僕等が奏でる歌と音   作:凌介

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光達は皆で束の間の休息をとりのんびりと過ごすのだった


第85話束の間の休息とのんびり過ごす時間

-放課後-

 

私達Afterglowはこの後の予定を話し合っていた

「この後どうする!?」

「練習無いしどこか行きたいなぁ」

「本屋行くよ〜」

「本屋?漫画?」

「あっ!スナッピーちゃんの新刊今日発売か!」

「それ面白いの?」

「伝説のスーパースナッピーがー」

「ネタバレ!蘭はまだ読んでないんだぞ!」

「つぐ、生徒会ないよね?」

「うん。本屋さん行ったらウチで新作パフェ食べない?」

「わーい!パフェー!」

「オーバーザフューチャーライブ行った?」

「行った!湊先輩のMC感動したね!」

「うん!グッときちゃった!」

「やっぱりRoselia好き!」

「ふふっ」

なんか自分の事のように嬉しかった。こう思えるのは多分何度も自分の気持ちと向き合うきっかけをくれたあの人のおかげかな?となんとなく思った。

そしてタイミング良くつぐみのスマホが着信を報せる

「あ、お母さんからだ。もしもし」

「え?長老さんたちが!?」

詳しく聞いてみると楽しみ過ぎてはしゃいでぎっくり腰だそうだ

なんだかな〜って感じで驚き半分呆れ半分って感じで苦笑がもれた。

 

-その頃-

六花や他の皆の方にも連絡が来ていた

「ギックリ腰ですか!?キャンセル出来ない!?」

商店街チームの皆に連絡が行っているようではぐみに沙綾と商店街チームの皆から俺宛にもメッセージが来ていた

「行くのか?光」

「ん〜行っても良いけど、バイトがな〜」

「ちょうど俺たち二人ともバイトの日だもんな」

「行ったら行ったで休日出勤命令来そう」

「ちょっと待ってろ!」

そういうと高人がまりなさんに電話し始めてものの数分でOKを貰ったらしく無事?行ける事になったので商店街に立ち寄ってから結局俺達2人は車で移動する事にした

「じゃあ行くか!」

「だな、てかどんな交渉したの?」

「いや、商店街長老集の全員の代わりにみんなで温泉行くみたいなんで光と湯上り美女をナンパしに行っても良いですか?って」

「おい!」

「冗談だよ!全員集合するらしんで来ないと来い来いって催促されそうなんで行ってもいいですかって言ったらあっさりOK出た」

「ったく…ナンパなんかしねーからな!」

「する必要ねぇーじゃんその気になればハーレム作れるお前が」

「殴るぞ!」

「演奏家には手が命なのに良いのか?」

「ドア開けて蹴り出してやろうか?」

「運転手があぶない人な件…」

「しょーもないこと言うからだ!」

なんて不毛な会話をしながら俺達は商店街に向かった。

 

