光は自転車を走らせ友希那達との待ち合わせの場所であるcircleへと向かう、しばらく自転車を走らせるとcircleの看板が見てえきた、スマホのナビもそこが目的地だと告げている
「あそこか!家からなら15分くらいで着いたぞここなら」
そう、なんと言っても俺が住んでるマンションはかなりの好条件で自転車でなら大抵20分以内で色んなところに行けるし仮に徒歩だとしても自転車の倍程度なので個人的には問題ない
俺は駐輪場に自転車を停め息を整えてから扉を潜ると店員と思しき女性が声を掛けてきた
「いらっしゃい LIVEハウスcircleにようこそ初めてのご利用ですか?」
俺は一瞬戸惑ったが自分の目的を伝えた
「いえ、あの、すいません利用ってわけじゃないんです。待ち合わせなんですけど、あの、Roseliaの湊さんと今井さんは来てますか?」
「あぁ!君が待ち合わせの子か!2人から聞いてるよ、後からすっごいオシャレな男子が来るからってね」
俺は苦笑する事しか出来なかった、普通に友人が来るからではダメだったのだろうか?
「とりあえず来てるなら呼んで来て貰えますか?」
「いいよ~ちょっと待っててね」
そう言って奥の方のスタジオの扉を開けて中にいるメンバーに声を掛けていた
俺はその間に自販機でミネラルウォーターを買うと半分程飲み干してから一息つくと先程の店員さんが戻ってきた
「後10分くらいで一旦休憩を挟むから待っていって」
「わかりました、じゃあ待たせて貰います」
そう言って俺は近くにあった椅子に座るとさっきの店員さんが話しかけてきた暇なのだろうか?
「ねぇあなた名前は光君でいいのよね?」
「はい宮村光(ひかる)です。ひかりってよく間違われるんですけど、間違えないでくれたら嬉しいです」
「光君ね、よろしく私は月島まりなここcircleの店長よ、ところで光君、君さえ良ければなんだけど、ここでバイトしない?」
「バイトですか?」
俺が問い返すとまりなさんは物凄い勢いで頷く
「ここって隣がカフェになっててさ、練習した後とかにそこでお茶していく人も多くて、私も手が空いてれば手伝うけどなかなかそうも行かなくてカフェの方だけでも頼めないかな?」
俺はいくつか質問してみる事にした
「いくつか質問させてもらって良いですか?」
「どうぞどうぞ何が聞きたいのかな?」
「1つ時間の融通は聞きますか?」
「夜の9時までまだから少し早めに入ってもらえれば多少ね」
「例えばですけど、普段だと学校が終わってからになりますよね?そうしたら16時30分から19時までとかでも大丈夫だったりしますか?」
「もちろん大丈夫だよ!」
「2つ週3か週4くらいのペースで大丈夫ですか?」
「バイトに入ってくれるならシフト表渡すし提出してもらえれば出来るだけ希望にはそうよ」
「では最後にバイトの後で練習場所としてここ借りれたりします?」
「良いよ~お客さんって決まった人達しか来ないしそれ以外でもLIVE時が忙しいくらいだからね」
まりなさんの条件をきいて悪くないと思った俺は引き受ける事にした
「わかりました、履歴書等の準備もありますので明後日から本格的によろしくお願いします 」
「OKOK!バイトの制服は明日中に用意しておくからよろしくね〜」
俺は話していてまりなさんの人柄をかなり気さくで好感が持てる人だなと感じた、俺はとりあえず携帯番号をメモしてまりなさんに渡しておく
「バイトは明後日からですけど、何かあれば連絡ください自転車飛ばしてきますので」
そう伝えてから詳しい内容を聞いていると友希那とリサが練習スタジオから出てきたどうやら休憩のようだ、俺はとりあえず自販機で飲み物を自分の分も含め6本程買うと友希那とリサに声をかける
「お疲れ様友希那、リサもお疲れ、これ良かったら」
そう言ってスポーツドリンクを投げ渡す
「おっと!本日2度目!再びナイスキャッチ私~☆そして友希那もナイスキャッチ☆ありがとう光待たせてごめんね~」
「光!こっちよRoseliaのメンバーを紹介するわ」
「あぁわかった今行く」
俺は友希那の後ろをついて行きその後ろからリサが続く
なんだか逃がさないよって言われてるみたいだなぁと苦笑する。
俺は案内されるままRoseliaが練習しているスタジオに通されちょうど休憩中なRoseliaのメンバーが揃っていて皆の視線が俺に集まるそして1人の美少女?いや美女かな?が友希那に話しかけるなんかどこなく日菜に似てるような気がするのは気のせいかな?
「湊さんその方ですか?紹介しておきたい人というのは、今井さんと湊さん御2人の友人だそうですね」
「ええそうよ、彼が私とリサの友人で私達の学年唯一の男子学生よ」
「そうだね~、ついでに言うと、歌も演奏もかなりの腕だよ、とりあえず自己紹介してもらっても大丈夫?」
俺は頷き1歩前に出て自己紹介をはじめる
「はじめまして俺は宮村光(ひかる)です。光(ひかり)って漢字でひかるですよろしくお願いします。良ければ皆さんの名前を聞いても良いですか?」
「よろしくお願いしますね宮村さん、私は氷川紗夜と申しますお見知り置きを」
「やっぱり!あの氷川さん答えたくなければいんですけど、日菜となんか関係あります?親戚とか姉妹とか身内関係というか…」
「えぇ日菜は私の妹です。妹が迷惑をかけていませんか?」
困った表情?を浮かべた氷川さんに俺は違和感を覚えるが
確信が無いのと知り合っていきなりというのも不躾な気がして踏み込めないと思っていると氷川さんが声を掛けてきた
「あの?宮村さん?大丈夫ですか?」
俺は我に返り軽く頷き返答する
「ごめんなさいちょっと考え事をね、とりあえず日菜の事については振り回されてるけど、なんだかんだ俺も楽しんでるから大丈夫ですよ」
そう言って笑いかけると氷川さんは何処か安心した表情を浮かべて一言「そうですか」と言った
そして俺はキーボードを弾いている黒髪のThe大和撫子と言った雰囲気の女の子に声をかける
「光です。名前を聞いても良いですか?」
「はい…あの…私は白金燐子って言います…よろしくお願い…します」
目を合わせてくれない所を見ると人見知りなのだろうと思った俺は言葉を探しながら改めて話しかける
「白金さんね、いきなり知らない人と話すのって緊張するよね、ましてやそれが俺みたいな男子なら尚更さ、ゆっくりで良いから普通に会話出来るようになってくれたら嬉しいな」
俺がそう言うと多少は信用というか安心してくれたのかぎごちない感じはあれど笑ってくれた、そして最後にドラムの前に座る小柄な女の子の前に座り話しかける
「改めて俺は光、君の名前は?」
「フッフッフ!我こそが魔界の大魔姫宇田川あこなるぞ!見知り置くが良い!」
大袈裟な身振り手振りを交え自己紹介してくれたのが面白かったので俺はそれに乗っかりもう一度挨拶する
「よくぞ名乗った!我こそが魔界に一筋の光の道を築く者ぞ!なんてね~」
なんて笑いかけるとあこちゃんは目をキラキラさせて話しかけてきた
「カッコイイ〜!ねぇねぇ光兄ぃってさ呼んでも良い?」
俺は頷き笑って答える
「良いよ!ところでさあこちゃんお姉さんいたりする?赤茶色ぽい長い髪で身長が高くてモデルさんみたいなさ」
「光兄ぃお姉ちゃんの事知ってるの!」
「やっぱりお姉さんだったんだ、1度だけねリサ達に学校を案内してもらって最後に屋上行った時会ったんだ」
「そうなんだぁ~、光兄ぃ!今度改めてお姉ちゃんとあこと遊ぼう!あこ光兄ぃと遊びたい!」
「俺で良ければ喜んで、でもそろそろ練習再開しないと怒られちゃうよ?」
「そうだった!ごめ~ん友希那さーん」
「構わないわ自分の友人がたくさんの人と仲良くなってくれることは1人の友人としても嬉しい事だもの、それじゃあはじめるわよ!」
「じゃあ俺はこの辺で」そう言って立ち去ろうとする俺の肩を友希那とリサが掴んでくる
「「待ちなさい(なよ)」」俺は振り返ると2人が笑っているが如何せん目が笑ってない正直怖いからその笑顔やめてね?
