僕等が奏でる歌と音   作:凌介

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その日、光は止まった時間を動かす為に奔走する


第14話動き出す時と星の光

山吹ベーカリーで買い物をしてからcircleに向かった

俺は、バイトの予定時間ピッタリにcircleに着きまりなさんに声をかける

「お疲れ様ですまりなさん、少し遅れちゃいました」

「お疲れ様、光君、時間ピッタリだから大丈夫だよ、着替えてフロアの掃除お願いできる?」

「わかりました。」

俺は急ぎ足でスタッフルームに入って着替えてから掃除用具を持ってフロア全体を掃除していく掃き掃除の後でフロア全体をモップがけした後練習スタジオも全て回って掃除する

掃除が終わったので俺は受付にいるまりなさんに声をかける

「掃除終わりましたよ、練習スタジオまで全部やっておきました」

「1時間掛からずに全部終わったの?」

「箒で1箇所にゴミ集めて掃除機で吸い込んだ後にモップがけしただけなんでこんなもんですよ、なんなら機材の点検と整備しますか?」

「いやいや、そこまでしなくていいよ、やるにしても週一くらいで良いし」

「そうですか、この後どうしますか?」

「どうしよっか?光君がこまめに楽器のメンテナンスはしてくれてるから今は必要ないし、今日はまだ他のお客さんもいないから光君が指導に行く必要もないし、受付は私がやっておくとして、じゃあ光君、何かあったらお願いするから自分の楽器のメンテナンスしてて」

「わかりました」

俺はそう言ってスタッフルームから自分ギターを取ってきてケースから出してメンテしていく、普段はあまり細かくやらないので必要以上に念入りにやっておく。そうしていると

3,4人の女の子達がこちらに走ってくる

「1番!やったぁ〜」

「負けた、2番」

「私…3番」

「ハァッハァッお前ら…待てってのハァッハァ」

「遅いよ有咲~」

「お前らと一緒にすんな!引きこもりなめんなよ!」

「毎日学校来てるのに?」

「香澄が毎日迎えに来るからだ!」

そんな会話をBGMに俺は楽器のメンテを続ける

「ところで本当にここにいるの?」

「この時間って言ってたしいるはず」

「受付で聞いてみろよ!」

「そうだよ、それにおたえちゃんしか先輩の顔分からないんだよ」

おたえ?俺はそう聞こえたので顔を上げると昨日見た姿がそこにあった間違いなくおたえだ、まだ俺に気づいていないらしくまりなさん話しかけていた

「あの!人を探しててここでバイトしてるって聞いたんですけど、光先輩っていますか?」

「え?光君?光君ならさっきからそこでギターのメンテナンスしてる彼がそうだよ?」

「でも、あの人別人じゃね?アルバイトの大学生とかじゃないんですか?」

「私、話しかけてみる!」

「香澄待って、私も行くよ」

そう言っておたえと香澄と呼ばれた女の子が俺のところにやってくる

「あの!光先輩ですか?」

そう話しかけてきたのはおたえだった

「そうだよ?昨日ぶり、おたえ」

そう言って俺は少し意地悪な笑みを浮かべる

「「「「えぇぇぇぇ!?」」」」

4人の声が重なり思わず俺は耳を塞ぐ

「本当に光先輩なんですか?どぅみても大学生くらいにしか見えないんですけど」

「なんでかな?髪型?いや、眼鏡かな?」

「両方かな?後、ピアスしてるし」

そう答えるおたえに俺は補足の意味も込めて返答する

「あぁそっか、でもピアスは昨日もしてたし、おたえ見てないか忘れてるかのどっちかだと思うんだけどこのギター昨日も使ってたよ?」

「そうなの?おたえ」

「先輩のギターって焦げ茶色だったような気がしてたんだけど」

「多分光の加減じゃない?」

「言われてみるとそうかも!」

おたえと昨日の事について話していると香澄と呼ばれた女の子が話しかけてきた

「先輩!先輩!ギター以外には何か出来るんですか?」

「バンドで演奏する楽器は全部できるし、それ以外だとバイオリンとハーモニカができるよ」

「凄い!先輩がキラキラして見えます!」

「そんな輝いてるような人間じゃないからね」

そう言いながらメンテナンスし終えたギターをケースにしまうと俺はそのギターケースを持って立ち上がる

「練習見てあげるからさ、受付してきて」

「本当に良いんですか?バイト中なんですよね?」

「大丈夫、バイトの一環だから」

「じゃあ私受付して来る!」

そう言って香澄が受付にいるまりなさんに話しかけている

「勝手に決めんなよ!第一あたしキーボード持ってきてないんだぞ!」

「有咲って言ったけ名前、キーボード貸し出し用のあるよ?なんなら使う?」

「じゃあそうします、香澄~!貸し出し用の楽器のレンタルも頼んでくんないか~」

「わかった〜」

そう返事をしてからすぐに手続きを終えて香澄が戻ってきた

「じゃあ行こっか」

「はい!」

返事をする香澄につられるように皆も頷く、そして練習スタジオに入ると皆準備を始める中俺は皆の準備が終わるのを待った、そうして皆の準備が終わったのを見計らって俺は全員に話しかける

「じゃあ改めて自己紹介してくれるかな?俺は光(ひかる)宮村光だよ、よろしくね」

「ギターボーカルの戸山香澄です!こっちがリードギターの花園たえ!」

自己紹介に合わせて軽くギターを弾くおたえ

「ベースのりみりんこと、牛込りみ」

今度はさっきのちょっとオドオドした感じの子だ

「そして、キーボードの市ヶ谷有咲!」

さっき俺が少し話した子だった苗字は市ヶ谷って言うのか

「このメンバーにもう1人本当はもう1人ドラムに誘ってる子がいるんです!その子を含めた5人でバンドがやりたくて私達は今、奮闘中です!」

「そうなんだ、じゃあ君達の演奏を聞かせてくれる?」

「はい!それじゃあ1曲聞いてください!」

そう言って演奏が始まる。俺は目を閉じて音をそして歌を聞くことに専念するまだ荒らさや拙さはあるもののちゃんとかたちになっているそう思える演奏だった

「皆、担当楽器ってそれぞれ初めてどのくらい?」

「私がつい最近でまだ1ヶ月と少しくらいです」

「じゃあギター買ったのがきっかけ?」

「買ったって言うか、有咲が譲ってくれたんです!私の大事な宝物です」

「他は皆それなりに?」

「私は小学校からです」

「アタシも小学校からかな、でも長らく弾いてなかったんですけど」

「私はお姉ちゃんからベースを譲ってもらったのがきっかけで、私は中学生くらいからだったと思います」

「なるほどね正直驚いた、まず香澄は、はじめて日が浅いのに結構弾けてる。そしておたえは上手く香澄を引っ張ってあげてるところが良かったよ、りみちゃんも上手くギターを引き立たせる演奏ができてた、最後に有咲1番演奏のバランスが良かったよ」

