僕等が奏でる歌と音   作:凌介

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BANGDreamにてぶつかり合うRASとRoseliaに対して光はあえてどちらの味方もせずに目標に向かって頑張る姿勢を曲を通して伝えるのだった。


第83話RASとRoseliaと光

-circle-

Roseliaの皆が集まり予定を話し合っていた。

大事なLIVE前というのもあり多少の緊張がある中で

チュチュから予選LIVEの候補日が送られてきたようだ

「チュチュから予選LIVEの候補日来たよ」

「いつですか?」

「来週の金・土・日…ってオーバーザフューチャーライブの前か」

「オーバーザフューチャーライブはフューチャーワールドフェスに向けた試金石となる大事なライブです。余計なことに割く時間は無いのでは?」

「友希那、別の候補日出してもらう?」

「いいえ、来週の金曜日にするわ」

「いいの!?」

「大事なライブ前だからこそよ」

「頑張ろうね!りんりん!」

「あ、じゃあ金曜の予定キャンセルしないと。私、光とまりなさんに伝えておくね」

「…」

友希那の考えがわからない紗夜、その様子を遠巻きに見ている今の俺としては不安が残る形となった。

 

-帰り道-

 

バイト終わりに久々に高人と一緒に帰る俺は高人に今回の事を何気なく聞いてみる

「どう思う?高人」

「Roseliaの事か?RASの事か?それともお前のことか?」

「全部引っくるめての今回の予選LIVEのこと」

「多分だがあの2バンドに関しては言いようの無い焦りや不安があるんじゃないのか?」

「やっぱりそうだよね…」

「光、関わるならしっかりお前の意志を伝えてやれ!お前のやり方を否定するつもりはないが俺自身も納得してる訳じゃない」

「わかってるつもりだよ!でも、俺は嫌なんだよ!立ち止まって動けなくて、どうしようもなくなって塞ぎ込んでいくとかなったら見てられない」

「だったらしっかり前を向かせてやる事だ必要ならお前の影になってやるよ」

「やるからには全力を尽くすさ」

そうして俺達は俺達の道を行く事で決まった。

 

 

次の日

 

ロック視点

 

私は学校でもタイミングを見ながら練習に勤しんでいた。

「一緒のライブ出るんだ?」

「うん!前にRoseliaの主催ライブに来てくれたでしょ?あそこ!」

「で練習してるんだ?」

「今日チュチュさんのスタジオでリハがあって…お手本の意味で光先輩が演奏したんだけど…どうにも参考になりそうになくて…一発合格してるし…」

「あぁ〜光先輩はね…ある意味参考にならないよね…」

「あこも家ですっごい練習してる!」

「チュチュね。大丈夫なの?」

「なんか追っかけ回されてたじゃん。無理させられてんじゃ…」

「ううん!RASのメンバーとして初めてのライブやからでら頑張らんとって!練習中は光先輩もフォローしてくれるしあの人達の期待に応えられたらって」

「あこも!我が崇高なる…えっと…」

「かっこいいライブとくと見るがよい!」

「ははーっ!」

「それって私も行っていいかな?」

「えっ!?明日香ちゃん来てくれるの!?」

「塾と被ってなければだけど」

「やったー!」

「あこ!」

「取り置きするね!」

「あこもー!」

頑張る2人を間近で見たいと言う願いからの申し出だったが喜んでくれて良かったと思うのだった。

 

 

その頃花咲川

生徒会室にいる紗夜先輩達の所に急ぐ私達

生徒会室に着くとノックせずに中に入る

「失礼します!」

「燐子先輩!紗夜先輩!」

「騒々しいわね」

「これマジっすか!?」

私達は動画を見せた

 

 

その頃光視点

 

俺はチュチュから告知があるから見るようにと言われチェックする

 

《Hello Everyone。RAISE A SUILENプロデューサのチュチュと申します》

《皆さんBanG Dream!は楽しんでいますか?さて今度のNovemder15tn、dabで行われる予選ライブの相手として我々RASは現在1位のRoseliaを指名しました》

「マジかよ…」

ある意味嫌な予感が的中する中で告知の続きを見る

《この直接バトルはBangDream!だけじゃない大ガールズバンド時代を揺るがす頂上battleになると言っても過言ではありません》

《先日のMVでお分かりいただけた通りこちらはsweetなNewギタリストを用意しております。

更なる進化を遂げさらに驀進するRAISE A SUILENをぜひ目撃してくださいこちらには更に強力な助っ人となるミュージックキングも控えています!待ってなさいRoselia。This is it.》

