慣れない環境に戸惑う中はじまるMV撮影の中
光は変わらず演奏で道を示す
六花視点
スマホのアラームで目を覚ました私は昨日の事を思い出す
「いいわ。あなたのRAS入りを許可する。ただしRASのギター(仮)よ」
言われた事を思い出し考える
「仮…(仮)ってなんやろ?」
そんな中スマホが着信を報らせ私は電話に出る
(すぐに来なさい!ロッカ・アサヒ!)
「チュチュさん?」
((仮)と言ったってあなたはRASのメンバー!今すぐと言ったら今すぐよ!)
要件だけ伝えられて一方的に電話が切れる
私は時間を確認し呟く
「早過ぎん?」
私はとりあえず準備して出掛けることにした。
光視点
朝早くにスマホが着信を告げる
「何時だと思ってんだよぉ〜まだ5時過ぎだぞ!」
俺は文句を言いつつ電話に出る
「もしもし、何?こんな時間に」
(私よ!今から来なさい!)
「早過ぎない?」
(善は急げよ!わかったら今すぐ準備なさい)
「わかったよ…」
俺は仕方なく準備をして車に乗りチュチュの自宅兼スタジオに向かった
そして入口でロックと合流してスタジオ入りする
「来たよ〜」
「おはようございます」
「チュチュ様、ルームサービスが届きました」
「ロッカ・アサヒこれ使って」
「私ギターなら…」
「人の大切そうな楽器の音をいじる趣味はないの。これで何も気にせずRASの音を奏でなさい」
「俺っていう例外はいるけどね」
「あなたの場合はまた特別よ、なんせバンドでやる楽器は全部演奏できるんですもの、一通り用意した所であなたの場合はサポートに回る場合が殆どだもの」
「それもそうか」
「わかったら2人とも体を出して」
「か、体!?」
「採寸?」
「えぇ、その通り、MVの衣装よ」
「ミュージックビデオです!」
「ミュージックビデオ…」
「あぁ脱がなくても大丈夫ですよ!このままでも測れますから!」
「俺のも用意してくれるの?」
「一応よ!」
「ふーん、そっかとりあえずパーカーだけ脱ぐよ!あとはよろしく」
俺とロックはアプリによる採寸を受けつつMVについての説明を受ける
「今週末にRAISE A SUILENの宣伝用MVを撮影します。
大会の公式ホームページにあげるんですよ」
「そのためのNEWSongを作ったわ」
「作詞・作曲・編曲チュチュ様です。楽譜と音源共有しますねー」
「えっ!?全部1人で!?」
「さすがだね」
「ギターもベースもドラムもキーボードもDJも!?
なんでもできるんですね」
「…」
「似たようなことできる人が隣にいるじゃない」
「光先輩も出来るんですか?」
「楽器は一通りね、作詞作曲もやろうと思えば編曲も多分?」
「ほら見なさい」
チュチュは少しだけ曇った表情で告げパレオがMVの目的を説明する
「MVでギュッとハートを掴んだお客様にたくさんライブに来ていただく。RASの支持者そのものを増やすことがチュチュ様の狙いです」
「一度のライブで最強の成果を得るのよ。得票数を伸ばすためにできることはなんでもやるわ」
「そして必ずRoseliaとポピパをぶっ潰す!」
「危ない事じゃないならある程度は手伝うけど、最悪止めに入るからね」
「音楽でぎゃふんと言わせるのよ」
そう言ってジャーキーを齧るチュチュにパレオが苦言を呈する
「またジャーキーばっかり!健康に良くないですよ〜?」
「ジャーキー食べてたって長生きできるわ」
「ほんとですか?」
「真に受けちゃダメだって」
「こねる側の人になってまった…」
「なんて?」
「なんでもないです!気にしないでください」
「じゃあ、楽譜と音源共有してもらったし軽く練習しようか!」
「今から?」
「さっき楽譜と音源貰ってからワクワクが止まんなくてさ!眠気も吹っ飛んだレベル」
「スタジオ、好きに使っていいわよ」
「マジで!?良いの?」
「No problem.、好きになさい」
「じゃあ、ロック、ちょっと付き合って」
「はい」
俺は譜面スタンドにスマホを置いてギターを手に取り軽く弾いて音を確認し断りを入れてから演奏を始める
「一通り弾いてみるからとりあえず見てて」
「はい」
俺は譜面を見ながら演奏するあくまでも演奏のみで譜面を見ながらなので多少拙くなりつつも一通り弾き終える
「譜面見ながらだと思ったより難しい」
「その割にはつまずきはするもののミスなく演奏出来てたじゃない」
「そうかな?」
「あなたはさすがと言うべきね」
「うーん俺としてはまだまだ納得いかないからな〜」
「とりあえず私も譜面見ながら演奏してみますので光先輩、アドバイスお願いします」