-商店街-

商店街には各バンドメンバーが勢揃いしていた。

「さすがに全員制服だね」

「マジか…マジで行くのか…つか、マスキングの着てる制服超難関お嬢様校のじゃねぇか」

「知らなかったの?」

「うわ!ビックリした!光先輩!いきなり声かけないでくださいよ!つか光先輩は知ってたんですか?」

「何度か見てるしあのセーラー服みたいなの珍しいしね」

「そういえばRASのとこに出入りしてるんでしたね」

「人は見かけによらないな〜」

「それ言ったらますきに蹴られるぞ」

「もしかして実証済み?」

「な訳あるか!」

なんて話してるとレイがやって来た

「「レイヤさんこっちこっち!(です!)」」

「レイ、間に合った」

「結構走っちゃった」

「着替えてきたの?」

「ウチの学校私服なんですよ」

「へぇー!いいなぁ!」

「私来て良かったんでしょうか?」

「はい!助かりました!」

「明日香ちゃんは?」

「声掛けたんですけど…」

「あっちゃん模試対策で塾休めないんだって」

香澄は残念そうだ

「千聖先輩達は?」

「ロケがあるんだって」

「向こう会えるんじゃない?温泉地ロケって日菜から聞いたよ」

「ミッシェルがまだ来てないわ」

「ほんとだー」

「後から合流するって」

「そうなのね!」

「なんだ!」

目の前に中の人がいるし着ぐるみなんだよなぁあれと思いながらもあえてツッコまないのは言うだけ無駄だからだ

「おや、子猫ちゃん達も行くんだね」

「子猫?」

「そういう意味じゃないからね友希那」

「薫先輩と温泉に行けるなんてー!」

「おーおーおー」

「揺らさない揺らさない」

「光はまるで保護者だな」

「観てねぇで手伝えよ!とりあえず皆まとめないと!」

「ヤダよめんどくさい」

「シェイクスピア曰く儚い」

「あぁ''十二夜''か」

「なぁロックアイツらは?」

「それが連絡したんですが…」

パレオは遠いらしくチュチュはそもそも行きたくないらしい

「ということで…」

「チュチュのヤツほんと風呂嫌いだよな」

「シャワー派だそうで」

「お土産買って行ってあげよう」

「だな!光!後でお土産選び付き合えよ!」

「わかったから全員点呼!バス乗れ!後ろから車で追いかける」

「点呼お願いしまーす」

「Afterglowは揃ってるよー!」

「Roseliaも全員いるよー!」

「ハロハピもいまーす」

「ポピパも!」

「RASは3人です」

「男子は俺ら2人だね!車で行くよ!」

「じゃあ行くか!」

『オー!』

 

-現地-

 

