僕等が奏でる歌と音   作:凌介

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合同文化祭を前に新たな音が走り出す


第62話文化祭準備と走り出す音

おたえ視点

 

ギターを弾きながら私は考え事をしていた。

レイに言われたあの言葉と渡された曲のデモ、そして光先輩もスカウトを受けていた事

私は先輩も含めた皆に話してみる事にした。

 

 

 

次の日光先輩にも来てもらって有咲の家でやることリストに目を通していた

 

「有咲の作ってくれたリストだけど手分けしてやらないと間に合わないかも」

「今すぐやった方がいいのってどれ?」

「チラシかな?」

「ギリギリに告知してもみんな来られないからね」

「じゃあ次はチラシ作りだね」

「俺はその都度手伝える事をやっていくよ」

「お願いしますね先輩」

そう話していると有咲が帰ってきた

「わりぃ遅くなった」

「お疲れ〜!」

「お疲れ様」

「弾く?」

「先にセッティングしてて」

「うん。おたえ〜」

「どうかしたの?」

「別のバンドに行きたい」

「もしかしてこの間の?」

「はい」

「どういうこと…?」

「もっと修行したい。私達の主催LIVEのためにもっともっと腕をあげたくて」

「どんなバンドなの?」

「メンバーにレイ、幼馴染みがいるの」

「幼馴染み?」

「ギター不在で困ってて、光先輩も誘われてる」

「そうなんですか?」

「あぁ、うん、実はRoseliaの主催LIVEの後にスカウトされてその時は断ったんだけど、おたえの幼馴染みともう一人に誘われて、とりあえず一緒に演奏してみないかって誘われてる」

「じゃあ、サポートギターって事ですよね」

「サポート?」

「うん、メンバーが足りない時臨時で上手な人が呼ばれるんだよ」

「2人ともすごいねー!」

「なんだよ驚かせんなよー!ポピパ抜けんのかと思ったろ!」

「確かに言葉足らずではあったね」

「曲のデモ貰ったの。凄く圧倒された、痺れた。あんな音を私も出したい」

「分かった!私も準備と練習全力でやるからおたえも全力で修行だよ!」

「……」

俺は皆の顔色を確認すると沙綾だけは表情が浮かばない感じだった。

 

 

次の日

おたえと一緒に俺もチュチュの自宅兼スタジオに来ていた

おたえは少し驚いていた。

そしてスタジオの方に通されるとカラフルな髪の子が出迎えてくれた。

「いらっしゃいませー!レイヤさんご紹介の方ですか?」

「こっちの子はそうだけど、俺はマスキとレイ、チュチュからも呼ばれてる」

「そうでしたか、ではご案内します」

俺達はチュチュの元へと案内された

「よく来たわねルミナスいえ、ヒカルと呼ぶべきかしら?

そして、あなたがタエ・ハナゾノね」

「うん…」

「普通に光って呼んでくれる?」

「ヒカルは知ってると思うけど私がプロデューサーのチュチュよ。そっちがパレオ。あっちがマスキング」

チュチュが順番に紹介していく

「それでチュチュ、レイは?」

「レイヤは仕事よ前の現場の契約だから仕方ないけど明後日からはノープロブレム」

チュチュと話しているとますきが話しかけてきた

「光じゃんか!そんでお前がタエ・ハナゾノ?」

「そうよ。デモは?」

「聴きました」

「俺も聴いたよ」

「じゃあやれるわね!ヒカル、とりあえずベースとして1度入ってくれるかしら?」

「了解」

「言っておくけど誰でも言い訳じゃないの。私の聴きたい音を出せなきゃ帰ってもらうわ!Redy?」

「ノーレディ。アイアムアガール!」

「なっ…やるわね」

「ますき、今のって準備は良いって事じゃないの?」

「突っ込まないでやれ」

そう言って2人で苦笑した

 

