僕等が奏でる歌と音   作:凌介

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夏休みが終わりこれから始まる二学期に光を待っているのは果たして…


二学期&カバーLIVE編
第21話二学期開始と文化祭


今日もまた俺はスマホのアラームで目を覚ます

「あぁ〜眠い!休みの間はもう少し遅い時間に起きてたか

らそのせいだけどさ」

ぶつくさいいながらも起きて制服を持って一度居間に行き制服類を置いて洗面所に向かい顔を洗い寝癖を治してから台所に向かい朝食の準備をして居間に行きテレビを付けて天気予報と音楽ランキングをチェックする

「音楽ランキングは変わりないか、テレビにはあんまり出ないけどKANA−BOONとか結構好きなんだけどな〜」

そういいながら朝食をとりその後使用した食器を洗い終えてから制服に着替えて貴重品を持って家を出る今日は午前中だけなので楽器は置いていく

イヤホンをして音楽を聴きながら自転車を漕いでいく

「風が気持ちいいな〜今くらいの風なら良いんだけど、冬だと風が冷たくて顔が痛くなるからな〜」

そういいながら自転車を走らせて学校に向かう学校に着くと校門から校舎を見上げる

「学校来るのも久々だな〜」

そう言って自転車から降りて自転車を押して自転車置き場に向かい自転車を置いてから校舎に向かって歩き出す

校舎に入り靴を履き替えてから教室に向かう途中聞き慣れた声が聞こえ駆け寄ってくる

「おっはようひ〜くん!久しぶり〜!」

俺は駆け寄ってくる日菜を抱きとめる

「おはよう日菜、朝から元気だね」

「久々の学校だし、二学期開始と同時に文化祭もあるからね〜」

「そうなの!?休み明けって実力テストとかじゃないの?」

「テストもあるけど、テストは3教科だけだから明日また午前中だけでやるんだってさ夏休みのしおりに書いてたよ?」

「そこまで見てなかったよ」

「そっか、ところでひ〜くん今日楽器は?」

「学校午前中だけだし、置いてきた。午後からはcircleでバイトだし、その時に持っていくつもり」

「そっか、じゃあ今日はひ〜くんの演奏聞けないんだ」

「今日はともかく明日はバイトないし、路上ライブでもしようかなって思ってたけどね」

「じゃあ、聞きに行こうかな?」

「そうは言うけど日菜、仕事は大丈夫なの?」

「今日と明日は夕方から練習だから大丈夫だよ!」

「なら、いんだけどさ」

俺達は話しながら教室に着くと既に友希那とリサが来ていた

2人は俺達に気付くと軽く手を振って北ので手を振り返して挨拶する

「おはよう2人とも、今日は早くない?」

「いつも通りよ」

「そうかな?」

「そうよ」

「まぁまぁ、その辺はいいじゃん!改めておはよう光、日菜もおはよう」

「うん、おはようリサちー友希那ちゃんも」

「えぇ、おはよう」

それぞれが挨拶を交わしその後は皆で他愛ない話していると先生が教室に入ってきた

「はい、席に着いて、ホームルーム始めるよ」

先生の一声で俺達はすぐに席に着き今日明日の簡単な連絡事項の説明を受けると始業式に参加するために整列する

そうして体育館に移動して始業式に参加するが正直退屈で仕方ない校長の話なんかも話半分に聞いているといつの間にか校歌斉唱となり、俺は適当に歌い流しその後始業式が終わり教室に戻ると課題等を提出した後明日のテストの事、そして文化祭の準備の連絡を伝えられその日は終了となった

時計を確認すると11時を少し過ぎたくらいだったので俺はイツメンのメンバーに声をかける

「3人とも時間あるならお昼どっかで食べていかない?」

「なら、光の家一択ね」

「だね〜超久しぶりにひ〜くんの手料理食べたい!」

「それには賛成するな〜」

「まぁ下準備は出来てるし唐揚げでいいならすぐできるけど、それでいい?」

「問題ないわ」

「あたしもいいよ〜」

「アタシも大丈夫」

3人が大丈夫だと言うので俺もOKして俺達はとりあえず昇降口に向かうとAfterglowの皆とあった

「やぁ、皆、これから帰り?」

「そうですよ、光さん達もですか?」

「うん、まぁね」

「あたし達はこれから皆でお昼食べに光の家に行くとこなんだよね〜」

「まぁ、一応ね」

「一応もなにも確定事項じゃない」

「いやまぁ、そうなんだけどさ、せっかくだから皆も来る?」

俺は皆にそう提案するとAfterglowのメンバーは顔を見合わせ話し合う

「どうする?行く?」

「行っても良いかな、私は」

「アタシも別に良いかな」

「モカちゃんも異議な〜し」

「私も別にいいよ」

「光さんは良いんですか?アタシ達も行って」

「別に構わないよ、大勢の方が楽しいしね友希那達もそれでいい?」

「別に構わないよ、あなたの家に行くのだし決定権はあなたにある訳だし」

「だね〜あたしも別にいいよ」

「うん、アタシも別に問題ないかな」

「なら、決まり!皆で行こう!」

そう言って俺達は昇降口を出て校門に向かう俺は自転車を取ってきてから改めて皆と合流して俺の家に向かう

「そう言えば光さんの家ってここからどのくらいなんですか?」

「15分から20分くらいかな?まぁ自転車だしそんなもんかな?」

「じゃあ徒歩30分圏内なんですね!アタシ達は皆徒歩なのでちょっと羨ましいです」

「自転車通学しないの?」

「地味に不便というかなんというかで」

「あぁ、なるほどね確かに移動だけなら良いけど、あちこち行くなら電車とかの方が楽か」

「そうなんですよね」

「でも、徒歩だと何かと不便じゃない?」

「時と場合によるわね」

「それはあるかな」

「まぁ、結局は適材適所か」

「なんだか使い方間違っている気がするけれど、まぁそんなところね」

そう話していると俺の家の前に着いた

「ここだよ!俺の家ここのマンションの一室」

「へえ〜すごいとこ住んでるんですね」

「でも、蘭の家の方が凄くない?」

「たしかに〜」

「だよな」

「そうだね」

「そんなに凄いの?蘭の家」

「ただ広いだけですよ!」

「俺、行ってみたいな、それに華道の名門なんでしょ?華道も教わってみたいしね 」

「やめておきなさい、あなたそれ以上自分のスペックを上げてどうするのよ」

「俺、そんなにスペック高くないからね!精々演奏が少し上手いくらいでさ」

「光、断言するけど、それはない!アタシ達よりも演奏上手くて面倒みも良くて普通の料理だけじゃなくてさ、ケーキだって作れるでしょ?」

「それに勉強もそれなりに出来るもんね〜」

「日菜には適わないよ!張り出し組の1番両端が日菜と俺だしさ」

「張り出し組ってだけで凄いって自覚しよう光」

「普通は張り出し組って凄いことですよ?」

「勉強なんてやって役に立つのは国語と英語くらいなもんで他は殆ど役に立たないって!つか早く家に行こうよ」

そう言って俺は自転車を駐輪場に止めた後階段を上がってエレベーターを待って上の階に上がり俺の部屋の前まで歩いていき、俺は部屋の鍵を開ける

「とりあえず、皆入って」

俺は自宅に皆を招き入れる

各自がおじゃましますと断りを入れて玄関から居間に入っていく、全員が入ったのを確認し俺は扉を閉めて羽織っていたブレザーを脱ぎネクタイを外すとたまたま近くにいた友希那に声をかける

「友希那〜悪いんだけどさ、このブレザーとネクタイ俺の部屋に持って行ってくれない?」

「仕方ないわね、ほら貸しなさい」

「ごめん、助かるよ」

そう言って俺はブレザーとネクタイを友希那に手渡す

「あの!光さんの部屋見ても良いですか?」

突然のひまりからの提案に多少驚きはしたものの俺個人は見られて困るものはないのでOKする

「別にいいよ友希那について行って見てきなよ見て楽しいものは無いかもしれないけどね」

「でも、楽器は置いてますよね?」

「あるよ、部屋に置いてるから、気になるなら見てきなよ」

「良いんですか?」

「さっきも言ったけど、見られて困るものもないしね、俺はこれから油使うし手が離せないから、友希那達に連れてってもらって」

俺は冷蔵庫から揚げる状態にしておいた鶏肉を取り出すと油を火にかけて温まるのを待つ間に味噌汁を作っていく

「お味噌汁のいい匂い」

そう言って日菜が寄ってきた

「まだもう少しかかるけど、先に味噌汁だけでも食べる?」

「できるまで待つよ」

「じゃあこれから油使うからはねたら大変だから少し離れててくれる?」

「は〜い、あたしもひ〜くんの部屋行こう!」

そう言って日菜は俺の部屋の方に向かった

「光、なんか手伝おうか?さすがに何もしないのもさ」

「じゃあ、全員分の皿用意してくれる?後、古新聞が大量にあるから、皿に敷いていってくれる?」

「OK!」

そうして2人で作業を進めていく中俺の部屋に行ったメンバーはというと

 

-光の部屋-

 

光さんからOKが出たので皆で光さんの部屋に行くと部屋にはアコギを含めてギターが三本とベースが2本キーボードが2種類あり他にも漫画や小説が沢山並び音楽関係の雑誌も沢山あった

