個性「律者」のプロヒーロー   作:siera

10 / 26
アンケート枠最後の"轟編"です!

ヒロアカ最新話がさらに盛り上がってきましたね!正直私は日本語完全に理解できてないので翻訳版ですが、日本人特有のセリフ回し等を学びたいので日本語版頑張って読んでます……!

それとお気に入りが190を超えていました!皆様本当にありがとうございます!


6-3話

6-1話 "個性把握訓練 轟編"

 

個性把握訓練の時間も後半に差し掛かった。「自身の個性の使い方を見つけた生徒」もいれば「個性の使い方をイメージできる生徒」、「まだ自身の個性の要領を得られてない生徒」と様々である。

 

「オラーーーー‼‼」

人形1『アハハ、ハズレ―♪』

「チィ、オリャ‼セェリャ!」

人形2『ほらほら、こっちだよー?』

人形3『あれれ~?捕まえられないの~?』

「チィ!オチョクッテンジャネェヨ!」

「落ち着けダークシャドウ、挑発に乗るな」

人形3『そうそう、ダークシャドウとの息を合わせて僕達を捕まえるんだ。君の闇への理解を深める為にもね?』

 

常闇とダークシャドウは"支配の律者"の人形を捕まえる訓練を続けている。彼の強みは自立した影である"ダークシャドウ"を自在に操作し共に行動できる事、今はそれを伸ばしている所だ。

 

???「なるほど、自身の闇が個性として現れてるから性格が真反対なのか……」

 

その光景を黒いフード付きのマントを身に着け、全身を黒と灰色をベースにした戦闘服を身に着けた女性が少し離れた場所で眺めている。彼女はオリジナルの律者である"宵闇の律者"の力を持った分身体、「ワタリガラス」。

 

"宵闇の律者"とは公式に情報が出ていなかった第十三律者の枠に入れた芽衣オリジナル律者である。元々個性については「持っているキャラを切り替えて」と要望した為律者と関係が無いキャラが多かった、其の為律者以外のキャラにも変身するとなれば名称を統一したいと考えた私はと他キャラの姿と能力の名称を"○○の律者"と統一させたのだ。

 

ちなみに律者と関係ないセシリアとメビウスは「技の感じがそれっぽい」という理由だけで全く関係ない"侵蝕の律者"と"約束の律者"の枠に入れ込んだ例外である。

 

能力は「暗闇や影などのあらゆる黒を操作・具現化」と原作には無かった強力な技となっており、この世界で個性「律者」になった影響か能力に強化・変更が加わっている。

その為原作に似た技や動きは出来るが能力は全体的に"原作の律者並"と超ハイスペックな個性となったのだ。

 

ワタリガラス「自身の闇……夜や暗闇等の"外的な闇"だけでなく本体である常闇が感じた負の感情等から出る"心の闇"もダークシャドウに影響して暴走させてしまうとは……」

ワタリガラス「彼がこれ程デリケートな個性とは意外だった……これは暴走を克服させるのは時間がかかりそうだな」

ワタリガラス「……まぁ、彼とは別の意味で個性に苦労しているのもいるようだが」

 

そういうワタリガラスは不安な表情をして常闇ではない遠くの森を見つめる。すると――

 

ドゴォオオォォオォ‼ピキィイイイィィイィイン‼‼

 

――突如鳴り響く轟音と共に超巨大な氷塊が森の中心からそびえ立った。これ程の高出力の氷塊を出した人物はおそらくあの生徒だろう。

 

ワタリガラス「怒り……いや"拒絶"、か」

 

その氷塊の麓付近には体の半分から強い冷気を放ち、口から白い息を吐く赤髪と白髪のハーフの髪色をした青年が立って居た、A組の生徒「轟 焦凍」だ。

 

「フゥー……(やっぱ広範囲氷塊、体の冷えが急激に進むな……)」

???「これ程の氷塊、お見事です」

 

綺麗な声が空から聞こえる、その声が聞こえた場所を見ると氷塊に着地している一人の人影が見えた。

氷塊の頂上に華麗に着地し、白いドレスに青と黒の刃が付いた鎌を持った美しい女性。彼女は「リタ」、"氷の律者"の能力を宿した分体だ。

今二人は氷を使った立ち回りと攻撃を考える為にいつも通りの戦闘を行っていた所である。

 

