僕等が奏でる歌と音   作:凌介

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音楽の高みを目指して音楽と関わる光のこれからは…


第4話お出かけと新たな災難

日菜達の家に泊まる事になった俺はいつもより早い時間に起き出し準備を始める。

一宿一飯の恩と言う言葉があるように形だけ見れば1泊した事になるのでせめてもの恩返しに朝食を作ることにする。

前もって日菜から食器がある場所等は聞いていたので割と準備は簡単だ3合ほどご飯を炊き、炊きあがるのを待っている間に日菜達の弁当箱を用意すると光はおかずの準備を始めるメニューは玉子焼きとウインナー焼き魚の切り身とポテトサラダだ、お弁当の方は朝ご飯のメニューにプラスしてコロッケそしてプチトマトを入れる予定だ。

光は手際よく一つ一つ確実に完成させていき

そしてご飯が炊きあがると軽くかき混ぜ弁当箱と茶碗に盛り付けて粗熱を取っている間に味噌汁を作っておき、ご飯とおかずにラップをして弁当を専用の袋に入れて朝ご飯と一緒にテーブルに置いておき最後に書き置きを残して日菜達の家を後にする。

 

 

俺は自転車を飛ばして大急ぎで自宅へと戻ると熱めのシャワーを浴びてから制服に着替えて朝食をとり片付けを済ませ顔を洗って身だしなみを整えてギターを背負い家を出て学校へ向かう。

 

 

紗夜視点

目が覚めると私は自分のベッドで寝ていた制服の上は来てないくてその変わりに昨日宮村さんから借りたパーカーを着ていた。

訳が分からなかったのでとりあえず起きてリビングへ向かうと朝飯の準備がしてありメモが残されていた。

メモには[ 色々あったので1泊させてもらいました一宿一飯ならぬ1泊の恩です]と書かれていた。

そしてメモと一緒にギターのキーホルダーと青いリボンの付いたヘアゴムと三日月のネックレスが入った箱が置かれ氷川さんと日菜へとメモが置いてあった。

それを見て私は呟くように言った

「本当にどこまでも優しくて律儀な方なんですね」

私はとりあえず日菜を起こして詳しい事情を聞くため日菜の部屋に向かうとちょうど日菜が制服に着替えて部屋から出てきたところだった。

「あッ!お姉ちゃんおはよう!」

 

「おはよう日菜、色々と聞きたいことがあるのだけれど、とりあえず朝食を取りながら話しましょ昨日宮村さんが泊まって行ったのよね?メモと一緒に朝食とお弁当まで準備してあったわ一緒に食べましょ」

 

そう言って私はリビングから台所へ行き味噌汁とご飯を温めると日菜もちょうど席に着いたのでご飯と味噌汁をトレーで運び日菜に渡すと食事を始める

そして私は日菜に問いかける

「ところで日菜、あの後の事教えてもらえるかしら?」

「ん〜とね、アタシもお姉ちゃんも泣き疲れて寝ちゃったみたいで、アタシは一旦目が覚めたからひ〜くんにお姉ちゃんをおぶってここまで送ってもらって、アタシがとりあえず制服の上着だけ脱がせてひ〜くんのパーカーを着せたの、そしてひ〜くんにはもう夜も遅いから泊まって貰ったの」

 

私は日菜からおおよその事情を聞いた途端恥ずかしさが込み上げる

(私は…なんてことを…知り合って間もない男性に涙を見せるどころかあまつさえ、あまつさえその男性の背に乗せられ眠ってしまうとは…)

私は顔が赤くなるそんな私を日菜が心配半分面白半分と言ったなんとも言えない表情を浮かべこちらを見ている。

私は日菜に問いかける

「日菜、なにを見ているの?」

「お姉ちゃんが百面相してるなぁ〜って、後ね赤くなったと思ったら普通になったりしてたよ〜」

「本当に!?私そんなに表情変わっていたの!?」

「うん!見てて面白いくらいに変わっていたよォ〜」

私はため息をつくと日菜に頼み事をする

「日菜お願いがあるのだけれどいいかしら?」

「な〜に~?」

「宮村さんにお礼を言いたいのだけど会って直接言いたいのよ都合のいい日を聞いて貰えないかしら?」

私の頼み事に日菜は何故かきょとんとした顔になる

「どうしたのよ?」

「お姉ちゃんひ〜くんの連絡先知ってるじゃん!なんでアタシに聞くの?」

「そうなのだけど、日菜は学校もクラスも一緒な訳だし直接確認して貰えたらと思ったのよ、一応重要な事な訳だし都合のいい日を聞いてから改めて連絡したいのよ」

「ん〜お姉ちゃんがそこまで言うなら聞いておくよ」

日菜は渋々と言った感じで了解してくれた

私達は朝食を終えると食器を片付け学校へ向かった。

 

光side

「ヤバい!もの凄く眠い!」

俺はそんな事を呟きながら自転車を走らせ学校に向かう学校に着いたのは7時20分だった生徒がぽつりぽつりと来はじめていたが幸いにも日菜や友希那、リサはまだ来ていなかった。

俺は自分の席に座ると机に突っ伏す

「ホームルームまでの間軽く寝よう」

俺はそう言って夢の世界に意識を手放した

 

リサ視点

学校の教室に着くと珍しく光が登校していたが突っ伏しる所みると寝ているようだったがとりあえず声をかけてみる

「おっはよう光〜☆」

「………zzzzz」

「アハハ~案の定寝てるな〜」

リサはそっと光の髪に触れる

「サラサラしてるなぁ〜それに触り心地も良いし男子にしては髪も長い方だけど鬱陶しさを感じさせないし、いい髪質してるよ」

そんな事を言いながら光の髪を撫でていると気になったのか友希那が話しかけて来た

「リサ?なにをしているの?」

「あッ!友希那!光が寝てたからさ今なら髪を触っても嫌がられないかなって」

「そんなにいい髪質をしているの?」

「触って見ればわかるよ凄くサラサラで気持ちいいからさ」

「私は遠慮するわ」

そう言って友希那は自分の席に戻ってしまう

入れ替わりに今度は日菜がやってきた

「ひ〜くんってあれ?ひ〜くん寝てるの〜?」

「そうみたい今なら無抵抗だからチャンスだよ〜ほら頭撫でても大丈夫だよ日菜〜」

日菜は少し迷った後、後ろに回って光の髪を結び始める

「りさちー見て見て〜」

日菜がそう言うので後ろに回って見てみると光の髪が2つに結ばれていた。

「起きた時の反応見たいしこのままにしない?」

「いいよ〜面白そう」

「じゃあ起こそうか」

「うん!」

日菜は頷くと光の肩を掴んで揺さぶる

「ひ〜くん起きて〜ホームルーム始まるよ〜」

「んん〜もう少し寝かせてよ〜」

「眠いのはわかるけど、本当にホームルーム始まるから起きなよ光~」

「んん〜リサ〜後5分だけ寝かしてくれよ〜」

「気持ちは分かるけどホームルームまで5分ないよ」

よっぽど眠いのか光は起きる気配を見せない、すると日菜が光のカバンをあさって小さな箱を取り出すと耳元でカチャカチャと鳴らして光に呼びかける

「ひ〜くん起きないとひ〜くんの耳に1個ずつ付けていくよ?良いのかな〜」

日菜がそう言うと光はさっきまで寝ぼけ半分だったのが嘘のように飛び起き日菜から箱を取り上げまたバックにしまう

「あのさ〜光、さっき日菜が出したあの箱なんだったの?」

「あぁピアスだよ!ほら!」

そう言って光は髪に隠れていた耳を出して見せてくれた

確かにピアスの穴があった

「光ピアスしてたんだ、でもなんで日菜がその事知ってたの?」

「あぁ~実は昨日氷川さんに呼び出されたんだよね、日菜と喧嘩しちゃって気まずいから仲裁に入ってくれないかって、そん時たまたまピアスしててさ、それでバレちゃったんだ」

私はその事を詳しく聞こうと思っていたら先生が来てしまい話はそこで終わってしまった。

 

光は内心かなり焦っていた、なぜなら日菜は俺が寝ぼけてるのをいい事にルミナスとしての姿をバラしかけたからだ

 

(日菜の奴後でもう1回釘刺しとかないといつまたバラされかけるか分からないし)

