僕等が奏でる歌と音   作:凌介

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世界を笑顔と嬉し涙でいっぱいにしたいと願うハロハピは
今回は身近な人達を笑顔にするために行動する中で彼女達と光は何を見つけるのか


第35話涙と理想の笑顔

放課後ハロハピside

放課後にこころの家に集まり行動方針を決めるために

一応会議を行っている私達の行動は基本的にこころのよくわかんない思いつきから始まるそして今日もまた突拍子もない思いつきからこの会議と言うか集まりに繋がる

そして今現在もこころのこころに寄る謎の発表会が開催されてる

「というわけで、まずは身近な人達を笑顔にするわ!」

「身近な人って?黒服さん達とか?」

「学校の皆かも!」

「私のファンの子達だろうか?」

「身近な人って具体的にどうなんだろ?光さんなら路上LIVEとかで道行く人達や自分達の知り合いを笑顔にするとかなんだろうけど・・・」

「それよ!美咲!路上LIVEをしましょう!」

「さっきの身近な人ってそいう言うこと!?」

「どういう事?美咲ちゃん」

「つまりこころは路上LIVEで今言ってた皆を笑顔にしたいってことだよ!」

「その通りよさすがね美咲!それでこれよ!」

そう言ってこころはホワイトボードを指差す

「そう言われてもな〜」

「アハハ〜」

他2人はわかんないけど、少なくとも私と花音さんはわかっていない、どうしよう・・・頼っても大丈夫かな?

「ハァ〜花音さん、光さん呼ぼうか…」

「それがいいかもね・・・」

「ですよね、あの人ならなんか上手くまとめてくれそう」

「だね、ちょっと頼らせてもらおうか」

「こころ〜路上LIVEするなら光さん呼ぼうか〜」

「そうね!光はたまに路上LIVEしているようだし、話しを聞きたいわ」

「という訳なんで花音さん連絡お願いしま〜す」

「え!?私?美咲ちゃんがするんじゃないの?」

「私がしてもいいんですけど、花音さんのお願いなら光さん断らないと思うんで!」

「わかったよ・・・連絡してみる」

そうして花音さんに光さんへの連絡をお願いしてホワイトボードに描き出された絵を見てどうまとめていくかを思案する

 

 

光side

ギター用のスタンドを見に楽器屋に来ていた俺は商品を手に取りながらこれだと思うものを探している。

「なかなかにしっくり来るものがないな〜同じに見えてもやっぱり違うからな〜」

そんな事を呟きながら店内を散策しているとスマホが着信を報せる

「誰だ?友希那辺りかな?」

そう呟き画面を見ると花音からだった

「珍しい事もあるもんだな」

そう言って電話に出る

「もしも〜し俺だけど、なんかあった?」

(いきなりごめんね、実はちょっと手を貸して欲しくて)

「またどっかでLIVEやるの?」

(路上LIVEなんだけど、光君に話しを聞きたいって)

「良いけど、どこに行けばいい?」

(こころちゃんの家に来てくれると助かるんだけど、大丈夫?)

「OK!今から行くよ!」

俺は店を後にしこころの家に向かった

そして自転車を走らせること数十分こころの家に到着しインターホンを鳴らすと黒服さんが出迎えてくれて案内されるままにこころ達がいる場所に通された。

部屋に入ると真っ先にホワイトボードに描かれた絵が目に入る

「路上LIVEなのに本格的にセットでも組む気かな?」

路上LIVEは基本特定の楽器と最低限の機材でやるものだし、セットまで組むなら普通にLIVEを行う方が楽だ

そう思っているとこころが顔を見せた

「来たわね光!さっそく貴方の意見を聞かせてちょうだい」

「て言われてもな〜」

俺は少しの間沈黙し考えるそして少ししてまた話し出す。

「なんなら、一緒にやる?実際に路上LIVEしてる姿見てもらう方が参考になると思うし」

「私は良いよ!その方が確かにわかりやすいだろうし」

「つまり、そういう事だね!」

「大丈夫なんですか?」

「さっきも言ったけど見てもらう方が早いだろうから」

「こう言ってるし大丈夫だよ!」

「決まりね!行きましょう楽器は忘れないで持ってきてちょうだい!」

そうして俺達は駅前に移動し俺はそそくさと準備して演奏を始める

朝や昼時とは違い曲調がゆったりしたものやバラードなどを演奏して行く

朝や昼ならこれから行動を起こす人が多いためテンションが上がるような曲が好まれるが1日の終わりが近付く夕方は落ち着いた曲調のものが好まれる俺は演奏しながら周りの反応を見て曲を選んでいき数曲演奏してからこころ達にバトンタッチする

