僕等が奏でる歌と音   作:凌介

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チュチュからかなり大胆なスカウトを受けた六花困惑する中彼女の出した答えは…光は彼女に対しどう行動するのか


第79話小さな怯えと臆病な気持ち

六花視点

 

私は驚きと同時に少し悩んでもいた。

「ああ〜さっきはビックリしたわ。人生何が起こるかわからんもんやなぁ〜」

私はあの瞬間を思い出す

「ロッカ・アサヒ!あなたをスカウトする!」

「ご、ごめんなさい!」

正直な所今、私はどうするのが正解なのかわからないままだった。

 

 

-ポピパ視点-

LIVEの後、私達は光先輩にも時間を取ってもらいロックの事について聞いてみることに

 

「ビックリしたよね」

「凄かったね。なんか劇みたいでドキドキした」

「なんでロックがスカウトされてんだ?アイツら知り合いだったっけ?」

「チュチュちゃん私たちの主催ライブに来てくれてたけど」

「ロックと喋ったことないよね」

「直接の面識はないよあの二人」

「GALAXYのホームページ見たとか?」

「あのページうちらのことばっかでロックについては何も載ってないだろ」

「そっかー」

「ロックがすごいギタリストだから」

「そっか!」

「いやいや。ロックがすげぇヤツだってどこで知ったんだよ?」

「発見したとか」

「正解だよ、ギター不在の中で色んな人をオーディションしてもしっくり来なかったらしくてその時たまたま文化祭の動画を見つけて目をつけたんだ」

「それなら納得です。確かにあの子なら自力で見つけてもおかしくないかも」

「沙綾ちゃん?」

「ちょっと強引なところはあるけどバンドへのやる気がすごいし、本当に音楽が好きなんだって思う」

「うん。私もレイも知らないような曲いっぱい聴いてた。

モーティンのシークレットライブ音源も持ってた」

おたえは言葉を区切りその先を続ける

「チュチュは上手なだけじゃなくて痺れる演奏を求めてる。

きっとどこかでロックのギターに痺れたんだと思う」

「でもロックのやつスカウト断ってたよな?」

「あの状況で私だったら断れないかも…」

「ロックだよー」

「多分敵に周りたく無いとか考えたんじゃない?ロックはポピパの皆大好きでしょ?だからこそ皆をライバル視してるし敵になりたくなかったんじゃない?」

「まぁオッケーしたらしたでビビるけど…」

「私達はどうする?BANGDream!ガールズバンドチャレンジ」

「もちろん出る!」

「だよな!」

「だよね」

「え?なになに?」

「多分、ロックについてはこのガールズバンドチャレンジに関係してると思うよ、俺は一応サポートって形でRASに出入りしてるけど、ガールズバンドチャレンジともなれば俺は参加出来ないからね、もちろんそれでおたえに戻れとか言ってるんじゃないよ、代わりが必要だったんだよ、俺でもおたえでもなくってちゃんとRASの音を奏られる存在がね」

話を聞いて私達の中に色々ストンと落ちてくるものがあった。

 

「でも、あの!ぶっ潰すって言われちゃったけど大丈夫かな?」

「テーブルの下に入れば…」

「おおっ!おたえ〜!こちょこちょこちょこちょ〜!」

「あれ!?効かない!?」

「効かないよ!」

「なんか豪華な大会になってきたな」

「確かにね」

「友希那先輩たちはどうするのかな?」

「出ないと思うよ!」

前に出ないと言っていたから余程、そしてきっと気が変わらないと出ることは無いだろう

 

-Roselia視点-

 

BANGDream!について話をしているが私達の意見は変わらない

「出ないわ」

「ではFUTUREWORLDFESに向けたスケジュールはこれで決定ということで、光君には定期的に練習に参加してもらいアドバイスを貰うと言う形にしましょう彼は忙しいですから」

「オーケー」

「あーあ。出たら絶対負けないのに」

「でも練習日を増やしたから…」

「そうそう。これ以上何か増やすとゲームの時間無くなっちゃうかもよ!」

「それはあこちゃんには大ダメージだな」

受付にいて話を聞いてる高人がただただ可笑しそうにしていた。

 

-次の日・ロック視点-

 

