皆に過去を打ち明けてから数日後の休日バイトも休みのため久しぶりに路上ライブをする為に機材を自転車の籠と荷台に積み込みギターとキーボードを持って家を出て駅前に向かって自転車を走らせ数分後、目的地の駅前に到着し機材の準備を済ませた俺はギターを手に取りチューニングを始めたタイミングでいつかのように花音の悲鳴?のようなものが聞こえてきた
「ふえぇぇぇ〜早いってこころちゃ〜ん」
「間違いなく花音とこころだな、て言うかどことなくデジャブだし」
そう言って声のした方を見ると案の定ライブ衣装のこころが先陣を切りその後ろにはぐみが続きその更に後ろで花音がサイドテールを揺らしながら走ってくる
「はぁ、仕方ないな」
そう言って立ち上がりこころ達に向けて大声で叫ぶ
「こころ〜!はぐみ〜!後ろのメンバーがバテてるぞ!少しペース落とせー!」
俺の声が聞こえたのか2人は車が急ブレーキを踏んだ時並の
急停止で立ち止まり他のメンバーが追いついて来るのを待って俺の所にやってきた
「久しぶりね光!」
「こころもね!」
「ひかるんやっほー」
「やあ、はぐみ、花音も」
「うん!久しぶり!今日は路上LIVE?」
「そのつもりだよ」
「おや、ではいつかのようにまた君の歌を聞けるのかい?」
「なんか用事があって集まってたんじゃないの?」
「そうだよ皆!これからおばあちゃん達の所に
行くんでしょ!」
美咲の発言でこころ、はぐみ、薫がハッとした表情になる
(完全に忘れてたよね、つい2〜3分前までそのつもりで行動してたはずなのにな)
俺は内心でそんな事を考えながら苦笑してついでに気になった事を質問する
「そういえばさ、さっきおばあちゃん達の所って言ってたけど、誰かのおばあちゃんに会いに行くの?」
「違いますよ!老人ホームにいるおばあちゃん達に会いに行くんですよ!定期的に病院とか老人ホームとか回ってLIVEしてるんです私達」
「そういう事ね!」
美咲の説明で納得した俺にこころが言った
「光も一緒に行きましょう!」
「は?俺も?」
「そうだよ!一緒に行こうよひかるん!」
「行ってどうすんのさ?」
「演奏すればいいんじゃないかい?元々君も今日は演奏する予定で外出していたのだろ?」
「そうだけどさ…」
俺はあまり気が進まないので花音と美咲の意見を聞いてみることにした
「2人はどうなの?俺が行って大丈夫?」
「私は…光君が来てくれたら嬉しいよ」
「まぁ、私も特に反対はしないですけど、光さん気乗りしないんじゃ無いんですか?」
「まぁね、年配の人と話すのは苦手なんだよねだから気乗りしないんだよ!」
「それなら大丈夫よ!おばあちゃん達もおじいちゃん達も皆、光の事を気に入るわ!」
「なんの根拠があって言ってるの?」
「普段の光ならきっと大丈夫よ!」
こころは言い出したら聞かない所があるが今回もそうだろうなと思い俺が折れるしかないと思った
「わかったよ!行くよ!」
「決まりね!行きましょう!」
俺は準備していた機材とギター、そしてキーボードを片付けてかこころ達の後を追って小走りに移動する
「そういえばさ、これから行く老人ホームってどこにあるの?」
「電車で3駅行って、そこから更に10分くらい行ったとこだよ!」
「遠いよ!俺、基本電車で2駅以上向こう行かないからね!」
「今回が初?」
「そうだね、地元からは新幹線だったからあっという間だったしね」
「光さんって以外と行動範囲狭いんですね!」
「まぁ、根が面倒くさがりだからね」
そうして話していると電車が停車し1駅目に到着した
「後、2駅先なんだよね〜」