「了解」
「光さん、後でパレオと一緒にキーボードも練習しましょう!」
「ギターが一段落したらね」
「光は後で個別にまた音撮るから全部perfectにしておきなさい」
「今から?」
「えぇ、余裕でしょ?」
「ハードル高いな〜」
なんてボヤきつつもやってやろうと思う俺だった。
その後家での練習中にロックが投票を忘れていた事に気付くのはまだもう少し後の話
ポピパ視点
私達は今日も皆で集まりあの後の事を話していた
「ギター(仮)?なんだそりゃ?」
「ロック一応RASに入れたみたい、あとポピパにごめんて」「ん?」
「ライブのあとの1票ポピパに入れられなかったんだって」
「気にしなくていいのに」
「よくねぇよ。ほら」
有咲はスマホの画面を皆に見せる
「1位のRoseliaは2615票。2位RASも1254票、私らはまだ83票だ。1票ずつ大事にしていかないと遠いぞ武道館」
有咲の言葉に皆で顔を見合わせ頷きあった。
次の日
私達は今、出来上がった衣装の試着をしてる
「うぅ…」
「んん…」
「サイズオーケーみたいですね」
「これ手作りですか?」
「いえ。これは裾直しをちょっとだけ」
「花さんの衣装を手直ししたんですよ」
「たえ先輩の!?嬉しいです!」
「良かったね、ロック」
「光さんはどうしてもそれじゃないとダメなんですか?」
「黒良いじゃん!」
「白だって似合うのにー」
「良いんだって!」
そう話しているとレイとますきが来た
「ういっす」
「おはよう」
「おはよう2人とも」
「おはようございます!」
「いい感じじゃねぇか」
「六花ちゃん似合ってる」
「光は相変わらず黒いのな」
「黒がトレードマークなんだよ」
「光って名前なのにね」
「レイ…それは酷い」
「チュチュ様そろそろ出発のお時間ですよー」
「ん?」
「あぁっ!」
「チュチュさん…?」
「いくわよ〜」
「チュチュ起きてんの?」
とりあえず下に降りるとバスが待機していた
「乗ろ」
「はい!」
「俺、車で行こうかな〜」
「何言ってんだよ!お前も来い!」
ますきに首根っこを掴まれる形で強制的に連行され仕方なく後ろの方の席を陣取りバスに揺られる
「寝ているチュチュ様も可愛いです」
手前の方ではまだ寝ているチュチュの様子をみて何やらワイワイしている
そうしてバスに揺られて俺達は目的地に到着する
「こ、こんな立派なところで!?」
「結構有名なスタジオじゃなかった?ここ」
「はい!その通りです。このスタジオで撮影したバンドは大人気になるっていうジンクスがあって半年先までスケジュールがいっぱいだそうですよ」
「今回はチュチュ様の伝手で何とか予約が取れたんです」
「Shut up!パレオ」
その後スタジオ入りしスタッフさん達と挨拶を交わす
「今日はよろしくお願いします」
「お願いしまーす」
「よ、よろしくお願いします!」
「今日1日お願いします」
その後各々準備気に入ると俺は着替え程度で特にやる事もないため楽屋の隅の方でギターをいじりつつ過ごす
「お、お化粧なんて…」
「メイクはとーっても大事なんですよ。照明に合わせて今日は濃いめにしますね」
「せっかくMVを撮っていただけるんです。可愛く映らないと。可愛さの追求に限界はありません」
「おい、もう外していいか?」
「ダメです」
「あ?」
「撮影の日に枕のあとを付けてくるなんて信じられません!」
「あー…」
「その辺無頓着なますきが悪いね」
「お前は良いよな〜殆どやることねんだもんよ!」
「俺は控えみたいなもんだから衣装こそ着ててもMVには映らないと思うよ」
「いえ、多分数カットは映るかと、一緒に演奏するシーンも撮るとおっしゃってました」
「えぇ〜俺って音源担当じゃないの?」
「サポートよ!必要ならあなたの音だって組み込むわ」
「まぁ、良いけど」
俺は肩を竦めて返答して裏方に回る準備をする中本番がはじまる
「はい本番!」
「回りましたー!」
「Readyアクション!」
撮影が始まりNGが無いままに進んでいく中チュチュが俺を呼んだ
「ヒカル!来なさい!」
「何?」
「その硝子の前に立ってちょうだい後で合成するから鎖に縛られてるような感じでお願いするわ」
「ん〜じゃあこんな感じ?」
俺は腕を後ろにやり体を前に出し首を少し下げる
「ちょっと違うわね、両手両足を縛られてる感じならどうかしら?」
「すると、こうかな?」
俺はポーズを変える
「良いわ!そこから目覚めて鎖を引きちぎるような感じで」