その頃

羽丘、花咲川両校の生徒達は文化祭準備に追われていた

「有咲待って〜!」

「急げ!電車乗り遅れたら羽丘まで2駅マラソンだかんな!」

「ひぃー!花咲川と羽丘の行ったり来たりキツいよー!」

荷物運び組に加え教室では

「できたっ!もう1つ作ったら今日は蔵練いけるかも!」

「誰かそこのガムテとって!」

「手空いたらこっちもお願い」

「ごめんお化けあと2つ追加して!」

「うぇぇー!?」

「ゴミ捨ててくるね」

「沙綾手伝おうか?」

「助かる夏希!」

「りみちゃんパニクってたね」

「文化祭準備とかLIVEとかちょっと忙しくて

このまま皆すれ違っていきそうで怖いんだ…今は光先輩にも頼れないし」

「あの人も忙しいからね〜文化祭の有志バンドに、サポートにでしょ?」

「それだけじゃないんだけどね…」

 

 

おたえside

 

オーディションの後私はレイと話していた

「Poppin’Partyの方はいいの?」

「うん、ちゃんと話してきた」

「一緒にバンド出来るんだね」

「うん。あんなにテストで緊張したの入試とSPACEのオーディション以来かも!デモのあんな演奏私にできるのかなって思ってた」

「堂々と演奏してたって聞いたけど」

「出来なければレイ…レイヤと並べないから!それに光先輩ともね」

「レイでいいよ。それで、その光君は?」

「チュチュが個別に全楽器の音撮りたいってまだ捕まってる

それよりも、レイの音が聴きたい!」

「リクエストは?」

「あの曲」

 

 

光side

「ギター、ベース共に合格よヒカル!いえ、今はルミナスと言うべきね!」

「ありがとう、でも、俺はバンドはやらないよ」

「わかっているわ!それでも、あなたは私が欲しいと思った音を出せるからスタジオミュージャン件サポートという形で参加してもらうわ、次はキーボードよ!準備は出来てるかしら?」

「もちろん!」

俺はデモで渡された曲のキーボードのパートを弾いていく

「Excellent!キーボードもさすがねルミナス!最後にドラムを聴かせてちょうだい!」

「了解!」

そうして俺は久しぶりに1人で全楽器を演奏した

 

 

ポピパside

 

「GALAXYの地図あった方が親切だよねー駅からまっすぐ大体200歩」

「ただいまー」

おたえが帰ってきた、光先輩も一緒だった

「お邪魔します」

「おたえおかえりー!先輩もおかえりなさい」

「皆は?」

「忙しすぎて全然だよ〜。お菓子食べる?」

「うん」

「サポートギターどうだった?」

「う〜ん…」

「先輩は?」

「楽器触りすぎて手が痛い!アハハ」

「香澄は?」

「大変だよー、明日も羽丘行くし〜」

「有咲の手伝い?」

「うん。沙綾とりみりんもバタバタしてるけど自主練頑張ってるって言ってたよ」

「後は皆で合わせる日を何とかしないとね」

「そうなんですよね〜あ、そうだ!LIVEでやりたい曲選んだから見て!」

「どっちの?」

「両方!」

俺達はセトリを見せてもらった

「新曲フレーズが浮かばない…」

「まだ大丈夫だよ。時間あるし」

「一つずつ着実にだよ香澄」

「はい!」

「皆頑張ってるのに…」

「私も曲の事やってみようかな!いつもおたえに頼り切ってたし歌詞も頑張る!」

こういう時の香澄の明るさはありがたいと思う

「あ!星だ!おたえ食べる?」

横を向くとおたえは眠っていた

「おやすみ」

「じゃあ、俺も帰るね!体に気をつけて」

「ありがとうございました。」

俺は手を振って有咲の家を後にした

 

次の日花咲川side

 

「私は…おたえ…」

「何やってんだ?」

「おたえギタージャーンってやりながら作曲してるでしょ?」

「で?」

「やってみた」

「んで?」

「ダメだった…」

「だろうな、りみに聞けば?」

「忙しそうだったからぁ…」

「ま、おたえを手伝いたいのはわかった。それじゃあこっちもよろしく」

「うぅ…はーい」

 

