花音の誕生日を祝った次の日の日曜日俺は日中にバタバタと家の中で動き回っていた金土と家事を最低限にしていたため
そのしわ寄せが来ていたのだ、一段落着き昼食をとると俺は
テレビをつけてたまたまやっていたドラマを見ていた一挙放送だったので俺は放送を一気見した、ドラマを見終えると
俺は洗濯物を取り込み夕飯の買い物をするため準備をしているとスマホがなった、電話の相手は日菜だった、俺は通話をタッチして電話に出る
「もしもし、日菜?どうした?」
(ひ〜くん!ライブ行こう!)
電話の向こうで日菜がはしゃいでいる俺は耳がキーンとなったのでスピーカーにして応答する
「ライブ?どこでやるの?circle?」
(違うよ~!SPACEってところでやるんだ、お姉ちゃん達Roseliaも出るって言うからさ)
「他の人誘わないの?彩とか麻弥さんとかさ」
(彩ちゃんはバイト、麻弥ちゃんはスタジオミュージシャンの仕事だってさ〜)
「イヴは?後、千聖」
(イヴちゃんは家の用事千聖ちゃんは女優の仕事だってさ)
「一応は聞くけど他は?」
(Afterglowのメンバーは皆で行くってさ)
「最後、瀬田は?」
(ハロハピの皆で集まる約束があるってさ)
俺は消去法で決まったならと思いOKする
「わかった、場所分からないからスマホで確認しながら行くよ、何時集合?」
(19時でどうかな?)
「わかった、良いよ一応楽器持っていった方がいいかな?」
(一応そうしたら?)
「だね、そうするよ、じゃあ、準備するから切るね」
(うん、また後で〜)
俺は通話を切り出掛ける準備をする
着替えて身だしなみを整えギターを持って家を出る
スマホのナビに従い目的地のSPACEへ向かう
「circleより遠いじゃん!現在地から30分ってcircleなら半分の時間で済むじゃん!」
文句を言っても始まらないので自転車を走らせ目的地に向かう、ナビに従いしばらく自転車を走らせると目的地が見えてきた、目的地に着くと駐輪場に自転車を止めて店内に入る
「ひ〜くん!こっちこっち」
日菜が手招きしているので俺はそこに行く
「おまたせ、ごめんね待ったでしょ?」
「退屈しなかったしいいよ〜」
「じゃあまたせたお詫びにチケット代出すよ」
「じゃあ、遠慮なく〜」
俺はチケットを買うために受付に向かう
「こんばんは、高校生2人お願いします」
「はい、高校生2人ですね1200円です」
俺は1500円を渡しお釣りを受け取るとチケットを日菜に渡す
ライブが始まるまで時間があったので俺達は控え室に挨拶に行こうかと話していたら後ろから声がかけられた
「あの!ちょっと良いですか?」
「え?俺?」
俺は振り向くとさっき受付で対応してくれた黒髪の女の子が立っていた
「えっと俺になにか用事?」
「いきなりでアレなんですけど、手を見せて貰えませんか?」
「手?いいけどなんで?手相とか?」
「違います、私、ギターやってて、さっきちょっとだけ手に触れた時ギタリストの手だったんで確信が欲しくて」
「そういう事ね、それなら、どうぞ」
俺は手のひらを見せるその子は俺の手に触れると指先から掌全体を触っていく
「あのさ、さすがにくすぐったいんだけど」
「ごめんなさい、でもやっぱり間違いじゃなかった!ギターケースも背負っててもしかしたらとは思ったんです 」
「なるほどね、ところで君の名前は?」
「そう言えばまだ言ってませんでしたね、私は花園たえって言います。友達からはおたえって呼ばれてます。それであなたの名前は何さんですか?」
「そう言えば俺も名乗ってなかったね俺は宮村光
楽器はバンドで演奏する楽器全般にバイオリンとハーモニカが演奏できるよ!」
「凄いですね、歌も歌えたりするんですか?」
「ひ〜くんの歌は凄いんだよ〜」
そう言って日菜が話に入ってきた
「そうなんですか?」
「さぁ〜?俺はやりたいようにやってるだけだから」
「そうは言ってもひ〜くんは今の今まで色んな人を勇気づけたりさ、たくさんのきっかけを与えてきたじゃん!」
「やりたいようやった結果だよ」
「今度私にも聞かせてください、光さんの歌」
「良いよ、時々駅前で路上ライブしてるから聞きに来てよ」
「わかりました、そういえば控え室に行くんですよね?案内しますよ!」
俺達は案内してもらってRoseliaの控え室に向かう
「ここです」
「ありがとう手間かけてごめんね」
「これもバイトの一環なので気にしないでください、それから私の事はおたえって呼んでくださいどう呼ぶか迷ってたみたいなので、私は光先輩って呼びますから」
「わかったじゃあこれからよろしく、おたえ」
「はい、よろしくです、光先輩」
その後俺達はノックして控え室に入る
「こんばんは、皆」