そしてこころ達はあくまでも笑顔で1日が終わって欲しいと言う思いからえがおのオーケストラやハピネスっ!ハッピィーマジカルを演奏していた

「ハロハピの曲から元気を貰える人も多いだろうな」

そんな事を呟きながら演奏を聞いているといつの間にか終わっていて見物客達はバラけて行った

そしてこころ達も楽しめたようなのでそのまま俺達も帰ることにして俺は途中まで花音と一緒に帰るために花音の準備が終わるのを待っていると美咲が俺の横に並んで話しかけてきた

「こころのわがままに付き合ってくれてありがとうございます。」

「別に良いよ!たまに路上LIVEを誰かと一緒にやるのは悪くないと思うしね」

「まぁそれならいいんですけど・・・ねぇ、光さん、

笑顔って・・・涙ってなんなんだろう?」

俺はその問いにすぐに答えることが出来なかったなんだろうと聞かれるとすぐに答えは浮かばないあって当たり前のものだと思うから

「そうだな〜まぁあって当然のものってのが正直な所だけど、美咲が聞きたいのはそういうんじゃなくてもっと違うなにかでしょ?」

「私なんかわかんなくなってきて、こころは皆をそして世界を笑顔にしたいっていつも言ってるんですけど、私もその考えって言うか理想に付き合うって約束もしました。でも、今のままで本当に世界を笑顔にそして嬉しい涙でいっぱいになるのかなって」

「あくまでも理想論って片付けるか、理想に向かっていくかの違いだね」

「光さんはどうですか?感情そのものをどう説明するとかそういうのって」

俺は考えてみる感情が人として大切なものならばそれをどう伝えるか

「がむしゃらになった証かな?」

「どういう事ですか?」

「まぁ、これは俺の意見だけどね感情ってどんなものでも歌詞に乗せやすいものなんだ、身近にあって目に見えるようで見えないものそれが感情なんじゃないかな?」

「よく・・・わかんないです」

「美咲は何に悩んでるの?難しいこと考えてるようにも見えるし、今のバンドの方針について悩んでるようにも見える」

「夢のありかとかですかね?自分でもわかんないんです。今のこの何気ない事に対する疑問って言うかそういうのが」

俺はなんとなくだけど、ハロハピの夢というか理想について悩んでるように感じた、世界を笑顔にしたいそして嬉しい涙だったりとにかく嬉しい楽しいと思う気持ちで世界を満たしたいハロハピの皆の中で美咲自身が自分はどうなんだろう?自分も心からたくさんの人が笑える世界を望んでいるのかが分からないのかもしれないと、こころは純粋にその気持ちを言葉にそして態度に表しているけれど、こころを見ていると自分と比較してしまう部分があるのだろうなと

ちゃんとした答えが出ないまま黙っていると花音が戻ってきた

「おまたせ光君、美咲ちゃんも」

「ううん別に良いよそんなに待った感じしないし」

「私もです。そんなに待ってないんで気にしないでください」

「じゃあ帰ろうか」

そうして俺達は帰路に着いた

「来るまで何を話してたの?」

「ハロハピみんなの話聞いてただけ、いつどこでLIVEしたとかこころがこの時にとんでもない事したとか、そんな話」

「そうなんだね、光君が参加してないタイミングもあったからね」

「俺が参加したのなんか2回だけじゃん!まぁ楽しかったけどね」

そんな話をしながら歩いていると分かれ道に到着し2人と別れ家路を急ぎ家に着いてすぐに本棚をあさり本棚から何冊かの本を手に取りそのまま読み進め途中休憩を挟みながら寝落ちするまで読書に勤しんだ

