「お気に入り39」も頂きました!
ありがとうございます!
日本語も不安定ではありますがこれからも楽しんで読んでもらえるとうでしいです! XD
4話 狙われた雄英
初めての授業から約1週間程経った、私は神奈川から救援要請が出ていたヒーローの援護に向かっている。
雄英の先生にはなったが本職はヒーロー活動、校長は「雄英に専念せず、無理しない程度にヒーロー活動と教師を両立すればいいさ。ちゃんと休みを取りつつ活動するように」と言われている。
「それにしても、昼間から港で銃撃戦だなんて……」
「どうかしました、芽衣姉様?」
「ううん、何でもない」
私に話しかけて来たのは綺麗な青い軍服のような服を着ている銀色ツインドリルの髪をした小さい女の子。下半身が無い上半身人型の大きな機械に抱えられて私の隣を共に走っている。
彼女の名前は「ブローニャ」、ヒーロー名は「バニータンク」。私が神様に願った"一緒に過ごしたいキャラクター"の一人として指名した子だ。
ブローニャは私が創設しているヒーロー事務所に所属するヒーローで私の秘書でもある。小柄な体系で小・中学生と間違われる事が多いけど私より1つ年上である。
同じ家に過ごしており、私が戦い方を教えている教え子でもある。原作の要素を入れたからなのかわからないが教えていく内に私の事を「芽衣姉様」と呼ぶようになった。
ブローニャを抱えて飛んでいる人型の機械は「重装ウサギ」、彼女の個性を使い作り上げたロボットだ。
「っ、重装ウサギが銃撃音を捉えました」
「距離は?」
「ここから南方、約250m先です」
「なら急ごう」
私は紫電の出力を上げスピードを上げる。ブローニャも重装ウサギの出力を上げ急ぎ銃撃音が聞こえた場所に向かう。ブローニャより先に現場付近に近づくとしっかり銃撃音が聞こえて来た。
どうやら事件現場はコンテナ置き場、警察やヒーローがヴィランが撃ち続ける銃撃から身を隠している。ヴィランは銃撃の雨を撃ち続け、弾切れによるリロードの際に遠距離攻撃持ちの個性が入れ替わるように攻撃を繰り出している、どうやら止む気配の無い攻撃のせいでヴィランに近づく事ができないようだ。
私はコンテナの裏に隠れ攻撃から守っていた警官やヒーローと合流した、数秒後にブローニャも合流。
「ああ律者さん!それに貴女はバニータンク!」
「現状は?」
「ヴィランの人数は12人、その内の7人が今このように妨害中です!」
「7人?残りのヴィランは何処に?」
「残り5人はその裏にある船に入って行きました。おそらく出航の準備中だと思われます」
「奴らは麻薬売買のグループで、あの船で国外に逃亡し海外で捌く予定だったんです。その情報を手に入れた私達は一斉に検挙しようとしましたが、抵抗激しく今この現状です」
「なるほど……ラビット、お願いね」
「了解です」
そう言うとブローニャは重装ウサギと共にコンテナの間の通路に出る。
「なんだアイツ!」
「隠れもしないとは死にてぇようだな!」
「やっちまえ!」
ヴィラン達は防御の構えすら取らず歩き進むブローニャに向かって持っていた自動小銃を向け全弾掃射する。
「重装ウサギ19c……「S級戦術"屈折プリズム"」展開」
『
重装ウサギがブローニャの呼びかけに応じ、重装ウサギが周囲に薄いオレンジのエネルギーバリアを展開。こちらに向かってきた弾丸がオレンジのバリアに触れると弾丸が急速に勢いを無くし空中で静止する。ゆっくりと弾丸が向きを変え射撃した弾が射撃したヴィラン達に向かって反射するかのように発射されていった
「アブねぇ避けろ!」
「うぉ!」
「グアッ!!」
「ヒット4発。内右足に負傷したのが2名、左肩・右腕に負傷したのが1名で戦闘不能者合計3人ですか、まあまあですね」
「こいつ、反射系の個性か!」
「ナラ、俺ミタイナ物理型ニハ弱ェハズダ!」
「あいつに続いて近接に切り替えろ!」
銃弾が反射されたのをすぐに理解したヴィラン達は、先頭に出た全身岩を纏ったゴーレムの様な姿の男の後に続き、ナイフや警棒・個性を使った近接に切り替えブローニャに向かって行く。
