【ソラト】
「「ソラト」」
目の前の勇者風の男とともに俺の名前が発せられる。
少し状況を理解するために頭を整理したい。今、目の前にいる彼が言うにはここはゲームの中らしい…
うん、ゲーム中…頭がおかしくなったとか言われそう、何だか可哀想な子を見るような眼で見られそう…というかさっき目の前彼からここがゲームの中だと言われた時にまさしく俺がとった行動そのものである…その時の彼の挙動はまさしくマンガのようであった
しかし、眼前に彼に言われた通りに右の指を降ると<<ウインドウ>>と呼ばれる紫色の四角い窓ようなものがあらわれている…
「信じてくれたかな」
目の前の彼は先程までの慌てぶりはどこえやら真っ直ぐとこちらを真摯な瞳で捉えていた
「…ソラトこれが俺の名前ってことか?」
「そうプレイヤーネームだけどね。さっきも言ったけどここはゲームの中、本名を使う人は滅多にいないと思うよ。ちなみ俺はキリトだ。」
そう言いながら近づき右手を差し出してくる
「トつながりだな。よろしくソラト。」そんな事を言いながらにっこりと笑顔を浮かべ
多分少しでも俺の混乱をおさめようとしてくれているんだろうな…いい奴だなこいつ
「よろしくな、キリト…さん」そんな事を思いながら差し出された右手をしっかりとにぎる
!?
(なんだこの感覚…)
キリトの右手を握った瞬間なんも言い表せない感覚が俺を襲った…
(これは…この感覚は…)
「プレイヤーネームに敬称は不要だよ。」そんな何気ないキリトの一言と共に俺を襲った感覚はさっていってしまった
(今のは…いやそれよりも今は!)
「キリトさん、いやキリト!ここがゲームのなかって…」そこでキリトが俺の言葉を遮るように右手をあげた
「すまない。説明は後でする。それよりも今はソラトと一緒に落ちてきた人が気になる」
「!?」
俺と一緒に…いやそれよりも落ちてきたってなんだ?一体何が起こってるんだ?
「後でちゃんと説明するよ」
表情に出ていたのかすぐさまキリトが声をかけてきた
「とりあえず今はあっちだ!付いてきて」
駆け出したキリトの後ろをついていく…するとすぐに赤みがかった髪に額にバンダナをした男が誰か抱えてるのが見えてきた
「クライン!」
「おぅ!キリ…!?」
キリトが呼び掛けるとクラインと呼ばれた男がこちらに気づき振りかえる…しかし俺を見た瞬間に目を見開きその顔を驚愕を表したまま固まっている…
「クライン?どうした?」そばにかけよりキリトが声をかける
「お…おめぇ…」ぷるぷると震える指先で俺を指さしている
「クライン?…!?」疑問を問いかけていたキリトの顔も一瞬にして驚愕に染まる
クラインに抱かれている人物を見て驚いてるようだけど…俺の立ち位置からはよく見えない
「一体どうなってやがる…」クラインがそんな事を言いながら俺を見つめてる
「ソ…ソラト…この子…」キリトがクラインに抱かれた人物を指さす
俺はクラインの腕の中で眠る人物をのぞきこんだ。
そこにはさらさらと細いペールブルーの髪にショートに額の両側で結わえた細い房がアクセントに、くっきりとした眉に小ぶりな鼻と色の薄い唇着ている簡素な革服のシャツ部分の膨らみから分かるように
「ソラトと同じ顔をしてる…」
そこには<<少女>>が眠っていた
進まない…