そして次の日も学校に着くとそのまま昨日の続きから読み進めて行く

読む事に没頭していたせいか周りの音を聞いていなかったらしい肩を叩かれて我に返り顔を上げるといつものメンバーが俺の顔を覗き込んでいた

「随分集中してたみたいだけど、大丈夫?」

「あぁ、うん平気ちょっと夢中になってただけだから」

「何を読んでいたの?」

「ココロコネクトって小説、人格の入れ替わりとか、感情伝導とかが人為的に起こって巻き込まれる話なんだけど、読み始めると止まらないんだこれがまた」

「面白そうね、借りてもいいかしら?」

「別に良いよ1度は全部読んでるから」

「とりあえず1巻だけで良いわ」

「光はどの話読んでたの?」

「俺は心の声が聞こえる話ミチランダムだよ」

「聞かれたくないことまで聞かれるのはやだな〜」

「まぁ、なんて言うか今回は参考資料みたいな感じだからね」

「どういう事?」

「まぁ、自分と他人を比較しちゃう事ってあるじゃん、それで悩んでる時の状況とかが何となくね」

「という事は光ま〜た誰か口説く気?」

「違うって!なんでそうなんの?」

「どうせ女の子絡みでしょ」

「だとしても口説くのとは違くない?」

「本気で言ってるんだから質悪いよね色ボケ」

「違うし!」

「ひ〜君の女たらし」

「日菜までそんな事言わないでよ!友希那〜」

「事実でしょう」

「友希那まで!」

そんなやり取りをしているとチャイムが鳴りホームルームが始まりそこから移動教室等々であっという間にお昼休みに入った。

俺は昼休みを利用して薫の奴に会いに行った

「体育館辺りにいるだろ」

そう目星をつけて体育館に向かうとステージで薫が一人芝居をしていた

「おい!薫!」

「おや、珍しいお客人だ、どうしたんだい?」

「いや別に、ちょっと話さない?お前に色々聞いてみたい事があるんだよ」

「そういう事なら少し話をしようじゃないか!」

同じ目標に向かっているのに感情面での温度差を感じ自分と相手を比較し悩んでいる子がいて何か明確に答え示してあげたいと思っている事を当人の名前等は伏せて簡単に事情を説明した。

「なるほど・・・それで私に何を聞きたいんだい?」

「お前よく一人芝居とかするだろ?そういう時って役者という面で誰かと比較したりとかやっぱりあると思うんだお前ならそういう時どうしてる?」

「ただ信じるのみだね、私より上手い役者はいくらでもいるから比べても仕方ない、私の演技を信じるのみだね」

「ならもう1つ聞かせてくれ、例えばハロハピの世界を笑顔と嬉し涙で満たしたいって言う理想を所詮は夢物語だ諦めろと言われたらどうする?」

「こころが折れない限り私も折れることは無いだろうさ!

こころが諦めない限り私達も理想が現実になると信じられるからね!」

何となくパズルのピースがひとつハマった気がした

「何となく掴めた気がするよ!ありがとうな」

「気にしないでくれたまえ、私と君の仲じゃないか!

余計なお世話かもしれないが、感情的な事を聞きたいなら

千聖を頼ってみたらどうだい?」

「千聖を?なんでか聞いても良い?」

「彼女は今も女優としての道を歩いている、感情のこもった演技などは彼女の方が詳しく説明してくれるだろうさ」

「そっか、じゃあ頼ってみるわ、サンキュな薫!」

「君に助けになれなら本望さまた会おう」

「あぁ、またな」

そうして薫の元を後にし千聖に連絡を取るとすぐに千聖に繋がった

(もしもし、光?どうしたのよ)

「知り合いがちょっと感情面で悩んでてさ、力貸して欲しいんだ、千聖の意見を聞かせて欲しい」

(いいわよ、放課後少しだけなら時間が取れるからその時詳細を聞かせてちょうだい)

「わかった、後悪いんだけど、花音も呼んでおいてくれるかな」

(わかったわ、何か考えあっての事なのだろうし信用するわ)

「助かる、ありがとう」

(いいわよ、その代わり1つ貸しよ)

「わかった、それで構わない、放課後頼むね」

(えぇ、じゃまた放課後)