俺は感想を伝えると皆嬉しそうにしていたそして香澄が一歩前に出て話し出す

「光先輩!次は光先輩の歌、聞かせてくれませんか?」

「俺の歌を?」

「はい!おたえが凄いって言ってましたし、SPACEのオーナーがステージに立ってって言うくらいなんですから、ぜひ聞いてみたいです!」

「そうは言ってもな~具体的に曲のイメージというかを貰わないとな~」

「じゃあキラキラドキドキするようなのがいいです!」

「香澄!それじゃわかんねーだろ!」

俺はキラキラドキドキの意味を考えるどう捉えるべきか

キラキラは恐らく輝くとか光(ひかり)とかそういうことだろう

ドキドキは盛り上がる曲、つまりキラキラ輝いて盛り上がる曲かぁ~じゃあ、あれかな?

「いいよ、キラキラドキドキの曲弾いてあげる」

「本当ですか!」

「まぁあくまで自己解釈した結果、選んだ曲だし期待はしないでね」

そう言って俺は自分のギターをケースから取りだし軽いチューニングを済ませるとマイクを通して声を出す

「こんばんは、おたえとその友人の皆、今日は俺の歌を聞きたいって言ってくれてありがとう、1曲歌います聞いて下さい 空色デイズ」

俺は演奏を始めるさぁ届け!

『君は聴こえる?僕のこの声が闇に虚しく吸い込まれた

もしも世界が意味を持つのなら

こんな気持ちも無駄ではない?

憧れに押しつぶされてあきらめてたんだ

果てしない空の色も知らないで

走り出した想いが今でもこの胸を確かに叩いてるから

今日の僕がその先に続く僕らなりの明日を築いていく

答えはそういつもここにある』

 

香澄有咲視点

「有咲!有咲!凄い!凄いよ!ものすごいキラキラドキドキしてる!」

「わかったから落ち着け香澄」

本当に凄い!おたえが絶賛するのもわかる!だって今の先輩てものすごくキラキラしてて歌ってる姿はドキドキするくらいにカッコイイ!

 

『過ぎた季節を嘆く暇はない二度と迷ってしまわぬように

数えきれないほんのささやかなそんな後悔抱えたまま

その背中だけ追いかけてここまで来たんだ

探していた僕だけに出来ること

あの日くれた言葉が今でもこの胸に確かに届いてるから

昨日よりも今日の僕は

僕の生まれてきた理由に気づいていく

答えはそういつもここにある』

 

りみ、おたえ視点

「おたえちゃんが凄いって言ってた理由がわかったよ」

「本当に?でも多分あんなものじゃないよ光先輩は 」

昨日聴いた曲は本当に震えるくらいしびれたから今回もそうなる事を私は期待している

『全てがまるで当たり前みたいだった

尊い日々はまだ終わらない

そしてまた

走り出した想いが今でもこの胸を確かに叩いてるから

今日の僕がその先に続く僕らなりの明日を築いていく

答えはそういつもここにある』

俺は歌い終えると同時に香澄がはしゃぎながら話しかけてきた

 

「先輩!凄かった!キラキラドキドキしました後、先輩もかっこよかったです!」

「ありがとう香澄、他の皆はどうだった?」

「まぁ、おたえが絶賛してた理由っていうかはわかりましたね、少なくともアタシらにはまだ先輩みたいな演奏って出来ないですし」

「そうだね、でも私達は私達なりに頑張れば良いんじゃないかな?」

「でも、とにかく先輩の演奏はしびれた!ラストが特に!」

「まぁ気に入って貰えたなら良かったよ演奏した甲斐があったからね」

「あの!光先輩!実はお願いがあるんですけどいいですか?」

「俺に出来ることならいいけど、内容次第かな」

「近々文化祭があって、そこにゲスト出演して貰えませんか?」

「その文化祭はいつ?」

「5月最後の土日です」

「俺が出るとしたら土日のどっちで時間は?」

「どっちでも大丈夫ですけど、ステージ発表が私達は日曜の午後からです」

「夜からSPACEのライブがあるから、最後までは付き合えないけど、いいよ、その代わりしっかり許可は取っておくこと!」

「わかりました、会長達に相談してみます」

「よろしくね」

その後俺達は連絡先を交換し香澄達は帰って行った、なんでも有咲の家の蔵が練習場所らしい

その後個人練習の為にやってきた紗夜とリサの練習を見てから俺達は解散となった俺は帰りの道中考える

今回出会ったあの子達の事を

「香澄はなんて言うか自分の中のキラキラドキドキって気持ちを常に誰かと共有したいんだなきっと、それにつられて皆があいつの周りに集まるんだろうな、もう1人のバンドメンバーってそういえば誰なんだろう?」

そして家に着くと俺はシャワーを浴びて部屋に行きすぐに就寝した

次の日俺は学校でいつものメンバーで話していると考えを聞いてみたいと思った事があったのを思い出し聞いてみる

「あのさ、3人とも例えば大事な事が2つあってそのうち1つを諦めれば誰かが助かるって言われたらどうする?」

「どういう事?」

リサが問い返してくる

「誰かの為に大事な事を諦めろって言われたらどうするかって話」

「アタシなら一度捨ててももう一度それをつかみに行くかな?皆の力を借りて」

「とにかく諦めないかな?」

「必要だと思っていても取り戻せる可能性があるなら足掻くでしょうね、どんなにみっともなくても」

「だよね、それしかないもんなぁ~」

「光、なんだか知らないけれど、前にも言ったわよね、関わった以上全力でやりなさい、半端は許さないわ」

「わかってる!俺は俺に出来る事をやるだけだ」

俺はそう言って決意を固めた

その後俺はいつものように学校、バイト、家を行ったり来たりする生活を続けていると香澄から連絡がきた、なんでもゲスト出演のOKが出たから詳しく説明をするから呼んで欲しいと頼まれたらしい、俺は仕方なく花咲川学園に向かった