「これ全部光さんの私物なんですよね」

「そうよドラムはクローゼットの下に入っているし他にも光はバイオリンを持っているわ」

「やばくないですかそれ!?」

「凄過ぎなんですけど…」

「ひかるん先輩凄〜い」

「わたし、バイオリン弾いてる光さんみたいな〜」

「私も見てみたいけど…光さん弾いてくれるかな?」

「本人に聞いてみなさいな」

「あたし聞いてみよう!」

そう言って日菜先輩は部屋から出て行ったのでアタシ達もそれに続き部屋から出るとお昼の準備が完了していた。

「ちょうど出来てるよ!さぁ座って座って」

そう言って光さんは料理を運んでいるのでアタシ達も手伝ってテーブルに運び着席する

「全員行き渡った?」

俺が問いかけると全員が頷いたので俺は両手を合わせて

全員揃っていただきますと言ってから食べ始めると皆舌鼓をうっている

「気に入った?」

俺がそう問いかけると皆が皆頷く

何やら食べるのに忙しそうだ

俺は一足先に食べ終えたので冷蔵庫からフルーツケーキを取り出し切り分け食べ終えたみんなの所に運ぶ

「皆、まだ食べられるかな?フルーツケーキがあるんだけど」

「食べる!絶対食べる!デザートは別腹だよ!」

「あたしもあたしも!」

「私もいただくわ」

「皆は?」

「皆、いただきます」

「じゃあ、はい、どうぞ」

俺は全員にケーキと一緒にカフェオレを配る

そうして食べながら話していると話題が明日のテストとその後に行われる文化祭の話になった

「光さんは文化祭で演奏するんですか?」

「さぁ?クラスの出し物次第だね 」

「多分光は何かしらさせられるよ?執事とか?」

「それ多分だけど、リサが見たいだけだよね?」

「バレたか!」

「じゃあ、ひ〜くんがクラスで演奏?」

「えぇ〜どうせやるなら体育館のステージでやりたいな」

「ん〜じゃあ、ひ〜くんのバイオリン演奏をクラスでやるってのは?」

「却下!人前で演奏出来るほどまだ弾けないからね」

「じゃあ、今だけ聞くのは?」

「人に聞かせられるくらい感覚戻ってないからね、それにまだまともに弾ける曲は2曲しかないし」

「ぶぅ〜、どうしてもダメ〜」

「今回は諦めて」

「じゃあ、一緒に演奏は?」

「体育館のステージでやるなら良いけど、2人ギターよりは俺がキーボードとボーカルした方が良くない?キーボード弾けるのってこの中で言ったら俺とつぐみくらいじゃん」

「確かにそうですね、なんなら私がキーボード弾いても良いですよ?」

「いや、俺がキーボードやれば2年生の有志でバンド出来るんだよね、だから、やるなら俺がキーボードで友希那をボーカルに据えればイケんだけど、どう?友希那」

俺は友希那に話を振ると友希那は少し考える表情を見せた後返答した

「貴方もボーカルをやるなら考えてもいいわ、その代わりやるなら選曲は任せるわよ」

「じゃあ、とりあえず予定って事で良いかな?」

「そうね、ちなみに美竹さん、貴方達は出るのかしら?」

「一応出ようよ思ってますけど、クラスの出し物次第ですね

あんまり忙しいヤツだと文化祭そのものが見に行けなくなるので、あんまり大変そうなのは提案しないつもりです」

「まぁ、当でしょうね」

「でもさ、とりあえずは目先の実力テストじゃない?」

「だね〜」

「皆は大丈夫そう?」

俺はAfterglowの皆に問いかける

「まぁ、アタシはそれなりに」

「大丈夫〜」

「まぁ、ぼちぼちです」

「私も、それなりって感じです」

「まぁ、やれることはやりましたから 」

とそれなりに自信がありそうな返答が返ってきた

「光さん達はどうなんですか?」

「俺個人は大丈夫だろうし日菜も大丈夫だし、リサも問題は無いよね?友希那も期末だとアレだけど、実力テストなら大丈夫だと思うしイけると思うよ」

「まぁ、大丈夫だね」

「アタシも大丈夫だね」

「光の言う通りよ」

「だってさ」

俺はそう返答すると皆は納得の表情を浮かべていた

俺はチラリと時計を確認すると13時を少し回ったくらいだった、バイトは15時からなのでまだ少し時間がある

「友希那、今日は練習あるの?」

「全員が集まれるのが15時だからその時間にcircleに集まるわ、貴方もバイトはその時間からなのでしょ?」

「そうだよ、どうせ練習見ることになるだろうから聞いたんだよ」

「だと思ったわここからなら14時30分にここを出発すれば問題ないわ」

「そっか、Afterglowも来るでしょ?」

「交代で光さんが練習見てくれるなら」

「もちろんいいよ、日菜はどうする?」

「今日はあたしも行くよ!」

「練習するの?」

「ん〜それでもいいんだけど、ひ〜くんが練習するなら練習してる姿を見てみたいんだ」

「まぁ、練習するかはわかんないけど、暇潰しにはなるだろうし、日菜もギター持ってきなよ」

「じゃあ、後で家まで送ってね〜」

「じゃあ、ちょっと早めに家出ないとな〜」

そう言いながら俺は立ち上がり食器を片付け始める

「光、手伝うよ」

「私も手伝います」

リサとつぐみが手伝うと言うので俺はお言葉に甘える事にした

「じゃあ、お願いしようかな、俺が洗うから食器拭いて仕舞ってくれる?」

「OK!」

「任せてください!」

「光さん、アタシ達も手伝いましょうか?」

「いや、俺含めて3人いれば事足りるから、俺の部屋にある漫画でも読んでて、小説でもいいし、まだ出発しないから好きにしてて」

「…わかりました。ちなみにギターとか触っても大丈夫ですか?」

「アコギと黒いのなら良いよ」

「もう一本ありましたけど、あれはダメなんですか?」

「あれは、俺がずっと一緒に演奏して来た相棒なんだよね、だから、あんまり他の人に触って欲しくないんだ」

「そうなんですか…わかりましたじゃあ色々見せてくださいね!」

「どうぞ」

俺が許可を出すと蘭達は俺の部屋に入っていき日菜は居間でゴロゴロしている。俺はその光景を見て日菜に声をかける

「日菜、せめてブレザー脱いでゴロゴロしないとシワになるよ!それに脱ぐなら忘れないでよ!」

「大丈夫〜それよりもひ〜くんなんか映画見てもいい?」

「今からだと全部見れないしドラマにしとけば?」

「それもそっか!じゃあ、なにかオススメ教えて〜」

「色々あるけど、恋仲でも観てたら?主題歌君がくれた夏だしさ」

「じゃあ、それにしよう」

そう言うと日菜はディスクを取り出しDVDプレーヤーにセットして再生し始める

俺達の方も手を休めずに俺が洗ってリサが拭き取りつぐみが片付ける作業を繰り返し1人でやるよりも数倍早く終わった

「ありがとう、手伝ってくれて助かったよ」

「別にいいよ、ご馳走になったしね」

「はい、それに普段家でもやってるので平気です」

「ありがとう、まだ時間あるからくつろいでて」

「じゃあ、アタシは日菜と一緒にドラマでも見よう」

「私もそうします」

そう言って2人は居間に行きくつろぎモードの日菜と一緒にドラマを見始める。俺は部屋に行ったメンバー達の様子を見に行くと友希那は小説モカと巴は漫画を読んでいて蘭とひまりは俺のギターとベースを触っている。そして友希那が俺に気付き話しかけてきた

「あら、光、後片付けは終わったの?」

「終わってるから様子見に来たんだよ」

「それもそうよね、それよりもたまたまあなたのベットの枕元にあったこれを読んでいたのだけれど、続きは無いのかしら?」

友希那が読んでいたのはようこそ実力至上主義の教室へだった、これまた賛否両論が極端なものを読んでるなと思いながら俺は答える

「本棚の奥にあるよ、ちょっと待ってて」

そう言って俺は続刊を全て出てきた

「これで全部かしら?」

「今発売してるのはね」

「そう、借りても構わないかしら?」

「良いけど、貸してる漫画は読んだの?」

「まだだけれど、こっちも気になるわ」

「まぁ、いんだけどさモカと巴は何読んでたのって…2人とも少女漫画読んでたんだ、巴は意外と少年漫画の方が好きそうなんだけどね」

巴は顔を上げて言った

「さっき友希那先輩にも同じこと言われました、こう見えても恋愛漫画とか結構好きなんですよ!今読んでるのも作風は好きですね」

「その漫画の彼氏意外と最低でしょ?」

「えぇ、まぁ、でも一応キャッチコピーって言うかがあなたもきっと最低最悪の彼氏に恋をするですしね、なんだかんだいいながらもお互いがお互いを嫌いになれないところとか結構好きなんですよ」

「なるほどね、モカはオオカミ少女と黒王子か」

「嘘から始まる恋もあるのだ〜それに腹黒ドS王子様がかっこいい」

「意外とそういう系好きなの?それならこれとかは?」

俺はそう言って花にけだものを進めてみると

「それはひ〜ちゃんが好きって言ってた〜個人的には竜生君が好き〜」

「あの天才君ね!それでいてバカ呼ばわりされてるのが彼の良いとこなんだろうけどね」

「後、凄く一途〜」

「わかる!」

そうしてモカと少しの間漫画の話で盛り上がっていると蘭から声がかかった

「光さん、ちょっといいですか?」

「どうしたの?」

「たまたま光さんのウォークマン借りてたんですけど、光さんここに入ってるbacknumberの曲全部弾けるんですか?」

「ウォークマンに入ってるのは弾けるよ 」

「HAPPYBIRTHDAYかクリスマスソング聞きたいんですけど」

「俺はそれを誰に向けて歌えばいいの?俺の誕生日は過ぎたしクリスマスはまだまだ先だよ?」

「じゃあせめてオールドファッションかハッピーエンドを」

「なんで俺?蘭に歌ってもらえば?」

「光さんに歌って欲しいのに〜」

「せめて大不正解か怪盗じゃダメなの?高嶺の花子さんなら歌っても良いけどさ」

「じゃあ、文化祭のステージでbacknumber歌ってください!」

「考えておくよ!蘭は?リクエストあるの?」

「水平線とか?」

「一度backnumberから離れない?」

「じゃあ、コンプリケイションで!これが聞きたいです。出来ればアタシもハッピーエンドとかは聞きたいんですけど、」

「まぁ、高嶺の花子さんなら歌ってもいいし、どのみち出るなら友希那と歌う曲も考えないと」

「どのみち出るなら曲はあなた次第よ、それに文化祭もだけれど月末には修学旅行もあるのだから9月はイベントが多いわよ、光」

「マジで!?そうしたら蘭達筆頭にお土産もこの先考えないとな〜」

「当面は目の前の文化祭よ、クラスの出し物やステージ等々考えることは多いわ」

「明日のテストもね」

俺がそう言うと友希那は嫌なことを思い出したと言わんばかりに俺を睨む

「友希那、お願いだから睨まないでよ!黙ってると一段と凄みがあるんだからさ!」

「誰がそうさせるのよ」

「アッハハ...なんか、ごめん」

俺は頬を掻きながら謝罪する

「ペナルティとしてcircleでの練習見る時間を追加するわ光」

「なんのペナルティにもなってなくない?」

「circleのステージで本格的に練習するから私達とAfterglowの練習を見るのだからちょっとした罰ゲームでは無いの?なんなら他のバンドも呼んであげましょうか?」

「はいはーい!じゃあ、あたしパスパレのみんな呼ぶよ〜?」

「まずもって来れるのかしら?」

「千聖ちゃんはわかんないけど、他の皆は大丈夫じゃないかな?」

「とりあえず、現状維持でお願いします。Roseliaはかなり本格的に練習見ないとだし、Afterglowも技術向上に抜け目ないしステージでやるなら俺が大変だよ!なんのペナルティにもなっては無いんだけど、手間が増えるって!」

「その手間を惜しまないのではないの?」

「そりゃ、俺が役に立てるならね、でも、一気に見れるのは2バンドが限界だって話」

「なら最初からそう言いなさいな、とりあえずそろそろ移動した方がいいのではないかしら?」

言われて時計を確認すると確かに14時を過ぎている

「確かに、そろそろ移動しようか?つっても俺、1回着替えないとだから居間に行ってて貰えませんかね、お嬢さん方」

「別に気にしないから着替えればいいじゃない」

「俺が気にするから、上だけならともかく下も着替えたいので、居間に行っていだだけませんかね友希那さん」

「友希那先輩、一応光さんの意見尊重しましょうよ、一応光さんの部屋なんですし」

「だよね、こればっかりは蘭に賛成」

「じゃあ、居間に行きますか」

「ほいほーい」

蘭達はとりあえず居間に行ってくれたので一安心だが友希那はどうやら本を読むのに忙しくてそれどころでは無いらしい

仕方なく俺はワイシャツを脱ぎポロシャツに着替えてからピアスを付けて軽くワックスで髪を後ろに流す

「髪、切らないの?大分伸びてるじゃない」

「ピアスの穴隠すために伸ばしてるからね〜まぁ軽く梳いてもらうくらいだから」

「いっそバッサリやったらもう少し爽やかなのではない?」

「逆に想像つく?俺の短髪って」

「言われてみるとあんまり想像つかないわね」

「でしょ、まぁ、そのうち気が向いたらバッサリやっても良いかなとは思うけどさ」

「その機会を楽しみに待つことにするわ、さぁ、行きましょう」

そう言って俺の準備が完了したのと同時に友希那も立ち上がり本を持って部屋を出て居間にいるメンバーに声をかける

「皆、そろそろ移動するよ」

「待って、もう少しでこの話が終わるから」

「あぁ〜はいはいそれ終わったら移動するから準備してね」

「了解」

そうしてドラマが終わると皆そそくさと立ち上がる

「続き気になるんだけど、仕方ないか〜」

「アタシも同意だよ」

「いや、正直アタシ等も同じですよ」

「DVD貸してあげるから日菜とリサが見終わったらAfterglowの皆で観てから返してくれてらいいよ」

「いいの?やった〜!」

日菜はDVDをプレーヤーから出してケースに戻しそのドマラのDVDをカバンに入れたのを俺が確認した後玄関に向かう

「忘れ物ない?」

全員に向け問いかけると全員が頷いたので俺達は家を出る

「じゃあ、俺は一度日菜と一緒に日菜の家に行ってギター持ってくるから先行ってて」

「わかった、行ってるね」

「光さん、また後で」

「うん、また後でね、日菜、後ろ乗って」

「は〜い」

俺は日菜を自転車の後ろにのせて走り出す

「そういえばひ〜くん」

「何?」

「今日は演奏しないの?」

「しばらくは控えないとかな、文化祭で演奏するなら尚更ね」

「そっか〜、じゃあさじゃあさ!もっと寒くなって冬休みに入ったらまた一緒に星観ようよ!それでねまたひ〜くんに演奏してもらうの」

「夏休みが終わったばっかなのに気が早いね、まぁ、良いんだけど」

「その時はこころちゃんも呼ぼうよ」

「こころが良いって言えばね、まぁまだまだ先の話だし予定って事で良いかな?」

「そうだね、まだ先だもんね」

そう話しているとあっという間に日菜の家に着いた

自転車から降りると日菜はギターを取りに家に入っていき

ギターを持って戻ってきた

「お待たせひ〜くん」

「待ったうちに入らないからいいよ、さぁ、行こう」

「うん! 」

俺はまた日菜を自転車の後ろにのせて走り出す

自転車を走らせていると後ろに乗っている日菜が話しかけてきた

「ひ〜くん、聞いてもいい?バイオリン演奏できるのになんで聞かせようとしないのかさ」

「大した理由は無いよ!とりあえず、まともに演奏できる曲がまだ2曲しかないってのとしばらく弾いてなかったからまだ全然スムーズに弾けないんだよ!自分の演奏がノイズみたいでさ、だからまだせめて今弾ける2曲を最低限スムーズに弾けるようになったら皆に聞いてもらおうとは思ってるよ」