「うん、また放課後」

そうして教室戻るとリサと日菜に拘束され席まで引きずられる

「2人とも何?」

「光、いったい何企んでるの?」

「ひ〜君、何かあるなら聞かせて」

「さっき説明したよね?」

「具体的にどのバンドのどの子を口説く気なのかしら?」

「だから口説く気とかそういうんじゃないから!誰も口説いてないし!」

「まぁ、その辺については別にいいわ、私達に手伝える事はないの?」

「すっごくありがたいけど、関わった以上俺が最後までやり遂げたいんだよ」

「そう、なら、光!1つ約束してくれないかしら?」

「何?」

「もう少し先だけれど、FWFの出場を賭けたオーディションがあるのよその為に力を貸してちょうだい」

「もちろん!その時は言ってよ!最大限力貸すからさ」

「光、頼むからなんでも1人で抱えようとしないでよ!

本当、たまには頼ってよね!」

「そうだよひ〜君」

「わかってるよ!」

そうして2人の拘束から逃れてすぐに5限のチャイムがなり俺達はそのまま授業を受けた

そして5限、6限を終えた放課後俺は早足で千聖と花音が待つ駅前の喫茶店に向かった

そして店内に入ると近くの席に2人を見つけそこに合流する

「おまたせ!少し遅かったかな?」

「問題ないわ」

「私も大丈夫だよ」

「それで、光、相談内容を詳しく教えてくれるかしら?」

俺は薫にした説明を今度は千聖と花音に向けて説明した。

今の説明で花音はもしかしたらおおよその察しは着いたかもしれないが確信がないからなのか黙っている

「なるほどね〜感情面で自分と相手を比較てしまってどうにも前に進めなくなっているとそういう訳ね」

「そういう事、だから、千聖の意見として女優として活躍している千聖はこういう時どうしてるのかなって」

「そうね〜私個人は演技にも感情は必要だと思うから私はあえてポジティブに考えることにしているわ」

「例えば?」

「そうね、演技する中の会話シーンなんかでケンカになるとするじゃない、その時自分が発する言葉は怒りから来るものなのか、それとも悲しみから来るものなのかそれを相手の演技と比較してこっちかなと思ったりとかかしらね」