「遠いんだよ!花咲川!学校からならまだ良かったのに一度家に帰ってきたタイミングで電話来るんだもん参るよ」

そうぼやきながら花咲川に向かう。自転車を飛ばして20分程で到着する俺は香澄に連絡するためスマホを取りだす

俺は香澄の連絡先を呼び出すがコールボタンを押す寸前で思い留まり代わりに燐子の連絡先を呼び出し連絡する

数回のコールの後燐子が電話に出た

「もしもし、燐子、久しぶり」

(お久しぶりです、どうされました?)

「あぁ実は花咲川の学園祭で演奏して欲しいって頼まれてさ、OKは出たらしんだけど、時間とかセトリの確認とかしたいからって呼ばれたんだけど、勝手に入る訳にも行かないからさ、燐子か紗夜出迎えに来てくれない?」

(そういうことなら、紗夜さんにお願いしておきます、私はちょっと手が離せないので)

「了解、音楽でも聴いて待ってるよ」

(そうしてください、それでは)

「うん」

俺は通話を終了させるとヘッドホンをして音楽を聴き始めた

曲はbacknumberのハッピーエンドだ目を閉じて俺は音楽を聴くことだけに集中していると曲が終わったのとほぼ同時に肩を叩かれたので横を見ると紗夜が来ていた

「紗夜、来てたなら声かけてくれたら良かったのに」

「ハァ〜この状況で声をかけるのを躊躇うのは当たり前ではないのですか?」

俺はそう言われて辺りを見回してみると女生徒の人だかりが出来ていた

「なんの騒ぎ?」

「皆、貴方を見ているんですよ光君、目立つのですからもっとコソコソしていて下さい」

「その方が怪しまれない?」

「限度を弁えれば問題ないかと、無駄話はこれくらいにして行きましょう!生徒会室に案内します」

「案内よろしくね」

俺はそう言って紗夜の後ろを着いていく

途中何人か知り合いにあったので軽く話したりしながら生徒会室に向かっていると香澄達に会った

「光先輩!来てたんですか?」

「呼んだの香澄だよね」

「そうなんですけど、でもそれなら私に連絡くれたらよかったのに」

「光君は学校の許可を得ていなかったので生徒会に所属している白金さんと連絡を取り風紀委員の私が出迎えました、光君の行動は間違ってはいませんよ戸山さん」

紗夜がそう言うと香澄はうへぇとうなだれた

「まぁとりあえず香澄も来なよゲスト出演して欲しいって言ったのは香澄だろ」

「はーい」

俺は香澄を伴って紗夜と一緒に生徒会室に向かった

そして生徒会室に着くと扉をノックして入室し俺たちは会長から説明を受けた

持ち時間は1人15分らしい俺は2曲演奏する事にし曲の間にMCを挟めば問題ないと思ったので曲選びに集中するが候補があり過ぎて絞れない

「そんなに悩みますか?」

「まぁね、せっかくだから盛り上がって欲しいしあぁ終わったなって少し残念な気持ちの両方を持って欲しいから」

「光君らしいですね」

「良かったら紗夜が1曲選んでくれる?」

「良いのですか?」

「もちろん」

そう言うと紗夜は考える表情を作り俺のスマホの音楽を再生していく中で1曲だけラストまで聴いていた曲があった

「紗夜、それ気に入った?」

「えぇこの曲を2曲目にして欲しいですね」

「じゃあ最初の1曲は空の青さを知る人よか葵かな?」

「では空の青さを知る人よがいいかと思います」

「じゃあそれで」

それからも曲を聞いてもらいながら俺は曲を決めた

「私が2曲とも決めてしまったのですけど良いんですか?」

「なんか問題あった?俺は候補があり過ぎて決まらなかったのを紗夜が決めてくれたんでしょ?」

「まぁ光君がそれで良いなら」

俺はセトリを提出した後、生徒会室を後にした

「光先輩!これからどうするんですか?」

一緒に生徒会室を出た香澄が聞いてきた

「今日はバイトも無いし久々に路上ライブしようかなって思ってたけど、何かあるの?」

「有咲が良いって言えば私達が練習している有咲の蔵に来ませんか?」

「構わないけど、ちゃんと許可は取ってね」

「はい!じゃあ聞いてきます!」

香澄はそう言って駆け出して言った

俺は手持ち無沙汰になったので缶コーヒーを買いに1番近くの自販機に足を向ける道すがらどうしても注目を浴びてしまうので仕方なく教職員用のトイレで軽く着替えてから自販機でコーヒーを買い中庭に出てコーヒーを飲みながら文化祭の準備風景を眺める

(思い返すと文化祭って中学以来かぁ〜高校じゃあこれが初めてだな〜)そんな事を考えていると俺の両隣に女生徒が座った

と言っても見知った顔だ

「どうして感傷に浸ったような顔をしているの?」

「何かあったの?光君」

「あのさぁ~一応俺、これでも変装のつもりなんだけど?なんでわかるの2人とも」

俺の今の服装は教育実習生っぽい服装のつもりだったのだがそれがいけなかったのだろうか?

