僕等が奏でる歌と音   作:凌介

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年が明け光は誘いを受けて初詣へと赴き新年最初の演奏を披露する


第44話初詣と新年最初の演奏

年が明けてから3日が経った1月3日、俺は家でくつろぎながら正月特番を見ているとスマホが着信を報せる

画面を確認すると電話の相手はリサだった

「またなんかのお誘いかな?」

そう言って俺は電話に出る

「もしもしリサ、どうしたの?」

(ヤッホー光!改めてあけおめ!いきなりなんだけど、初詣いかない?)

「初詣?」

(そうそう!イツメンでさ、行こうよ!)

「俺はいいけど、この辺神社とかあったっけ?」

(電車でちょっと行くんだけど、あるよ!)

「いいよ、じゃあ、準備するから30分後に駅前でいい?」

(OK!アタシ達の晴れ着姿楽しみにしててね!)

「晴れ着で電車って大変じゃない?」

(平気平気!意外とこの時期多いんだよ!)

「そっか、じゃあ楽しみにしてるよ!」

(じゃあまた後でね!)

そうして俺は通話を終了すると出かける準備をして年のためと思いギターを持って家を出る

そして時間通りに到着すると道行く人がすれ違いざまに2度見するほど綺麗な晴れ着姿の美女3人がいた

正直合流するのが幅かれる程が待ち合わせ場所にいるのは間違いなくイツメンであるため声をかけない訳にもいかず

3人の所に近寄り声をかける

「お待たせ、3人とも、今日は一段と綺麗だね」

「光もね!アタシ達に並んでも見劣りしないよう色考えてくれたんでしょ?」

「まぁね、さすがに袴とかそう言うのはないからねちょっといい感じの服を見繕ってきましたとも!」

そう言って軽く袖をヒラヒラさせた

「じゃあ、行こっか!と言っても場所知らないから案内お願いね」

「その辺は任せて!その代わりちゃんとアタシ達をエスコートしてね!」

「任せるわよ!」

「任せたよひ〜くん!」

「もちろん!とりあえず移動しよう!ここだと注目を集めるから」

「ひ〜くんが?」

「日菜達がだよ!」

「そんなに目立つ?」

「遠目から見ても目立つ」

「じゃあ早めに移動した方が良さそうね」

「だね、行こっか!」

そうして俺達は電車に乗って移動し

目的地の神社がある駅に到着した

「ここからどのくらい?」

「ちょっと待って、確認してみる」

そう言ってリサが神社までの時間を調べてくれた

「車なら5分位だって」

「じゃあ、タクシー呼ぼうか!」

「それが良いかもね」

そうして俺達は6人乗りのタクシーを呼んで神社まで送ってもらい帰りも駅までの道を送って貰うため待機をお願いし

神社に向かった

「3人とも足元気を付けて」

「光が手を引いてよ!」

「俺の手は2つしかないから1人引っ張れないからね」

「じゃあせめて歩幅合わせてよ」

「仕方ないな〜」

俺は3人に上手く歩幅を合わせて少しゆっくりと石段を上がり

境内に到着する

「お参り前にちょっと休憩する?」

「そうしましょう、なれない服装だから少し疲れたわ」

「2人は?」

「アタシもちょっと休憩したい」

「あたしも賛成」

「軽くなんか食べる?」

「私はいいわ、なにか飲み物をお願いできるかしら?冷たいもので構わないわ」

「アタシも!任せるから飲み物をお願い」

「日菜は?」

「一緒に行って選んでもいい?」

「いいよ!じゃあちょっと出店行こう!」

「うん!」

そうして俺と日菜は飲み物と軽食を売っているお店で飲み物を購入し2人のところに戻った

「お待たせ!お茶で良かった?」

「構わないわ、ありがとう光、悪いわね手間を掛けて」

「別に良いよ!大した手間でもないし」

「光ってそういう気遣いは上手いよね」

「そうだねぇ〜ひ〜くんって気遣い上手だよね」

「普通だと思うけどね」

「またまた〜謙遜しちゃってさ」

「本当にそういうんじゃないって!」

「まぁ、良いわよ別に意識してやっている訳では無いということでしょ」

「そういう事、やっぱり、両親の教育だったり?」

「まぁ、そうだね、親にある曲を教えて貰った時歌詞の意味を噛み締めろってよく言われてさ、ありがとうって伝えたりとか挨拶1つとっても深い意味があるんだって言われてきてさ