羽丘side

文化祭合同バンドのメンバーが生徒会室に集合していた

「じゃ新曲作ります」

「けど、作れるメンツいないじゃん!指導役の光もさ」

「ひ〜くん最近は放課後よく別な所に行ってるよ!でも、しっかり時間作ってStarlightは順調だって!たかくん言ってた」 「その高人は?」

「たかくんバイトだって」

「今日に限って男子2人ともいないんだから」

「まぁまぁとりあえず、会議再開しよう」

「曲もなんとかなるって〜」

「Afterglowってどうやってるの?」

「いつも通り蘭がいつも以上にムムっと悩んでますよ〜」

「ハロハピは?」

「うちは美咲ちゃんが落とし込んでくれるから...」

「ロゼリアは?」

「夜中友希那の部屋の電気がずーっと着いてて…多分祈ってる?」

「なるほどー!」

「え?」

「香澄ちゃん?」

「えーっと作曲の勉強をしたくて」

「そうなんだ」

「っていうかまずどんな曲にするか決めた方がいいんじゃない?」

「テーマかぁ…」

「日菜ちゃん何かアドバイス…」

「バイトでいいじゃん」

「あっ、そうだ」

「私も家の手伝いしてるから…」

「みんなバイトしてますねー」

「じゃあバイト応援ソングって感じ?」

「それいいかも」

「えっへん!」

 

香澄・有咲side

「ただいま」

「遅いからお茶冷めちまったちゃねぇか」

私は椅子を並べて寝そべり考える

「何の真似だよ…」

「作曲してるの」

「やべぇ…」

「淹れ直してやるか」

曲ができるのはまだかかるなと思った。

 

一方で羽丘の方もみんな忙しなく準備に取り組んでいた

燐子が上手く指示をだして作業を進めていく

「あー!りんりんいたー!」

「あこちゃん」

「りんりんが羽丘にいるのなんか不思議だね、りんりん大丈夫?」

「うん、色んな人と話さないといけなくて大変だけどみんな声かけてくれるし」

「ごめん会長、この段ボールどこ持っていくの?」

「舞台下の倉庫に」

「全部」

「あ、はい。お願いします」

「生徒会長っぽい!」

「そ、そうかな?私合同文化祭生徒会長としてちゃんとできるか不安で、それに有志バンドの方も光君が上手く纏めてくれてるけど、私で良いのかなって」

「今指示出せてたよ!それに光兄ぃがりんりんに是非って言ってくれたんだしそっちも大丈夫」

「う、うん。今みたいな感じで最後まで出来ればって...」

「大丈夫だよ!ゲームとは違うけど頑張った分経験値になってレベルアップ出来るよ!」

「私こんな大事な時期に全然イベント走れなくて...」

「そっちはあこが頑張るからりんりんはこっちを頑張って!

あこはなにがあってもりんりんのパーティーだよ」

「うん!」

 

六花side

 

「はぁ…全然集まらん…。中学でバンドやれてたのは奇跡やったんやろうか…」

「六花じゃん」

「あ?リサ先輩!」

「ずっとメンバー探してるよね」

「文化祭ライブに出たくて!光先輩と肩並べて演奏もしてみたいですし」

「そっか、はい」

リサ先輩が缶コーヒーをくれた

「ありがとうございます!」

「お財布…お財布…」

「いいって。奢り」

「すみません、ごちそうさまです

リサ先輩は文化祭バンドの練習ですか?」

「うん。新しいメンツでやるのも結構新鮮でさ。

こんなことできるんだーとか、自分にない色がわかって面白いよね」

「でら甘…」

「友希那用だからね、ほんとはRoseliaで出たかったんだけど友希那やらないんだよね。真面目だから、でも、Roseliaじゃなくて有志ならって光のバンドに参加してる」

「あの、リサ先輩達はどうしてバンド始めたんですか?