「なるほどねぇ〜」

考え方感じ方がそれぞれだからこそ話を聞くと確かにと思う部分もあったりするから人の意見って大事だと思う

「花音はどう?」

「私は〜そこまで考えないかな、考えちゃったら気にしすぎてそれどころじゃなくなるし」

「2人にとって感情ってどんなもの?大切なものなのはもちろんだけど、感覚的な意味合いで言うとこれって言うのあったりする?」

「そうね、やっぱり無くしちゃいけないものかしら?」

「私は目には見えない宝物かな?」

「貴方はどうなのよ」

「生きるために必要で生きたと思える証かな?」

「素敵な答えだと思うけど、何がダメなの?」

「それはあくまでも俺にとっての価値観みたいなもんだからね、ちゃんとした俺だけの答えを見つけて、その子に伝えたい」

「そういう事なら答えは簡単じゃない!貴方得意じゃない!演奏で全部伝えたら良いのよ!」

「それが1番かもね!」

「いや、でも、曲も決まってないのに?」

「光君は常に私たちに何かを教えようと演奏してくれるでしょ、それでいいんだよ」

そう言って花音がさらに続ける

「光君にとって音楽って大切以外で言うなら何?」

俺は迷わずその回答を口にする

「皆との絆、そして何より守りたいもの」

「答え、それでいんじゃないかしら?」

「え?」

「感情云々じゃなくて貴方が守りたいのは音楽に対する気持ちでそれと直結するのが感情ってことなんじゃないかしら?」

「遠回りしちゃったけど、今回は多分光君自身が何かを掴まなきゃいけないって思ったからそうしたんだよね」

2人に言われて気が付いた、無意識に自分自身が今とは違う答えを見つけてそれを示すために行動していた事に

「なんか・・・情けないな俺、あんだけ色んな人達ってかバンドのメンバーにあれこれ曲ぶつけといて俺自身が何かを掴み損ねてたんだからさ」

「貴方は同い歳ににしては大人すぎるのよ!少しは肩肘張る必要も無くなるわよ」

「だとしても、変わらないよ、俺はこれからも皆をたくさんの曲で支えたい!だからこそ演奏する!それが俺の音楽だから!」

「貴方には助けられてばかりだけど、また頼るかもしれないわ、だって貴方は頼ったら助けてくれるもの」

「そうだね、光君だからってのもあるけど、やっぱり頼りたくなるよね」

「光栄だよ、俺はいつでも皆の力になるから、言って!」

俺の言葉に2人は強く頷いてくれた

「私、そろそろ行くわね!光、払いはお願いしてもいいのかしら?」

「ちゃっかりしてるな〜まぁ良いけどね、花音は悪いんだけどもう少し俺に付き合ってくれる?」

「もちろんだよ!」

そうして俺達はそのまま喫茶店を後にし千聖と別れ

数日前にりみちゃん達と話した公園に来ていた

少し日が落ちて来たこともあり少し薄暗く人気もない

「光君、ここに来てどうするの?」

「決まってるじゃん!演奏するんだよ」

「でも、楽器だけじゃ意味無いんじゃ」

「問題ないよ!荷台と籠に積んでた荷物は路上LIVEした時に使ってた機材だからね」

「私はどうしたらいいの?」

「美咲を呼んでくれる?」

「やっぱり、光君が心配してたのは美咲ちゃんだったんだ」

「聞かれたんだ、笑顔って涙ってなんだろうって、俺は一応自分の考えは伝えたんだけど、余計に混乱させたみたいでさ

だからこそ前とは違う答えを探して遠回りしたんだ」

「そうだったんだ、教えてくれてありがとう、今連絡するね」

「お願いね 」

そうして花音に美咲を呼び出してもらっている間に俺もルミナスの姿に変わる、今回はあくまでも見た目を変えただけだが

それでも、ルミナスとして演奏する事には変わりはない

(僕の出番のようだね)

「あぁ頼む、笑顔と涙そしてそこから生まれる希望を伝えてやってくれ」

(君がそれを強く望むなら俺は君に応えよう)

そうしてルミナスとしての自分へと変わり準備を完了させる

そして花音が通話を終えて話しかけてきた

「すぐに来るってさ」

「花音もここにいてね、美咲だけじゃなくて花音にも聞いてほしい、多分花音と美咲だからこそ伝わるものがあるだろうから」

「わかったよ、でも、あのさ、光君で良いんだよね?」

「当たらずとも遠からず、光だけど光じゃないんだ」

「もしかして千聖ちゃんはその姿を知ってるの?」

「うん、知ってるよ、でも知ってる人半分知らない人半分ってところだからなるべく黙っててね」

俺の言葉に花音は頷いてくれた、そして待っていると美咲がやってきた

「花音さん、お待たせしました。後、光さんも…って言うか、光さんなんですよね?」

「もちろん!でも、まぁ、今は、ルミナスって言って本気で誰かに演奏で何かを伝えるための姿だからさ」

「そうなんですか、じゃあ、私と花音さんに何かを伝えようとしてくれてるって事ですか?」

「そういう事、演奏の前に伝えておくね、前に僕に聞いたよね、笑顔って、涙ってなんだろうってその時に答えたのとは違う答えを見つけたから、それを言葉と演奏で伝えたくてここに来てもらったんだ」

「聞かせてください!私自身もそれ次第で答えを見つけられるかもしれません!」

「俺にとって笑顔は守りたいもの、涙は背中を押してくれるものだよ!」

「それが、先輩の答えなんですね!」

「うん、これが俺の答え」

「じゃあ、演奏でそれを改めて教えてください!」

「OK!じゃあいくよ!1曲目は笑顔の訳!」

俺はギターを弾いて歌っていく

『閉ざされた記憶の中の傷が音もなく心に触れる時に

やさしく微笑むその裏には孤独の涙

 

果てしない強さ求めて信じるもの達と何度も駆け上がれ

 

守りたい信じたい笑顔の訳をすべて

激しさも愛しさも全部受け止めるよ

二度とその手を離さないあの光りを目指して』

 

