虚無を歩く者がオラリオに現れたようです 作:リバークラスト
リリルカ・アーデから見た『変な二人組の冒険者』の出会いは、ある種の偶然と蓋然の結果かもしれない。
しかし、エミールとアスラーグがリリルカ・アーデと接触したことは、偶然でも蓋然でもない。“意図的”だ。
いや、リリルカを選んだこと自体は偶然だったかもしれない。
ダンジョンへ潜る前日のこと。
冒険者ギルドに登録手続きをした際、対応が事務的な受付嬢がしたいくつか淡白な説明。そこに含まれたサポーターについての内容。
次いで、2人はダンジョンに蓋をする巨塔の付近へ足を運び、見かけたサポーター達。その中に混じる、オラリオ初日の夜に見かけたバカでかい背嚢を担ぐ小柄な少女――リリルカ・アーデ。
アスラーグはリリルカ・アーデの昏い横顔を目にし、ある種の仏心から『サポーターを使う時はあの子を雇いましょう』と言った。彼女はその“事情”から年若い少年少女にやや甘い。
一方、エミールもアスラーグの提案を否定しなかった。必要ならどこまでも冷酷非情になれる男であるが、不必要に非情さを露わにするほど無分別でもない。不幸な目をした少女に目こぼしくらいする。
ただし、エミール達は優先順位を弁えていた。
自分達がまずもって優先すべき目的がある。その目的に差し障りが生じる事態は避けねばならない。
よって、エミール達はダンジョンへ潜る前日の夜に情報収集を兼ね、ダンジョン前で目星を付けたサポーターの一人を尾行し、酒場で声を掛けた。一杯奢ってさりげなく情報を引き出す。
リリルカ・アーデ。15歳。“小人族”の少女。
ソーマ・ファミリア所属のサポーター。
両親がソーマ・ファミリア所属の冒険者だったため、半ば自動的にソーマの眷属入りする。
その両親は神酒中毒者で神酒を得るために無理をし、ダンジョン内で死亡。その後、乞食同然の生活を送った末、現在のサポーター業へ。
自身を雇用した冒険者から金品を盗むなど手癖が悪く、評判は良くない。また、同ファミリアの冒険者から度々暴力を振るわれ、金品を強奪されている。
まあ、その辺りはどうでも良い。
要点はリリルカ・アーデがソーマ・ファミリアの眷属ということ。
諸島帝国の司直は“神酒”をその中毒性の高さから規制嗜好品に指定しており、製造者であるソーマ・ファミリアを“犯罪系”ファミリアとして記録し、主神ソーマを『有害なる神』と見做していた。
蛇の道は蛇。ソーマ・ファミリアは同じく“犯罪系”ファミリアのイケロス・ファミリア――当面の主目標と、何かしらのつながりが有るかもしれない。
つまりは、リリルカ・アーデはオラリオに置ける最初の取っ掛かりになりえる。
適当に拉致監禁し、締め上げて情報を引っこ抜いて終わり、でも良かった。が、前述の事情により、アスラーグが強硬策を却下し、穏当な接触と懐柔に切り替えられた。
もちろん、この背景事情をリリルカ・アーデが知ることはない。
これはエミールとアスラーグの物語であって、リリルカが関知する物語ではないから。
明かされることのない真実だ。
★
伸ばした腕の先が見えないほどの濃霧に満ちた12階層。
偵察してくる、とエミールはアスラーグとリリルカを連絡通路に残し、一人で霧の中にいた。
濃密な霧が視界を遮ろうとも、虚無の力による
むしろ、敵の視界が効かない状況こそ、異能の優位性がより強くなる。
エミールはゆっくりと周辺を見回した。
2時方向、シルバーバックが1匹。5時方向、オークが2匹。10時方向にもオークが2匹。連携はしていないが、包囲するように接近中。
戦闘を避けることは難しくないが……偶には“訓練”が必要だ。
「Sum Fdah」
膝を切られて倒れ込み、無防備な後頭部を叩き割られ、オークが絶命した。
瞬く間に相方を惨殺され、共にいたオークが驚愕しつつも、殴りかかる。
「Go Hayes」
言葉と共にエミールの身体が消失するように霧散し、拳をすり抜けてそのオークへ
血の臭いと断末魔で引き寄せられたのか、10時方向のオーク達が駆けつけてきた。
しかし、そこには惨殺された同族と、惚けたようにふらふらしている同族だけ。
2匹のオークが訝った、その間隙。
ふらつく同族から黒い霧が噴き出し、霧が刃を構えた人間へ姿を変え、反応の追いつかない右のオークの太い首を深々と裂いた。大出血する首元を押さえ、うずくまるように息絶えるオーク。
「Has Kapitse」
着地と同時に
刹那、死がリンクし、左のオークが胸を掻き毟りながら絶命する。
二匹のオークが倒れたところへ、2時方向にいた大きなエテ公――シルバーバックが襲撃してきた。
大柄な体躯から想像もつかぬ俊敏さを発揮し、巨猿が大跳躍して頭上から飛び降りてくる。
