個性「律者」のプロヒーロー   作:siera

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1話

1話 ヒーロー活動/招待

 

[6丁目の銀行にて強盗事件が発生。ヴィランは3人組、ヴィラングループは現在白いワゴンに乗り逃走中。ナンバーは……]

「――了解、現在急行中。あと……5秒で見えます」

 

私がこの世界に転生してから、18年。今私はプロヒーローとして現場に出ている。私が生まれた家は大手プロヒーローや警察官、または海外からも呼びかけが掛かる剣術や体術、それを組み合わせた"個性武術"を教える武術指南をメインとした仕事をしている。

父はその指南者の代表、紫の雷を腕に纏う「紫電」の個性を活用し武器や体術を教えている。かつてオールマイト等にも体の使い方を教えた事があるほどの実力者だ。母はヒーローコスチュームメインのモデル、母の個性「体格変化」で様々な体のコスチュームでも着こなす事が出来る為、大手ヒーローメインの女性雑誌の表紙やコンテストなどにも出ている有名人。

 

私はその娘として生まれた。この優遇された家庭は多分神様がくれたのだろう、私は母から女性らしい話し方や立ち回り、父からは個性を使った武術を習い現在プロヒーローとして活躍している。

といっても前世の知識+「律者」という強力な個性があるおかげで私は想像以上に有名な人間として知られるようになった。

 

勉強は昔の頃覚えていた為小中高の勉強は小学生で出来てしまった、私の強力な個性がプロヒーローの目に留まり小学生からヒーローになる為の座学や精神を学んだ。そして、わずか12歳でヒーロー試験に合格しプロヒーローの仲間入りができた。それからは起こる事件や事故、災害を個性をフルに使い遂行していき、町の人からも人気となり今はヒーローランキングでトップ3に入るほどの人気のヒーローになってしまった。

両親は『この子は天才だ!』とよくほめてくれるが、前世の知識があるとは流石に言えないのでちょっと複雑な感情だったのは懐かしい思い出だ。

 

「……っと、見つけた」

 

私は芽衣が持っていた"雷の律者"形態でビルの上を飛び行動していた。すぐ下にはそれらしきワゴンが暴走しながら走っているのが見えた。一応警察に連絡しナンバーが盗難車かどうかの確認を取る。

 

[確認した。どうやらその車は一か月前に盗難届が出されているようだ]

「そうですか。では車を傷つけず犯人を確保します」

[なっ!いくら君でもそれは無茶だ!]

「いいえ大丈夫ですよ」

 

私はビルからワゴンに向かって飛び降りる。"雷の律者"形態だとワゴン車を無傷で確保する事は難しいだろうけど、"空の律者"であれば虚数空間を利用した瞬間移動であれば簡単に確保が出来る。

空の律者に変身した私はまず犯人達を車ごと虚数空間に移動させ、その後犯人だけをビルの屋上に放り出す

 

「な、なんだ!」

「何処だよ此処!」

 

私は素早く、空の律者時の武器である「亜空の矛」で敵を無力化する。亜空の矛は帯状の姿が形を変え矛のような姿になった武器、これを帯状に戻し敵に巻き付き一人拘束する。

 

「テメェは!律者!」

『動かないで、おとなしくしなさい』

「ハッ!「動くな」って言われて動かないヴィランは居ねぇんだよ!!」

 

残ったヴィラン二人が個性を使い攻撃してくる。一人は手のひらから無数の針を飛ばし、もう一人は背中から羽のような形をした炎を生み出し攻撃してくる。だが空の律者には攻撃が無意味、その攻撃を全て虚数空間で防ぎ、ヴィランの背後から別の虚数空間を生成しそこから亜空の帯を伸ばし敵を背後から拘束する。

 

「ちっクソ!」

「放しやがれ!」

『ヴィランに「放せ」って言われて放すヒーローは居ないのよ』

「畜生がぁぁ!!」

 

犯人を確保して数分後、警察が到着し犯人を引き渡した。

 

