今は人を隠すなら~理論で商店街に来てるけど、流石に着てる物がパジャマだからか道行く社畜共がジロジロと見てくる。
現在は7時8分、やってるのはコンビニか1部の店だけだ。
手持ちは財布のみ……流石に家にはフラッシュが居るだろうし常に監視してそうだから戻れないよな。
てなると……マン喫で過ごすか。
鬼滅とかソーマとか読みたかったし丁度良い、先ずは腹ごしらえだな。
余程じゃないとマン喫の飯って高い普通が多いから、こうやって予め膨らますのが良いんだよな。
って、完全に金の無い奴の考えになってるし。
今の手持ちは目玉が飛び出るほど貯めたカードが有るんだからそこら辺気にしないで良いじゃん。
ダメだね俺、頭パンパカパーンになってるよ。
「肉野菜炒めね」
「はいよ、200円ね」
なのに……なのに匂いに釣られて近くの肉屋に行ってしまう。
メニューがやたらと豊富な小さな店先で注文してしまった。
肉!食わずにはいられない!
5分くらいしたら割り箸と紙皿に乗った肉野菜炒めを手渡され、適当なベンチに腰を据えて食べてみる。
うん普通、特徴が無いのが特徴ってレベルで普通だ。
まぁそんなことよりフラッシュがアレって事は俺の担当した何人かはあんな感じになるって覚悟しておいた方が良いな。
安全か危険かで1度仕分けてみるか。
先ずウララはセーフだろう、なんせ妹だし可愛いし。
ゴルシは微妙だな、マックとオペラ辺りはアウトの可能性が高いから保留。
担当5人、ブルボン、フラッシュ、ルドルフ、スズカ、クリークは完全アウトって前提だな。
ビコーとマルゼンとマヤはさっぱり解らん、アイツ等はパンパカパーン過ぎる。
ターボとイクノとネイチャは…………ギリセーフか?
うぅむ、こう見るとアウト率高いな。
「ん?よぉトレーナー、朝っぱらから肉なんて飛ばしてるな
今日はレース場でアゴゴライブか?」
「いや、俺トレーナー辞めたから」
「なんだそのジョーク?ゴルゴル星でも流行らねえぞ」
アゴゴライブ懐かしいな。
ゴルシの木魚とチケゾーのエアギターと俺のアゴゴとオペラの謎のミュージカルでレース場を満員にしたのを思い出すな。
「でぇ、ゴルシちゃんに本当の事言わねえとゴルスペシャルの刑だぞ」
「いや昨日付けで辞めた、理由は~まぁ疲れたからだな」
「せーい!」
ゴルシからのドロップキックを肺にくらい2~3メートルくらいぶっ飛ぶ俺。
ゴルシの事だからてっきり「んじゃ今度差し入れ持って遊びに行くわ」なんて言って頻繁に遊びに来る程度で済むって思ってたのに。
「ふざけた事言ってんじゃねーよ!一緒にG64星雲救うって約束したじゃねえか!
何勝手に辞めてんだよ!お前の熱いパッションはその程度なのかよ!」
ダッシュで近付きヘッドロックを綺麗に決めてくるゴルシ。
「ステイステイステイ!決まってる、首が決まってるから!」
「決めてんだよ!」
何その「当ててるのよ」的な言い方?
ゴルシの88ロケットが後頭部に当たってるけどガチで痛いから楽しむ余裕なんて無い……
「それにお前が辞めてみろ、学園内で戦争じゃ……」
「トレーナー1人、ましてやイケメンでもイケボでもない平々凡々な奴だぞ
戦争どころか泣く奴が居れば御の字だろ」
「とにかく!
このゴルシ様はお前が辞めるの許さねえぞ!」
「おいおいおいおい、実権を握ってるのは理事長だから流石に無理じゃね?」
「ばか野郎!
その理事長すら敵なんだからな!
鬼塚英吉と両津勘吉とキリコ・キュービーじゃなきゃこの戦争は生き残れないぞ!」
何それ怖い。
ふざけるのは程々にしてとにかく話して貰うか。
「それによ、アタシの話しに着いてこれるのはお前くらいだろ……」
「ホワイ?」
「辞めるなよ……もっと遊ぼうぜ……」
んー、この首筋に当たる液体の感覚、まさかゴルシが?
いやいや無い無い、あのゴルシが目から滝壺するとかあり得ないだろ。
花京院の魂を賭けてやるよ。
「あー、たまに遊びに来いよ……な?」
「辞める気は変わらねえか」
あるぇ、なんか凄く嫌な予感がしてきたのですが。
ゴルシは俺を持ち上げると近くの麻袋に放り込み口を縛って全力で走り出した。
ガックンガックンと揺れる袋内、時折当たる何かと最悪な物が連続し気を失ってしまった。
中井譲二(CVギロロ伍長)
怠惰を求めるあまり勤勉に行き着いた、を地で行くトレーナー
知識だけは結構あるらしい……
本人曰く平々凡々な容姿だが何処かの神父みたいと評価されている