俺はぼやくと花音と美咲は苦笑する
「光君、以外とじっとしてるの苦手?」
「苦手だね、演奏の時だって多少は体動かすしね」
「そう言われればそうですよね」
そんな話をする中で俺はこころとはぐみがいないことに気が付き辺りを見回す
「どうかしたの?」
「いや、こころ達どこに行ったのかな?姿見ないけど?」
「いつものことなんで、気にしないでください、端から端まで車内探検するんですよ毎回」
「毎回なんだね」
そう言って俺はまた苦笑していると2駅目に到着しこころ達がちょうど戻ってきた
「おかえり、何か珍しい発見はあった?」
俺がそう質問するとはぐみが答えた
「運転席がちょっとだけ見れたよ!なんかね、操作が難しそうだった」
「確かに、なんだか難しい感じがしたわ!」
「そうなんだね、じゃあ今度は1番後ろの車両まで行ってみたら?」
「それは良いわね!さっそく行きましょう!はぐみ!」
「いいよ!レッツゴー!」
そうして2人は今度は1番後ろの車両の方に歩いていった
「これで降りる駅まではこころ達も暇しないでしょ」
「まぁ、確かに…」
「でも、ちゃんと戻ってくるかな?」
「目的忘れてなければ大丈夫でしょ?それに多分どっかでこころのお付きの人がなんかしらしてくれるんじゃない?」
「そうですね!多分大丈夫ですよね!」
「まぁ確かにお付きの人がいるだろうから大丈夫だとは思うけど…」
なんて話していると電車は目的の駅に到着し俺達は降りて改札口を出ると少し遅れてこころ達も改札から出てきた
「楽しかったわ!」
「そうだね!楽しかった!」
「なら、よかったね、これからまだ歩くんでしょ?行こう!」
「そうだね、早くしないと予定の時間に間に合わなくなるしね」
「少し急ごう!」
そう言って走り出す皆の後を追って俺も駆け出した
そうして目的地にたどり着き俺達は息を整えて中に入ると
職員の人が出迎えてくれた
「いらっしゃいハロハピの皆と後ろの君は?」
「初めまして、宮村光って言います。ハロハピの皆から誘いを受けて一緒に来ました、演奏の際は俺も参加しますのでよろしくお願いします」
「そう、わかったわ、とりあえず、案内するわ皆、ホールに集まっているから、行きましょう」
そうして俺達はホールに案内され、交流の時間をとってもらい皆それぞれ年配の人達と交流する
俺はとりあえずその場からあまり動かずに話しかけてきた人達と交流する
「お兄ちゃんは、あれかい?ハロハピの子の誰かとお付き合いしてるのかい?」
「してないです。皆と、仲良しだけど、お付き合いは、してません」
俺は上手く言葉を区切りながらゆっくり話すように気をつけて会話する
「ばあちゃん達は、いつも、どんな事をして、過ごしているの?」
「わしらは、他愛ない世間話かのぅ、じいさん達はよく庭でゲートボールをしているよ!」
そうしてばあちゃん達と話していると外から戻ってきたじいちゃん達に話しかけられる
「今日は若い兄ちゃんも一緒か、兄ちゃんも歌う人かい?」
「そうですよ、たくさんの歌を、色んな人の前で、歌ってるよ」
「そうかそうか!兄ちゃんの歌、楽しみだな!」
「期待、しててね、ところでじいちゃん達の中に、夫婦の人達は、いるの?」
「何人かおるよ!ハロハピの子達と話してるのは夫婦の人達が多いねぇ」
俺は交流を続けながらどんな曲がいいかを考えていると1人のじいちゃんが付けている腕時計が目に入った
年配の人達が使うにしては装飾等が新しいように見える
俺は少し気になり聞いてみることにした
「ねえ、じいちゃん、その時計は自分で買ったの?
