僕等が奏でる歌と音   作:凌介

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三学期になり先輩達の新生活が近付き卒業が近付く中で
光は3送会で演奏をする


第47話3送会と贈り歌

俺は今回もまた生徒会室に呼ばれていた

前回の事から俺はまた何かイベントを手伝ってくれと言われるのだろうと予想し生徒会室にやってきた

俺は扉をノックし声をかける

「入るよ!」

そう声をかけてから中に入る

「やっと来た!遅いよひ〜くん!」

「これでも急いで来たのに」

「忘れてるかもだけどひ〜くんも生徒会メンバーなんだからね!」

「普段仕事らしい仕事してないのにね」

「それでもだよ!」

「はいはい、それで今度は俺、何したらいいの?」

「今回もひ〜くんには演奏してもらいたいんだよ!」

「具体的には?」

「もうすぐでしょ!3年生を送る会」

「そこで俺が生徒会を代表して演奏するの?」

「それもあるんだけど、その会でのピアノ演奏全般をひ〜くんにお願いしたいなって」

「そういうのって先生達がやるもんじゃないの?」

「先生達が生徒主体でやるんだから、自分達の力でできる所はやれってさ」

「なるほどね、それで俺って訳か」

「そういう事!」

「演奏曲は?」

「旅立ちの日にとありがとうさよならの2曲と生徒代表で生徒会から1曲送るの!」

「その1曲は決まってるの?」

「まだだよ!だから、ひ〜くんにお願いしたいの!」

「俺が決めていいって事?」

「うん!お願い!」

「わかった、じゃあ、卒業ソングでいいと思うしそれで良いかな」

「もう決まったの?」

「あ〜いや、まだ候補ってだけで決めてはない」

「まだ時間はあるし、ゆっくり決めていいよ!」

「すぐに決まるさ、それに時間があるって言っても1週間無いだろ」

「そうだけど、大丈夫?」

「問題ない!」

「そっか、じゃあ話はこれくらいにして戻ろう!」

「だね」

そうして俺達は教室に戻り友希那達も混じえて3送会について

話をする

「という訳で、俺は今回ピアノ演奏を担当する事になりました」

「いんじゃない?あたし達も合唱には参加する訳だし、やりやすいかもしれないし」

「そうね、曲も決まっているようだし、問題ないのではない?」

「もうちょい驚くかと思ってた」

「前回の事があったしね」

「なるほどね〜」

俺は納得した、確かに前回の事があれば想像するのは簡単だろうなと

そんな事を考えていると先生がやってきてホームルームが始まり連絡事項を伝えてホームルームを終えて移動教室だから遅れるなと言い残し教室を出ていった

そして授業の方は移動教室がメインとなり俺達は移動中も

あれこれと話をしながら教室に向かいつつ授業を受け迎えたお昼休みは前回のイベント同様準備に追われる形で終了した

 