リタ「ですがその力、使い過ぎると体に影響が出るようですね。先程までとは違い体の動きがかなり鈍っています」

「っ……(完全に読まれてるな、俺の体について)」

リタ「ですが轟様、その体の冷えによるデメリット……左の炎を使えば解消できるはずです。やはり"反対側"……炎は使われないのですか?」

「……あぁ、使わねぇ」

リタ「そうですか……」

???「――それだと私が居る理由ないんだけど」

 

もう一人女性の声が聞こえてきた、その声の主は轟の近くにある切り株に座りふて腐れた表情をしている一人の少女"薪炎の律者(キアナ)"である。

本来ならマンツーマンで教えるはずだったが、轟は二つ能力持ちという事で同じ氷と炎の力を持つキアナとリタが彼に指導する……はずだったのだが……彼、轟は"とある事情"があり炎を使う事を極度に嫌っている為、キアナが教える機会が無いのでふて腐れているのだ。

 

キアナ「君が炎を持ってるって事だから私も一緒にって話なのに……」

リタ「まあまあキアナ様、そうおっしゃらずに」

「……わかった」

キアナ「ん?」

リタ「おや」

「今……この時は炎を使うよ」

キアナ「え、ホント‼」

リタ「それはよろしいですが、良いのですか?貴方様はその力を使うのにとても抵抗があるのですよね?」

「ああ……だけど次の体育祭では絶対に左は使わない……アイツを完全に否定できるまでは……!」

 

リタ「そうですか……」

キアナ「(ね、ねぇリタ?あの子なんでここまで極度に炎使う事を拒絶してるの?)」

リタ「(どうやら彼のお父様が原因の様です)」

キアナ「(轟君の父親?……一体誰?)」

リタ「(……№2ヒーロー、"エンデヴァー"の様です)」

キアナ「(……っ)」

 

燃焼系ヒーロー「エンデヴァー」、ヒーロー活動に関して飛び抜けた才能を持っており、「事件解決数史上最多」という輝かしい実績を持っているヒーローだが……オールマイトとは対称的な威圧感を持っており、他人に対しても自身と同じ厳格さを強要する一面がある為そのことが原因で度々周囲と衝突を起こしており、家族問題も酷いという黒い噂も流れている為彼の評判は余り良くないヒーローでもある。

 

 

キアナ「(何か……あったんだろうね)」

リタ「(そうでしょうね。ですが彼の家庭は彼の事、あまり他人の家庭事情には深く関わらない方が良いでしょう)」

キアナ「(……そう、だね)」

「?どうかしたか」

キアナ「あ、ううん何でもない!それじゃあ始めようか」

 

 

リタ「まずは轟様の戦闘スタイルですが……広範囲を氷結させ拘束、大氷塊による攻撃など攻防素晴らしいモノでした」

キアナ「そうね、氷の上を滑る移動方法も途中で氷柱を出して高い場所から移動したりとしっかり機転も利かせてる」

「そうか――」

リタ「――ですがワンパターンではあります」

「ワンパターン……」

リタ「そうですね、機転を利かせ躱し方を工夫していたり攻撃方法を変えたりはしていますがその一連の流れがパターン化してしまっています」

リタ「こちらをご覧ください」

 

そう言いリタが取り出すのはノートパソコン、そこには先程まで行っていた模擬戦の映像が映っていた。キアナが待機している時、リタがお願いし映像を撮ってもらっていたのだ

 

リタ「轟様のパターン、簡単に分けて3パターン程見つけられます。一つは「床からの広範囲氷結による足の拘束し足元から胸元までの氷結」それが一つ目、「氷結回避からの氷柱、左右からカーブさせつつ挟み込む形で攻撃」これが二つ目。」

キアナ「そして、「大氷塊からの複数の氷柱での連撃」これが三つ目ね」

「たしかに……今思えばいつもそれで終わらせてたな……っ!"今までそれで全て片付いてた"せいか」

リタ「正解です。轟様は推薦枠、優秀な生徒であるが故周囲の人達との訓練で同じ戦いのパターンで勝利を続けてしまったからかと」

「そんな事……考えもしなかったな」

キアナ「相澤先生も薄々感じていたようだけどね、病院から連絡あって「その辺りを教えておいて貰いたい」って伝言もらったし」

「相澤先生も……」

 