「おい!俺も巻き込まれるのかよ!俺はRASだけの味方はしないって言ったのに…」

「光、抗議した方いんじゃねーの?」

「バイトの時来るだろうから抗議するよ!そりゃあね!」

たまたま一緒にいた高人と2人で文句を言いつつ時間が過ぎるのを待つのだった。

 

そして夕方

-circle-

バイト先に着くとまりなさんが困った様な表情で抗議していた

「ちょっと困るなぁ。他のバンドの子たちに迷惑かかるし」

「No problem。他のバンドはエントリーしませんので」

「俺、一応スタッフの方なんだけど?」

「あら、来たのね光」

「おい!ちんちくりん!なんのつもりかしんねーけど、コイツは中立!お前らのケンカに巻き込むな」

「誰がちんちくりんよ!失礼ね!タカト・ミヤハラ!あなたは光の相棒だそうだけど、彼の事を理解しているのかしら?」

「何が言いたい?」

「彼はこういう時こそ燃える性格よ」

「それにこれまでの予選LIVEでRASの強さは嫌という程知れ渡っているわ!そのRASからRoselia経のDeclarationofwarを見てお気楽にエントリーするバンドがこの世にいます?」

「俺は何させられる訳?RASに着けって話ならおことわりだよ!」

「ロッカ・アサヒの時のように私達RAS、そしてRoseliaの2チームにエールを送るという大役を任せるわ」

「つまりは中立らしくどっちの応援もしろ、その代わりにステージに立てって訳ね」

「YES!」

「俺はパス!他のメンバーは知らねーけどこのちんちくりんとは馬が合わないというか反りが合わないしやるなら光、1人でやれよ!その代わりステージ面のバックアップは任せろ!」

「まずもって締切は?」

「パレオ」

「はいチュチュ様」

俺もスマホを確認するとエントリー終了でRASとRoseliaの対バンが決まった。

「RASとRoseliaのツーマンライブ成立です」

「なるほど、これを見越しての動画だった訳だ」

「YES!話題性も抜群で大会自体に対する注目度もアップ運営側にとってもwin-winでは?それにあの時のは特例として認めたんだもの光の事は認めてもらうわよ」

「ルール上問題はないけど、光君は良いの?」

「俺への仕事の依頼って事で受けますよ」

「決まりね!では確認するわ!会場はdub。対決は予選ライブの投票システムを使わせていただいてお客様の投稿数で勝敗を決めます」

「より観客に訴えかけた方の勝ちという事ね」

「ライブの順番は?」

「トリの方がオーディエンスの印象に残りやすいですがRoseliaのご希望は?」

「どちらでも構わないわ」

「まぁ、友希那はそう言うと思ったよ。どっちにせよベストを尽くすだけだもんね」

「そういう事よ」

「では1つアイデアが」

「会場入り口でどちらのバンドを目当てに来たかアンケートをとり集計。その数が多い方が後攻。」

「人気がある方がトリに相応しいってことか」

「当日まで分からないってことですよね」

「大丈夫だよりんりん!どっちになっでカッコイイRoseliaを見せるだけだよ!」

「間違いないね!まぁ、俺もなるべく協力するし」

「セトリは2つ用意するわ」

『えっ!?』

「先か後、どちらになっても完璧な演奏をするわよ!」

「はい!」

「うわ、大変じゃん」

「かなりね…」

「え?」

「曲順違ったらセッティングの仕方変わるし曲も違ったら練習する曲倍だよ?」

「倍!?ゆ、友希那さん…!」

「オーバーザフューチャーライブとこんがらがらないようにしないと…」

「そうなると俺もヤバいよね、そっちの練習も見ないとでしょ?最悪ある程度Roselia贔屓って言われる覚悟しとかないと…つか、後でチュチュの奴にはなんか言っとかないとまたやいのやいの言われるな〜」

「ごめんね光、中立って言ってたのに」

「いや良いんだけどさ…」

「てか宣伝とかしなくていいのかな?」

「あこ友達呼ぶよ!」

「それよりも練習するわよ!」

「それはどちらの練習でしょうか?オーバーザフューチャーライブ?それともBangDream!の予選ライブですか?」

「なぜ対決の話を引き受けたのですか?フューチャーワールドフェスを差し置いて」

「…」

「どっちも必要だと友希那が判断したからじゃないの?」

不穏な空気の中俺が口を挟む

「紗夜、友希那には友希那の考えがあるけど今はそれを上手く言葉に出来ないんじゃないかな?」

「そうは言いますが…ですが湊さんは以前自分と彼女が似ていると言っていましたね」

「えぇ」

「それは見過ごせないということですか?これは本当にRoseliaに必要なのですか?」

「必要だと思ったから友希那はこの対決を受けたんじゃないの?俺も友希那が何考えてるかは正直わかんないけどさ、友希那は音楽に対しては無駄だと思うことはしないと俺は思うから必要だと思っての判断だとは思ってるよ」