俺は腕に力を込めて鎖を引きちぎるような動作をする
「Excellent!良いわよヒカル!ロッカ!」
「はい!」
「え?指でピストル?」
「あのガラスを狙って撃って」
「Readyアクション!」
「バンッ」
「カット!恥ずかしがらないで
右手で押し出して左手で引いて!」
「ヒカル!貴方はギターをそのガラスから取り出すのよ!ロッカと同じように指でピストルよ!」
「了解!」
俺は指でピストルを作り撃つ動作をする
「バーン!」
「ロッカも続きなさい!」
「Readyアクション!」
「バンッ!」
ロックが撃ち抜く動作を取るとガラスが割れる
「ひぃぃいいいい!」
「YES!カット!オーケー!」
「なんで割れたんやろ…」
「これは撮影用のやつだから。本物じゃなくて飴細工だよ」
「このビックリしてるロッカの顔はカットね」
「すみません…」
「お昼休憩ですー!」
俺達はチュチュが用意したケータリングで昼食をとる
「めっちゃ豪華!美味しそう」
「いいお魚ですね!」
「分かんのか?」
「海育ちなのでー」
そうして会話と食事を楽しみつつ過ごす
「んーでらうまー」
「もしかして名古屋の方?」
「岐阜です。名古屋弁もちょっと交じってるかも」
「そうなんだ私名古屋にいたことあるんだ。親の仕事の都合でね」
「たこさんウィンナーだぎゃあ」
「疲れてんのか?」
ますきの言葉に俺は吹き出しそうになり思わず笑いを堪える
「和ませようと思って…」
「可愛い」
「可愛いですー」
「可愛いだってよ」
「良かったねレイ」
「ますき!光君まで!」
「チュチュ様お食事を」
「いらない」
「あの…チュチュさん、お昼ご飯代…」
「No problem。DadとMomのおかげだし。変なこと気にしないで撮影に集中しなさい」
「チュチュ様のご両親は音楽関係のお仕事をされていて海外にお住まいなんです。高校生になってからはずっとお一人で」
「チュチュさん高校生なんですか?」
「この秋高校2年生になりました飛び級しているので本当はパレオと同い年です!」
「若っ!」
「パレオもだけど、チュチュって13だったんだね、高校1年くらいかと思ってた」
「残念な事に皆さんより歳下なんです。この中で一番の歳上は光さんと言うことになりますね」
「それはそれで複雑だよ…」
「RASに入ったのはパレオが最初だよね」
「はい!」
「私とますきは元々音楽の仕事仲間でチュチュにスカウトされたんだ」
「俺はRoseliaの主催LIVEの後かな?Roseliaと一緒にスカウトされて、レイとますきからも一緒にやろうってそれからおたえと一緒に来て色々あっておたえが抜けて今に至る感じかな」
「そういえばそうだったな」
「花ちゃんとの事では光君に助けられたしね」
「俺は何もしてないよ」
「音楽…仕事…私も頑張らんと」
その後昼休憩を終え撮影を再開してしばらくして全ての撮影が終了した。
「オーケーよ!」
「本日の撮影はこれで終了ですー!」
「お疲れ様でした」
「お疲れ様です!お疲れ様です!お疲れ様です!」
「火曜日には収録するわよ。完璧にしておいて」
「はい!」
「えっ!?あと2日!?」
「余裕あるみたいで良かったよ」
「ロッカ・アサヒ。(仮)がとれるかどうかは新曲の出来を見てから判断するわ。perfectに仕上げてきなさい!ヒカルはよりperfectにしておく事!良いわね!」
「了解!」
「はい!」
打ち合わせが終了し俺達は帰宅した。
-その後-
ロック視点
その後私は猛練習してある程度形になったけど…
「皆さんもう完璧に…えらいバンドに入ってまった…」
私はまだ不安が残る中で収録が始まった
光視点
収録が始まり俺はとりあえず見学という事でチュチュの隣にいて様子を見る
「じゃあまずはテストから。個別で録る前に1回全体で合わせてみる」
「かしこまりましたー!」
「ヒカルは後で個別に録るからそのつもりでいて」
「ん、了解」
そうして全体での演奏が始まるが俺はどうにも納得の行くものとは違う感じがしていてチュチュも同じようでなんとも言えない表情をしていた。
「No。止めてもう一度今のところから」
チュチュがstopを掛けて再度演奏を再開するがまたすぐにstopがかかる
「stop!ロッカ・アサヒ、1人で演奏するつもり?」
「え?」
「これじゃあいつまでも(仮)のままね。今日は中止」
「チュチュ様お待ちください!今日録らないと間に合わないって言ってたじゃないですか!待ってくださーい!」
「チュチュ、良いの?」
