あの名作が4年の時を経て帰ってきた!
今度の話は願いが叶うと言われるレインボーキャロットストーンを巡る物語。
主人公はお馴染みあの2人
飛び交う弾丸を駆け回りながら敵を倒す様はまさにハイスピードガンアクション!
この速さに君はついていけるか?
さあ、今すぐ銃をとり任務へと赴こう!
『Uma4 Umamusue Main Armys 4』
全国のアミューズメント施設で好評稼働中!
「わぁ〜!ここが都会のゲームセンターですか、すっごく大きいですね!」
目を輝かせているのはスペシャルウィーク。
「スペちゃんはこういった所は初めてかしら?」
そんなスペにルームメイトであるサイレンススズカは尋ねる。
「えっと、こういった場所は子供の頃はおかあちゃんと一緒に行った事はあるんですけどこんなに広い場所は初めてです」
「あら、じゃあスペちゃんが迷子にならないようにしっかり見ておかないとですね〜」
微笑みながら冗談をいうのはグラスワンダー
「もう、グラスちゃん!私そんな子供じゃないよ!」
グラスの冗談に頬を膨らませるスペであった。
普段は共に研鑽しあう3人であるが、トレーニングもレースも無いオフのこの日は普通の女の子として仲良く遊んでいた。
ふと、スペの視界に『新登場‼︎』とデカデカとPOPが貼られた大型の筐体が入る。
「スペちゃん何を見て…あら懐かしいゲームですね、新作が出たんですか」
スペの視線の先にある筐体を見て懐かしむグラス
「グラスちゃんこのゲーム知ってるの?」
「ええ、アメリカで妹と一緒に遊んだ事があるんです、このゲームとても人気なんですよ〜」
「見た感じだと銃で敵を倒すようだけどどんな内容なのかしら?」
内容が気になったのかスズカがグラスに尋ねる。
「そうですね、特殊部隊に所属しているウマ娘がいろんな事件を解決する話ですね、シリーズによって登場する敵も違ってて最初は普通に兵隊なんですけど、2では未来から来た機械兵だったり3ではゾンビが襲ってきましたね」
「それは…随分とストーリーが吹っ飛んでいるのね」
「でも何だか面白そうですね!」
スズカとスペの反応は両端といった感じだ。
「何だか久々に遊んでみたくなっちゃいました、良かったらスペちゃんも一緒にどうです?」
「えっ私ですか?こういうゲームは初めてで上手くできるかどうか…」
「大丈夫ですよスペちゃん、私がサポートしますから」
「う〜ん、じゃあお願いします。スズカさん、少しだけ待ってもらって良いですか?」
「構わないわ、私は2人の様子を後ろで見てるから」
そんなこんなでゲームが始まる。
最初のステージでは美術館に窃盗団が押し入りそれを撃退すると言った内容だ。
「わわっ!始まっちゃいました、どうしましょう!?」
「スペちゃん落ち着いて、こういうのはですねカメラと一緒で構えて狙うだけですよ」
喋りながらも敵を狙撃をするグラス、ヘッドショット且つ百発百中である。
「おお!あのウマ娘のお嬢さん、ヘッドショットしかしてないぞ!」
「彼女は明らかに素人じゃない…ウマ娘版の13か?いや47かもしれん」
グラスのガンアクションの影響か、いつの間にかギャラリーが出来ていた。
「ええっと…構えて…狙う…」
スペはゆっくりと銃を構えて画面にいる目出し帽をした敵に向けてトリガーを引く。
「ぐわぁ!」
命中し、無力化される窃盗団の1人。
「あ、当たった!当たりましたよスズカさん!」
上手く行った事でスペは喜んでスズカに伝える
「見てたわスペちゃん、上手ね…ってあら?」
スペの反応にスズカは微笑むも少し驚いた表情をして画面を見る。
「へっ?スズカさんどうしました?」
スペも画面を見る、すると自分のキャラのライフが徐々に減っていた。
「あれ⁉︎ダメージを受けてます!」
「もう…スペちゃん余所見をしては駄目ですよ?ゲームとはいえここはもう戦場なんですから」
グラスがスペに注意する。
「あう…ごめんなさい、気をつけます」
「いえいえ、ゲームですしここから挽回すれば大丈夫ですから頑張りましょう」
落ち込むスペにフォローをするグラス、そんな様子を見ていたスズカは疑問を感じていた。
(さっきまでグラスさんはスペちゃんにダメージが入らないようにサポートをこなしていたのに、急に動きに乱れが生じてたわ…何故かしら?)