再び
突如獲物が視界外へ消えたことに驚くエテ公へ、
「Swahh Skatis」
エミールの左手から真っ黒な蛇染みた“
“見えないナニカ”の驚異的な力により勢いよく宙を舞う巨猿。その相貌は恐怖に大きく歪んでいた。混乱と恐怖でバタバタと手足を振り回すも、運動エネルギーと物理法則からは逃れられない。
シルバーバックは低弾道線を描いて、霧中に転がる岩へ顔面から激突。岩が砕ける一方、猿の額が割れ、鼻が潰れ、上下の前歯がへし折れ、太い首がめきめきと軋む。
脳震盪と顔面損傷とムチ打ちによって呆然とするシルバーバックの額へ、矢弾が命中。ヒビが入っていた頭蓋骨はあっさりと貫徹され、鏃に脳を破壊される。
腰を抜かしたように崩れ落ち、エテ公はどさりと倒れ込む。
即死だ。
5匹のモンスターを危なげなく狩り殺し、
「……練度が落ちてるな」
微かに乱れた呼吸を整えつつ、エミールは左手に構えたクロスボウを左脇に下げた。それぞれの死骸から魔石を抉り取り、小型背嚢に魔石を放り込む。折り畳み式小剣を勢いよく振り、刀身から血脂を払う。
「やっぱりこの剣は対人用か。モンスター相手には不向きだな」
“髑髏の異能者”の情報を得て以降、エミールは愛用していた髑髏の面布を使わず、折り畳み式小剣も人前では抜かなかった(クロスボウは妥協した)。現状、周囲に目撃される恐れが乏しいダンジョン内の、霧に満ちた10階層から12階層の中でのみ使用している。
多くから恨みを買っている“髑髏の異能者”と誤解されても面倒だし、“虚無の力”のことや二柱の“神殺し”がバレると、厄介なことになるからだ。
前者はとばっちり、後者は完全な自業自得、因果応報。
エミールは鼻息をつき、のそのそと歩く全長5メートル未満の小竜――インファント・ドラゴンを捕捉。
小剣をバトンのように回して折り畳み、右腰の装具ベルトに収めた。小型背嚢と共に担いでいた長方形のホルスターを開け、得物を抜く。
二柱目の神殺しを行った後、ダンジョン潜り用に調達した対モンスター用の直刀だ。肉厚な刀身に木目紋様が走る多積層鋼の片刃直刀。事実、大型魚類の解体用道具を参照にした作刀らしく、鮪切り包丁にそっくりだ。
そんな鮪切り包丁モドキを無形に構え、
「Sum Fdah」
インファント・ドラゴンの背後へ瞬間移動し、続けてその背の上に転移。
「!?」
突然、背中に乗られて驚愕するインファント・ドラゴン。
慌てて振り落とそうと暴れるも、その行動より一拍速く鋼の刃が突き立てられる。切れ味ではなく切っ先の硬度と刀身の質量、使用者の膂力に頼った強引な刺突は、小竜の頑丈な鱗殻と頑健な肉を易々と貫き、太い肋骨を割り、血管を裂き、肺腑を抉った。
エミールは悲鳴をあげて暴れるインファント・ドラゴンから鮪切包丁モドキを引き抜きつつ、その背から退避。
血管と片肺を破壊され、小竜は創傷部と鼻腔と口腔から大量の血を垂れ流す。
並みの生物ならすぐさま自らの血で溺死するところだが、そこは腐っても上層のボス格モンスター。憤怒に燃えた瞳でエミールを睨み据えるのみ。
「小さくとも竜か。しぶとい」
エミールが血と脂に濡れた長剣を握り直すと同じく、インファント・ドラゴンが怒号と共に大きな顎を全開にした、矢先。
「Rashu Grhaya」
時が、止まる。
エミールが扱う虚無の力の中で最も凶悪な
彫像のように硬直している小竜。否、静止しているのは竜に留まらない。周囲の草葉も揺れた姿勢のまま留まっており、階層を満たす霧の一分子までもが完全に停止している。
全てが止まった世界の中で、エミールだけが動く。
虚無の手を使い、口を大きく開けたまま静止している小竜の首元へ素早く跳躍、頭蓋骨と頸椎の継ぎ目へ直刀を突き立て、大きく抉る。約三尺の刀身が太い頸椎を擦り、頭蓋骨と頚椎を分断した感触が伝わる。そのまま刃を強引に押し進め、小竜の太い首を半ば断ち切った。
大きく切り裂かれた傷口から血が噴き出すことはない。時は依然、止まったまま。
エミールがバックステップで小竜から距離を取り――
そして、時は動き出す。
インファント・ドラゴンが大出血しながら前のめりに倒れ込み、絶命する。首を切り裂かれた痛みも感触も、自身の死すらも知覚できなかっただろう。
エミールはインファント・ドラゴンの骸から魔石を抉り取る。魔石を失った竜の屍が灰となって崩れていき、遺灰の中に水晶玉のような竜眼が遺された。
危なげなく狩ったものの、疲労感が強い。時を止める虚無の力は圧倒的であるが、その分、消耗も激しかった。
エミールは鮪切り包丁モドキを背中のケースに収め、装具ベルトの汎用パウチから携帯口糧のフルーツバーを取り出して齧り始める。魔力がわずかに回復する感覚を抱きつつ、エミールはアスラーグとリリルカの許へ足を向け、呟く。