「最悪の場合は貴方を起用する」
「それでいいの?せっかく(仮)とはいえロックを採用したんだしあの4人にチュチュを入れたメンバーでやりたいんじゃないの?」
「なら、任せるわ!あなたがなんとかなさい!こんな時のあなたでしょ!」
「……わかった」
俺はロックの元へ向かった。
ロック視点
「はぁ…なんでやろ…」
「大丈夫?」
「どうすれば…」
「駄目出しはされたけど、それだけロックを認めてるって事だと思うよ」
「光先輩…」
「チュチュはさ、ロックに可能性を見てるんだよ」
「私もそう思うよ」
「可能性…」
「飯行くぞ」
「え!?」
ますきがロックを連れて行く
「レイも来るだろ?」
「3人乗りは無理でしょ」
「車出そうか?」
「ちょうどいいじゃねーか!皆で行こうぜ!」
「まぁ、そう言うなら」
俺達は4人で食事に出掛けた目的地はますき行きつけのラーメン屋だ
「ラーメン銀河?」
「入るぞ」
「えっ?私ラーメン苦手で…というか食べるの遅くて焦っちゃうのであのあの!ラーメンは悪くないんです!」
「気にすることないって!」
そうして店に入りますきに注文を任せると少しして人数分のラーメンがカウンターに並ぶ
「へい!銀河ラーメンおまち!」
「美味しいから」
「確かに美味そう」
「そうだね」
俺達はラーメンを食べ始める
「ここの大将ギタリストなんだよ」
「えっ?」
「そうなの?」
「新情報」
「親父がやってたデスギャラクシーってバンド」
「デスギャラクシー…」
ロックの考えてる事が想像できた俺はロックに言った
「ロック、多分そういうのじゃないと思うよ」
「最近はお嬢バンドが忙しいみたいでさ、中々来てくれないんだよなぁ」
「あの…足を引っ張ってしまってすみません…
この前みたいに全力で思いっ切り弾いてみたんですけど…」
「私もさ楽しくなっちゃうんだよな、叩いてるうちに。
チュチュにしょっちゅう怒られんだよ」
「目に浮かぶ」
「確かにほぼ毎回だよねますき」
「思い切りやれる場所RASに来るまで無かったからさ」
「ギャラクシーで俺とはそれなりにやってるじゃん」
「あれはまた別ってーか違うからさ」
「えっ?」
「ゆっくり食べな。大将厨房借りるよ」
「おう」
「お嬢の昔のあだ名は知ってる?」
「俺は一応」
「私も知ってます」
「ん?」
「狂犬だって、狂犬。バンド入っても他のメンバー振り回したりやんちゃばっかりしてたからねぇ。どこも続かなくて」
「その時チュチュにスカウトされたんだ
最初は''なんだこのチビッ子''って思ったけどアイツの音楽への情熱は本物だよ」
「ほい、お嬢のまかない。残してもいいから、ほらお前らも」
「ありがとうございます」
「ありがとう」
「ありがとう、いただきます」
「私もずっと1人でやって来たけど…」
「一緒にやりたい」
「レイもパレオもさ思いっ切りやってもちゃんと聴いてくれるっていうか、夢中でやってもアイツらの音ってすごい聞こえてくるんだよ!お前もすげぇよ。足引っ張るようなヤツだったらチュチュがRASに入れるわけねぇって」
「同意」
「そうだね」
「はい!」
「あと光、お前は別だかんな!」
「確かに、光君はまた別かな」
「それってどういうこと?」
「自分の胸に手当てて聞いてみろよ」
「それがいいんじゃない?」
「え〜」
「よーし!やってやろうぜ!」
「はい!やってやります!」
それから俺達はそれぞれのペースで食事を楽しみラーメン屋を出る
「食べた食べた!」
「美味しかったね」
「気に入ってもらえてよかったよ」
「ますきさん、ありがとうございます」
「おう」
その言葉を聞いて俺は軽く笑ってから伸びをして話し出す
「戻る前に食後の運動っと!」
「あん?」
「なにかする気?」
「決まってる」
「え〜っと?」
「前回と同じ事!ますきの言葉で多少吹っ切れたんだろうけどもう1歩ね」
俺は車からキーボードを降ろしセットする
「ドア開けて適当に座ってて」
「じゃあ遠慮なく」
俺はキーボードの電源を入れて音を変えて何度か音出ししてからとりあえず髪を上げて目の前の3人に向けて話す
「じゃあ、1曲聴いてください、Grip!」
俺はキーボードを弾きながら歌っていく
『藍色に散らばる 七つの星よ
それぞれに今 想いは募り
打ち砕かれて 愛を叫んだ
逃げ出す事も出来ずに 夢にすがりつく
イカサマな日々などにはもう負けない
目覚めよう この瞬間を
やがて僕らを取り巻くであろう
むせかえるようなリアルな日常
大切なものは…何だっ?!