「そっか、じゃあいつか聞けるの楽しみにしてるね〜」

「まぁ、そのうちね」

そうして話しているうちにcircleに到着し店内に入る

「こんにちは」

「光君いい所に、ステージ使うから機材準備頼める?」

「良いですよ、とりあえず着替えてくるのでそれからで良いですか?」

「うん、お願い」

「わかりました」

俺は一度スタッフルームに着替えに行き、その後一応自分のギターを持ってステージに向かうとAfterglowとRoseliaが既に待機していた

「やっと来たわね光」

「ステージの機材調整お願いね」

「了解、じゃあ、準備するね」

俺は機材の場所等々細かく確認してから音響ルームに入りOKのサインを出すと友希那達は本格的な調整を始める

「証明をもう少し落とせるかしら?」

「ちょっと待ってて」

俺は薄暗くなるギリギリまで証明を落とす

「これでどう?」

「リサ、紗夜2人とも手元は見える?」

2人は楽器を鳴らしてから頷く

「燐子とあこは大丈夫かしら?」

「大丈夫です!」

「こっちも問題ありません」

友希那が俺に向けOKのサインを出してたのに

「少し大雑把に音出してみてくれる?音響確認するからさ」

俺はそう言うと1人ずつ音を出していく

「少しだけ音量上げるからまた1人ずつ音を出して見てくれるかな、友希那も適当に発声してみて」

俺は音を聞いて音量を上げ下げしてこっちからもOKサインを出すと友希那は頷きメンバーを見回すと皆も頷き返す

「それじゃあいくわよ!LOUDER」

そして曲が始まると俺は一人一人にスポットライトを当てて全体の演奏に照明効果を織り交ぜていく

そして友希那達RoseliaはLOUDER、BLACKSHOUT FIREBIRD

熱色スターマインそしてカバー曲のCHAIN、雲雀と演奏した後一旦休憩をとる、俺は音響ルームから出て声をかける

「皆お疲れ様、全員凄い演奏だったよ」

「よく言うわよ、私達は普段の練習よりも本番に近い雰囲気で練習していただけなのにまるでLIVEが終わった後のような高揚感があるのはあなたがそう仕向けたのでしょ」

「俺は照明とか音量の調整を細かくやってただけで特別な事はしてないんだけどね」

「いや、絶対光の細かい調整が影響してるって!してないなら普通に練習した後とそんなに変わんないはずだよ」

「それだけ集中してたってことじゃないの?」

「確かに集中はしていました本番に近い雰囲気で練習なのでそうもなります、でもここまでの高揚感はLIVEでしか得られませんから光のもたらした何らかの影響は否定出来ないかと思います」

「そうかな〜?」

「光兄ぃが照明とかの機材また弄ったとか?」

「いや、その辺はなんもしてないよ」

「だとしたら、やっぱり光君が照明等の調整を細かく調整したおかげかと 」

「特別な事はしてないつもりだけどね」

「まぁ、光はハイスペック男子だからね〜 」

「違うし!俺いつの間にハイスペック男子になったの?」

「自覚ないのかしらあなた?」

「あってたまるかっての!」

「勉強、料理、演奏、どれをとってもその辺の方よりは上手かと」

「光兄ぃが作ったケーキ美味しかったしね〜、後、合宿の時のご飯も」

「確かにそうだね、合宿はカレーメインだったけど飽きることは無かったですし」

「確かにねご飯も、お菓子もかなり美味しいよねアタシも料理得意なつもりだけど、光に適う気はしないし」

「大袈裟だって!普通だから」

「そうは言うけれどね光、あなたは少なくとも私達の周りにいる男子の中では頭一つは抜けているわよ」

「こんなもんじゃん?普通だよ」

俺は普段から自分にできる事を最大限にやっているだけなのでハイスペックだなんだと言われても自覚などない

そんな事を思っていると蘭とひまりが呼びに来た

「光さん、そろそろアタシ達の練習も見てください」

「そうですよ!約束じゃないですか!」

「今、行くよ!」

そう言って俺は再び音響ルームに入り照明を点灯する

「光さんもうちょい明るくても平気です」

「はいは〜い」

俺は照明の明るさを少し上げる

「皆手元見える?」

みんなに問いかけると全員が頷く

「じゃあ、軽く音出してみてくれる?蘭も適当に発声してみてよ」

俺は全員の音を聞いて音量を調整し皆にOKのサインを送る

「じゃあいつも通りのBrandnewdaysからいきます!」

そうしてAfterglowの皆も5曲程演奏した後またRoseliaと交代して俺はまたRoseliaの練習を見る

そうして俺はAfterglowとRoseliaの練習を交互に見たあと練習後にそれぞれ簡単なアドバイスをしてから軽く休憩をとる

「さすがに2、3時間ぶっ続けだとちょっと疲れるな〜」

「ひ〜くん大丈夫」

「あぁ、大丈夫だよ、全然構ってやれなくてごめんね」

「見てるのも十分楽しいし良いよ」

「なら、いんだけどさ」

「ところでひ〜くんこの後ってどうするの?」

「皆まだ練習するならまだ付き合うけど、しないなら俺個人が練習がてらに歌うつもり」

「だってさ〜皆どうするの?」

日菜が休憩している面々に声をかけると全会一致で俺の演奏を聞くとの事だったので俺は仕方なくアコギを出して肩にかける

「えっと、とりあえずこれから演奏するけどさ、アコギ出し弾ける曲も多少限られるとは思うんだけど

なにかリクエストがあれは受け付けるけど、なんかある?」

俺が問いかけると珍しく紗夜が手を上げて発言する

「あの、よろしいですか?私からリクエストしたいんですけど…」

「珍しいね紗夜が自分からリクエストするなんて」

「そうね、普段はしないものね」

「まぁ、でも、なんと言いますか、今、ここにいる皆さんにも聞いて欲しい曲がたまたまあったので」

「えっと、それで?なにを演奏したらいいのかな?」

「はい、前に歌ってくれた絆をもう一度聞かせてください」

「あぁ!あの曲ね!確かに、今、ここにいるメンバーにはピッタリかもね」

「じゃあ演奏するね!聞いてください 絆」

俺は演奏を演奏を始める、思えばこの曲を演奏するのは久しぶりだと思いなが歌っていく

 

『先のことどれ程に考えていても本当のことなんて誰にも見えない空白?心に何かがつまってあやまちばかりくり返してた1歩づつでいいさこの手を離さずに共に歩んだ日々が生きつづけてるからボロボロになるまで引きさかれていてもあの時のあの場所消えないこの絆』俺は前回日菜と紗夜の2人に向け

歌った曲を今度は皆に向けて歌っていくバンドによって絆の形は様々だけどそれを大切にして欲しいと思いながら歌っていく

『流れゆく時間(とき)の中 失わぬようにすれ違いぶつかった本当の気持ち心に染みてくあいつの想いに出逢えた事が求めた奇跡立ち止まることさえ出来ない苦しさの中に見えた光つながっているからうそついたっていいさ涙流していいからあの時のあの場所消えないこの絆』

演奏を終えると皆シンとしていたので俺はそのままアコギで空の青さを知る人よを演奏する

特に意味は無いがアコギで弾きやすい曲を選んだつもりだ

そして演奏が終わると紗夜が話しかけてきた

「光君、2曲とも素敵でした、それであの、あの時の曲をまた歌って貰えませんか?」

「良いよ、その他にもじゃあさらに追加で1曲演奏しようかなアコギだからできる曲は限られるけどさ」

「じゃあ、あれがいい!明日はきっといい日になる!」

「じゃあ、1曲ずつね」

そう言ってまずはひまわりの約束、瞳と演奏し最後に明日はきっといい日になるを演奏した

「いや〜なんて言うか、ある意味感動だね、光がアコギ弾くレアな姿見れたしなんかいい意味で励まされたって感じ」

「そうね、それにしても、貴方が歌えるカバー曲は無限なのかしら?」

「そんな事ないけどね、まぁとりあえず、今日はこのくらいにしとくよ、俺はまだバイトあるけど、皆は?」

「もう少し休憩してから上がろうと思います」

「私達はもう少しやっていくわ」

「じゃあ、もう少しRoseliaの練習に付き合わないとだね」

「よろしくお願いするわ」

「はいよ」

その後俺はRoseliaの練習に付き合い、その後ステージと客席周りの清掃をして上がる時間となった

「まりなさん、今日はこれで失礼しますね」

「はいはーい、お疲れ様またよろしくね」

「わかりました、お疲れ様です」

そう言って俺はcircleを出るとRoseliaのメンバーと日菜が待っていた

「光、駅まで一緒に帰ろ」

「私達を駅まで送った送り届ける義務をわすれてもらっては困るわよ」

「わかってるよ、さぁ、行こう」

俺は自転車を押しながら皆に歩幅を合わせて歩く

「光君、今日は私のリクエストを聞いてくれてありがとうございました。」

「別にいいよ、リクエスト聞くくらいなんでもないし」

「まぁ、光だからね〜」

「そうね」

「なんか、棘のある言い方だね2人とも」

「別に〜ねぇ友希那」

「普段通りよ」

「なんか不機嫌そうなのは勘違いかな?」

「リサ姉から不機嫌オーラが出てるのがあこにも見える」

「私もです」

「りさちーなんでご機嫌斜めなの?」

「別に不機嫌な訳じゃないよ!ただ、全員から1曲ずつリクエスト聞いても良かったんじゃないかなって思っただけで

今日は紗夜限定だったからさ」

「あぁ、そういう事、ならさ、文化祭でLIVEで1曲リクエスト聞くよ、それでいい?」

「じゃあ、ハッピーエンドを歌う事!」

「ん〜じゃあ、最初と最後に俺が歌う感じ?間に友希那と2人で歌う曲1曲入れて友希那にソロでも歌ってもらう感じでいい?」

「光がちゃんと曲を選んでくれるなら文句はないわ」

「まぁ、もうちょい先だけどね文化祭」

「光兄ぃ友希那さんと歌うの?」

「2年生有志でバンドやらないかって話になってるからね、俺がギターとキーボード両方担当することになるとは思うんだけどね」

「りんりんにキーボード弾いてもらうのは?」

「って言ってるけど、燐子はどう?」

「そう言われても…正直厳しいですよ、光君が入るなら私じゃあ役不足ですよ」

「いやいや、俺がキーボードオンリーならまだいんだけどさ、ギターもやらないとでプラスボーカルでしょ、正直ソロならまだしも有志のバンドってなるとね〜」

「光はギターボーカル件キーボードボーカルじゃないと、どうしても成り立たないのよ」

「って言うわけでお願いできない?俺が花咲川でLIVEした時みたいに、燐子が入ってもらうの」

「それだと、Roseliaが出た方が早い気がするのですがどうなのでしょう?」

「嫌よ!Roseliaとしては遠慮するわ」

「ですよね、そういうと思ってました」

結局結論が出ないまま駅に着き解散となった

俺は日菜と紗夜の3人で帰宅中だ

「光君、先程の話ですけれど、バンドはどのようになるのでしょうか?」

「ん?あぁ、多分俺と日菜でツインギターでドラムに麻弥さん、ベースリサ友希那が歌う時は俺がキーボード担当かな?」

「デュエットの際もキーボードですか?」

「いや、多分ギターかな?それかもしも燐子がOKしてくれるなら、俺は歌オンリー」

「えぇ〜つまんな〜い!ひ〜くんは必ず楽器やってよ!」

「曲によるからね一応」

「候補は出しているのですか?」

「まぁね、既にやる前提で話進んでるし、候補は決めてるよ」

「その辺はさすがですね」

「あっ!そうだRoseliaのメンバーにも出てもらおうよひ〜くん!それでRoseliaプラスひ〜くんで1曲やってよ!」

「友希那ダメって言うからメンバーバラすならまだしもそれは無理じゃない?」

「こればっかりは光君に同意します。」

「そっかァ〜残念じゃあひ〜くんとお姉ちゃんが同じステージに立つ事は無理か〜」

「どうかしら?」

「どういう事?」

紗夜の思わぬ返答に俺は質問する

「可能性の話ですけれど、私達Roseliaが主催ライブするとなれば湊さんは必ず光君にもゲストとして出てもらうというのではないかと思っただけです」

「バンドでもなんでもないのに?それに俺、Roseliaの曲はカバーできないよ?」

「そうなんですか?」

紗夜が不思議だと言いたげに問いかける

「友希那からはLOUDER辺りはカバーしてくれって頼まれてるんだけど、ソロじゃ厳しいんだよね、それに友希那の声には程遠くて」

「では、いつか私達Roseliaの曲を光君の声で聞かせてください、楽しみにしていますので」

「まぁ、できるだけ早くできるように努力するよ」

「ひ〜くんパスパレは?」

「Roseliaの曲以上に無理だから、パスパレの曲は多分無理」

「えぇ〜」

「現状俺にカバー出来そうなのはRoseliaとAfterglowだけだからね」

「まぁ、仕方ないか〜」

「俺もそこまで声変えられないしね」

「だよね〜」

日菜が心底残念そうだ、だが、無理なのものは無理だしなぁと思いながら妥協案を考える

「あのさ、代わりってわけじゃないけど、カバー曲10曲くらい入れたCDで勘弁してくれない?」

「アタシの好きな曲いっぱい歌ってくれるって事?」

「そういう事、だから、パスパレのカバーは勘弁してくれない?」

「良いよ!約束だからね!」

「もちろん、約束は守るよ」

「ハァ、今更な事ですけど、光君、あんまり日菜を甘やかさないでください」

「そう言われてもな〜日菜が沈んだ表情してるとさ、なんかこっちも気分が沈んじゃうし、日菜が笑ってれば周りも自然となんだかんだいいながら笑ってるんだし結果オーライじゃん?」