だがそれは大きな間違いだ、なぜなら彼女の個性は「
「掛かりましたね」
「ナッ!オ前等サガーー」
「遅いです。重装ウサギ19c、「S級戦術"特異点"」
『
ブローニャが重装ウサギに指示を出す。重装ウサギは右腕に抱えていた大きな砲台から黒い大きなエネルギー弾を生成し発射、そのエネルギー弾はまるでブラックホールの様に周囲の物体を吸い寄せる。
ヴィラン達はその勢いに抵抗できずブラックホールの中心に吸い寄せられ、大きな一つの塊のような状態になってしまった
「す、吸われる!」
「離れねぇ!!」
「おい退け!」
「テメェが退けや!」
「放せ、放しやがれ!」
「ふぅ、拘束完了です。ここは私が何とかしますので芽……律者先輩は急いで船を」
「わかったわ」
この場所をブローニャに任せ、私は船が止まっていたであろう場所に急いで向かった。
だが船は止まっておらず、少し先の沖合にヴィラン達が乗っているであろう1~2個のコンテナを運んでいる船が出航していた。後ろを付いてきていた警官にあの船が該当する船かどうか確認する
「あれが、ヴィランが乗っている船ですか?」
「ああ、今出航許可が出ていない船が沖合に出ていると報告があった。「1~2個のコンテナを運んでいる船」が該当する船なのであれで間違いない」
「でもどうする!あれほど進んでいては今から船を借りるにしても時間が掛かるぞ!今この場で水中、空から動けるヒーローは――」
「私は海を気にせず動けますので急いで向かいます」
「そうか頼む!「ヴィラン確保の為であればあの船を沈めても構わない」と持ち主と連絡が取れた」
「大分太っ腹な人なんですね……、了解です」
私は"雷の律者"形態の本気を出し、電磁力で水面を走る。そして船に近づくと瞳に宿した"理の律者"の力を使い船の構造を瞬時に解析、燃料タンクや操舵室の位置を確認する。その後船に微弱な電流を流し敵の位置を確認。
「よし……コックピットに4人、コックピット近くの通路に索敵役が一人……索敵役は私と反対に居るから気づいてない」
「なら、斬り落とせる」
敵の位置やエンジンの場所を確認し終えると私はすぐ"氷の律者"の力を使い船を海水で作った氷塊で持ち上げる。
巨大な氷塊に持ち上げられ船が海から離れたのを確認すると私は天高く跳躍、雲が目の前に見える場所に着き義肢が持つ大太刀を構え居合の体勢を取る。
体勢と言っても私の腕で居合をするのではなく、義肢で居合を行う。私の動きに義肢は連動させ行う為私も腰に携えた刀を取り居合を構えを取るのだ。
目を閉じ集中する――
空中で構え静止する私、紫電が周囲を走り大太刀に集まる雷光は赤紫に光り出す。その光景、まるで雷神の如し
「「千鳥」、抜刀――」
凝縮した雷光を纏った居合を斬り落とす。その威力はいくつもの落雷の威力と斬撃の速度を乗せた一撃、大地をも斬るその斬撃はまるで天から落ちた神の裁きと言う人や、まるで罪人を裁くため天から伸びる鎖と比喩した人もいる程美しく恐ろしい技。その名は《
その一撃は海船を両断し、凍った海すら断ち斬った。船の断面からヴィラン達が斬撃の勢いで放り投げられている。私はすぐに亜空の帯で拘束してからヒョイヒョイと虚数空間に放り込んだ。
そしてコンテナごと断ち斬った為コンテナの中の物が見える、中には大きな木箱がぎっしりと詰まっており壊れた木箱からは何十~何百の小さな袋、そこからは乾燥した植物が見えている。このコンテナの全てが大麻や麻薬なのだろう。
「これは……一旦警察の人に報告してから処理しますか」
とりあえずコンテナの中に入ってた木箱や壊れて中身が落ちた麻薬の袋全て虚数空間にしまい、凍らせた海は下から徐々に解除していき津波などが起きないようにゆっくりと戻した後、私はブローニャ達が居る港に戻った。
「ふぅ、終わりました」
「流石№1ヒーロー!」
「あの船を一刀両断とは恐れ入った!」
「あの衝撃で津波が起きない様広範囲を凍らせていたのか!君はどこまで計算しているんだい!」
「流石です、お姉様」
「この程度の事でしたら簡単ですよ。それより今から犯人とコンテナの中身を出しますね」