カッコイイね」
俺が時計について触れるとじいちゃんは大事そうにその時計を撫でながら教えてくれた
「この時計は孫がプレゼントしてくれたもので、じいちゃんだけの時間を刻むものだと言ってくれてな、ワシの宝物なんじゃよ」
「そうなんだね、じゃあ、これからも大事に、しないとね」
「そうじゃな、ワシが逝くまでは大切に最後まで使うつもりじゃよ」
そう言ってそのじいちゃんはカラカラと笑った
その後交流の時間が終わりレクリエーションタイムになるらしく準備のため俺は外に出て缶コーヒーを飲みながら待ってると薫が何かブツブツと呟きながらやってきた
「薫、なにしてんの?」
「おや、君かい!これから私の独り舞台が始まるのでね、
集中力を高めている所さ!」
相変わらずキザったらしいヤツだなと内心で思いながら俺は返答する
「そうか、邪魔しちゃ悪いし行くわ!」
「待ってくれないかい!」
軽く手を振りその場を後にしようとした所で俺は呼び止められた
「なんか用なの?」
「実は君に聞いてみたいことがあるんだ」
「何?俺に答えられること?」
「あぁ、君はなぜいつもそう、堂々としていられるんだい?」
「は?何それ?どういう事?」
俺は思わず聞き返す
「私のこれは演技なのだよ、演技という名の仮面で覆っていないと自分を保てないんだ、そしていつからかわたしは私がわからなくなった」
俺はその言葉の意味を考えるどのくらいの時間が経ったのか自分でも分からない、数分か数十分なのかは分からないが俺は自分の考えを伝える
「あのさ、これはあくまでも俺の考えなんだけど、演技する事、演技の仮面をつけることの何がいけないの?」
「どういう事だい?」
「俺にだって今の自分が本当の本当に心の底から今の自分が正しいのかなんてわかんないよ、たださ、もう1人の自分って考え方もできるんじゃないの?」
「余計に分からないのだが?何が言いたいんだい?」
「ちょっと待ってくれ」
俺はそう言って付けていたピアスを白系のものに変え髪を後頭部の後ろの方にまとめる
「わかる?今の僕とさっきまでの俺の違い」
「あぁ、纏っている雰囲気から全てが違うのがわかる」
「今の僕のこの姿が答え、この姿の時はルミナス光耀く存在って意味でそう名乗ってる、つまりさ、弱い自分を仮面で隠して強くなりたい理想の自分を作り出すことは間違いじゃないって事」
そうして髪を解き元の俺に戻る
「まぁ、あとは自分で答えを見つけなよ、じゃあ後でね」
そう言って俺は老人ホームの中に戻っていく
薫視点
「彼は何者なのだろうか?」
その呟きは彼には聞こえない、彼が一人称を変え髪を纏めただけで纏っていた雰囲気が変わったのがわかった
「彼自身が答えか、私は何を悩んでいたんだろうね」
私は自分を偽っていると思っていた、だが違った理想の自分を演技によって作り出すことで弱い自分を肯定していたんだと気付かされた。
「まさか、彼に気付かされるとはね!」
私自身決意を新たにして老人ホームの中に戻っていく
光side
俺は老人ホーム内に戻り空になった缶を捨てたところで
花音と美咲が話しかけてきた
「光さん」
「美咲、花音、どうしたの?」
「さっき薫さんと話してましたよね?」
「見てたの?」
「何話してるかまではわからなかったけど、話してるのは見えたから」
「そっか、そっか、薫がね自分の演技に自信がないって言うから堂々としてなって言っただけで特別な会話はしてないよ」
「そうなんですか?あの薫さんが?」
「まぁ、誰しも悩みはあるよ、そろそろ戻ろう」
「そうだね、私達も演奏の準備しないとだし、美咲ちゃんはそろそろミッシェルにならないと」
「あぁ〜そういえばそうだった!」
そう言って美咲達は一足先に戻って行き俺も少し遅れて後を追いホールに戻った
そして、レクリエーションの時間が始まり薫の独り舞台が始まった、普段学校で見る薫よりも堂々としていて見るもの全てを引き込むような演技をしていた。
そして独り舞台が終わり今度はハロハピのLIVEが始まった
1曲目がせかいのっびのびトレジャーだ曲に合わせこころが飛んだり跳ねたりしている
「相変わらず楽しそうだなこころは」
「本当にねぇ〜見てるこっちまで元気が貰えるよ」
隣で見ていたばあちゃんが俺の呟きに返答する。
周りの皆は楽しそうだ