「光君はそう言いますが、私は正直理解しかねます!」

「まぁまぁ、それくらいにしてとりあえず練習しよ?ね?」

見かねたリサが仲裁に入る

「いいえ。このままで納得の行く練習ができるとは思えない」

「同感です。」

「当然かな…」

「時間が惜しいので今日は自宅で自主練します」

「紗夜!」

リサは後を追う

「ちょっと待ってよ紗夜」

「今井さんは納得しているんですか?」

「いや…完全にはわかってないけどさ。友希那にも何か考えがあるんだと思うし」

「まぁ、友希那が言葉足らずなのは今に始まったことじゃないし」

一方的に友希那の味方をしたようにも取れると思い俺もフォローしようと思い扉に背を預け事の経緯を見守っていたがあえて口を挟む

「光、光は友希那の味方なの?」

「別に、友希那含めRoseliaとは1年半くらいの長いような短いようなどっちとも取れる付き合いだけど、俺は友希那には友希那の考えがあって紗夜には紗夜の考えがあるとは思ってるよ、そして俺もメンバーとしてカウントしてくれるからこそただ考えを押し付け合うだけじゃいずれにしろ上手くいかないって思っての発言」

「湊さんは優しすぎます」

結局紗夜はそれだけ言って帰ってしまった。

「どうしたもんかな〜」

「光、ダメだってわかってるけどいざとなったら頼らせてね」

「良いよ、いつでも言って、俺はさ…Roseliaってバンドの音が好きだしRoseliaの皆一人一人を好ましいと思ってるからさ、それに1人でもかけたらRoseliaじゃないでしょ!」

「だよね!ごめん、ありがとう光!」

結局その日は各自自主練ということで纏まり解散した。

俺はとりあえずRASの方に顔を出しておこうと思いチュチュのスタジオ件マンションへと向かうのだった。

 

紗夜視点

1人自主練に励むがいまいち集中出来ていない

「はぁ…」

ため息とタイミングを同じくして騒がしいノック音が響き日菜が入ってきた

「お姉ちゃん!お姉ちゃん!RASと対決するって本当!?」

「日菜静かにノックして」

「私も行きたい!行っていい!?」

「用事が無いなら」

「本当!?やったー!でも、ビックリしちゃった。オーバーザフューチャーライブでお姉ちゃん忙しいって言ってたから!とにかく当日はひ〜くんに車だしてもらおう!」

「残念だけど無理だと思うわ、光君はRASとRoseliaの対バンの特別ゲストだもの」

「どういうこと?」

私は日菜に事情を説明した。

「へぇー。友希那ちゃんてそういうことするんだね」

「その優しさにつけこまれているのよ。やっぱり私が交渉すべきだったわ」

「じゃあ、行っちゃう?」

「え?」

思い立ったが吉日と言うべきか猪突猛進と言うべきか日菜は即行動に移し私も今回はそれに習った。

 

レイ・ますき視点

 

メンバーの誰かと話したいと思い私はますきのところに来ていた。

「おう。いらっしゃいませ」

ますきはそれだけ言って厨房で料理を始めた

「はいよ、お嬢のまかない」

「いただきます…美味しい」

「だろ?それだけで足りるか?卵乗っけてやろうか?」

「大丈夫」

「珍しいな、ここ来るの」

「うん、ちょっと話したくて」

誰かに相談する事で少しでも何か掴めたらと思っていた。

 

紗夜・日菜視点

 

日菜に連れられるまま私はチュチュさんのマンション前に来ていた。

「とうちゃーく!」

「本当に?」

「うん!ここだよ!」

「そうじゃなくて本当に行くの?アポイントメントは?」

「ピンポンして出なかったら帰ろ〜!」

マンション内に入ろうとした時見慣れた車がマンションの地下駐車場に入っていった

「もしかしてひ〜くんかな?途中で会うかも!行こう!お姉ちゃん!」

そしてタイミング良くと言うか思った通りエントランスでエレベーターを待っていたらひ〜くんが来た

「ひ〜くん!」

「日菜、なんでここに?紗夜も?」

「うん!お姉ちゃんがなんかチュチュちゃんと話したいんだって」

「そっか、じゃあ行こうか!」

そうして私達はエレベーターに乗り込んだ。

 