「あのね、今この時期にこの学校に教育実習生が来ると思う?」

「そうだよ!それに大学生くらいにしか見えない同い年の子なんて思い浮かぶの光君だけだし、実際さっき校内で話してるよね、だからだよ」

「全く適わないな2人には、別に感傷に浸ってた訳じゃないよ、高校に入ってから他校のではあっても文化祭って初めてだなってさ」

「あら、地元の高校では参加しなかったの?」

「そもそも地元の高校って俺、半年で中退してるしね、そこから猛勉強してこっちに越してきて羽丘通ってるし」

「昔何があったの?」

「別に、ただこいつらとならって思ってた奴らと上手くいかなかったってだけ」

俺はあのときを思い出すがすぐに切り替える

「2人は何してたの?」

「光が寛いでいたから私達も休憩も兼ねておしゃべりでもしようと思っただけよ」

「光君、今日は1人できたの?日菜ちゃんは一緒じゃないの?」

「四六時中一緒にいるわけじゃないからね、学校じゃあ常に一緒だけど、学校出たらほとんど接点ないよ俺達」

「あら、そうなの?」

「日菜って天文部に所属してるらしくて学校終わるとすぐ帰って夜に天体観測に来てるんだって、パスパレの活動日以外は基本そうらしいよ」

「そういえば星を見てるとるるるんって気分になるっていつだったか言ってたね」

「まぁそういう訳で滅多な事じゃ外で一緒ってことは無いかな、でもどうしてそんな事聞くの?」

「あっうん光君ってなんだかんだ言いながらも日菜ちゃんに甘いから外だとどうなのかなって」

「本音は違うのでしょうけど、建前としては上出来かしらね。」

「何言ってんの?」

そんな事を話しているとスマホがなった香澄からのメッセージでどうやらOKが出たらしい、俺は立ち上がって2人に話しかける

「じゃあ、俺行くね後輩のバンドの練習見てあげる約束なんだ」

「そう、名残惜しいけれど今日はここまでね、また会いましょう、具体的には私の付き人として」

「絶対お断りだよ、日がな一日仮面つけるのはごめんだからね、まぁオフの日にお茶に付き合うくらいなら全然良いからいつでも呼んで」

「あら、そう?なら今度のオフは一緒にお茶しましょう」

「連絡してくれたらね」

「光君!今度私とも遊んでね!」

「彩はバイトもあるしなかなか都合合わないだろうけどそのうちね」

そう言って俺は校門に向かった

 

彩、千聖視点

「千聖ちゃん光君のあの話どう思う?」

「そうね、彼がああ言ってるし本当のことなんでしょうけど、でも、あまり踏み込んで欲しくなさそうだったわね」

「何かに力になれないかな?」

「どうかしら?彼、以外と隙というか、そつがないから」

「そうなんだよね〜その上優しくてカッコイイし日菜ちゃん良いな〜」

「彩ちゃん羨ましいの?なら頼んでみたら?1日だけでもいいから私を甘やかしてーって」

私はからかいの表情を浮かべながら彩ちゃんを見る

「無理無理!そんなことされたら恥ずかしくて死んじゃうよ!それに多分日菜ちゃんに向けるような視線は絶対私達には向けてくれないよ」

「それだけ彼にとって日菜ちゃんは特別なのでしょうね」

私は光が日菜ちゃんにどういった視線を向けているのかは分からないけれど、確かに日菜ちゃんには甘いのは事実なのよね〜

「まぁ、なんにせよ光に何かしてあげたいのならまずは彼の過去に踏み込む必要はあるわよ、そして多分だけど拒絶される覚悟を持っていた方が良いわね」

「そうだよね〜でも、どうしたらいいのかな?」

考えては見るが答えは見つからないままだった

 