そして午後の授業を受けて迎えた放課後も準備で忙しく慌ただしく1日が終わった

そして俺はバイトに勤しんでいた

現在はRoseliaの練習に参加していた

「今日もいい感じだね!欲を言えば演奏を少しはしり気味にしてみて」

「やってみるわ、皆もいいわね?」

全員が頷きで返しもう一度演奏する

「どうにもやりずらいわね、なんだかバラバラな感じがするわ」

「ん〜そしたら、あこちゃんとリサはドラムとベースを少しはしり気味にして、紗夜と燐子は今まで通りで」

「OK!やってみる!」

「わかったよ!」

そうして演奏する中でコツを掴んだようで皆は更に演奏のクオリティが上がった

「これなら俺、5割いけるんじゃないかな?」

「混ざる気?」

「ダメかな?」

「構わないけれど5割キープよ!」

「了解!」

「光、やりたい曲はあるかしら?」

「じゃあ、BraveJewelで」

「わかったわ、いくわよ!」

そうして演奏に混ざり5割をキープしながら周りの演奏に耳を澄ますと皆がギリギリ着いてこれている事がわかった

それならと思い1段階ギアを上げると食らいつくようにして着いてくる

そして演奏が終わると皆はその場にへたり込む

「光と演奏すると疲れるよ!」

「あこもクタクタ〜」

「私も指がつりそうです」

「同感です」

「光、5割って約束じゃなかったかしら?」

「余裕そうだったから1段階ギアを上げたんだよ!」

「余裕なんてないよ!光のギターに何回飲まれかけたことか!」

「ごめんごめん!」

「まぁ、いいわ、着実にあなたに近付いてるって事だもの全力を引き出してみせるわ」

「ルミナスを引き出せたなら最高だろうけどね、難しいかもよ」

「あの姿を引き出すのは難しいとは私も思うわ、でも、光個人の全力なら引き出せるのではない?」

「俺はまだまだ満足してないからすぐにまた引き離すかも」

「望むところよ!」

「話してるとこ悪いんだけど、友希那、そろそろ時間だよ」

「なら、ここまでにするわ、光はまだバイト?」

「ん〜今日はそろそろ終わりかな?」

「なら、送る会で歌う曲の候補を聞かせてくれないかしら?」

「いいよ!せっかくだし聞いてみてどっちがいいか選んでよ!」

「お易い御用よ」

「じゃあ、悪いんだけど、燐子のキーボード借りてもいい?今日持ってきてなくて」

「構いませんけど、あまり弄らないでくださいね」

「俺が使ってる奴みたいにはしないって」

俺は燐子からキーボードを借りて演奏する

1曲目は贈り歌だCHICO with HoneyWorksの曲で卒業ソングとしても人気が高い曲だ

そして2曲目は、さくらの独唱 定番のさくらソングで定番の卒業ソングとしても人気がある曲だ

俺はその2曲を演奏し終えるとどっちが良かったかを聞いてみる

「どっちが良かった?」

「1曲目かな」

「だね、アタシも同意かな」

「1曲目の方が良いかと」

「ですね」

「あこも、間違いなく1曲目の方が良かったな〜」

「じゃあ、1曲目の方を使おうかな」

「言っておいてなんだけど、いいの?そんな簡単に決めちゃって」

「別に大丈夫だよ、候補に上げてた曲ではあるしね」

「なら、いいけれど」

そうして俺は曲が決まったので後は練習あるのみとなり

Roseliaも今日は延長はせずに解散するらしく俺もバイトの終わりが重なり揃って帰宅する

そうして俺は家に帰るとすぐに夕飯等をすませて就寝までの間練習し時間を見て練習を切り上げ就寝した

 

次の日からも俺は休憩時間は準備に追われて放課後はバイトと練習に勤しんでいるうちに当日を迎えた

俺はピアノの前にスタンバイして出番を待つ

毎度の如く欠伸がでそうな校長や教頭の話を聞きた後

校歌を歌い、その後3年生から自分達がこれから卒業する事

見送る側から見送られる側になった心境などが語られた

そして日菜が送辞を読み上げ前任だった会長が答辞を読み上げる

そして合唱の時間となり俺はここからが本番だと気合いを入れる

そして俺はピアノの鍵盤に指を置き合唱曲を演奏していく

そして伴奏に合わせて全校生徒が歌っていく

卒業とは違う意味でこれもまた旅立ちなのだろうと感じながら1曲目の演奏を終えてそのまま2曲目を演奏する

これは今まで学んだ事を振り返り、感謝を伝えてそして別れを告げる曲、だからこそのこのタイトルだと思いながら演奏を終える

そして今回のラストとなる俺の演奏だ

「最後に生徒を代表して伴奏を務めた彼、宮村光君に1曲披露していただきます」

司会進行していた生徒会メンバーから紹介され、俺はマイクを通して話し出す

「3年生の皆さんこんにちは、ご紹介に預かりました光です。今回は先輩達を見送る側として演奏させていただきます。

聞いてください贈り歌」

 