「「どこへ行く気?(かな?)」」
だから怖いってお願いだから目が笑ってない笑顔で言うのやめてね?
「いや、練習再開するんだよね?なら俺は邪魔にならないように練習終わるの待ってようかなと…」
そう伝えると友希那が反論して来た
「その必要は無いわあなたはここにいて第三者視点で感想とアドバイスをくれればいいの」
「そういう事だからよろしくね~☆」
俺はどうせ有無を言わせないつもりだと思ったので返答する
「はぁ~わかったよただあまり期待しないでよね!」
そう言って俺はとりあえず端の方にあった椅子に座る
俺が座るのを確認した友希那達が練習を再会する、演奏を聞いていて思う、プロも顔負けの演奏だと、でも音に迷いがあるこれでいいのか?まだやれると音が俺に訴えかけてくる聞くことに集中していて気づかなかったがいつの間にか演奏が終わっていた、俺はハッとして顔をあげると友希那がこちらを見ていた、感想を求められているようだ、俺は少し考えた後立ち上がって話し出す
「前もって言っておくと、これから言うことはあくまで俺個人の意見だから気にしないもヨシ、気に止めるもヨシ
それは自由だ、それを踏まえた上で言わせてもらうと、演奏そのものは凄かったプロ顔負けだと思う。でも、あくまでそれだけだ」
「どういう事?私たちの演奏に不満があったのかしら?」
「言ったよねあくまでも俺個人の意見だってさ、皆のの音にはこう表現したいこう伝えたいって感じが伝わってこなかった」
俺がそう言った瞬間リサと氷川さんが驚いた表情を浮かべてすぐ顔を伏せたのを俺は見逃さなかった
「友希那、もし良ければなんだけど今練習していた曲の譜面あったら俺にも見せてくれる?」
「構わないわ私のを使ってちょうだい」
そう言って譜面を手渡してきたので受け取り俺は自分のそばに立てかけていたギターケースを開けギターを取り出しアンプにつなぎ少しだけ時間をかけてじっくりチューニングを行うと譜面を見ながら演奏していくそして俺の音で表現するここはもっとこうだろと、ここはこうなれば友希那がもっと全面的にさらに全力を出せるだろ、そんなもんじゃないだろ皆の熱意はこんなもんなのか?違うだろ俺はRoseliaの音ではなく俺の音でそれを伝える俺には作詞や作曲の才能は無い、だからこそ俺は決めたんだ他のアーティスト達の曲という力を借りて全力で表現力を広げることをそしてその表現力で周りを楽しませてやりたいし時には背中を押してやりたいわかるだろ?皆ならいや、Roseliaとしてならそれが出来るはずだ!引き込めよお前らの世界へ捕らえろよ!お前たちの音でお前たちを応援してくれてるファンだと言ってくれるヤツらの心を!
俺はありったけの思いを込めて表現する音楽ってのは高めるものだから表現力で伝えるものだから!
「俺が伝えたいことは今、全部音に乗せた皆ならわかるはずだ俺が伝えたかったことがね!」
俺の言葉に皆何も答えてはくれない。でも、目には強い光が宿っているのを確かに見たから、なら俺はまた少し背中を押してやろう!そう思い俺は付けていたメガネを外して前髪をあげる
「改めまして光です今日はRoseliaの練習に呼んでくれてありがとう!今日は君たちの背中を少しだけ押してあげようと思います聞いていて下さい青空のナミダ」
そう言って俺は演奏をはじめる
『ひとりきり暗闇の中君の涙の意味を知った
願う場所踏み出したけど誰も傷つけたくなくて
海を渡る風は今日も迷わずに明日に向かうのに
心はどうして動き出せない
どんな運命が待っているんだろう
悔やみたくないよ生まれたこと
悲しみの中に勇気がある輝きつかむと信じている
降りしきる青空のナミダ
いつの日か笑顔に変えるよ』
曲は2番に入る前の間奏だ
俺がなぜこの曲を選んだかわかってもらえるといいけどな
友希那視点
私は曲が始まった時なぜこの曲なのか分からなかった、でもサビを聞いてかわかった気がした、自分の目標を高く持つのは構わない、でも理想を押し付けすぎるなと言われてるそんな気がした。私達がまだ掴めない光かもしれないけど、絶対に私達なら届くって信じて疑わないと言ってもらえている気がした
『急ぎ足追いかけた風指の間をすり抜けてく
信じることまだ怖いけど留まることはもうしない
月がそっと肩を叩き水面映してくれた月道(きいろみち)
迷うことさえ忘れてゆくよ
何もない明日が待っていても何かを生み出す手があるから
決められた道も変えてゆける強い想い今込み上げてる
零れてた青空のナミダ明日にはきっと晴れるから』
リサ視点
本当に凄い表現力まるで私達の焦りとか不安が見透かされてるみたいに気持ちが曇ってたりしたアタシの心の中を陽の光が照らす青空に変えてくれるんだもん
紗夜視点
私は一体何に悩んでいたんでしょうね
悩むことは悪いことじゃないでも、悩みすぎて自分の音まで曇らせたら行けない誰かを頼ったり信じたらすることを恐れたりしたら行けない、自分としっかり向き合ってと言われている気がした。
『見上げた先へと歩き出せるはず
どこまでも行ける自分失く(なく)さないなら
どんな運命が待っているんだろう
悔やみたくないよ生まれたこと
悲しみの中に勇気がある輝きつかむと信じている
降りしきる青空のナミダいつの日か笑顔に変えるよ』
あこ視点
光兄ぃ凄いなぁ本当に一筋の光みたい自分を忘れないでって言ってくれてる暖かい光だよ光兄にはずっとあこ達を照らしてて欲しいな~
燐子視点
友希那さんが月の光なら彼は対象的な陽の光夏の照りつけるような光じゃなくて春の暖かい木漏れ日みたいなやさしい光自分を見失っちゃいけないよって、自分を見つめ直すことが
あっても見失っちゃいけないよって、優しく導いてくれる光、友希那さんやリサさんが彼の歌を好きなった理由がわかった気がした
演奏を終えると俺は全員の顔をみる確かな強い意志が
彼女達の瞳に宿っていた俺の音楽が背中をおせたかな?