光side

俺は校門前で香澄達と待ち合わせて有咲の家にある蔵に向かう事になった

「なんか、ごめんね有咲いきなり押しかけるみたいになっちゃって」

「あぁ〜良いんですよ、香澄の思いつきっていつも突然なんで、っていうかその格好なんですか?」

「あぁこれ?一応変装のつもりだったんだけどね〜教育実習生っぽいかなって」

「いや、うちの学校教育実習生って来たこと無いですよ?」

「そうなの?余計怪しかったかな?」

「いや、違和感無さすぎて逆に不自然とでも言えば伝わりますか?」

「あぁ〜」

なんとなく納得できた俺だった

「あのさ、皆に聞くけど俺って仮にだけどスーツとか着てたらどう見えると思う?」

「新卒の社会人ですかね?」

「案外ホストとか?」

「やっぱり大学生かな?」

「ん~とどこかのプロデューサー?」

「有咲とりみちゃんはともかくホストとプロデューサーってなんで?」

「先輩がそれっぽいから」

「おたえ何気に酷いよね」

俺はちょっとだけ気分が凹んだ

そんなくだらない話をしていると有咲の家に到着した

「年季が入った立派な家だな〜」

「そんな事無いですよ大袈裟ですって光さん」

「そりゃこう言ったらなんだけど、こころの家に比べたら見劣りはするけど俺的には伝統的な日本家屋って感じで風情があって好きだよ」

「なんか褒めてくれてありがとうございます。とりあえず中入りましょう」

そう言って俺は有咲に案内されるままについて行った

「ここが蔵?なんか秘密基地みたいだね!カッコイイ!男子としての血が騒ぐっていうか!とにかく最高!」

「光さんテンション可笑しいですって!」

「あぁごめん、やっぱり男子としては秘密基地に憧れっていうかやっぱりこう、くるものがあって」

「先輩とりあえず座ろうよ」

「そうだよ光先輩とりあえず一休みです!」

そう言って香澄とおたえが2人で俺を引っ張ってくる

「痛い痛い!わかったから離して!痛いって」

「ごめんなさい」

「ちょっとはしゃいじゃいました」

俺はとりあえず壁際に座ると何故か両隣に香澄とおたえが座って来た

「とりあえず一休みって言ってたけどこの後どうするの?練習するにしても曲は?」

「実は新曲っていうかその聞いて欲しい曲があって」

「へえ〜どんな曲?」

「STARBEAT星の鼓動って曲なんです聞いてくれますか?」

「せっかくだけど遠慮するよ文化祭で聞く楽しみが無くなっちゃうからね何か別の曲をお願い」

「先輩は今日は歌わないんですか?」

「ギターしか持ってきてないしな〜」

「じゃあ一緒に演奏します?」

「もっと遠慮するよ、本気の2割くらいしか出せそうにないからね」

「あの!光先輩のギター見せて貰えませんか?」

「どうぞ、見て面白い改造とかはしてないけど」

そう言って俺はおたえにギターを渡す

おたえはそれを受け取ると軽く弾いてみた

「あっ!無理です!返します」

「え?おたえどうして」

「音がない!」

「え?鳴ってたよ?」

「あぁ違うよ無雑音でかなり音域広いんだよ」

「そんな事出来るんですか?」

「かなり大変だけどね、でも一度その仕様に調整するとそれ以外の音は全部ノイズでしか聞こえないよ」

「光先輩ってそれでどうやって他の音拾ってるんですか?」

「聴くことだけに集中してこうあった方が良いって言う演奏に近づける、それだけだよ」

「先輩って何者なんですか?」

「何者って言われても...どう答えるのが正解なの?」

「あぁいや、器用なだけとかそんな感じの回答を待ってたんですけど…」

「俺、それRoseliaのメンバーに言ったけど凄いジト目くらったよ」

俺の言葉に皆黙ってしまったので俺は話題を切り替えるべく

手をパンパンと叩き話し出す

「俺の話はここまでね、とりあえず練習しようよ見てあげるからさ」

俺の言葉に皆がそうだったとでも言いたげな表情でいそいそと準備を始める

「先輩!歌は別として演奏だけ、STARBEAT聞いてくれませんか?文化祭で演奏したいのでお願いします」

香澄が勢いよく頭を下げるので俺は慌てた

「ちょっ待って待って!頭上げて演奏だけね演奏だけなら聞くからさ!」

「本当ですか!」

「嘘言ってどうすんの、ちゃんと聞くしアドバイスだってするって」

「じゃあお願いします!」

そう言って香澄達は演奏を始める最初はただのノイズだったのが今はしっかりとした音として響いてくる

「なかなかいい演奏だったよ!でもおたえも香澄もリズムキープがまだ甘いよ、りみちゃんもつられちゃいがちだから気をつけて、有咲はもう少し演奏全体の制度をあげていこう」

俺のアドバイスを聞いて皆は頷き合い

「もう一度お願いします」

「良いよ、でも、最低限にしておきなよ本番で指が動かないとかならないようにね」

「はい!」

その後2度にわたりSTARBEATの練習を見た後俺達は解散した

文化祭までは残り5日

次の日俺が学校に行くと既に友希那達が登校していた

「おはよう、3人とも早くない?」

「光が遅いんだよ、後、15分もすればホームルーム始まるよ」

「そうねもう少し早めに来てもいいんじゃないかしら?」

「あんまり余裕あってもね、やること無くて暇しちゃうし」

「そりゃ完璧超人の光からすれば時間の無駄かもしれないけどさ」

「いつからそうなったの!?」

「だってひ〜くんって大抵のことはそつなく出来ちゃうじゃん!」

「俺、日菜ほど要領よくないよ?」

「でも、1つの事に集中するのは得意でしょ?」

「そりゃまぁね」

俺がそう返答するとリサ達は呆れ顔だった

「光はまず自己評価見直そうか!」

「そうね、自己評価は改めるべきよ」

「なんか俺ディスられてない?」

そう話していると先生がやってきてホームルームが始まった

その後1限から4限までの休憩時間こそくだらない話に花を咲かせたりはしたももの特別な話はしなかった

「あぁ〜やっとお昼か〜」

「光〜屋上行こう!」

「あぁ今行く」

俺が座ったまま軽くダレてるとリサ達は準備を済ませていたらしい

「今日の演奏は何を聞かせてくれるのかな?」

「そうね、楽しみよ」

「ひ〜くんの歌は凄く凄いから!」

「ナチュラルにプレッシャーかけないでそれにココ最近俺、ギター触らない日の方が少ないんだけど気の所為?」

「気の所為よ」

「即答なの!?」

その後俺は昼食を終えた後一風変わった感じの曲をとリクエストを受けたので【棒人間】を演奏してから3人のところに戻ると日菜は変わらず人懐っこい笑みを浮かべていたがリサ達は何故かまた呆れ顔だ

「あのさ、なんで呆れ顔なの?」

「あなたやっぱり人間じゃなかったのね」

「薄々気付いてたけどやっぱり光って人間じゃなかったんだね〜」

「曲の歌詞だから!俺は人間だよ!人より多少器用かもだけど、人間だからね!」

「怪しいわね」

「本当にね〜」

「2人とも、いくら俺でも怒るよ?」

なんて話しているとチャイムが鳴った

「チャイム鳴ったし戻ろ〜」

「だね」

「そうね、光が人間かどうかは後回しね」

「あのさ〜」

そうして教室に戻り授業を受けその後帰宅準備に入る

「じゃあまたね〜」

「あっ!日菜待って!」

「な~に?」

「ちょっと気が早いけどさ夏休み入ったらで良ければ天体観測付き合うよ」

「本当!」

「もちろん!約束」

そう言って小指を出すと日菜は俺の小指に自分の小指を絡め

「約束だからね」

とそう言った

俺はその後バイトに向かうそしてバイトではRoseliaとAfterglowの練習に付き合いその後帰宅する

そして俺は自宅でしか使わないギターに触れる

「思えばお前が1番付き合い長いのな」

そう言って軽く弦を弾いてから俺は就寝した

次の日も前日とほぼ変わらない日常だったが、1つ違ったことがあったとすれば香澄達は沙綾をバンドに誘ったらしい

過去に何があったのかも聞いたようだ

俺はそろそろかと感じていた

そしてその後俺個人は何もせずに文化祭とその後の

SPACEライブに向けてひたすら練習に勤しんだ

その後迎えた文化祭当日俺は家を出るために準備をしていた時スマホがなった香澄からだった

「もしもし、香澄?どうかした?」

(光先輩!お願いします沙綾を沙綾を助けてください!)

「何があったの?1つ1つ教えて」

俺は事情を聞いた沙綾のお母さんが体調を崩してしまったらしいそれに沙綾が付き添い現在病院にいるらしい

「事情はわかった、俺はどうしたらいいの?」

(先輩は沙綾を連れ出して下さい!このままじゃ沙綾はきっとなにもかも諦めちゃうかもしれないんです)

「そうなるのは俺や皆の本意じゃないし、わかった俺は今から病院に行ってくるよ」

(お願いします沙綾を止まった時間の中から連れ出して下さい)

「言われなくても、その代わり香澄は目一杯文化祭を楽しんで、そしてそれを沙綾に伝えて」

(わかりました)

香澄の返答を聞いて俺は電話を切ると再び着替える白を貴重とした服装にただただ真っ黒なパーカー、そしてシルバーのリングピアスと白を中心としたジュエルピアスを付けて家を出る

そして内心でもう1人の自分と対話する

「頼んだ、ルミナス」

(やっと僕を頼ってくれたね、いいよ、今回はあの時と状況が似てる、だから俺じゃなく僕なんだよね?)