その頃

 

私、パレオはチュチュ様に絶賛お声掛け中です。

「チュチュ様休憩しませんか!?チュチュ様〜!」

そしてインターホンが鳴るとカメラには光さんが映っていた

「こんばんは、チュチュいるかな?お客さん連れてきたんだけど?」

「これカメラ?カメラだよね?やっほー!チュチュちゃんいるー!?おーい!」

「え!?光さんに…日菜ちゃん!?」

「ヒナ・ヒカワ?」

「日菜ちゃん!日菜ちゃんがー!」

「あっ!チュチュ様!パレオ髪の色変えて来ます!」

「No!早く出て!光もいるのでしょうしいつまでも待たせる訳には行かないわ!」

「えぇー!でもでもー!」

結局チュチュ様が光さんに言って招き入れてしまいました。

「いらっしゃいませ」

「あぁー…令王那ちゃん!」

「覚えていてくださって光栄です!」

「あぁ〜そういえばパスパレファンだったねパレオは日菜、握手でもしてあげたら?サインならもっと喜ぶかもよ?」

「そんなそんな!光さん!なんて恐れ多い!」

「日菜、気にしないと思うけどね?今は大人しいけどちょっと過激なくらいスキンシップしてくるし」

「そんな事無いよ〜」

そんなやり取りを見かねた紗夜が咳払いする

「とりあえず本題に入りたいのですが?」

「それもそうか、パレオ、チュチュは?」

「奥にいらっしゃいますよ、あの…今日髪日菜ちゃん色じゃなくて申し訳ありません…」

「いいよー」

「とりあえず、奥へどうぞ」

奥に行くとチュチュが出迎えてくれた

「welcome!ヒナ・ヒカワ!サヨ・ヒカワ!それと光もよく来たわね!」

「チュチュちゃん!すごいところ住んでるんだね!」

「いきなり悪かったなチュチュ」

「いいわよ別に、それよりもスタジオも見ます?是非あなたのギター力を見せていだだきたいですね!光とのセッションなども是非…」

「あぁ〜、その話は後で!紗夜の方がなんか話したいんだってさ」

「そうだ!お姉ちゃんが話したいことがあるんだって!」

「すみませんが私達は遊びに来たのではありません」

そうして話し合いの場が設けられる

俺は一応日菜達の後ろに控える形をとった

「ライブで勝敗をつけたとしてもそれはお互いのバンド、ましてや音楽の優劣をつけることにはならないと思います。

ですから今回の対決に意味はありません」

「意味ならあるじゃない勝負に勝って私のバンドの方がRoseliaよりも上だと証明する。そのステージが欲しいの。

オーディエンスの数で比較すれば誰の目にも明らかでしょう?」

「随分勝手な振る舞いをしているという自覚はありますか?ハッキリ言えば逆恨みです」

「はぁ?」

「Roseliaを敵視するのは間違いだと言うことです。あなたはあなたのバンドを高めればいいでしょう?私たちはあなたに構っている時間はありません」

まぁ、最もな意見だとは思うが紗夜にとっては優劣なんてどうでもいいのだろうがチュチュにとっては優劣を付けることに大きな意味があるのだから話は平行線だろう

「あなたに何がわかるの?友希那はプロデューサーなんていらないって言ったの!光もよ!でも、光は私の音を否定まではしなかった!でも、友希那は私の音をいいえ、音楽そのものをいらないって言ったのと同義よ!」

「それは特にあなただけを言ったのではないと思います。湊さんは…」

「でも、断ったじゃない!だから認めさせるの!Roseliaに勝って私が正しかったって!」

「それよりいいの?ウチのメンバーは今もレッスンしてる。

そこにいる光だってRASの音はperfectに出せてるのよ?こんな所に来てる時間があるならもっと練習した方がいいと思うけど」

「俺はともかくパレオは今現状練習はしてないよね、多分レイもますきも特別な事はしてないと思うけど?それに、俺はRASの音だけじゃなくて俺が関わってるバンドの音はある程度完璧に演奏できるつもりだけど?」

「Shut up!光!あなたはあなたでこの後のことを考えなさい!手を抜いたら承知しないわよ!」

「俺自身がそれを許すとでも?」

「思わないわ!」

「ならいいさ、それで?話は平行線のようだけど?」

「日菜、帰るわよ!」

「え?もう?ポテトは?」

「日菜、結局口出ししなかったけど良かったの?」

「ん〜だってお姉ちゃん達の問題だしさ!あたしがどうこう言うことでも無いかなって」

「そっか、まぁ、そういう事なら良いんだけどねとりあえず送るよ!」

「あたし助手席ね!」

「2人で後ろに座れば?」

「えぇ〜助手席がいい!」

そう話しているとレイとすれ違った

「ん?」

「あ、レイヤちゃん。じゃあねー」

「あぁ、レイ!来たんだ!ごめん!俺、この2人送ってかないと!」

「え?あぁ、うん…」

俺はとりあえず2人を家まで送って行くため車を取りに駐車場に向かうのだった。

 