内心そんなこと考えながらホームルームを聞いていた。

そして幸いなことに1、2時限目は移動教室

3時限目が選択授業、4時限目が体育と移動教室が多かった

ためリサ達からの追求はなかったが日菜と話す時間もなかったためお昼にいつものメンバーで屋上に集まる

「それで光〜今日はなにを聞かせてくれるのかな~?」

「楽しみね」

「うん、私も楽しみ〜」

「ん〜じゃあそれについては何か思いついたらって事で、ところで日菜、何か話があったんじゃないか?」

日菜は一瞬きょとんとしたがすぐに思い出したように話し出した

「そうそうお姉ちゃんが今回の件で改めてお礼したいから都合のいい日はないかって」

「は?氷川さんが?直接連絡くれたら良いのに」

「アタシもそう思ったんだけどひ〜くんの都合もあるし同じ学校で同じクラスのアタシに聞いといてってどうひ〜くん都合のいい日ある?」

俺はスマホのスケジュール表を確認すると金曜が空白だったがRoseliaの練習もあるだろうしと思い友希那に話を振る

「友希那、Roseliaの練習ってほぼ毎日あるの?」

「そうね、全員集まれる日は集まって練習するけれどそれも週に3度位で個人練習日と1日の休養日があるわ皆の体調も大事だもの」

「ちなみに金曜はどうなってるの?」

「その日は個人練習だったはずよちょうどいいから後腐れを無くしておきなさい」

友希那がそう言ってくれたので甘えさせてもらうことにした

「サンキュー友希那!さて、この話はこれでおしまいにしよう!日菜の方から氷川さんには伝えておいて」

「わかった」

日菜もそう言って頷いてくれたので俺は話題を切り替える

「じゃあ話題変更って言ったものの何話す?」

俺がそう言った時リサが話題を振ってくれた

「それなんだけどさ、皆は音楽以外で夢中になってる事ってあるの?」

「ん〜俺はやっぱり読書かな漫画や小説を読むのは好きだしな元々」

「私は特にないわね」

友希那がそう言ったのをリサは聞き逃さなかった

「友希那は猫好きじゃん猫カフェとか」

俺は何となく気づいていたのでやっぱりと思う程度だったがちょっとした爆弾発言には違いない

「友希那ちゃん猫好きなんだね〜確かに可愛いもんね〜」

「なら、日菜を愛でればいいんじゃね?」

言葉の意味が分からないと言わんばかりに不思議そうな顔をする

「なんでアタシ〜?」

「お前ってあっちにフラフラこっちにフラフラ気分次第なとこあるし、それに超すばしっこいからなんか猫みたいだなぁって」

「そう言われるとそんな気がしてくるから不思議だよね~」

「似ている部分がある事は認めるわ」

「えぇ〜?そうかな〜?」

日菜は納得が行かないようだったのでバックから友希那に渡そうと思っていた猫耳のカチューシャを取り出し日菜の頭に付ける

「これでどう?」

それを見てリサは笑いを堪えていて、友希那はちょっとだけ触りたそうにしていた

「もうダメ限界日菜似合いすぎ〜そうしてると本当の猫だようん光の言ってた意味がわかったよ〜」

リサは笑いすぎて目尻に涙を浮かべていたが楽しそうだ

友希那の方は日菜の頭を撫でてご機嫌だ、俺はふと思い出した事があったのでリサを問い詰める

「そういやリサ〜俺が寝てる間に髪結んだ?癖ついてなかなか直らなかったんだから」

「アタシじゃなくて髪結んだのは日菜だよ?アタシは髪は触ってたけどいじってはないよ」

「あぁなんか頭撫でられてるなぁって感じはしてたけどあれはリサか、なんか凄く安心する感じだったし余計眠気誘われたんだよね」

「あらら逆に眠気誘っちゃったんだね〜なんかごめんね〜」

「まぁいいよとりあえず夢中になれるものの話してたら曲浮かんだし歌ってくるよ」

俺はそう言って今日も給水塔の上に登りギターのチューニングしてから一鳴らしして注目を集める

「光です今日歌う曲は代わり映えしない毎日の中に夢中になれるものを見つけて欲しいそう願う曲です聞いて下さい何かひとつ」

 

『何かひとつでも夢中なれる物を何かひとつ胸に持って見ろよ代わり映えない毎日にふと負けそうになりそうだけど

まわりと比べるのをやめたらやれそうな気がするから

寂しくて寂しくてかまって欲しくてしょうがなくて

ガラスの心になっては深夜に自分で壊しまくった

いまでも逃げてばっかの人生なんてもうたくさんなら

冷たい風に吹かれても

何かひとつでも夢中になれるものを何かひとつ胸に持って見ろよ過去の傷跡を鼻で笑う大人に何がわかるハートで生きてみろよ

いちからやれば出来る

とおい季節に置き忘れた差の頃夢あの子名前

隣の席の恋人見てたら涙流れ始めた

幸せって結局何かを失った時に気付くから

今までの出会いも恋も全部意味があるんだ

無駄なことなんて人生にはひとつもないんだから

諦めることを諦めた

何かひとつでも夢中になれるものを何かひとつ胸に持って見ろよ過去の傷跡を鼻で笑う大人に何がわかるハートで生きてみろよ

いちからやれば出来る

毎朝今日は何かいい事起こらないかな

そう願いながら生きていた子供の頃は

久々に神様に向かい叫ぶんだ歌うんだ

何かひとつでも夢中なれるものを何かひとつ胸に持って見ろよ過去の傷跡を鼻で笑う大人に何がわかるハートで生きてみろよ

何かひとつでも夢中なれるものを君はひとつ胸に持っているよ過去の傷跡が教えてくれる心の中で眠る愛を感じてみると

いちからやり直せる…やり直せる…』

 

聞こえてる?俺達は皆何かに夢中になっていんだ。

どんな小さな事でもいい夢中なれるものを見つけて欲しい

失敗したってそれは成功に繋がるから

過去に囚われるな縛られるな傷跡を笑う大人は相手にするな俺は全力で歌う伝えるために届けるためにそして俺は歌い終えると言葉を紡ぐ

 

「どうでしたか?夢中なれるものを見つけて欲しいって思いは届きましたか?俺は今、歌うことに夢中です皆も自分だけの夢中なれるものを見つけて下さい」

 

Afterglow視点

いつものようにいつものメンバーで集まっているアタシ達そして今日も屋上から聞こえてくる歌声私達はその声に耳を澄ます

「今日も歌ってる!先輩の歌は懐かしい思いにさせてくれたり励ましてくれたり本当に凄いよね」

「ひまちゃんもうすっかりファンだね~」

「確かにそうだねでもひまりちゃんだけじゃなくて結構いると思うよ先輩のファン」

「でも光先輩って友希那先輩、リサ先輩、日菜先輩達といる姿しか見たことないけどファンの人らが声掛けたりしてんの見たことないけどな〜」

「遠慮してるんだよ光先輩は友希那先輩達といる時楽しそうにしてるし逆にあの人達差し置いてってのが出来ないんじゃない?」

なるほどとアタシは納得した確かに友希那先輩達と光先輩の間に割って入れる人はいないだろうなそれこそ光先輩から声掛けたりしない限り中々近寄り難いだろうさ、その点アタシらはまだいい先輩とちょっとでも話ができるんだから

「ひまりさ〜光先輩に言ってみたら?私にも何か歌って下さいってさ」

「無理無理!無理だよ〜皆と一緒だったら全然話せるけど2人きりとかになったら私、全く話せる自信ないよ〜」

「ヘタレさんだ〜」

「モカ〜!!」

「まぁひまりちゃんだから」

「まぁたしかにな〜」

そうやってひまりをからかいながら笑合うこれもアタシたちの日常だ

「あぁ~でもアタシあこ経由でLINE聞いたら教えてくれたぜ、皆も聞けばいいじゃんか」

「嘘!巴ちゃんいつの間に〜」

「やっぱり〜抜け駆けしてたんだね~巴は~」

「でもあこちゃん経由って言ってたし光先輩に何か力になってもらったんじゃないの?」

「なんか事情があるんじゃないの?」

「あこのやつさちょっと前まで自分の音に自信もてなくなっててその時あこのやつに発破かけてくれたのが光先輩だったんだよ」

本当は遊びに行く約束もしたけどそれだけは黙っとこと内心で巴は思っていた

「そんな事があったんだ」

「なら仕方ないかぁ〜」

「そうだね〜」

「うん」

やっぱりアタシの仲間は最高だと思う巴だった

 

光side

午後の授業を終え俺はcircleへ向かう今日はバイト初日だ

友希那達は後から来ると言っていたので一足先に向かう

「こんにちは今日からよろしくお願いします」

「いらっしゃい光君とりあえずオフィスに着替えあるから着替えて来たら掃除お願いね」

「わかりました、とりあえず着替えてきます」

そう言って俺はオフィスに入り着替えを済ませてオフィスをでて掃除用具を持って店内を掃除する30分程で掃除が終了するとちょうどまりなさんがやってきた

「お疲れ様〜綺麗になったね〜じゃあ受け付けお願い出来るかな?お客さん来たら希望を聞いて空いてるスタジオを進めて伝票を切っておいて、終了時間になったらお会計するだけだから簡単でしょ?アタシはポスターとか広告作ったりするのにオフィスにいるから分からないことがあれば呼んでね」

 

まりなさんはそう言って店の奥へと引っ込んで行った俺は読みかけの本を読み始めて10分程すると友希那達がやってきたので出迎える

 

「いらっしゃい」

「来たわよ光」

「やっほー光☆」

「こんにちは宮村さん」

「やっほー光兄ぃ」

「こん…にちは…」

それぞれが挨拶を返してくれる長話をするのもアレなので俺は一店員として接客するそれでも堅苦しいのはなしだ

「今日はどうするの?」

「そうね少し広めのスタジオを借りたいのだけれどちょうどいい部屋はいているかしら?」

「それなら7番が空いてるよ、時間はどうするの?」

「とりあえず2時間でお願い、みんな行きましょう」

そう言って友希那達は練習スタジオに向かった

俺はその姿を見送ると再び本に目を落とし読書を再開する

そこから更に30分程たった頃Afterglowの皆がやってきた

「いらっしゃい」

「おぉ〜光先輩だ~」

青葉さんが身を乗り出してくるので俺は一歩下がり接客モードで問いかける

「今日はどうしますか?」

「もちろん練習するのだ〜」

俺は苦笑しながら答える

「あぁうん、もちろんそれはわかってるよ。練習スタジオの大きさとか、使用時間とかそういう細かい事を聞いてるんだよ、ごめんね伝わりにくかったかな?」

「そんな事無いですよ、ちゃんと私達はわかってますから」

「ひまちゃん~ひかるん先輩の味方した〜」

「ちょっとモカちゃんさすがにその呼び方は不味いんじゃない?ごめんなさい光先輩」

俺は相変わらず苦笑しながら答える

「大丈夫だよ光先輩って呼ぶのとそんな変わんないし、俺的にはひかりって間違われたりする方が困るし」

「光先輩もこう言ってるし大丈夫っしょそれよりも早く時間決めて練習しようぜ」

「それもそうだね、2時間でお願いします広さはおまかせしますので」

俺は「了解」と一言、言ってから伝票を切り美竹さんに手渡す

「3番スタジオにどうぞお会計は帰る時にお願いします延長する場合は終了の5分前までにお願いしますね」

「わかりました、ほらいくよ」

そう言って美竹さん達は練習スタジオに入っていく、俺は内心で美竹さんがバンドのリーダーじゃないのは少し残念だと思いながらスタジオに入っていったのを確認するとオフィスに入っていきまりなさんに声を掛ける

