魔道士シイナの物語   作:Zer0.

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 いやー、寒いですね!この時期に滝修行とか寒中水泳をしている人たちをテレビで見てドン引きしています。あれは本当に体にいいのでしょうか?驚愕
 どうも。ゼロ紳士です。今回はかなり早い段階で書けていると思ってましたが途中で気になる部分が多数あったので書き直していたら結局時間が経ってしまいました。もう少しでユニークアクセス数が800を超えそうです。僕なんかが書いた小説を見に来ていただいて本当にありがとうございます!嘘泣
 これからも細々とやっていこうと思っているので是非白い目で見ていただけたら嬉しく思います!←変態
 それでは!(前書きなんて見てる人いるのかな?)第四話も読んで頂けると幸いです♪


第四話 僕の進む道、初めてのフレンド

 「うーん」

 

 僕は悩んでいた。どちらの職業が自分に合っているのか。ウォーリアは前線で活躍できると聞いて強いものになれるならそれがいいかなと思っていた。[ショートソード]を使ってリザードを倒した時の気分はまさに爽快!RPGを自分で動くのには初め、かなりの違和感があったが、自分で動くゲームがこんなに楽しいとは思ってもみなかった。ただ、ダメージが痛いと感じたので常に痛みとの戦いになるのだと思うと少し臆病になっている自分がいる。

 

 それに比べ、マジシャンには多少なり憧れがあった。男なら誰もがファンタジーな魔法に興味を抱くだろう。僕も同じで自分が絶対に出来ないことだと思っていたことが『アヴァベル』の中で可能になろうとしている。先ほどまで片手剣を振り回していて剣もいいなとは思っていたが、魔法を使って冒険してみたい、という好奇心が僕の中からあふれ出してくるようだった。――いろいろ考えてみたが、僕はライトさんにこう告げた。

 

 「僕はマジシャンに。魔法を使って冒険していきます!」

 

 「マジシャン。本当にその職業でいいのですね?」

 

 シイナの前にさっき1層で見たシステムウィンドウが現れている。そこには、

 

 

 《マジシャンに転職します。よろしいですか?》

 

 と表示されており、僕は少し躊躇いながらも下にあるYESの方を人差し指でタップした。そのすぐ後に、

 

 《マジシャンに転職しました》

 

 と味気ない一文が表示されて、僕はマジシャンになった。......これだけ聞くと手品師になったみたいで少し残念な気持ちになっていたが、そんなことはお構いなしに目の前にいるライトさんが話しかけてきた。

 

 「それでは転職した際の注意事項をお知らせしておきますね。まず、装備がすべて外れてしまっているので転職したら付け直しておいてくださいね。時々プレイヤーの方が「ダメージが1になった! どうなってるんだーー!?」という不具合報告をしてくるのですが、そりゃあ、全部リセットして初期短剣で階層ボスに攻撃してもダメージなんか通りませんよ? シイナさんも気を付けてくださいね」

 

 --なるほど。転職したら初期の姿になってしまうのか......。ふと自分の姿を確認してみると確かにインナー姿に短剣を持っている。僕はすぐにアイテム欄にある武器・防具を装備した。このタップしただけで装備ができるのは本当にゲームの世界なんだなと僕に思わせてくれる。まあ、パパッと支度が整うのは楽だから良いなと思っている僕もいるのだが......。おっと、そういえば忘れていた。後ろに二人を待たせているんだった。また、困ったことがあればその都度ライトさんに聞きにいこう。

 

 「いろいろありがとうございました! 人を待たせているのでまた何かあったらよろしくお願いします!」

 

 「わかりました。頑張ってくださいね!!」

 

 すると、今まで何もしゃべらなかったヘレンさんが口を開いた。

 「シイナ...と言ったか? 貴様の目標はなんだ?」

 

 「--僕はアヴァベルの頂上に行きたいんです!」

 そうだ。この世界、アヴァベルという塔の最上階には何かがある。そこに何があるのかはわからない。ただ、もし願いをなんでも叶えられるものだったとしたら......僕は前の世界に戻りたい。つまらない生き方をしていた事を僕はこの世界に来て知った。もっと自分に正直な生き方をしてみたい。自分の思い通りにはならないかもしれない。だけど、自分で自分を縛り付け、自ら生命を絶つなんてつまらない人生を送ろうとした自分に今更気付かされた。--もう一度やり直したい。でも、そんな大事なことを思い知らせてくれたこの世界でもっと自由にしてみたい。だからしばらくはゲームの世界で自分の思った通りにしてみたい。このゲームを攻略することが自分の目的にも繋がるし一石二鳥だ。そんなことを思っているとヘレンさんが、

 

 「貴様が? アヴァベルの頂上に? そんなことが出来るとでも思っているのか? 貴様は。フフフ、おもしろい。 いいだろう。50レベルになったらこの私のところまで来い。 私は上位職を管理している。貴様が目指そうとしているところへ行くのには必要不可欠だからな。 ではまた会おう シイナよ!」

 

 といきなり上機嫌で話しかけてきた。......人見知りなのかな?

 

 「なによ。結局最後に沢山喋るんだったら最初から喋ればいいのに......これだからヘレンちゃんは......」

 

 と最後まで仲が良いのか悪いのかよくわからない二人であったがまた来ることになるだろう。また本題の前に長い話になるんだろうなぁ、と少し疲れた表情で二人の所を後にした。

 

 そして装備とスキルを確認した後、待たせていた二人の所へ行くと......二人は喧嘩していた。しかも通路のど真ん中でギャーギャー叫びながら......