「あぁ頼む今回ばっかりは俺じゃなく僕じゃなきゃダメだからね」

そうして俺は自分の中ので意識を切り替える宮村光のもう1人のそしてもう1つの自分へと

 

僕は病院に着くと中庭に移動し沙綾を探す多分香澄達からたくさんのメッセージが届いているはずだから、きっとそれを聞いてるはずだから、そう思い中庭に行くと案の定沙綾はスマホを耳に当てている話している様子がない所を見ると

多分メッセージを聞いているのだろう、僕は沙綾が耳からスマホを離すのを待って声をかけた

「沙綾」

「光…先輩?」

「うん、そうだよ、でも僕は光であって光じゃない、俺は

ルミナスもう1人の光だよ」

「もう1人の光…先輩?」

「うん、光が誰かを本気で助けたい時になる姿それが僕」

「先輩は何しに来たんですか?」

「沙綾を連れ出しに来た」

「帰ってください!」

「どうして?」

「私は、私はもうバンドはやりません!だって私がまたバンドを始めたら、誰がお母さんを気にかけるの?誰が何かあった時に手を貸せるの!自分の親の心配をして何がいけないの?」

「いけない事無いんじゃない?家族が大事なのは当然だよ」

「そう思うなら放っておいてください」

「ダメだよ、もしも僕がこのままいなくなったら君は止まった時間の中で永遠に動き出せないままだから、君が家族を

そして両親をましてお母さんを心配する気持ちはわかるよでも、それだけじゃないよね?」

「………つ」

沙綾は黙ってしまう

「あのさ、良かったら俺に時間をくれない?」

「どうするんですか?」

「歌うんだよ!1歩を踏み出せるように止まった時計の針を再び進めるために」

俺はその場で簡易LIVE用の道具を準備するとマイクを通して話し出す

「こんにちは、ルミナスです、今日は山吹沙綾さん君のためだけに歌うよ聞いてくださいカバー曲サンボマスターで

できっこないをやらなくちゃ」

俺はギターを演奏しながら歌う

『どんなに打ちのめされたって

悲しみに心をまかせちゃだめだよ

君は今逃げたいっていうけどそれが本音なのかい?

僕にはそうは、思えないよ

何も実らなかったなんて悲しい言葉だよ

心を少しでも不安にさせちゃダメさ灯りをともそう

あきらめないでどんな時も君ならできるんだどんな事も

今世界にひとつだけの強い力をみたよ

君ならできない事だってできるだ本当さウソじゃないよ

今、世界にひとつだけの強い光をみたよ

アイワナビーア君の全て!』

沙綾聞こえる?皆が君を待ってる君が1歩踏み出して自分の足で歩いて、走ってきてくれるのを

『やはり自分じゃだめかなんて無駄な言葉だよ

心を少しでも不安にさせちゃダメさ灯りをともそう

あきらめないでどんな時も君ならできるんだどんな事も

今世界にひとつだけの強い力をみたよ

君ならできない事だって

出来るんだホントさウソじゃないよ

今世界にひとつだけの強い光をみたよ

アイワナビーア君の全て!』

俺は演奏を終えて軽く深呼吸してから何も言わずに2曲目に入る

『走り出せ前向いてかじかむ手で空に描いた

君の未来に祝福の灯りともす

切り開けその手で聞こえてるかい?この声が

素直に笑える事抱きしめ今走り出せ

少しだけ大人の色に染る指先照れくさそうにそっと隠して

頬杖ついた君見つめてる視線の先に小さな蕾がゆらゆら

ねぇ僕なんてずっと「迷い」ばかりで

あの日贈った言葉今さら思い出す

走り出せ前向いてかじかむ手で空に描いた

君の未来に祝福の灯りともす

切り開けその手で聞こえてるかい?この声が

素直に笑える事抱きしめ今走り出せ

「昔は良かった」なんて言いたくはないんだけれど

取り返したい想いもあるんだ

僕の背中を押すみなぎる視線の僕を芽吹いた蕾に重ねて

時を超えてまたいつか「あの日」を誇れるように

左回りの時計も1つ持って行くよ

切り開けその手で笑えてるかい?自分らしく

譲れない想い握りしめて今走り出せ』

 

沙綾視点

光先輩が背中を押してくれてるのが歌から伝わる。でも私の足は動いてくれない、まだ私の中の迷いは振り切れてないでも、私は私は皆と一緒に何より香澄達と一緒に演奏がしたい!

 

『ねぇ僕なんて今も「迷い」ばかりで

あの日贈った言葉今さら思い出す

「君色に未来染めて・・・」

走り出せ前向いてかじかむ手で空に描いた

君の未来に祝福の灯りともす

切り開けその手で聞こえてるかい?この声が

素直に笑える事抱きしめ今走り出せ

時を超えてまたいつか「あの日」を誇れるように

左回りの時計も1つ持って行くよ

切り開けその手で笑えてるかい?自分らしく

譲れない想い握りしめて今走り出せ』

 

「2曲目はあの日のタイムマシン自分の過去を見つめ直して前を向いて走り出せって背中を押す曲です。沙綾、本当はどうしたい?」

 

「光…先輩…私は…私は…香澄達と一緒にバンドがやりたいです!でも…でも、怖いんですまた私だけ楽しんでお母さんが無理して倒れちゃったりするのがとても怖いんです」

 