その頃

 

GALAXYではロックとますきが自主練を行っていた

「ありがとうございます。自主練交ぜていただいて」

「1人でやるのはいつでもできるし誰かとやった方がいい

レイも誘ったんだけどやっぱ来ねぇんだよな」

「そうなんですか?」

「1人で集中してやりたいって、光がいれば来るのかもしんねぇけどよ」

「そうなんですか?」

「光は、あいつは良くも悪くも人に影響を与えられる奴だからよ、多分レイも少なからず影響受けてんだと思う」

「はぁ…?」

「今度のライブ、ロックはどう思ってんだ?」

「やっぱり緊張します。Roseliaさんの凄さはここでも見てましたから。同じステージに立てるなんて」

「光先輩自身も凄い人だとは思います。実際ポピパさん達と一緒に私の背中をドンと押してくれたのは光先輩でしたから

あと私この人たちじゃなきゃって」

「ん?」

「そういうバンドになれたらいいなあって思ってて

ますきさんやレイヤさん、チュチュさんとパレオさんにもそう思って貰えるように頑張りたいです」

「お前まだやれるか?」

「はい!お願いします!」

その後私達はくたびれるまで練習したのだった。

 

次の日

 

circleにはRoseliaの4人が来ていた

「今日は4人なの?」

「紗夜、遅れてくるんじゃないですかね?」

「えっと…」

「遅くなってすみません。委員会が延びてしまって」

「紗夜さん!」

「全然。5分前だよ」

「お疲れ様です」

「ほらね」

「さっすが光君だね」

「ふふっ」

「良かった。来ないかと思った」

「練習だから来ますよ。それにあんな人たちに負けるわけにはいきませんから」

そうして対バンに前向きになった紗夜も含め当日までしっかり練習に励むのだった。

 

そしてLIVE当日

 

会場近くに車を停めて荷物を持って会場に行くと受付で明日香ちゃんが何やら困っていた。

「明日香ちゃん?どうしたの?」

「あっ!光先輩!実はLIVEを見に来たんですけど、あことロックが私の分って1枚ずつ取り置きしてるみたいで、わたし一人なんですけど」

「なるほどね、ちょっと待ってて」

俺は受付の人に話をして来るであろうメンバーの分から明日香ちゃん用に取り置きしていた分を回してもらい俺の分から1枚差し引いてもらう

「はい、これロック達にはあとでこっちから話しておくから」

「ありがとうございます」

「良いって良いって!余るより良いでしょ!」

そうしていると香澄達の姿が見えた

「あぁ〜明日香ちゃん避けなくて平気?」

「え?」

「あっちゃん!」

「お姉ちゃん!光先輩わかってたんですか?」

「今言ったじゃん避けなくて平気って」

「遅いです」

「先輩も出るんですよね?」

「そうなんですか?」

「あぁ、うん!特別ゲストってやつ明日香ちゃんも香澄達も今日のLIVE見に来た様だけど、明日香ちゃんは知らなかった?」

「はい、特別ゲストが出るっては聞いてましたけど先輩だとは聞いてないです。」

「じゃあ、知らない人もいるだろうから内緒にね!じゃあまた!」

そうして光先輩は行ってしまった。

「忙しい人だね先輩って」

「私たちの憧れの先輩だよ!それよりも、あそこにシール貼るみたい!行こう!」

「う…うん」

「好きな方に貼るんですか?」

「目当ての方だよ」

「どっちに貼る?」

「うーん…真ん中?」

「いやダメだろ」

「ダメでしょ」

「ヤッホー」

Afterglowのメンバーもライブを見に来たようだ。

「さっきまで光先輩もいたんだよ!」

「入れ違いだったか!」

「てか、あの人も出るの?」

「あいつは特別ゲストだよ!」

「高人先輩!」

「よう!にしても人すげーな!」

「ライブの順番これで決まるんだよな」

「うん」

「らしいな」

「責任重大だよー」

「光の奴もな!」

お客側の自分達も何故か緊張してしまった。

 

控え室

 