そうだと言いなそう思い俺は話し出す
「どうだったかな?俺の歌が少しでも背中をおせたかな?そうだったら嬉しいな」
そう言った俺に友希那は叫ぶように言い放つ
「背中を押す?そんな優しいものじゃなかったわね、あなたは私達に発破をかけたのよ目標を高く持つならその道を曇らせるな自分を見失うな自分を主張し続けろってね」
「確かにね~あれは背中を押すってよりは光の世界に強引に引きずり込んだ感じだったな~」
友希那に続いてリサもそんな事を言う
更には氷川さんや白金さんあこちゃんまで言葉は違えど似たような事を言ってきた、俺は内心でなんだよそれと思ったが表には出さずただ苦笑を浮かべた、そしてそこからのRoseliaは見違える様だったお互いがお互いをしっかり主張し
一つの輪になってよりお互いを高めあえたのではと思った
そして練習終わりにリサが話しかけてきた
「お疲れ〜光、あのさ~この際だしアタシら全員と連絡先交換しない?」
「は?いきなりなんで?」
「いきなりじゃないよ!実は友希那とは話してたんだ」
「そういう訳だから最低でも私とリサの連絡先は受け取ってもらうわよ」
その言葉を聞いて俺は友希那がこういう発言する時って拒否権無いんだよなぁ~と心の中で呟き友希那とリサ2人と連絡先を交換したところであこちゃんも俺の連絡先を欲しがったの交換したところで俺は氷川さんと白金さんに声をかけた
「2人はどうする?俺としては違う学校の人と知り合う機会ってなかなか無いしこれからも仲良くしようって意味でも交換してくれると有難いかなって」
俺がそう言うと2人は顔を見合わせ少し考えた後OKしてくれた
「こちらが私の連絡先になります」
「こっちが私です」
2人がスマホを差し出してきたので手早く登録を済ませる
「ありがとう1度こっちから連絡するから登録してね」
そう言って彼女達の電話を鳴らしスマホがなったのを確認してから発信状態を終了させる
そうして全員と連絡先の交換を終えるとその日は解散となった俺はそのまま駅前で2曲程演奏してから帰ろうと思っていたら腹がなったので近くのファミレスで夕食を済ませる
それから駅前に向かい演奏を始め2曲程演奏してからギターを片付け家に戻り着ていた服を脱ぎ捨てて1度部屋に行きギターを置いて着替えを持ってシャワーを浴びた。
俺は基本シャワー派なので入浴はあまりしない
シャワーを浴びて部屋に戻りスマホを確認するとあこちゃんからLINEが来ていた内容は今週末は練習がない日らしく
よかった遊びに行かないかというお誘いだ俺はあこちゃんに何人で遊ぶのかそれと待ち合わせは何処にするのかと確認の連絡を入れると姉の巴さんとあこちゃん俺の3人らしい俺はOKの連絡を入れ更にちゃんとお姉さんの都合も確認しておく事と年を入れておく事と伝えておくすると返信を返してすぐにスマホが鳴ったので確認すると登録してないユーザーからだった名前には巴となっており夕焼けとそれを背景に幼なじみと5人で笑顔を浮かべている写真が印象的だったので間違いなくあこちゃんのお姉さんだろうと思い登録するLINEの内容は遊びの誘いをOKしてくれてありがとうと言うメッセージだったのでゆっくり遊ぶ時間がまだなかったのでちょうどよかった事を伝えた
そして遊びの話バンドの話と盛り上がった
そしていつの間にか22時を回ってしまっていたので
LINEを切り上げスマホを充電し俺も就寝するその日の事を思い返しながら
次の日
いつも通りスマホのアラームで起床する。
そして平日の日課を済ませ学校に向かう
そして自転車を停めて昇降口で靴を履き替えていると
クラスメイトに挨拶される。
そして挨拶以外でも今日もオシャレさんだね~とか
制服姿が凄い絵になるよ~だとか言われたが
制服でオシャレも何も無いだろと思いながら教室へ向かう
途中背後から声をかけられ振り返るとAfterglowの5人勢揃いで声を掛けてきたのは巴さんだ
「おはようAfterglowの皆さん」
「光さん堅苦しいですよぉ~普通に皆おはようで良いんですって!」
「う〜んそうなんだろうけどなんかね~」
俺は苦笑しながら答える
「そんな事より昨日Roseliaの練習見に行ったんですよね?あこのやつどうでした?」
「楽しそうだったよRoseliaでやるのが本当に楽しくて仕方ないみたいでもなんか自分に自信が無かったみたいでちょっとだけ発破かけさせて貰ったよ」
俺はそう言うと昨日の事を思い出すそして巴さんも、遠い目をしている俺はそれを見て思ったことを伝える
「巴さん達姉妹すごく仲良しなんだね」
「いやそんな事はアタシじゃ力になれない部分ってどうしてもあるしだからアタシはあこが心の底から憧れ続けてくれるドラマーになろうって決めてたんす」
「その気持ちとその思い忘れないでね、君たち姉妹の絆の強さの証だから、それは絶対に忘れちゃいけない気持ちだから」
俺はまっすぐに巴さんの目を見てはっきりと言いきる
「ありがとうございます光さんはっきり言葉にしてくれてアタシもそう思います」