「あれ?光じゃん!」
「アタシもいるよ〜」
「結局来たのね日菜」
「うん!お姉ちゃんの演奏してるところ見たいし!」
「とりあえず入ったらどうなのよ?入口で話すよりマシでしょうし」
友希那がそう言うので俺達は控え室にお邪魔させてもらう事にした
「はいこれ、差し入れ」
「光兄ぃ中身ってなぁに」
「ケーキだよ、俺が作ったんだ」
「光って本当になんでも出来るんだね」
「そんな事ないと思うけど」
「でも光、あなた忘れているようだけれど今つけているヘアピンはあなたが装飾したものよね、それに演奏だって私達より格段に上じゃない」
「料理出来るし、楽器の修理とかも出来てアレンジアクセ作れてその上歌と演奏も私たちより上なのにその上ケーキまで作れるって完璧過ぎない?」
「ひ〜くん勉強もそれなりにできるしね!」
「それはさすがに非の打ち所が無さすぎませんか?」
「文武両道って光の事を言うのかもね」
「大袈裟だから、とりあえずこの話はおしまいじゃあ演奏楽しみにしてるからさ、行こう日菜」
「OK、じゃあねお姉ちゃん!アタシも演奏楽しみにしてるからね」
そう言って俺達は控え室を後にするそしてロビーに戻るとちょうど開演時間となったので俺達は会場に移動すると1番後ろの方に陣取る
「ひ〜くん後ろでいいの?」
「俺はここでいいよ後ろの方がよく聞こえるし」
「ひ〜くんが言うならアタシもひ〜くんの隣で良いかな」
日菜がそう言うので俺は黙って好きにさせる
そして演奏が始まる
「Roseliaです、今日は私達の歌を聴きに来てくれたこと感謝するわ、そして、Glitte Greenの皆さんもよろしくお願いしますね」
「こちらこそよろしくお願いしますねRoseliaの皆さん」
「それじゃ1番手は私達Roseliaよ行くわ!最初の曲はCHAIN」
「え?嘘?マジで?」
俺は驚いたなんせ俺がVSライブで友希那に歌わせた曲だからだ、そして何より以前より上手くなってるし皆の演奏も練習の時とは段違いだった
「ひ〜くんなんだか嬉しそうだね」
「あぁそりゃもちろん!俺の夢が1つ叶った瞬間だからな」
「友希那ちゃんにあの歌をライブで歌ってもらう事が?」
「それだけじゃない、Roseliaとして歌う友希那にあの曲を歌って欲しかったんだよ!」
「良かったねひ〜くん!」
「あぁ名残惜しいくらいにな」
そして曲が終わりを告げると友希那が再び話し出す
「次の曲は雲雀」
「おいおい!最高じゃんか!」
俺は驚きを隠せなかった雲雀はCHAINとは違いほぼキーボードオンリーの演奏となるためRoseliaとしては歌ってくれないだろうと思っていたからだ
そしてRoseliaは雲雀を歌い終えると友希那はこう言った
「この2曲は私達に相応しいと言ってくれた一人のために歌った曲よラストはRoseliaのオリジナルの曲を歌うわ行くわよ!LOUDER」
演奏に合わせて友希那が歌っていく俺はただ黙って友希那達の演奏を聞く、練習を見ることは何度もあったが、こうしてライブで友希那達の歌を聴くのは初めてだったからだ
そうしているうちにRoseliaの演奏は終わり次のバンド
Glitte Greenの演奏となった、俺はGlitte Greenの演奏には特別な何かを感じたりすることはなかったが心から演奏をそして歌うことを楽しんでいるなと思った
そしてライブが終わり俺と日菜はロビーでライブの感想を言い合っていた
「ひ〜くんはライブどうだった?アタシは凄くるん!ってしたよ~」
「まぁ楽しかったけどね、俺はRoseliaの音はまだ高みに向かえると思うしGlitte Greenもさもっと皆で楽しくやれると思うんだよね、具体的にどうとは言えないけどさ」
「ひ〜くんはそう感じたんだね、でも、それってさひ〜くんにしか分からないよ?多分」
「そうなのかな?でも、Roseliaは多分そう考えてるだろうけどね」
「そうだね、お姉ちゃん達もきっと考えてるよね」
「俺は少なくともそう思ってるよ、皆に挨拶してから帰ろうか、送るよ」
「うん!」
俺達はRoseliaの皆のところに行こうとしていた時俺の前に杖をついた老齢の女性が立った
「ちょっと待ちな!あんた面白い事を言っていたね、音の高みがどうたらって」
「失礼ですけどあなたは?」
「ひ〜くん、ひ〜くん、この人オーナーさんだよ」
「そうなの?」
「名乗りが遅れたね、都築詩船ここのオーナーだ」
「そうでしたか、失礼しました、俺は宮村光って言います
さっきのは俺の勝手な妄言とでも言いますか、とにかく気にしないでください」
俺がそう言うとオーナーさんは軽くため息をついてからこう言った