次の日になっても私の憂鬱な感じは抜けてない

「はぁ…」

「どうしたの?」

「昨日はもう何が何やら…」

歩きながら話していると校門の前に人集りが出来ていた。

「ん?」

「なんだろう?あれ?」

人集りの方に行くとチュチュが囲まれていた。

「えっヤバ!RASのチュチュじゃん!」

「えーカワイイ!なんでここにいるの!?」

「あなたたち下がって!」

「あれセロシア女子の制服だよ。偏差値高くて有名なインターナショナルスクール」

「いたー!」

チュチュが声をあげこちらに近寄ってきた。

「ひぃっ!」

「私RAISE A SUILENのプロデューサーのチュチュと申します」

名刺を差し出すチュチュの前に明日香ちゃんが進み出る

「うちの六花に何か用ですか?」

「マネージャー?なら話が早いわ。改めてロッカ・アサヒをスカウトに来たの」

「すみませーん!」

「待ちなさーい!」

六花を追いかけようとするも1度立ち止まるチュチュ

「Oops !アポイントメント無しはマズイわね」

そう言ってチュチュは電話をかけ学校見学の許可を得て校内へ足を踏み入れた。

 

-昼休み光sid-

 

いその日はなぜかいつも以上にクラス内が騒がしいと感じた俺はイツメンの所に行き話しかける

「いつにも増してなんか騒がしいけど何があったの?」

「光!、1年にGALAXYのバイトの子いるじゃん、RASにスカウトされて、今校内はその噂で持ちきりだよ」

「あぁ〜なるほどね、もしかして、チュチュ来てる?」

「来てるみたいだな!」

「じゃあ、ややこしくなる前に行くとしますかね〜」

「光も大変ね、バイトして私達含め色んなバンドの練習見て、RASのサポートもでしょ!」

「無理ない範囲でやってるから平気だよ」

その後生徒会室で日菜と合流しとりあえずロックを呼び出してもらった。

そしてしばらくしてロックがやってきた

「失礼します。あの…1年A組の朝日六花です。あの…お呼びでしょうか?」

「Hello!」

「出たー!」

「失礼ね!人をオバケみたいに!」

「部外者の方は勝手に入ったらダメなんですよ!」

「学校見学の許可はもらってるわ」

「そうそう。お客さんなんだよ」

「チュチュはこう言うとこだけはしっかりしてるからね」

「一言余計よ!ヒカル!」

「はいはい、ごめんね」

俺は苦笑しながら謝罪する

「あの…学校は…」

「単位を取り終わった私に登校義務はこれっくらいしかないの」

人差し指と親指の間で隙間を作り説明する

「チュチュはこう見えて頭良いからね、多分その気になれば飛び級する事も出来るんじゃないかな?」

「そんな事はいいから!さっさと私のバンドに入りなさい!」

「そ、そんなぁ…」

「ちょっと性急過ぎやしない?」

「No!私は目的のために行動しているだけよ!」

「なんだかなぁ〜」

「あの、光さんともですけど、どういうご関係なんですか?」

「MyGuitarist&Bestサポーターよ!」

「違います!」

「俺の方は当たらずとも遠からず」

「おもしろーい!」

「面白くないですよー!」

「確かに、面白がってる場合では無いんだけどね〜」

俺は一応は必要なら行動を起こすつもりではあるがチュチュを止められる気は正直していない。こういう時のチュチュは言っても聞きやしないからだ

チュチュは相変わらずと言うかこちらに目もくれずロックを勧誘している

「私の最強バンドに入れるチャンスなのよ?」

「最強?」

「YES!私の音でガールズバンド時代をぶち壊す!」

「怖い…」

「怖くなんかない!」

「ひぃ!」

「BeginningNEW World!新しい世界の始まりよ!」

俺はチラリと時計を確認し日菜に目配せする

「時間だよー」

「ん?」

「午後の授業が始まりますので」

「そこまでだよチュチュ」

「ここまでか」

「ん?」

「授業頑張ってね」

「嵐が去った後みたいだな…」

俺はそう呟きチュチュが出ていった入口の方に視線を向けていた。

-放課後-

 