贅沢な世界の中に見え隠れする永遠の破片(かけら)
さわってつかんで僕らの今をきっちり歩いてこう』
レイ・ますき・ロック視点
「イカサマな日々には負けないか」
「むせかえるようなリアルな日常っていかにもだな」
「自分達の今をきっちり歩いてこうなんて凄いです」
歌詞に現実感を感じつつ曲を聴いていく
『「後悔はしない」と、先へ進んだ
笑うか、泣くか?幸か、不幸か?
結局 今も ワカラナイけど
変わり始めた未来に怯(ひる)む事はない
それが人生の醍醐味というものでしょう
ギリギリを生きる僕らの出した答えが
違ったとしても 思い込みでもっ
強く願えばいい
本物になれる日まで
冷酷な世界の中で潰されそうな愛情の芽吹き
さわってつかんで僕らの今にしっかり刻み込もう』
レイ・ますき・ロック視点
「私達の出した答えが間違ってても思い込みでもそれを信じて願えばいいんだね」
「みたいだな!なんか聴いてると前向いて信じて進めって言われてる気がするぜ」
「私も自分を…皆を信じて頑張らんと」
結局彼は誰かを勇気付けて無理矢理にでも前を向いて歩いて行けるように演奏してるんだなと私達は感じたのだった。
『目覚めようこの瞬間をやがて僕らを取り巻くであろう
むせかえるようなリアルな日常
大切なものは…何だっ?!
贅沢な世界の中に見え隠れする永遠の破片(かけら)
さわって つかんで 僕らの今をきっちり歩いてこう
最後に、笑うため僕らの今をきっちり歩いてこう』
演奏を終えた俺は3人を一人一人見て話し出す
「勇気出たかな?」
「それどころかやる気が漲ってるぜ!」
「さすがだよね!今回もまた音楽の力で勇気をあげたんだもん」
「ですね!前の時もそうでした!」
「まぁ、俺に出来るのって演奏する事だけだからさ、その力を誰かに届けられるならっていつも思ってるんだ」
「だからなのかもな」
「演奏が心に響くって言うのかな、私の時も花ちゃんとの事でちょっと後ろ向きだった気持ちを前向きにさせてくれた泣いても良いって言ってくれたそれがどれだけ嬉しかったか」
「まぁ、そうだったら嬉しよ!さぁ、戻ろう!」
「あぁ!」
「うん」
「はい!」
俺達はチュチュの所へ戻りチュチュにもう一度頼み込む
「お願いすします!」
「今日は中止って言ったじゃない。さっきの今で何が…」
「できるまでやります!一緒にやらせてください!」
「はっ…」
「チュチュ、ここまで言ってるんだからやらせてあげなよ」
「わかったわ」
そうしてもう一度チュチュを除く4人での演奏が始まる
さっきまでと違いこれこそがRASの音と言う感じがした。
「ヒカル!準備なさい!全部の音録るわ!必要ならあなたの音組み込むから」
「了解!」
それから俺はギターからドラムまで全ての音を録りその後帰宅した。
次の日早朝
いつかのようにスマホが着信を告げる
「またかよ…全く…はい、もしもし?」
(今すぐ来なさい!)