そうして1曲目が終わり2曲目に入る2曲目はコロッケタイム
「あぁ、これはぐみの歌だな絶対」
「そうなんかい?」
「多分だけどね」
こんなにも楽しそうに歌うバンドを俺はあまり知らない
これがハロハピらしさだと改めて実感させられる
そうして2曲目も終わって3曲目だ
「ラストはこの曲よ笑顔のオーケストラ!」
「この曲がラストなんだな普段は1番最初に演奏するのに」
「ワシらの時はこの曲を最後にして盛り上がるんじゃよ」
「そうなんだね」
曲に合わせこころが今度は寝そべった状態からスっと起き上がったりバク転したりしている
「動きがキレッキレだな!」
そう言いながらも俺はこころ達ハロハピとここにいるじいちゃんばあちゃんに届ける曲をどうするか考えていたがたった今決まった
そしてこころ達の出番が終わり俺の番になる
「最っ高に素敵な曲を聞かせてちょうだい光!」
「期待してるよひかるん!」
「私以上の表現者たる君の演奏を楽しみにしているよ!」
「私も楽しみにしてるね!」
「特等席で聞かせて貰いますね!」
「後悔は絶対させない!最っ高の演奏を届けるよ!」
俺は全員とバトンタッチを交わし壇上に上がる
俺はアコギを肩からかけてマイクを通して話し出す
「皆さんこんにちは、光です!演奏の前に1つ質問させてください、この中に夫婦の方はいますか?いたら手を挙げて教えてください」
俺の質問に3組の老夫婦が手を挙げてくれた
「教えてくれてありがとうございます。じゃあ、1曲目に行きます!タイトルは日々」
俺はアコギを弾いて行くこの曲は老夫婦の何気ない日常を歌った曲だ、楽しむと言うよりは懐かしむ気持ちが強くなるだろうなと思いながら歌い出す
『おじいさんはおばあさんと目を合わせあまり喋らない
寄り添ってきた月日の中ただ幸せばかりじゃなかったんだ
分厚いガラス眼鏡手のひらのシワ
写真には写らない思い出笑い出す二人
出逢った日恋に気づいた日結婚した日別れたいと思った日
子供を抱いた日手を離れた日
溢れる涙よこれは幸せな日々』
老夫婦視点
「なんだか懐かしいな」
「そうですね〜確かに幸せばかりじゃなかったけど本当に楽しかった」
「出逢ってから今までがいい思い出じゃよ、無論ケンカをする時もあったけれど、その全てがいい思い出じゃ」
「その通りですね、こうして一緒にいることが1番の幸せですよ」
「結婚してからも子供が出来たりその子がワシらの元から離れた時と様々な事があったけれど、これは幸せな日々なんじゃな」
「そうねぇ、本当に幸せな日々でしたよ、これからも幸せな日々を送りましょうね」
「そうだな」
そうして皆が兄ちゃんの歌に懐かしい気持ちにさせられるけどもこれでも歌はまだ始まったばっかりだ
『おじいさんはおばあさんを呼ぶ時も名前じゃ呼ばない
怒った顔がいつもの顔ただ嬉しい時には口笛ふく
お気に入りのニット帽おばあさんが編んだ
子供の頃のようにありがとうが伝えられない
泣かせた日家を出て行った日
抱き合えた日背を向けて眠った日
希望持たせた日それを恨んだ日
溢れる涙よやけにデコボコな日々』
老夫婦視点
「なんだか心が暖かくなるな」
「本当ですね、懐かしい気持ちでいっぱいですよ」
「歳をとると不器用になっていくからありがとうなんて簡単には言えなくて困らせたりしてしまいケンカしたりもした
よなぁ」
「そうですね、今となってはそれも懐かしい思い出ですよ」
「なんだか本当にもう懐かしいわい」
「懐かし過ぎて思い出し泣きしそうですよワシは」
この曲が終わる頃には懐かしさで胸がいっぱいだろうなと思いながら兄ちゃんの演奏に耳を傾ける
『おじいさんはからだをこわして おばあさんは独り泣いた
伝えなくちゃ大切な気持ちいつも毎日本当に、、、、、
出逢った日恋に気づいた日結婚した日別れたいと思った日
子供を抱いた日手を離れた日
溢れる涙よこれは幸せな日々涙の数だけきっと幸せな日々』
俺が演奏を終えると皆から拍手が送られた
「続けて2曲目にいこうと思います、この曲は皆が知ってる曲でお孫さんから貰った時計を大事にしてるじいちゃんと話をして歌おうと思いました。それじゃあ聞いてください
大きな古時計」
俺は再びアコギを弾き始め歌い出す
『おおきなのっぽの古時計おじいさんの時計