「全くどこまで日菜に甘いんですか」

「もしかしてお姉ちゃん羨ましいの?」

「どうしてそうなるのよ!」

「だって〜ひ〜くんがあたしに甘いのは前からだし、それしか考えられないかなって」

「そういうんじゃないわよ、貴方は光君が自分に甘いのをいい事に少し我儘なんじゃないかって言いたいのよ」

「って言ってるよひ〜くん」

「俺は、別に好きで日菜に振り回されてるとこもあるから苦じゃないんだよね、それに、頼られるのは悪い気はしないからね」

「全くあなたという人は」

そう話している間に氷川家に到着する

「送ってくれてありがとうねひ〜くん」

「ありがとうございました。光君」

「このくらいお安い御用だよ、じゃあ、また明日ね」

「また明日ね〜」

「おやすみなさい」

俺は自転車に跨り来た道を戻るようにして家路に着いた

家に着くとすぐにシャワーを浴びて簡単に夕飯を済ませてから部屋で1人バイオリンを弾く

「当面はキラメキをバイオリンで弾けるようにしないとな」

そう言って俺はひたすらに反復で練習していく

そして、少し休憩を挟んでギターを弾いてからその日は就寝する。

次の日、俺は早めに学校に行きテスト対策の応用問題を解いている。

「これは、こっちの公式かな?いや、違うかな?別な方使えば途中式ひとつ削れるな」

そうしている間に友希那達がやってきた

「光、朝から何をしているの?」

「あぁ、おはよう友希那、リサもおはよう」

「おはよう光、それで何してんの?」

「応用問題解いてるんだよ、ちょっとした頭の体操?みたいな感じ」

「徹底してるね〜さすが張り出し組は違うよね〜」

「まぁ、とりあえずはそれなりの成績キープしておかないとさ一応補習とかは勘弁願いたいし」

「だよね〜この後に控えてる文化祭もあるしね」

「そうね」

そうして友希那達と話していると日菜が来た

「おっはようひ〜くん、友希那ちゃんりさちー」

「おはよう日菜」

「ひ〜くんは朝から勉強?」

「一応成績キープしておかないとだからね」

「大変だね〜」

「まぁ、仕方ないよ」

「友希那ちゃんとりさちーは平気なの?」

「まぁ、アタシ達は平均でいいかなって」

「補習さえ回避出来ればそれでいいわ」

「そうなんだ〜」

そんな話をしているとチャイムがなり、先生が教室に入ってきて簡単なテストの簡単な説明をしてまたすぐ教室を後にする

「光、今回も張り出し組を狙うのかしら?」

「そのつもり、1番端でいいけどね」

「そうやってまた自分の価値を高めるのね光は」

「勉強より演奏を高めたいけどね」

「光の本気を見たことがないからわからないけれど、私達と一度合同で演奏した時ですら3割程度の力だったのでしょ?」

「本気の演奏は出来ないよ、多分皆が俺の音にのまれちゃうから」

「あらそう、でも、いつか本気の演奏が見れる日を楽しみにしているわ」

「そのうちね」

そう話しているうちにまたチャイムがなり、教科担当の先生が入ってきてテストを配ると本鈴が鳴るのと同時にテストが開始される

そして、短い休憩時間を挟みながら午前中のテストが終了する

「あぁ、もう疲れたよ!」

「まだ午後からの1時間残っているわよ」

「だね〜だから、とりあえずはお昼だね」

「光、教室でいい?場所」

「別にいいよ、皆が良いならね」

「あたしはいいよ〜」

「私も問題ないわ」

「じゃあ光の席の周りに集まってお昼だね、お弁当持ってくるから待ってて」

そう言ってリサは一度自分の席に戻って行きお弁当を持って戻ってくる

「じゃあ、食べよ〜」

「だね、頭使ったからか腹減ったよ俺も」

「現状の進捗はどう?」

「今のところ想定内だね」

「私も問題ないわね」

「無問題!」

「なら、大丈夫そうだね、ところで光、今日バイトは?」

「今日は無いよ、明日から3連勤だけどね〜」

「そうなんだ、まぁアタシ達も今日は個人練習だしアタシは残念ながらバイトなんだよね〜光、なんならアタシのバイト先でもバイトしない?モカもいるよ」

「遠慮しとくよcircleのカフェテリアの方もあるし、circle自体のバイトもあるからね〜」

「残念、光ってちなみに今ってシフトのペースどのくらい?」

「基本週4で土日はその時によりけりかな」

「そっか、でも光、バイトの時って8時とか9時まででしょ?大変じゃない?」

「リサだって似たり寄ったりじゃないの?」

「そうかもだけど、光程じゃないというか、アタシはほら、個人練習するにしてもベースだけだからさ光よりは楽っていうか」

「俺も普段はあんまり練習しないよ、路上ライブする時とかLIVEハウスでやる時くらい?」

「それであの演奏クオリティなのだから驚きよ」

「だね〜」

「やる時はやるくらいでいんだよ、今はまだね」

「それにさ、光の場合は下手したら手を痛めるくらい没頭するじゃん?だから普段は自重してるんじゃないの?」

「それは間違いなくあるね」

「まぁ、なんでもいいけれど、光、有志のバンドの件はどうなってるの?」

「このメンバーがOKならあとは麻弥さんだけだよ、許可取ればいいのはね」

「麻弥ちゃん良いってさ、是非ともって言ってたよ!曲が決まったら教えてくれってさ」

「じゃあ、明日全員にやろうと思ってる曲CDに入れて持ってくるよ」

「OK!じゃあ、その辺は任せるね」

「任されたよ」

「ひ〜くん何曲やるの?」

「俺と友希那でデュエット1曲でその他お互い1曲ずつかな?俺が2、3曲やるよりはその方が良いかなって」

「なら私と光で各2曲にデュエット1曲の計5曲を希望するわ」

「なら、俺はコンプリケイションとハッピーエンド、友希那はChasetheWorldとBurst the Gravity そんでデュエットでpreservedRosesが良いかな?」

「明日全部一応聞かせてくれるかしら?」

「なんなら今聞く?全部ウォークマンとスマホに入ってるんだよね」

「じゃあアタシと友希那、日菜と光で聴く感じでいい?」

「私が光と聴くのでも構わないけれど?」

「俺は誰でもいいよ、俺ので聞くのには変わりないし」

「じゃあ、今回は友希那ちゃんとひ〜くんで聞いてみて友希那ちゃんがOK出すかどうかまず決めない?」

「それが良いかもね、じゃあ、はい、友希那片方イヤホン付けて」

「わかったわ」

友希那がイヤホンをつけたのを確認すると俺はとりあえず友希那が歌う予定の曲とデュエット曲を再生する

「デュエットの方は悪くないわね、でも、これなら光は歌オンリーの方がいいかもしれないわね」

「確かにそうなんだよね〜燐子がいてくれたら良かったんだけどね、多分燐子じゃないと難しいと思うんだ」

「やっぱり光がキーボードやるしかないのかしら?」

「つぐちゃんは?」

「つぐじゃ、ちょっと厳しいかもしれないんだよ!」

「それに私が歌う2曲目はほぼ英語メインだからそれが難点ね」

「難しいなら曲変えようか?CHAINか雲雀なら慣れてるだろうしそっちにする?」

「そうね、ならCHAINとChasetheWorldにするわ」

「BursttheGravityはどうする?」

「歌えるようにはしたい曲だからそのうち光がカバーLIVEでもしてくれるならそこで歌うことにするわ」

「了解、じゃあ決定だね2人とも聞いてみてくれる?」

「OK!」

「あたしも聞く〜!」

「友希那、後さ、この曲どうかな?」

「どれかしら?」

「これこれ、Infinite Burstリサとツインボーカルで」

「リサと?」

「なんか合いそうだなって」

「いい曲ね、確かに良さそうだけれど、文化祭では難しいわね」

「そっか、じゃあそのうち歌ってよ」

「えぇ、あなたにだけ届けることにするわこの曲は」

「光栄だね、さて、お二人さんどうかな?」

「良んじゃない?さすが光だよ!友希那にピッタリだし、2人が歌うのにもピッタリだし光が歌う曲もピッタリだよ」

「あたしもそう思う!明日CDで持ってきてくれれば練習しておくね〜」

「じゃあ、4枚は明日持ってこないとな、俺以外の全員には配らないと」

「お願いね〜」

「了解」

そう話しているとチャイムがなったので俺たちは解散し午後のテストを受ける、俺は半分の時間で解答欄を全部埋めて、後半は寝潰しテストを終える

そして帰りのホームルームでクラスの文化祭実行委員を決める際日菜が自ら立候補した

「じゃあ、改めて実行委員になりました氷川日菜です!よろしくね〜それと、もう1人の実行委員も立候補がいないならあたしが決めるけど、良いかな〜?」

日菜のその言葉にクラスの全員が頷く、それを確認した日菜はクラスを見回して俺を指名した

「じゃあ、ひ〜くんで!」

「は?俺?なんで?」

「光しかいないよね、なんだかんだ言いながら日菜の暴走を止められるのは」

「一緒に乗っかって暴走しそうな気もするけれど、それを上手くいい方に進められるのは光だけね」

「「「「「異議な〜し、光君がいいと思いま〜す」」」」」

「わかったよ、やるよ」

「じゃあひ〜くん前に来て挨拶」

「はいはい」

俺は前に進み出て自己紹介する

「クラスの実行委員になりました。宮村光です。最初に言っとくと、あんまり期待はしないでください!基本日菜のストッパー的役割になると思うのであしからすご了承ください」

俺がそう言うと皆が拍手した

「結局こうなるんだな〜」

俺がそうぼやきながら席に戻ると入れ替わりで先生が明日からの連絡事項を伝えるまず、今週中にクラスの出し物を決めてすぐに準備して再来週末には文化祭が開催されるのだそうだ、伝える事だけ伝えると先生は教室を出て行ったので俺達も解散する。俺はすぐさま帰宅して曲をCDに入れていく、その作業が一段落すると俺は自分の練習を始める

メインはキーボードだ、そしてその後一段落つけて夕飯を済ませてシャワーを浴びてからまた練習を再開してまた同じ曲をひたすら練習していきその後就寝する

そして次の日、俺はCDとギターそしてキーボードを持って学校に行くと昇降口でちょうどよく麻弥さんと会った

「麻弥さん!」

「おや?光君じゃないすか!おはようございます」

「おはよう麻弥さん、文化祭の有志バンド引き受けてくれてありがとうね」

「別にいいっすよそのくらい!私もなにかしたいなとは思ってたので!ちょうど良かったっすよ」

「なら、良かった!これ、CDね」

「文化祭でやる曲ですね!確かに受け取ったッス!近いうちに全員で一度合わせましょう!」

「OK!その時は連絡してくれれば合わせるからさ」

「了解ッスそれでは自分はここで!クラスまだ先なので」

「あぁ、うんまた後で」

「ハイっす!」

俺は麻弥さんと別れて教室に入るとイツメンは揃っていた

「ひ〜くん遅いよ!」

「いつも通りくらいだと思うけど?」

「いやいや、アタシ等早めに来て軽く練習しようと思ってたんだけどね」

「昼休みとかステージ借りれば良くない?」

「貴方は良くても私達はもう少し早めに準備しておきたいのよ!」

「言ってくれれば良かったのに、そうしたらもう少し早く来たって!」

「まぁ、今更ね、とりあえずCD貰えるかしら?」

「あぁ、はいはい、これね」

俺は3人にCDとCDプレーヤーを渡す

「光、こんなのまで持ってたの?」

「一応ね最近使ってなかったし、ちょうど良いかなって2台しかないから日菜は麻弥さんと2人で使ってくれる?」

「わかった〜」

その後すぐに先生がやってきてクラスの出し物決めをするから実行委員以外は席に着くようにと諭して皆が着席したのを確認すると俺達はクラスの出し物を決めるため話し合いを始める