俺は控え室で一人イヤホンをして今日演奏する曲の最終確認をしていた。

1曲目が終わったタイミングでノック音が聞こえたので1度曲を止めて応答する

「どうぞ!」

「RAISE A SUILENです。今日はよろしくお願いします」

「いつも通りでいいって!お堅いのはナシナシ!」

俺は手をヒラヒラさせて対応する

「でも、一応きっちりしておかないと」

「大丈夫大丈夫!顔見知りだしさ、多分ますきなんか背中がムズ痒いって顔してるよ」

「よくわかったな!実際なんか改まってってのもムズ痒くてよ!」

「光、お前も行こうぜ!Roseliaの所によ!」

「そうだね、行こうか!」

そうして4人連れ立ってRoseliaの控え室にいき扉をノックし開ける

「RAISE A SUILENです。今日はよろし…」

「えっ!?Roseliaさん!?」

「あぁ〜やっぱりこうなってたか」

「何!?どうしたの!?」

「LIVE前ギリギリまで詰め込むからいつもこうなんだよ!悪いけどちょっと手伝って」

「あぁ、わかった」

ますきはあこちゃんに声をかける

「おい大丈夫か?」

「うぅ…あこの右手に刻まれし聖痕が…」

「あぁ?」

「ひっ」

「お前可愛いな」

「うぅ…」

「ますき!あこちゃん怯えてるから睨まない!つか、みんなしっかりしろ!」

その後何とか意識を取り戻したRoseliaの面々

「やばっ…また意識失ってたわ」

「全く…あれほど詰め込み厳禁って言ったのに」

「光君も、RASのみなさんもせっかくあいさつに来ていただいたのにすみません」

「先の出番と後の出番セトリ2つもあるからあこわかんなくなっちゃってさっきまで確認させてもらってたんだ」

「セトリ2つ!?」

「おぉ半端ねぇな」

「んんっ…今井さん甘いものを補給すべきなのでは?」

「あ、そうそうじゃーん!紗夜と作ったんだよ!」

「わぁー!クッキー!」

「手作りなんですか!?」

「アイシング上手いな」

「マジかぁ〜俺も実は…皆で食べようとシュークリーム作ってきたんだよね〜」

「マジか!?ってかそういやお前も色々お菓子とか作れんだったな」

「まぁ、市販品には劣るけど」

「あら、どの口が言うのかしら?ここに居る私たち全員あなたの手作りケーキを食べてるのだけど?」

「素敵です!」

パレオとチュチュがいつの間にか来ていた

「どこから出てきた!?」

「いつ来たの?」

「ついさっきです!今入ってきたんですよー」

「良かったら皆で食べない?光の作ったやつも!」

「ありがとうございますー!」

「ネコかしら?」

「イヌです。ネコもありますが」

「シュークリーム美味しいです!皮がサクサクしてて中のクリームが濃厚且つまろやかです!」

「お前、本当になんでも出来んのな」

「大袈裟だって!」

「レイヤさんも良かったら」

「えっ?」

「俺のシュークリームもあるよ」

「No。餌付けされてんじゃないわよ」

「集計結果がでたわ」

「…」

「じゃあ、チュチュ説明よろしく!どっちにしろ俺が1番手だろ?」

「私も行くわ」

そして俺、チュチュ、友希那がステージに立ったとこでチュチュがマイクを通して話し出す。

「レディースandジェントルマン!お集まりいただきありがとうございます。対決に先駆けて我々RASとRoseliaがよく知る特別ゲストに演奏をお願いしています!」

「我らがミュージックキング!ルミナスよ!」

俺は軽く礼をしてから話し出す

「対決に先駆けてRASとRoseliaの両方に僕からエールを送ります!じゃあ聴いて下さい!Dreamer!」

俺はキーボードを弾きながら歌っていく

 

『I’m a Dreamerいつでもみんなどんな未来も超えていける

明日はきっと未来はずっと僕らを照らし続けている

終わらせないと誓ったあの夢を僕は守れてますか?

急ぐ時を追い越して

でもGetup!行きたい場所があるよ

いつからほらまたそんなシケタツラ

また浅間で悩むつもりかい?

指切りげんまんしたあの日

ひとりで泣くくらいならPlease tell me

マジで全国のBOYS&GIRLS今を楽しめびびってんな

お利口さんしすぎだもっと人生初楽しまなきゃparty!

掲げたプライド始める僕らのストーリー

さぁ行こうぜLet's go!さぁLet's go本能のままに

自分が探す宝のありかわかる奴だけ

Put your hands up in the air

今点けろこころの導火線

Are you ready?

