ステインの騒動から約1週間後――
緑谷君達も退院し、通常通り学業に勤しんでいる。
以外なことに学校側にもステインの本当の事実が伝えられることがなく、3人は「ステインの事件に巻き込まれた生徒」として広まっている。事実、「ステインを追い詰めた」という事実を知っているのは、この学校に私一人だけだ。
ちなみにその後の対応は忙しく、ヒーロー殺し逮捕の功績を私、律者となった事で町で起こった事故や事件以外にも、私を狙ったお馬鹿達が押し寄せてくるようになった。
ヒーローとしてまだ若く、No,1へと上り詰めたせいもあり、私なら倒せると思いあがったヴィランが名声の為だけに私へと襲い掛かってくるのだ。まぁ全員一撃で倒せるので問題はないのだが……休む暇も無いのでストレスが溜まっていく。
苛立ちがマックスになった私は襲い掛かってきたヴィランの一人を問い詰め、そいつが所属しているヴィラングループ、その子組織含め
それのおかげもあってか、私に挑戦する馬鹿はめっきり居なくなった。ので、今は休暇としてブローニャとショッピングをしている。
「あ、芽衣姉さま。このぬいぐるみ可愛いですよ」
「フフ、大きくても"ホムのぬいぐるみ"は好きなのね。ブローニャ"ちゃん"?」
「む、その呼び方…止めてほしいです/// 貴女の
「あら、気にしなくて良いんじゃない?面目を気にして行動しても疲れるだけよ」
「芽衣姉さまは少し気楽すぎです」
ブローニャと会話しながらショッピングモールを巡る。服や帽子、簡単な化粧道具などを買い、一息入れようとショッピングモール内のカフェに寄った。
「ご注文はお決まりですか?」
「私はカフェラテとホットサンドを一つ」
「私はコーヒーとショートケーキを」
「……。」
「ん?どうかしましたか」
「あ、いいえ何でもないです!/// すぐにお持ちしますね……!」
なぜか少し頬を赤らめ、小走りで下がっていく女性店員。よく見ると周りで座っている他のお客さん達も私たちの方をみて少し頬を赤らめ何か話している。耳をすましてみると……
「ねぇねぇ、あそこの二人!すごい綺麗じゃない⁉」「わかる!超美人だよね~‼」
「モ、モデルさん…なのかな?」「ヒーローとか?」
「スタイルいい~‼うらやま~♪」「服のセンスもすご……。ドレス来てるみたい///」
「なんか、人目を引いてしまっていますね」
「そうね…まぁでも、いつものことでしょ?気にすることないわ」
「ですね」
ブローニャの白を基調としたリブワンピースにブラウンのコートを合わせ、つばの大きいハットとサングラスで顔をなるべく隠し。私はファッションはあまりこだわらず、崩壊3rdにあったコスチューム「払暁強襲」を再現しただけなのだが……。
他者から見れば綺麗だったり、かっこいいと感じるのか、かなり見られている。なんなら厨房近くの接客している女性店員達もヒソヒソと私の方をみて話している。
少し気になったので、その店員達に軽く手を振ると……「キャ~! ///」という小さい悲鳴とともに興奮しはじめた。やっぱこの服装、意外に人気なのか?
「それにしても、芽衣姉さま。変装してないですけど、意外に芽衣姉さまが「律者」だと気づく人って居ないんですね?不思議です」
「ん~、多分個性で色々顔や体のスタイルを自在に切り替えているから……一つの顔をしっかり覚えている人が少ないのかも?」
「それでも能力を使わない、通常の姿であるその顔でもバレないなんて、何か秘密でも?」
「そんなのないわよ、もう」
簡単な談笑、今思えば№1の名誉を頂いてからこんな揺ったりとした休暇を過ごしたのは初めてだった。
オールマイトも温泉行ったり、森林浴に赴いたりと自由な日を満喫したりしているというのに、自分は毎日ヒーローとしてあっちこっち……こんな日をもっと作った方がいいのかもしれないな。
「そいつ捕まえてくれ‼窃盗団だ‼」
「……。」
と思った矢先にこれである……(涙)
「ハハッ♪俺様達に追いつけるわけねぇだろ~~が!」
「ヒーローが手薄になる時間帯ぐらい、調べてるんだよなぁ~!ア~ヒャヒャヒャ‼」
「悔しければ自分で捕まえてみろクソ店主!この宝石は俺たちが有効的に――」
「――有効的に、何かしら?」
4人組の窃盗グループヴィランの前に立ちはだかる私、だけど窃盗グループ達は私を見てゲラゲラと笑う。もしかして……私に気づいていない?
「ハハハハ!嬢ちゃん一人に何ができるってんだ、よぉ‼‼‼」
窃盗団の一人が何処から手に入れたのだろうか、大きなハンマーを私へ振り下ろし襲い掛かってきた。正直今の私はイライラが溜まりに溜まっているので片腕だけ"雷の律者"へ換装し、勢いよく振り下ろされたハンマーを軽く受け止める。
私的に弱い一撃だが、ハンマーの勢いと衝撃は強かったようで、私の足を中心とし大きく地面がひび割れ、段々の円形に地面が沈んでいた。
「ハァ⁉一体どうなってやがる⁉」
「……こういう事よ」
私は受け止めたハンマーを振り払い、片腕の換装を解き、断罪影舞へ換装。その背後にはこちらに歩み寄りながら、青い光を纏わせながら自身のヒーローコスチュームへと変身するブローニャの姿。
窃盗団は誰へ啖呵を切ってしまったのかをすぐに理解し、全員顔を青くし、滝のように汗が顔から流れ始める。
「「「「あ、ああ、あああああああああああああああ⁉⁉⁉⁉」」」」
「ヒ、ヒーローはいないんじゃなかったのかよ、リーダー……⁉」
「そそそそ、そのはずなのに……なんでお前が居やがるんだよ……律者あ⁉⁉⁉⁉」
「……せっかくマッタリとした休暇が取れると思ったのに」
「貴方達、運がなかったですね。私と律者姉様と一緒にここへ休暇に来ていたのに、こんなバカな事した挙句、攻撃してくるなんて……」
後ろのブローニャが呆れたような顔で窃盗団達に話しかけているが、私の休暇を潰した罪……一度攻撃されたのだから、やり返さないの気が済まない。
「……休暇を潰した罪、その身で償うといいわ(怒)」
「「「「ヒィイイイイイイイイイイイイイ‼‼‼‼‼‼‼」」」」
「(生きて刑務所に行けますかね、この人達……(汗))」
私はゆっくり拳を振り下ろし、雷を乗せた渾身の一撃を叩き込んだ。窃盗団のリーダーに直撃した一撃はリーダーの頭をショッピングモールの地面へ埋め込ませた。さらにその衝撃で他の窃盗団メンバーが後方へ吹き飛び、それぞれ壁やベンチにぶつかり気絶した。
「……まったく(怒)」
「め、芽衣姉様……落ち着いて、落ち着いて」
「スゲェ⁉一撃で倒しちゃった‼」「スゲェぞ律者~‼‼」「かっこいいですぅ~~///」「ありがとう、助かったよ!」「あの綺麗な人たち、律者さんと「Bronya」さんだったの⁉」「わからなかった……⁉」「キャ~~‼律者さ~ん‼‼」「素敵ですぅ♪///」
怒り心頭中の律者の事には気づかず、周囲の人たちの完成が私たちを囲い包み込んでいく……はぁ、結局私は休んでも、働いていても、こうなる運命なのね……(涙) ゆったりした休暇、もう望もうとは思えないわ(白目)
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