温泉地ではパスパレがロケ中だ

「せーのっ」

《Pastel*Paletteの!ご自慢コーナー!》

「今日のご自慢はこちらの老舗温泉旅館のちゅぼゆでち!」

「あちゃー!」

「あぁー!」

「つぼ湯は全部で24個もあるそうですよ」

「満員になった図は壮観ですねぇ!」

「世界有数のカルシウム含有量で冷え性・肩こり・筋肉痛や関節痛に効果が…」

何故かお湯に竹筒が浮いている

「ま、まさか…イヴちゃん」

「いやいやな訳…」

たまたま車のナビの地デジ機能で観ていた俺はツッコミを入れる

「まぁ、まず有り得ないわな!」

そう言って画面に視線を向けつつ運転に集中する

「わぁーカワイイ!」

「ん?」

「旅籠の女将さんに着せていただきました。浴衣は温泉の醍醐味ですね」

「そ、そうね。皆様もどうぞ」

《Pastel*Paletteでした!》

ちょうど放送が終わったのと同時に俺達も到着したので駐車場に車を停めて旅館内に入る

「Pastel*Paletteだー!」

「一緒の宿だったんだね」

「私たちも早く入ろ」

「ポピパさん、ハロハピさん、RASさんは本館でーす!」

「お姉ちゃーん!お姉ちゃーん?ひ〜く〜ん!」

「俺、いつも紗夜と一緒にいる訳じゃないんだけどなんで一緒にされるの?」

「ひ〜くん!お姉ちゃんは?」

「別館じゃないかな?」

「一緒に探そ〜!」

「はいはい」

「ミッシェルを探しに行くわよ!」

「わーい!はぐみ、ミッシェルと温泉入りたい!」

「まだ来てないんじゃないかな?来たら合流するんじゃない?」

日菜に引きずられながらこころ達に自重を促す

「湯煙殺人事件…」

「殺人事件!?」

「サスペンス展開すんな!ゆっくりしろよ!せっかく温泉来たのに!」

高人が呆れながら言う

「お姉ちゃ〜ん!」

「日菜、一旦離して!転びそうだから!」

「えぇ〜ひ〜くん逃げない?」

「なんで逃げる前提なの?」

なんて話しつつ他の皆の声に耳を傾ける

「私たちは本館だって」

「あこ達も南館だろ?」

「行くわよ」

「お姉ちゃん!」

「良かった、見つけた」

「日菜!それに光君」

「仕事終わったから一緒に温泉入ろ!」

「まさか…光君も一緒に?」

「違う違う!日菜がお姉ちゃんと温泉行きたいから探すの手伝ってって引きずって来られたんだよ!俺と高人はもちろん別だから安心して!」

「そ…そうですよね…早とちりしてすみません」

「日菜の言い方が悪いから文句なら日菜に言ってね!」

なんて話していると麻弥さんと千聖が呼びに来た

「あ、日菜さんここにいたんですね」

「日菜ちゃん早朝ロケの段取り確認が終わってからよ」

「えぇ〜」

「えぇじゃなくてさ、早く終わらせて合流したらいいじゃん」

「むぅ〜」

「いやむぅ〜じゃなくてさ…早く終わらせた方が一緒に入れる時間長いんだし」 

「それもそっか!じゃあひ〜くんも一緒に行こう!」

「なんで?」

「サブマネージャーでしょ!」

「行かなきゃダメ?」

「諦めなさい光、日菜ちゃんがこうなったら聞かないのはよく知ってるでしょ!」

「はいはい、わかったよ!明日にはどうせ帰るし最悪皆送ってくんでも良いか…」

「帰りは光とドライブかしら?」

「帰りの方向が一緒ならね!」

なんて話しつつ早朝ロケの打ち合わせに強制参加させられたのに何故か俺は歓迎された。

 

-その頃-

ポピパの皆んなは自分達の部屋の前にいた

「私たちはここだね」

「ポピーの間?」

「わぁーキレイだね」

「そうだねー」

「温泉いっぱいあるね」

「こんな事やってていいのかよ?」

「まだ言ってる」

「大浴場に檜風呂、つぼ湯、打たせ湯、足湯に露天風呂もあるよ!」

「有咲ちゃん露天風呂だって!」

「はいはい」

「入らないともったいないよ?」

「打たせ湯が気になる」

「私は足湯かな?」

「そ、そこまで言うなら入らないでもないけどな…」

「肩を温めると音が良くなる」

「ロック達も誘おうよ」

「睡蓮の間にいるはず」

「ちょ…待てって!準備すっから!」

「有咲、タオルは浴場にあるって書いてあるよ」

「ふっかふかのじゃないとダメなんだよ!」

「有咲先行ってるねー!」

「ちょ待てって!」

「急いで急いでー!」

「急がなくていいよー!」

「ごゆっくりー」

思い思いに温泉を堪能するようだ

 