「妄言なもんか!同じ感性を持ったやつがいて驚いたんだよ!私もあんたと全く同じ考えを持っているあの子らはまだまだ音の高みへ行けるしもっと音を楽しむことだって出来る、私もそう思っている」
「驚きました。オーナーさんと同じ考えを俺が持っていたことに」
「良かったらあんたの演奏を聞かせてくれないかい?生憎と観客は皆帰ってしまったからね私とあんたの連れと花園でどうだい?」
「もし良ければ、Roseliaも呼んでください」
「良いだろう、花園!Roseliaの皆を連れてきな」
「わかりました」
おたえがRoseliaの皆を呼びに行っている間に俺は楽器を準備し演奏する場を整えオーナーに話しかける
「曲ってなんでも構いませんか?」
「構わないが、なんでだい?」
「オリジナルの曲を持っていないので」
「って言うことはあんたはカバーアーティストなんだね、でもだからこそ似たような感性を持ってるわけだ、選曲は任せる!好きに演奏しな!その代わり!全力でやりきるんだよ!わかったね?」
「もちろんです」
話しているとおたえとRoseliaの皆がやってきた
「光が演奏するから来てくれなんて珍しいね」
「そうね、明日は雨かしら?」
「何もそこまで言わなくても良いのでは?」
「光兄ぃ演奏するって楽しみだねりんりん」
「そうだね」
「とりあえず、始めるよ?リクエストは?」
俺がそう言うと日菜がはい!はーい!と手をあげていたので俺は日菜を指名する
「じゃあ、日菜、リクエストは?」
「ひ〜くんがひ〜くん自身にピッタリだと思う曲が聴きたいな〜って思うんだけどダメかな?」
「いや、良いよ!じゃあ、リクエストに答えて!聞いて下さい!unravel」
『教えて教えてよその仕組みを僕の中に誰がいるの?
壊れた壊れたよこの世界で君が笑う何も見えずに』
俺は歌い出すと同時にもう1人の自分ルミナスと対話する
俺の中にいるお前、俺がお前でお前が俺まるでコインの裏と表のように俺達は2人で1人なんだと
『壊れた僕なんてさ息を止めてほどけないもうほどけないよ
真実さえfreeze壊せる壊せない狂える狂えない
あなたを見つけて揺れた歪んだ世界にだんだん僕は
透き通って見えなくなって見つけないで僕のことを
見つめないで誰かが描いた世界の中で
あなたを傷つけたくはないよ覚えていて僕のことを
鮮やかなまま』
紗夜・日菜視点
「お姉ちゃん、今さひ〜くんが歌ってるこの曲ってひ〜くんのあの時の姿と普段のひ〜くんの事を歌ってるのかな?」
「きっとそうだと思うわ、でも、光君は多分だけど誰かに忘れられる事がとても怖いのよ」
「どういう事?」
「そのままの意味よ、彼が恐れているのは忘却、誰かの記憶の中ででも良いから鮮やかなまま自分を覚えていて欲しいのよきっと」
「多分だけどそれだけじゃないよね!ひ〜くんって多分誰かと繋がることも、怖がってると思う」
「あなたがそう思うのならそうなのでしょう」
私達だけが知ってるあの姿の光君は多分だけれど傷つき傷つくことを恐れた結果なのだろうと感じた、この曲は確かに今の光君の為の歌だろう
『無限に広がる孤独が絡まる
無邪気に笑った記憶が刺さって
動けない 動けない 動けない 動けない 動けないないよ
unravelling the World』
友希那・リサ視点
「どう思う?友希那」
「何がかしら?」
「この曲ってあんまりにも光に合いすぎてるっていうか
上手く言えないけど、光が消えちゃうんじゃないかって」
「どうかしらね、私達だって光の全てを知っているわけではないもの、なんとも言えないわ」
そうは言ったが私自身もこの曲には少し不安を覚えるほどに
光自身にピッタリだと思ってしまっているのだから
『変わってしまった変えれなかった
2つが絡まる2人が滅びる壊せる壊せない狂える狂えない
あなたを汚せないよ揺れた歪んだ世界にだんだん僕は透き通って見えなくなって見つけないで僕のことを見つめないで
誰かが仕組んだ孤独な罠に未来がほどけてしまう前に
思い出して僕のことを鮮やかなまま
忘れないで 忘れないで 忘れないで 忘れないで
変わってしまったことにparalyze
変えられないことだらけのParadise
覚えていて僕のことを』
あこ・燐子視点
「ねぇりんりん、光兄ぃさ、いなくなったりしないよね?」
「大丈夫だよきっといなくたったりしないよ」
「でもさ光兄ぃさ忘れられる事、傷ついたり傷つけたりする事を怖がってるみたいだし」
「あの人の光君の考えはわからないけど、いなくなったり消えたりはしないよ」
それでも不安だよあこはこの歌聞いてると光兄ぃが消えちゃいそうでさ
『教えて 教えて僕の中に誰がいるの?』
俺は歌い終えると同時にルミナスとしての自分と会話をする
(今後、僕の出番はありそう?)