授業を終え帰宅するため昇降口に行くとロックと会った

「やぁ、ロックに明日香ちゃん。今帰り?送ろうか?」

俺はポケットから車の鍵を出して指先でクルクルと回す

「先輩、車なんてどこに置いてきたんです?」

「教職員の駐車場の端っこ、バレないもんだよ!」

「はぁ…」

「大変だねぇ」

気分転換にと思ったがロックは絶賛お悩み中みたいだ

そして案の定と言うかお決まりというかで現れる小さな嵐とカラフルな旋風

「迎えに来たわよ!」

「パレオもいます!」

「チュチュ!パレオも!」

「あわわわわわ!」

「逃げるよ!」

逃げるロックと明日香ちゃん

「Goパレオ!」

チュチュの命令で追いかけるパレオ

「あっ!ちょっ…!あぁ!もう!」

俺はとりあえず屋上から状況確認をするのがいいと判断し屋上に向かう

屋上ではAfterglowの皆が話していた

「まさかBANGDream!の決勝と大地蔵祭りの日が一緒だったなんてね」

「本当に出なくていいの?」

「商店街の一大イベントだし私たちが出なくて誰が出るのって感じだよね、光さんも出てくれたら良いんだけど、あっちのスタッフだろうし無理だよね」

「そうだね、まぁ、光さんのことはともかく私たちは私たちのやり方で武道館に行けばいいよ」

「商店街あるところにモカちゃんありー」

話していると屋上の扉が開いて光さんがやってきた

「光さん!どうしたんです?」

「ロック達の鬼ごっこどうなってる?」

私達は下の様子を伺う

「六花じゃん!」

「また来てる…」

「あの人たち何やってんの?」

「勧誘という名の鬼ごっこ」

「なるほど?」

「そこだー右!右!」

「逃げて逃げてー!」

「ロック!校門の方に走れ!」

「小さい方結構鈍臭い」

「逃げ切れよー!」

「チュチュはともかくパレオ足速いからな〜」

俺はAfterglowの皆に挨拶し屋上を後にし車で先回りしチュチュ達に追いつく

「チュチュ!パレオ!」

「光さん!」

「ヒカル!道中ロッカアサヒは見かけた?」

「いや、見てないけど?居ないの?」

「居ないわ」

チュチュは店番しているはぐみに話しかける

「いらっしゃーい」

「こっちにメガネGirl来なかった?」

「メガネGirl?」

「ロック、見なかった?」

「朝日六花様です」

「六花なら…」

「あ、匿ってって言われてたんだった」

チュチュはパレオに肩車してもらい探すがチュチュ達からは死角の位置にロックが居たため見失ったと判断したようだ。

「いない!逃げたのね!」

「日を改めますか?」

「NO!やっと見つけたの!文化祭のロッカ・アサヒの映像パレオも見たでしょ!最初の音でRASに必要だってわかった!」

チュチュの言葉を聞いて「はっ」となるロック

「あの子のギター力は本物よ」

「なら、強引な手段じゃなくて正攻法の方がいいんじゃないの?」

「チュチュ様あちらにも行ってみましょう」

「パレオ!ちょっといい?」

「なんでしょう?」

「チュチュの事は一旦任せて貰えない?ロックと話してきてよ!」

「光さんがそう仰るなら」

俺はパレオにロックの事を頼みチュチュと合流する

 

-ロック視点-

 

2人を巻いて帰ってきた私だけどまだ警戒が抜けない

「さすがにここまでは…」

「六花様」

「いやぁぁああああ!」

声をかけられ驚く私にパレオさんが淡々と告げる

「チュチュ様は光さんにお任せして休んでもらってます。

六花様はバンドに興味がないのですか?」

「え?」

その質問に答えをすぐに返すことが出来なかった。

 

-光side-

 