-その頃-

ベーシスト同士の邂逅

「今井さん」

「レイヤさん。どうしたの?1人?」

「はい。ロックちゃんは花ちゃんたちと。ますきはゲームしに」

「あははっ!ウチも一緒!」

友希那と紗夜は打たせ湯にあこと燐子はクロスワードに挑戦中のようだ

「このクロスワードパズルを解いたお客様には素敵なプレゼントをご用意しておりますだって!」

「私解いてみようかな?」

「あこが問題読むね!ででん!第1問甘き黒き水!」

「うーん…あっ!RORSIA!」

「コーラじゃねーの?」

「あ!高兄ぃ!」

「悪ぃな驚かして、襖ノックしたんだけど気付かなかったみたいだからさ、つか光来てねーか?もしくはどこ行ったか知らないかな?」

「まだ日菜ちん達のところじゃないのかな?」

「いや、バラけてるっぽいんだよな〜んでRoseliaの皆と一緒かなぁって思ってよ光のお気に入りバンドだし」

「お気に入りバンドって…光君は贔屓しないと思いますけど」

「そうか?なんだかんだ1番気に入ってる気はするけどな〜まぁ、良いや!探してみるわ!サンキューな!」

「うん!またねー!」

「またな!」

私達は高人君を見送って引き続きクロスワードを解き始めた。

リサはレイとお互いのバンドや楽器の話で盛り上がっていた

「なんか落ち着かなくて…」

「どうして?」

「同年代の子たちと一緒にいるのあんまり慣れてないんです」

「そうなんだ」

「私、修学旅行とかも行ったことなくて。転校もあったし音楽ばっかりやってたから」

「じゃあ枕投げやる?みんなでさ!」

「そうじゃないんじゃね?」

「「光!(君)」」

「疲れた…なんで俺関係ないのに打ち合わせ付き合わないといけないのやら」

「お疲れ様〜膝枕してあげようか?」

「いや、いい!ちょっとのんびりさして」

「枕投げ…光君や今井さんもやるんですか?」

「もちろん!あとリサでいいよ!タメだもん」

「レイは俺達の1個下だよ」

「嘘!?」

「ほんとです。私2年なんです」

「大人っぽいから同い年かと思ってた!」

「よく言われます。ははは」

「いやいや落ち着ててカッコイイからさ」

「歌ってる時はともかく普段はみんなと変わんないよ」

「そう言ってくれるのは光君だけだよ」

「そうかな?」

そんな事を話していると有咲が走ってきた

「アイツら本当に先に行っちまうんだもんな」

「和奏レイ!」

「星のシールの子だよね?」

「星のシール?」

「えっ!?おま…なんでその事を!?」

「星のシールって?」

「ミュージックスクールで演奏が上手にできた子が貰えるんです」

「誰よりもたくさん貰ってたからよく覚えてる」

「あぁ〜香澄が引き寄せられたあれか…」

「うあああ!やめろよ!」

「有咲すごいじゃん!」

「だな〜やるじゃん!」

「い、いえ…ちょっと私そういうの…」

「同い年の子の中で1番上手かったよね」

「ちょっおま…」

「発表会で聴いたあの曲覚えてるよ」

「ぬぁああああ!やめてくれぇぇええええ!」

「顔真っ赤!褒められるの慣れてないのかな?俺も練習見るときはちょくちょく褒めてんのに」

「同性と異性の違い?」

「さあ?」

そして風呂組は

「クマにはクマの苦労があるって言うか、肩が凝るんだよねぇ」

「ミッシェルって頭重そうだもんね」

「クマって大変なんですね」

「ぇぇぇええええええ!」

「有咲?」

「はぁ…やばかったぜ」

「あれ?みんなは?」

「りみは薫さんの所にいたよ」

「沙綾先輩は檜風呂です」

「おたえは打たせ湯」

「アァーアァーアァー」

「オーバーザフューチャーライブで結果を出せたとはいえこんなにのんびりしていてよいのでしょうか?」

「だからこそよ光もよく言うでしょ休むのも練習のうちって」

「はぁ…」

そして館内組は…

「よーしそのまま右だ、右!」

「また迷っちゃった…」

「あの…南館って…」

「右だ!右!」

「ありがとうございます」

「あぁー!クソッ何回目だよ!両替だ両替!」

「おーい台蹴るなよヤンキー!」

「誰がだ!」

「まぁ、良いやちょっと変わって貰うぞ!あと花音!ステイ!」

「ええ!?ステイってなんでぇ〜」

「良いからステイ」

俺はクレーンゲームから視線は動かさずに告げる

「こんなもんかな?」

アームは景品を掴んで取り出し口まで持っていき落ちる

「ほれ!やるよ!つか光見てねぇか?二人で風呂行こうと思ったんだがいなくてよ」

「いや、知らねーなずっとここにいたけど来てねーな」

「そうか、じゃあその景品やるから迷子の迷子の花音ちゃんを送ってやってくれ俺は引き続き光探すから」

「電話したのかよ」

「したけど出ねーから探してんだよ!じゃあな!」

そう言って高人は光探しに戻った。

「まぁ、良いか!ついてきな!」

ますきはスタスタと歩いていく

「ふぇえ〜!まっ…待って〜!」

嵐が過ぎ去った後にのぼせ気味の紗夜が通り過ぎたゲームコーナーだった。

 

そして再びつぼ湯

(紗夜?)

「部屋に戻ったんじゃなかったの?」

「美竹さん」

「……」

「オーバーザフューチャーライブの配信見ました…悪くなかったです…」

「そう」

「バンドリ大会、決勝行くんですよね?」

「そのつもりよ。Afterglowはどうして参加しなかったの?」

「武道館は私たちにとって夢の1つであって5人で…いやもう6人ですかね…とにかくみんなでいるための合言葉なんで」

「だから皆で相談して先に声をかけてくれた大地蔵祭りに全力出すって決めました」

「そう」

2人がのぼせて運ばれるまであと…

 

-館内ハッピーの間-

 