そういい私は警官の方々にブルーシートを用意してもらい、そこに今回押収した麻薬の袋を並べていく。出るわ出るわと次々並べていくがブルーシート4枚分がすっぽり埋まる程の量が出た、それでもまだ出てくる薬物の袋。
総数はブルーシート18枚分、金額にするなら合計数百億はするだろう。
「これ程の麻薬とは、これは売買の大本を捕まえられたようで良かった」
「この薬の処分ですが、今ここでやりましょうか」
「出来るのか?」
「ええ、すぐにでも」
私は個性で姿を変え、"薪炎の律者"に切り替えた。
"薪炎の律者"は「炎・熱の操作・生成・放出」と、炎特化の律者。戦闘や日常生活以外ではあまり使う機会がないけど十分便利で強力な律者だ。
「よし。バニー、煙が出るかもしれないから一応「特異点」を何時でも撃てるように準備しといて」
「わかりました」
「それじゃあ下がっててくださいねぇ……ホイッ(パチンッ」
私が指を鳴らすと、まとめて置かれていた大麻が一瞬で燃え盛り、超高熱の炎が薬物を焼き尽くし始める。
超高熱で焼かれたため煙すら立たず、全ての薬物は10秒程度で塵すら残らず焼却された。
「はいお終いっと」
「おお!君は雷や氷、空間に炎と一体いくつの力が扱えるんだ」
「フフ、秘密」
「そういえば、その姿と顔……さっきと違うが」
「これも私の個性の一つだよ、時々変装として使ってるんだ」
「お姉様そんな口調でしたか?」
「あ、これはこの体の時はなんかこうなっちゃうんだよね」
私の個性は基本姿形は変えられても性格までは変えられない。どんなに別人のような体になっても心と思考は普段の私のままだ。けど何故か"薪炎の律者"の姿になるとどうしても口調等が本家の"キアナ"に寄ってしまう……。
つい最近実装されてすごいウキウキで入手したから特別思い入れがあったからかな……理由は謎である。
「それにしても、今回の騒動と言いヴィランが活発になってきたかもな」
「ああ、この前の雄英へのマスコミ無断侵入の事件もヴィランが仕組んだモノだって噂もあるんだろ」
そう、私が休みだった時雄英ではちょっとした事件があった。
何者かがリークしたオールマイトが教師をやっているという生徒以外誰にも公表していない事実を何者かがマスコミにリーク、取材すべく大勢が門に集まる騒動が起こった。そして門の警備システムである防衛装置が破壊され、校内にマスコミがなだれ込む事態になったのだ。
幸い生徒に怪我はなく、何か盗まれた形跡もなかったようだが……門が明らかに人為的に壊されていた。
何者かが雄英襲おうとしている……そんな気がした
「そういやあの時侵入したマスコミはどうなったんだ?」
「新聞・テレビ見てないのか?いくらオールマイトを取材したいからとはいえ門前で無法に待機し、挙句門が壊されてるのを知って校舎に流れ込んだんだぞ?当然町の人達からは大炎上さ。記者やカメラマンが所属する放送局や新聞局は謝罪文を公表して、当事者は謹慎or解雇だそうだ」
「ヒーローを取り上げるのは結構ですが、ちゃんとした場を設けてほしいよね全く……」
「あれだとマスコミというより、ヴィランと言った方が合ってますね」
「っと無駄話はここまでにしましょうか。ヴィラン共の後始末はこちらで対応しますので、お二人はここで帰られても大丈夫ですよ」
「そう、じゃあ事務所に帰ろうか」
「そうしましょうお姉様」
私達は警察の人達と別れ、自分の事務所に戻った。
ヒーロー事務所「ハイペリオン」
私が創設した30人のヒーローが在籍しているヒーロー事務所。
近くには雄英高校の敷地があり、大きなホール……「ウソの災害や事故ルーム」通称USJというなんとも危ないネーミングのホールが存在している
「戻りました」
「お帰りなさい!律者さん、バニータンク!」
「お疲れ様です」
私達が戻ると中で作業していた数人のヒーロー達が私達を迎える。
私が№1になってからこの事務所を創設したが、舞い込んでくる仕事が後を絶たずヒーローを呼んでは足りずを繰り返し今の人数になった。