「まりなさんRoseliaが30分前でAfterglowがたった今練習に入りました、Roseliaが7番Afterglowが3番スタジオ使用中です、何か手伝いましょうか?」

「こっちは大丈夫だから貸し出し用の楽器のメンテ頼めるかな受付しながらでいいから」

「わかりました」

俺はそう言うといているスタジオを回って貸し出し用のギターを回収してくると受付カウンターの椅子に座ってメンテナンスを開始する弦が緩んでいたり錆びたりしていないかなど一つ一つ確認していく、そしてそれが終わると汚れ等も確認し拭き取ったりしながら作業を進めていると休憩に入ったRoseliaのメンバーがスタジオから出て来た、

そしてあこちゃんが俺のところに駆け寄ってくる

「光兄ぃ~」

「あこちゃん、どうしたの?休憩?」

「うん!光兄ぃは何してたの?」

「これ?貸し出し用の楽器のメンテナンスだよ定期的にやっておかないと弦とかすぐダメになるからね、長く使ってもらう為にもしっかりやっとかないと」

そう言いながら俺は回収してきたギターのメンテ作業を進める

「よし、これでギターは最後っと」

「光兄ぃ手際いんだね〜」

「そんな事ないよ、でもずっと見てるの退屈じゃなかった?」

「あこは平気だよ!だってなんかどんどん綺麗になっていくんだもん見てて楽しかった!」

「そっか、よし、俺も小休止あこちゃんジュース奢ってあげるよ何がいい?」

「やったー!あこねコーラがいい我は漆黒の泉に湧きし炭酸という名の禁断の飲み物を所望する」

「わかったよちょっと待っててね」

俺は自販機でお茶とコーラその他水とスポーツドリンク等々を買い常備している袋に入れてあこちゃんに持たせる

「はいこれ、人数分あるから持って行ってあげて」

「ありがとう光兄ぃ」

あこちゃんはそう言うとスタジオに戻って行った

俺もカウンターに戻ると1度レジのインクや伝票用紙の残りを確認すると各スタジオに貸し出し用のギターを返却し今度はベースを回収してきて同じように作業して行くそして回収してきた全てのベースのメンテが終わるとRoseliaが練習を終えて出てきた

「今日はこれで終わりにするわお会計頼めるかしら」

「もちろんだよ、ご利用ありがとうございましたお会計600円です」

「これでお願いします。」

氷川さんが千円札をだしてきたので400円のお釣りを返す

「ありがとうございます。またのご利用お待ちしてます」

「いや〜光の接客姿新鮮だね」

「そうねそれには同意するわ」

「確かに〜そういえばあこも初めて見るな〜」

「まぁ基本日常的会話か歌ってる時くらいしか見ませんから」

「私は…その…ギターを弾いてるところしか見たことがないので」

「まぁ確かにね、普段から見てる姿に慣れると違和感かも」

「確かに光の言う通りかも普段の光って歌ってる時とかとのギャップありまくりだし」

「そうかな?あんまり変わらないと思うけど?」

俺はそう言って考えてみるが正直よくわからない自分としては常に全力で全てを伝えているから、だからこそ誰かに届くと思っているから

「そこまで考える事?」

「あぁ~うん、やっぱりよくわからないや」

「まぁ光はそうだよね〜歌ってる時は常に全力で何かを伝えようとしてるし」

「まぁいいわ、今日のところは帰りましょう」

友希那がそう言うと皆が頷きそれぞれの方向に解散していく

俺はそれを見送るとふと思い出し氷川さんにLINEでメッセージを入れておく日菜から氷川さんが直接あって改めてお礼をしたいと聞いた事そして自分都合は金曜日なら平気なことを伝えておく、それからしばらくしてAfterglowが練習終え戻ってきた

「お会計600円です」

「ちょうどですお願いします」

「はい、ちょうどいただきますね」

俺はレジを打ってレシートを作成し手渡す

「レシートですご利用ありがとうございます」

上原さんがレシートを受け取るとそのまま少し後ろの方で待っている他のメンバーのところに戻っていくと入れ替わりに巴さんが話しかけて来た

「光先輩折り入ってお願いがあるんですけど良いですか?」

「俺に出来ることなら喜んで」

「ならアタシらAfterglowのメンバーとも連絡先交換して貰えないですか?」

俺は正直驚いたなぜならもう少し無茶なお願いだと思ったからだ

「構わないけどなんでか理由を、聞いてもいいかな?」

「もちろんです。アタシやモカはそうでも無いんですけど蘭は家が厳しいですし、つぐみも家の手伝いとかあったり、ひまりも色々あって、なかなか光先輩の路上ライブ見に行けなくてだから、休みの日の昼とか夕方頃とかやってくれる時に呼んでほしんですよ。そのために連絡先を交換して貰えたらって思って」

俺はそう言う理由なら尚更必要な事だと思ったので改めて了承する

「わかったそう言う事なら尚更だねいいよ、LINEでいいかな?番号はLINEで送るから」

俺はLINEを起動させて、自分のコードを表示すると美竹さんが話しかけて来た

「光先輩、よかったら私達のグループに入りませんか?そうすれば私達全員と連絡先交換した事になりますしそこに番号送ってもらえればすぐだと思うんです」

「なるほど〜」

「私はいいよ」

「私も大歓迎です」

「モカちゃんも異議な〜し」

「アタシももちろんOK!」

「そういう事なんで」

俺は皆がいいなら構わないので了承する

「わかった巴さん俺をグループに招待してくれる?」

「わかりました」

巴さんがスマホを操作すると俺のLINEにグループの招待通知が来たので参加を押して簡単なメッセージと番号を送信する

皆は番号を登録してくれたようだ、すると今度は個別にLINEで番号が送られてきたので1人ずつ登録していく

「全員分終わったよ!何かあったら気軽にLINEしてくれていいからね」

俺はそう言うとスマホをポケットにしまうと同時くらいに上原さんが話しかけて来た

「あの!光先輩!お願いがあります私達のことも巴みたいに名前で呼んでください!」

「は?え?名前?」

「はい!出来れば呼び捨てでお願いします」

「えぇ!?それはちょっとハードル高いよ」

「そこをなんとか!お願いします」

上原さんが頭を下げて頼んでくるのでさすがにと思い声を掛ける

「わかった!わかったから!頭上げてひまり!」

俺が名前で呼ぶとひまりは目を輝かせて喜んでいた

「お願い聞いてくれてありがとうございます光先輩」

「じゃあ俺からも1つ条件、何かあったら必ず頼ってね、不器用な俺だけどそっと背中を押すかがむしゃらに励まして発破をかけてあげる事しかできないけど、それだけは出来るから、それで君達が前を向いて行けるなら俺はいつでも力になるよ」

「わかりましたその時はお願いします私達の背中を押して下さい」

「俺でよければ」

俺はそう言って笑いかける

ひまりは顔を真っ赤にして俯いてしまったいきなりだし恥ずかしくなったのかな?ほかのメンバーはあ〜あって顔して俺を見ている俺が悪いの!?そんなこんなでAfterglowのメンバーと別れたあと俺はベースを戻しに行き最後にキーボードをメンテする正直これが1番大変だ音割れや歪みがないか鍵盤を一つ一つ叩いて確認しなければならない音割れ歪みは調律すれば何とかなるが、音が出なくなったりしたらバラして組み直す必要があるため大変だ、夢中になって作業しているとまりなさんから声をかけられた

「随分丁寧にやってるわね」

「はい大切に使って欲しいですし何より音楽が悲しみます」

「へぇ〜音楽が悲しむね〜」

「音楽ってそのまま音を楽しむって書きますよねなら音楽にだって喜怒哀楽ってあると思うんです」

そう言って俺は鍵盤をひと叩きすると綺麗な音が鳴る

「ほら、音が喜んでる」

「ん〜ごめんあたしにはわかんないや、今日はそれ戻して上がっていいわよ」

「わかりました」

俺はキーボードを片付けオフィスに戻り着替えてからパーカーを羽織り帰る前にまりなさんに一言お疲れ様ですと一言声を掛けcircleを出る自転車の鍵を開け向きを変えると少しの間押して歩く、少し歩いた後自転車に乗ろうとすると1人の少女が目に入った。スカイグリーンの長い髪が夜風に揺れ月と星の光を反射しキラキラと輝く、俺はその光景を美しいと思った月や星の光は全て彼女の美しさを称えるためだけにあるのだと思わせられる光景だった、俺は声を掛けるのが躊躇われたが少女の方が俺に気づき微笑みかけてくる、その光景に俺は心臓が跳ねるその少女はゆっくりとこちらに近付いてきて話かけてくる。