薫のキラキラモード全開である

「そう、運命というものがあるなら…つまりそういうことさ!」

「御意」

「「うっとり…」」

「何がだよ…つか光来てねーの?」

「ただいまー!あら?高人がいるわ」

「おかえり、光見なかったか?」

「おかえりお姫様たち」

「姫様のおなーりー!」

「殿様だろそこは!あぁ〜ダメだ光がいねーとここはカオスだ」

「私は薫だよ!そして光は来ていないさ!」

「高人はミッシェルを見なかった?」

「道に迷ってるのかも?」

「俺は見てねーぞ!もう一度聞くが光見てねーか?こころ」

「わからないわ」

「うん!みてない」

「そうか、邪魔したな!」

「あぁ!悲しまないで!こころ!私と一緒にミッシェルを探しに行こうじゃないか」

「私も行きます!」

「わ、私も」

「そうねみんなで探せばきっと見つかるわ!」

「いざ行かん!湯煙の旅に!」

「ダメだコンナトコロニイラレルカ!」

「ハッピー!」

「ラッキー!」

「スマイルー」

『イェーイ!』

「ブシドー!」

「ダメだコイツら」

ヤレヤレと肩を竦めその場を離れる高人であった…

「ったくあのヤロー見つけたら1発蹴り入れてやるかな〜」

ぶつくさ言いながら歩いていると自販機の前でたむろしてるパスパレの3人組に会った

「よう!3人して何してんだ?つか光見てねーか?」

「花音を待ってるのよ」

「道に迷ってるとか?」

「迎えに行けば良かったかしら?」

「アイツ方向オンチだからな〜引っ張ってくれる奴いねーとたどり着けねーだろゴールまで」

「そうよねぇ〜光は打ち合わせまでは一緒だったけどその後はわからないわ」

「だよなぁ〜もう1回電話してみっかな」

「私掛けてみましょうか?」

「わたしもいちおグループメッセージ入れときますよ」

「私もメッセージ入れとく」

「たのむ俺ももう1回掛けてみるよ」

俺はもう1度光に掛ける

(もしもし、高人?何?)

「どこにいやがる?」

(部屋だけど)

「今すぐ自販機前に来い!」

(了解!今行く)