「すぐに頼るだろうさ」
(僕は君にとっての何?)
「もう1人の自分で俺の分身」
(僕はどうすればいい?)
「これからも俺と二人三脚で誰かを助けてくれ」
(それが君の望み?)
「あぁ、それが俺の望みだ」
(わかった、必要なら僕のことをいつでも呼んで)
そう言い残しルミナスとしての自分は姿を消した
俺は顔をあげて皆の顔を見るとオーナーさん以外は皆表情が沈んでいた
「演奏、そんなに悪かった?」
「逆だよ!合格、今月末のライブにゲストして出場しな!特例で認めてやる」
オーナーさんの言葉に俺も含め皆が驚く
「ちょっと待ってください、この場所はガールズバンドの聖地とまで言われる場所ですよね?そんなステージに俺なんかが立っても良いんですか?」
「言っただろう!特例だ!あんたの演奏にはそれだけの価値がある」
「そこまで言ってもらえて光栄です。わかりました、月末のライブにゲストとして出させてもらいますね」
「待っているよ!」
そう言ったオーナーさんの顔は凄く穏やかだった
おたえ視点
私は急いでいた早くこの気持ちを誰かに伝えたくて
いつも私達が集まる場所に急ぐ
「皆!まだいる!?」
「どうしたんだよおたえ?」
「凄く急いでしたみたいだけどなにかあったの?」
「今日、バイト先で凄い人に会った!」
「凄いってどんな人?」
私は今日あった事皆に話す、光先輩の事を、その光先輩の歌を聞いた事を、そしてゲストとしてSPACEのライブに呼ばれた事を出来るだけわかりやすく説明した
「そんなに凄い人だったのか?イマイチ容量得ないぞその説明じゃさ」
「私もイマイチ伝わらないなぁ~SPACEのライブに呼ばれた事はわかったけど」
「おたえ、その光先輩って同じ学校じゃないよね?」
「うん、羽丘の先輩で1つ歳上だと思う、友希那先輩達とも顔見知りみたいだったし、日菜先輩とも仲良いみたいだった」
「じゃあ、紗夜先輩や彩先輩達に聞いてみようよ!その光先輩って人の事!」
「こればっかりは香澄の意見に賛成だな、とりあえず歌と演奏が上手くて、紗夜先輩達の同級生で羽丘に通ってる男子の先輩って情報でわかるだろうしな」
「そうしよおたえちゃん」
「そうする、じゃあ1曲だけ練習しよう」
その後、私達は1曲だけ練習してその日は解散した
次の日花咲川side
「おっはよう沙綾!」
「おはよう香澄朝から元気だね」
「ウザかったら相手しなくていいぞ」
「酷い有咲~」
「アハハ、いつも通りだね2人とも」
私達が話しているとおたえとりみりんがやってきた
「おはよう皆」
「おはよう香澄、有咲、沙綾も」
「うん、2人ともおはよう」
「そう言えば沙綾、商店街に光先輩って人買い物に来てたりしないのか?」
「光先輩?って宮村光先輩?」
「「沙綾、知って(るの?)(のか?)」」
「うん、まぁ顔見知りって程度だけどね、1度だけ家の店に来たこともあるよ、多分はぐみ達も知ってるんじゃない?」
「光先輩有名人だ〜」
「そういう訳じゃないと思うけど、でもどうしたの?」
「おたえが昨日光先輩の演奏聞いたんだって〜それで凄かったって言っててさ、私達も会ってみたくて」
「なるほどね〜多分1つ上の先輩達なら知ってるんじゃないかな?光さんの事、連絡先とかも」
「じゃあ聞きに行こう!沙綾も一緒に」
「私も!?」
「うん、皆で!」
その後、結局みんな揃って2年の先輩たちの所へ行くことになった、今は生徒会室にお邪魔している
「おはようございます。紗夜先輩と燐子先輩はいますか?」
「朝から騒々しいですよ戸山さん」
「紗夜先輩!おはようございます」
「おはようございます。それで朝から私達にどんな御用ですか?」
沙綾がまず簡単に事情を説明する
「実はですね、紗夜先輩達2年生の何人かに聞きたいことがあるみたいで、まず委員会活動で早く来てる紗夜先輩や生徒会の仕事で早く来てる燐子先輩に聞きたいことがあるみたいでして」
沙綾が説明した後におたえが質問する
「あの、いきなりこんな事聞くのもアレなんですけど、光先輩の連絡先を知ってたりしませんか?」
「光君の連絡先ですか?知ってますが、どうしたのですか?」
「昨日、SPACEでその光先輩が演奏したって聞いて、しかもその演奏がまた凄かったっておたえから聞いて、私達も実際会って話してみたくて」