それが自分の中で大きいかなって」

「なるほどねぇ〜」

「光、良かったら後で聞かせてくれるかしら?その曲」

「もちろん!」

「じゃあひ〜くんの新年最初の演奏を聞けるんだね!」

「そうなるね」

などと話しながら俺達は参拝を済ませて今はおみくじを引いてそれぞれの吉を見ていた

「アタシ中吉だって、光は?」

「俺も中吉、内容的には何事にも努力は怠るなって感じかな、リサのは?」

「あたしのは前進あるのみって感じ友希那達は?」

「日菜と私は大吉よ、今年は挑戦の年になるから全力を尽くすべしって感じね」

「あたしのは支え合って頑張ろうみたいな感じ」

「そっか、じゃあ、おみくじ結んで甘酒飲んで帰ろうか!」

「賛成!」

「私も構わないわ」

「じゃあレッツゴー!」

そうして俺達はおみくじを結んで甘酒を飲んだ後、再びタクシーで駅まで送ってもらい電車に乗って街に帰ってきた

「3人とも着替える?」

「そうね、出来ることなら」

「さすがにアタシも着替えたいかな」

「あたしも〜」

「じゃあ、一旦着替えてcircle集合で良い?」

「まずもってcircleやっているの?」

「大晦日と元旦、2日は休みだけど、今日からまたやってるはずだよ!」

「そう、ならそれで構わないからそうしましょう」

「日菜もそれで良い?なんなら紗夜も連れてくればいいよ」

「聞いてみる!」

「なんならRoselia集合させようか!光の新年最初の演奏を独占させてもらおうよ!」

「その辺は任せるからちゃんと連絡はしてね俺にも他メンバーにもさ」

「OK!じゃあ後でね光」

そうして俺達は1度分かれた、俺と日菜は方向が一緒なので

一緒に帰っている

「ねぇねぇ、ひ〜くん!」

「何?」

「こっちの冬ってどう感じてるの?」

いきなりそう問われて俺は少し考えながら地元を思い出してみる

「そうだな〜やっぱり寒さはこっちの方がマシかな、あっちは今よりももっと着込まないと寒かったし」

「雪は?」

「降る時と降らない時の差がすごいね」

「そうなんだぁ〜こっちはあんまり降らないからな〜」

「でも、今日辺り降るかもって天気予報で言ってたけどね」

「少しでも降ると良いな〜」

「雪を見るのが好きなの?」

「好きって言うか、見るのが好きなんだ!色んなものが真っ白になっていくのを見るのが好きなんだ」

「なるほどねぇ〜なんかいいね!俺も雪を見るのは好きだよ、星の次にさ」

などと話していると日菜の家に到着する

「ひ〜くん!中入って待っててよ!」

「いいの?」

「外で待たせる方が悪いよ!さぁ入って入って!」

言われるがままに俺は家に入れてもらい待たせてもらうことにした

「紗夜は?」

「部屋にいるんじゃない?呼んで来ようか?」

「一応声かけてみて、リサ達から連絡来てるかもだし」

「わかった」

そうして日菜が2階に行くのを見送ってから俺はリビングで待たせてもらう間に俺は曲を聴きながらこの後演奏する曲を考えているとリビングの扉が開き氷川姉妹がやってきた

「こんにちは、光君、改めまして

あけましておめでとうございます。そして今年もよろしくお願いします」

「そんなにかしこまらなくていいよ!今年もよろしく」

「ところで、お姉ちゃん!この後予定ある?」

「特にはないけれど、なにかあるの?」

「友希那ちゃんとリサちーから連絡来てない?」

「何も来ていないわよ」

「多分日菜経由で伝わると思ったんじゃない?」

「そうかも!」

「光君、詳しく聞かせてください」

俺は説明を求められたのでさっきまで話していた内容が伝える

「circleに新年の挨拶兼ねて行こうと思ってて、そこで新年最初の演奏を聞かせて欲しいって言われてね、それならRoseliaの皆を集合させて俺の演奏を独占したいんだって」