百年いつも動いていたご自慢の時計さ
おじいさんの生まれた朝に買ってきた時計さ
いまはもう動かないその時計
百年休まずにチクタク チクタク
おじいさんといっしょにチクタク チクタク
今はもう動かないその時計
何でも知ってる古時計おじいさんの時計
きれいな花嫁やってきたその日も動いてた
うれしいことも悲しいこともみな知ってる時計さ
今はもう、動かないその時計
百年休まずにチクタク チクタク
おじいさんと一緒にチクタク チクタク
今はもう動かないその時計』
ハロハピ視点
「皆が知ってる曲ね!でも、光が歌うとまた違った感じがするわ!」
「わかる!ひかるんの声で歌うと落ち着くって言うかさ!」
「今は静かに聞こうじゃないか!」
「そうだね、なんだかすごく落ち着くしね」
「まぁ、やっぱり光さんだからかな?」
なんて話をしながら私達は光先輩の歌声に耳を澄ます
『真夜中にベルがなったおじいさんの時計
お別れの時がきたのをみなにおしえたのさ
天国へのぼるおじいさん時計ともお別れ
いまはもう動かないその時計
百年休まずにチクタク チクタク
おじいさんと一緒にチクタク チクタク
いまはもう動かないその時計』
2曲目の演奏を終えるとまた皆が拍手をしてくれた
辺りを見回すと涙ぐんでいる人もちらほらといた
俺は少ししんみりした空気感を振り払うように言葉を紡ぐ
「次がラストの曲になります!ラストは笑って終われるようにと思ってこの曲を選びました!聞いてください福笑い」
俺はアコギを弾いて歌っていく
『あなたが笑ってたら僕も笑いたくなる
あなたが泣いていたら僕も泣いてしまう
難しい顔難しい話今ちょっと置いといて笑えますか?
きっとこの世界の共通言語は英語じゃなくて笑顔だと思う
子供だとか大人に関わらず男だとか女だとかじゃなく
あなたが今楽しんでいるのか
「幸せだ」と胸張って言えるのか
それだけがこの世界の全てでとなりでこの歌唄う僕の全て』
ハロハピ視点
「最っ高じゃない!この世界共通言語は英語じゃなくて
笑顔!素敵じゃない!」
「この曲好きだな〜!」
「本当に私以上の表現者じゃないか!私も君の輝きの前では霞んでしまうだろうさ!」
「なんか、私達全員に向けて光から応援して貰えてるみたいだね!」
「実際この歌の通りなんだと思うよ!この世界の共通言語は英語じゃなくて笑顔だって部分は凄く共感出来るしね」
本当に光さんはずるいんだよなぁ〜こんな曲をサラッと選んじゃうような所がさ〜
『奪い合うことに慣れ疑い合う人で溢れ
そこで誰か泣いていても気に止める人もいない・・・
どれを切り取って''人間らしさ"って
呼べるか分からないけど
誰かの笑顔につられるように
こっちまで笑顔がうつる魔法のように
理屈ではないところで僕ら通じ合える力を持ってるハズ
あなたは今笑っていますか?強がりじゃなく心の底から
憎しみが入る隙もないくらい笑い声が響く世界ならいいのに
その姿形ありのままじゃダメだ!と誰かが言う
それにしたって笑顔は誰もありのままにゃ敵わない
きっとこの世界の共通言語は英語じゃなくて笑顔だと思う
笑う門に訪れる訪れる何かを
愚直に信じて生きていいと思う
誰かの笑顔につられるように
こっちまで笑顔がうつる魔法のように
理屈ではないところで僕ら通じ合える力を持ってるハズ
あなたがいつも笑えていますように
心から幸せでありますように
それだけがこの世界の全てでどこかで同じように
願う人の全て』
俺が演奏を終えると皆が笑って拍手していた、その光景に俺は改めて誰かに演奏を届けるって良いなと思った瞬間だった
その後俺達は少し早いが帰ることにし老人ホームを後にする
老人ホームを出ると入口までじいちゃんばあちゃん達と職員さんが見送ってくれた、そして去り際に時計のじいちゃんにお礼を言われた
「兄ちゃん、ありがとうな兄ちゃんのおかげでより一層この時計を大事にしていこうと思えたよ!」
「そっか、そっか、じいちゃんがそうしてくれたらその時計を送ったお孫さんも嬉しいだろうし、心から送って良かったと思えるんじゃないかな」
「本当にありがとうな兄ちゃん」
「どういたしまして、それじゃあね!」