「なるほど、そういう事なら、circleに行けば会えるかと、彼は平日はあそこでアルバイトされてますから」
「じゃあ、あの、都合というか、すれ違いとかがあると困るんで都合だけ確認してもらえませんか?」
「わかりました、でも、今は遠慮してください、お昼休みにまた来ていただければ私か白金さんが光君に連絡をとって差し上げますので」
「そういう事なら出直すか」
「そうだね、」
「そうしよう」
「じゃあ他の先輩達にも色々聞いてみよう!」
「仕方ない最後まで付き合ってあげる」
「ありがとう沙綾〜」
抱きつく香澄にちょっと困った表情をしながらもされるがままの沙綾はまぁ嫌がってはいないらしかった
その後私達は2年生の教室に行くと、花音先輩が来ていたので声をかける
「おはようございます!花音先輩!」
「あっ、うんおはよう…何かあったの?」
「花音先輩は光先輩って知ってますか?花音先輩達と同い年で羽丘に通ってる男子の先輩なんですけど」
「光君?知ってるよ、千聖ちゃんと3人でお茶した事もあるし、私達は演奏を聞かせてもらったりもしたし、土曜日に誕生日のお祝いしてくれたよ」
「花音先輩土曜日って誕生日だったんですか?」
「いや、食いつくとこ違うだろうが!花音先輩も光先輩の連絡先とか知ってますか?」
「知ってるよ?多分だけど、ハロハピメンバーは全員知ってるはずだよ、後は、パスパレのメンバーも全員知ってるんじゃないかな?」
そう花音先輩は教えてくれた
「じゃあ、多分RoseliaやAfterglowのメンバーも知ってるだろうな、ちなみになんですけど、花音先輩から見た光先輩ってどんな人ですか?」
「凄く優しくてカッコイイ人だよ。」
そう言った花音先輩は少し照れていた
その後も光先輩の話を聞いて回った結果光先輩はオシャレでかっこよくて、歌も演奏も上手くその上大概の事はそつなくこなす人って話だった
「なんつーか完璧超人かってくらい悪い話聞かね〜な〜」
「でも、そういう人だから好感が持てるんじゃない?」
「私もそう思うな〜」
「実際どうなの?おたえ」
「私も正直わかんない。」
「お昼休みに紗夜先輩が連絡取ってくれるって話だったし」
結局私達はお昼を待つことになったのでそれぞれの教室に戻って行った
羽丘side
「は〜くしゅん!」
「光、風邪?」
「違うって!風邪だったら喉だって痛いはずだし
それに熱っぽくもないし」
「ならひ〜くんの誰かが噂してるんじゃない?」
「紗夜か燐子もしくはあこかしら?」
「もしくは光のファンの子かもよ?」
「どっちでも無いことを祈るしかないね、それは」
噂=友希那、リサ以外のRoseliaメンバーもしくは俺のファンになるのか俺にとっては疑問だったがあえて触れないでおくことにした。
「もしくはアタシ以外のパスパレメンバーかもよ?」
「だからなんで?なんで噂=で自分達以外のバンドメンバーなの?」
「だってさ〜彩ちゃんとかよく言ってるんだよね、ひ〜くんがまた1日マネージャー引き受けてくれないかなって、千聖ちゃんなんか今のマネージャーじゃなくてひ〜くんをマネージャーにしようって言ってるくらいだからね!」
俺は微妙な表情を浮かべて額を抑える
「1日マネージャーくらいならまだしもさ
本格的にマネージャーに据えるのはどうなのかな?」
「アタシはいいよ〜そうしたらひ〜くんと一緒の時間増えるしね~」
「まずもって無理だし嫌だよ!RoseliaやAfterglowの練習だって見なきゃいけないのにその上パスパレのマネージャー就任なんかしたら俺のプライベートな時間ほとんど無くなるよね?」
「交渉次第じゃないかな〜?」
「とにかく嫌だからね俺」
俺が猛抗議しているとため息混じりに友希那が言った
「マネージャー云々はどうでも良いけれど、あなたがそれだけ信用を得ているということは覚えておきなさいよ光」
「まぁ確かにそれは言えてるよね〜」
「ありがたいけど、俺特に何かした訳じゃないよね?」
「こんなこと言ってるよリサち〜、友希那ちゃん」
「まぁこれが光だから」
「それもそうね」
「なんか俺呆れられてない?」
そんな事を言いながら俺達は揃って教室へ向かう