「人間相手の方が楽だな」
★
エミールが戻ってきて『インファント・ドラゴンを見つけたから、狩ってきた』とお散歩ついでに買い物しちゃった、みたいなノリで告げた。
リリルカはもう驚かない。ただ『この人ちょっとおかしい』という眼差しを向ける。
「耐火装備がないと13階以下は危ない、のよね? リリちゃん」
アスラーグに問われ、リリルカはダンジョン知識を披露する。
「はい。“放火魔”と呼ばれるヘルハウンドというモンスターは、対策をしていないと危険です。13階層が『
「一応、私達の着衣は難燃性繊維で作られてるけれど、サラマンダー・ウールほどの耐火性があるか分からないわね」
アスラーグが顎先を撫でながら思案し、
「きっちり索敵していけば、問題ない気もするが」
エミールの意見へ首を横に振る。
「そこまで気合いを入れる必要もないでしょ。耐火装備を調達してから挑めばいいわ。今日は早上がりして、これから買いに行きましょう。リリちゃんの分も用意しないとね」
これまた想像の斜め上を行く発言に、リリルカは目を丸くした。
「―――えっ!? 私の分まで用意してくださるんですかっ!?」
「? 必要経費はこちら持ちという契約だろ?」と訝るエミール。
「そ、それは消耗品の話では? 装備まで用意していただくなんて、そんな」
サポーターのために自腹で装備を用意する、なんて話聞いたことがない。普通はサポーター自身に用意させるか、既に装備を持っているサポーターへ切り替える。
困惑するリリルカへ、エミールは悪戯っぽく口端を緩めた。
「買ってもらえてツイてる、くらいに考えれば良い」
「えぇー……」
リリルカはけっしてツイてるとは思えなかった。耐火装備分、無茶なことに付き合わされるに違いないからだ。
「あ、あの私はレベル1で、これ以上深い階層へ下ることは、その、」
「大丈夫だ。アーデ嬢」エミールがさらりと「ちょっぴりハラハラドキドキするだけだ」
「それ、すごく怖い目に遭うって意味ですよねっ!?」
「リリちゃん。安心して」
アスラーグが垂れ気味の目を細くして柔らかく微笑む。
「慣れるから」
「どこに安心する要素がっ!?」
リリルカ・アーデはいつの間にかツッコミ役になりつつあった。
○
バベル。
ダンジョンに蓋をする白亜の摩天楼。神々の傲慢さを示す巨塔であり、複合商業施設だ。
地下で神の眷属達――冒険者達が汗と血を流して魔石や素材を“採取”し、バベル内商業施設や都市商業に金を落とし、バベル内住居で神々が遊び暮らす。いやはや。
巨塔バベル内にある換金所で魔石や素材を現金に換え、アスラーグはリリルカを連れて各店を冷やかして回る。むろん、この場合、荷物持ちは必然的にエミールが担う。リリルカのドデカいバックパックもエミールが背負わされている。
「申し訳ありません、申し訳ありません」
「想像の範囲内だ。アーデ嬢は気にしなくていい」
平身低頭のリリルカと遠い目をしているエミール。
「そうそう。気にしなくて良いのよ、リリちゃん。淑女が買い物をする時は、どんな男も召使になるものなんだから」
アスラーグは上機嫌でリリルカを連れまわす。
外見的には妙齢の美女が妹分を連れているようにしか見えないものの、ヒューマンの実年齢世代差で言えば、お婆ちゃんが玄孫を引っ張り回しているに等しい。もちろん、エミールはそんなことを口に出したりしない。賢人は沈黙の意味と値打ちを知っている。
だから、当初予定していた装備や装具の店舗ではなく、女性向け服飾店へ足を運んだとしても、エミールは不平不満を口にしたりしない。要らぬ発言が高くつくことを体験している。愚者は経験から学ぶ。
アスラーグは商品の衣服とリリルカを交互に見比べながら、あれこれと思案する。
「リリちゃんは肌が綺麗な色白だから、色はビビットで良いと思うの。デザインは華奢で小柄なところを活かしてキュートでガーリーな方が良いかな。でも、リリちゃんは顔立ちが綺麗だし、パステルカラーで清楚系でも絶対似合うわ。うーん……迷うわね」
何やら呪文のようにあれこれと言葉を並べていくアスラーグ。もちろん、オラリオの過酷な底辺生活に追われてきたリリルカには聞き覚えの無い単語ばかりだった。
「エミール様、エミール様。私にはアスラーグ様のおっしゃっていることの意味が分かりません。アスラーグ様は私をどうする気なんですか……?」
不安になってきたリリルカがエミールに助けを求める意味で問う。
「そうだな。これからアーデ嬢が着せ替え人形になる、ということかな」
エミールの回答にリリルカは震え上がる。着せ替え人形になるって何ッ!?