私が居る事務所という事もあって仕事の連絡がひっきりなしにやってくる、私は余裕がある時は小さい事件や事故を扱うが基本大きな事故や事件、災害救助をメインに対応している。
「事務所がある№1のヒーローならば、あまり事件や事故を請け負い有事の際に対応が遅れるということがあるのはいけない」とオールマイトに言われたのでこのようにして対応した。
以前なら全て自分が受けていたのだが、今思えばよくこの量を一人でこなせていたなと感じてしまう
「バニータンク。今港での麻薬売買グループの連行を無事に終えられたと連絡きました」
「そうですか、一応彼らが持っていた重火器の入手先を特定できるよう、武器を其方に届けたと伝えておいてください」
「了解です」
「律者さん。今「メロメラ」さんが一人で盗難車両を追跡中だそうです」
「近くにいるヒーローに援軍を、盗難車を傷付けない様念を押しておいて。あの子テンション上がると押収品すら燃やしかねないから……」
「しっかり伝えときます!……近くにいた「スナッチ」と「バブルガール」が援護に向かうそうです」
とまあ、帰ってきても連絡やら指示やらであまり休める機会は少ないのだけれど……
「律者、お疲れのようね」
「貴女もお疲れ様、"シスター"」
私に声を掛けて来た修道服を身に着け、背中に身長と同サイズの大きな十字架を掛けている小柄な女性。
彼女は「テレサ」、ヒーロー名は「シスターTeRiRi」。私が神様に臨んだ一緒に暮らしたいキャラクターに指名した一人である。
「この場はあたくしが受け持つわ、貴女はゆっくり休んで頂戴」
「うん、そうさせてもらうね」
「律者さん今回なんであの姿なんです?いつもの雷の状態じゃないですけど」
「おそらく先程"薪炎の律者"の力を使用してから姿を戻すのを忘れているんではないでしょうか」
私は自分の部屋に入り、置かれていたソファに座る、今日は珍しく今日は疲れた……。
ここ最近やけに大きめの事件が立て続けに起こっている気がする、先程の銃撃事件や強盗などいつも以上の頻度で通報が来ている。何か起こらなければいいのだが……そんな事を思っていたら、私の背後から強い殺気の様なモノを感じた。
「――ッ!!」
私は咄嗟にソファから立ち上がり辺りを見回す。
当然私の周りには誰も居ない、でも確かに強い殺気のようなモノを感じ取った。私が感じ取った殺気は背後から感じたが……後ろには本棚や観葉植物、ブラインドが閉まった窓に電球くらいしかない。
"雷の律者"の力で事務所を探索したが人間らしい生体電気の反応はこの部屋には感じなかった……となるとこの部屋では無い?私はブラインドから外の景色を覗いてみる。
窓から見える景色には車道を走る車やそとを歩く親子、電話を掛けながら歩くスーツの男性……と特に違和感を感じる物は見えない。
建物も周囲のビルには異常はなく奥に見える雄英のホールも異常は……すると突然、地面が揺れ始める
「地震……いや違う!」
ホールがある方角から大きな振動と爆発音が聞こえ、ホールの天井から何かがとてつもないスピードで飛んで行った。
「これは、何かあったに違いない!?」
私はすぐさまホールに向かう為部屋を飛び出た。
「お姉様!?」
「ちょっと律者!?どうしたのそんな慌てて!?」
「雄英のUSJホールで異常発生、多分大規模戦闘中!!」
「まさか!?」
「いまの揺れってもしかして!?」
「私は今すぐ向かう!ブローニャとテレサは雄英に確認取ってから援軍に!」
「りょ、了解です!」
「わかったわ!」
私は足元に力を集中させ勢いよく事務所を出る。
何かが飛んで行った場所からは炎と黒煙が出ている。あそこは様々な災害を想定したエリアが入っているとはいえこんな事は起こるはずがない!
私は強引に雄英の敷地を仕切る壁を高く跳躍、空中で"理の律者"の力を使い足場を生成しさらに強く踏み込む!入り口からでは遠回りになるのであの黒煙が出ている大穴から中に入る!
そこで目にした光景、ボロボロに壊されている入口広場、いくつもの戦いの形跡、何十人も倒れている大人……
そして、遠くには無数の手を付けた男と黒い靄の塊、それに対峙する生徒とボロボロのオールマイト!