「そういう事ですか、なら、せっかくですし私も行きます」

「じゃあ、行く準備しないとね!」

「そうですね、光君、申し訳ないですけどもう少し待っていて貰えますか?」

「俺は構わないよ!」

「では、少しの間失礼します」

そうして紗夜は2階に上がって行った

「日菜は?晴れ着から着替えはしたみたいだけど、その格好でいいの?見るからに寒そうなんだけど」

「平気だよ!ずっと借りっぱなしだったパーカー着るし」

「あぁ、あれ!今更だけど、あげるよあのパーカー」

「いいの?」

「気に入ったんでしょ?俺はあんまり着なかったし、いいよ!」

「やったー!ありがとうひ〜くん!」

そう言って日菜が抱きついてくる

「わかったからじゃれて来ないで!」

そうして日菜とじゃれていると紗夜が準備を終えて降りてきた

「おまたせしました」

「もう出れる?」

「はい、大丈夫です」

「じゃあレッツゴー!」

そうして俺達は氷川家を出てcircleに向かった

そして氷川家を出て少し歩いているとチラチラと雪が降ってきた

「雪だ…」

「本当だ!」

「初雪ですね」

「積もるかな?」

「多分薄らね」

「すぐに溶けるかもしれませんけどね」

3人でそんな話をしながらcircleに向かって歩みを進めて

しばらくしてcircleに到着し店内に入り

まりなさんに新年の挨拶をする

「こんには、あけましておめでとうございます」

「あけましておめでとう、今年もよろしくね」

「よろしくお願いします」

「今日は?挨拶だけじゃないんだよね?」

「もう少ししたら友希那達も来ると思うので、新年最初の演奏をと思って」

「なるほどねぇ〜そういう事ならステージ使っていいよ」

「じゃあ遠慮なく」

そうして話していると友希那達が合流した

「お待たせ光!Roselia集合だよー!」

「やっほー光兄ぃ!来たよぉ!」

「こんにちは、演奏楽しみにしてます」

「じゃあ、揃ったし始めようか!ステージ使う許可は貰ってるから」

俺はステージに友希那達は客席側に移動してお互いに演奏準備と聞く準備が整ったタイミングで俺は話し出す

「こんにちは、Roseliaの皆さん!光です。」

もはやお決まりとなった挨拶をし言葉を続ける

「今日は新年最初の演奏を聞きに来てくれてありがとうございます。さっそく聞いてくださいまずは冬の魔法」

 

『真冬のものがたり俯いたままふたり

冷えきった指先繋ぎたいのにそこは

 

真っ白な天使が舞い降りてきた街に魔法がかかった

出会った頃のようにふたりが

無邪気な姿で笑ってた』

 

紗夜・日菜視点

「子供の頃を思い出すね」

「そうね、すこし懐かしいわ」

街にかかる魔法は雪だけじゃないと思いながら

少し懐かしい気持ちで曲を聞いていく

 

 

 

『煌めく静寂銀色の道を行く

急ぐ人の波に離れないように繋ぐ

 

真っ白な天使が舞い踊ってた肩でそっと囁いた

子供のようにふたりが無邪気な姿で』

 

 

友希那・リサ視点

「幻想的な曲、なんかちょっと寂しい気持ちもあるんだけど、歌詞のラストに無邪気な姿ってあるように昔のまま今を過ごしたいって感じる曲でもあるよね」

 

「そうね、でも、私としてはちょうど私達くらいの年齢の恋愛を歌っているように聞こえるわ」

感じ方はそれぞれだけど、雪が舞って街に魔法かかる瞬間は同じく見えてるだろうと思いながら曲を聞いていく

 

 

『まっすぐな瞳が輝いてた冬の魔法にかかった

もう一度恋に落ちたふたりが、ほら

真っ白な天使が舞い降りてきた街に魔法がかかった

出会った頃のようにふたりが無邪気な姿で笑ってた』

 

1曲目の演奏を終えて俺は話し出す

「1曲目は冬の魔法でした、雪が降って街が白く染まる瞬間をイメージしながら歌いました。じゃあ次の曲に行きます

Lovers Again」

俺は静かな音色を奏でながら歌っていく

 

『初雪にざわめく街で

見覚えのあるスカイブルーのマフラー

振り向いた知らない顔に俯く

 

あの人が部屋を出てからこの退屈な街二度目の冬

僕はまだ想いの炎消せずにくすぶっている

 

ひとりでは愛してる証さえ曖昧でせつないだけ

ふたりでは優しく見守ること続けられない…

 

もう一度会いたいと願うのは痛みさえいとしいから

ときめきを失くした永遠より熱い刹那を』

 

あこ・燐子視点

「ねぇ、りんりん、この曲なんか切ないね」

「淡く切ない別れの曲だよきっとまた会いたいと願っても会えないまま燻る思いを引きずる曲だもんそれは切ないよ」

胸が締め付けられるような痛みさえいとしいからと感じられるのはこの曲の''僕''という存在だからこそなのかも

 

 

 

『「さよなら」は僕から告げた後悔ならば

何度したことだろう時間だけ巻き戻せたらいいのに

 