えっと…バンドって楽しいからするものだと思ってたので」

「Roseliaはさ夢のためにやってるんだよね」

「夢…ですか?」

「フィーチャーワールドフェス。目指してる大きなフェスがあってそこにトップの成績で出場する。主催ライブも対バン出るのも全部それのため、そして、私達は光にそれを見届けてもらって胸張って光の隣に立ちたいんだ」

「フィーチャーワールドフェスは最初は友希那だけの夢だったけど今は私達''6人の夢''なんだ、光もね、Roseliaのメンバーなの」

「光先輩もですか?」

「主催ライブの時に光と肩並べて演奏して思ったんだいてくれないと困るなって友希那がね言い出したんだ、光をメンバーとして迎えたいって、だから今は光も含めた6人の夢

なんて語っちゃったかな?」

「いえ、素敵です!」

 

その頃ポピパside

私達は荷物を持って駅に向かって歩いていた

「香澄足下気をつけろ」

「う、うん」

「りみりん1個持とうか?」

「大丈夫…」

そして駅で友希那先輩を見かけた

「先に行っててー!」

「香澄?」

「友希那先輩」

「文化祭の準備?」

「はい!文化祭ライブにも出ます」

「私も光と出るけれど、主催ライブは?」

「主催ライブもやってます。一つ一つ皆でやっていこうって

友希那先輩。良かったら友希那先輩たちにも出て欲しいです、私たちの主催ライブ」

「考えておくわ」

私はそれだけ伝えるとみんなの所に戻った

「きたきた」

「香澄ちゃーん」

「ごめーん!」

「何してたんだ?」

「主催ライブの話」

 

羽丘・リサside

六花と話していると放送が鳴った

〈みんなー合同文化祭記念バンドの公開リハやるよ!

講堂まで''おかし''だよ!押さない・駆けない・知らない人について行かない!''〉

「日菜のやつリハとは聞いてたけど公開ってのは

聞いてないぞー」

そうして皆が講堂に集合した

「じゃあ、リハ始めるよー!残念な事にひ〜くんたちStarlightは本番以外での演奏はNGみたいだから彩ちゃん達の方だけでもやっちゃうね〜」

そうしてリハが始まった

「おぉー!」

「すごいね!」

「前夜祭みたい!」

「いや何日前だよ」

「前前前前前前前夜祭?」

「なげーよ!」

「高校最後の文化祭で最高の思い出を作りたくて、と、特別なバンドを…」

〈つくりまちた〉

「あちゃー」

「うぇー」

「彩ちゃん大丈夫だよ」

「ドンマイ」

「噛めば噛むほど味が出ますよー」

「フォローになってないよー!」

「いくよー!」

「聴いてくださいバイトしてる人への応援ソングです」

そうして演奏が始まり皆が楽しんでいる様子が伝わってくる

 

「私たちも文化祭ライブ頑張ろうね!」

「うん!」

 

その頃光side

 

おたえ達が演奏中でたった今一区切り付いた。

「はなちゃん、お水」

「ありがとう」

「お前まぁまぁだな」

「マッスーさんが褒めるって凄いですー!」

「Butまだまだよパレオ、ヒカル!頼むわ」

「ギターでいんだよね?」

「Yes!LETSstandby!」

「了解」

俺はおたえと交代してギターとして加わる

「よろしく3人とも」

「真打登場だな光」

「一緒にやるのは初めてだよね?お手柔らかに」

「ではではアテンションプリーズ!」

「いくよ!」

俺は演奏を始めるとさっそくますきは全力をぶつけてきた

(いいね〜こうじゃなきゃ!)

俺は更に一段ギアをあげる

 

レイ視点

私結構全力なつもりだけど、まだ本気じゃないの?嘘でしょ?かなりキツいんですけど

 

 

パレオ視点

嘘です嘘です!お2人ともなんでこんな演奏ができるんでしょうか?正直着いていくだけで限界ですー

 