チュチュと合流したらチュチュは自販機と格闘していた。

「ふぬぬぬ…!」

「パレオ!パレオどこ!?ぐぬぬ…Drinkも買えない世界なんて…!」

遠目にその様子を見ている俺はそれが可笑しくて笑ってしまう

そして俺の後ろから声が掛かる

「光、何しているの?」

「あぁ、友希那!あれ」

俺はチュチュの方を指差す

「飲み物が買いたいのかしら?」

「多分ね、背伸びしたり怒ったりしてるのがなんか子供っぽくてちょっと可笑しくてさ」

「声掛けてあげなさいよ」

「じゃあ偶然装って2人で声掛けない?」

「何か考えがあるのかしら?まぁいいけれど」

俺達はチュチュに声をかける

「チュチュ!やっと見つけた!飲み物買おうとしてた?」

「ロイヤルミルクティーがいいの?」

「えっ?光!湊友希那!」

「友希那はフルネームなんだね」

「そんな事よりお財布忘れたの?」

「現金は持ち歩かない主義なの!」

「じゃあ、俺が出すよ!友希那も!」

「お言葉に甘えるわ」

「何飲む?」

「ブラックコーヒー…」

「友希那は?」

「私はこっちのコーヒーをお願いするわ」

俺は2人に飲み物を渡すと自分の分のコーヒーを開ける

「苦い…」

「ブラックなんだから当たり前だよ」

「敵にコーヒーを奢られるなんて…」

「敵?」

「もしかして俺も?」

「光は完全に私達の味方じゃないもの」

「まぁ、そりゃそうだ」

「返事を聞きたいんだけど?」

「ん?」

「あぁ、挑戦の件か」

「言ったでしょ。挑戦受けるわよね?RASはあなたたちRoseliaをぶっ潰すバンドなの。ついでにPoppin’Partyも潰す予定だけど」

「あなたのプロデュースを断ったのはRoseliaはあなたの音楽を奏でる場所じゃないからよ」

「私の音楽を求めて何が悪いの?音もメンバーもperfectなバンドを作るのに妥協なんて必要無いでしょ?」

「どっちの意見もわかるよ俺はどっちのバンドにも関わってるからね」

そう話していると電車が到着しリサが降りてきた。

「友希那おまたせ、光もいたんだ」

「偶然ね、声かけてくれれば車で送ったのに行先circleでしょ?」

「でも光、今日もRASの方に顔だしてから来るんでしょ!入れ違いなるって!」

「それもそうか…」

「ごちそうさま、偉そうにしてられるのも今のうちよBye」

缶をゴミ箱に放るが外し慌てふためくチュチュを俺が笑いながら追いかけるのだった。

「またあの子か。友希那も…」

その後友希那から

BANGDreamガールズバンドチャレンジに出場するとメッセージが入っていた。

「どういう風の吹き回しなんだかな〜」

俺はとりあえず必要な時に必要な事をやるだけだと思った。

 

そしてチュチュの家兼スタジオに着くなりチュチュはご機嫌

斜めと言った様子でジャーキーを貪り始める。

「パレオジャーキー!」

「荒れてんな

「逃げられたのよ!?」

「追いかけ回すからだろ?」

「同意、逃げるが勝ちって言うよりはすげー必死に逃げてたよ!チュチュも1歩も引かなかったけども」

「追わなきゃ捕まえられないでしょ!」

「強引にじゃなくて正攻法でって言ったじゃんか」

俺達のやり取りを聞いてますきは肩をすくめると踵を返して扉の方に向かった。

「おかえりですか?」

「おう!光はどうすんだ?」

「来たばっかだしもう少しだけいるよ!レイともちょっと相談したい事あったし」

「あぁ、例のカバー曲の話な」

「そうそれ、それとさ今度またドラムドスドス来るやつ一緒にやろう」

「期待してるぜ!」

そうしてますきは帰って行った。

 

-ロック視点-

「さすがにここまでは来とらんやろうな?」

家にまで来ていたのでどうしても警戒させてしまう

「六花ちゃん」

「うわぁぁああああ」

声を掛けられ驚き相手も驚かせてしまう

「いきなり声かけちゃってごめんね。掃除終わったらここ使っていいから」

許可を貰ったのでさっそく使わせてもらう

「今日も何が何やら。大変やったなぁ…

まさか学校にまで押しかけてくるなんて」

私はパレオさんと話した事を思い出す。

 

