プロローグ書いただけで満足してAVABELしてたらフレンドに「次はよ〜」と言われたので第一話を投稿させて頂きます。
ちなみに魔道士シイナというキャラ名は自分のサブキャラの名前なので(レベル1)他プレイヤーの名前ではないのでご安心下さい。それでは拙い文章ではありますがよろしくお願いします。
「う、う〜ん」
僕は夜遅くまで起きていて、ぐっすり眠っているところを揺り起こされた時のような声を出した。
「ん? 僕はさっきまで何をしてたんだっけ? たしかーー」
ふと思いついた言葉を口にして、僕はすぐさま落下したはずの地面を見た。
......立っている?そして、下にはコンクリートの地面ではなく、石でできた床が確認できた。
「嘘でしょ!? ビルの屋上から飛び降りたのに、僕は生きてるの!? それどころか痛みもないよ? 一体どうなっちゃったんだ、僕は」
色々考えようとしていると、その時、全然気づかなかったが僕の目の前にいた女性が話しかけてきた。
「ようこそ、『アヴァベル』へ」
彼女は僕にそう言い、まるでアナウンサーのような淀みのない声で続けた。
「あなたもこの『アヴァベル』へ魅入られてやってこられた方ですね? この塔は『アヴァベル』と呼ばれ、内部は、階層ごとに異なる風景が広がり、異なる生物が生息しています。その頂きには未だ誰も到達していません。あなたは果たしてどうでしょうかね?」
「塔? 階層? 生物? 一体君は何を言ってーー。」
僕は振り返って周りを見渡してみるとーーそこには「美しい」としか表現出来ないような『世界』が広がっていた。
僕はもっとよく見える方へと走って行った。海底の砂が見えるくらい澄んでいる広大な海が柵の向こうに広がり、その海の更に向こうには富士山のような高い山々が連なっている。その上にはどこまでも続いている大空と所々にプカプカと浮かぶ雲はしばらく眺めていたいと思うほどに僕の心を和ませた。
「あ、」
あまりの美しい景色に思わずはしゃいでしまっていた僕は、彼女とさっきまで話していたことをようやく思い出し、急いで元の場所へと戻る。
すると、その場所にじっとしている彼女を見つけた僕は、
「す、すみません! 話の途中だったのに走って行ってしまって」
彼女はニコッとした笑顔で許してくれた。というか、よく見るとこの女性、かなりの美人さんである。けど、この人どこの国の人なんだろう。と考えていると、
「あの〜、話を続けてもよろしいでしょうか?」
と言ってきたので僕はすぐに、
「あ、ハイ。なんか色々ごめんなさい」
と情けない返事をした。
「この塔は、遥か昔、この地に天から降り落ちたものだと言われています。誰が、いつ、何の為に作ったのか、長らくナゾとされ、それは未だに解明されていません」
なるほど、全く解らん。とりあえず整理すると、ここが『アヴァベル』って世界で、内部に階層があって、色んな動物達がたくさん居るってことでいいのかな? そんなことより、さっきから気になって仕方が無いことがあるのでそれを僕は聞くことにした。
「たくさん情報が頭の中で回っていて全ては理解できてないんだけど、一つ質問していいかな?」
「なんでしょうか?」
「君の名前は?」
その質問を聞いた彼女は、少しだけ何か考えると、まるでボンッ!っと効果音がしたかのように顔を良く熟れたリンゴのようにして少し早口で話してくれた。
「コ、コホン。申し遅れました。わ、私はこの街の案内をさせていただいております、ファインと申しましゅ」
ファインさん、最後の方かみませんでしたかね......? そんな事を少しの間考えていると彼女は顔の色を元の真っ白に戻そうと深呼吸をしていた。その時目が合って彼女は笑顔になっていた。......顔は引きつってるけどツッコまないでおいてあげよう。彼女はそのまま続けた。それが僕にとっては衝撃的な話になるとはその時は全く思っていなかった。
「とりあえず今いる場所の紹介からしますね。ここは、"安らぎの間リヴェール"初心者から歴戦のベテランまで全ての方々の拠点の一つとなっています。彼らは皆、ここで、モンスターと戦って傷付いた心や身体を癒したり、モンスターと戦う際に使う武器や防具の取引をしたり、モンスターからドロップするアイテムを売って次の戦いに備えたりしています。また、ギルドと呼ばれる集団への勧誘をしている方や、そのギルドメンバー達と狩りをしたり、街で談笑している方もいらっしゃいます。」
「モ、モンスター? 恐ろしい生き物がこの世界には居るんだね。ところでドロップって何ですか?」
すると、ファインさんはキョトンとした顔をしている。質問の仕方が変だったかなと考えていると彼女が言った。
「シイナさんはMMORPG初心者の方ですか? ドロップとはモンスターを倒した時にもらえるアイテムの事ですよ」
「......え? MMORPG? アイテム?」
何だそれは。ここは僕の居た世界とは全く違う世界なのか?でもまてよ、RPG?
「ファインさん」
「なんでしょうか」
「RPGってなんですか?」
「ロールプレイングゲームの略称ですよ。まさかシイナさんはゲームをするのが初めての方なのですか?」
......整理しよう。僕は飛び降りて死ぬ予定だったのに生きていて、目が覚めた場所はアヴァベルってゲームの中で僕は......プレイヤー?
なるほど、サッパリ解らない。
「簡単な冒険の手引きとして、ヘルプブックをお渡ししておきますね。様々なことが記載されていますので、目を通していただくときっと冒険の役に立つと思います。」
と、彼女は話すことを辞めない。まるでゲームに出てくるNPC(ノンプレイヤーキャラクター)のように。彼女の話はまだ続く。
「この安らぎの間リヴェールと呼ばれている場所からは中央に見える『ポータル』と呼ばれている光の柱から冒険に出ることができます。私はここでシイナさんのご武運をお祈りしておきます」
夢だ、これはきっと夢なんだ。そう思い僕は目も閉じてもう一度目を開けてみたり、頬っぺたをつねって痛みで起きようとしたりといろいろな事を試してみたが、どうやら今はここが僕の存在する世界(ゲームの中)のようだ。
僕はゲームの中の1人、ソロプレイヤーになってしまったことにショックを覚え、その場で10分くらい立ち尽くしていた。
そして、
「僕はなぜこんなところにいるんだろう」
そう言うと僕はフラフラとした足取りで街のほうへと消えて行った。
まず一話目を読んで頂きありがとうございます。不定期更新で行こうと思うのでよろしくお願いします。何あれば活動報告にその都度記載させていただきますのでご了承下さい。
だんだん暖かくなってきて、陽射しが強い日も度々なので皆さん水分補給はしっかりすることをお勧めします。それでは。