間違いない……ヴィランの襲撃だ。すぐさま助けに行こうとしたが私が飛んでいた真下から聞き覚えのある生徒の声が聞こえて来た。すぐさま下を見ると八百万さんと耳郎さんがヴィランと対峙している、しかも上鳴さんがヴィランの一人につかまり身動きが取れていない!周りの倒したであろうヴィラン達も起き上がり囲まれつつある……
「まずは……救助が先決だね!!」
私は真下に急降下、耳郎さん達と上鳴さんを人質にとっているヴィランとの間に着地する!
「な、何!」
「なんだ!?」
着地の衝撃で周囲には土煙が立ち込める……そして徐々に煙が晴れ私の姿をヴィラン達が確認する。私の存在に気づいたヴィラン達は顔から大量の汗をかき始める。
「り、りつ――」
私は目の前のヴィランが喋り終える前に雷の速度で接近し上鳴さんを救出する。捕まえていたヴィランは何が起こったのか理解ができていない。私はそれだけでは無くすでに周囲のヴィラン含め全員を斬りつけている。だが斬撃はヴィランの体を斬ってはいない為斬られた感覚も自覚も感じていないだろう。なら何を斬ったのか――
――それは、
「――は?」
「《
私が剣を鞘に納めると切り付けられた空間がひび割れ斬撃が具現化する。世界を斬る「
空間を斬っているため物体は斬られた傷も無い峰内に似た技だが、無機物は空間と一緒に斬られてしまう。この時空間が歪みまるで世界そのものが斬られている様に見えた為知り合いが名付けた必殺技である
ヴィラン達は一瞬にして体が両断されたのと同じ感覚の痛みを受け全員膝から落ちる様に倒れていった。ヴィラン達が立って居た場所には空間に浮かぶ斬られた無数の痕が周囲の景色を歪ませながら現れていた。
「り、律者先生!!」
「……先生!」
「みんな怪我は無い!?」
「は、はい大丈夫です!」
「ウェ、ウェ~~~~イ……」
「こいつは個性使い過ぎてショートしてるっすけど問題は無いっス」
「よかった……私はオールマイトの方に向かう、3人は入口に向かって避難するように!」
「「は、はい!」」
「ウェ~~~イ……!」
私は再び足元に力を貯め高く跳躍、オールマイトが居る場所を見つけすぐに向かう
すると黒い靄がオールマイト達の背後から何かを出し始めている。大きな巨体に黒い肌、脳がむき出しの異形の怪物、その怪物は静かに背後から襲い掛かろうとしていた。
私はすぐさまその怪物に近づき一蹴。大きな巨体を遠くに吹き飛ばした
「な、なんだ!?」
「お前は!?」
「り、律者先生!」
「うぇ!あれ律者先生!?顔とか違くね!?」
「律者君……!」
オールマイトはボロボロの体で私に向かう。口からは吐き出した血の跡が見え、左わき腹辺りには大量の出血後がシャツに染みついている。相当無理をしているようで、今のマッスルフォームを維持するので精一杯な感じだ。
「大分無理したね……オールマイト」
「HAHAHA……そりゃ私は"平和の象徴"だからね……。生徒が怖い思いをしながらもヴィランに立ち向かっているのに……私が無理して助けないわけないさ……!」
「まったく……」
「おいおいおいおい……!お前が来るなんて聞いてねぇぞ裏ボス!」
苛立った声が聞こえて来た。無数の手を腕や顔に着けているあの男、おそらくヴィラングループのリーダーだろう男から聞こえて来た。隣には黒い靄に光る眼が特徴的なヴィラン、先程黒い怪物を呼び出した所から考えるとおそらくワープ系の個性持ちだろう。その黒い靄が隣から先程私が吹き飛ばした黒い怪物を呼び出す
「すみません死柄木弔、取っておいた"脳無"で奇襲を掛けようとしたのですが……!」
「っ糞が……いつもいつもいつもいつも!ヒーローって奴はなんで毎回いいところで邪魔するかなぁ!?それもラスボスを助けたのが裏ボスとかムリゲーにも程が有るぞ……!」
「君達が、主犯格だね?」
「チィ……脳無、やれ!」
「キィエエ、アァァアアァア!!?!」
脳無と呼ばれた大柄の怪物は、人間の叫び声と獣の咆哮が混ざったような不快な雄叫びを上げこちらに歩み寄ってくる。アレがオールマイトをここまで追い詰めた原因……?