「クラスの出し物はどうする〜?無難に喫茶店?」

「無難すぎだからね!もうちょい捻ろうよ!」

「じゃあ、ひ〜くんの演奏付きで!」

「却下!どんだけ俺をこき使う気?」

「えぇ〜」

俺達のやり取りを見てクラスの皆は笑っている

「じゃあ、ひ〜くんの演奏会?」

「なんで俺がやる前提なの?」

「あっ!じゃあ光の技術指導で音楽教室件喫茶店は?」

「喫茶店以外はないの?普通にミニ縁日みたいなのとかさ!」

「でも、どうやるの?」

「例えば、料理は2、3品程度にしてあとは無難に輪投げとくじ引き、それと手作りのアクセサリーとかを売るとかそんな感じでさ」

「あぁ、いいかもね!光がアクセサリー担当で」

「俺、装飾はできても他はあんまりだよ?」

「光が作るならクオリティは保証されたようなものだし問題ないんじゃないかしら?」

友希那とリサがそう言うとクラスのメンバーが食い付いた

「光君アクセサリーも作れるの?」

「いや、作れはしないよ市販のヘアピンとかにちょっと装飾するくらい」

「へえ〜どんなの作るの?」

「アタシ、光がくれたやつ持ってるよ!これこれ!」

そう言ってリサが青薔薇を装飾したヘアピンを見せる

「すっごい可愛い!じゃあ、アタシ達で使ってないヘアピンとか持ち寄って光君が装飾すればいいじゃない!」

「決まり!クラスの出し物はミニ縁日だね!」

「了解!後は料理か」

「ミニ縁日だし、焼きそばとクレープとカップケーキかな?」

「「「「「異議な〜し」」」」」

そうして提案が可決されてクラスの出し物があっさり決まり実行委員会と生徒会に提出する書類を作成しホームルームが終わったのと同時に生徒会に提出しておいた

そして授業ではテストが返却され、上位メンバーの順位も発表された、俺は今回も張り出し組の端だった、そして昼休み

「順位は変わらず光と日菜が両端か〜」

「だね〜もう少しひ〜くんが上がってくるかなと思ってたけど、残念」

「無茶言わないでくれる?」

「ひ〜くんならできるよ!」

「まぁ、光の事だからそのうち順位は上がるんじゃないかしら?」

「どうかな?」

「まぁ、それは置いといて、有志のバンドのただの有志バンドじゃなくてさちゃんとバンド名決めない?」

「ひ〜くんが中心だしルミナとか?」

「輝く光って意味だけど、それだと俺だけじゃん!」

「ダメ〜?」

「却下!」

「えぇ〜じゃあなんか考えてよ!」

「overlay重なるものって意味だけどこの方が良くない?」

「光の名前からとるならさLight of hope 希望の光ってやつの方が良くない?」

「友希那は?」

「なんでも良いわ、でも、なにか上げろと言うならRhodoLiteかしら?そんな名前のパワーストーンがあったはずだし」

「それだとLITEは石とかそういう意味になるね、俺の名前の光から取るなら残念だけど使えないかな」

「あらそう、まぁ良いわ」

「星明かりStarlightは?」

「あぁ、それだ!俺はそれがいいな!」

「あたしも賛成!」

「私もそれで良いわ」

「じゃあ決まり!バンド名はそれで決まりね!じゃあ後は、練習か俺、放課後はバイトあるしな〜」

「来週からのシフト遅めにしてもらうしかないか」

「だね、アタシも夕方6時からよる9時までにしてもらうよ」

「2人ともRoseliaの練習も忘れないでちょうだい」

「リサはともかく俺もなの?」

「貴方は練習を見る義務があるじゃない!」

「そうだったね。」

「とりあえず、文化祭に向けて各自調整って事で良んじゃない?」

「それしかないな!」

俺がそう言うのと同時に昼休み終了のチャイムがなったので俺たちは解散し午後の授業を受けて解散した、俺はバイトに行き来週からのシフトを調整してもらいバイトに勤しんだ

そしてやっと皆が一堂に会し練習できる日が来たので皆で合わせて演奏する

「まぁ最初だし、こんなもんだよね」

「だね〜これからこれから」

「じゃあ、もう1回ね〜」

「わかったわ」

「じゃあ行くッスよ!1・2・3・4!」

麻弥さんがスティックを打ち鳴らしてリズムを取りそれに乗せるように俺達は演奏する。ひたすらに繰り返す。

そうして、文化祭まで後、1週間となり俺達の演奏も形になってきた。

「やっと形になってきたね」

「だね、やっとって感じ」

「そうね」

「でも、ひ〜くん全然本気じゃないよね?」

「これでも半分くらいだけど、十分でしょ?」

「どんだけ余裕なんですか光君は!」

「後は本番で俺に引きずられない事!以上!本番は俺達のバンド以外は目に入らないくらいに輝こう!」

「「「おぉ!」」」

「やるわよ!」

「言われなくても」

そう言って俺達は笑い合う、そして嫌でもやってきた当日

俺達のステージは2日目の午後からだ、なので初日と明日の午前中は自由時間である、そして今現在俺はクラスの出し物には参加せずに1人屋上でギターを弾いていると屋上の扉が開いてリサが顔を見せた