「犯人確保ありがとう、盗まれた金も全て揃っているよ。所で車は――」

『無事に確保してありますよ、下の道路で出しますね』

「そうか、流石同率№1ヒーロー「律者」だ!……ところで、その声が機械越しっぽくなってるのはなんでなんだい?」

『そ、それはこの姿だとどうしてもこうなってしまうんです』

 

原作の律者がこうだったからとは言えないなぁ。

とりあえず事後処理は警察に任せ私は事故や事件が無いか目を配り周りを見ながら自宅に着いた。今母はモデルの仕事中で居ないが父が今日は休日の為自宅の稽古場で竹刀を振っていた

 

「芽衣、お帰り」

「ただいま、お父さん」

「仕事の方はどうだ?順調そうか?」

「ええ、でもランキング1位になってからは逆に仕事を振られる事が減ったわ」

「ハハハ、そりゃそうだ。なんでも1位の芽衣やオールマイトに頼ってちゃあマズイからな!」

「ええ、頼られないってのはヒーローとしてはいい事なんでしょうね」

「そうかもな……そうだ芽衣、久しぶりにお父さんと稽古してみるか」

「そうね、折角だしやろうかし――」

 

コンコン

突如稽古場の扉がノックされる。基本父の生徒はノックせず出入りするのに珍しい、私が扉を開けるとそこには誰もおらず、辺りを見回していると私の下にはスーツを着た小さな白いネズミの姿をした男性?が立って居た。

 

「おや、貴方は校長先生!」

「やあ、お久しぶりだね」

「お父さん、この人は?」

「おっと、芽衣は知らなかったね。彼は根津校長、雄英高校の校長を務めている人だ」

「雄英…あ!ヒーローを目指す日本全国の中学生の憧れの的って言われている名門中の名門ですよね。初めまして、雷電芽衣と言います」

「ああ、始めましてだね芽衣さん。今回此処に来たのは君に我が校の先生として働いてほしいと思ってるんだ」

「私がですか?」

「ああ!君のその技量、是非後進の育成にも使ってほしいんだ」

「それはいいですけど、№1ヒーローが学園に居るって大丈夫なんですか?」

「大丈夫さ、それに君だけじゃなくオールマイトの我が校の先生をしているからね!」

「いいんじゃないか、芽衣は後輩に教えるのが上手いじゃないか」

 

たしかにヒーローはどれだけ居ても足りない、後進のヒーロー育成は大事な事だ。それならこの依頼、受ける以外の返答は無いかな

 

「お父さん、良いかな?」

「ああ!芽衣、しっかり未来のヒーローを育てて来い!」

 

こうして私は雄英高校に先生として働くことになった。これから私が担当するクラスはこれから激動の時代の開拓者となるとはこの時は知る由もなかった。

 




補足3rd

・雷電芽衣
転生し雷電芽衣の姿を借りた主人公。
腰に携えているヒーローコスチュームは基本「断罪影舞(ダンザイカゲマイ)」の衣装
本気を出す時は「雷の律者」の姿となり、「断罪影舞(ダンザイカゲマイ)」の衣服の上から鬼を模した赤い鬼鎧を纏い、背後には同じく鬼を模した大きな浮遊する義肢が現れる
義肢には一般人では扱えない程大きな大太刀「千鳥」を持っている。

・"雷の律者"形態
能力は「電磁力、雷の生成・操作・放出」。
基本個性はこの形態を使っている。デフォルトで"雷の律者"形態なので変身する必要が無い

・"空の律者"形態
能力は「虚数空間の生成」
虚数空間の形は無く、穴状の形や、ブロック状に形を作り物理攻撃も可能
虚数空間は最大60個同時に生成可能。虚数空間に入れる容量の制限はおそらく無いと思われるが検証した事は(大変なので)ない
空の律者形態に変身をする場合、キアナの体に変化する

・亜空の矛
"空の律者"形態使用時に現れる武器。
元々は帯状の形、それを束ね矛の形にしている。耐久力、貫通力があり破壊されても虚数空間から再度取り出し可能。ただし一つ復元するのに4~5分かかる

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