変えてみせる俺の言葉で届かせる君の奥の奥底まで

何度でも言うぜ君は決して間違ってないと

俺が「大丈夫」って言えば君はきっと大丈夫で

もし世界中が君の否定をしても

俺が「大丈夫」って言えば君はきっと大丈夫で

辛いならその度言おう何度でも

そして世界は君に告げる

「あなたはきっと大丈夫」って

心を開いた君に世界中が愛をくれる

もう言わなくてもいいねコレで最後「大丈夫」と

戻った笑顔そのままの君でいてよずっと』

私は気がついたら泣いていたなんでか分からないが私の弱さを受け入れ肯定してくれるような歌だった

「これが俺からのバースデーソング改めてHappy birthday」

 

「ありがとう光君私の弱さを受け入れてくれてありがとう私の弱さを肯定してくれて本当にありがとう」

私は泣きながら何度も呟いた

 

 

俺は自宅のベランダで風に当たっていると電話がなったので俺は部屋に戻りスマホを持ってもう一度ベランダに出てから

通話をタッチして電話に出る

「もしもし、花音?」

(もしもし光君、今いい?)

「どうしたの?なんかちょっと涙声だけど」

(光君がくれたCD聞いたよ、最後の曲私個人は弱さを肯定して受け入れてずっとそばにいるよって言って貰えた気がしたんだ、だから今日のうちにもう一度ありがとうってね伝えたかったんだ)

「そっか気に入って貰えたなら良かったよ、一個人のために歌うのって初めてでさちょっと不安もあったんだ」

(そうなんだ、本当にありがとうじゃあおやすみ)

「うん、おやすみ」

俺は通話を終了してからまた外の景色を見る

「明日はどんな音に人に会えるかな?」

そう言った光の目の前には人工の光が星空のように輝いている、そうして光はまた1つ小さくて大切なイベントを成功させた、誕生日と言う大切で特別なイベントを

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




11話どうでしでしたか?誕生日イベントを書いてみました
この先も色々書いていくのでお楽しみに
次回からポピパ編を書いていきますのでお楽しみに

次回「星なき夜と宇宙 」

シーズン3の内容いくか二学期編挟むか

  • 二学期編として何話か入れましょう
  • シーズン3の内容入って大丈夫です!
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