「いた!光、こんな所で何してんの?」

「別に、LIVEまでまだ時間あるから1人でギター弾いてた」

「な〜んでこういう時いつも1人でいるの?」

「大した意味は無いよ、ただ1人の時間も大切なだけ」

「それはわかるけどさ、せっかくの文化祭なんだし楽しもうよ!」

「今は演奏以外の事はどうでも良いよ、こうして風に吹かれながらギター弾いてる方が良いかな」

「そっか」

リサはそれだけ言うと俺の隣に座る

「リサは行かなくていいの?」

「なんか、今の光をほっときたくない」

「別に何する訳でもないのに?」

「ただ1人にしたくないだけだから気にしないで」

「じゃあ、そうするよ?」

「うん、別にいいよ」

そうして俺達の間にはギターと風の音以外は何も聞こえない

でも、不思議とこの沈黙が俺には心地いい、俺もリサもお互いが隣にいるというこの状況以外は何も変わらない。時々風に乗るように校内の音がやかましいくらいに聞こえてくる

そしてリサが沈黙を破る

「ねぇ、光は今みたいな雰囲気って苦手なの?」

「LIVEの時のワーッとしたのは好きなんだけど、こういうのはどうしても苦手なんだ」

「そっか、光と文化祭見てまわりたかったんだけどな〜」

「じゃあ、見て回ろか?」

「いいの?光、こういうの苦手じゃないの?」

「苦手だけど、リサが一緒にまわりたいって言ってくれてるんだし答えないとね、さぁ、行こう!」

そう言って俺が手を差し出すとリサが苦笑しながら俺の手を掴んで立ち上がり校舎内に戻っていく

そして、教室に行くと友希那と日菜が待っていた

「ひ〜くん遅〜い!初日はみんなでまわろうって言ってたじゃん!」

「どこに行っていたの?」

「屋上、ちょっと人に酔っちゃって風にあたってた」

「大分良くなったみたいだよ、呼びに行ったらギター弾いてたから」

「そう、まぁ良いわ、とりあえず、出し物は任せてあちこち見て回りましょう」

「どっからまわるの?」

「麻弥ちゃんのクラスでバザーやってるって言ってたからまずはそこかな?」

「じゃあ、そこ行ってからあちこちまた回ってみるしかないかな?」

「そうね」

「じゃあ、とりあえず、そこからだね」

俺達は話し合い目的地に向かう、そして目的である麻弥さんのクラスに着くとちょうど麻弥さんが店番中だ

「麻弥さんお疲れ様」

「お疲れ様ッス、クラスの出し物は大丈夫なんすか?」

「他の皆に任せて来たよ、少しは見て回らないとね」

「まぁ、出番は明日ですからね、とりあえず、色々見てって下さい」

「そうするよ」

「色々見てみるね〜」

「何から見る?」

「各自好きな場所を見たらいんじゃないかしら?」

「だね、そうしますか」

そう言って俺達はあちこち見て回る中俺はアクセサリー売り場を見ていると黒い翼のネックレスが目に止まった

「麻弥さん、これは?」

「黒い翼のネックレスですね、いい趣味してるじゃないすか!中古品ですし千円で販売しますよ他のならもう少し安いのもあるんでけど、どうしますか?」

「これでいいよ」

俺はそう言ってお金を私商品を受け取ると今つけているネックレスを外してさっき買ったネックレスを身につける

「ワイシャツとネクタイで隠して付けてたんすね」

「まぁね、まぁ、今日はピアスしててもなにも言われないとは思うけどね」

そう言って笑うと麻弥さんもつられて笑う

そしてさっきまでつけていたネックレスは友希那にあげることにした

「友希那、ちょっといい?」

「何かしら?」

「これあげるよ」

「翼のネックレス?」

「イツメンでお揃いってのも悪くないんじゃない?」

そう言って俺は自分がさっき買ったネックレスを見せる

「他の2人も持っているの?」

「もちろん!」

「なら、貰っておくわ、ありがとう」

「別にいいよ、それよりもめぼしいものあった?」

「残念だけど、これといってないわね」

「2人はどうかな?」

「どうかしら?」

俺たちは2人がいる所にいき声をかける

「2人ともめぼしいものあった?」

「あたしこれ!このシャープペン!空の柄が可愛い!」

「そんなものまであるんだね、リサは?」

「アタシは、このバックが良いなって思ってさ!」

「いんじゃない?」

「本当に?じゃあこれにしよう!」

そう言って2人は目的の物を買って戻ってきた

「次どうする?2年は薫のクラスが劇やってるってさ」

「行って見る?」

「どちらでもいいわ、そこまで興味もないし」

「アタシもそこまでじゃないかな?」

「じゃあ、蘭達のとこ行ってその後ステージ見に行かない?昼過ぎからマジックショーだってさ」

「じゃあ、蘭ちゃん達のところで軽くお昼食べてそこからマジックショーだね!」

「アタシはいいけど、友希那は?」

「それで良いわ、行きましょう」

そうして俺達は蘭達のクラスでやっている喫茶店に向かった

蘭達のクラスに着くと並んでこそいなかったが以外と混んでいる

「ちょっと待ってて、蘭達に入れるか聞いてみるよ」

「よろしくね〜」

「任せたよ光」

「お願いするわ」

「了解、じゃあちょっと行ってくるよ」

俺は蘭達のクラスに入って行き近くにいたクラスの子に話しかける

「あのさ、ちょっと良いかな?」

「はい、どうしました?」

「蘭達いる?」

「美竹さん達ですか?いますよ、呼びましょうか?」

「悪いけど、お願いできる?」

「はい、ちょっと待ってて下さい」

そう言ってその子は蘭達を呼んできてくれた

「美竹さん来ましたよ」

「ありがとう」

お礼を言うとその子は軽く頭を下げて仕事に戻って行き俺は蘭に声をかける

「やぁ、こんにちは蘭」

「光さん!まさか来るとは思わなかったですよ!」

「せっかくだからね、友希那達もいるんだけど、入れる?」

「大丈夫です4人ですよね?」

「うん、俺含めのイツメンだから」

「わかりました、じゃあ呼んできて下さい」

「OK!」

俺は廊下に出て丸を作ってOKと伝えると俺の後に続いて蘭に案内してもらい席に着く

「注文どうします?」

「蘭のオススメは?」

「ナポリタンですね!つぐのお手製なので美味しいですよ!」

「蘭のお手製じゃないんだね」

「アタシは料理はあんまり」

「そっか、今日のところは蘭の可愛いエプロン姿が見れただけ良しとしますか」

「なッ光さん!からかわないでください!」

蘭は顔を赤くしてお怒りだ

「本当の事なのにな〜」

俺がそう言うと両頬をつねられた

「いはいって!あにふひゃりはも(痛いって!何2人とも)」

「別に〜」

「ねぇ〜」

「自業自得よ光」

「俺、なんかした?」

俺は頬を擦りながら問いかけると答えはまたしても別にとの事だった、そして蘭はその様子を見て苦笑している

そして、そうしている間に俺の周りにAfterglowのメンバーが集まって来た

「光さん!来てなんなら声掛けてくださいよ〜」

「そうですよ!蘭だけじゃなくてあたし等もいるんですから!」

「確かに〜」

「アッハハ、ごめんね、とりあえず先に蘭には声掛けとこうと思ってさ、とりあえず、オススメを頼むよ!食後にコーヒーもね」

「私はフレンチトーストとカフェオレをお願いするわ」

「アタシはオムライスかな、飲み物は光と一緒で食後にコーヒーをお願い」

「あたしはひ〜くんと一緒でいいかな」

俺達は各自注文をとると巴が復唱してから仕切りの奥にいるつぐに注文を伝え戻ってきて俺達とこの後の予定について話をする

「光さん達はこの後どうするんです?」

「昼過ぎからのマジックショー見てからは多分クラス戻って店番かな?」

「そうだね、多分そうなると思う」

「同意〜るんってしないし退屈〜」

「まぁ、午前中自由にさせて貰ったのだし仕方ないんじゃないかしら?」

「そうだね、まぁ仕方ないね」

俺がそう言うとまたしてもリサが俺の頬をつねり言う

「どの口が言うのかな〜光午前中ほぼほぼ自由行動しておいてさ〜」

「そうね、光の場合また暇を見つけてはまたサボるでしょうし、リサ、いっそ光を貴方と手錠か何かで繋いでおきなさいな」

「いいね!手錠はないから紐で少しキツめに光の手を縛っておけば良いかな?」

「ギターとキーボード弾けなくなるから辞めてねお願いだから」

「仕方ないな〜じゃあ、光が逃げないように皆で監視するしかないか!」

「逃げないよ!逃げてもどうせ俺のいる場所わかるじゃん」

「まぁ、ひ〜くん基本屋上以外行かないしね」

「わかってるなら良くない?」

俺達のやりとりにAfterglowのメンバーは苦笑している

「光さんって信頼されてるのかそうじゃないのか微妙な感じがするんですけど、実際どうなんです?」

「思った〜」

「それはありますね」

「あたしも気になります」

「って言ってるけど、実際どうなの?」

俺は3人に問いかけると友希那が真っ先に答える

「まぁ、少なからず信用はしているわよ、でも、この半年近く光を知っていけばいくほど、どこか他の人たちとはズレていると思っているのも事実よ」

「そうだね〜、でも、多分共通して認めてることっていうのかな?光の曲選びのセンスと光はいつも自分じゃない誰かのためにしか演奏しないって事かな」

「だね〜、ひ〜くんって自分の為には滅多に歌わないし、いつも歌うのは誰かのためみんなの為だもんね」

「俺にはそれしか出来ないからね、近いうちにちゃんと話すけど、過去に仲間関係をダメにしたことがあってさ、それ以来よっぽどの事がない限り自分の為には歌わないって決めたんだ」

「光さん、それはアタシ達も聞いても大丈夫な事なんですか?」

「まぁ、少なからずこっちに来て知り合ったメンバーには話そうと思ってるよ」

「そう……ですか、じゃあそのうち聞かせてくださいね」

「もちろん、必ず話すよ」

そう話しているとつぐがトレイにのせて料理を運んできてくれた。

「おまたせしました!もう、皆手伝ってよ!光さん達と話してないでさ!」

「ごめんごめん!」

「ごめんつぐ!」

「光さん達来てくれたからなんか自然とさ」

「だね〜」

「まぁ、話したい気持ちはわかるけどさ…それよりも何話してたの?」

「あたし等もさ、もう少ししたら休憩じゃん?だから光さん達はどうなのかなってさ」

「そうなんだ、それで光さん達はどうするんですか?」

「俺達はこの後体育館のステージでやるマジックショー見たあとはクラスに戻って出し物の手伝いかな」

「クラス何やってるんでしたっけ?」

「ミニ縁日みたいなのやってるよ」

「あたし等も光さん達について行ってマジックショー見てから光さん達のクラスに行こうかって思うんだけど、どうかな?」

「いいじゃん!行こう!」

「賛成〜」

「アタシもOKだぜ」

「私もいいよ」

「じゃあ、皆で行こうか!」

俺達は昼食を済ませた後俺達は体育館に行きマジックショーを見た後、連れ立って俺達のクラスに行き店番を交代した

「光さん達のクラスの出し物気合い入ってますね」

「まぁ、企画から準備までやったのほとんど光だしね、それに教室入ってすぐのヘアアクセ売り場の商品は全部光が市販のやつに簡単な装飾したものだよ」

「本当ですか!?」

「あぁ、うんまぁ、全部簡単な装飾だけどね」

「でも、どれも可愛いですよ?」

「そりゃ、一応女の子向けに作ってるからね」

「光さん!あたし等になんか選んでくれませんか」

「良いよ、と言っても巴とひまり以外はカチューシャかヘアピンだろうけどね」

「まぁ、ですよね、でも、せっかくなんでお願いします」

「了解!」

俺は皆のイメージカラーを考えてみる

蘭は間違いなく赤、髪の毛のメッシュが特徴的で誰よりも仲間思いな子だ

巴は赤紫だろうか?純粋な紫と言うよりは赤紫が似合うだろう、なんだかんだ言いながらも皆を支えてくれるAfterglowの精神的支柱だろう

ひまりはピンクだろうな、Afterglowのリーダーでムードメーカーでひまりが笑っているとAfterglowの皆もつられて笑っている

モカは青かな?自分のペースを崩さない代わりに時々1歩引いて皆をよく見ている

最後につぐみは白だ何色にもなれるし何色にもなれない

誰よりも頑張り屋で、蘭と同じかそれ以上に仲間思いなとてもいい子だ

俺はかなり悩んでから決めたものを皆に渡す

「蘭とつぐはカチューシャね、巴はヘアゴムでモカとひまりにはヘアピンを選んだよ」

「なんか、あたしには可愛いすぎる気も」

「いいじゃん!蘭だってちゃんと可愛いんだし」

「あたしが可愛いとか光さんどうかしてますよ!」

「いいじゃんか!せっかく光さんが可愛いって言ってくれてんだもん!」

「そうだよ蘭ちゃん」

「まぁ…そういう事ならありがたく貰いますね」

「うん、そうして」

「ありがとう…光さん」

「どうしたしまして」

そしてAfterglowのメンバーは皆で俺達のクラスの出し物を一通り楽しんだ後満足して帰っていき俺達も少し早めに上がらせてもらい、明日に備えて練習をした後解散した

俺は自宅帰るとすぐにシャワーを浴びてから部屋にいき久しぶりまた相棒のギターに触れて言う

「明日はよろしくな相棒、お前の出番だよ」

そう言って手に取り明日演奏する曲を奏でていく

「こっちに来てからお前を使う機会は随分減ったよな、でも、明日はお前じゃなきゃダメだからさ、頼むな相棒」

そうしてしばらく演奏した後、夕飯を済ませた後今度はバイオリンをしばらく弾いた後就寝した。

そして次の日、俺達は最後の仕上げとして早めに集まり練習している

「やり始めた頃に比べたら断然良くなったよね」

「音が揃わなかったり、光の音につられちゃったりしたからね」

「ひ〜くんがちゃんと皆の音を聞いて合わせてくれたおかげだね」

「光君がいなかったらそもそも成立してない有志バンドですからね」

「それに、光が1番負担が大きいバンドでもあるわ、結局ギター&キーボードボーカルになったのだから」

「まぁ、仕方ないんじゃない?多分だけど他校の生徒をステージあげるのは難しいんだよ」

「そうかもしれないわね」

「でも、光は花咲川でもLIVEしたんでしょ?」

「まぁね、でもあの時は紗夜と燐子、そしてポピパのメンバー全員からの推薦があって生徒会長も納得してくれたみたいだったし」

「そうなんだ」

「うん、まぁ、今更だし、ギターとキーボードだけだからまだマシだよ、さすがに1人じゃあやれる限度あるしね」

「でも、光はバンドでやる楽器は全部弾けるでしょ?後、バイオリンとハーモニカもだっけ?」

「そうだけど、弾けるからってどうなる訳でも無いよ」

「弾けるだけいいじゃない、皆それぞれ得意な楽器はあってもそれは1つだけよ」

「それもそうか」

「じゃあ、気を取り直してもう一度最初からやってから各自クラスに戻ることにしませんか?」

「だね、そうしよっか」

「OK!」

「あたしもいいよ〜」

「問題ないわ」

「じゃあ、最初から行くよ!」

そして一通り練習を終えてから俺達はクラスに戻り出し物の品を補充したりした後、店番をしてるとクラスの子が交代すると言ってくれたのでありがたく店番を変わってもらい校内をぶらついていると名前を呼ばれ振り返ると香澄が抱きついてきた

「香澄、お願いだからいきなり抱きついて来ないでよ、びっくりするし、受け止めるの大変だからさ」

「えぇ〜」

「えぇ〜って言われても、俺も困るんだけど」

そう話していると後から他のポピパのメンバーともう1人の子が合流した

「香澄!先に行くなよな!見失ったらどうすんだよ!」

「ごめん有咲〜」

「まったく、先輩もすいません」

「俺は平気だから気にしないで」

「そういえば先輩、この後のステージには出るんですか?」

「2年生の有志バンドとして出るから楽しみにしててね」

「じゃあ、楽しみに待ってますね」

「うん、是非見に来てね、それと香澄、そっちの子は?」

「そういえばまだ紹介してませんでしたね、紹介しますね私の妹のあっちゃんです!」

「お姉ちゃん!その紹介じゃあ分からないよ!ごめんなさい、改めて妹の戸山明日香です。よろしくお願いします。」

「明日香ちゃんね、よろしく、俺は光、宮村光(ひかる)よろしくね明日香ちゃん」

「はい、よろしくお願いします。えっと光先輩?

それとも光さん?」

「別に君付けでも良いよ、俺個人は」

「いやいや、それはちょっと、お姉ちゃん達みたいに光先輩で良いですか?」

「もちろん!好きに呼んでくれて良いよ」

「じゃあ、光先輩、これからよろしくお願いします」

「よろしくね、ちなみにこの後は皆どうするの?」

「あちこち見て回ります!そして光さんのステージを見ます!」

「そっか、じゃあ、俺のクラスにも行ってみてよ小規模の縁日やってるからさ」

「じゃあ、行ってみます!」

「光さんはこれからどうするんですか?」

「俺は、ステージまでは自由行動だから校内を少し見て回ろうかなって」

「じゃあ、一緒に行きませんか?」

「遠慮しとくよ、1人でゆっくり見て回りたいからね」

「そうですか……」

なんだか少し残念そうだが、俺は今は1人でゆっくりしていたい、これから演奏するために集中する時間がただ欲しかった

俺はまた1人で屋上に来ていた。

「風が気持ちいいな」

1人そう呟き風を浴びて目を閉じ集中する。

風の音だけが耳に残る、そんな中屋上の扉が開く音が聞こえ俺は目を開けると友希那とリサが立っていた

「光、こんな所にいた!なんで単独行動するかな〜」

「そうよ、あちこち探したのよ」

「ごめん、ごめん、ちょっとLIVE前に集中したくてさ」

「それはわかるけど、みんないるとこでやりなよ」

「う〜んそれでもいいんだけどね、1人でゆっくり集中する時間が欲しかったんだ」

「まぁ、仕方ないわね、それよりも、そろそろ移動しないと出番まで後20分くらいよ」

「そうなの?結構な時間集中してたのかな?」

「多分そうなんじゃない?とりあえずさ移動しよう」

「だね、行こうか!」

そう言って立ち上がり少し急ぎ足で体育館に向かう

そして体育館に到着しステージ袖に移動すると既に日菜と麻弥さんは待機していた

「ひ〜くん遅〜い!」

「ごめん!ごめん!1人で集中してたらいつの間にかでさ」

「まったくもう!」

「まぁまぁ、とりあえず、間に合った訳ですし、良いじゃないすか」

「まぁ、それもそうだよね!」

そうして俺達はステージ袖で出番を待っているとAfterglowの皆がやってきた

「光さん!あたし達これからなんで見ててくださいね!