俺は教室に行くと荷物を置いて机に突っ伏すがそこをすかさず日菜がちょっかいを出してくる
「ひ〜くん寝ちゃダメだよ~」
「寝ないから!襟から手を離してくれない?首締まるって!」
「ちょうど良いや!ひ〜くんブレザー貸して~」
そう言ってさらに襟元を引っ張ってくる
「1度手を離してよ日菜〜ブレザー脱げないって」
「それもそっか、ごめんねひ〜くん」
「全くちょっと待ってて」
俺はブレザーを脱いで日菜に手渡した
「借りるね〜」
日菜はそう言うと自分のブレザーを脱いで俺のを羽織った
「結構ぶかぶか〜」
「当たり前だよ、日菜、身体細いもん力入れたら折れそうなくらい」
「そこまでじゃなくない?」
そんな話をしているとリサが会話に混ざってきた
「光〜今度は日菜に何お願いされてたの?」
「俺のブレザー着てみたいんだってさ、着せてみたらぶかぶかでさ」
俺は日菜を指さして説明するとリサは日菜の姿を見て笑っている
「なんか光のブレザー着てると背伸びしてる中学生みたいだよ日菜」
「リサち〜ひど〜い」
「てか、満足したなら返してくれる?」
「その前にアタシも着てみていい?どのくらいぶかぶかなのかちょっと気になる」
「別に良いけどリサは手足長いからちょっとぶかぶかな格好しても絵になりそうだよね」
「そんな事ないと思うけど、ありがとうね褒めてくれて
日菜〜アタシにも光のブレザー貸してくれる?」
「リサち〜も着るの?いいよ〜」
今度はリサが俺のブレザーを羽織る
「アタシはそんなにぶかぶかじゃないね
でも袖以外と余るよ!光って案外腕長いんだね」
「そうかな?自分じゃよくわかんないけどね」
「て言うかお願い次いでにもう1ついいかな?」
「なんかして欲しいの?」
「今日1日だけ光のネクタイ貸してよ、今日の赤いネクタイなんかかっこいいなって思ってさ、光って先生達がモンク言われない程度にネクタイとかワイシャツ変えてるでしょ?」
「バレてた?」
「光がなんで制服姿すらオシャレなのか気になって毎日見てたら気付いたんだよね、この間なんか先生にどう言ったのか知らないけどワイシャツ真っ黒なの着てたでしょ!」
「あれはたまたま白系のワイシャツなくてさ本当にたまたま
でも、まぁ別に良いよ、ネクタイくらい」
俺はネクタイを外してリサに手渡す
「ありがとね光〜変わりに今日はアタシの使って」
「じゃあ借りるね」
俺はリサから借りたネクタイを結ぶとブレザーを返してもらうためリサに話しかける
「リサ〜俺のブレザー返してくれる?」
「日菜がまた着てるよ〜」
そう言いながらリサはネクタイを結んでいた
「どう?似合う?」
「ネクタイ1つでそんなに変わんないって、まぁリサは赤系似合うけどさ、てかさ!日菜〜俺のブレザー返してくれないかな〜?」
「ええ〜やだよ〜今日1日ひ〜くんのブレザーで過ごすんだもん!」
「あのさ〜日菜さん、俺はどうすれば良いのかな?」
「アタシの着れば良いよ〜」
「着れないからね!」
「何を騒いでいるのよ?」
声の主は友希那だった
「友希那〜日菜のやつ俺のブレザー着たまま返してくれないんだけどさ、どうしたらいい?」
「何もそのままでいたらいいじゃない日菜のブレザーはあなたの椅子にでも掛けておいて少し暑いから脱いだとでも言っておけばいいのよ」
「なるほど!さすが友希那!」
「なんでか知らないけれど嬉しくは無いわね」
そうしていると先生がやってきてホームルームが始まったが俺は特に何も言われることなくホームルームが終わり1限目前の休憩時間になった俺は自分のバックを漁り持ち歩いているアクセサリーケースを、持って友希那の所へ行く
「あのさ、友希那」
「何かしら?」
「ちょっとコレ見て」
俺は自分のアクセサリーケースから薔薇のイヤリングを取り出し見せる
「これって前にあなたがくれたブレスレットとデザインがいているけれど同じもの?」
「うん、ピアスかと思ったんだけどイヤリングでさ~何となくだけどこれはリサより友希那かな〜ってさっきの助言のお礼って事で貰ってくれる?」
「そういう事なら貰っておくわ」
そう言うと友希那はさっそく耳に付ける
「もう付けるの?」
「私の場合髪で隠れるから平気よあなたもピアス付けたらいいじゃない」
「俺のはバレるって」
