個性「律者」のプロヒーロー   作:siera

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遅くなってしまい申し訳ございませんでした。

遅くなってしまった理由としましては、共同生活している日本の友人と共に新型コロナ、私は特に重い方に掛かってしまい、それに次いで母国の近くであるウクライナが戦争状態になった事も重なりてんやわんやしておりました。
幸い被害等は出ていないと家族との連絡はありましたが、それでもどうなるかわからないといった感じだそうです……。

しばらく落ち着いて書ける日が少なくなっているので、しばらく投稿頻度落ちますのでその……なんと書いて伝えれば良いのかわかりませんが、理解してもらえると助かります (:-/


10話

ブースト剤を使った騒動が収まり、警察が犯人を特殊拘束具に拘束し収容車両に乗せていく。暴走し乱射した弾丸は周囲のビルや街路樹に大量の銃痕を付け、窓ガラスは銃撃によって割られてしまっている。だが幸いにも建物内に居た人も外で逃げ遅れた人達には大きな怪我人はおらず全員無事であった。

 

民間人が無事だったのはエンデヴァーの避難指示と誘導のおかげもあるが、律者の異空間での適格な銃弾の遮断、空中で乱射するヴィランを360度囲った砲座による一斉掃射による相殺が一番大きい。

 

その事実を知らない民間人の集団の中に一人、拳を強く握り悔しそうにする一人のヒーローが一人立って居る――

 

「さーて、荷物は何があるのかしら……?」

 

そんな事しりもせず、律者は暴走したヴィランが入っていた荷台の中に入り証拠品などを探す。荷台の中は転倒したせいで中見が散乱しそこら中に武器が散らかっている。

拳銃、機関銃、ガトリング銃に対地砲弾用の発射筒……この集団は戦争でも起こすつもりなのだろうか?

そんな物騒な荷台の中に一際目立つケースの山と他の銃とは違う形状の銃がかけられている棚が荷台の奥に置かれていた。

 

「これは?」

 

律者はトラップに警戒しつつゆっくりとケースを開ける。

開けた途端、隙間からドライアイスの白い煙が溢れ出てくる。中に入っているのは二種類の特殊なアンプルに入っていたブースト剤だった。

右側には緑色のアンプル、これは裏業界に広まっている有名なブースト剤。左側に置かれている紫色のブースト剤、これは日本でまだ見たこと無い種類……おそらく海外産だ。

 

「それで、それでこっちの変わった銃はなんだろうか?自身に撃つ拳銃タイプもあるけど、この狙撃銃タイプは……麻酔銃の様に遠距離で薬剤を入れる為?」

「……警察に頼んで狙撃銃タイプの注射銃一丁と両方のアンプル1~2本、解析の為に貰えないかきいた方がいいかな」

 

明らかに今までのとは違う変わった武器に薬剤、いま日本で大きな事が起こり始めているのを少しづつ実感していく、あの死柄木と言う名前のヴィランと「ヴィラン連合」の出現で大きく犯罪者達が蠢き始めているのを肌で感じる事ができた――

 

 

 

律者が荷台から出る時には、2度目の現場封鎖を終えて7~8人の警察がばらけて作業していた。律者も荷台の事やブースト剤の事を報告し、調査の為の持ち帰る許可を貰った。

その後ここからは「警察の仕事です」と言われたので今日はこのまま解散する事となり、警察の人達に軽く声を掛けた後この場を去ろうとするが、ふとエンデヴァーの姿が目に留まる。

 

後ろを向いているので顔は見れないが、その背中はとても悲しそうに見えた、律者は声を掛けようとしたが合流時の威圧感がまだ頭に残っていたので掛けたくても掛けられない。

 

「あ、えっと……あの~……(ん~……なんて声掛けたらいいのやら)」

「……がう」

「え?」

「俺と貴様、何が違うのだ……」

「……エンデヴァー?」

 