I’m a Dreamerいつでもみんなどんな未来も超えていける

明日はきっと未来はずっと僕らを照らし続けている

 

Let me hear you sey yeah!!

 

Let me hear you sey yeah

 

Yeah yeah yeahw yeah yeah yeah !!

 

この胸の高鳴りは誰にも消すことなんてできない

走り出した夢抱いてNEVERGIVE UP!君を迎えに行くよ

2つ振ったサイコロはYESかNo

戻りたくないなら俺らと行こう

どうせこのまま悩んでたって

1ミリも君は変わらないぜ

同じroutineの繰り返しの人生

どんな未来も俺らは作れる

もう答えなら君の手の中

さぁ出発あのNeverland

信じてたずっといつか願ってた輝ける場所

もう行こうぜLet's go

君と一緒感じるがままに

過去と今変わる瞬間

この奇跡を今カウントダウン

今点けろ心の導火線

Hey3.2.1(Let's go)

I’m a Dreamerいつでもみんなどんな未来も超えていける

明日はきっと未来はずっと僕らを照らし続けている

 

Let me hear you sey yeah!!

 

Let me hear you sey yeah

 

Yeah yeah yeahw yeah yeah yeah !!』

 

Roselia視点

 

これがエールなら嘘だと思った。だって心の底からドキドキワクワクした感情が溢れ出すから

「光の奴め〜」

「全くね」

「えぇ、本当に」

「あの人らしい」

「さっすが光兄ぃ!」

心が踊る感覚と一緒に叫び出したいような衝動に駆られる私達だった。

 

『I’m a Dreamerいつでもみんなどんな未来も超えていける

明日はきっと未来はずっと僕らを照らし続けている

 

Let me hear you sey yeah!!

 

Let me hear you sey yeah

 

Yeah yeah yeahw yeah yeah yeah !!

 

I’m a Dreamer僕らはみんなどんな自分も好きになれる

明日もきっと太陽はずっと僕らを輝かせてくれる』

 

ラストはあえて熱を引くようにそしてその熱を名残惜しいと思えるように音を小さくしていき演奏を終えると歓声が巻き起こる

「まずは一曲目Dreamerでした!このまま2曲目に行きます!聴いて下さい!たとえたとえ!」

俺は再びキーボードを演奏し他の音源も交えて一つとして歌っていく

 

『たとえたとえ張り裂けるほどの声が風に流れても

いつかここから君に届けと何度でもエールを

 

楽なことばかり選んで上手くやれてた日々は

人目につかずにあたためた椅子でぼんやり夢を見た

 

君の人知れない日々は私のそれとは違って

燻り宿した素振りが心の陰をかるく掠めた

 

たとえたとえ張り裂けるほどの声が風に流れても

いつかここから君に届けと今を叫ぶよ

ふわり道に迷える綿毛のようにその身を任せて

僅かだけでも君に届けと最後までエールを』

 

RAS視点

 

燻り宿した素振りが心の陰をかるく掠めたか

「チュチュと会う前の私達とある意味では今の私達もかな」

「だろうな、でもあいつは今を全力出やれって言ってんだろうさ」

「なんだかワクワクします!」

「勇気が貰えます!」

「さすがね!」

なんて話ながら曲に耳を傾けるのだった。

 

『辛いこと全部投げ出して指先を離れても

君を見かけると君ぎ知らぬ間に打ち返されていた

踊るひとひらの便りが胸のポケットに沈んだ

散りゆく時は美しく心を捉えて』

 

Roselia視点

さっきの曲とは違う歌詞の通り心からの応援歌が私達の心を掠める

「ここから君に届けなんて光らしいわね」

「本当にね綿毛のようにその身を任せてってありのままにって事だもんね」

「ですね、歌詞一つ一つに強い思いを感じます。」

「わかりますね最後までエールをって歌ってますし」

「あこはなんか心の底からワクワクするよ!」

演奏を通してエールに応えたいと強く願う私達だった。

 

 

『君ならば叶うよと思い切り言い切りたいけど

君ならばあたう限りやりのける筈だから

 

これは例えばの話二人きりで君と会って

私から言えることは「ありがとう」だけだ

 

なのに離れた場所で眺めていると

「ファイト」って溢(こぼ)れた

僅かだけでも君に届けと強く溢すよ

 

まるでまるでことのようであって自分以上のことだな

そんな君に貰えた気持ちを君に向けるよ

たとえたとえ

張り裂けるほどの声が風に消されても

どれもこれもが届いていなくても

本物のエールを心からエールを』

 