「こんばんは宮村さん」

「あっあぁうん…こんばんは氷川さん、夜も遅いけど、どうしたの?」

「はい、LINEのメッセージを見させて貰ったのですが、早い方が良いかと思い迷惑かとは思いましたがバイトが終わる頃を見計らってこうして会いに来ました」

「そっか、なんか気を使わせたみたいでごめんね」

「気にしないでください。それよりも、これを返そうと思いまして」

そう言って氷川さんは紙袋を渡してきた、中には俺が貸したパーカーが入っていた

俺は受け取るかどうか少し考えた後話しかける

「よかったらまだ持ってて、せっかくだし歩きながら話そう、前にも行ったけど暖かくなってきたとはいえ夜はまだ少し冷えるし、せっかくならそれ着ててよ」

「ですが、せっかくこうして持ってきたのですし受け取って頂かなかいと困ります」

俺はまた少し考えてから話しだす

「わかったそこまで言うならこれは受け取るよ、その代わりちょっと氷川さん後ろを向いててくれる?」

そう言って俺はパーカーを受け取るとさっきまで着ていた方のパーカーを氷川さんの肩にかける

「あの!これは?」

「俺がさっきまで着ていたやつ着ててよ俺はこっちを着るからさ」

そう言って俺は氷川さんが持ってきてくれたパーカーを羽織ると「行こう」と声をかけ自転車を押して歩き出す

そして俺達は氷川家近くの公園に足を運んでいた

俺達はベンチに座ると話し出す

「それでどうしたの?」

「はい、まずは謝罪と御礼を言われせ下さい、いきなり来てごめんなさいそして日菜との事助けになってくれてありがとうございました」

頭を下げて来た氷川さんに俺は慌てて言葉を返す

「とりあえず頭上げてよ!俺、どうしていいかわかんなくなるし!」

「わかりました」

氷川さんは顔を上げてくれたので再度話し出す

「約束の予定は金曜でしたが早い方が良いかと思い伺いました、日菜との事も直接あって御礼を言いたかったですし、それにその後に朝食とお弁当まで用意していただいてしまってありがたいやら申し訳ないやらで」

「そっか、でも本当に気にしないで、俺は好きでやったことだし、今の事だって責める気はないんだ」

「あなたはそう言いますがそれでは私の気がすみませんなのでどんな小さな事でもいいので何かさせて下さい」

俺は考えるが特別な事がなかったので1つ提案をしてみた

「ならさ、氷川さんの事これからは紗夜って呼びたいんだけどダメかな?」

「そんな事で良いんですか?」

「うん、日菜もだけど紗夜って名前も俺は素敵だと思う日菜が日の光なら紗夜は月の光優しく静かに俺達を照らしてくれる月の光、紗夜にピッタリだと思うしもちろん名前もだけど紗夜自身もとっても綺麗だよ、さっき俺を待ってた時の紗夜がすごく綺麗で印象的だったから名前で呼びたいなって」

俺が微笑みかけると紗夜は真っ赤になって俯きながらも

「わかりました」と言ってくれた

「紗夜、俺からもう一つお願いしていいかな?」

「なんですか?」

「紗夜にも俺の事光って呼んで欲しい」

「それは…」

「もちろん最初のうちは君付けで構わないからさ」

「あなたがそう言うなら、光…君」

「うん、紗夜」

俺が名前を呼ぶと紗夜は顔から湯気が出そうな程赤くなっていた

「紗夜?どうしたの?大丈夫?顔真っ赤だよ」

「っ!誰のせいですか!誰の!」

「えっ!?ごめん俺のせい!?」

「ハァ…全くあなたって人は」

「アハハ…なんかごめん」

「もういいです」

なんだかんだで結局俺は紗夜を家まで送り届け家路に着いた

そしてその後は特に変わった事はなかったが土曜に丸一日circleでのバイトがありそれが大変だったなんでも機材の総点検をしたかったらしくかなりの数の機材を運搬したおかげでクタクタだ、でも19時には上がれたので幸いだった。

自宅に帰りシャワー浴びて部屋に戻りスマホを確認するとあこちゃんからLINEが入っていた内容は待ち合わせの場所と時間が記載されていてその他には時間に遅れないようにとの事だったので俺もあこちゃんに寝坊しないでねと返しその日は就寝した。

 

 

そして当日俺は待ち合わせ場所である駅前に約束の時間の10分前に到着し2人を待った、そして時間ピッタリにあこちゃんとその姉の巴さんがやってきた。

「光兄ぃおはよう!」

「うん、おはようあこちゃん巴さんもおはよう」

「おはよッス光さん休みの日なのにすいませんあこに付き合ってもらって」

「アハハ、大丈夫だよ特に予定も無かったし誘って貰って良かったよ」

「光兄ぃこれからどうする?」

「ちょっと待っててね」

俺は一言入れてスマホで色々調べてから提案する

「じゃあ時間も早いしどっかでお茶してからあちこち見て回ろうか」

「あこは賛成〜」

「アタシも異論無いです。なんならつぐみの所に行きますか?あそこなら多少混んでても大丈夫だと思いますし」

「じゃあそこにしようか、案内をお願いできる?」

「任せてください」そう言って歩き出す巴さんに俺とあこちゃんが続く、途中であこちゃんが俺の袖を引っ張って来たので立ち止まり話しかける

「どうしたの?疲れた?」

「ううん、はぐれると嫌だからあこ光兄ぃと手繋ぎたい!」

「確かにはぐれたら困るもんね、いいよ手繋ごうか」

「うん!お姉ちゃんも手繋ごう!」

「あこが言うなら仕方ないな繋ぐよ!」

そう言って俺達はあこちゃんを真ん中にして再び歩き出す

俺は何となくふと思った事を口に出す

「こうしてると仲のいい兄妹、姉妹に見えるかな?」

「どっちかって言うと親子じゃないですか?」

「だとしたら光兄ぃがお父さんでお姉ちゃんがお母さん?」

「アハハ、まだ10代なのにお父さんって呼ばれるのは勘弁だなせめて兄妹、姉妹かな」

「そりゃアタシだって嫌ですよあことは仲のいい姉妹でいたいですしね」

俺がそう言うと巴さんも笑いながら答えてくれた

あこちゃんがとんでもない爆弾発言をなんの悪意もなく言い出した

「ならさならさ!光兄ぃとお姉ちゃんが付き合っちゃえば良いんだよ!」

「「はい?」」俺達の声が重なった

俺は深呼吸して苦笑しながら答える

「あこちゃん残念だけどそれは無理だよ、俺達はお互いにお互いの事嫌いじゃないけどお互い知り合って間も無いし、それに俺達はまだお互いに友情を深めてる真っ最中だからね」

「そうだぜあこ〜それにもし仮にアタシが光さんと付き合ったりしたら光さんのファンに恨まれるよ!」

「え?なにそれ?俺にファン?聞いた事無いして言うかファンがいる事自体が初耳なんだけど?」

「あこもあこも!光兄ぃにファンがいるって知らなかったよ?なんでなんで?」

あこちゃんの発言と同じくらいに俺は衝撃を受けた

「じゃあその辺も含めてお茶でもしながら話しましょ着きましたよ」

巴さんがそう言うと俺達はいつの間にか羽沢珈琲店の前に立っていたのでとりあえず入店する

「いらっしゃいませ」

つぐみが笑顔で接客中だ

「よぉ~相変わらずつぐってるな〜」

「つぐちゃん先輩久しぶり〜」

「うん、久しぶりあこちゃん巴と一緒にお出かけ中?」

「光さんもいらっしゃい珍しいですね光さんが喫茶店に来るなんて」

「あぁ~うん、何処かでお茶でもしようかなと思ってたら2人と会って良かったら一緒につぐみの働いてる姿見に行きませんか~ってさ巴さんが」

「そうなんですか、こんな姿で良ければいくらでも見てください光さん」

そう言ってつぐみはくるりと回ってみせる

俺は頬を掻き苦笑しながら答える

「じゃあお言葉に甘えてエプロン姿の可愛いつぐみを目に焼き付けて帰ろうかな」

「光さんもしかして口説いてます?」

「俺が?なんで?」

「光さんそんな事ばっかり言ってるとファンの子にいつか刺されちゃいますよ?」

俺は苦笑する正直またそれかと思ったのが正直な所だ

「あのさ、巴さんも言ってたけど俺のファンってどういう事なの?」

聞き返すと逆につぐみはきょとんとする

「もうすぐ休憩なんで、そこのテーブルで話しましょう私と巴ちゃんでわかる範囲なら教えますから」

俺達はつぐみについて行きテーブルに案内される

「ご注文は?」

つぐみに聞かれたので俺はメニューを確認する

「じゃあ俺はアイスコーヒーとクッキーのセットをお願い」

「アタシはカフェオレとクッキーのセット」

「あこもあこもクッキーのセット飲み物はコーラで」

「つぐみは?」

「私はミルクティーのクッキーセットって私までいんですか?」

「逆になんで?一緒にお茶しようよ小休止、これからお昼時には忙しくなるんでしょ?」

つぐみは困った表情を浮かべたので俺は立ち上がり店の奥にいるであろうつぐみの両親の所へ行き休憩時間をくれるよう頼むと案の定昼から忙しくなるため今のうちに休んでおけと言ってくれたのでそれを伝えるために席に戻る

「OK貰ってきたよ注文は、後から持ってきてくれるって」

「光さんうちの両親に何を言ったんですか?」

「俺はただ少しの間つぐみに休憩させてあげてくださいってお願いしただけだよ?」

「嘘です絶対光さんなんか隠してますよね?」

「残念ながら何もないよ」

つぐみは最後まで疑っていたが諦めたのか俺の横に座ると話しだす

「それで先輩のファンの話でしたよね?とは言っても私達から言えるのって特別無いんですよね」

「だよな~とは言っても知ってる事と言えば1、2年の間ではオシャレでカッコイイ良くて歌が上手いって噂くらいかな?」

「いやいや、ンなアホな!オシャレでカッコイイ?俺が?それにいつも思うけど制服姿でオシャレだのカッコイイだの言われてもな〜」

「でも本当の事ですよ?現に私服姿もオシャレだと思いますし、先輩路上ライブとかやってますよね?あれの影響もあると思うんですよね私は」

「いやいや待ってくれる?ならさ、俺がファンの子に声掛けられないのはなんで?」

「そりゃあ先輩が常に友希那先輩やリサ先輩後、日菜先輩と一緒にいるからだと思いますよ?2年じゃあ有名人ですからあの人ら友希那先輩とリサ先輩は言わずもがなRoseliaとして注目されてるしファンももちろんいます。それに日菜先輩は突拍子もない行動で周りを振り回すけど、最後にはみんな笑ってる学年のムードメーカーですよ?それに3人とも美人や美少女でしょそんな2年の美人所3人と一緒にいたら近寄り難いと思いますよ?」