そうして俺達はその場を後にししばらく歩いて駅に着いてそこからまた電車に乗りよく知る街並みが見える駅に戻ってきた、そして改札を出たところでこころが俺の方に向き直り言った
「光!今日のLIVE最っ高だったわ!」
「ありがとう、こころ、俺も楽しかった!」
「なら、よかったわ!それとね光!私達から1つあなたに言っておきたいことがあるの!」
「何?」
「まだ曲は決まっていないけれど、あなたに1番最初に私達が曲を届けると約束するわ!」
「楽しみにしてるよ!こころがどんな曲を俺に届けてくれるのかをね」
「そうしてちょうだい!私達も皆で光に届ける曲を探すわ!」
「待ってるよ!」
「待っていてちょうだい!必ず最っ高の笑顔と曲をあなたに届けるわ!また会いましょう!」
そう言ってこころは早足で去っていった
「あっ!待ってこころん!」
そう言ってはぐみもこころの後を追う
そうしてその場には俺の他に薫と美咲、そして花音の4人だけとなった
「光、いいかな?」
「何?」
「君は私が多少苦手なんだろうが、私は君と顔見知りではなく、友人になれるのだろうか?」
「何言ってんの?俺、確かにお前の事苦手だけど、別に嫌いじゃないし、お前みたいな友人も悪くないと思ってるしさ、
それに、もう俺達友達だろ?」
「そう、なのかい?」
「俺がこう言ってるんだし、それでいいじゃんか!どうせなら1番の女友達になれるように自分なりに歩み寄ってこいよ」
俺がそう言うと薫は目を細め笑って言った
「君がそう言うなら、そうしようじゃないか!これからもよろしくだ光!」
「あぁ、よろしくな薫」
俺がそう言うと薫は満足そうに帰って行った
そして俺も帰るかなと思ったタイミングで花音が俺の名を呼んだ
「光君!」
「花音?」
「あの、えっとさ…やっぱりいいや!今日はありがとう楽しかったよ」
「こっちも楽しかったからいいよ、別に」
「うん!またね光君」
「私も帰りますね!光さんまた会いましょう!」
そう言って帰ろうとする美咲を呼び止める
「あっ!待って!美咲」
「はい?」
振り返る美咲に俺はポケットからキーホルダーを取り出し投げ渡す
「遅くなったけど、誕生日おめでとう!そんなものしか用意出来なかったけど、大事に使ってね!」
そう言って俺は帰路に着いた
美咲・花音視点
帰り際に光さんが私を呼び止めたので私は振り返ると
何かを投げ渡された 、私はそれを受け取るとなんだろうと思い見てみると私の星座のキーホルダーだった、しかも手作りなんだろう、市販のやつより手が込んでいると1目見てわかった
「そんなものしか用意出来なかったけど大事に使ってね!」
光さんはそう言い残して帰って行った
「よかったね美咲ちゃん、光君が誕生日覚えててくれて」
「なんか、複雑ですよ!手作りのキーホルダーでしかも私の星座なんですからね、それに花音さんの時は光さんと
デートしたんですよね?」
「うん、その時はお手製のケーキと光君の演奏した曲が入ったCDもくれたよ!」
「なんか、差を感じちゃいますよそれ」
「多分、忙しかったんだと思うよ、光君誕生日は年に1度だけだし盛大に祝いたいって言ってたから」
「まぁ、そう言うなら信じますよ!その代わり今度は私も
デートに連れてって欲しいですけどね」
「それってどういう事?」
「まだ内緒です!」
そう言って私達も帰路に着く
そしてもう一度光さんの帰って行った方を見て自分にしか聞こえない声でもう、姿が見えなくなった光さんにお礼を言った
「ありがとうございます。光さん」
そうして私達の老人ホームでのLIVEは終わりを告げた。
何とか前回よりも早く投稿できました。
カバーLIVE編です。各バンド事に光君との絡みを作りそこから曲を決めて行く流れになりますので各バンド2話くらいのストーリーを書いた後前後編に分けカバーLIVEの瞬間を書いて行きたいと思います。次回はパスパレの1日マネージャーとして光君が再び行動します。お楽しみに
次回「テレビ出演と皆の気持ち」
シーズン3の内容いくか二学期編挟むか
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二学期編として何話か入れましょう
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シーズン3の内容入って大丈夫です!