そう言った巴さん目には確かな覚悟が見て取れたその後すぐ予鈴がなってしまったためAfterglowのメンバーと別れ教室へ向かうそして教室に着くとリサが声を掛けてきた
「おはよう~光さっきまでAfterglowのメンバーと話してたでしょ?何話してたの?」
「見てたんだ声かけてくれたら良かったのに巴さんと話してたんだあこちゃんのお姉さんの」
「あぁ~という事はあこの話してたの?」
「まぁ近況報告みたいなもんだね本人に聞づらい事もやっぱり有るみたいでさ」
「そういう事ね~まぁあこはなんだかんだ楽しそうにしててもやっぱり自分が苦悩してたりするところは見せたくないもんね」
リサも薄々気付いていたようだ
「リサ、何かあったら頼ってなまた発破かけてあげるからさ」
そう言う俺にリサは、はにかんだ様な笑顔を浮かべて言ってきた
「いや~あんまり発破かけられるのはなぁ~どうせなら光の世界に引き込んでよ!」
「お望みとあらば」
なんて話してるうちに本鈴が鳴ったので席に着く
朝のホームルームが終わりそのまま授業の準備に入る
授業が終わり俺はスマホで音楽を聴いていると片方のイヤホンか外された日菜の仕業だった
「ひ〜くん何聞いてるの〜?」
「日菜か、今聞いてるのは色香水って歌で昨日リサに進めた漫画がアニメ化しててさそのOPなんだよ」
「へぇ~アタシも聞きた~い最初から聴かせて~」
俺はもう片方の耳からイヤホンを外すと日菜に手渡す
「一緒に聴かないの?」
「俺は良いよいつでも聴けるしなんなら音楽データ移せなくて前使ってたスマホもあるしさ」
「ん~でもさ~」
「良いから再生するよ」
俺はそう言って曲を再生する日菜の方は不満そうではあったが今は曲に集中しているようだ
俺はもう1台のスマホにヘッドホンをセットして再び音楽を聴き始めるランダムで曲をつけたのがミスだった再生された曲は【CHAIN】それを聴いていたら無性に友希那に歌わせたいと言う衝動が湧いてきた
俺はとりあえずそれを抑えて曲を切り替えるだが次の曲も【CHAIN】を歌っているASCAの曲で【雲雀】だった
俺はさすがに衝動を抑えきれなくなり友希那元へ行く、
その時ちょっとした悪戯心が湧いたのでリサを巻き込むことにした
「リサ~ちょっと来てくれ~」
「はいはーいどうしたの光?」
「いや、実はさ」
簡単に事情説明するとリサも乗ってきたので行動開始する
リサ視点
友希那にちょっとした悪戯をしたいと意地悪そうな顔の光が提案して来たのでちょっと面白そうだと乗っかったアタシは友希那に話し掛ける
「友希那~今日って練習何時からだっけ?」
友希那は不思議そうな顔をしたものの教えてくれた
「今日は17時からよ学校が終わったらcircleに集合よリサ、あなた忘れたの?」
「時間だけね~ごめん友希那~それよりさ光の貸してくれた漫画読んだ?」
アタシはとりあえず友希那の気をそらすそこへ足音を殺して光が友希那の後ろに立つとバレないように友希那にヘッドホンを付けさせると指でスリーカウントを取った後光は曲を再生したようだその時の友希那の反応は今まで見た事ないくらい驚いた顔をしていてちょっと面白かった
友希那視点
リサと話していたら突然耳元で曲が流れた
私は突然の事で驚いてしまったその様子を見てリサが笑いを堪えていた
後ろを振り返ると光が満面の笑みでたっていたので講義の視線を送るが光はジェスチャーで曲を聴けと言っていたので曲に集中すると光の意図がわかった
どうやらこれを私に歌わせたいらしい確かに私ならと思うけれどどうしようかしら?
曲が終わりヘッドホンを外すとリサがまだ笑いを堪えながらこんな事を言ってきた
「あれ〜?友希那~今付けてるそのヘッドホン取っちゃっていいのかな〜?」
「良いも悪いもこれは光のじゃ…」
言葉に詰まった私に2人は意地の悪い笑みを浮かべていた
そのヘッドホンは耳に当たる部分が猫の顔になっていのだ
わかっててやったのだろうそして2人のニヤニヤした笑みが
ちょっとだけカンに障ったのでちょっとだけ見下すような
視線を送る。
そうこうしているうちに教科担当の先生が来てしまったのでとりあえずスマホごとヘッドホンを没収しておいた。
2時限目は国語だった、俺は国語の授業は聞かなくてもほとんど点数が取れるため最低限の話だけ聞いていた。
俺はスマホを操作し友希那にメッセージを送る友希那も気付きスマホを確認するとすぐ返信が返ってきた内容は大目に見る代わりにあのベッドホンが欲しいとのことだったのでOKと
返信を返すとスマホをポケットにしまう
今日の放課後はどうしようかと考え始めた2
時限目が終わると友希那がリサを伴ってやってきて音楽プレイヤー代わりにしているスマホを返してくれた。
「光、あなたさっきメッセージを送って来たってことはこのスマホは何なのかしら?」
「あぁ~これはね前使ってたヤツで音楽データだけ今のスマホに移せなくてさ音楽プレイヤー代わりにしてるんだ」
「そういう事まぁ良いわところで光このベッドホンは何?