そんなこんなで進むが、最初なボスである窃盗団のリーダーとの戦いの後すぐに互いにライフが尽きてしまいゲームオーバーとなってしまった。
「あー!負けちゃいました、悔しいです!」
「いえいえスペちゃん、初めてなのにお上手でしたよ」
「2人ともちょっと良いかしら?」
ゲームが終わって話している2人に手を少しだけあげて話しかけるスズカ
「何でしょうか、スズカ先輩?」
「その…私もこのゲームやってみて良いかしら?2人が遊んでるのを見てたら気になっちゃって…」
少し恥ずかしそうに2人に言うスズカ
「ええ是非どうぞ、遊び方は分かりますか?」
「2人のを見てて何となく分かったから大丈夫よ」
「スズカさんファイトです!」
そして始まるスズカのガンシューティング
結果だけ見れば2人と同じ1面のボスを倒して少し進んだあたりでゲームオーバーとなった。だが結果が全てではなくスズカもその過程が注目を集めた。
スズカが魅せた技、それは速射である。
どのような状況、場面においてでも最初の必ず1発はスズカが放つ。
開幕と同時に放たれた弾丸は即座に敵を無力化する。
「ん?画面が切り替わったと思ったら敵が倒れてるぞ、ゲームがバグったのか?」
ギャラリーから見れば敵が出てきたかと思えば既に倒されている光景はさながらバグでも起きたのかと疑ってしまう。
しかしそんな事は無い、スズカ例えゲームであっても先頭は譲らない…そんなサイレンススズカというウマ娘の気質が無意識のうちに出ていたのだ。
見目麗しいウマ娘の少女が何も喋らずとトリガーを引く光景に「静かなる狙撃手」が現れたとだとギャラリーは呟いた。
「ふぅ、こんなところかしら…スペちゃん?」
終わってひと息つくスズカ、スペは驚いた顔をしてススカを見ている。
「すっ」
「すっ?」
「すっごいです!スズカさん!カッコいいです!」
「え?ええ、ありがとう」
「1番凄かったのはどんな時でも最初は必ずスズカさんが弾を撃っていたところです!」
スズカの速射はスペにもグラスにも見えていた。
「えっ?撃ってたの?バグじゃなくて?」
「コンピューターに勝ってたって事か?」
「シューターとしての次元が違う…」
スペは羨望の眼差しをスズカに向けながらの発言に周りのギャラリーがどよめく。
「…スズカ先輩、宜しければ私と協力してクリアを目指しませんか?」
どよめきの中、グラスが突然の提案を持ちかける。
「グラスさんと?」
「ええ…やはりエンディングを見れないままはモヤモヤしてしまうのでスズカ先輩が良ければですけどどうでしょう?」
「私は構わないけどスペちゃんを待たせちゃうから…」
「私なら大丈夫です!実は先の展開がかなり気になっていたので見てみたいです!」
「そ…そう?スペちゃんが平気ならやりましょうか」
「では早速…という前に勝負もしませんか?」
またもや提案をするグラス。
「勝負?」
「ええ、エンディングを迎えるまでにスコアの高い方が勝ちというシンプルなルールです、コンティニューは何度しても良いことにしましょう」
何度でも復活が出来る、一見優しいルールに聞こえるがもしライフが尽きてコンティニューとなるとお金を入れてゲーム再開のプレイヤーボタンを押すまでは操作は行えない、つまりライフが尽きるという事はスコアを競う状況では相手は撃ち放題稼ぎ放題というディスアドバンテージとなってしまう。
「それで良いわ、たとえレースじゃなくても先頭は譲らないわ」
「では私も遊びはここまでにして本気を出しましょうか…負けませんよ?」
「あ、あれ?何だか空気が急に重く…」
早撃ちのウマ娘と百発百中のウマ娘、今ここに最凶のコンビがここに誕生した。
これから行われるのは協力という名の皮を被った獲物の奪い合いが幕を開ける…
続かない