俺は曲のタイトルを告げて演奏していく

 

『ずっと言えなかった事を今日は手紙にしてみました

どんな時も揺るがぬ愛を真っ直ぐ僕にくれましたね

ずっと当たり前の道を何も言わず与えてくれて

反抗したい未熟な僕はわがままばかりしてきました

 

あなたのように溢れる愛で負けずに強く生きます

 

僕にくれたこの体にはあなたの心が詰まっています

幸せばかり望んでくれたあなたの言葉が背中押します

桜がきれいです今日までありがとう

 

先生言えなかった事を今日は手紙にしてみました

幼すぎる心の棘を優しく抜いてくれましたね

 

太陽のような暖かさで照らしてくれた階段

 

僕にかけた最後の言葉''誰かの心を灯せる人に''

学んだことは勇気へ変わり困難な時代も歩けそうです

さよならは笑顔で 今日までありがとう

 

さよなら制服 さよなら教科書 さよなら教室忘れないよ

ありがとう友達ありがとう青春門出の日』

 

3年生視点

 

「なんだか泣けてきちゃう」

「何人かはもう泣いてるよ」

「今日は見送ってもらうってだけなのにね、これが卒業なら

どんな曲が聞けるのかな?」

「きっと最高の曲が聞けるよ」

「だよね!」

何人かは泣きながら、何人かは涙を堪えながら

曲のラストを聞いていく

 

 

『未来の''僕が''忘れないように この歌''僕に''歌います

 

僕が選ぶ分かれ道には失敗も後悔もあると思うけど

振り向かないで今を生きれば喜びに幸せに必ず出会う

恐れず歩け遠回りでもその景色楽しんで笑っていよう

 

未来の僕へ届きますように

 

春の風にのせて運んでくれますか?』

 

体育館をピアノ音だけが流れていき俺が最後まで演奏し終えると盛大な拍手が巻き起こった

そして拍手が止むと司会を務める生徒会メンバーが話し出す

 

「それでは、以上をもちまして3年生を送る会の一切を終了します。3年生の皆様は前列の方から退場をお願いします」

そうして3年生の先輩達は順番に退場していき1,2年が残るのみとなったので俺は日菜と他生徒会メンバーに断りを入れて話し出す

「皆、送る会はどうだった?今回、俺達は見送る側として会に参加したけど、常に自分達が''送られる側''になる事を忘れないで欲しい、見送る側も見送られる側としてもこういう行事は大切なものだから、今日という日を忘れないでいてほしい、そうして自分達が送られる側になった時に後輩達に向けて言葉を送ってあげて欲しい、皆から自分達の後輩に最高のメッセージを」

俺がそう言うと一人また1人と拍手を送ってくれた

その後皆が解散した後の体育館で生徒会メンバーだけで片付けを行い全員で最終チェックをしている時に日菜が言った

「ひ〜くん、あの言葉は誰かの受け売り?」

「違うよ、俺自身が思った事を伝えただけ」

「なんだか、心に響く言葉ってこういう言葉なんだなって思いました」

「何かを伝えたいと思ったら言葉は自然と出てくるよ」

「私達もそうなれますかね?」

「今回は見送る側としてやったんだから見送られる側として最高の言葉を残してあげたらいいよ」

「ひ〜くんが残すのは言葉じゃなくて曲かもしれないけどね」

「かもね」

そんな話をしながら最終チェックを終えて俺達も解散した

そうして3年生を送る会は成功を収め、また1つ輝かしい思い出ができたのだった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




お久しぶりです。気付けば50話近いんですね、三学期編はあと2話で終わり50話目からは春休み編に入り54か55話目から
3年生編になります。アンケートもギリギリまで出しておくので良ければ回答お願いします
次回はまた誕生日イベントを書いて行くので時間がかかると思いますが楽しみにしていて下さい

次回「誕生日と絆のメッセージ」

シーズン3の内容いくか二学期編挟むか

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