」
「抽選で当たったやつだよ犬、猫、狼、ライオンと後、鷹だったかな?詳しい内容は覚えてないけど抽選で1000だったか1500だったかランダムでこの動物ヘッドホンが当たるキャンペーンがやっててさ応募したら当たったんだけど、俺が欲しかったのってライオンでさ、結局使わなくて
そんな事を昨日LINEでリサと話してたら友希那が喜ぶんじゃないかって言うからさ」
ヘッドホンについて説明すると友希那はリサを軽く睨むリサは苦笑いしながら「ごめんって友希那~」と謝っていた
そんなこんなで俺達は騒がしくも楽しい日常を過ごしている今日この頃だ
そして待ちに待った昼休み俺はそそくさと弁当とギターそしてスマホ4つ分位の大きさのタブレットを持って移動しようとすると日菜に気づかれた
「ひ〜くんどこ行くの〜?」
「ちょっとね、」
「え~それじゃあわかんないよぉ~」
「あ〜屋上だよ、屋上!昨日上がった給水塔のところで昼飯食べようかな~ってさ、その後2.3曲歌おうかなぁ〜って
」
「じゃあアタシも行く〜ひ〜くん待ってて~」
そうこうしているうちに友希那とリサも戻ってきてしまい
問い詰められたので結局いつものメンバーで昼食と相成った
「そう言えば光~3時限目の科学の授業寝てたでしょ~」
「バレてたの!?」
俺は驚きリサの方を見る
「多分友希那と日菜も気付いてたよ」
「ええ~俺、絶対バレてないと思ったのになぁ~得意科目だし山貼れば点数取れるし退屈でさ」
「確かに学校の授業って退屈よね」
「確かに授業ってるん!ってしないからアタシもきらーい」
「お前は容量いんだし並大抵のこと出来るから尚更かもな」
「確かにね~でもさ小学生の頃とかは勉強楽しかった気がしない?」
「どういう事?」俺はリサに聞き返す
「小学生の頃はさ計算とか解ける度に褒められてたし新しい字を覚えるのも楽しかった」
「確かに国語の朗読の授業は聞いてて楽しかったわ」
「社会科見学とかも楽しかった~知らないところに言った時はるるるん!ってなったなぁ」
「理科の授業で植物育てた時とか図工で色んなもの作ったりね!」
俺はリサが言いたい事が何となくわかったような気がしたそして俺はピッタリの曲が浮かびギターを取りだし小型アンプに繋ぎチューニングするとそのまま給水塔の上に登ってメガネを外し叫ぶように声を出す
「学校にいる皆さんこんにちは光です学校の勉強って正直楽しく無いですよね、でもそんな憂鬱な気分を吹っ飛ばしてくれる良い歌があります聞いて下さい三原色」
俺は演奏を開始し15秒程の前奏の後歌に入る
『空の色はどうして青くみえるのだろうか
記憶は黄色く焼けてしまうのだろうか
青い日々はまるで燃えるような激しさ黄色い声あげて
産まれた記憶の静けさ青と黄色が混ざりあってできた緑には花を
花には水を僕には夢を零にたして今をかけて
流れる赤い血のよう線を引いて殻をわって咲いた花の模様
繋げて意識筆を持って取り戻してく命目に見えないルールへ
今行こうイコールを探しにいく』
俺はこの歌で届けるのは気持ちだ勉強が楽しいと感じていた頃の気持ちそれを思い出して欲しいと俺は気持ちを乗せて歌う
『青い空に糸のような雲が動いて黄色い声あげて産まれた
想いが静かに意図と思想が絡み合ってできた「意志」には日々を日々には意味を僕に赤い血を今満たして
今にかけて流した涙のようにその手ひいて今変わって咲いた
夢の模様繋げて意識筆を持って見えないルールへ今行こう
イコールを探しにいく』
届け!届け!そして思い出せ昔を勉強を楽しんでいた頃の心を
『想像していた位置からみえる景色
想像していた〘 1〙を手にしたとき
想像をしていたより遥かに超えていた
想像していたたどり着いたこの位置で』
俺は伝える全身全霊でこの三原色という曲を表現する
2つの色が混ざることで生まれる新たな色が世界を彩っていくことを勉強もまた自分の色の1つになると伝えるために歌う
『どうか純粋な始まりを衝動に変わる始まりを
生命力を三原色で鮮やかにどうか純粋に輝きを
衝動に変わる驚きを生命力を三原色で広げて
白紙の時代過去を混ぜて築き上げ気付かされ
黒くなって今で消して積み上げ次はどこへ
僕らの明日に色があったなら
目にみえるようにさ描いていく』
歌い終えると拍手と一緒に歓声が上がった俺は満ち足りた気持ちになった
視点Afterglowメンバー
「見て見て!屋上で光先輩が歌ってるよ!」
「おぉ~ホントだ~」
「ひまりちゃんよく光先輩だってわかったね」
「いやいや、ひまりじゃなくても気づくってあれは光さんの声って表現力?っていうかで変わるから」
「確かにね…」
アタシ達Afterglowは幼なじみで結成されたバンド始業式の後屋上に行こうって話になって、屋上に行って皆で他愛ない話をしてたらいきなりあの先輩が湊さん達と
一緒にやってきたと思ったら突然歌い出した
その時アタシ達全員あの人の表現する世界にのまれた
私達の懐かしい思い出やらなんやら蘇ってきて心がじんわり暖かくなったのを今でも覚えてる
「そう言えば巴~なんで今朝光先輩とあんなに仲良さそうにしてたの?抜け駆けしたの!!?」
「ちょっ!抜け駆けって何さ!あこが昨日光先輩と連絡先交換したらしくてさあこ経由で仲良くなったんだよ!」
「でもでも~トモちんだけ名前で呼ばれてたよね~?」
巴に視線が集中するアタシ事巴はあこのおかげで先輩と確かに仲良くなったしLINEだけだけど連絡先も知ってる
でもんな事言ったら絶対皆にやっかまれるなんせ光先輩はAfterglowの中で1番仲良くしたい人だから
「誤解だって確かにあこみたいに名前で読んでくれっては言ったけどさぁ」
「ほっほ〜うこれは詳しく聞かねばなりませんな~」
「確かにあこちゃん経由って言ってたけど何か隠してそう」
「皆〜その辺にしといてあげなよ~」
「つぐみは気にならない?巴が急激に先輩との仲良くなった理由」
「そりゃ気になるけどさぁ~」
「ちょっと待っててば!ほんとに何も無いから!あこ経由で仲良くなっただけで他はなんもないから」
アタシはこの後皆にめっちゃ尋問された。でも何とか光先輩の連絡先の件とあこと3人で遊びに行く約束をしている秘密は守り通した。
放課後俺は久々に1人だ、なんでも日菜は近々バンドのオーディションがあってそれに向けて最低限弾けるようにしたらしい
友希那とリサは練習だ俺も誘われたが明日からcircleでバイトするため今日のうちに家から半径10キロ圏内にある店等々を把握しておきたいと伝え断った 。
そして絶賛あちこち見て回っている最中だ、そして駅から自転車で3分くらいのところにゲームセンターがあったので立ち寄ってみると意外にもゲームの種類は充実していた。