電話をきると高人は壁にもたれる

「悪いな!色々」

「良いわよ別にたいした手間でもないし」

「そうですよ」

「うん私も別に」

「おっ!どうやら千聖達の方は待ち人来るらしいな、よう!ヤンキーお姫様ちゃんと連れてきたみたいだな」

「いい加減ヤンキー呼びやめろよ!」

「見た目ヤンキーだからな」

「んだとぉ〜」

「そう言うとこだぞ!」

「高人〜あんまりますきに突っかかるなよ〜」

「「「光!(君)」」」

「やぁ!」

「光!その格好もう温泉入りやがったな!」

「うん!あの後日菜に引きずられて結局温泉も入ってきた」

「混浴したの?」

「してないしてない!ちゃんと男湯の暖簾入ったし」

「あぁ〜つまり誘われたからついでに入浴済ませたって話しね」

「そういう事!」

「ん〜ならしゃーねーな、俺も入浴済ませてくるわ!後でな〜」

「高人、ずっと探してたみたいよ」

「そうなの?悪いことしたな〜まぁ後で一緒に演奏する事で勘弁してもらおう」

「それでいいのかな?」

「大丈夫?迷わなかった?」

「うん連れて来て貰ったから」

「Pastel*Palette…大和麻弥さん」

「ひっ!」

「尊敬してるっす!」

「あぁ〜そういえば…」

俺はますきの肩を叩く

「なんだよ?」

「ますき、麻弥さんのファンだよね?」

「おう!ドラムの腕とか尊敬してるし」

「麻弥さんもますきのドラム好きなんだって」

「マジですか!?」

「うぅ…ハイっす…」

「つか光!」

「ん?何?」

「そういえばお前もドラムすげーよな?」

「ますき達には敵わないよ」

「嘘つけ!チュチュのやつがアタシに勝るとも劣らないって言ってたぞ!」

「そういえば!練習見てもらう時たまに手本見せてくれますけどなんて言うか自分が理想とする音がちゃんと頭にあってそれを実現する感じって言うか」

「大袈裟だなぁ〜」

「どうしたんですか?」

「巴ちゃん」

「やぁ、巴」

「どうもッス光先輩」

「巴、鍵忘れてる」

「あっ悪い。沙綾」

「あっ!お姉ちゃん!」

「おう、あこ!」

「各バンドのドラマーが揃ったな…」

「これは!」

「麻弥さん?」

「そうだ!ドラマー会議やりませんか?もちろん光君もドラマー枠に参加で」

「俺も?」

「だな!決定だ!お前も来い!光」

とりあえずとりあえずついて行く事にしたが俺がドラマー枠?なのは甚だ疑問だ。

ひとつの部屋に集まり談笑する俺達、とは言っても俺は聞き役に徹しているが…

「こうやって集まるの久しぶりですね」

「いつもどんな会議してるんですか?」

「コーラ美味しいか?」

「いや会議って言っても」

「言うほど会議してないような?」

「黒きシュワシュワ美味しいぞよ!」

「あこちゃんはもう少しキャラをしっかり作ろうね」

「巴ちゃんオレンジジュースでよかった?」

「はい!ありがとうございます!」

「花音先輩もどうぞ」

「ありがとう。沙彩ちゃんは?」

「私はリンゴジュースで」

「えっとどこに…」

「あそこ」

俺が指さす先でますきは麻弥さんにお酌中である

「麻弥さんリンゴ120%です」

「すいません、おっとっとっと」

「グッといっちゃってください!」

「ぷはぁー!」

「なんなのこの偉い人に接待するみたいな感じ…」

「言い得て妙だね」

なんて話しつつも麻弥さんとますきの方は話が弾んでいる

「ですから!バンドのためにできることは全部やってですね!結果的にそれがPastel*Paletteの色の1つになっていけば最高だと思うんです」

「さすがです!」

「1人じゃあ何事も限界があるとは思うけど…」

「「光(君)先輩がそれ言っちゃダメだと思う(よ)」」

「酷くない?」

「う〜ん光先輩の言うこともわかる気はするんですよね〜ウチはみんなワガママだから私が支えてやんないとダメみたいなんだよな〜それでも最後には皆で一緒にが当たり前って言うかいつも通りと言うか…」

「カッコイイね!」

「ハロハピもカッコイイですよ!」

「ハロハピの苦労人は花音と美咲だからな〜あの3人まとめるというか…なんというか…」

「でもこうフワッとしてるようで芯が通ってる。幼稚園とか病院で演奏してるんですよね?」

「うん。こころちゃんたちと世界を笑顔にしたいから、そして笑顔だけじゃなくて嬉し涙が溢れる世界にしていきたい」

「口で言っても実際やれるのはまた別だから。やっぱりカッコイイと思います」

「そうだったらいいな。私人見知りがすごくて…すごく狭い世界で生きてきたの。だけどこころちゃんが笑顔の意味を、光君が涙を流す意味を教えてくれて世界が広がった」

「大袈裟だなぁ〜涙を堪えて我慢するよりも泣くだけ泣いて吹っ切れてさ、あたらめて前に進んでときに立ち止まって考えてそれを繰り返せばきっと笑顔だけじゃなくて嬉し涙が溢れる世界になるだろうに」

「そういう事を平気で言える光君が凄いんだよ!」

「そうかな?」

「うん」

「美咲ちゃんもはぐみちゃんも薫さんもみんな同じじゃないかな?バンドをする楽しさも周りの人が笑顔になっていく喜びもその喜びが溢れて涙する時もそれはハロハピの皆と…何より光君が一緒だからできることなんだろうなって。すごく感謝してる」