絶対光さんに最高だったって言わせてみせますから!」

「楽しみにしてる最高のステージを見せてよ!」

「もちろんです!行ってきます!」

蘭がそう言うと他の皆も頷きステージに向かった。

そしてAfterglowはメンバー紹介の後に歌い出した

1曲目はsasanquaだAfterglowとしてのそして絆の大切さを歌った曲だ。

「良いじゃん!蘭達らしい、いい曲だよ」

俺がそう呟くのと曲が終わるのはほぼ同時だったと思う。

「光、そろそろアタシ達も準備しよう」

「OK!ちょっと待ってて」

俺はそう言うと自分のギターケースから相棒のギターを取り出し簡単にチューニングする

「光、そのギター」

「spaceのラストライブで使っていたものね」

「そうだよ、今日はこいつって決めてたんだ」

「そっか、じゃあ光は全力で行くの?」

「普段の俺が出せる全力でね」

「ひ〜くんあの姿にはならないの?」

「あの姿になるのは今じゃないからね」

「何の話?」

「日菜と紗夜がギクシャクしてた頃の話」

そう話している間にAfterglowの演奏する2曲目は終わりに近づいていた。

2曲目はScarletSky Afterglowの皆が練習するのはいつも夕方そのいつも通りの他愛ない何気ない日常を歌にしたものだ

正直蘭達が歌う曲の中で1番好きな曲だったりする。

そして演奏を終えた蘭達が戻ってくる。

「光さんどうでした?」

「2曲ともいい演奏だったよ、最高にね!」

「やった!光さんが最高だって言ってくれた!」

「良かったね蘭」

「やった〜」

「だな」

「本当にやったね蘭ちゃん」

「う…うん」

俺はその様子を見て思わず笑ってしまった

「笑わないでくださいよ!」

「ごめん!ごめん!」

「光、次アタシ達だよ!」

蘭達と話しているとそう声がかかった

「わかった、今行くよ!」

「光さん、見せてもらいますよ!光さんの最高の演奏」

「うん、楽しみにしててね」

そう言って俺は一緒に演奏するメンバーの所へ行き皆に声をかける

「皆、準備は良い?」

「いつでもいいよ!」

「準備OK!」

「こちらもいつでも良いわ!」

「もちろんッスよ!」

「よし、じゃあ行こう!」

俺の言葉に全員が頷きステージに上がると待ってましたと言うように拍手喝采で出迎えられた。

「どうも、皆さんこんにちは!羽丘の2年生による有志バンドStarlightです!まずはメンバーを紹介しようと思います!

ギターに氷川日菜!」

「よろしくね〜!」

「ベース、今井リサ!」

ベースを鳴らしてから手を振って答える

「よろしく〜」

「ドラムに大和麻弥さん!」

麻弥さんもドラムを叩いてから手を振って答える

「どうぞよろしくッス!」

「そしてボーカル!湊友希那!」

友希那は1歩前に出てから一言

「よろしく」

とだけ伝えるとそのまま話し出す

「そして、この有志バンドのリーダー件キーボード&ギターボーカルの宮村光!」

俺はその場で軽くギターとキーボードを鳴らして答える

「ということで、今回の有志バンドのリーダー件キーボード&ギターボーカルを努めさせて貰います!宮村光です。今回は俺と友希那で2曲ずつと、デュエット1曲を演奏します!とりあえず、まずは1曲聞いてください!コンプリケイション!」

俺はギターを演奏し始めそれに合わせるように麻弥さんのドラムと日菜のギター、そしてリサのベースが続く、そして少し長めの前奏の後に歌い出す

『泣き出しそうな表情(かお)で憂う低い空

する事もなく時間(とき)を削る

吐き出す場のない思いを飲み込んで

苛立ち混じりの唾を吐く

何もかもが壊れそうな不安抱いて明日に怯え

明後日ばっか見てたって答えは出ない事だってわかってる

限りなく広がる真っ白な明日に何を描く

現実が染め行く真っ暗な明日に何を描くもがき輝く

悩んでる自分がなんかダサくて

じっとしてらんなくてバックレやりたい事

そんなもんないぜ屋上でこっそり咥えるマイセン

なんか楽しくねぇ今日のサイゼ

心配そうな目で見てるマイメン

「泣いてないぜ」なんて吐いて

強がってみてもマジで辛いぜ

通いなれた薄暗い道路やっとの思い買ったi-Pod

上辺だけの薄っぺらいRAP

何故か思い薄っぺらのBAG

優しく暖かいはずの場所 重苦しくて開け放つ窓

重圧に押し潰されそうで逃げ込んだいつもの公園

何もかもが壊れそうな不安抱いて明日に怯え

明後日ばっか見てたって答えは出ない事だってわかってる

限りなく広がる真っ白な明日に何を描く

現実が染め行く真っ暗な明日に何を描くもがき輝く』

 

メンバー視点

ヤバい!光がかなりノッてる!ついて行くの大変!でも、最高に楽しい!

 

やっぱりひ〜くん凄い!あたしですらついて行くのがやっとだよ!でもやっぱりひ〜くんと一緒で演奏するのってものすごくるんってする

 

いや〜凄いとはおもってたッスけど、ここまでとは、いやはやパないッスね!

 

間近で光を演奏を聞く機会は何度もあったけれどここまでとはね、間近で聞くともっと凄いのね。感心するわよ、全く

 

『限りある僅かな時の中ヘタクソな自分描け

今まだそれだけでいい

何もかもが壊れそうな不安抱いて明日怯え

明後日ばっか見てたって答えは出ない事だってわかってる

限りなく広がる真っ白な明日に何を描く

現実が染め行く真っ暗な明日に何を描くもがき輝く』

俺達は演奏を終えると俺は皆を見ると

皆微かに頬が上気している

でも、まだまだこれからだ!

「1曲目はコンプリケイションと言う曲でした。次はボーカルを交代して友希那が歌っていきます!よろしく友希那!」

俺はそう言って友希那を見ると友希那はマイク越しに話し出す。

「言われるまでもないわ!伴奏は任せたわよ!光」

「もちろん!それじゃぁ曲名よろしく!」

「えぇ、それじゃぁいくわよ!CHAIN!」

友希那が曲名を伝えると同時に俺はキーボードを演奏し始めそれに合わせてまたギター、ベースドラムが続き友希那が歌い出す

 

『帰る場所を見失って蠢いた空でカラス達が鳴いている出口のない迷路の中進んでく程に零れ落ちる希望の欠片解けそうにないな机上の空論じゃ不公平なシステムを全身全霊で壊して決めらたルールを欺いて進んでゆけこの真っ暗な夜を切り取って悪い夢から覚めたいから果てしない旅路を行く制御されない未来を今この手に僅かな光しかなくたってギリギリでも生きていたいから真実を掴みにゆけ凍てついた心溶かすからもう二度と迷わない』

私はただ全身全霊で歌う光が私にピッタリだと言ってくれた曲を、今では定期的に歌う私自身のカバー曲でもあるこの曲を

『閑散とした交差点嘲笑ってくるオーロラビジョン睨みつけ秩序のない迷霧の中奪われた絆痛み抱え走り続ける

描いたエンディングを孤高の旗掲げてゆけ

この悲しい夜を追い越してたどり着ける場所があるなら

イバラの道を貫くどんなに傷ついても振り返らない

叶わない夢だったとしてもあの日の声が聞こえるから果たしたい誓いと行け確かに掴んだこの絆をもう二度と離さない』

 

メンバー視点

良い感じに友希那もノッてるな、このままこの熱を冷まさないように全力で演奏しないとな!

 

友希那LIVEの時並にノッてる、光が前に言ってた友希那にこそ相応しい曲だって言ってた理由が今なら何となくわかる。

そして、光について行くのがやっぱり大変だ

 

すっごくすっごいるんってしてる!とにかく楽しいこのままのテンションで最後まで行きたい!

 

光君もスけど友希那さんも相当凄いッスよ!光君が常に音を見失わせない演奏をしてるから私達が何とかついていけるレベルなんだなとなっとくさせられしまう。

 

『今は会えなくても守りたいただ笑顔だけ君と

繋いだ思い約束だけを胸に抱いて

千切られた絆の糸は必ず取り戻せるから

この真っ暗な夜を切り取って悪い夢から覚めたいから

果てしない旅路を行く制御されない未来を今この手に

僅かな光しかなくたってギリギリでも生きていたいから

真実を掴みにゆけ確かに掴んだこの絆をもう二度と離さないもう二度と離さない』歌い終えると私には確かな満足感があった、でもまだこれからよ

「このまま2曲目にいくわ!ChasetheWorld」

友希那が歌い出すのと同時に全員が演奏を開始する

『この瞳は鮮やかに舞うキミしか知覚(し)らない

踏み込んで目覚めるセカイへ

俯き過ぎて小さい僕だけの景色が組み立たジオラマ

合わせ辛い視点に気付いている

駆け出してゆく未来は美しさを手に

それぞれが飛べる場所を問い掛けてく

この瞳は鮮やかに舞うキミしか知覚(し)らない

加速して初めて往(ゆ)ける僕は僕の先へ

もっと昂(たか)くもっと強くキミに届きたい

踏み込んで覚醒(め)ざめるChasin'the World

何度もなぞり続けて擦り切れてしまった

「諦めてしまえ」と云う文字が

築かせた壁を壊したがってる

直向(ひたむ)きに祈る声も闇に割れる夜

叶わない残酷さを潜(ひそ)ませても

この翼で想うよりも遥かに羽撃(はばた)く

抑えない鼓動が運命を進ませるなら

願う前に戻る前にキミを抱き締めて彼方へと飛び立つ

Changing 'your world』

 

ステージ袖Afterglow視点

「友希那先輩凄いね!」

「どっちの曲も友希那先輩にピッタリだしな」

「選んだのはもちろん〜」

「間違いなく」

「光さんしかいないでしょ」

どうしてあそこまでピッタリな曲を簡単に見つけられるのか、未だに謎だけど、あたしの時もそうだった、あの時歌ったCrowSongだって光さんがあたしにピッタリだって選んでくれた、何より凄いのが希那先輩の歌を際立たせるような演奏を皆がしてる事だ、多分光さんがいてこそなんだろうと思いながら友希那先輩の歌を聞いていく

 

『この瞳は鮮やかに舞うキミしか知覚(し)らない

加速して初めて往(ゆ)ける僕は僕の先へ

この翼で想うよりも遥かに羽撃(はばた)く

抑えない鼓動が運命を進ませるなら

もっと昂(たか)くもっと強くキミに届きたい

踏み込んで目覚めるセカイへ』

「次は光と二人で歌うわ!光、準備は?」

俺の答えは決まっている

「いつでも良いよ!」

「ならいくわよ!preservedRoses」

『『短い夢を重ねて永遠にして逝く花の偽りが切ない』』

友希那『閉じ込めた生命(いのち)の』

光『孤独を君に捧げる』

友希那『preservedRoses』

 

さすが友希那だな、この曲はデュエットとはいえ3曲ぶっ通しで歌ってるくせに息切れ1つしてない、それにこの曲だってかなり高音が要求される曲なのに歌いこなしてる、本当にさすがだよ!

 

友希那『躯の奥溢れるものを』 光『人と』

友希那『変えているだけ』

光『全てが「冷たすぎる」なんて』

友希那『指を』

光『解かせないで』友希那『光と闇の』

光『どちらにでも居れる』

友希那『怖がらないで望まぬ朝は』光『もう来ない』

友希那『鮮やかだけを』光『繰り返し』

友希那「繋がり終わり」光『君はまた…』

 

光&友希那『『短い夢を重ねて永遠にして逝く花の

偽りが切なく拒む世界を傷付ける

願うなら魅させるだから遠く消えないで君が見る明日の』』

 

友希那『新しい息吹の』光『伸ばした腕に迎える』

友希那『離さない』

 

客席ポピパ視点

「光先輩も友希那先輩もすごいね!他の先輩達もキラキラしてる」

「これでも有志バンドなんだから、全員の技術がスゲんだろうな」

「ただ凄いって感想しか湧かないくらいの演奏だもんね」

「だよね、私でも、多分光先輩には合わせられない、あれは光先輩がみんなの音を聞いて纏めてるんだよ」

「私達じゃ多分本当に無理だろうね」

私達全員がおそらく、光先輩と演奏したい気持ちと無理だと思う気持ちとがあって皆それを口にはしないけれど、気持ちは一緒だろう

 

光『無傷のまま溶けだす熱を』友希那『愛を』

光『弄る想い』 友希那『作りモノの微笑み疑う』

光『罪に 』 友希那『囚われながら』

友希那『汚れてしまう前に』 光『前に行くと決めた』

友希那『やがて零れて散らばる水に』 光『華やかに』

友希那『ココロ映し』光『出せるなら』

友希那『途絶える歌と』光『引き換えに』

 

光&友希那『『激しい色を注いで飾り立てた幻を

君が信じるなら真実だって越えるだろ

移る時間(とき)を止めて朽ちる術も知らないで

血を流すその手は』』

 

友希那『閉じ込めた生命(いのち)の』光『孤独を君に捧げる』

友希那『求めてる』

 

光&友希那『『短い夢を重ねて永遠にして逝く花の

偽りが切なく拒む世界を傷付ける

願うなら魅させるだから遠く消えないで君が見る明日の』』

 

友希那『新しい息吹を』光『伸ばした腕に迎える』

友希那『離さない』

演奏を終えると再び拍手が巻き起こる、そんな中俺はマイクを通して話し出す

「次が時間的にも最後の曲です!本当ならこのメンバーでまだ演奏したいんですけど、本当に残念な事に終わりの時間が迫ってます!なので最後の曲に行きます!