俺はUFOキャッチャーや景品をすくい落とすゲームで
いくつか景品をゲットするそして店の奥の方を見ていたら
全3種類のアクセサリーが景品となっているUFOキャッチャーを見つけそれをコンプリートすべくプレイしていくそして財布の中の野口さんを2枚消費した結果ラスト1回で2つ取れたため景品は4つになったまぁ良いかと思い俺はゲームセンターを
出ると練習帰りのリサ達とあった結構な時間遊んでいたようだ
「あれ〜光!さっきぶり〜」
「本当ね何をしてたの?」
「あぁゲームセンターで遊んでたんだこれ戦利品」
そう言って両手の袋を見せる
「結構な数とったね~それどうするの?」
「そういえばどうしよう?」
「そこまで考えていなかったようね」
俺は考えるとった景品の中にはキーホルダーなんかもそれなりにあるのだが物は試しで取れたぬいぐるみのようなものは俺は別段欲しくもなんともない
そんな事を考えているとふとアクセサリーが入った袋に目をやりガサガサと漁り鳥っぽい形のイヤリングと薔薇のブレスレットを取りだし2人に渡す
「これは2人にあげるよイヤリングはリサに
ブレスレットは友希那にこれからも仲良くしてねって
意味を込めてプレゼント」
2人は受け取るとケースを開けてリサはイヤリングを付け替え友希那はブレスレットを腕につける俺は思ったとおり似合うと思ったのでそのまま伝える
「2人とも似合うよ俺の見立てに間違いはなかったよそれとこれもあげるよ」
そう言ってもうひとつの袋からマイクとベースのキーホルダーを渡すとリサはスマホに友希那はカバンに付けた
「光ありがとうなんか貰いっぱなしでごめんね本当にありがとう」
「私からもお礼を言うわとても気に入ったわ」
「気に入ってくれたら良かったじゃあ俺はこれで送ってやれなくてごめん!」
「ううん平気!バイバイ」
「じゃまた」
挨拶を交わし2人と別れ俺は家路に着く家に着き
シャワーを浴び着替えて今に行くと着信が入っていた氷川さんだ俺は折り返すと3コール目で氷川さんが電話に出る
「もしもし私、氷川ですけど宮村さん?」
「もしもし氷川さんさっき連絡くれたよね?ごめんね手が離せなくて今気づいたんだ」
「そうでしたか、実は折り入って御相談したい事がありまして、日菜と仲がいい貴方ならと思いまして」
「て言うことは日菜絡み?何かあったんだねわかった電話じゃあなんだからどこかで話そうか氷川さんの家の近くに公園あったでしょ?そこでいいかな?」
「わかりましたそれでは公園で」
「うん、じゃあ1回切るね」
俺はそう言って電話を切りすぐにまたもう一度着替えると 念の為と思いギターほか路上ライブのセットを持って家を出ると自転車で大急ぎで公園に向かう
公園に着くと氷川さんがブランコ脇のベンチに座って俯いていた
俺は公園の自販機でカフェオレとミルクティーを買って氷川さんの元へ向かう
「氷川さん?」
俺が声をかけると目元を僅かに赤くした氷川さんが顔を上げた
俺は隣に座るとミルクティーを氷川さんに差し出して俺はカフェオレを飲む
「あのさ、話しにくいかもしれないけどゆっくりで良いから話せる事だけ話してくれる?」
「はい…あの!宮村さん貴方にとっての日菜の印象はどんなですか?」
俺は少し考えてから答える
「俺にとっての日菜の印象はトラブルメーカーでムードメーカーでそれでいて憎めないやつかな、俺にそれを聞くって事は氷川さんは違うんだよね?」
氷川さんはミルクティーを1口飲んでから話し出す
「私にとっての日菜は常に比べられる存在で日菜は私が努力して出来るようになったことを簡単にやってのけてしまうんですそれでいて双子だからというのもあるのでしょう妹に比べて姉はなどと言われる事もあって、私は劣等感でいっぱいでした、それでも今まで何とか折り合いを付けてやって来たんです。でも今日、日菜がギターを弾いてました、しかも私達Roseliaの曲でした」
氷川さんはそこで黙ってしまった、俺は何となく想像が着いたので今度は俺から話をする
「つまり日菜は氷川さんが沢山練習していたその楽曲を1日2日でよく言えばある程度悪く言うなら最低限弾けるようになっていたことで氷川さんの中で何かがあって日菜に強く当たってしまって険悪になってしまったと」
俺の話に氷川さんはただ頷く
「そっか、それでさ氷川さんはこれからどうしたい?」
「…どう…とは?」
「日菜と距離を置きたいとか日菜にさっき言った以上の酷い言葉を気が済むまでぶつけたいとか」
「いえ、距離を置きたいとは思いますけど…酷い言葉をぶつけると言うのも少し違いますね」
「じゃあこれからは2択だよ1完全に日菜と関わらないようにする2誰かの助けを借りる形になっても日菜と向き合い自分の中で折り合いを付けるかのどっちかだよ」
俺はあえて厳しい事を言うそうしないとこの先前には進めないから
「私は…私は…どんな形であれ折り合いを付けて日菜と向き合いたいです」
「答え出たじゃん!なら後は簡単だよ俺がいる」
「手を貸していただけるんですか?」
「いや、手は貸さないよ手助けするんだよ!前に進めるように、昨日Roseliaのメンバーに発破をかけた時みたいに歌でねちょっとでも励みになるなら俺は歌うよその人のためにでもその前に氷川さんには1つやってもらう事があるよ」
「私はなにをすればいんでしょうか?」
「俺がいる事は伏せて日菜を呼び出して貰える?さっきの事で話がしたいから外で話そうって言って日菜を呼び出して」
俺はそう言って自転車からライブセットを下ろして準備を始める今回使うのはアコギ。俺は限界までチューニングする
氷川さんは日菜に電話をしていた
「もしもし日菜?さっきの事で話がしたいの冷静になって考えたわ、だから話をしましょう家の近くの公園に来てちょうだいえぇ待ってるわ」
そう言って通話を終了するとこちらに来て呼び出しに応じてくれた事を伝えたそして俺はふと、氷川さんの格好が目に止まった制服姿だったからだ、4月中旬とはいえ夜はまだ冷える俺は来ていたパーカーを脱ぐと氷川さんの肩にそっとかける
「あの宮村さんこれは?」
「暖かくなってきたとはいえ夜はまだ冷えるから着てて」
「ありがとうございます好意に甘えさせてもらいます」
そう言って氷川さんは俺の来ていたパーカーを羽織る
結構ブカブカだなぁと思った氷川さんがパーカーを羽織るのを確認してから俺は髪を縛ろうと髪をあげた時ヘアゴムが無いことに気づくこっちでは全然髪結んでいなかったので忘れていた迷った末俺は氷川さんに聞いてみることにした
「氷川さんあのさ、ヘアゴム持ってたりしない?」
「ヘアゴムですか?一応1本だけならありますが、何故ですか?」
「いや、髪を縛りたくてさ」
「そういうことでしたら差し上げますので使って下さい」