などと話をしているうちにチャイムがなったので一言断りを入れ俺は席に戻る
「チャイムなったから戻るね」
「ええ、また後で」
その後2限3限と移動教室4限体育だったため話す時間があまりないまま昼休みに入った俺は着替えを終えて教室に戻るとタイミングよくスマホが鳴った、表示を見ると紗夜からだったので俺は珍しいと思いながらも電話に出る
「もしもし紗夜?紗夜からの連絡なんて久しぶりだね、なんかあった?」
(お昼休みに申し訳ありません光君、実はですね光君とお話しさせて欲しいと花園さん達が尋ねて来てまして)
「おたえが?なんだろ?とりあえず代わってくれる?」
(わかりました、それでは代わりますね)
(もしもし、私ですおたえです)
「昨日ぶり、それで俺に用事?」
(はい、実は昨日の事を友達に話したら先輩に会ってみたいって言ってて、それでcircleでバイトしてる事を教えてもらったのでcircleに行こうと思ってたんですけど、何時ならいいですか?)
「夕方5時以降だね、その時間からバイトだからその時間以降に来てくれれば、いるよ」
(じゃあその時間くらいにcircleに伺います)
「了解、待ってるよ、じゃあ紗夜にもう一度変わってくれるかな?」
(わかりました。)
(代わりました光君、それで、どうかされました?)
「ちょうどいいから今日は来るのか聞いておこうと思って」
(そういう事ですか、本日も伺う予定ではいますので、本日もよろしくお願いしますね)
「わかった、多分紗夜達少し遅めだよね?来るの」
(恐らく光君より少し遅めだと思います)
「わかった、教えてくれてありがとうじゃあ放課後はcircleで待ってるね」
(わかりました、貴重なお昼休みにありがとうございました)
「いいよ、いいよ気にしないで、じゃあまたね」
(はい、失礼します)
俺が電話を終えたタイミングでちょうどリサ達も準備を終えて教室から出てきた
「おまたせ〜光、これ光の荷物」
「ありがとう、頼んじゃって悪いね」
「このくらいお易い御用だよ」
「今日はどうする? 」
「屋上でいんじゃないかしら?」
「アタシはどこでもいいよ〜」
「じゃあ屋上行こっか」
そう言って俺達は屋上に向かった
昼休み花咲川side
「ありがとうございました紗夜先輩」
「いえ、光君も気にするなと言っていましたし、問題ありません」
「ところで紗夜先輩は光先輩の事君付けで呼ぶんですね、本人から呼び捨てしてくれって言われたりしないんですか?」
「日菜以外を呼び捨てにした事が今まで1度も無いので君付けで呼ぼせてもらってるんです」
「そうなんですか、紗夜先輩はてっきり光さんって呼んでるんだと思ってたのでちょっと以外で」
「最初は苗字のさん付けでしたが本人の希望で歳は一緒なのだから、せめて名前の君付けで呼んでくれと言われましたのでそうしています」
「紗夜先輩は光先輩の歌って何度か聞いた事あるんですか?」
「ええ、まぁ、と言っても私は昨日を含めて3、4回だけです、湊さんや今井さん、それと日菜は学校もクラスも一緒なのでほぼ毎日聞いていると思います」
私個人、光君の歌には救われている、彼は常に自分以外の誰かの為に演奏する、そんな彼だからこそ周りに人が集まるのだろう、彼女たちもこの先、光君にきっかけや勇気を貰うだろうと、私はそう思っている
「そういえば、光君に会ってどうされるんですか?」
「演奏を聞かせてもらおうと思ってます!おたえが凄いって言ってたので、実際聞いてみたくて」
「そうですか、では、私から1つ忠告というか注意をしておきますと、くれぐれも光君の音に飲み込まれないようにしてくださいね」
「どういう事ですか?」
「いずれ、わかりますよ」
そう言うと紗夜先輩は生徒会室を出ていってしまった、仕方なく私達も中庭に移動して昼食をとり、それぞれの教室に戻って行った
光side
俺は午後の授業を眠気を堪えながら何とか受けきり待ちに待った放課後、リサ達に一声かけてから俺は一足先にバイト先のcircleに向かうため行動し始める
時間にはまだ早いだろうがちらほらと夕飯の買い物をする人達がいるせいもあってかあちこちからいい匂いが漂ってくる
俺は小腹が空いたので、山吹ベーカリーに立ち寄ることにした、目的地に着くと俺は自転車を止めて山吹ベーカリーの店の扉を開ける