 

 「リー! 君! なかなかやるねぇ♪ 面白くなってきたよ♪」

 

 「そっちこそ! なかなか当たんないな! うまいなー」

 

 カヤは片手に銃を持ち、狙いを定めて素早く撃っていた。それをギリギリで躱して反撃の火の魔法を放つリー。ほんの少しの攻防を見ただけでもわかる。この二人は上手いと。少し自分の意識が集中し、二人の闘いを見ようと思っていたが、二人の向こう側に通路を通りたそうにしているプレイヤーを発見した。僕は気が付いた。この二人が通行したい人の邪魔になっていると。よく見てみれば周りにもそのようなプレイヤーがちらほらいることが分かった。

 街の中なのでHPは減らないが弾丸と火が飛び交う通路を一体誰が通ろうと思うのだろうか。二人がすごく闘うのが上手いということよりも、確実に他の人の迷惑になっていることだけは瞬時に理解した僕は光の速さで二人を止めに行った。二人はしぶしぶ了解して三人で近くの芝生へ腰かけた。

 

 「まったく~いいところだったのにな~」

 

 「まあ、確かに人の迷惑にはなっていたかもな」

 

 「本当にびっくりしたよ!? 用事済ませてきたらいきなり喧嘩してるんだもん! 周りに結構通りたそうにしてる人いたからね? 迷惑行為は良くないよ!」

 

 「通りたきゃ通ればいいじゃ~ん♪ おら達は遊んでただけなのに~」

 

 「誰が弾丸と火が飛び交う恐ろしい通路を通ろうと思うのかな?」

 

 僕は二人にもっと言いたかったが、自分だけ自己紹介をしてないことに気付き、これ以上言うのをやめた。

 

 「ほかにも言いたいことは山ほどあるんだけど......。とりあえずここまでにして、さっきはどうも。僕はシイナって言います! よろしくね!」

 

 「よろろ~♪」

 「おお、よろしくー」

 

 と二人が返事をした。そしてカヤが、

 

 「ねえねえ! この三人でフレンドになろー!!」

 

 と唐突にそう言うというとすぐに僕の前にシステムウィンドウが現れた。そこには、

 

 《カヤ氏とフレンドになりますか?》

 

 僕は一瞬躊躇してしまった。この世界に来てからずっとソロで活動していたのでもちろんフレンド枠は有り余っている。性格も明るすぎとは思うが二人とも良い人だとは思う。しかし、彼等はプレイヤーだ。プレイヤーとは人なのだ。人とは簡単に人を信じ、簡単に人を裏切る。今までずっとそんな社会の中で生きてきた僕は簡単に人を信じるということをせず、上辺だけ良いという関係を作って来た人間なのだ。そんな僕に今更仲のいい人が出来て良いのだろうか。何気無い一言で傷付けてしまわないだろうか。僕にはこの二人がとても眩しく見えたのだ。ものすごい葛藤の中、いつの間にか回り込んで僕の隣にいたリーが、

 

「なんだ? フレンド人数0じゃん! 俺らが初フレンドいただきやねー えいっ」

 

と、僕の手を掴み、Yesの選択肢をポチッと押してしまった。

 

「うわっ!」

 

考え事をしていた僕はいきなり手を掴まれて引っ張られたことにより凄い勢いでそのままズサーッと地面とハグをした。そして倒れた僕の頭上に、

 

 《カヤ氏とフレンドになりました》

 

 というシステムメッセージが表示されていた。そんな僕を見て笑う二人。あぁ、友達ってこんな感じなのか。僕は今まで味わったことのないはずの想いを何故か懐かしく感じていた。この二人は大丈夫なんだ、僕は今まで悩んでいたのがアホらしくなるほど納得していた。

 

「いてて......いきなり引っ張ったらこうなるでしょ! まったくも〜」

 

僕は痛さを堪えつつも二人の笑いにつられるように笑っていた。そして、リーともフレンド登録を終わらせて、

 

「これからよろしくね!」

 

何気無い一言だったが僕はとても落ち着いていた。僕は今、前の世界で手に入れられなかった『友人』と『心の安寧』を手に入れていた。この三人でずっと遊んで行けたらどんなに幸せだろうか。その一方でとても興奮していた。これからいろんな冒険をするだろう。でも、この二人と一緒ならどんな事でも吹き飛ばしていけそうだ。会ったばかりのフレンドに僕は過剰なまでの信頼を置いている。だが、疑念はない。それほどまでにこの二人に特別な『何か』を感じていた。

 

 

それはこれから起こる物語のほんの一歩に過ぎない。だが今日の一歩によって、これから自分自身にどんな事が起こるのか。この時の僕は知る由もなかった。




 いかがでしたか?今回は一応3600字くらいにしてみました!これからの話も徐々に長くなっていくかもしれません。ご了承ください。
 さて、今回登場したカヤ氏とRE:ですが私がアヴァベルを始めた初期の頃のフレンドです!二人ともに出演許可を得て小説に登場させました!基本的に登場するキャラには許可を得ています。他にも随時色々なキャラを登場させる予定なのでので、個性的なキャラクターにもご期待頂けたらいいなと思っています。
 次にみなさんにお会いできるのは正月明けですかね?12月に入って今年も終わりに近づいてますが、体調管理には十分に気を配っていい新年にしましょう!
シイナ「絶賛気管支炎を患っている君がが言っても説得力がないよ? まったく、しっかりしてよね?」
 はい!お薬飲んで大人しくしておきます!治ったら覚えとけよ?この主人公めっ!!
 ってことで寝てきます!みなさんも病気にはお気を付けください!
 それでは!サラダバー\(☆。☆)/
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