俺はその言葉に頬をポリポリと掻きながら返答する

「なんか嬉しな、皆の小さな日常の中に俺がいてそれだけじゃなくて皆の夢や目標に寄り添えてるのがなんか嬉しい」

「皆と一緒…。RASは目指すものは同じだと思うんすけど…」

「「ますき(さん)?」」

「ますきさんはメンバーのこと好きですか?」

「うっす!」

「なら大丈夫です。自分たちも色んなことありましたけど正直あのメンバーだったから踏ん張れたとこもありますから」

「同じ。私も前はちょっと引いてたとこあったんだけど今はワガママも言っていいんだって。ポピパのみんなだからなのかなって」

「おぉー!」

「分かる分かる!」

「わかるっす!」

「うん!」

「ふふっ」

「まぁ、何よりもいつも1歩引いた位置にいながら必要なときに無理やりでも踏み込んでくれる人が1人いますから」

全員の視線が俺に集まる

「俺?」

「「「「「うん!」」」」」

「そっか、皆からみたら俺ってそんな感じなのか…まぁ、だからこそ俺にしか出来ないこともあるんだろうな…」

俺は自分の中になにかストンと落ちるものを感じた

「まぁ、そういう事なら今は思いっきり羽を伸ばしてのんびりしてなよ!」

俺は立ち上がるとドラマー会議から退席し高人に連絡し演奏準備に取り掛かった。

-その頃-

睡蓮の間でくつろいでいたレイの耳にノック音が聞こえてきた

「開いてるよ」

「お邪魔しまーす」

「戸山さん?」

「ロックが逆上せちゃって」

「えっ?」

「私たちの部屋で寝てるから大丈夫。宿の人に氷水もらったし」

「よかった」

「この前のRASのライブすごかった!なんかビリビリした!」

「ありがとう。あの日は自分の熱さっていうのかな?それが出せた気がして光君曰くうちに秘めてた情熱だろうって」

「レイさんもロックもますきさんもパレオちゃんもチュチュちゃんも!みんなすーっごくすごかった!」

「迷惑かけてない?」

「え?」

「私ポピパにはもう迷惑かけたくないんだ。光君は迷惑かけて良いって迷惑かけてかけられてじゃないと伝わんないこともあるって言ってくれたんだけどね…」

「レイさん大丈夫だよ!光先輩がレイさんにそう言ったのもわかる気がするし私達は大丈夫!」

「強いね」

「いやーみんなに頼ってばっかりで、レイさんが言われた言葉ね言い方は違うけど私達も光先輩に言われてるんだ。迷惑なんていくらでもかけていいんだってもっと迷惑かけて本音で振り回せって、そうしたら気持ちはバラバラになるかもだけどそれを伝えるのが言葉だからってさ…」

「いいと思う。いいバンドだと思う。それに光君もすごいと思う」

「えへへっポピパが褒められるの嬉しい」

「バンドってなんだろう?」

「バンド…うーん…」

「キラキラドキドキ?」

「え?」

「バンドってキラキラでドキドキして自分でやでてみたらすごくドキドキしてみんなで集まるとわーって楽しくてそれだけじゃないけど…光先輩にそれ聞いたことある?」

「うん、光君は音を形にするもので自分の居場所になるのがバンドだろうって」

「そっかぁ〜私達にはね本音を言い合える自分達だけの居場所だって言ってたもしかしたらほかのバンドの子達に聞いたらまた違うかもしれないけど」

「教えてくれてありがとう。戸山さんの言うキラキラはちょっと分からないけど私はポピパが好きだよ。主催ライブチュチュも感動してた」

「本当!?」

「うん」

「ありがとう!」

「また観にいきたい」

「取り置きしておくね!」

「2人は友達…」

「花ちゃん?」

「おたえまたお風呂?」

香澄達がそれぞれ思い思いに過ごす中で光と高人は準備を終えたようでマイクのスイッチを入れて声を出し皆を集める

「皆!聞こえる?なんかのんびりしすぎてお風呂で逆上せたメンバーもいるみたいだね!」

「全くな!限度考えろよってな!」

「まぁ、そんなのんびりした時間を過ごすのも良いよねって事でこんな日がたまにあっても良いよねって事で!演奏します!」

「タイトルは?」

「でもね、たまには」

俺はキーボードを弾きながら歌っていく

『でもね、たまには一息ついて疲れてるなら腰掛けて

ビルに隠れた空見上げてよう歩き出すのはそれからで

 

追われて慌てる息を(息を)つく暇もないほど

次から次へと回る(回る)忙しないこの毎日で

 

気づかずに重りをつけてる慣れてく痛みに

 

でもね、たまには一息ついて疲れてるなら腰掛けて

ビルに隠れた空見上げてよう歩き出すのはそれからで』

 

-メンバー視点-

外から光の歌声が響いて来て逆上せて唸っていた皆がなんだか落ち着いたみたいで、のんびりする時間も必要なんだって改めて気付いた

 