「こんばんは」
「いらっしゃ〜いってあら?あなた前にモカちゃんと一緒に来た子よね?確か、光君だったかしら?」
「そうですけど、えっと、あなたは沙綾のお姉さんですか?」
「あら、嬉しい事を言ってくれるのね、でも残念だけど私は姉じゃなくて母よ」
「そうなんですか!?なんか、すいません」
「良いのよ。娘と姉妹に間違われるなんてまだまだ若い証拠だもの」
実際驚いた、自分の両親も含めた中で沙綾のお母さん程若い人を俺個人見たことが無い
そう思っていると沙綾のお母さんの影から沙綾の弟達がこちらを見ていたので俺はしゃがんで目線を合わせてから話しかける
「こんばんは、沙綾の弟と妹だよね、お名前は?」
「ジュンとさーなです」
「お兄ちゃんはひかるって言うんだ、2人ともお菓子は好き?」
「「うん!」」
「じゃあ、これどうぞ」
俺はポケットから飴を取り出して渡す
「良いの?」
「夕ご飯もあるから2つまでね」
「うん!」 「さーなも!」
「なんだかごめんなさいね」
「いいですよ俺、一人っ子なんで兄弟いるってなんか新鮮で」
「そうなの、でも光君面倒見は良さそうね」
「どうでしょう?他の人の兄弟、姉妹だからこそ新鮮さとかはあるんでしょうけど、自分の兄弟とかだと多少鬱陶しさとか感じるんじゃないですかね?」
そう話していると沙綾がちょうど帰ってきた
「ただいま、あっ!光さん来てたんですか」
「おかえり沙綾、ちょっと小腹空いちゃってね、この前と同じカレーパンとフレンチトーストをお願い」
「わかりました、ちょっと待ってて下さいね」
そう言って手際よく準備する沙綾の後ろ姿を見つつ待っている
と沙綾がパンを袋詰めして手渡してくる
「はい、どうぞ光さん750円です」
「じゃあこれでお願いします」
そう言って千円を渡しお釣りを貰う、その際気になることがあったので伝えておく
「沙綾、無理してない?顔色、あんまり良くないよ?」
「確かにちょっと疲れてはいますけど、1晩寝れば大丈夫ですよ、心配してくれてありがとうございます」
「沙綾さ、もしも無理してるなら周りを頼りなよ、人を頼る事って簡単じゃないけど、だからこそ、真剣な気持ちならきっとみんな助けてくれる」
「じゃあ、本当に困ったら光さんも助けてくれますか?」
「俺は多分助けるって言うより背中を押したりきっかけを与える役かな。」
「じゃあ、もしもきっかけが必要だったり背中を押して欲しい時は手伝ってくれますか?」
「もちろん、その時は俺が歌で全力で背中を押しに行くし必要ならきっかけだって作ってあげるから、本当に困ったら頼ってね」
俺がそう言うと沙綾は悲しげな笑顔で
「その時はお願いしますね」
と一言そう言った
俺はその笑顔を見て確信した、この子はまだ止まった時間の中にいるそこから誰かがまた陽のあたる場所に引っ張ってあげなきゃいけない、そして誰かが一歩踏み出すきっかけを作って背中を押してあげなければと
「ルミナスとしての俺じゃなきゃ多分今回はダメそうだな」
「なにか言いました?」
「独り言だから気にしないで」
「そうですか?ならいいんですけどね、とりあえずお店の前までですけど送りますよ」
「ありがとう、お願いするね」
そう言って俺は店を出て自転車に跨ると店の外まで来て
見送ってくれている沙綾とその弟達そして沙綾のお母さんに
手を振り自転車を漕ぎ出す
外は日が落ち始めたばかりで夕日が眩しかった
ポピパ編ですけどまだポピパは結成していません
まだどう書いて行こうか迷いながらの執筆です
こんかいのタイトルはガールズバンドの皆を星に例えてこのタイトルにしました
まだポピパは結成していないのでポピパという星はまだ空にないという勝手な比喩です
さて、次回ですが、ついに光君ことルミナスが動きます
次回「動き出す時間と星の光」
シーズン3の内容いくか二学期編挟むか
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二学期編として何話か入れましょう
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シーズン3の内容入って大丈夫です!