「律者先生!アレは……あの化け物は複数の個性を持ってるんです!」
「複数の……?」
「オールマイトもさっき吹っ飛ばした脳無って奴に苦しめられてた!」
「あの大量に手を付けてる奴が「ショック吸収」と「再生」を持ってるとか言ってやがった……」
「私用の秘密兵器だったらしい……ゴフッ」
「あまり喋らないで、オールマイト」
なるほど、どうりでオールマイトがここまでボロボロにされたわけだ……。
となると以前の門の破壊はこのヴィラン達がこの日の作戦を起こすための調査か何かの確認の為だったんだろうな……。
私はオールマイトを生徒達に預け、脳無と同じ様にゆっくりと歩み寄る
「なっ!?り、律者先生!?」
「大丈夫」
「せめて俺らも援護を!」
「――私はね」
「えっ」
「――怒ってるんだよ……」
あのオールマイトにこれ程の傷を負わせるヴィラン達の出現、今まで安定してきた世界の均衡が揺らぎかねない事態……彼らはここで確実に捕まえる……!
私は今までほとんど出したことが無い100%の本気状態になる。この時の私は殺気に似たオーラを放ってしまう為本来使う事は無いが……今はそんな事を気にしている暇は無い
「っ!?!!?」
「な、なんだ!?!?」
「か、体が!!?!」
「(動けねぇ……!!?)」
「これは……!なんという殺気!?」
「っ――――!!?やれ、脳無ぅ!?」
「キィエアァァアアァア‼‼‼」
脳無は死柄木と呼ばれた男の指示に反応し一気に距離を詰め殴りかかる。私は"雷の律者"の義肢でその拳を受け止める……が、脳無の怪力はすさまじくジリジリと義肢が後ろに下がってきている。
「……身体強化系の個性……いや、改造による怪力?」
「そうさ!こいつはさっきのオールマイトを相手していた奴より個性を増やした奥の手さ!"ショック吸収"に"再生"、"軟体"の個性に腕の複製もできるのさ!ハハッ」
「――それがどうした」
「はっ?」
私はもう片方の義肢で脳無の顎目掛けアッパーカット、体制が崩れ義肢を掴んでいた手を離す。その隙を逃さずアッパーカットから義肢の手を合わせ拳を脳に叩き落とす、それと同時に膝蹴りを加え挟むように攻撃。大きな衝撃を与えたが脳無は意にも返さず腕を二本複製し再度殴りかかる。
だがそんな攻撃はすぐわかる……"空の律者"の虚数空間で生成したブロックで四本の腕を同時に潰す、間髪入れず四本の槍を雷の律者の力を使いレールガンの要領で急速に加速させ腹部に目掛け放出、腹部を一瞬で貫く。その槍の威力と衝撃で脳無は腹を貫かれながらも腕を引きちぎられ後方のドームの壁に勢いよく衝突、大きな衝撃音と衝撃破、土煙が舞いあがる
「嘘だろ!」
「オールマイトが苦戦した相手を一方的に……!」
「(攻撃が速すぎて全て理解できなかった……)」
「(レベルがちげぇ……一つ二つの差なんてもんじゃねぇ)」
「(どのヒーローから考えても、アイツの力に及ばないんじゃないかとすら感じやがる……!)」
「(圧倒的な力と判断力……、これが本気のオールラウンダーヒーロー……"律者"!)」
「おいおいおいおい……!なんだテメェチートすぎるだろうが!」
「逃げましょう死柄木弔!衰えているオールマイトを相手にするだけのはずです!今同率№1の律者と戦うのは早過ぎる!」
「黙れ黒霧!おい脳無!!まだ動けるだろ、ガキ一人でもいいからさっさと殺せ!!」
死柄木の指示に反応し、脳無は土煙の中から立ち上がりこちらに向かって全速力で突っ込んでくる。先程引きちぎられた腕は既に再生している
「あの感じ……あの脳無って奴改造人間とはいえ痛みを感じ無いの?」
「痛みなんて感じるわけないさ!だってそいつは死んでるも同然の肉人形だぜ!?ハハッ俺の為に戦う只の死んだ肉の塊さ!」
「そう……なら無理して捕らえる必要は無いね」
「……あぁ?」
「1年生、よく覚えておきなさい……ごくまれにこういった死体や改造をされ元に戻らないヴィラン達が存在しているの」
「律者……先生?」
「私達ヒーローはそういう場合、苦しめない為に……
「なにをわけわからない事言ってやがる!脳無ゥ!!さっさと殺せェ!!」
「死柄木!」
「キィエエェェエアァァアアァア!!!!」