美咲・花音視点

 

「守りたい信じたい笑顔の訳をすべてか」

「美咲ちゃん?」

「光さんは笑顔は守りたいものって言ってました、私はまだ答えはでないけど、まずは光さんやこころ達を信じる事から始めてもいいかもしれないですね」

「皆が笑顔で居る理由を信じられたらきっとそれはそれで答えなんじゃないかな?」

「かもしれませんね」

はっきりこれだという答えは出ないけれど、信じる事の大切さをしれた気がした

 

 

『思いやる互いの胸重ねて許しあい分かち合える想いに

変わらぬ様に祈り続ける誓いの言葉

 

怖れない心求めて信じる夢掲げ両手に抱きしめて

 

愛したい感じたい笑顔の訳を全て

ありのまま聞かせてよ心の叫びさえ

二度とこの瞳をそらさないあの光りを燈して』

 

美咲・花音視点

「今度は怖れない心求めて信じる夢掲げ両手に抱きしめてだって!悩んでる私がバカみたいです。」

「多分光君は実際バカみたいって思ってるかもね、自分でも答えを見つけられたんだから、ちゃんと答えは見つかるよって」

「上手く伝えられないから曲で伝えてるんですよね!ホントに不器用なんですよね!」

「だからこそ伝わる時もあるよ」

本当にその通りだと思うしこの人にしか出来ないやり方だと感じた

 

『果てしない強さ求めて信じるもの達と何度も駆け上がれ

 

守りたい信じたい笑顔の訳をすべて

激しさも愛しさも全部受け止めるよ

 

愛したい感じたい笑顔の訳を全て

ありのまま聞かせてよ心の叫びさえ

二度とその手を離さないあの光りを目指して』

 

1曲目の演奏を終えた僕は話し出す

「1曲目は笑顔の訳、この曲には僕が笑顔は守りたいものって言った理由って言うか、まぁ、伝えたい事が全部歌詞に詰まってるなと思ったから選んだんだ、2人にも伝わってたらいいなと思いながら2曲目に行きますタイトルは笑顔」

俺は2曲目を演奏し歌っていく

 

『だから僕は笑ってほしんだだから君と生きていたいんだ

かけがえのないひとよ僕は君を守り続けたい

君がそこにいてくれることがただその小さな奇跡が

なによりもあたたかいだから僕は強くなりたい

Yeah,yeah Yeah,yeah

 

花がまた咲いている僕はちっぽけな1歩を歩む

思い出に変わるこの日々に何度もサヨナラするよ

どこまでもどこまでもいつだって1番の光り

背中をちゃんと押しているよ

 

優しいひとになりたいいつかの君が言ったね

心の中でくすぶる切ないものつたえてよ

そうさ君が笑ってくれるなら

僕はなんでもできるよなんてちょっと強がってるかな

でもねなぜか勇気がわくんだ

花が散って咲くようになんども

しあわせを繰り返せたなら

そうやって生きていこうだから僕は強くなりたい

Yeah,yeah Yeah,yeah

 

ごめんねと言えなくてもどかしさをぶつけたりもした

いちばん近くにいることに甘えてばかりじゃだめだね

楽しいひとでありたい受け入れることを恐れず

ひたむきな時をかさねてたしかなものみつけたい

 

抱えきれぬさびしさのなかで

もしも君がひとりでいるのならばかみたいにがむしゃらに

僕はずっと手を伸ばしたいんだ

わかりあうことは難しいけど

分かち合うことは僕にもできる

ただとなりにいるからいつも君のそばにいるから

 

いつも真ん中にあるよたいせつなものはここにある

つつむような君のその手が優しい強く握り返すよ

 

いつかちょっと悲しいこともある

いつかちょっと嬉しいこともある

でもぜんぶ笑えたらいい

ぜんぶ抱え生きて行けたらいい

すべてがまた変わってしまってもなんどでも花を咲かせよう

しあわせになれるように

君とともに歩いていけるように

笑いながら泣くような日々を

泣きながら笑うような日々を

そうやって生きていこうだから僕は強くなりたい

Yeah,yeah Yeah,yeah』

 

