個性「律者」のプロヒーロー   作:siera

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プロローグ

プロローグ

 

 

皆さんは転生ってあると思いますか?

よく漫画やラノベ、アニメなんかでは異世界転生なんてよく聞きますよね。死んだ人は転生し新たな人間として生まれ変わるなんていう事は宗教や神話の物語なんかでも出てきてると思います。

正直私はそんなモノがあるなんて思っていませんでした。所詮は人が妄想した事象に過ぎないんだろうなって……。

でも私は体験してしまいました。今日車道に飛び出した女の子を助ける為に飛び出した私は車に轢かれ、そのまま死んじゃいました。

 

……。

自分でも何言ってるのかわからないけど、死んだって確信があるのは確かです。車に轢かれ、周りが私に声を掛け、私は瞼を閉じた。そして再び目を開けるとそこは真っ白い何もない空間でした。

病院の一室でもない、人や家具なんかも一切見当たらない白い世界、私はそれを見てすぐさま死後の世界なのかと悟りました。

 

すると突然空から光の柱が降り注ぎ、一緒に空から二人の人影が降りてきました。一人は白いドレスに身を包んだ桃色のロングヘア―が特徴的の美しい女性、もう一人は仙人のような服装に白髪長髪で長い白髭が特徴的な優しそうな顔のおじいちゃん。彼らは神様なんだとなぜか私はすぐに思いました。

 

『初めましてじゃな――――。儂の名は弥ト(やと)。人間がいう所の神様じゃ』

『私は閃ら。弥トと同じく神様をしているわ』

 

初めまして――

 

そう言おうと思ったが声が出ない、頑張って声を出そうとするが一向に出る気配がしない。

 

『ああすまないな、死者は声が出せんのだ。』

『でも頭で伝えたい事を思えば、私達にも伝わるわよ』

 

……そう、なんですか――

 

『そうそう、聞こえたぞ』

『さて、会話が出来る様になったから、早速貴女の事を話すわね』

『君は車に轢かれそうになった少女を助け、代わりに轢かれて死んでしまった。残念ながらな』

『君は死んじゃったけど、女の子はちゃんと助かったわ。勇敢だったわね』

 

自然と体が動いたんです、助けなきゃって――

 

『いい心を持っているようじゃな。……君は"転生"する気はあるか?』

 

転生、ですか?――

 

『そう転生よ、転生は死ぬ直前、"他者が確実に死に至る出来事"から救い、"代わりに死んだ人間"だけが出来る神様からの特典みたいなモノよ』

『君は以前にも、「高校の寮で起こった火災から逃げ遅れた女子高生を背負い救助」、「海で溺れていた少年の救助」と幾度も他者を助けてきた』

『君が助けた人達、あのままだと確実に死んでしまっていた。そんな出来事を幾度も助け救った……ここまで善意で人間の死を救ったのはここ最近見ないわよ。貴女本当にすごい心をもってるのね!』

『それほどの者ならある程度融通を利かした人物に転生させられるぞ。"同じ地球"には転生できないんじゃが大丈夫かの?』

 

同じ地球?どういう意味でしょうか?――

 

『貴女はパラレルワールドって言葉聞いたことあるわよね?』

 

分岐した別の世界線、的な奴だって認識程度には――

 

『転生は前世の知識を持つ状態では同じ世界線には送れないのじゃ。分岐した似て非なる世界線であれば問題なく送れるがの』

『前世の知識を持ったがゆえに世界線が壊れかねないから"転生"では同じ場所には送れないの』

 

成程、そういうことですか。大丈夫ですよ――

 

『すまないの、では君が送られる世界線の簡単な説明だが……超能力のような力を持つ人間が多く存在する世界じゃ!』

 

超能力?てっきり魔法とかが使える世界なのかと――

 

『そういう世界でもいつもならいいんだけど生憎"転生"できそうな世界線は先約が入ってるの。それに超能力……向こうでは「個性」と呼ばれてるモノが広がっているとはいえベースは君が生きて来た現代とほとんど変わらない。向こうでも過ごしやすいかなと思ったの』

 