私は静かに"薪炎の律者"の時に扱う二丁拳銃を変形させる。
この拳銃は変形させ一つの大剣へと切り替えることが出来る……全てを塵も残さず燃やし尽くす"薪炎の律者"の炎を更に高め放出することが出来る私にしか扱えない武器、「不滅の劫剣・スルト」――
私はその大剣を大きく振るう、その一撃はあらゆる悪を燃やし尽くし、希望の光を灯し続ける焔の一撃
「すぐ終わらせるわ――」
「キィエエェェエェエェ!!?!」
「――《凱旋・
私が放った焔の一撃は突撃してきた脳無を燃やし灰塵へと変える。それだけでなく、脳無の奥ではスルトから放った一撃の炎で爆炎の壁が現れとてつもない爆音が響き渡る。
「っ!?」
「おわああああああ!?」
「熱っ―――!!?」
「(なんつう熱量!?俺や親父の熱量をはるかに超えてやがる!?)」
「(あのバケモンを一撃……一瞬で塵になるまで燃やしやがった……!?)」
水害エリアの水は全て干上がり、ホールの壁や地面は大規模にドロドロと溶け外の景色が見えてしまっている……この一撃は燃やす相手などはある程度指向性を持たせられるが、範囲はバカみたいに広い為使うと周囲にも被害が出てしまう。
「……ふざけんなふざけんな!ふざけんじゃねぇぞ!?」
「土煙が……今の内に逃げましょう死柄木弔!」
「糞が!今度あったらぜってぇ殺してやるからなぁ!!オールマイトォ‼‼」
死柄木達はさっきの一撃で大量に舞い上がった土煙を利用し逃げてしまった。
その後意識を取り戻したホールに残ったヴィラン達を確保しようと動こうとしたが、どうやら飯田君が救援を呼んでいたらしく残りは他ヒーロー達が次々と確保した為難なく終わった。
こちらの被害は最初からヴィランを応対していたイレイザーヘッドと13号が重体、オールマイトは全身の強い打撲と肋骨にヒビと下腹部の傷が少し開いて重症だった。
生徒達は緑谷君を除き無事、それぞれあの黒霧と呼ばれていた男に転移させられ転移先でヴィランと抗戦していたが皆大きな怪我もなく乗り切っていた。緑谷君は……個性使用時による複雑骨折が幾つかあったがヴィランによって傷ついた場所は無いようなので少し安心した。
「それにしても、貴女が援軍に来ていたなんて……」
「私の事務所はこの地区の近くでしたので」
「俺達より先にヴィラン共の対応していてくれて本当に助かった!」
「オールマイトの援護に向かう途中人質取られていた生徒も助けていたんだそうだな、流石は№1!」
「そういえば、律者が相手していたヴィランは?」
「……此処ですよ」
私は既に灰塵と化し地面に溜まっていた脳無だったモノを指さした
「ヴィラングループを指揮していた男は"改造人間"、"命令通りに動く死んだ肉人形"と言っていました。其の為この場で処理を――」
「そうだったのか」
「ほんとうなら捕まえて情報を引き出すつもりでしたが、オールマイトが先程1体吹き飛ばしていたので」
「なるほど、一応この灰塵となった脳無とやらも集めて警察の方に送って調査してもらうよ」
「お願いします」
それにしても、死柄木弔か……。
子供のような感情をぶつける男と思ったが、その奥底にある今まで会ったどのヴィランよりもどす黒く染まった悪意を持った目……オールマイトを苦戦させる脳無を作り出す技術を持ったヴィラン連合なる組織……
この先の未来、ヒーロー社会に混乱をもたらしかねない存在が現れてしまった。この危機感は他ヒーロー達にも伝えなければ
「それより律者君?ヴィラン相手とはいえ流石にやりすぎだネ。しばらくこのホール使えないよ……」
「あ、そそれは……すいません」
補足3rd
"雷電芽衣"編
・"薪炎の律者"形態
能力は「炎・熱の操作・生成・放出」
ヒーロー活動では主に薬物などの押収品の焼却などに使っている
戦闘能力はTOP3に入るほど(二つの意味で)火力が高い
ちなみにこの力を使ってガス代や電気代を節約してたりする
・必殺技その①《
高密度に集約した紫電を大太刀「千鳥」に纏わせ落下の勢いと共に斬り落とす縦の居合斬り。
あらゆるモノも雷の力と共に一刀両断することが出来るが、上空高度から落ちる様に斬らなければ使えない技。
街の人からみると紫の落雷が落ちているように見えるらしい