そう言って氷川さんは青いヘアゴムを差し出して来た
「いいの?1本しかないんでしょ?」
「構いませんよ家に帰れば髪留めがありますから」
「じゃあ遠慮なく」
俺はそう言ってヘアゴムを受け取り髪を縛ると両方の耳に3つずつピアスを付けて改めてマイクの前に立つ座って待っていた氷川さんは俺の変わりように驚いたようだ
「宮村さんなんですよね?その雰囲気というか見た目からして随分と変わってしまって1目じゃ貴方とわからないです」
「こっち来てからこの姿見せたの氷川さんだけだから後は日菜もこれこら見ることになるけど誰にも言わないでね」
「わかりました特に言いふらしたりするつもりも無いので黙っていますよ」
そう言ってくれた、そしてすぐに日菜がやってきた
「お姉ちゃん?」
「日菜こっちよ」
日菜が氷川さんの姿を見つけ駆け寄ってくるそして日菜は俺を一瞥すると驚き1歩後ずさる
「お姉ちゃんこの人誰?」
やっぱり一目見ただけじゃ分からないかと思っている俺に
氷川さんは苦笑しながら日菜にこう言った
「よく見なさい日菜あなたもよく知る人よ」
「えぇ?アタシが?」
日菜は不安気にこちらを見るが2度3度と見ても分からないようで
「お姉ちゃん本当にアタシが知ってる人~?」
その姿を見て氷川さんはため息をつく
「はぁ~日菜本当に分からないのね?」
「うん、わかんない」
「そう、ならとりあえず座りなさい」
そう言って氷川さんは日菜を隣に座らせる
「こちらは大丈夫なので始めてください」
氷川さんがそう言ったので俺はギターを軽く慣らしてから声を出す
「こんばんは光ですこの姿の時はルミナスって名乗ってますよろしく」
そう言って俺は1度言葉を切る
そして日菜は驚きを通り越して困惑していた
「えっ?えぇー!本当の本当にひ~くんなの?嘘!普段歌ってる時と全然違うじゃん!なんで!?」
「もう一度言っておくとこの姿の時はルミナスって名乗ってます今日は君のお姉さんから君と向き合うきっかけを作って欲しいって頼まれました俺としてもお互いすれ違ったままなのは嫌なのできっかけだけは作ろうと思いますまずは1曲聞いて下さいタイトルは絆」
俺は演奏を始める
『先のことどれ程に考えていても
本当のことなんて誰にも見えない
空白?心に何かがつまってあやまちばかりくり返してた
1歩づつでいいさこの手を離さずに
共に歩んだ日々が生きつづけてるから
ボロボロになるまで引きさかれていても
あの時のあの場所消えないこの絆』
俺は2人に向け2人だけを見て歌うこの曲が励みになればいいと思いながら
『流れゆく時間(とき)の中失わぬように
すれ違いぶつかった本当の気持ち
心に染みてくあいつの想いに出逢えた事が求めた奇跡
立ち止まることさえ出来ない苦しさの中に見えた光
つながっているから
うそついたっていいさ涙流していいから
あの時のあの場所消えないこの絆』
届け!俺の思いまずは伝われお互いの気持ちお互いの思い
『1歩づつでいいさこの手を離さずに
共に歩んだ日々が生きつづけてるから
ボロボロになるまで引きさかれていても
あの時のあの場所消えないこの絆』
俺は1曲目を歌い終えるまだまだこれからだこれはあくまでもステップ1だ俺の歌はまだまだこれからだ
「聞いてくれてありがとうございます。続けて2曲目にいきます聞いて下さいひまわりの約束」
俺は2曲目の演奏を始め歌い出す
『どうして君が泣くのまだ僕も泣いていないのに
自分より悲しむか辛いのがどっちか分からなくなるよ
ガラクタだったはずの今日が二人なら宝物になる
そばにいたいよ君のために出来ることが僕にあるかな
いつも君にずっと君に笑っていてほしく
てひまわりのようなまっすぐなその優しさを温もりを全部
これからは僕も届けていきたいここにある幸せに
気づいたから』
紗夜視点
最初の曲もそうだった大切なもの大切な場所お互いがいる事の大切さを私達に伝えてくれてるこんなに励まして貰えてるんだ向き合わない訳には行かない
『遠くでともる未来もしも僕ら離れてもそれぞれ歩いてく
その先でまた出会えると信じてちぐはぐだったはずの歩幅
ひとつのように今重なる
そばにいることなにげないこの瞬間も忘れはしないよ
旅立ちの日手を振る時笑顔でいられるように
ひまわりのようなまっすぐなその優しさを温もりを全部
返したいけれど君の事だからもう充分だよってきっと言うかな』
日菜視点
アタシはお姉ちゃんが好き、たった1人の自慢のお姉ちゃん アタシはお姉ちゃんに認めて欲しかったんだ、お姉ちゃんにアタシがるんってするものを見たり聴いたりして一緒にるんってして欲しかっただけなんだけどいつの間にすれ違ったのかな?ひ〜くんの歌で気付かされるんてなぁ~
『そばにいたいよ君のために出来ることが僕にあるかな
いつも君にずっと君に笑っていてほしくて
ひまわりのようなまっすぐなその優しさを温もりを全部
これからは僕も届けていきたい本当の幸せに気づいたから』
2曲目が終わる2人ともいい感じに憑き物が落ちたような顔になっている、ならあと一歩その背を押して上げればしっかりと向き合えるはずだ、俺はそう思いならがら声を出す
「2曲目も聞いてくれてありがとう後、1曲だけ、1曲分の時間だけこの僕、ルミナスに時間を下さい最後の曲は自分達ががむしゃらに積み上げてきたものを自分と言う1個人が大切に思う事を歌にした曲聞いて下さいタイトルは瞳」
俺は3曲目演奏を開始し前奏から曲に入っていく
『最後の1秒まで集めたこの思い積み重ねてきた毎日は
君のこと裏切らない
眩しい日差しが西日にかわってくよ
二度とない青春の瞬間(とき)を照らしているよ
まっすぐに夢追いかける君の瞳が大好きだよ
そんな君と一緒にいれること僕は大切にしたい
涙だって笑顔だってがむしゃらになった証だよ
そんな君と一緒に生きること僕は誇りに思うよ』
日菜視点
これはひ〜くんからのメッセージだ一緒にいれることを誇りに思うよって部分はアタシ達へのひ〜くんなりの励ましなんだなぁ~ひ〜くんの歌う歌はいつもアタシをるんってさせてくれるお姉ちゃんもそうだといいな~
『誰かを傷つけたり何かを犠牲にしたり
これで良いのかわからなくなる
そんな時も仲間がいる今ここは通過点
明日は君を待ってるだから
このステージ1人じゃない1人じゃない
つまずいたって見失ったってまた始めればいいんだよ
ありのまま君の姿いちばん輝いてるよ
終わりがあって始まりがあって心は強くなれるよ
そんな瞬間(とき)を駆け抜けていく明日の自分信じて
君が見ている景色聞こえている風の音その全部が君のこと応援してるよ空高く
羽ばたけまっすぐに夢追いかける君の瞳が大好きだよ
そんな君と一緒にいれること今は大切にしたい