「あぁ~何となくわかったよ」

何故か納得が言った俺だった、言われて見ればクラスや後輩の女子達は友希那達がいない時に俺に話しかけて来ていた

「まぁ俺としては歌ってる時以外はあまり注目されたくないしな〜とりあえず今のままでも目立ってはいるんだろうけど、特別な事がない限り現状維持かな」

そんな事を話していると俺達が頼んでいた飲み物が運ばれて来たので俺達は談笑に興じる

それから少しして店が混み始めたので俺達は羽沢珈琲店を後にする。俺はこれからどうするか相談してみる

「これからどうしようか?お昼にはまだ早いしもう少しあちこち見て回ろうか?」

「あこゲームセンター行きたい!」

「アタシもちょっとリズムゲームとかで身体動かしたいですね、後対戦ゲームとかで熱くなりたいです!」

「アハハ、うんわかったじゃあゲームセンターに行こう」

俺達はあこちゃんを真ん中にして手を繋いでゲームセンターヘと向かう、そしてゲームセンターに着くと俺達はまずあちこち見て回るそして俺達は太鼓の達人へと行き着く

「光兄ぃってドラムも出来るんだよね?ならこのゲームで対戦しよう」

「ならアタシも対戦したいですね」

「わかったならさ1人3回ずつ計6回戦って最終勝利数が少ない人がジュース奢りってのでどう?」

「乗りました!」

「あこもOK〜!」

2人の同意が得られたので対戦を開始するそして最終結果は僅差で俺の負けだった

結果は

俺が3勝2敗1引き分け

巴さんが4勝1敗1引き分け

あこちゃんが4勝2敗だ

俺は自分の分も含め飲み物を買うと2人の所へ持っていく

「はいどうぞ2人とも」

「ゴチです」

「ありがとう光兄ぃ」

「さてもう少し遊んで行く?」

「あこ3人で写真撮りたい」

「プリクラかぁ久々だなぁ地元にいた時俺を含めた昔の仲間達で撮った時以来だな、良いよ一緒に撮ろうか」

「アタシも構わないです」

「じゃあレッツゴー!」

俺達はプリクラコーナで3人でプリクラを撮る

写真に落書きする際あこちゃんは俺が真ん中に写ってる写真に光兄ぃと遊んだ記念と書いていたのが目に入った俺はちょっとした悪戯心で仲良し兄妹仲良し姉妹と書いておいた

そして写真が印刷された際俺と巴さんで1枚を半分に切り分け1枚はあこちゃんにあげた

「ありがとう光兄ぃ」

「どういたしまして、次は服でも見に行こうか?」

「でもその前にお昼ですね、ショッピングモールのフードコートでお昼にしませんか?」

「俺は良いけどあこちゃんは?」

「あこも良いよ~」

「じゃあ決まり」

俺達はショッピングモールに向け歩き出す。

ショッピングモールへ向かいながら先程のゲームセンターでの話になった

「そういえば光兄ぃってドラムも出来るんだよね?今回は光兄ぃが圧勝してあこかお姉ちゃんがジュース奢りになるのかなぁって思ってたから、あこ意外だなって思ってさ」

「それは私も思いました、もしかして手加減してくれたとかですか?」

「いやいやまさか、手加減はなんか失礼な気がして本気でやったけど、譜面に合わせて演奏したりするわけじゃないから調子狂うというか、上手く言えないけどさ、自分の中で違う、こうじゃないって感じがずっとあって上手く調子が出せないんだ」

俺はそう説明する実際言葉にすると本当にそんな感じなのだ

それがゲームだからなのかドラムでなく太鼓だからなのか、正直よくわからないのだ、そんな事を考えているとあこちゃんから別の質問が来た

「ならさ他のゲームだったらどうだったのかな?お姉ちゃんとリズムゲームで対戦してるとこ見てみたかったぁ」

「どうだろう?確かにダンス経験はあるけどリズムを刻むのってなかなか難しいからね」

「光さんそんな事言いながら、あれこれ手の内隠してませんか?な~んかはぐらかされた感凄いんですけど」

「正直隠してるつもりは無いんだ、俺は不器用だからその場その場で出来ることをやってるからね」

俺はそう言って笑いかける2人は不思議そうな顔をしていた

そして服を見て回る中で見ていてわかった事は

あこちゃんは中二っぽい服がお好みなのか、片袖が長い代わりに片袖がなかったりどことなく陰陽師を思わせるような服装であったりに目を輝かせていた、巴さんの方は革ジャンやダメージジーンズなどを見て回って楽しんでいる、俺はどうしようかと辺りを見回しているとアクセサリーショップがあったので2人に断りを入れてアクセサリーショップを覗く

色々見て回っていると紫のハートがあしらわれたチョーカーを見つけたので手に取ってみる

「あこちゃんに似合いそうだな〜」

そしてその隣には似たようなデザインの髪留めがあったのでそちらも手に取ってみる

「こっちは巴かな」

俺は値段を確認するとどちらも手頃な値段で両方買ってもなんの痛手にもならないので購入し2人の所へ戻る

「おかえり光兄ぃどこ行ってたの?」

「隣のアクセサリーショップだよ、ちょっといいものを見つけたから買っておいたんだ」

「何買ったか聞いてもいいですか?」

「ん〜ごめんね、まだ内緒解散する前に教えるよ」

「ならあこもそうする~」

「あこちゃんも何か見つけたの?じゃあ楽しみにしておくね。」

「うん!」

それから俺たちはショッピングモール内のゲームセンターに行き巴さんの要望でレースゲームやシューティングゲーム

バスケットのゴール数を競うゲームなど数種類の対戦ゲームをした後、いい時間となったので解散する事にした

「光兄ぃ今日は遊んでくれてありがとう」

「こっちこそ今日は久々にガッツリ遊んで楽しかったし」

「アタシもです、いつものメンバーと遊んだり練習したりするのも、もちろん楽しんですけど、今回はまた違った楽しさがあってアタシもついついはしゃいじゃいました」

「アハハ、楽しんでもらえたなら何よりだよ、じゃあ最後に2人にプレゼント、今日の記念にね、2人とも後ろ向いて」

「こうでいいの?」

「これでいいですかね?」

俺は後ろ向い他2人に近付きまずあこちゃんの首にさっき買ったチョーカーを少し緩めに付けてあげる、そして巴さんに近付く

「巴、髪に触れるけど良い?」

「大丈夫です」

と返答が返ってきたので、俺は髪に触れ髪留めを付けてあげる

「2人とも良いよ」

「光兄ぃこれ」

「うん、あこちゃんに似合うかなってさ」

「可愛いしちょっとカッコイイ!」

「そう言うと思ったよ、うん思った通り似合ってる」

「ありがとう光兄ぃ」

「どういたしまして」

そう言って俺はあこちゃんの頭を撫でる

「あの!光さんアタシのこれは?」

「あこちゃんと色違いの髪留め巴の綺麗な髪に似合うかなってさ」

「でも、アタシにこういうのって似合わなくないですか?アタシ女っぽくないしこういうのはちょっと」

そう言って俯く巴に俺はどうしたもんかと考えたがありのままを伝える事にした。

「巴さん、俺はさ別に巴さんを女っぽく無いって思った事は知り合ってから1度もないよ、それにさ、俺はこういうのよく分からないけど、せっかく綺麗な髪してるんだからさ、その髪をさらに綺麗に飾ってあげようよ似合う似合わないは自分でも他人でも価値感というかそういうのはそれぞれだけどさ少なくとも俺は似合うと思ったからそれを選んだんだよ」

 

俺がそう言うとあこちゃんもそれに続くように声を掛ける

「あこもさその髪留めお姉ちゃんに似合うと思うよお姉ちゃんは確かに可愛いとかそういうのじゃないかもしれないけど、だからって可愛いものを身につけちゃ行けないって事はないと思うな」

「そうだね、カッコイイの中に一つだけ可愛いがあっても問題無いんじゃないかな?」

「そうなんですかね、アタシはこういうのとは無縁だと思ってましたけど1つくらいあっても良いのかもしれないですね」

巴さんはそう言うとはにかんだ笑顔を浮かべそしてあこちゃんが俺に小さな箱を差し出してきた

「光兄ぃこれは私達から、開けてみて」

俺は受け取り箱を開ける中身はスペードからクローバーまでの4種のピアスだった

「あたし達からの今日のお礼です受け取ってください」

「あたし達も光兄ぃから貰ったからこれであいこだね」

「ありがとう、今度つけてる姿見せるね」

そう言ってあこちゃんの頭を撫でたあと巴さんと握手を交わした、そして俺達は解散しそれぞれ家路に着く俺は家に着くとスマホを充電してからシャワーを浴びに行き戻ってきて夕食を済ませてからスマホを確認すると巴さんからメッセージが来ていた。

内容はさっきの髪留めについて触れており出来るだけ身につけて歩くとの事俺は自分の中で区切りというか気持ちの整理が着いたなら良かったと思いそれをそのままメッセージで伝えると(ありがとうございます)と返答が来たので(こちらこそ今日はありがとう)と返答し少し早いが就寝する事にした、そして月曜日いつも通り授業を受け昼休み限定のミニライブをした後簡単な用事を済ませてからcircleへ向かうと友希那と蘭が何やら険悪な雰囲気を醸し出していた、2人は俺に気付くと左右から俺の腕を掴み俺は引きずられていく