 

『明日明後日 朝に変わって暮れてまわって止まらず経って

たまには雨いつしか晴れときおり待って優しくなってくれ

汗ばんでいるこのstory不安定先が見えないほどworry

蚊帳の外でもまだ檻 行き詰まって止まるのみ(いつもそうだな)

賽銭よりも大切大抵悪くなって

わかることばかりさ余白空けていこう

 

飲まれるほど僕らはどこか迷い気づきゃ底に

溜めた息もこの声も紛れてしまうのなら

 

今からでもほら壊れるなら

そこから引き返して

また何かでまだ悩るなら

溜め込みすぎないで

 

時には一息ついて変わりゆくこの世の中で

ビルに隠れた空見上げてよう歩き出すのはそれからで』

 

演奏を終えると高人が深呼吸してから話し出す

「なんかさぁ〜疲れた〜って感じの時に聞くとリラックスできそうだな」

「元々そういう曲だからね!タイトルの通りこう言う火がたまにあってもいんじゃない?」

「じゃあもう一曲だな!」

「OK!じゃあ次の曲は泣き笑いのエピソード!」

俺はふたたびキーボードを演奏しながらうたい高人がそれに合わせてアコギを弾いていく

 

『オレンジのクレヨンで描いた太陽だけじゃまだ

何か足りない気がした

涙色したブルーこぼれてひろがって

ほらいつも通りの空

 

これは夢じゃない(夢みたい)

傷つけば痛いから(嘘じゃない)

どんな今日も愛したいのにな

 

笑顔をあきらめたくないよ

転んでもただでは起きない

そう強くなれる

かさぶたが消えたなら聞いてくれるといいな

泣き笑いのエピソードを』

 

-ミッシェル探索組-

ミッシェルを探していたらなんだか素敵な曲が流れてきて

行ってみたら光が演奏していたの!

今演奏している泣き笑いのエピソードは聞いていてとっても笑顔になれる曲な気がして私達は光が演奏している場所に足を向けた。

 

『時が経てばきっと忘れられるよなんてまだ

とても信じきれないけど涙がかわくまで

待ってられないだってほらすぐ新しい朝

 

無我夢中でいたい(夢見たい)

まだ終わりじゃない(終わらない)

どんな朝も描けるんだよな

 

笑顔に会いたくなるけれど

今はでも弱音ははかない

そう強がってる

お腹の音が鳴ったら大丈夫のサインだ

泣き笑いの日々を行こう』

 

-全員-

多分皆が思う事だと思うけど、光はやっぱりズルいんだよ

いつでもどんな時でも最高の曲を演奏して皆を巻き込んで皆が光を中心に笑ったり泣いたりするんだからさホントにズルい人なんだよね光は

 

『笑顔を諦めたくはないよ

転んでもただではおきない

そう強くなれる

かさぶたが消えたなら

聞いてくれるといいな

泣き笑いのエピソードを

 

泣き笑いのエピソードを』

演奏が終わると皆拍手喝采でそれぞれ思い思いの感想をくれた。

「皆、思い思いの休日を過ごしてまた気持ちを新たに挑戦していこうね!もちろん俺も最大限のサポートをしていくからさ!」

そうして演奏タイムは終了した。

そして楽器を片付けているとスマホが鳴った

「なんだろ?」

「光、ポピパのMV再生数かなり伸びてる」

「マジ!?」

俺もスマホを確認すると高人の言う通り再生数がかなり伸びていた

「コレからもっと伸びるよなこれ」

「あぁ、絶対に伸びるな」

ここからポピパの挑戦は激化するがその挑戦を全力で支えようと思いつつ星空を見上げたのだった。




お久しぶりです。更新止まってて申し訳ないです。
コレだけ曲がどうしても決まらずにめっちゃ悩みましたが何とか決まったもののモチベーションの低下だったりリアルのもんただったりでバタバタしていて中々執筆が出来ませんでしたが何とか時間見つけて執筆していくのでお楽しみに次回は9話目の内容を主人公も混じえて多少改変しつつ書いて行きますのでお楽しみに

次回「ポピパの挑戦と全力疾走」

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