涙だって笑顔だってがむしゃらなった証だよそ
んな君と一緒に生きること僕は誇りに思うよ
ずっと誇りに思うよ』
紗夜視点
3曲目は私達2人へのメッセージだった私達がしっかりと向き合って前を向いて行けるように、つまずいたって見失ったって大丈夫あくまでも通過点なんだから仲間がいる事を忘れないでと言ってくれているあぁ本当に憑き物が落ちたようだわ
「ありがとうございました」
今日が終わり僕が頭を下げると2人が拍手をしながら泣いていた
「僕は2人の背中を押せたかな?2人が向き合うきっかけになれたかな?そうだったら良いなと思いますこれでLIVEはおしまいです聞いてくれてありがとうございました 」
俺はそう言ってギターを片付けて飲み物を買って2人に手渡しベンチの後ろに回って背もたれに体を預けて買ってきた缶コーヒーを開けるそして俺は何も言わずに黙っていると先に口を開いたのは日菜だった
「ごめんねお姉ちゃんアタシはお姉ちゃんが何に悩んでるか全く分からなったし今もわかんない。でもね、アタシはね、お姉ちゃんにいつまでもアタシの自慢のお姉ちゃんでいて欲しいそれだけなんだそれじゃあダメかな?」
日菜自分の思いを姉に伝えた今度は姉の番だ
「無茶言わないで欲しいわね私は日菜ほど容量よくこなせないから努力することしか出来ないのよ!そんな貴方の憧れで居続けるなんでゴメンだわでも、貴方が誇れる私であれるよう努力していくわ」
そう静かに伝えた瞬間日菜はお姉さんに飛びついて泣いてしまった俺は氷川さんの横にいくとできるだけ静かに声をかける
「氷川さんも泣いてもいんですよ?」
「泣きません!これ以上みっともない姿を見せられませんから遠慮します」
「みっともないですか?僕はそうは思いませんよ、あの時の姿は貴方が悩んでいた証なんですから、人は悩んで向き合って前を向いて行くものですから」
そう言うと俺は氷川さんに貸していたパーカーのフードを氷川さん被せると優しく大切なものを触るように頭を自分の方に引き寄せる
氷川さんは最初は驚いたようだったが、すぐに力が抜けた
「本当に優しんですね貴方はもう少しだけ弱い私を支えて下さい」
そう言うと氷川さんは俺の肩口で涙を流す堰き止めていたものが溢れ出すように溢れ出す涙は俺のシャツに吸い込まれていく俺はしばらくそのままでいると2人ともいつの間にか規則正しい寝息を立てていた、さすがに2人をおぶったり抱き上げられないので仕方なく2人の間に座る形でどちらかが目を覚ますのを待つ事にした、しばらくして日菜が目を覚ました
日菜は少し寝ぼけているのか辺りを見回して俺と目が合うと完全に目が覚めたようで話しかけてくる
「ひ〜くんありがとうひ〜くんのおかげでお姉ちゃんと本音で話せたよ」
「僕はきっかけを作って背中を押しただけそこから頑張ったのは日菜達2人だよ」
「それでもねありがとう!」
そう言った日菜の笑顔は今までで1番可愛いと思える笑顔だった、そして氷川さんが起きる気配が無いので日菜に俺の荷物を乗せた自転車を押してもらい俺が氷川さんをおぶって行くことになった
「お姉ちゃん起きないね~それどころかすごく幸せそう」
「僕から表情は見えないけど日菜が言うなら間違い無いんだろうな多分ずっと張り詰めていた糸が切れて堰き止めていたものが一気にきて憑き物が落ちてみたいな感じで色々あったんだろうから今はそっとしておいてあげよう」
僕の言葉に日菜も頷いてくれたので静かにゆっくりと歩いてくそんな中なぜか日菜がチラチラとこっちを見ていたので話し掛ける
「日菜?僕の顔に何かついてる?」
「ううんそう言うんじゃなくてね、ただ本当に本当のひ〜くんなんだよね?」
「そうだよ他に誰に見えるの?」
「でもいつも見てるひ〜くんと全然違うしそれに喋り方もなんか違〜う、いつもよりひ〜くんの声高く感じるしそれにいつもは俺って言ってるのに今は僕って言ってるしさぁ〜」
「え?本当に?俺、自分のこと僕って言ってた?アチャ~なんでかルミナスになるとどうしてもこうなるんだよね~日菜は今の俺は嫌?」
俺は問いかける
「ううんアタシは今のひ〜くんの方がいいかな~いつものひ〜くんでも良いけどこっちの方がカッコイイし」
「そっかでもこの姿になるなら日菜とお姉さんの氷川さんの前だけだね、あんまり人に見せたくないんだ今の僕」
日菜不思議そうな顔をして問いかけてくる
「なんで~?普段からそうしてれば良いのに~今のひ〜くんいつもの何倍もカッコイイよ~」
「どうしても見せたくない訳じゃないんだよ、でも今日、
日菜達には見せた、それは必要だと思ったからなんだ」
「そっかじゃあまたアタシ達には見せてくれる?」
「もちろんプライベートな時ならね」
そんな事を話しているうちに日菜達の家に着いたのでとりあず日菜に玄関の扉を開けてもらい氷川家に入る靴を脱いで階段を上がり氷川さんの部屋の扉開け部屋に入りベッドに寝かせるそして日菜にお願いし氷川さんを着がえさせてもらっている間に俺も縛っていた髪を下ろしピアスを外しケースにしまうと日菜がリビングに入ってきた
「とりあえず制服の上だけは脱がせといたよシワになったら困るしね」
「あぁわかった起きたら事情は説明しておいてくれ、俺は帰るよ!」
「帰っちゃうの?泊まってきいなよ!もう22時過ぎてるよ?」
「いや、でも悪いしさ自転車もあるし」
「朝早めに起きて帰ったらいいよ~それなら大丈夫でしょ?」
「でも寝る場所は?それに布団とかどうするの?」
「ん〜今日の所はこのリビングのソファーで寝ればいいよ~このソファリクライニングだからそれに毛布はあるから何とかなるでしょ?」
「いやいや!確かにあれかもしれないけど、そうだ!ご両親は?」
「え〜?いないよ~お父さんもお母さんも共働きで今は長期出張中だから問題ないでしょ?」
それからも俺はなんやかんやと理由をつけたが日菜の方も譲らなかったため結局根負けしたそして日菜から毛布を受け取ると日菜は自分の部屋に戻っていき俺も横になるが
「寝れそうにないなぁ~」とぼやくのであった
そうして慌ただしい夜は更けていった
結構長くなりましたがとりあえず幼なじみや姉妹関係がテーマです次回は中二病少女とその姉とのお出かけ回と一難去ってまた一難と言った感じでバンドメンバー同士の諍いを解決してもらおうと思っていますお楽しみに
シーズン3の内容いくか二学期編挟むか
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二学期編として何話か入れましょう
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シーズン3の内容入って大丈夫です!