「この曲は誰かが誰かと一緒に生きたい笑いあって泣いたりしたいっていう想いが強く込められた曲だと思います。

2人はどう感じたかな?君達の言葉で聞かせてよ」

 

俺は2人に向けて問いかける

少しの沈黙の後口を開いたのは花音が先だった

「私は、ちょっと強がりだけど、誰かと一緒ならなんでもできるって感じの一生懸命な姿が浮かんだな〜」

それにつられるように美咲も話し出す。

「私はしあわせになれるようにがむしゃらに手を伸ばしてたくさんの人と分かち合う瞬間が浮かびました!それでわかりました、私にとって笑顔は強くなりたい、信じたいって気持ちの裏返しでなによりもあたたかくて信じられるものです!」

「美咲ちゃん…」

「答え、出たね!じゃあ、次は涙だね、僕にとって涙って背中を押してくれるものだよ、美咲がこの曲から何をどう感じるかは自分次第だよじゃあ、聞いてください、涙」

 

『こぼれ落ちるその涙がいつでも君の背中を押してる』

 

僕(俺)は美咲と花音の2人に向けて最後の演奏を届ける

この先、喜怒哀楽の感情に振り回されることがあっても

決して自分を見失わないように、そんな気持ちをこの曲にのせて歌っていく

 

『もうガマンしなくてもいいよ溢れだしそうなその気持ちを

いつもの笑顔に戻れるなら朝までずっとつき合うから

こんな泣き虫な君はきっと心に素直なだけさ

その頬に伝う雫を僕は見守っているよ

目を逸らしてきた自分の弱さと今

向かい合うことでしかつかめない未来があるから

こぼれ落ちるその涙がいつでも君の背中を押してる

無駄な事は何もないよ悔しさ数えるたび強くなれる

昨日より強くなれる』

 

美咲・花音視点

「……そっか…そういう事か…」

「美咲ちゃん?大丈夫?」

「大丈夫…ですよ…なんか、本当に気持ちが溢れてきそうで…どうしようもなくて…」

「わかるよ、光君の演奏が心に響いてくるもん」

涙が背中を押してくれるものっていう意味がわかった

今、光さんが見せてる世界には笑ってるこころ達と泣き笑いの私がいるのが見えたから

 

『そうさ一人眠れない夜があって自分の事が嫌になって

でも不器用なりに踏ん張って君が苦しんでるの分かってるよ

また噛み締めた唇胸の奥の痛みを振りきるように

ぐっと堪えてる涙僕だけには見せてよ

押し殺してきたさまざまな感情を

解き放つ事でしか変われない自分がいるから

 

こぼれ落ちるその涙がいつでも君の背中を押してる

無駄な事は何もないよ悔しさ数えるたび強くなれる

昨日より強くなれる』

 

美咲・花音視点

「なんか、私の事歌われてるみたいで、泣けて来ちゃいます」

「わかるよ!私もね、ずっと心に残ってる曲があってねその曲を聞くとね励まされるんだ、この曲は美咲ちゃんにとって心に残る曲なんだと思うな」

確かにそうかもしれない、この曲が私に教えてくれた

涙は流した分だけ背中を押してくれるものだって

 

『僕に足りないもの君が無くしたもの

それぞれに埋め合いながらまた

踏み出していこう夜を超えて行こう

たとえ何が待っていたってその瞳を閉ざさないで

 

こぼれ落ちるその涙がいつでも君の背中を押してる

無駄な事は何もないよ悔しさ数えるたび強くなれる

昨日より強くなれる 強くなれる』

 

演奏を終えて俺は2人に問いかける

「僕が伝えたい事は伝わったかな?」

「とても、伝わりました」

「私もね励まさた」

「よかった、美咲、答えは出た?」

「はい!私にとっても涙は背中を押してくれるものです!」

「そっか、じゃあ、それを他の皆にも伝えてあげなよ!