・必殺技その①《
空間そのものを切り裂き攻撃する技
人体等はすり抜け空間のみを切り裂くが、切り裂かれた空間の近くに居る人間には数秒遅延して斬られた時と同じ痛みが現れる。
峰打ちと失神による拘束を同時に行えないか考えていた時思いついた技。ちなみに空間と同時に人体も遅延して切り刻むことも可能だが使った事は無い。
シンリンカムイとの共闘時、この技を見せた時「まるで世界そのものを斬ってるみたいだ」と言われ、世界を裂く一撃だと密に噂されている。
・必殺技その②《凱旋・
「不滅の劫剣・スルト」を用い、あらゆるモノを焼き切る刃の一撃と、悪を灰塵になるまで燃やし尽くす超広範囲の劫炎の斬波を同時に繰り出す技。
炎の斬波には指向性を持たせることができ、回転斬りの様に放つときは大剣での攻撃は前方に、炎の斬波は後方にと分けることが出来る。
ただし炎の威力と範囲が広すぎる為、「民間人がおらず建物の破壊許可が出ている」時にしか使えない為使う機会はほとんどない隠し玉。
※今回の場合は炎の斬撃はホールの天井目掛け放つことで奥にいるかもしれない生徒を巻き込まないようにした
ヒーロー事務所「ハイペリオン」所属ヒーロー
・"ブローニャ" ヒーロー名「バニータンク」
ロシアからやってきた女性。あまり感情を顔に出さない為まわりはどう接するべきか悩んでいる。
以前芽衣に助けられたことがありその時芽衣にヒーロー事務所で働かせてほしいと願い一緒に働いている。なぜか「芽衣姉様」「芽衣先輩」と呼ぶが理由は聞いても答えくれない。
ちなみにブローニャは芽衣より年上かつヒーロー歴も先輩である
個性は「鉱物構築」
あらゆる金属・鉱物を好きな形のロボット・想像した仕様の武器等に構築し動かすことが出来る。
構築したロボットはまるで人工知能が入っているかの様に自立して行動させることも可能。ただし自立可能型の構築は合計3体まで、その全てを「重装ウサギ19c」に使用しているぞ!
武装もある程度自由に作れるが、作りたい物の知識が無ければ想像通りの威力や性能が発揮されないぞ!
必殺技その①《S級戦術"屈折プリズム"》
「重装ウサギ19c」がブローニャの周囲を覆う様にあらゆる飛翔物を反射させるエネルギーバリアを展開する。
反射するのは飛来物のみで人体や近接攻撃等は反射できず、長時間のバリア展開は出来ない
必殺技その②《S級戦術"特異点"》
「拘束特化型・重装ウサギ19c」に搭載されている武装の一つ
「拘束特化型・重装ウサギ19c」が持つ砲台から黒いエネルギー弾を発射する。
黒いエネルギー弾は殺傷能力は無いがあらゆるモノを最長1時間エネルギーの中心に引き寄せ、動きを拘束できるブラックホールに似た力を持っている
13号の様に敵を分解する力はなく完全に拘束用の技。
拘束時間は砲台をチャージすることで調整可能
・テレサ・アポカリプス ヒーロー名「シスターTeRiRi」
ブローニャと共にロシアからやってきた女性。
小柄な体格がコンプレックスで遊園地などではよく子供と間違えられアトラクションに乗らせてもらえない事がある。
ヒーロー活動とは別に孤児院を経営しており、そこで親が居ない子供達を支え共に暮らしている優しい女性である。
個性は「誓約の十字架」
自身が持つ巨大な十字架型の武器から、エネルギーで出来た十字架を生成することが出来る。
十字架は空中からも地中からでも自在に生み出し攻撃可能
十字架が刺さると、刺さったヴィランは個性が解除されるまで他者への攻撃を行うと体に電流が走るようになる
ただし一度に操れる十字架は20本まで、操作しなければ108本まで作ることが可能
ただしあまり酷使すると3日後強烈な筋肉痛に1~2週間襲われるぞ!
ヒーロー「メロメラ」
個性「ラブファイヤ」
手から放出されるピンク色の炎で燃やした相手はメロメラにラブラブな状態になるぞ!効果時間は30分!
ただのモブヒーローなので今回だけの登場になるかもしれません
作品の投稿日時、いつぐらいに上がってると嬉しいですか?
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