なるほど、ところで私の個性?ってどうなりますか?――

 

『その件じゃが、君の生前の勇敢さが他の神々にも評価されある程度の融通を利かせられる許可が出ておるのじゃ、ようするに神様特典じゃな!』

『どうやら貴女、生前よく「崩壊3rd」ってゲームにハマってたわよね』

 

ええ、ゲームは基本それしか遊ばない程にはハマってましたね――

 

『そこで、貴女に与えられる特典は……「崩壊3rd関連」のギフトという事になりました!』

 

ほ、本当ですか!――

 

『本当じゃ、主な特典は二つ。一つは「崩壊3rd関連の個性取得」、二つ目は「崩壊3rdに出てくる人物との生活」じゃな』

 

個性取得は何となくわかるんですけど、人物の生活ってなんでしょうか?――

 

『貴女が好きなキャラクターと一緒に転生先の世界で生活できるってことよ。』

 

それって人を創るって意味ですよね……そんな事して大丈夫なんですか?――

 

『大丈夫よ!だって個性がある世界線の管理は、この私がしてるんだから!』

 

そ、そうだったんですか……――

 

『ま、その話は別にいいじゃろ。では早速このメモに共に生活したい人物と個性を書くのじゃ。あ、人物は限られておるぞ。』

 

そうですね、人物は……これでお願いします――

 

『早いわね、もう決まった子が居たのかしら?』

『ふむふむこの子達じゃな?了解した、向こうでの生活が始まった時に自然と共に暮らせるようにしよう。多少性格が変わってるかもしれぬが、そこは申し訳ない』

 

大丈夫ですよ。そして個性なんですが、こういうのはダメでしょうか?――

 

『どれどれ……なるほど、"所持キャラ複数の性能と姿を切り替えられる力"か』

 

はい、えっと……どの力もみんな良くて選べなかったので……自由に切り替えて戦える個性が良いなって――

 

『過ごしたい人は選べても、好きな性能は選べないのね……(^^;』

『全然かまわないが、こうなると儂的には選んだ子達の個性被りが気になるのぉ……』

『それなら、君が彼女達の個性を決めて頂戴!』

 

そうですね、では……この二人の性能を個性にしてください。その性能のキャラは私の個性に含まないってことで――

 

『何々ー……うんうん、これなら問題ないわ!個性の概要もしっかり考えられてて良いわ!』

『ところで、個性名はどうする?』

 

個性の名前ですか……では、『律者』で――

 

『「律者」、ゲームに出てくる名前じゃな』

『でも個性で出てくるキャラには、「律者」以外の子も入ってるわよ?それなのに名前が「律者」なの?』

 

あらゆる律者の力も使うので、自分は律者って言った方が……カッコイイかなって///――

 

『いいわね、採用!おまけして敵として出た二人の律者の力もサービスしちゃう!さすがに姿までは使えないから、この子とこの子の時の力を律者の力として使える様にするわ!』

『あいかわらず可愛い女子には甘いのぉ……。さて、これで転生する為の準備はあらかた終わった。あとは魂を入れる器、人間の体じゃが……ここまで「崩壊3rd」で統一したんじゃし名前と姿もこの女子にするとするかのぉ。性別も前と変わらぬからな』

 

本当ですか!ありがとうございます!――

 

『それじゃあ、――――。いや雷電芽衣(らいでんめい)よ。向こうで元気にしているのじゃぞ!』

『またなにかあったら、寝る時私達の事を考えればいつでも話せるわよ!』

 

ありがとうございます、弥トさん!閃らさん!――

 

『『君/貴女に、神の祝福を!』』

『行ってらっしゃい!』

『元気でのー』

 

 

私は神様達が降りて来たモノに似た光に包まれ、一瞬意識を失った。

すぐ意識を取り戻し、少しずつ目を開く。そこは見知らぬ天井……私はある女性に抱えられていた。

 

『――!この子が俺達の子か!』

『ええ、そうよ貴方。私達の子供……こんにちは、芽衣』

 

その女性が手を差し出す、私より大きくて暖かい手……私は自分の小さな手で、女性の……お母さんの指を優しく握った。

 

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