そして連れていかれた先はスタジオだった

「え~と俺はなんでここに引きずられてきたの?」

「「決まってる(じゃない)(じゃないですか!)」」

「うん、だから何が?俺全く話が見えないんだけど」

「仲裁に入って欲しいのよ」

「俺が?」

「光さんしか頼めないんです!」

俺は困惑する一方だ、とりあえず何があったのかを尋ねる

「え〜と、とりあえず何があったの?」

「簡単に言うなら価値感の違いです」

蘭がそう言うので友希那の方を見ると友希那の方も

「そうね、それが1番間違いのない回答よ」

と言うので俺は尚更わからなくなるなので一旦友希那と蘭にその場で待っていてもらい他のメンバーに話を聞きに行く、ロビーでは他のメンバーが勢揃いしていたので俺は声をかける

「あのさ、いったい何があったの?事情知ってる人いる?」

そう問いかけるが皆が黙っているので俺は更に質問する

「みんな何も知らないって事で良いの?」

皆、誰一人として口を開かない沈黙は是なりと言うが今の状況がまさにそうだろう、俺は悩んだ結果全員にこう問うことにした

「皆は今のままでいいの?2人が仲違いしたままで言いわけないよね?」

今度は全員が頷いた なら答えは簡単だ

「ちょっと強引な方法ではあるけど解決策があるよ」

俺のその言葉に全員が注目する

「その方法ってどんな?」

その場にいる全員を代表してリサが聞いてくる

「簡単だよVSライブをすればいい。ただし!RoseliaとAfterglowとしてじゃないあくまでもボーカリスト湊友希那と美竹蘭としてだ」

俺の言葉に全員が驚愕の表情を浮かべるが俺個人はそれで終わらせるつもりはない、何故なら

「俺も出るからねそのVSライブ」

俺のその発言に全員がぽかんとなったあと全員が声を揃えて「え〜!?」と驚いていた

そんな中状況がいまいち掴めていないのかあこちゃんが話しかけてきた

「光兄ぃ具体的にどうするの?」

「俺の歌であの二人を殴って引き込む俺の世界に」

「それは確かに光兄ぃにしか出来ないね光兄ぃは歌う曲決めたの?」

「まだだよ、楽しみにしててね貰ったピアスもちゃんとつけるからね」

「ホント?やったー」

あこちゃんとそんな会話をしていると毒気が抜けたと言わんばかりにほかのメンバーも話しかけてきた

「光さぁとりあえず方法はわかったけど、光だけじゃなくて2人の曲どうするの?」

「それは決まってるよ」

「早!!でも2人の歌ってるとこ見たことあったっけ?」

「残念ながらまともには練習でちょっと聞いたくらいだけど、問題ないよ」

俺は既に2人にぴったりな曲を見つけていた、もちろん2人に話すのはこれからだが、難しいなら乗らざるを得ないように煽ればいい

「詳しいことは明日話すよとりあえずもう一度2人と話してくるよ」

俺はそう言うと2人の元へ向かった

「おまたせ」

2人は不機嫌そうな顔をしてこっちを見る

「遅かったじゃない」

「そうですね、何はなしてたんですか?」

俺は1度深呼吸してから話し出す

「お前達2人とも価値感の違いから今に至るならお互いの意地とプライドを賭けて歌で争えばいいよ!ただし俺も出るよ2人ともソロで俺に挑んでね課題曲もこっちで決めさせてもらうもちろんお互いのためにも不正はしないとここで誓うよ、必要なら誓約書でも書こうか?」

「必要ないわあなたがそう言うなら私は信じるわ」

「そこだけは私も友希那先輩に賛成です、光さんに限って音楽を裏切るようなことは絶対にしませんから」

そこまでの信頼があったことは想定していなかったがまぁいい、俺はさっきの内容をまんま伝える

「なるほど面白いかもしれないわね良いわ課題曲は明日教えて貰えるのよね?」

「あぁもちろんお互いの課題曲は明日渡すライブは土曜の夜だ、今日が月曜な事を考えると4日と半日は問題なく練習出来るだろ」

「確かに、わかりました課題曲楽しみに待たせてもらいますからね光さん」

「了解!あっ、ちなみに友希那と蘭が俺に負けたら2人でデュエットしてもらうからそのための曲も用意するからね」

「仕方ないわねあなたは言い出したら意外と頑固だもの」

「でも、負けたらの話ですよね?私達のどちらが勝ったらどうするんですか?」

「俺を1日好きにする権利をあげるよ、俺に支払えるのは俺自身だからね」

俺は2人に俺自身を生贄に差し出す2人は考えている

「質問してもいいかしら?」

「どうぞ友希那」

「例えばだけれどあなたの奢りでケーキバイキングなんてお願いをしても良いのかしら?」

「それが望みならね」

「じゃあ私のためにLove Songを歌ってくださいって言ったら聞いてくれる訳?」

「俺の歌が聞きたいなら」

俺は簡潔に答える2人はお互いの顔を見合わせると頷きあい

「それで(いいわ)(OKです)」

と声が重なって聞こえたので俺も了承すると2人はそれぞれのバンドに戻って行った、俺はまりなさんの所に行き土曜の夜に会場を提供して欲しい旨を伝えるとあっさりOKが出たなんでも

「このままあの子達がここを利用してくれなくなるのは寂しいから出来ることがあるなら」

と協力してくれた俺は早々に上がらせてもらい家に帰り作業を開始する2人の課題曲とデュエット曲の準備だ俺自身の課題曲は後でいい今はあの二人の価値感の違いから生じた仲違いを仲裁しその後で俺の世界に引き込む絶対あの二人はお互いに、お互いを、認めてるからこそ起きた衝突だ俺はそんな事を思いながら作業に没頭しているとスマホがなった画面を見ると紗夜からの着信だ、俺はベランダに出ると通話をタッチし電話に出る

「もしもし紗夜?どうしたのこんな時間に?」

「光君?夜分にごめんなさい、色々聞きたいことがあってどうしても、いても立ってもいられなくて」

「何か心配事?」

「光君今回もあの姿になるのですか?」

俺は紗夜の心配事がなんなのかわかった気がした

「今回はならないつもりだよ、それにあの時は必要だと思ったから」

「どういう事ですか?」

「あのままだったら紗夜は精神的な意味で潰れてたでしょ、だから本気できっかけと言うか時間が必要だと思ったから」

「そうですか、なら今回はどうされるつもりですか?自分の世界に引き込むと言っていましたが、そのための曲も光君の事だから準備出来てるのでしょう?」

紗夜のその言葉に俺は少し驚いた俺自身いくつか候補は出していたからだ正直見透かされた気分になる

「紗夜気づいてたの?」

「正直いくつか候補は上げているものと思っただけです」

「まぁ実際候補はねいつくか出してあるよ」

「今聞くのも野暮だと思いますので詳し事は聞かないでおきます、その変わり必ずあの二人を和解させてください」

「約束するよ俺の音楽に誓って」

「わかりました、VSライブ応援してますね」

「友希那は良いの?」

「もちろん湊さんも応援はしますでも今回は湊の味方にはなれませんから」

「わかった、ありがとう。じゃあおやすみ」

「おやすみなさい」

俺は電話切ると再び作業に没頭する、しばらくして作業を終えた俺はシャワーを浴びた後就寝する

朝、俺はアラームで目を覚ます寝ぼけ気味の頭を軽く降り起き朝食を済ませ荷物を持って学校へ向かう、学校に着くと早速日菜が飛びついてくる

「おっはーよ〜ひ~くん 」

「おはよう日菜、朝から元気だな俺は寝不足だよ」

「夜更かし〜?ダメだよ〜睡眠は大事だよ〜目覚めが悪いと朝からるんってしないからね〜」

「それもそうだね」

そんな事を話しながら俺達は教室へ向かう、教室へ着くと友希那がもう来ていたので課題曲を早速渡す

「友希那これ課題曲と蘭とのデュエット曲」

「デュエットする前提なのねまぁいいわ」

友希那と話していると日菜が俺の腕に引っ付いて来る

「2人で何話してるの〜?」

「土曜にやるVSライブの話だよ、俺と友希那と1年の美竹蘭って子と3人でね」

「ひ~くんライブするの?アタシも行きたい!」

「良いよ、予定がないならね…って言うか日菜いい加減離れてくれない?」

「なんで〜?いいじゃん!」

そう言って更に引っ付いて来る日菜、俺なんとなくされるがままだが何気に思った事を聞いてみた

「日菜 、最近スキンシップ過激じゃない?」

「そうかな?アタシはいつもこんな感じだったと思うけど」

俺は思い返してみるが過激になったように感じるそう思い友希那に聞いてみる

「友希那はどう思う?」

「そうね、確かにココ最近過激な気がするわ」

「だよね~」

などと話しているとリサがやってきた

「おっはよう☆友希那今日なんで早いの?」

「光から課題曲を受け取るためよ放課後すぐに練習出来るようにね」

「そういう事ね光〜結局友希那の課題曲何にしたの?」

「CHAINだよあれが友希那に1番あってるからね」

「そうかな?アタシ的には雲雀も良かったと思うけど」

「ん〜正直どっちも捨て難いとは思ったけどねこっちかなって思ってさ」

「そっか、まぁなにか手伝えることがあったら言ってね今回はRoseliaのライブじゃないし力になれるだろうし」

「なら早速頼みたいんだけど、これ何とかして」

俺はそう言って引っ付いている日菜を見ると日菜は我関せずと言った表情で微笑んでいる

「アハハ〜日菜とりあえず離れなよ、教室じゃあ人目もあるし光も困ってるしさ」

「えぇ〜つまんないし、るんとしないよ」

「まぁまぁ、とりあえず一旦離れよホームルームも始まるしそれに今日の放課後circleに来れば紗夜にも会えるからさ〜」

「りさちーがそう言うならそれにお姉ちゃんにも会いたいしね、ひ~くん困らせたって聞いたらお姉ちゃんに怒られちゃうかもだし、ひ~くんまた後でね〜」

そして俺はホームルームを終えた後1年の教室へ向かった、向かう途中で蘭に連絡を入れる

「もしもし、蘭?今良いかな?昇降口の辺りにいるんだけど」

「何?なんか用なの?」

「VSライブの課題曲だよ!届けるから教室教えてくれないかな?向かうから」

俺がそう言うと電話の向こうでバタバタと音がした

「蘭?大丈夫?」

「大丈夫だから!教室は来ないで!私が行くから!騒ぎになるからやめて!」

「なんでだよ!まぁいいけどさ、とりあえず昇降口で待ってるからね」

「わかった今行く!」

蘭がそう言って電話を切ったので俺はそのまま少し待つことにする。すると5分もしないうちに蘭がやってきた

「おはよう蘭」

「おはようじゃあないよ!光さん自分が目立つ存在だって自覚してよ!私気まずかったんだからねひまりには半泣きで怒られるし他の人からも凄い注目されて恥ずかしかったんだからね!」