「何時だと思ってる?!早すぎなんだよ!」
(MV完成したわ!早く来なさい!)
「開口一番にそれを言うべきだよ!今すぐ行く!」
俺は準備し車を走らせチュチュのところに向かった
途中の信号でロックを乗せたますきと合流しチュチュの所に向かった
「光!」
「おはようますき、ロックも」
「おう!」
「おはようございます」
「言ってくれたら迎え行ったのに」
「じゃあそのうち頼むわ!」
「了解」
そう話しつつチュチュの自宅兼スタジオに入る
「来たわね!揃ったようだからMV観るわよ!」
そうして俺達はMVを観る
そしてMVの中に俺の演奏もしっかり入っていて俺も多少だが映っていた。
完成度が高く引き込まれる映像だったガラスを破るシーンは圧巻だと感じた。
そして俺も封印を破るようなシーンで登場していて全ての音を纏めあげるように出来ていた。
そしてMVが終了する
「あの…」
「Sweet's!Excellent!Unstoppable!いいアンサンブルだわ!でも、これはあくまでもヒカルが音を纏め上げたからこそのもの!ちゃんとしたのがあるから大会公式ホームページには違うのを載せるからこれは私達だけの特別なものよ!」
「えっと…」
「とっても素敵って事ですよ!」」
「あの…MV凄かったです!指鉄砲も箱に入ったのも!全部でらかっこよかった!」
「光があの鎖ぶち切るとこ上着てなきゃもっと反響あったんじゃね?」
「ヤダよ!なんで俺上着着ない前提なの?」
「なんとなくだ!」
「シーンが一つだけ立っていてもMVは成立しない全体が上手く重なり合ってようやく完成する。バンドも同じ」
「楽しかったな六花」
「はい!」
「光も!」
「あぁ!」
それから俺達はまだだった朝食をとることにした。
「朝ごはん急いで作って来たので。ケータリングみたいに豪華じゃなくてすみません」
「わーい!なんて素朴な塩むすび!」
「ロック、大丈夫だよ!俺も色々作ってきた!」
俺は重箱を出して中身を広げる
「おお〜!さすがだな!」
「抜け目ないですー」
「ありがとう2人とも。いただきます」
それぞれおにぎりとおかずをとり食べ始める
「うめぇな!」
「チュチュ様もどうぞ」
「いらな…」
〈グゥ〜〉
チュチュの腹の虫がなる
「食べなよ!」
「ふん!」
チュチュは最初はムスッとしていたが食べ始めたら年相応の顔になり食事していた
「次はジャーキー入りにしなさいロック」
「はい!」
「え?なんで知ってるんですか?チュチュさん私がロックって…」
「光さんが呼んでますし、ポピパの皆さんにも呼ばれてますね」
「No。私が付けた名前はL・O・C・K、LOCK。鍵のことよ」
「名前を…」
「それって…」
「まぁ、そりゃね」
「ロッカ・アサヒ、今日からあなたはロックよ!RAISEASUILENの正式メンバーとして迎える」
「ありがとうございます!」
「おめでとうございます!おめでとうございます!」
「そろそろ俺は御役御免かなぁ〜」
「何を言っているの?」
「正式にギタリスト決まったしさ」
「あなたにもRASのメンバーとしてルミナスを名乗ってもらうわよ!」
「それ、俺のカバーアーティストとしての名前なんだけど?」
「今はRASのルミナスよ!」
「改めてよろしくね2人とも」
「はい!」
「まぁ、了解!」
「良かったなロック」
「はい!」
「RASのギターやっと見つかりましたね」
「私の目に狂いは無かったのよ」
「さすがチュチュ様!」
「ラーメンどうだった?」
「美味しかったです!すっごく!」
「また皆で行こうか!」
「だな!光がいればレイも来るだろうし」
「花ちゃんとはよく行くんだけどね」
「あぁ!?」
「まぁまぁ、良いじゃん!今度はRASの皆でさ!」
「だな!それで良いか!」
こうしてロックが正式にRAS入りし俺もまた新しい音に出会えたのだった。
81話目ですね!シーズン3の4話目になります。なんとか今日中に出せて良かったです!
今回もかなり内容弄ってますが楽しんで貰えたらいいなと思います次回はシーズン3の5話目ポピブイの話を書いていきますのでお楽しみに!
次回「ポピパとMV作成」
シーズン3の内容いくか二学期編挟むか
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二学期編として何話か入れましょう
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シーズン3の内容入って大丈夫です!