演奏を終えると再び歓声が巻き起こる

「僕らからのエールは以上です。さぁ、先行で演奏するバンドのみなさん!スタンバイお願いします!」

先行はRoseliaだった。

俺はRoseliaの皆に目線を送ると皆の目からは確かな熱意を感じた。

「こんばんは、Roseliaです。私たちは今日このライブを意味のあるものにする!いくわよ!LOUDER」

Roseliaの演奏が始まると静かな熱量が会場を支配する

「ここにいたんだね、光君」

「レイ、Roseliaの音はなるべく近くで聴いて居たいんだ」

「実は私もねこの静かな熱量とRoseliaの皆から感じる確かな熱意を感じたくて」

「震えるよ、Roseliaの演奏をそして友希那の音を真に間近で聴けばね」

「今も十分伝わってる」

そしてRoseliaの演奏が終わりRASの皆がスタンバイする

そしてレイは静かに闘志を燃やす中でチュチュが強く宣言する

「RAISE A SUILENがRoseliaより上だって証明するときが来た。Roseliaをぶっ潰す!そのPOWERがRASにはある!最強のPOWERがね!そして最高のエールを貰ったわ!」

「ロック、記念すべきFIRSTSTAGEぶちかまして来なさい!」

「はい!」

「行くわよ!」

「あの…円陣とかは…」

「エンジン?」

「円陣ですよ!円陣!「パスパレー!」「オー!」みたいな!」

「俺、いつだったかやらされたな〜」

「本当ですか!?羨ましいです!!ズルいです!」

「まぁ、まぁ落ち着いて!どうする?」

「やらないわよそんなの!」

「気合い入るよ?」

「やるぞ!」

「は、はい!」

「パレオも円陣憧れです!」

「ほらレイも!光も来い!」

「俺も?」

「経験者がしきれ!」

「はいはい」

俺達は円になる

「どうやるの?」

「どうやるんだ?」

「光!」

「あぁ〜はいはい、じゃあ、皆、準備は?」

「いつでもいいよ!」

「ドンと来い!」

「出来てます!」

「頑張ります!」

「じゃあ、俺からももう一度だけ言わせてね!頑張って来て!ファイトー!」

「「「オオー!」」」

「纏まりはしたけれど光に任せ切りなのは却下ね!」

そしてRASの演奏が始まるとRoseliaとは対照的に会場はヒートアップし熱に飲まれていく中でチュチュが煽りそれに乗せるような確かな声が紡がれている中レイが最後の一節を歌い終えると会場は更に湧き上がる中ロックが膝着いた

「ロック!?」

「熱に浮かされすぎたかな?」

俺はますきステージ袖まで肩を貸して連れてきたロックを控え室に運んだ

「ふあ〜…」

「あービックリしたわ」

「会場の熱に飲み込まれたんだよ」

「すげえ緊張してたからな」

「無事で良かったです」

「ともあれsweet!Excellent!Unstoppableなperformanceだったわ!」

「レイヤ今までで1番最強だったわ!」

「ありがとう」

声からは納得いかないという感じがしたが今は何も言わないでおいた。

「そろそろ投票が始まる」

「俺、直接会場で結果見るよ!」

「光、結果発表、任せていいかしら?」

「は?俺が?」

「あなたのエールのおかげで今まで以上に最高のperformanceができたのは間違いないの!だからあなたからどちらが勝利したのか教えてちょうだい」

「……わかった」

そしてRoseliaとRASがステージに集結した。

「皆、最後まで残ってくれてありがとう!どっちの演奏も凄かったね!正直優劣決めたくないって人多いかもしれないけど、勝負は勝負だからね結果を発表するよ!」

「友希那、今の気持ちは?」

「……」

「じゃあ結果を発表します!勝者は……RAISE A SUILEN!

671票!」

「YES!YES!YES!」

「おめでとうございます!おめでとうございまーす!」

「どうよ友希那!?」

「これでRASはまたひとつ大きな存在意義を証明した!たとえ音を奏られなくても」

「ん?」

「声が小さいわよ!」

『RAS!RAS!RAS!』

「りんりん…」

「んん…」

『RAS!RAS!RAS!』

今回の対バンはRASに軍配が上がったがRoseliaの皆から熱が失われたようには感じなかったが果たしてこれで本当に終わりなのかはまだわからない…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




83話目です。先月更新出来なくてすみません。休みが開けてから忙しく中々時間が作れませんでしたがこんかいは何とかという感じです。最近は不定期になりがちですがしっかり更新していくので今後ともお楽しみに次回はシーズン3の7話目になりますので次回もお楽しみに

次回「形と残しておきたい音」

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