「悪かったって!怒んないでよ、とりあえずこれ課題曲とデュエット曲いれたやつだから」

「私が負ける前提なのね!見ててよ光さん!絶対目にもの見せるんだからね!」

蘭はそう言うと去っていったなんか、台風みたいなやつだなと思った俺だったその後教室に戻り授業を受けその後のお昼はミニライブで告知をして放課後すぐにcircleへ向かう俺は時間が許す限り練習し蘭と友希那もバンドの練習終わりに自分の練習に勤しんでいた、そして迎えた土曜日、俺は会場の準備のために朝からcircleだ昼過ぎまでかかって舞台を整える

「見てろよ2人とも俺の歌でぶん殴って俺の世界に引き込んでやる!」

俺はそう意気込み静かに闘志を燃やす、俺は1度練習した後家に帰り仮眠をとりそして時間前に会場入りする

友希那と蘭もすでに会場入りしていた俺は2人と軽く言葉を交わし舞台へと上がるとスポットライトに照らされた

「ようこそVSライブへ今日は盛り上がって行ってくださいでは今回のVSライブのメンバーを紹介します、まずはRoseliaのボーカル湊友希那!」

俺が名前を呼ぶとスポットライトが友希那を照らす

「全力で行くわ」

友希那のその言葉に歓声が上がる

「2人目はAfterglowのギターボーカル美竹蘭!」

蘭は紹介されたと同時にギターをかき鳴らす

「いつも以上の全力をもってやってやる!」

いい覚悟だ、気合いも十分だろう

「そして最後にこの俺、表現者宮村光!俺の世界に引き込まれる覚悟はある奴はいるか!」

俺が叫ぶと会場の皆が乗ってくる

「では1番手の友希那後は任せた!」

俺はそう言ってステージ袖に下がる

友希那視点

「1番の栄誉を与えられた湊友希那よ皆、準備は良いかしら?いくわよ!CHAIN」

私の声に合わせて曲が流れ私は歌いだす

 

『帰る場所を見失って蠢いた空でカラス達が鳴いている

出口のない迷路の中進んでく程に零れ落ちる希望の欠片

解けそうにないな机上の空論じゃ

不公平なシステムを全身全霊で壊して

決めらたルールを欺いて進んでゆけ

この真っ暗な夜を切り取って悪い夢から覚めたいから

果てしない旅路を行く制御されない未来を今この手に

僅かな光しかなくたってギリギリでも生きていたいから

真実を掴みにゆけ凍てついた心溶かすから

もう二度と迷わない』

 

私はただ全身全霊で歌う光が選んでくれた私にピッタリだと言ってくれた曲を

 

『閑散とした交差点嘲笑ってくるオーロラビジョン睨みつけ

秩序のない迷霧の中奪われた絆痛み抱え走り続ける

描いたエンディングを孤高の旗掲げてゆけ

この悲しい夜を追い越してたどり着ける場所があるなら

イバラの道を貫くどんなに傷ついても振り返らない

叶わない夢だったとしてもあの日の声が聞こえるから

果たしたい誓いと行け

確かに掴んだこの絆をもう二度と離さない』

 

光はやっぱり凄いこれほど私に相応しい曲もそう無いだろう自分で自分を縛るなと言われてるみたいで嬉しくもあり悔しくもあるわね

 

『今は会えなくても守りたいただ笑顔だけ

君と繋いだ思い約束だけを胸に抱いて

千切られた絆の糸は必ず取り戻せるから

この真っ暗な夜を切り取って悪い夢から覚めたいから

果てしない旅路を行く制御されない未来を今この手に

僅かな光しかなくたってギリギリでも生きていたいから

真実を掴みにゆけ確かに掴んだこの絆を

もう二度と離さないもう二度と離さない』

 

歌い終えると私には確かな手応えを感じた

「全力を出し切ったわ、気に入ってくれたなら1票を投じてくれると嬉しいわ」

そう言って友希那はステージ袖に下がって行った

 

 

蘭視点

今度は私の番だいつも通り全力でやれる事をやりきろう!

私は舞台に出て行く

「こんばんは美竹蘭です!今日もいつも通り全力で演奏するのでよろしくお願いします行くよ!Crowsong!」

私は演奏を始める全力でこの音楽を奏でる

 

『背後にはシャッターの壁指先は鉄の匂い

進め弾けどのみち混むでしょ

FindawayここからFound見つけるRockを奏でろ

遠くを見据えろ息継ぎさえ出来ない街の中

星空が最高の舞台カラス達カーカーと鳴くよ

いつも思うよいつ寝てるんだろFindway私もsongfor歌うよRockを響かせcrowと歌うよ

何時までこんなところにいるそうゆう奴もいた気がする

うるさいことだけ言うのなら漆黒の羽に攫われて消えてくれ』

 

まだまだ行けるこの歌は私の歌だ!光さんが選んでくれた曲最高だよ

 

『全力でも倒れそうだ指もすり切れて痛い

でもねやるよ今夜もビックストーリーFind awayここからFound out見つけるRockを奏ろLuckを歌うよ

いつまでだってここにいるよ通り過ぎていく人の中

闇に閉ざされたステージで今希望の詩歌うよ

あなただって疲れてるでしよその背中にも届けたいよこんな暗闇の中からの希望照らす光の歌をその歌を』

 

あぁ演奏が終わるまだ終わって欲しくないでも終わらなきゃ、そんな名残惜しさと共に私は演奏を終える

「次は光さんの番です演奏見せてもらいますよ!」

蘭はそう言ってステージ袖に下がって行ったようやく次は俺の番だな絶対に

引き込んでやるからな!俺はそう思いながらステージに上がると辺りを見回す

「こんばんは光です今日はVSライブに来てくれてありがとうございます。俺は2人と音楽をぶつけ合うためにここにいますそして俺からは2曲用意してあります演奏する前に友希那!蘭!お2人ともも客席へ下りて俺の世界に引き込んであげる!」

そう言ってステージ袖にいた2人に向かって声を張り上げる

「良いわ!特等席から見てあげるわよ」

「光さんがどんな世界を見せてくれるか楽しみです」

そう言って2人は観客席の1番前に立った、俺はそれを確認すると観客全員に話しかけるように言葉を向ける

「では1曲目聞いて下さい以心伝心」

俺は演奏を開始するまだだまだ早いもう少し、そう自分を律しながら歌い出す

 

『上手くいかなくたってくよくするなよ転んだ自分を笑っちゃおうぜ

組み合わせ次第で可能性は無限ぜんぶ試しちゃおうぜ

たとえ小さな1歩も恐れないで踏み出そう

やがて大きな進歩に変わるさいつか必ず

僕と君との情熱はいつでも以心伝心さぁ!

最高のバトルを始めようnextstage

今よりもレベルアップした未来と出逢うため』

 

これからだもう少しだけ深くそして広くあの二人にそして観客にお互いを認めることの大切さをこの歌を通して知らせたい

 

『夢を見る自由がこの世にないなら楽しいことも笑えないねバラバラに見えて繋がりあってるんだ無駄なことなんてないよ石に躓(つまず)く理由も壁にぶつかるワケも

僕が確実に明日へ前進してる証拠さ

僕と身体と魂はいつでも以心伝心そう!

最強の勇気を見つけよう未来のstage

誰よりもハイスペック次世代を僕がまってる』

 

さぁ仕上げだお前達はお互いにお互いを高めあえるライバルなんださぁ見せてやる!

 

『僕と君との情熱はいつでも以心伝心さぁ!

最高のバトルを始めようnextstage

僕と君と身体と魂はいつでも以心伝心そう!

最強の勇気を見つけよう未来のstage

今よりもレベルアップした未来と出逢うため』

 

まだ、足りないな次だ次があるからまだ引き込める俺はそう思い演奏を終えた後話し始める

 

「1曲目どうでしたか?お互いを高めあえる存在がいることって俺は凄く大切な事だと思いますこの曲を聞いて何かを感じてくれたら嬉しいですでは2曲目かさぶた」

俺は2曲目に入り更に深く深く曲に全身を浸していく

 

『明日へ続く坂道の途中ですれ違う大人たちはつぶやくのさ「愛とか夢とか理想もわかるけど目の前の現実はそんなに甘くない」ってつまずきながらも転がりながらもカサブタだらけの情熱を忘れたくない

大人になれない僕らの強がりを1つ聞いてくれ

逃げも隠れもしないから笑いたい奴だけ笑え

せめて頼りない僕らの自由の芽を摘み取らないで

水をあげるその役目を果たせば良いんだろ!』

 

わかるかな?俺がこの曲を選んだ意味が受け入れ難い現実も強がりでもいいから受け入れて進めって伝えてるんだ気付け!分かれ!伝われ!