そうすれば他のみんなもそれぞれの答えをくれるはずだからさ!」

「そうします!光さん!ありがとうございます!」

「俺はきっかけを作ったに過ぎないよ!そこから答えを見つけたのは自分だよ!」

「そうだね、光君の言う通りだと思う、光君、私から最後に1曲リクエストしていいかな?」

「何?」

「私に送ってくれたあの曲、大丈夫を聞かせてよ」

「OK!じゃあ、これが今日の正真正銘最後の曲大丈夫」

 

『魔法の言葉を君に贈ろうどんな問いにもそれで即答

 

安らぎを与え不安を消し満たす君のその孤独も

 

It's alright心配ないぜ

 

ほんの小さな事さ気にも留めなくていいから

 

ほらねいつだって隣は俺がいる

 

でもどうしてもシコリが取れない

 

時に不安がまた君を駆り立てる

 

曇り空隠したように見えぬ明日へ

 

話すなと差し出した手握ったならばいいか?言うぜ?

 

俺が「大丈夫」って言えば君はきっと大丈夫で

 

もし世界中が君の否定をしても

 

俺が「大丈夫」って言えば君はきっと大丈夫で

 

俺だけが世界中の否定をしていよう

 

君もよく使うその言葉は間違えて使っているようだな

 

本当は辛いのに辛くないふりを

 

して言うのまるで相槌みたいに

 

心配、迷惑をかけたくないと

 

無理をしてる君を見るのは辛いよ

 

積み重なったそれが顔に見えた時張り詰めた糸が切れた

 

泣き崩れてしまったあの夜も

 

辛い過去の思い出は窓の向こう

 

抱き寄せてまた耳元で囁こういいか?言うぜ

 

俺が「大丈夫」って言えば君はきっと大丈夫で

 

もし世界中が君の否定をしても

 

俺が「大丈夫」って言えば君はきっと大丈夫で

 

俺だけが世界中の否定をしていよう

 

eveythings gonna be alright

 

それはきっと私のせいと君はまた一人で抱える

 

声にならない声が聞こえてる「痛いよ」って

 

荷物重たいよね?半分持つよidont care

 

心配してくれてありがとうでも俺は「大丈夫」です。

 

何も無いように気丈に振る舞い

 

人目を避けて一人うずくまり聴きだそうとする事も難しい

 

そんな強さあまりにも辛い

 

世界を変えてみせる俺の言葉で届かせる君の奥の奥底まで

 

何度でも言うぜ君は決して間違ってないと

 

俺が「大丈夫」って言えば君はきっと大丈夫で

 

もし世界中が君の否定をしても

 

俺が「大丈夫」って言えば君はきっと大丈夫で

 

辛いならその度言おう何度でも

 

そして世界は君に告げる

 

「あなたはきっと大丈夫」って

 

心を開いた君に世界中が愛をくれる

 

もう言わなくてもいいねコレで最後「大丈夫」と

 

戻った笑顔そのままの君でいてよずっと』

「これが花音さんの心に残ってる曲なんですね!なんて言うか、この曲は弱い自分を肯定して受け入れてくれるような包み込むような曲ですね」

「そうなんだ!これが私の心に残ってる曲なんだ」

「花音にはピッタリの曲だったかもね!選んで良かったよ」

「光さん、今年は残念でしたけど、来年は私にも曲を送ってくださいね」

「もちろん!楽しみにしてて」

そんな話をしながら俺は機材を片付けてから2人に言った

「そろそろ帰ろうか、途中まで送るよ」

「ですね、お願いします」

「お願いするね」

そうして2人を途中まで送った後俺は帰宅しシャワー諸々を済ませすぐに眠りに着いた

 

 

そして次の日

俺のスマホにメッセージが届いた、内容は皆と話し合って

これからも理想に向かって頑張ると言う内容だった

「良かった、目標を再認識して皆と気持ちをひとつに出来だんだね」

俺はこれからも理想に向けて頑張ってとメッセージをとばし

てスマホをポケットにしまうと再び自転車を漕いでいく

気持ちや価値観からのすれ違いを光自身も身をもって知った

その瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




投稿遅くてすみません。相も変わらずラストに迷いながらの執筆活動になります

何はともあれハロハピの話は全3話を書き終えました。
次回は誕生日イベントでおたえの話を書いていきますのでお楽しみに
次回「誕生日と季節の歌」

シーズン3の内容いくか二学期編挟むか

  • 二学期編として何話か入れましょう
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