最後の曲はハッピーエンド」

 

俺はキーボードを演奏して少しの前奏の後にギターに切り替えて歌っていく

 

『さよならが喉の奥につっかえてしまって

咳をするみたいにありがとうって言ったの

次の言葉はどこかとポケットを探しても

見つかるのはあなたを好きな私だけ

平気よ大丈夫だよ優しくなれたと思って

願いに変わって最後は嘘になって

青いまま枯れてゆくあなたを好きなままで消えてゆく

私みたいと手に取って

奥にあった思いと一緒に握りつぶしたの大丈夫大丈夫

 

こんな時思い出す事じゃないとは思うんだけど

一人にしないよってあれ実は嬉しかったよ

あなたが勇気をだして初めて電話をくれた

あの夜の私と何が違うんだろう

どれだけ離れていてもどんなに会えなくても

気持ちが変わらないからここにいるのに

青いまま枯れてゆくあなたを好きなままで消えてゆく

私もずっと覚えていてなんてね嘘だよ元気でいてね』

 

ステージ袖Afterglow視点

「光さんがハッピーエンド歌ってるよ!私泣きそう!」

「もう泣いてるじゃん!」

「だって〜」

「ひまりは光さんに聞かせてくださいって頼んでたもんな、リクエストに答えてくれたんじゃない?」

「そうかもだけどさ〜」

「ひまちゃん迷子の子供みた〜い」

「モカー!」

「でも、本当にいい曲だよね」

「それは同意する」

そんな事言いながら私達皆が光さんの声に歌う曲に、そして光さんがみせる世界に引き込まれていく

 

『泣かない私に少しほっとした顔のあなた

相変わらず暢気ねそこも大好きよ

気が付けばま横にいて別に君のままでいいのになんて

勝手に涙拭いたくせに

見える全部聴こえる全て色付けたくせに

青いまま枯れてゆくあなたを好きなままで消えてゆく

私みたいと手に取って

奥にあった思いと一緒に握りつぶしたの大丈夫大丈夫

今すぐに抱きしめて私がいれば何もいらないと

そう言ってもう離さないでなんてね嘘だよさよなら』

ラストの演奏が終わるのとほぼ同時に文化祭終了のアナウンスが聞こえてきた、俺達はステージ袖に戻り楽器を片付けてからクラスに戻る、その途中で文化祭に来ていた紗夜達と会った

「皆さん、演奏お疲れ様でした。」

「来ていたのね」

「えぇ、皆さんとは入れ違いになってしまったようで、クラスに行ったのですけど、いらっしゃらなかったのでそのまま体育館で皆さんのステージを見させていただきました」

「入れ違いになったと言うよりは光が単独行動してたおかげで会えなかったってのが正しいかも」

「そうなんですか?」

「あぁ、うん1人で集中してたらいつの間にかでさ」

「そうでしたか」

「なんか、ごめんね」

「いいえ、演奏は聞けたので問題ありません。」

「私も別に気にしてないので大丈夫です」

「ならいんだけどさ、この後の後夜祭も出ていくの?」

「そのつもりです。ちょうど火は入ったようなので」

「そっか、じゃあ先に行っててクラスの片付け終わったら俺達も行くからさ」

「わかりました、それでは先に行っていますね」

そう言って紗夜達は先に校庭に向かったのを見送って俺達はクラスに戻り片付けを手伝ってから俺は1人屋上に行き屋上から校庭の様子を見ていると扉が開きイツメン勢揃いでやってきた

「ま〜た1人で黄昏てる!」

「言ったじゃない、多分ここにいるって」

「て言うかひ〜くんは基本一人になりたい時ここにいるもんね」

「バレたか」

「光、行かないの?」

「あぁ言うの好きじゃないんだよね」

「皆待っているわ」

「そうだよ、Afterglowの皆も光の事探してたよ!せっかくだし、キャンプファイヤーで踊りたいって」

「せっかくだけど、遠慮したいかな、終わった後って虚しいというか、どうしても感傷に浸っちゃうんだよね」

「まぁ、わからなくもないかな〜」

「だよね〜」

「まぁ、とりあえずさここじゃなくて下に行こう!遠くからでも良いから」

「まぁ、仕方ないか!下に行くよ」

「じゃあ、行こう!」

「ほらほら、行くよ」

そう言って俺の手を引っ張る日菜とリサそして俺の半歩後ろを歩く友希那達3人に導かれるように俺は人の輪の中に入っていった。

「光さん!やっと来た!遅いですよ!」

「ごめんね、俺、こういう雰囲気ってどうも苦手でさ、でも、皆が呼んでるよって言って友希那達が引っ張ってきてくれたからせっかくだし俺でよければ、1人ずつ踊ろうか」

「じゃあ、あたしから順番にお願いしますよ!」

そう言って巴が1番手を名乗り出て巴と踊った後他のAfterglowのメンバー全員と踊り更にポピパのメンバー全員そして紗夜と燐子そしてあこちゃんとも踊りさすがに踊り疲れたので一旦離れた場所でひと休みしていると

「お疲れ、光、はいこれ」

「ありがとう」

リサが缶コーヒーを差し出してきたので俺は受け取り缶の蓋を開けて一気に半分程飲んでから軽く息を吐き出す俺にリサが話しかけてきた

「光、大丈夫?」

「ちょっと疲れただけだから平気だよ」

「じゃあさ、もう少し休憩してからで良いからアタシともさ踊ってよ」

「もちろん、どうせ日菜とも踊る事になるだろうし、イツメンとだけ踊らないってのもね」

「じゃあ、アタシが最初ね!」

「いいよ、じゃあ、さっそく踊る?」

「まだ休んでなくて平気?」

「平気だよ、改めて、俺と踊ってくれませんか?」

「喜んで!」

そう言ってリサは俺の手を取り俺達は踊り出す

「光、今日はありがとうね、一緒にやれて楽しかったよ 」

「こっちこそありがとう、俺も久々にバンドやれて楽しかったよ」

「じゃあ、皆でやったかいがあったね」

「そうだね」

そう話している間にキャンプファイヤーの周りを一周し終えたのでリサは日菜と交代した

「ひ〜くん次はあたしだよ!」

「うん、踊ろう日菜」

俺は日菜の手を取って踊り出す

「ひ〜くん、また一緒に演奏しようね、後、まだ一緒に遊びに行ってもないから遊びにも行こう!」

「演奏はそのうちね、遊びに行くのは日菜の仕事がない時じゃないと無理だから、連絡してね」

「うん、約束だよ!ひ〜くん!」

「もちろん!」

そうして日菜とも踊った後友希那が俺の元にやってきた

「最後は私と踊ってくれるかしら?」

「もちろん!」

そう言って友希那の手を取り踊る

踊っていると、唐突に友希那がくすりと笑う

「どうしたの?唐突に笑ったりして」

「別に、大した意味は無いのよ、ただ貴方と知り合ってから約半年でここまで仲良くなるとは思ってなかったのよ」

「そうだね、俺も友希那とこういう風に踊ったりするくらい仲良くなるとは思わなかったよ」

「偶然か必然かそれとも運命かしらね」

「その全部が重なって起きた奇跡かもよ」

「そうだと良いわね」

「そうだね」

そんな話をしながら俺達は踊っていく

 

リサ&日菜視点

2人が踊っている姿を見てふと呟く

「な〜んか妬けちゃうな」

「りさち〜 ?」

「日菜はなんとも思わない?」

「どういう事?」

「な〜んかさあの二人にしかというかあの二人にしか出せない独特の空気感って言うかさ、なんかちょっと妬けちゃうなって」

「確かにいい雰囲気だもんね」

「アタシ光とあんな風になった事1度もないよ」

「りさちー羨ましいの?」

「そりゃね、アタシ、光の事好きだし」

「あたしもひ〜くんの事好きだよ?」

「多分だけど、日菜の好きとアタシの好きは違うよ」

「よくわかんない!」

アタシはだろうなと思ってしまう、日菜は気分屋というか自分独自の感覚というかがあって自分が楽しいと思うかどうかで過ごしている、だからなのかは分からないがまっすぐ自分の気持ちを言葉に出来るし、まっすぐに人の目を見て話せる

光は日菜のそういう部分を気に入っている。だとしたら、アタシや友希那はどうなんだろう?そんな事を考えながら2人が踊る姿をアタシは眺めている。

 

友希那と踊り終えるとほぼ同時にキャンプファイヤーの火が消えた

「これで終わりね」

「なんか、名残惜しいような、そうでも無いような複雑な気分だよ」

「私もよ、終わりは呆気ないものね」

「そうだね〜」

俺達は消えてしまったキャンプファイヤーを眺めながらどちらともなく呟いた。

そうしているとリサと日菜が近寄ってきて言った

「そろそろ帰ろ〜う」

「いい時間だしさ帰ろうよ」

俺と友希那は顔を見合わせくすりと笑い合うと友希那が口を開く

「そうね、そろそろ帰りましょう」

「だね、帰ろうか、他のみんなは?」

「お姉ちゃんは先に帰るって一緒に帰ろうって誘ったんだけど、多分待つことになるから今日は遠慮するってさ」

「あこちゃんと燐子は?」

「家の方向が同じだから一緒に帰るそうよ」

「えっとじゃあ、ポピパは?」

「アタシ聞いたんだけど、遅くなるとあれだから皆で先帰るって」

「じゃあ、イツメンで駅までは一緒かな」

「そうなるわね、教室に置いてきた荷物取って帰りましょう」

「そうだね」

「早く行こ〜う」

「今行くよ!」

そうして俺達はクラスに置いてきた荷物を取って学校を後にした。

そして帰り道

「そういえば光、明日と明後日は振替休日だけど、その後はアタシ達修学旅行の準備が始まるんだけど、男子は光1人じゃん、部屋割りとかどうなるのかな?」

「さぁ?俺にもわかんないけど、多分男の先生達と一緒じゃない?あの人達夜中まで酒盛りしそうで嫌なんだけどさ」

「でも、そうするとグループ行動とか大変じゃない?4から5人で1グループだからアタシ等のクラスって光入ってちょうど35人だし5人1グループなこのメンバーにもう1人でちょうど良いんだよ?」

「詳しい事は休み明けに先生にでも聞いてみるよ!」

「まぁ、その方が早いでしょうしあれこれ悩むよりは確実ね」

「ひ〜くん同じ班にはなれるよね?」

「大丈夫じゃない?さすがに旅行先まで四六時中先生達といたんじゃこっちが参るよ!」

「まぁ、そうだよね」

そんな事を話しながら歩いているとあっという間に駅に着いたので俺達はそれぞれの方向に別れ帰っていく、おれは日菜を自転車の後ろに乗せて自転車を走らせる

「ねぇねぇ、ひ〜くんは旅行先での班行動どこ行きたい?」

「そうだな〜三味線とか教わりたいからそういうのの体験教室とかに行ってみたいな〜」

「まだ弾ける楽器増やすの?」

「そういうつもりはないけど、でも、三味線で弾いてみたい曲が2.3曲あってさ」

「聞いてみたいな〜」

「そのうちね、まずは三味線とかそれ系の体験教室とかに行けるかどうかだよ」

「それもそっか」

そうして話しながら日菜の家に向かい日菜を送り届けてから俺は改めて家路に着き帰宅すると軽くシャワーを浴びてから部屋に行き相棒を元の位置に戻してから呟くように言う

「今日はサンキュな相棒」

そう言ってから俺はベランダに出て1曲分の時間だけバイオリンを演奏してらからベットに入りこの先の事を頭の片隅に思い浮かべながら眠り着いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




投稿遅くなりました。まだリアルで忙しくなかなかなかなか執筆があまり進みませんがもう少しすれば、また週一投稿はできると思うので気長に待っててください
さて、次回は修学旅行編になります。大体の構想は出来ているので今回よりは少し早いかと思います。
次回「修学旅行と眠れぬ夜」

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