「六花様はバンドに興味がないのですか?」

「そんなことは…」

「チュチュさまは誰よりも強烈にあなたの才能を求めていらっしゃいます。私達も六花様を還元します。いつでもおいでください」

私はあの時のLIVEを思い出しギターを弾く

「アイツ…」

私は弾く事に集中していたので気付くのが遅れた

「あっ!ますきさん!練習ですか?」

ますきさんは何も言わず近寄って来ていきなり腕を掴まれた

「んんっ!」

「来いよ!」

「ひぃぃ!」

「こねる気ですか!?こねるんですね!」

「なんだよそれ。方言か?」

私はバイクに乗せられてどこかに連れて行かれる

「ひぃぃ!寒い寒い!あの!どこに!?ひぃぃぃ!」

連れていかれた先はかなり高級そうなビルだった

「高級なビルやぁ〜」

「ひっくり返んぞ」

「行くぞ」

「ひぃぃぃ!」

「うぃーす!」

「え?まっすーさん?お帰りになったのでは?」

「あぁ…」

「連れてきた」

「いらっしゃいませ!」

「ここは!?」

「ここはチュチュ様のプライベートスタジオです!」

「大丈夫?」

「大丈夫じゃないです!」

「怯えてるじゃない」

「入る気になったのね」

すごい勢いで首を横に振る

「どうだか。音は嘘つかねぇ。セッションだ」

「ひぃ!」

「お前さっきから''ひぃ''しか言ってないけど大丈夫か?」

「ひぃぃぃ!」

「まっすーさん楽しそうですね」

「なんの騒ぎ?ってロックじゃん」

ちょっと席を外していたら騒がしい超えが聞こえてきたので

そっちに行ってみるとロックが居た

「ひぃぃ!…って光…先輩?」

「あぁ〜もしかしてますき、拉致って来た?」

「拉致ってねー!引っ張って来た!」

「威張るとこじゃないんだけどな」

俺は苦笑しながら返答する

「どうするの?」

「そうね、好きなだけ暴れるといいわ」

「演奏するの?じゃあ遠慮なく!」

俺はギターを手に取りスタジオに続く扉を開けたタイミングでストップが掛かる

「光、STAY!STOPよ!」

「なんで?」

「ロッカ・アサヒの音が聞きたいわ」

「ん、そういう事なら」

俺はチュチュの横に並ぶ

「1歩下がりなさい」

「俺は執事じゃないけど?」

「良いから!」

「へいへい」

そして皆がスタンバイするのを見つつ演奏が始まるのを待つ

「お隣失礼します…」

「何弾こうか?」

「RIOTだ。そいつ1回聴いた曲は耳コピしてる」

「じゃあいけるわね」

そうして演奏が始まるがギターの音色に俺は違和感を覚える

周りに合わせるかのような音で自分らしさが無いというか

もっと引き込むような音が欲しいと感じた。

そして違和感はそのままに演奏が終わる

「いいんじゃない?合わせやすかった」

「はい!お上手でした!」

「んん…おかしいなぁ…」

「……」

「あ、あの…」

「他人の顔色を伺うような音はいらない」

「はっ…」

「Sorry不合格よ」

それだけ言うとチュチュは俺の方を向き言った

「光、いけるわよね?」

「誰に言ってんの?ちょうど良いや!チュチュ、聴いてから判断してくれない?この曲のカバーをレイにやらせるかどうかさ」

「良いわ、あなたの演奏次第では検討してあげる」

「ん、じゃあ交渉成立ね」

そう言ってスタジオに入りロックに告げる

「よく見てて、これが音の世界だよ」

俺はロックとポジションを代わり皆に告げる

「レイ、前話してた曲1度歌ってみせるからさレイ自身も検討しておいてね」

「わかった」

「じゃあ、行くよ!君の思い描いた夢集メルHEAVEN」

 

『君の思い描いた夢集メルHEAVEN無限に広がってゆけ

 

大切なものをなくして哀しみにただ心が枯れ

君が誰かを傷つけたとして責めること出来るでしょうか

君が大人になってゆくその間中

傍にいたいけれど一人きりで旅立つ君を遠く見守っているよ

 

あの夢この夢君にもみえるかな

青い花を咲かすノーヴァリスの扉を

明日が生まれるのは僕ら次第だって

世界がつながるよ

 

無防備に周りを信じて傷ついてたこと隠しながら

夢中になれる何か探してね.笑っていたんだね

人々はそれぞれの正しさをもって生きているからとても

幸せの形さえもどこかとりとめもなく

君の心の中へすべり込めるなら

哀しい記憶を奪ってゆきたい

迷わず君か思い描いた場所へと

辿り着けるように』

 

レイ視点

 

光君が私に歌わせたいと言っていたのが何となくわかった

サビの部分『青い花を咲かすノーヴァリスの扉を』の部分が結構好きだなと思った。

 

『君の思い描いた夢集メルHEAVEN

青い花を咲かすノーヴァリスの扉へ

明日が生まれるのは僕ら次第だって

すべてユメとなる』

 

演奏を終えるとロックは下を向いていたがそれとは正反対にチュチュは満面の笑みを浮かべていた。

「気に入ったわ!レイヤ!あなたの為のカバー曲よ!」

「わかった、光君、ありがとう。それと…あの子の事よろしくね」

「あぁ、任されたよ」

惜しくも不合格となったロックは燻る気持ちを引きずるままとなってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




79話目です。最後どうしようか迷いましたが次の話でポピパのみんなとロックの為の行動を起こすのであえて気持ちが晴れない状態をイメージして描きました。
次回はseason3の3話目になります。出来れば今日中、悪くても年明けすぐくらいに
80話投稿しちゃいたいのでそのまま執筆に入ります。
月初めに投稿してる【鮮血の剣士と無敗のウィザード】は1月3日か4日辺りを予定してますのでそちらもお楽しみに

次回「踏み出す勇気と帰らない覚悟」

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