エンデヴァーの言葉に律者は声を掛けられなかった……彼の悔しいと思う気持ちを理解できるが、それを私が話してしまうと……彼をさらに追い込んでしまう、そう思った。

 

 

 

――

 

 

 

翌日、この前の武器商人達による銃撃事件の事情聴取の為に警察署に赴いていた。

エンデヴァーは前日に終えており、律者だけ今日聴取する事になったのだが、話す事といっても特別変わった事があったわけでもなく、アンプルと狙撃銃の解析結果を伝えるだけだ。

 

「この海外製のブースト剤、脳の機能と引き換えに従来の日本製ブースト剤の3倍以上の効力を出す代物でした」

「日本のブースト剤の3倍……日本のブースト剤が本来の出力の2.5倍と言われているというのに……この薬剤が広まる前に阻止出来て本当に良かった」

「それとこの狙撃銃型の注入器、射程は約25m程飛ばせる事が分かりました。この遠距離ブーストで一気に情勢を変える力がありました」

「……ヴィランの戦い方が大きく変わりつつあるな」

「ええ、これは根底からヴィラン等の犯罪者への対応策を変える必要があるかと」

「No.1の君が言う程の事が起こっているわけか、わかった。上にはこの事をしっかり報告しておこう」

「お願いしますね、刑事さん」

 

とりあえず伝える事は伝えたので、今日はこのまま解散となり警察署を後にする律者。外にでるとすっかり暗くなっており町の明かりが夜空を照らしている。

 

「もうすっかり暗くなっちゃったなぁ、急いで帰らなきゃ――」

 

そういい帰路に着こうとしたその時だった――

遠方のビル街の方から大きな爆発音が響き衝撃波がこちらに向かってきた。あまりの事態にすぐに動けず衝撃波をまともに受けてしまう。

 

「クッ……!な、何⁉」

 

爆発音が響いてきた箇所からは大きな黒煙とビルの隙間からでも分かる大きな炎が燃え上がっていた。

 

「只事じゃない!急がなきゃ!」

 

律者はすぐに脚に力を入れ爆破箇所に向かって行く、この警察署からなら律者の全速力で2分とかからないだろう。すぐに現場に向かい現場状況を知ろうとしたが、超高速で駆けていた律者の視界をいきなり青い皮膚の何かが遮りぶつかりそうになる。

 

「なっ何⁉」

 

律者はいきなり前に出て来た何かを回避しようと跳躍し反対側の路地のビルの壁に着地する、いきなりの事でスピードによる衝撃で着地した足元の壁が深くひび割れ凹んでいた。

 

「あれは……‼」

 

自身の視界を遮った"青色の何か"、その正体はなんとあの雄英を襲った脳無であった。腕の長い青肌の脳無は無差別に周囲の人を襲おうと拳を振り回し暴れようとしている。律者はすぐに抑えに入る。

脳無の長い腕を曲げ虚数の帯で腕を左右で縛りあげた後胴体ごと一周し拘束した、脳無は今すぐにでも襲おうと暴れるが動けずその場でジタバタしている。

 

「皆さん怪我は⁉」

「だ、大丈夫です……」

「た、助かったよ律者さん……!」

「何があったんですか?」

「と、突然この人と同じ姿のヴィランがいきなり街中に現れたんです!」

「突然……⁉(って事は、あのワープ個性の仕業?一体何故⁉)」

「お、俺達が逃げて来た方でヒーロー達が応戦しているんだが、苦戦してるっぽいんだ」

「わかりました!皆さんは急いでこの場から離れてください。近くに警察署があります、そちらに!」

「は、はい」「急ごう!」

 

襲われていた市民の人達は警察署の方に逃げていった、律者はその姿を見届けた後先程話していたヒーロー達の居る場所に向かう。

 

「一体……何が目的なの、死柄木 弔‼」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハハ、さあ……楽しんでくれ。ヒーロー ――

 

 

 

 

 

 

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