「ならさ、周りを頼ったら良いんじゃないかな?」

「周りを…頼る?」

「僕も前に言ったよね?何かあったら周りを頼ってって簡単な事じゃないかもしれないけど、必ず周りの皆が君を君の周りを支えてくれるから」

「でも、巻き込めないですよ私の我儘に」

俺は言葉を探すこんな時僕ならどうするだろうって考えながら、言葉を選んでいると声が聞こえた

「我儘言ってもいいんじゃない?」

沙綾が振り返るとそこには沙綾のお母さんが立っていた

「娘の我儘くらい聞いてあげるわよ、お母さんの事をジュンやさーなの事を気にかけてくれるのはとっても嬉しいわ

でもね、あなたが楽しくなきゃお母さん達だって嬉しい気持ちにはならないわ、沙綾、行きなさい!お母さんは大丈夫母は強しよ!」

沙綾は泣いていた言葉が心に染みたんだろう叶わないな家族の絆ってヤツにはさ

「光先輩!私に1歩踏み出す勇気をきっかけをください!」

「わかった、これが最後の曲だよ!輝き出して走ってく」

『もしもキミが心の中の悲しみだとか

痛みを抱えきれなくなって自分自身を

今見失いそうになっても』

僕はありったけの想いを込めて歌う約束を果たすために

1歩を踏み出せるように

『忘れないでこの世には痛みと悲しみを歯を食いしばって

抱きしめるキミだけ起こせる奇跡かあるってことを

ついにその時が来たんだよ心臓の音が合図だろ?

誰のマネもしなくていいのキミだけの花よ咲け

負けないでキミの心輝いていて大丈夫乗り越えられる

くじけないで笑っておくれ胸張っていけ

キミこそ僕の奇跡なんだから』

沙綾視点

不思議だ、歌詞がスーッと心に耳に入ってくる負けないでくじけないでか、ここまで励まされたら踏み出さいわけいかないなー本当にこの人には適わない

 

『間違えんなよ終わりの景色だとか時間は止まらないって

悲しいサダメと言うけど終わらないよ一瞬が過ぎてくだけ

ほら次の瞬間だぜだから簡単に終わらせんなよ

負けないでキミの心輝いていて大丈夫と声が聴こえる

キミ自信をまもっておくれ自分を責めないで

キミこそ待ち望んだ人だから』

僕は自分を消して歌でただただ表現する沙綾が香澄達と笑ってる未来を表現していくラストまで全力で歌って

『悲しい魔法を僕らかけられても自由になれるさ必ず

負けないで負けないで負けないでキミの心輝いていて

大丈夫乗り越えられるくじけないで笑っておくれ

胸張っていけキミこそ僕の奇跡なんだから

もしもキミが心の中の悲しみだとか

痛みを抱えきれなくなって

自分自身を見失いそうになっても』

 

沙綾視点

一瞬だったけど私が香澄達と楽しく演奏している姿が見えた気がした、光先輩が表現力で見せた一時の幻だったけどそれだけで十分だった私が踏み出すのは

 

俺は演奏を終え話し出す

「沙綾、もう大丈夫かな?君の止まっていた時間は時計の針は動き出した?もし動いているなら走り出さなきゃそしてちゃんと言わないきゃいけないよ「いってきます」ってさ」

「そうですよね!まずはそこからですもんね!」

僕は沙綾のその言葉を聞いて手早く簡易LIVE用の道具を片付け自転車のカゴにギターと一緒に載せるとそのまま沙綾を迎えに行く

「沙綾!皆待ってる!行こう!」

「はい!光先輩!お母さん!いってきます!」

「行ってらっしゃい、光君、沙綾をよろしくね」

「もちろんです学校から何から全部違うけど俺はどんな時でも絶対に見放したりしませんから」

「何言ってんですか!行きますよ!」

「沙綾照れてる?」

「前見てください!」

「わかったわかったって」

俺は病院を後にして花咲川に向かう

「光先輩!間に合いますか?」

「間に合わせるっきゃないって」

俺はさらに自転車を加速させる

周りが霞む程に全力で自転車を走らせものの数分で到着する

「沙綾!走れ!」

「はい!見ていてください!光先輩!」

俺は急いで自転車を止めてから体育館の入口付近を陣取った

 

ポピパ視点

「今日は1人足りないんですけど、その友達の分まで全力で歌います!」

「待って!いるよ!ここに!私も仲間に入れて!」

「沙綾!」

香澄が駆け寄ってきてステージに上げてくれる

「全員揃いました、改めて聞いてください

STARBEAT星の鼓動」

「1・2・3・4!」

沙綾がスティックを打ち鳴らしてリズムをとる

知らなかった、香澄達と見る景色ってこんなに輝いているんだ!