 

『何度も繰り返した失敗とか大きく食い違った考えとか

僕らの基準はとても不確かで昨日よりなんとなく歩幅が広くなった

背伸びをしながら打ちのめされながらカサブタをちょっと剥がすけど答えは出ない

大人になりたい僕らのわがままをひとつ聞いてくれ寝ても覚めても縛られる時間を少しだけ止めて

せめてふがいない僕らの自由の実を切り取らないで

赤く熟すその時まで悩めばいいんだろう?』

 

友希那、蘭、気付けお前達はライバルなんだお互いを認め合い高めあえる最高のライバルなんだ食い違ってもいいこの歌詞の通り不確かな基準の中でお互いに別の道を歩みながらも高めあっていけるだろ!それに気づかせて引き込んであげるから覚悟してなよ!

 

『大人になれない僕らの強がりを1つ聞いてくれ逃げも隠れもしないから笑いたい奴だけ笑え

せめて頼りない僕らの自由芽を摘み取らないで水をあげるその役目を果たせば良いんだろ』

 

これで終わる俺の伝えたい事は全て音にして伝えた2人なら気付けだはずだから俺はそう思いながら演奏を終了させる

 

「どうでしたか?大人と子供の間で揺れる燻った思いを歌にした曲ですこれもお互いを高めあえる存在がいてこそ乗り越えられるって事を証明させる曲だと思いますどうか気付いてください俺からは以上です15分の休憩の後集計に入りますのでまだ残ってて下さいね」

俺はそう言うとステージ袖に下がり椅子に座り一息つくと友希那と蘭がやってきた

「どういうつもり?」

「なんの事?」

俺はとぼけるが蘭がそれを許さない

「とぼけないで下さいあの光さんが選んだあの2曲の事ですよ!」

「なんか問題あった?」

俺はまだとぼける

「曲もだけれどMCもそうよ!私達に気づかせるためにやったんでしょ?」

「私達はお互いを認めててそれでいていいライバルになれるって思ったからそれを認識させるために今回のライブも何もかも仕組んだんですよね!?」

「だとしたらどうするの?」

「「…」」

2人は黙ってしまうがそれでもお互いの事に意識は向けられたようだ

「はァ~認めるわ私達はライバルよ美竹蘭さん!私はあの時いつも通りでいることの大切さをにより知っているあなただからこそいつも通りでいつも以上の全力を出せるはずだと言いたかったのよ」

「…わっ…わかってました!私はあなたに湊友希那さんあなたに憧れてますし、1人のボーカリストとして認めて欲しかったんですだから私もあの時ムキになりました」

「そうだったのね、なら改めてライバルになりましょう美竹蘭さん」

「はい!湊友希那先輩!」

そう言って2人は握手を交わす

「満足かしら?」

「何が?」

「まだとぼけるんですね。」

「俺は何もしてないよ、結局俺はきっかけを与えたに過ぎないそこからは2人が認めあった結果だよ」

「「それでも(よ)(です)!」」

「私達がこうして向き合えたのはきっかけをくれた光さんのおかけですありがとうございました」

「私からもお礼を言うわ、ありがとう」

「アハハ明日は雨かな~」

俺はそう言うと友希那はそっぽを向いて「もういいわ」と言ってステージに出て行く

「光さんって意外と頑固で不器用なんですね」

そう言うと蘭もステージに上がっていく

そして最後に俺もステージに上がっていき観客に向け話し出す

「それじゃあ結果発表と行こうか!」

「結果は見えているわ」

「そうですね」

結果は俺の勝ちだった俺としては勝つ気で挑んだものの2人のどちらかが勝ってもお互いをライバルだと認め合えたなら結果オーライだと思ったからだ

「何をほうけているの?」

「光さんの勝ちですよ」

「あぁわかってるけど実感が持てなくて」

「なら自覚してもらうわ」

「そうですね光さんあるんでしょデュエット用に調整した楽器類それ持ってきて下さい」

俺は蘭にそう言われやっと実感が持てた、そしてステージ袖に置いておいた楽器類をステージに持ってくる

「俺が今から呼ぶメンバーはステージへ上がってくれ!まずキーボード白金燐子さん!ベース上原ひまりさん!ギターが俺最後にドラム宇田川巴さん!壇上へ」

俺はメンバーを集める

友希那がそれと同時にそのメンバーに声をかける

「皆イケるわね!美竹さん準備はいい?」

「もちろんです!」

「ならいくよ!今夜限りのスペシャルバンドglowupでライオン」

俺がそう言うと白金さんがキーボードを演奏し始めそれに乗るように俺がひまりが巴さんが音を統一させていくそして友希那が歌い出す

 

友希那『星を廻せ世界のまんなかでくしゃみすれば何処かの森で蝶が乱舞』

 

蘭『君が守るドアのかぎデタラメ恥ずかしい物語舐めあってもライオンは強い』

 

2人の声が重なった

『生き残りたい生き残りたいまだ生きてたくなる星座の導きでいま見つめ合った生き残りたい途方に暮れてキラリ枯れてゆく本気の身体見せつけるまで私眠らない』

 

思った通り完璧だこの2人ならイケる俺はギターをかき鳴らす

そこへ2人がやって来て俺に声をかける

「「一緒に」」

俺は一緒迷ったがすぐに笑みを浮かべ

「OK後悔すんなよな!」

そう言って再び歌い出した蘭に俺は声を重ねる

 

蘭・光『風はやがて東へ向かうだろう高気圧この星の氷河を襲う』

 

友希那『さそい水を飲んだ胸がつらい遠巻きな物語』

 

光『かじり合う骨の奥まで』

 

3人『生き残りたい生き残りたいまだ生きてたくなる星座の導きで今見つめ合った』

蘭『生き残りたい途方に暮れてキラリ枯れてゆく本気の身体見せつけるまで』

友希那・蘭『私眠らない

友希那『何しに生まれたの』

 

蘭『何しにここにいる』

 

友希那『生き残りたい埋まらない傷光恐れてた許された生命がいま、引かれ合った彷徨い果てて君の隣で火照り鎮めたい本気の身体見せつけるまで私眠らない』

 

蘭『生き残りた崖っぷちでいい君を愛してる目覚めたい生命がいま、惹かれ合った』

友希那・光『狂気に代えて祈り捧ぐよ君を愛してる星座の導きで・・・』

3人『『生き残りたまだ生きてたい君を愛してる本気のココロ見せつけるまで私眠らない』』

 

俺達は歌い終え演奏を終えると歓声と共にアンコールが鳴り響く俺は皆に目配せしマイクを取る

「アンコールに答えてもう一曲!トライアングラー」友希那が歌い出す

 

『君は誰とキスをする』『私』『『それとも』』

『あたし』『君は誰とキスをする』『『星を巡るよ純情』』

蘭が歌い出す『弱虫泣き虫連れてまだ行くんだと思うわたし』変わって友希那『愛するより求めるより疑う方がずっとたやすい自分が悔しい』

蘭『痛いよ味方だけど愛してないとか』友希那『守るけど側に入れないとか』蘭『苦い二律背反』『今』『すぐ』『タッチミー』『『運命ならば繋がせて』』

俺もサビに加わる

『君は誰とキスをする』『わたし』『それとも』『あたし』

『『こころ揺らす言葉より無責任に抱いて限界』』

さぁまだまだいけるだろ!燃え上がれ!いくぞ!

友希那『妄想を裁くオキテうしろから蹴り上げたら』

蘭『向きだしの恋によろけた呼吸だけで精一杯迎えに来て』

友希那『おぼれてるから』

蘭『痛いよ前向きな嘘真に受けるのは』

友希那『笑ってる声せがめないから

蘭『未来もてあました』『今』『すぐ』『holdme』

『『理性なんて押し倒して』』

友希那『君は誰とキスをするあたし』『『それとも』』

蘭『わたし』『君は誰とキスをする』

『星を巡るよ純情』

蘭『・・・・・・君は誰とキスをする』『・・・・・・君は誰とキスをする』

友希那『君は誰とキスをする』蘭『わたし』

『『それとも』』友希那『あたし』

蘭『たった一つ命をタテに今、振りかざす感傷』

友希那『たった一つ命をタテに』『『今振りかざす感傷』』

 

俺達はアンコールに答え歌いきるこれで完全に終わりだ

「聞いてくれてありがとうございましたVSライブこれにて終了です!」

そして帰り道

「光さ~ん聞いてないですよアンコールのあれ!」

「アタシもボロボロでした」

「すいません正直わたしもついて行くのがやっとでした」

3人は愚痴るそこへ友希那が話に入ってくる

「あれは光が凄いのよ、ギター1本でベースやキーボードのラインまで全部ほぼ1人でやってたもの」

「本当ですよマジで光さんって何者なんですか?」

「俺はただの音楽好きだよ」

「いやいや、ただの音楽好きにもあれは真似出来ないから」

「そうですね光君だけだと思いますあんな事が出来るのは」

「実際光兄ぃいなかったらボロボロだったとあこも思うよ」

口々に俺を褒めているのか貶しているのか分からない言葉を投げかけてくる

「でも本当にひかるん凄かったのだァ〜」

「本当だよねあのメンバーでギリギリだったの光さんが完全に抑えてたんだよね」

「本当に何者なのよ光あなた」

「いやただの音楽好きだってさっき言ったよ!?」

「光さん、無理があります」

「蘭まで!」

俺なんてただの音楽好きな青少年なのになぁ

そんなこんなで皆と別れ俺は家路を急ぐ今日は充実していた

俺の足取りは弾んでいる、また1つ音楽の高みへの階段を登れた気がしたからだ、身体はまだ熱いあの熱はきっと一生忘れないだろう

「あ〜あこれは今日も眠れそうにないな気持ちが昂ってるや!」

俺はそんな事を呟きながら家路を急ぐ空には手を伸ばせば届きそうな三日月が輝いている

 




1週間ぶりくらいでしょうかね、これからは多分月曜から土曜の間に1本日曜1本が基本となると思います最低でも週に一度は投稿しますのでお楽しみにさて、次回から紗夜さん燐子さん以外の花咲川メンバーとの関わりを描いて行けたらと思ってますのでお楽しみに

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