俺は演奏を終えると軽く息を吐き出して言った

「こんなもんだけどチュチュどう?」

「Excellent!文句なしよヒカル!レイとパレオは辛そうだけれどヒカルはおそらくこれでも半分よ!」

「「これで(ですか)!?」」

「だと思ったぜ」

「ますきは気付いてたんだ」

「いや、さすがだなと思ってよ!」

「まぁ良いわ!さてパレオ!あれを頼むわ!」

「では再びアテンションプリーズ!」

「We are RAISE A SUILEN 略してRASよ!」

「すいれん?花の?」

「ジャパニーズ簾カーテンって言った方が分かるかしら?」

「あぁ御簾のこと?」

「なるほどね」

「YES!この名前が表す意味は御簾を上げろ!」

「ですっ!」

パレオがスクリーンを上げてしまう

「NO!パレオー!」

「はいご主人様!」

「RAISEASUILEN!この名前を掲げる事が表舞台に立ち続けるって意志の表明になる!私の最強の音楽でガールズバンド時代を終わらせる!」

「NewWorldが始まるのよ!」

「明日から毎日スタジオに入って!firstOnemanぶち上げまでに最強の状態に仕上げて上げる私とヒカルがね!」

「そうだね、できる事は協力するよ!面白そうだ」

「最強…」

「YES!たくさんライブ出るよ!最初は…」

「あ…マジか」

「どうした光?」

「その日学校の文化祭だよ!おたえ達はPoppin’Party1周年だし、俺も有志バンドの演奏があるし、まぁその辺調整するけど…LASTに俺達2バンド持ってきてもらうしかないか」

「そこは上手く調整なさいヒカル!」

「何とかするよ!」

「先輩…」

「心配しないで!絶対間に合わせる!」

「まぁ良いわそれよりもルミナス!あなたに演奏して欲しいのだけど」

「今?」

「男女ボーカル1曲ずつ頼むわ」

「わかったよ!」

「じゃあやりますか」

俺はギターを手に取り準備を整えて話し出す

「じゃあ、演奏します!チュチュが時代を終わらせるって言ってたんでそれにちなんでTheEverythingGuiltyCrown」

俺はギターを弾きながら歌っていく

 

『世界は終わりを告げようとしてる

誰にももう止められはしないーーー始まる

崩壊の交響曲が鳴り響いて降る雨はまるで涙の音色

教えて

 

支配し支配され人達はいつかその心に憎しみを

そして愛することを思い出せず争うの?

この歌が聴こえてる生命ある全ての者よ

真実はあなたの胸の中にある

嵐の海を行く時も決して臆することない強さをくれるから』

 

RAS視点

「Excellent!サビはまさに私達にピッタリだわ!」

「でも、なんか悲しいよ」

「生命ある全ての者に曲を通して真実を伝えるって素敵だと思いますけど」

「荒々しい激情を感じます」

「だな、賛成だぜ!」

それぞれの感想を述べつつ曲を聴いていく

 

『けれども進むほど風は強く希望の灯はやがて消えていく

「明かりをよこせ」と奪い合い果てに人は殺し合う

涙などとうに枯れて気付いて

その目は互いを認めるためその声は想いを伝えるため

その手は大事な人と繋ぐためにある

この歌が聴こえてる世界中の 寄る辺なき者よ

希望はあなたの胸の中にある

燃え盛る焔の中でも

決して傷つくことのない強さをくれるから』

 

RAS視点

「やっぱりあなたは見込んだとおりだったわ!私達RASに相応しい曲よ!」

「本当にそう思う?確かに歌詞が響くと思うところもあるけど、争いが絶えない中での孤独さを歌ってるようにも感じるよ」

「タイトルにあるGuiltyCrownは罪の王冠ですから自らの過ちなどと向き合う曲なのかもしれないです」

「だとしたら...少し悲しいですね」

「いや、いんじゃねーか、罪を背負ってでも前を向くって解釈だって出来るわけだしよ」

それぞれの感情のままに曲を聴いていく

 