そしてあっという間に曲が終わる

「最後にメンバー紹介しておきます!青いギターのおたえ」

おたえは軽くギターを弾く

「ピンクのベースのりみりん!」

おたえに続き軽くベースを弾くりみ

「ドラムの沙綾!」

ダン!ダン!とドラムを打ち鳴らす沙綾

「あっちが有咲!」

「キーボード!!」

そう言いながらポロロンとキーボードを鳴らす

「最後に私、ギターボーカル戸山香澄!この5人でPoppin’Partyです!私達は今日、この瞬間に結成されました!」

「いやいや、違うだろ!お前がバンドやりたいって言い出した4月からだからな 」

「そうだね、バンド名はまだだったけどあの頃からが始まりだったと思うよ」

「私も香澄が誘ってくれたから今ここにいるんだよ」

「全員揃ったのは今日この日だけどそ前からだから2ヶ月くらいかな?」

「そっか!じゃあ大体2ヶ月くらいです!」

「おい!待て大体じゃねーだろ!」

周囲に笑いが巻き起こる

「私達のLIVEはこれで終わりだけど、文化祭LIVEの終わりを飾ってくれるゲストを呼んでます!光先輩〜!来てますか?来てたらステージ前まで来てくださ〜い!」

呼ばれたので俺は入口付近から移動しステージ袖の階段からステージ袖に移動し声をかける

「いきなり呼ばないでくれる?香澄、俺はここにいるよとりあえず俺を呼んだって事は俺の番って事でいんだよね?」

「もちろんです!最後を飾ってください!」

そう言って香澄は俺をステージに引っ張り出した

俺はすぐさま準備を整えてマイクを通して話し出す

「ご紹介に預かりました光です今日はゲストとして最後を飾らせてもらいますまずは1曲聞いてください

空の青さを知る人よ」

俺は演奏を始める最初の数秒は有咲のキーボードを借りて

片手でキーボードを弾きすぐにギターに切り替え歌い出す

『全然好きじゃなかったホラー映画とキャラメル味のキス

全然好きになれなかったそれなのにね

今は悲鳴をあげながら君の横顔を探している

空虚な心の落し穴暗すぎてなにも見えない

根拠なんて一つもないのにさ身体が走り出してく

赤く染まった空から溢れ出すシャワーに打たれて

流れ出す浮かび上がる1番弱い自分の影

青く滲んだ思い出隠せないのはもう一度同じ日々を

求めているから』

俺は歌うただひたすらに空の色と俺達の心情や日常を重ねながら

『全然好きじゃなかったほら、あの呼び方

漫画の主人公みたいで

全然好きになれなかったんだそれなのにね

今も似た言葉に身体が動くよ皮肉な思い出なのさ

何回も右往左往してみても暗すぎて何も見えない

そうかいまだ隠れているのかい飛び出しておいでメモリー

高く掲げた掌届く気がしたんだ確かに回り出す襲いかかる

悪魔の顔をした奴らが会いたい人に会えないそんな悪夢を

雲に替えて食べてやるよ悲しくなるから

いつも いつも いつも いつも 君が 君が 君が 君が

最初にいなくなってしまう

なんで なんで なんで なんで 僕に 僕に 僕に 僕に

さよならも言わずに空になったの?』

 

ポピパ視点

「あの曲ってさなんか懐かしい気持ちにならない?」

「あぁなんかわかるかも、今よりも子供の頃の本当に純粋な気持ちってのかな、そんな気持ちにさせてくれるよな」

「わかるかも〜私は初めてギター買った時の事なんか思い出したし」

「お姉ちゃんと初めて一緒に演奏した時を思い出したよ」

「私はまだ前のバンドにいた時のことを思い出したな」

本当に私達が懐かしいって思えるような曲だった

 

『赤く染まった空から溢れ出すシャワーに打たれて

流れ出す浮かび上がる1番弱い自分の影

青く滲んだ思い出隠せないのは

もう一度同じ日々を求めてるから

君が知っている空の青さを知りたいから

追いかけている追いかけている 届け』

俺は軽く深呼吸してから話し出す

「楽しい時間ってあっという間で俺に残された時間も今日は後、1曲分だけです。だから、今日という日が終わっても笑い合える明日が来るようにこの曲を歌います聞いてください

明日はきっといい日になる」

『明日はきっといい日になるいい日になる

いい日になるでしょう

 

くたびれた顔で電車の中揺られてる人を見た

勇気を振り絞って席をゆずってみた

「大丈夫です」と怪訝そうに断られたそのあと

きまり悪そうに一人分空いたまんまのシート

まぁいっかと割り切れなければ とっておきの笑い話にしようそうさ

明日はきっといい日になるいい日になるいい日になるのさ

笑い合えたらいい日になるいい日になるいい日になるでしょう』

いつの間にか皆が手拍子をしているでも俺にはその音は聞こえない、明日という日に向けて声を届けるように歌っているから

『悲しみはいつも突然の雨のよう

傘も持たずに立ち尽くす日もある

降られて踏まれて地は固まるそこに陽がさせば

虹が出るそうだ

明日はきっといい日になるいい日になるいい日になるのさ

どの出来事も君を彩る絵の具になる絵の具になるでしょう』

 

ポピパ視点

「なんか明日が待ち遠しくなるね」

「そうだね、懐かしい気持ちになってその気持ちを忘れないまま明日を待つのってなんか良いね」

「そうか〜?」

「有咲は明日が待ち遠しくならない?」

「なんねーな、だってさ今日が終われば必ず来るじゃんか」

「まぁそういう考え方も出来るよね」

先輩が最後に選んだ曲に皆が聞き入っているどこか懐かしい気持ちを抱えながら

『思い通りの人生じゃないとしてもそれも幸せと

選ぶことは出来る

まぁいっかと割り切れなければ

とっておきの笑い話にしよう

明日はきっといい日になるいい日になるいい日になるのさ

笑い合えたらいい日になるでしょういい日になるいい日になるのさ

今日よりずっといい日になるいい日になるいい日にするのさ

君が笑えばいい日になるいい日になるいい日になるでしょう』

 

「聞いてくれてありがとうございました!皆さんに今日よりもずっと最高の明日が来ることを願ってます」

そう言って俺は頭を下げると拍手が巻き起こる

俺は演奏を終えて帰り支度をして帰ろうとしているとポピパのメンバー達が俺を呼び止めた

「光先輩〜!待ってください!」

香澄に続くようにメンバー全員が集まってきた

「どうしたの?皆で見送り?」

「それもあるんですけど、あの!光先輩!」

「「「「「ありがとうございました!」」」」」

全員が頭を下げてきた、俺は少し戸惑ったが普通に接する

「頭をあげなよ、俺はただ軽く背中を押しただけだから、

そこから頑張ったのは紛れもなく香澄達だよ」

「でも、光先輩は私をまた陽の当たる道に連れ出してくれました!」

「それに私達に諦めない事の大切さを教えてくれました!」

「大袈裟だよ、俺は本当にちょっときっかけを作ったに過ぎないから、その後は間違いなく皆が頑張った結果だよ

じゃあね」

俺はその場を後にする、後は香澄達がこの先を決めるだろう

俺はそう思いながら自宅への道を進む

その後俺は自宅に帰り1度着替えると最近はずっと部屋でしか弾いていなかったギターに手を伸ばす

「また一緒にやろうぜ相棒」

そう言って俺はそのギターをケースにしまい背負うと家を出るこの後のSPACEでのLIVEに向けて俺は新たな1歩を踏み出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ポピパ編一応完結です。この後もSPACEでのLIVE編を書いていきますので正確にはポピパ結成編の完結ですね次回は光君がSPACEでLIVEします
そして一応触れておくと気が早いんですが次回作アンケート
を実施してます。
僕らが理想とする音へは主人公は変わらず光君でストーリ設定などが違いますし花咲川に通います
そしてもう1つの空に憧れた少年とバンド少女達は
最初に予定していた作品のタイトルを変えただけですどっちが読んで見たいかまたは気になるか答えてくれたら嬉しく思います。それではまた次回

次回「ラストライブの知らせと始まりの音」

シーズン3の内容いくか二学期編挟むか

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