キアナ「だけどこれに関しては仕方ないよ、推薦枠ではよく見る事らしいし」

「そうなのか?」

リタ「ええ、推薦枠に限った事ではございませんが優秀な成績だった方には多く見られる現象ではございますね」

 

"推薦枠"、優秀な生徒達が選ばれる受験枠の一つ。あらかじめ優秀な生徒を集めるのは何処でもやっている事だがヒーロー科の学校は少しデメリットを持つ生徒が多い傾向にある。

"ヒーロー"、他の学科と違い体力や知力、そして"自身の個性"全てが影響されるヒーロ志望生……その大半が優秀故に"戦い方"・"考え方"・"体の動かし方"がパターン化してしまう生徒が多いのだ。

 

その理由は簡単、"周囲よりずば抜けて優秀だったから"これ一つだ。周囲の同級生に同じ戦法が通用してしまい攻撃の流れを自然に体に刻んでしまう、其の為無意識にその動きを多用してしまうのだ。

 

これはプロなり立てのヒーローにも起こる現象、最初は簡単な仕事から手を付ける新人ヒーローは受けた仕事が同じ動きで対応できてしまうと知らない内にその流れを行ってしまい別の仕事内容で遅れが出てしまう事がある。

これは自身では中々わからない為それを気づかせるのもプロヒーローの仕事でもある。

 

「氷の使い方……もっと柔軟にって事か」

キアナ「そうね次はそれを重点的に、そして炎を扱う事も忘れずにね」

「ああ、分かった」

リタ「炎の戦闘スタイルについては……戦いながらアドバイスいたしましょう」

 

そう言うとキアナとリタの二人は轟から離れ、それぞれ武器を手に取る。轟は二人との模擬戦の為体を構え、すぐに個性を扱える体制にしておく。

……周囲には凍てつく冷気が渦巻いていた。氷結を扱う轟の冷気でもあるが大本はリタの力、彼女の周囲と鎌から皮膚が凍てつきそうなほど強烈な冷気が漏れているのだ

 

「(相変わらずこの冷気の強さ……風が舞ってたらコレ人間すぐ凍っちまうぞ……)」

「(風を扱う事も出来るって話緑谷から聞いたことあるが……この人に弱点は無いのか?)」

リタ「準備はよろしいですか?」

「……ああ」

キアナ「そう、じゃあ」

 

キアナリタ「「行くよ!/行きます」」

 

彼女達は素早くダッシュ、彼との間合いを一気に詰める。それに動揺した轟は後ろにのけ反りつつも足元から巨大な氷柱を生成、二人に襲い掛かる。

リタは自身の姿を冷気に変質し、向かってくる氷柱を回避するがキアナはまともに直撃する。氷柱がキアナを飲み込みつつ樹々を軽々超える大きさと高さにまで成長しそびえ立った。

 

「一人捕らえ――」

キアナ『誰を捕えたって――?』

 

氷柱の中心部から声が聞こえ轟はすぐさまその場所を見つめる。氷柱の中心部からオレンジ色の光が見え始め徐々に大きくなり、その光を中心に外気が徐々に熱くなっていく。光が見える巨大な氷柱は凄まじい速度で溶け始め光の中から炎を元ったキアナの姿が現れた。

 

キアナ「この程度じゃ、私は捕まえられないね」

「ちぃ……!」

 

すかさず轟は足元から氷柱を伸ばし高所に移動する、そしてさらにその氷柱から複数の氷柱をさらに生成しキアナ達に向け伸ばし攻撃を繰り出す。

だがその動きは先程上げたパターンの一つ。氷柱による連撃はすでに想定内な二人はそれぞれ空から伸びて襲ってくる何十もの氷柱を退ける。

 

キアナは手に持っていた双銃で氷柱を打ち砕く。サイドから襲ってくる氷柱はバク宙で回避しその動きのまま双銃で次々と降り注ぐ氷柱を砕いていく、その動きに一切の無駄がなく回避と攻防を一体化した見事な動きで簡単に凌ぐ。

 

リタは手に持った鎌を縦横無尽に振り回し氷柱を斬り刻む。次々と振ってくる氷柱を腕や肩、背中や首等に鎌の柄を掛けで踊る様に鎌を回し振り回す。その鎌を回し斬撃を振るう動きは攻撃の手をやめる事なく轟との適度な距離を詰め、いつの間にか鎌の間合いにまで近寄っていた。

