カナエの口調は、彼女の死後振る舞いをトレースしていたという『原作蟲柱』を意識しております。違和感のある方はご意見を下さると幸いです。
──第『陸』の間。
大量の石柱が並ぶ『剣士殺しの部屋』にて、彼らは待っていた。
「……ふーん、本当に来たんだ」
「バカだなぁ、大人しくしてりゃあ良かったのになぁぁ」
「ほーん、上弦の陸ってのは二体いるのか」
「俺たちは二人で一つだからなぁぁ」
「……それ、言っちゃっていいんですか?」
その言葉が真実であるのなら、戦う上での心構えがかなり違くなる。『二体』ではなく『二人で一つ』ならば──片方の頸を落としても死なないことを想定して戦える。
(でも同族嫌悪の呪いが適用されていないってことは、たぶん本当に『二人で一つ』なのよね)
「構わねえなあ。俺達の倒し方は、気付いたところで意味ねぇからなああ」
「ふふっ。何せ私が7」
「俺が15、喰ってるからなあ。鬼狩りの柱をなぁあ」
「戦ってるの2/3以上
『────』
「……地味に、何かおかしなこと言ったか?」
敵どころか味方までポカンとした顔になったことで、宇髄もつい真顔でそう呟くしかなかった。
「……ねえ、デカイ方の鬼狩り」
「……なんだ」
「……私とお兄ちゃん、どの辺りが似てる?」
「声を聞きゃ分かるだろ。間違いなく兄妹の喉だ」
「……いや宇髄さん、普通は分からないです」
──※注:彼は絶対音感持ちです。
「……お前、綺麗だなあ。髪も、目も、肌もいいなあ。見れば見るほどイイ男だなあ。鬼になってくれねえかなぁぁ」
「美しい人間は食べて良し、愛でて良し。存在するだけで価値があるわ。アンタは鬼にしてあげてもいいわよ?」
彼らは全くと言っていい程に似ていない。本人達ですらも、内心本当に血の繋がりがあるのか不安に思ったこともあるのだろう。『兄妹』だと断言されたのがよほど嬉しかったのか、ベタ褒めである。
しかし……
「いや、俺は鬼にはならん。嫁三人に会えなくなっちまうからなあ」
「……お前女房が三人もいるのかよ!? 許せねぇなあ許せねぇなあ!! 今すぐ死んでくれねぇかなあああ!?」
「なんで奥さんが三人もいるの!? アンタいつの時代の人間よ!? 不潔! 最低! 信じらんない! 女の敵!!」
「それに関しては本気で同意します」
「おい!?」
天元、まさかの四面楚歌(自業自得)
「……まぁいい。俺が地味に兄貴の方を抑えてやるから、胡蝶姉はとりあえず一回妹の頸を斬れ」
「『とりあえず』でアタシの頸を落とせると思ってるの!? ふざけんじゃないわよ!!」
「そうだなぁ、コイツ一人なら余裕かもだけどなあ、今は俺がいるからなぁぁ」
「ちょっとお兄ちゃん!?」
堕姫、まさかの
締まらない空気のまま、タッグ戦スタート。
*
「──無論、マトモにやり合ったら引き離すのに苦労するだろうな」
「なんだぁ? やけに物分かりがいいなぁ」
「だからまぁ、
「あ? ──あぁぁ? テメェ、なんだぁそりゃあああ……」
日輪刀を構えた天元の顔は上気し、いつの間にか首元にも
「さてさて、地味に始めていこうじゃねぇか」
明治コソコソ噂話
痣を発現しているのは現状4人らしいぞ!