『その手で守ろうとしたものは

愛するものだったのだろうか

紅く染まったその手を眺めて

やっと自らがしてきた愚かさを過ちと認めるその罪を

とめどなくあふれるその涙を知る

この歌が聴こえてる生命ある全ての者よ

真実はあなたの胸の中にある

嵐の海は静まった失ったものは数え切れなくとも

この歌が聴こえてる世界中の寄る辺なき者よ

希望はあなたの胸の中にある

悲しみの夜を超えるとき

必ずあなたは生きていく強さを持てるから』

演奏を終えて俺は話し出す

「2曲目に行く前にレイ、この曲カバーしてみない?」

「え?私が?」

「君にピッタリだと思うんだけどね、ますきもそう思わない?」

「良いかもな!やってみろよレイ!」

「賛成よ!レイヤ、この曲をやってみなさい」

「皆がそういうならやってみるよ」

「じゃあ改めて2曲目ハグルマ」

俺は再度ギターを弾いて歌っていく

『咲かすか枯らすか現在(イマ)

燃えるように陽が沈む歯車が回る

ラッパが鳴れば着火 様々

待った無しの物語

発車バラバラ 滑車ガラガラ

真っ赤な過去が追いかける

道化師の笑み 仮面の裏側

どうしても消えない傷が痛んでも

咲かすか枯らすか現在

燃えるように陽が沈む

真夜中のくらい孤独から 繰り出すさ

微か響く鐘が 陰る日々の道標

音の鳴る先へ

ラッパが鳴れば着火 わらわら

待った無しの演目の応酬

真っ赤 幕の間

落下はまだか真っ逆さま待つ骸に

足を捕まれ 奈落の底まで

嗚呼 思想も忘れて 息も出来ない

 

咲かすか枯らすか現在

眠るように目を閉じる

身体中巡る猛毒から逃げ出すか

微か響く鐘に耳を澄ませ生きるのか

どちらか選べ さあ』

 

RAS視点

「良いじゃない!最っ高に気分が上がるわ!」

「この曲もかなり物騒だと思うけどでも歯車だし社会の荒波とかの表現なのかな?」

「ある意味生か死かの2択かもな」

「なるほどーなんかわかった気がします」

「私もわかった感じします!」

それぞれの感想を持って曲を聴いていく

 

『開花を待つ芽のように未来だけ想えばいい

過去の亡霊を消して

咲かすか枯らすか現在

燃えるよう陽が沈む

真夜中の深い孤独から繰り出す

運命が壊れるような声で叫べ

始まりの合図

幕開けさ 舞って踊るさ

誰しも最後には涙流す

だからいまは堪え 進む

幕が降りる その時まで

まだ絶えず 歯車が回る』

 

演奏が終わるとチュチュが話しかけてきた

「さすがねヒカル!やっぱりあなたを選んだ事は間違い無かったようね」

「お前と肩並べて演奏したいぜ」

「私も賛成かな」

「では、前半はハナさん後輩光さんにギターとして立ってもらうのはどうでしょうか?」

「俺は良いよ!文化祭のLIVE順番一番最初にしてもらえば後半には間に合うだろうしおたえも順番一番最後なら間に合うでしょ?」

「それでお願いします!」

「俺からも頼むよ」

「わかったわ!その代わり2人とも全力を尽くすことが条件よ!」

「助かる!ありがとう!」

そうして俺達は解散した

 

帰り道

「先輩、ありがとうございました。先輩がいなかったら文化祭出られたか分かりませんでしたし」

「1周年なんでしょ?俺はどっちも頑張ってるの知ってるからさ、でも、おたえにはポピパのリードギターでいて欲しいかな」

「私も皆と一緒にやりたいです。でも、レイとも一緒にやれる事が楽しいんです」

「ポピパの皆や俺にならいくら迷惑掛けてもいいけどさ…

それでも、忘れないでねポピパの皆と過ごしてきた大切な時間を」

「はい!私はPoppin’Partyのリードギターですから!」

そうしておたえを送り俺も家路に着く中で呟いた

「文化祭ライブ俺達もポピパも出るんだ、例え俺に力がなくても足掻くしかないから」

その呟きは夏の匂いが近付く空に消えていった。

 

 

 

 

 




アニメ2期9話の話になります主人公は後半にほとんど出す感じでしたが、次回はかなり奮闘してもらう予定ですのでお楽しみに
次回「文化祭と皆で繋ぐ音」

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