「悪いとは思うが、アスラに付き合ってやってくれ。あとで美味いもの奢ってやるから」
「……その美味いものが、じゃが丸君じゃないことを祈ります」
リリルカは自分が悪態気味の返しをしたことに気付き、顔を青くした。何を気安く振る舞ってるんだっ!? この人達が私に“甘い”のは、お金持ちがペットを可愛がってるようなものなのにっ!
「あ、あの、生意気なことを言って申し訳――」
「ようやく気安い態度が出てきたか。馴染んできたな。良いことだ」
満足げに頷くエミールに、リリルカは言葉が続けられない。
「リリちゃんには絶対似合うと思うのっ! 試着してみてっ!」
アスラーグが手にしてきた衣服のセット総計5000ヴァリス。ギルドが駆けだし冒険者に貸し付ける額と同じだった。
「そ、そんな高い服、汚したら大変なことになりますよっ!? 怖くて試着なんてできませんっ!」
リリルカは蒼い顔をぶんぶんと左右に振ったが、もちろん拒否なんて不可能だったことは、言うまでもない。
エミールは遠い目をしながら、思う。
今日中に本命の耐火装備を買えるだろうか。
で。
「買い物がこんなに大変だったこと、初めてです……」
あれから結局、ガーリー系、ボーイッシュ系、清楚系に御嬢様系まであれこれ試着させられ。挙句、各種着衣を本当に購入しようとしたアスラーグを止めるために苦労させられ。本命の耐火装備――サラマンダー・ウールを用いた装備を購入した頃には日暮れ時だった。
ひと時でもお洒落な格好が出来て楽しい、とリリルカは思えなかった。その“事情”ゆえ止むを得ぬ事ではあるが、リリルカはやや守銭奴的気質が強い。試着品を補償買取する羽目になったら、と気が気でなく、精神的にくたびれてしまった。
そうしてようやくサラマンダー・ウールの耐火外套を購入する段階になり、アスラーグは当初、リリルカに赤頭巾ちゃんチックなケープコートを着せようとした。
『背嚢まで覆うポンチョタイプじゃないとダメなのでは?』とエミール。
可愛くない、とアスラーグは不満そうだったが、実用性と必要性は無視できない。ただ……リリルカのバックパックはデカい。とにかくデカい。リリルカ自身が2、3人入れそうなほどデカい。そのデカいバックパック込みで覆うポンチョタイプをまとった結果。
現代地球世界風に言うならば。茶巾袋から足が生えているような。頭が極度に肥大化したメジェド神のような。百鬼夜行の妖怪共に混じっていそうな塩梅であった。
その有様にアスラーグはくすくすと上品に喉を鳴らし、エミールは『ははは~』と隠すことなく笑い、店員すら顔を背けて肩を震わせ、通りかかった冒険者が『ダンジョンで見かけたらモンスターと間違えるだろうな』と呟いていた。
「ホント……酷い目に遭いました……」
しょんぼり顔兼げんなり顔と表情筋を起用に扱うリリルカ。
「可愛い子を着飾れて楽しかったわぁ。購入できなかったのは残念だけれど」
一方、アスラーグはほくほく顔でとっても満足げ。
「店員もあれだけ試着させて売上無しだったことは残念だったろうな」
エミールがちくりと意地悪なことをいう。
散々に試着するだけしてハンカチ一枚買わずに去っていく一行に、店員が顔を強張らせ、額にうっすら青筋を浮かべていたことなど、アスラーグは気にも留めていない。もちろん、エミールの吐いた嫌みなど歯牙にも掛けない。
その時、不意にエミールとアスラーグは上方――バベル高層階辺りから視線を感じたが、敢えて反応しない。“脅威”にこちらが気取ったことを悟らせないために。気づかない振りをして可能なら逆手に取るために。
エミールとアスラーグが素早く視線を交わし、アスラーグが首肯した後、何事もなかったようにくたびれ顔のリリルカに微笑みかける。
「それじゃ美味しいものでも食べに行きましょうか」
ディスオナードの戦闘描写は難しい……