 

リタ「またしても同じ戦術パターンですよ」

「ヤベッ……!」

 

リタは轟の首に向け鎌を振るう。すぐさま轟はしゃがみ回避するがリタは攻撃を続けざま行う。

 

「チッ……!(一回の攻撃の振りがそのまま流れて2撃目に移してやがる!)」

リタ「まだまだ、もっと直感的に動いてみましょう」

「(鎌を無駄に振り回してる様に見えてたが、あれがそもそも攻撃時の動きなのか!)」

「(一撃目が躱されるとそのままの勢いで鎌を回し瞬時に二撃目・三撃目と連撃してやがる……!)」

 

「離れろ……!」

 

近距離に張り付かれた轟は地面の再度から氷柱を繰り出そうとする……だが、途中でその動きを止めた

 

「(いや、今氷柱を出した所でまた斬りながら迫ってくる……!……っ使うしかねぇか!)」

リタ「おや?」

「っ!クソッ‼‼」

 

轟はリタの攻撃に合わして氷柱を繰り出す、今回は攻撃ではなく鎌の刃を凍らせて攻撃を一瞬でも止める為に。

 

リタ「良い動きですがそれだけでは……っ」

「……火傷しても知らねぇからな‼」

リタ「成程、このために鎌を――」

「遅せぇ‼‼」

 

轟は一瞬リタの攻撃が止まったのを確認するとすぐさま左の腕から高熱の炎を放出する。リタと左腕との距離は1mも無い、確実に直撃する……と思われたが

リタはすぐさま鎌から手を放し横に転がる様に回避する。そしてリタが居たその上空には轟の元に距離を詰めようと飛んでいたキアナが居た。

 

キアナ「エッちょ……!」

「(チッリタ先生には避けられたが……キアナ先生が当たる!)」

キアナ「――なーんてね」

 

キアナは空中で体を捻りつつ両手に持っていた双銃を重ね合わせた。双銃はその外装を組み合わせ瞬時に赤い大剣へとその姿を変える、そして体を体制のまま剣を構えた。空中で体を捻った理由は双銃を変形した後そのまま斬れるようにする為だったのだ。キアナは眼前に迫ってきた火炎を構えた大剣を振るい火炎を両断した

 

「なっ……!」

キアナ「お返し♪」

 

キアナは轟が放った両断された炎の一部を大剣に纏わせ、そのまま再度体を捻り大剣を振るう。すると大剣に纏った炎が飛ばされいくつもの火球が空から流星の様に落ちて来た。

轟はすぐさま氷柱から飛び降り火球を回避する、先程いた場所に1つの火球が直撃し大きく爆破し氷を砕いた。

轟はその光景を見つつ右手で落ちながら氷柱にふれ再度氷を生成すると滑り台の様に形成し着地、そのまま滑り落ちながら連続でキアナ目掛けつらら状の氷を作りだし飛ばす

 

キアナ「良い起点の利かせ方ね」

リタ「ええ、良い兆しです!」

 

飛ばした氷柱が空中で切り落とされる。いつの間にか下に居たハズのリタがキアナの元にまで合流し氷柱を防いでいた。どうやら先程の爆破で散らばった氷柱の破片を足場にしキアナの元まで跳躍していたようだ

 

「氷の破片使って飛べるのかよ……!」

リタ「さあ、まだまだこれからです」

キアナ「貴方らしさのある戦い方……もっと見せて!」

「……フッ、上等じゃねぇか!」

 

その後...

二人の講師による轟との訓練は熾烈を極め、彼の戦い方を大きく育てる事に成功した。

だが、その模擬戦の影響により周囲の森の一部を消失させてしまい、後ほど校長に注意される事を、まだ知る由も無かった




という事で個性把握訓練アンケート枠これにて終了です!
次話から"個性把握訓練編"を終わらせ、"雄英体育祭編"(と言っても数話程度)に移ります

もう一人の生徒は特別編のような感じで気が向いた時に投稿します……。



それと今回出て来た"いくつもの能力について"の"補足・解説枠"を投稿する予定なのでお楽しみを……!

作品の投稿日時、いつぐらいに上がってると嬉しいですか?

  • 朝方
  • 正午・昼休み時
  • 午後
  • 夜間・深夜帯
  • とくに気にしてない!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。