唇を薄く開いて「もう平気よ」とつぶやいたあのひと

つよがりと本当は気づいていたよこの僕でも

 

ひとりでは愛された記憶さえ儚くてむなしいだけ

ふたりでは想い温める意味見つけられない

 

もう二度とあんなに誰かのこと愛せないそう思ってた

でも今は情熱が目を覚ます予感がしてる』

 

Roselia・日菜視点

 

「強がりってやっぱり残すのは後悔なのね」

「どうだろう?必要な事ではあるけど、この曲はお互い様だよね」

「恋愛の難しさを感じます」

「わかる!なんかきゅ〜ってなる!」

「あこもあこも!なんか胸が痛いくらいにきゅ〜ってなる」

「かけがけのないもので大切な思い出だからこそ忘れられないそんな曲だと思います」

もう一度を願っても強がりから出た言葉が邪魔をして

会えずじまいの儚さが伝わってくる

 

『If Iever fall ih love,againもう一度めぐり会えたら

その手を離さないもう迷わないさ

IJust don't know what to say to you言葉にできないままで

想いはあふれてく Get back in love,again

 

もう一度会いたいと願うのは痛みさえいとしいから

ときめきを失くした永遠より現実(リアル)を生きる

 

もう二度とあんなに誰かのこと愛せないそう思ってた

でも今は情熱が目を覚ます予感がしてる』

 

「Lovers Againどうだった?」

「凄く切なかったよ!」

「さすがの私もうるっと来たよ!」

それぞれが儚さが伝わってくるとか最高だったとか素敵だとか色んな感想をくれた

「喜んでもらえて良かった、じゃあ、今日最後の曲に行くね

ラストの曲は人の優しさや一途な思いを歌った曲あなたに」

 

『人にやさしくされた時自分の小ささを知りました

あなた疑う心恥じて信じましょう心から

流れゆく日々その中で変わりゆく物多すぎて

揺るがないものただ一つあなたへの思いは変わらない

泣かないで愛しい人よ悩める喜び感じよう

気がつけば悩んだ倍あなたを大切に思う

ほら元通り以上だよ気がつけばもう僕の腕の中

 

あなたに逢いたくて

眠れない夜夢で逢えたら考えすぎて眠れない夜

夢で逢えたらどこへ行こうか?

あなたがいればどこでもいいよ

 

あなたに逢いたくて

流れゆく日々季節は変わる花咲散れば元に戻るの

こんな世の中誰を信じて歩いてゆこう

手を取ってくれますか?』

 

演奏を終えると俺はまた皆に向けて話し出す

「今日、ラストの曲はどうだった?」

「光が言ってた事全部伝わったよ!」

「皆がそう感じているわ」

「私も同意見です」

「あこもね、1曲事に色んな気持ちになれて楽しかった!」

「私も、色々と楽しかったです」

「あたしもね!すっごくるんってした!」

「皆が喜んでくれたなら良かったよ!」

そうして俺達は笑い合う、そんな中で友希那が皆から1歩前に出て言った

「光、その、改めて言うのもアレなのだけど、これからも

私達Roseliaを支えてくれるかしら?もう1人の…いえ、違うわね、6人目のRoseliaのメンバーとして」

その問いに対し俺はまっすぐに目を見て答える

「もちろん!俺をメンバーだって言ってくれる皆に俺は全力で答えることを約束するよ!」

「ひ〜くん!パスパレも忘れないでね!ひ〜くんはパスパレにとってマネージャーであり私達の支えなんだからさ!」

「わかってる、Roseliaやパスパレだけじゃない、ここで出会った皆の支えでありたい!今までそうして来たように、

いや、これまで以上に皆に近い場所で皆を支えたいし

それに、約束したじゃん!いつか必ず俺個人の曲を皆に聞かせるってさ!友希那、日菜皆を代表して前に出て来て」

友希那と日菜が顔を見合わせてから頷き合い前に出る

俺はその2人に向けて両手の小指を前に出し言った

「もう一度約束しよう!この場所で!」

2人はもう一度顔を見合わせてから俺と指切りを交わす

「約束したわよ!これで忘れたとは言わせないから覚悟しなさいよ!」

「約束だよ!ひ〜くん!」

そうして新年最初の演奏と共に改めて約束を交わしたのだった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




冬休み編4話目になりますこの話の時系列ではまだ新年なのに
リアルは夏で正反対なんですよね!笑
まぁ何はともあれ、次回が冬休み編最後のイベントになりますが誕生日イベントになるため時間がかかると思いますが
楽しみにしていて下さい
次回「誕生日と苦くて楽しい思い出」

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